JP2784599B2 - 時計用文字板及びその製造方法 - Google Patents
時計用文字板及びその製造方法Info
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- JP2784599B2 JP2784599B2 JP1326583A JP32658389A JP2784599B2 JP 2784599 B2 JP2784599 B2 JP 2784599B2 JP 1326583 A JP1326583 A JP 1326583A JP 32658389 A JP32658389 A JP 32658389A JP 2784599 B2 JP2784599 B2 JP 2784599B2
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- Japan
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- resin layer
- colored resin
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- shell
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Description
【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明は時計用文字板及びその製造方法に係り、特に
金属基板に貝基板を貼り合わせることにより、高級感及
び高い装飾性を現出させる時計用文字板及びその製造方
法に関するものである。
金属基板に貝基板を貼り合わせることにより、高級感及
び高い装飾性を現出させる時計用文字板及びその製造方
法に関するものである。
＜従来の技術＞ 従来、貴石又は貝は高級感及び装飾性に富み、時計用
文字板として非常に多く使用されている。特に近年では
デザインの多様化により、複数の貴石又は貝を組み合わ
せてより高級感及び装飾性を高めることが試みられてい
る。
文字板として非常に多く使用されている。特に近年では
デザインの多様化により、複数の貴石又は貝を組み合わ
せてより高級感及び装飾性を高めることが試みられてい
る。
＜発明が解決しようとする課題＞ しかしながら、貴石又は貝を複数組み合わせるために
は、隣接する貴石又は貝のお互いの形状及び厚さの加工
寸法精度を厳しく押さえ込まないと、隙間が開いたり、
高さのアンバランスのために高級感、装飾感が低下して
しまう。又隙間が小さいと組み合わせ時に破損してしま
うことがある。以上のような理由により、貴石又は貝の
高さの揃っているものあるいは隙間の適切なもの同士を
選んで使用する必要があり、非常に手間がかかり高価な
ものとなるため、高価格帯の時計にしか使用することが
できなかった。
は、隣接する貴石又は貝のお互いの形状及び厚さの加工
寸法精度を厳しく押さえ込まないと、隙間が開いたり、
高さのアンバランスのために高級感、装飾感が低下して
しまう。又隙間が小さいと組み合わせ時に破損してしま
うことがある。以上のような理由により、貴石又は貝の
高さの揃っているものあるいは隙間の適切なもの同士を
選んで使用する必要があり、非常に手間がかかり高価な
ものとなるため、高価格帯の時計にしか使用することが
できなかった。
＜課題を解決するための手段＞ 本発明の時計用文字板は、金属基板に固着された透過
性の白蝶貝又はアワビ等の貝基板に時字，マーク，指標
等が形成されて成る時計用文字板において、前記貝基板
はその下面に部分的にその色調が少なくとも１種類から
なる第１の有色樹脂層を有し、更に第１の有色樹脂層を
も含む全面に第１の有色樹脂層と色調が異なる少なくと
も１種類からなる第２の有色樹脂層を有し、前記貝基板
が前記第１の有色樹脂層の色調部分と第２の有色樹脂層
の色調部分との少なくとも２種類の色調を持った部分か
ら構成され、更に前記第１及び第２の有色樹脂層の境界
線に当たる貝基板の上面部分に細線を有してなることを
特徴とする。
性の白蝶貝又はアワビ等の貝基板に時字，マーク，指標
等が形成されて成る時計用文字板において、前記貝基板
はその下面に部分的にその色調が少なくとも１種類から
なる第１の有色樹脂層を有し、更に第１の有色樹脂層を
も含む全面に第１の有色樹脂層と色調が異なる少なくと
も１種類からなる第２の有色樹脂層を有し、前記貝基板
