JP4592766B2 - 連続鋳造鋳片の蛇行防止装置及び双ドラム式連続鋳造設備 - Google Patents

連続鋳造鋳片の蛇行防止装置及び双ドラム式連続鋳造設備 Download PDF

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Description

本発明は連続鋳造鋳片の蛇行防止装置及び双ドラム式連続鋳造設備に関し、板幅方向の端部の板厚に対して端部以外(中央部)の部分の板厚が厚くなっている鋳片を搬送する際に、蛇行の発生を効果的に防止することができるように工夫したものである。
連続鋳造機は、精錬を終了した溶鋼を連続して鋳込み、直接、鋳片(スラブまたはストリップ)を製造するものである。このような連続鋳造機としては、振動モールド式連続鋳造機が従前からあるが、最近では双ドラム式連続鋳造機が開発されている(例えば特許文献1参照)。
図12は双ドラム式連続鋳造機010の一般的な例を示すものである。この双ドラム式連続鋳造機010では、一対の逆方向に回転するドラム011,012を、同じ高さ位置にて平行にしつつ近接して配置している。両ドラム011,012の軸方向両端は、ドラム端面に圧着するサイド堰013,014により仕切っている。ドラム011,012及びサイド堰013,014でなる移動鋳型の内部空間(湯溜まり部)には、ノズル015を介して溶鋼016が供給される。
ドラム011,012が互いに逆方向に回転すると(溶鋼016を下方に巻き込むように、両ドラムの対向面が下方に向けて移動するように回転すると)、溶鋼016はドラム011,012に接触することにより冷却され、その結果、ドラム011,012の周面にそれぞれ凝固シェルが形成される。この双方の凝固シェルはドラム回転に伴い成長し、ドラム011,012の最小ギャップ部にて圧接・一体化され、鋳片017として取り出される。
このような双ドラム式連続鋳造機010によれば、板厚の薄い鋳片であるストリップを、大量・高速に生産することができる。
なお、ストリップとは、一般的には、板厚が3mm以下の鋳片をいう。
更に近年では、鋳造する鋳片の厚さを厚くするように、ドラム形状に工夫をした双ドラム式連続鋳造機が研究・開発されている(例えば特許文献2参照)。
この例を、図13及び図14を参照して説明する。なお、図14は図13のXIV―XIV矢視図である。
図13及び図14に示すように、この双ドラム式連続鋳造機10では、一対の逆方向に回転する凹型ドラム11,12を、同じ高さ位置にて平行にしつつ近接して配置しており、凹型ドラム11,12の軸方向両端は、ドラム端面に密着するサイド堰13,14により仕切っている。凹型ドラム11,12及びサイド堰13,14により囲まれて形成された内部空間(湯溜まり部)には、ノズル15を介して溶鋼16が供給される。
凹型ドラム11は、ドラムの両端部に段部11a,11bを有している。
凹型ドラム12は、ドラムの両端部に段部12a,12bを有している。
つまり、凹型ドラム11,12は、ドラムの軸方向に沿う両端部の径が、ドラムの軸方向に沿う中央部(両端部以外の部分)の径よりも大きくなっている。
凹型ドラム11,12が互いに逆方向に回転すると、溶鋼16は凹型ドラム11,12の表面(この表面には段部11a,11b,12a,12bの表面も含む)に接触することにより冷却されて、凝固シェル21,22が形成される。凝固シェル21,22はドラム回転に伴い成長していく。
そして、段部11aと段部12aとの隙間、並びに、段部11bと段部12bとの隙間が最も小さくなる最小ギャップ部において、凝固シェル21のうち段部11a,11bの外周に形成された部分と、凝固シェル22のうち段部12a,12bの外周に形成された部分とが、段部11a,11bと段部12a,12bによる狭圧力により圧接・一体化される。
この結果、凝固シェル21と凝固シェル22の両端部が圧接・一体化され、両凝固シェル21,22は中心部分に溶鋼16を残したままで、図14に示すように、袋綴じ状に接合されて鋳片23となる。
最小ギャップ部にて凝固シェル21,22が袋綴じ状に圧接されて中心部分に溶鋼16を残した状態の鋳片23は、凹型ドラム11,12から引き出されて搬送され、搬送途中で冷却されることにより、中心部分の溶鋼16も凝固していく。
このようにして鋳造された鋳片23は、板幅方向の端部の板厚に対して、板幅方向の端部以外の部分(中央部)が厚くなっている。
例えば、板幅方向の端部の板厚は数mmであり、板幅方向の端部以外の部分(中央部)の板厚は30〜70mmである。このように凹型ドラム11,12を使用することにより、板厚の厚い鋳片23を鋳造することができる。
図13及び図14に示すような構成となっている双ドラム式連続鋳造機10によれば、板厚の厚い鋳片であるスラブを大量・高速に生産することができる。
なお、スラブとは、一般的には、板厚が30〜70mmの鋳片をいう。
なお、凹型ドラムとしては、例えば、図15(a)に示すように、ドラムDの両端部に段部dを有するもの(図13、図14の双ドラム式連続鋳造機に使用したドラム)や、図15(b)に示すように、ドラムDの両端部がテーパー状に広がってから段部dを有するものや、図15(c)に示すように、両端部に段部dを有するとともに、ドラムDは軸方向の中央に向かうに従い径が漸減する鼓状になっているものなど、各種の形状のドラムを採用することができる。
双ドラム式連続鋳造機に備えた2つのドラムのうち、少なくとも1つのドラムを凹型ドラムにすれば、凝固シェルを袋綴じ状に圧接・接合することができ、鋳造する鋳片を厚くすることができる。
例えば、2つのドラムとして図15(a)に示すタイプのドラムを採用すれば、図16(a)に示す断面形状の鋳片(スラブ)を製造することができる。
また、一方のドラムとして図15(a)に示すタイプのドラムを採用し、他方のドラムとして平ドラム(ドラムの軸方向の全ての部分において径が等しいドラム)を採用すれば、図16(b)に示す断面形状の鋳片(スラブ)を製造することができる。
更に、2つのドラムとして図15(b)に示すタイプのドラムを採用すれば、図16(c)に示す断面形状の鋳片(スラブ)を製造することができる。
また、一方のドラムとして図15(b)に示すタイプのドラムを採用し、他方のドラムとして平ドラム(ドラムの軸方向の全ての部分において径が等しいドラム)を採用すれば、図16(d)に示す断面形状の鋳片(スラブ)を製造することができる。
なお、図16(a)〜(d)のスラブにおいて、端部の板厚が薄くなっている部分と、端部以外の部分