が前記第１の有色樹脂層の色調部分と第２の有色樹脂層
の色調部分との少なくとも２種類の色調を持った部分か
ら構成され、更に前記第１及び第２の有色樹脂層の境界
線に当たる貝基板の上面部分に細線を有してなることを
特徴とする。
又、本発明の時計用文字は、金属基板固着された透過
性の白蝶貝又はアワビ等の貝基板に時字，マーク，指標
等が形成されて成る時計用文字板の製造方法において、
前記貝基板の製造方法は、透過性の白蝶貝又はアワビ等
の貝を文字板形状にプレス抜きして貝の基板を形成する
工程と、この貝の基板の片面に部分的にその色調が少な
くとも１種類からなる第１の有色樹脂層を印刷形成する
工程と、該第１の有色樹脂層をも含む片面全面に第１の
有色樹脂層と色調が異なる少なくとも１種類からなる第
２の有色樹脂層を印刷形成する工程と、前記形成した第
１及び第２の有色樹脂層の境界線に当たる貝の基板の反
対側部分に細線を印刷する工程とからなることを特徴と
する。
性の白蝶貝又はアワビ等の貝基板に時字，マーク，指標
等が形成されて成る時計用文字板の製造方法において、
前記貝基板の製造方法は、透過性の白蝶貝又はアワビ等
の貝を文字板形状にプレス抜きして貝の基板を形成する
工程と、この貝の基板の片面に部分的にその色調が少な
くとも１種類からなる第１の有色樹脂層を印刷形成する
工程と、該第１の有色樹脂層をも含む片面全面に第１の
有色樹脂層と色調が異なる少なくとも１種類からなる第
２の有色樹脂層を印刷形成する工程と、前記形成した第
１及び第２の有色樹脂層の境界線に当たる貝の基板の反
対側部分に細線を印刷する工程とからなることを特徴と
する。
＜作用＞ 透過性の白蝶貝又はアワビ等の貝の基板を通して、こ
の基板の下面にある第１の有色樹脂層及び色調の異なる
第２の有色樹脂層の色調が見える。そして第１の有色樹
脂層と第２の有色樹脂層の境界線に当たる部分に細線が
あるので色調の分離がはっきりして、第１の有色樹脂層
の色調を示す部分と第２の有遅樹脂層の色調を示す部分
の貝の基板がそれぞれ異なった貝である如く見え、装飾
性を高め高級感をかもし出す。又第１及び第２の有色樹
脂層をそれぞれ色調の異なった複数色の組み合わせとす
ることによって事なる装飾性を高めることとなる。
の基板の下面にある第１の有色樹脂層及び色調の異なる
第２の有色樹脂層の色調が見える。そして第１の有色樹
脂層と第２の有色樹脂層の境界線に当たる部分に細線が
あるので色調の分離がはっきりして、第１の有色樹脂層
の色調を示す部分と第２の有遅樹脂層の色調を示す部分
の貝の基板がそれぞれ異なった貝である如く見え、装飾
性を高め高級感をかもし出す。又第１及び第２の有色樹
脂層をそれぞれ色調の異なった複数色の組み合わせとす
ることによって事なる装飾性を高めることとなる。
又、この貝基板は色調の異なる有色樹脂層を形成した
ものであるので１枚の貝の基板しか使用しなくて良い、
しかも簡単な工程で製造することができるので安いコス
トで製造できる。
ものであるので１枚の貝の基板しか使用しなくて良い、
しかも簡単な工程で製造することができるので安いコス
トで製造できる。
＜実施例＞ 以下図面に基づいて本発明を詳細に説明する。第１図
は本発明に係る実施例の時計用大文字板の断面図であ
る。第２図はその平面図を示す。
は本発明に係る実施例の時計用大文字板の断面図であ
る。第２図はその平面図を示す。
図において１は黄銅，りん青銅，洋白等の金属材料か
らなる金属基板である。２は透過性の白蝶貝又はアワビ
等の貝基板であり、その下面には部分的に形成された第
１の有色樹脂層３とこの第１の有色樹脂層を含む全体に
形成されたところの第１の有色樹脂層３とは色調の異な
る第２の有色樹脂層４とを有している。ここで第２図の
Ａ部は貝基板の第１の有色樹脂層３の色調を示す部分
で、Ｂ部は第２の有色樹脂層４の色調を示す部分であ
る。更に２の貝基板は、その下面に形成された第１の有
色樹脂層３と第２の有色樹脂層４の境界線に当たる部
分、即ちＡ部とＢ部との境界線に当たる貝基板の上面部
分に細線７を有している。
らなる金属基板である。２は透過性の白蝶貝又はアワビ
等の貝基板であり、その下面には部分的に形成された第
１の有色樹脂層３とこの第１の有色樹脂層を含む全体に
形成されたところの第１の有色樹脂層３とは色調の異な
る第２の有色樹脂層４とを有している。ここで第２図の
Ａ部は貝基板の第１の有色樹脂層３の色調を示す部分
で、Ｂ部は第２の有色樹脂層４の色調を示す部分であ
る。更に２の貝基板は、その下面に形成された第１の有
色樹脂層３と第２の有色樹脂層４の境界線に当たる部
分、即ちＡ部とＢ部との境界線に当たる貝基板の上面部
分に細線７を有している。
第１の有色樹脂層３及び第２の有色樹脂層４と細線７
を有した貝基板２は接着層５により金属基板１に固着さ
れている。６は貝基板２の上面に形成された時字，マー
ク，指標等のレイアウト部である。
を有した貝基板２は接着層５により金属基板１に固着さ
れている。６は貝基板２の上面に形成された時字，マー
ク，指標等のレイアウト部である。
以上の構成とすることによってＡ部とＢ部の貝基板の
色調が異なり、細線７によってその境界線がはっきりと
分離されるので色調の異なる２種類の貝基板を組み合わ
せた如くに見え、高級感及び装飾性が高くなる。
色調が異なり、細線７によってその境界線がはっきりと
分離されるので色調の異なる２種類の貝基板を組み合わ
せた如くに見え、高級感及び装飾性が高くなる。
又貝基板２の下面に形成する第１の有色樹脂層を複数
色の組み合わせで、更に第２の有色樹脂層を第１の有色
樹脂層と色調の異なる複数色の組み合わせで形成するこ
とにより、色調の異なる貝基板を多数組み合わせた如く
に見え、より装飾性を高めることができる。
色の組み合わせで、更に第２の有色樹脂層を第１の有色
樹脂層と色調の異なる複数色の組み合わせで形成するこ
とにより、色調の異なる貝基板を多数組み合わせた如く
に見え、より装飾性を高めることができる。
次に第３図乃至第６図において、第１図に示す第１及
び第２の有色樹脂層と細線を有する貝基板の製造方法を
説明する。
び第２の有色樹脂層と細線を有する貝基板の製造方法を
説明する。
先ず、透過性の白蝶貝又はアワビ等の貝を文字版形状
にプレス抜きして第３図に示すように貝基板２を製作す
る。
にプレス抜きして第３図に示すように貝基板２を製作す
る。
次に第４図に示すように、貝基板の下面の所望の位置
に第１の有色樹脂層３をスクリーン印刷にて形成する。
に第１の有色樹脂層３をスクリーン印刷にて形成する。
次に第５図に示すようにね貝基板の下面に第１の有色
樹脂層３とは色調の異なる第２の有色樹脂層４をスクリ
ーン印刷にて全面に形成する。尚、これらの有色樹脂層
は２種類だけでなく、複数色を組み合わせて形成しても
良い。
樹脂層３とは色調の異なる第２の有色樹脂層４をスクリ
ーン印刷にて全面に形成する。尚、これらの有色樹脂層
は２種類だけでなく、複数色を組み合わせて形成しても
良い。
次に第６図に示すように、第１の有色樹脂層３と第２
の有色樹脂層４の境界線に当たる貝基板２の上面の部分
に細線７をスクリーン印刷にて形成する。
の有色樹脂層４の境界線に当たる貝基板２の上面の部分
に細線７をスクリーン印刷にて形成する。
以上の方法によって製作した貝基板を金属基板に接着
剤を介して接着し、更にこの介基板の上面に時字，マー
ク，指標等を形成することにより第１図に示す時計用文
字板が得られる。
剤を介して接着し、更にこの介基板の上面に時字，マー
ク，指標等を形成することにより第１図に示す時計用文
字板が得られる。
そして、貝基板の上記の製造方法は非常に簡単である
ので安いコストで製造でき、装飾性が高く高級感の現れ
た時計用文字板を安い価格で供給できる。
ので安いコストで製造でき、装飾性が高く高級感の現れ
た時計用文字板を安い価格で供給できる。
＜発明の効果＞ 本発明によれば、１枚の貝基板を有するだけで複数の
貝基板を組み合わせたような外観を持つ時計用文字板を
提供することが可能となり、高級感のある装飾性の高い
時計用文字板を短手番で且つ高歩留まり製作することが
できる。そして又非常に安価に製作できるので低価格帯
の時計にも十分使用できるものである。
貝基板を組み合わせたような外観を持つ時計用文字板を
提供することが可能となり、高級感のある装飾性の高い
時計用文字板を短手番で且つ高歩留まり製作することが
できる。そして又非常に安価に製作できるので低価格帯
の時計にも十分使用できるものである。
第１図は本発明の実施例に係る時計用文字板を示す断面
図。 第２図は第１図の平面図。 第３図乃至第６図は第１図に示す貝基板の製造方法の製
造工程を示す断面図。 １……金属基板、 ２……貝基板、 ３……第１の有色樹脂層、 ４……第２の有色樹脂層、 ５……接着層、 ６……印刷物、 ７……細線。
図。 第２図は第１図の平面図。 第３図乃至第６図は第１図に示す貝基板の製造方法の製
造工程を示す断面図。 １……金属基板、 ２……貝基板、 ３……第１の有色樹脂層、 ４……第２の有色樹脂層、 ５……接着層、 ６……印刷物、 ７……細線。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−1270（ＪＰ，Ａ) 実開 昭63−92281（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭49−52570（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G04B 19/06 G04B 19/02 G01D 13/02
Claims (2)
- 【請求項１】金属基板に固着された透過性の白蝶貝又は
アワビ等の貝基板に時字，マーク，指標等が形成されて
成る時計用文字板において、前記貝基板はその下面に部
分的にその色調が少なくとも１種類からなる第１の有色
樹脂層を有し、更に第１の有色樹脂層をも含む下面全面
に第１の有色樹脂層と色調が異なる少なくとも１種類か
らなる第２の有色樹脂層を有し、前記貝基板が前記第１
の有色樹脂層の色調の部分と第２の有色樹脂層の色調の
部分との少なくとも２種類の色調を持った部分から構成
され、更に前記第１及び第２の有色樹脂層の境界線に当
たる貝基板の上面部分に細線を有してなることを特徴と
する時計用文字板。 - 【請求項２】金属基板に固着された透過性の白蝶貝又は
アワビ等の貝基板に時字，マーク，指標等が形成されて
成る時計用文字板の製造方法において、前記貝基板の製
造方法は、透過性の白蝶貝又はアワビ等の貝を文字板形
状にプレス抜きして貝の基板を形成する工程と、この貝
の基板の片面に部分的にその色調が少なくとも１種類か
らなる第１の有色樹脂層を印刷形成する工程と、該第１
の有色樹脂層をも含む片面全面に第１の有色樹脂層と色
調が異なる少なくとも１種類からなる第２の有色樹脂層
を印刷形成する工程と、前記形成した第１及び第２の有
色樹脂層の境界線に当たる貝の基板の反対側面部分に細
線を印刷する工程とからなることを特徴とする時計用文
字板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1326583A JP2784599B2 (ja) | 1989-12-15 | 1989-12-15 | 時計用文字板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1326583A JP2784599B2 (ja) | 1989-12-15 | 1989-12-15 | 時計用文字板及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03186788A JPH03186788A (ja) | 1991-08-14 |
| JP2784599B2 true JP2784599B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=18189437
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1326583A Expired - Lifetime JP2784599B2 (ja) | 1989-12-15 | 1989-12-15 | 時計用文字板及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2784599B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS491270A (ja) * | 1972-04-17 | 1974-01-08 | ||
| JPS4952570U (ja) * | 1972-08-12 | 1974-05-09 | ||
| JPS6392281U (ja) * | 1986-12-05 | 1988-06-15 |
-
1989
- 1989-12-15 JP JP1326583A patent/JP2784599B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03186788A (ja) | 1991-08-14 |
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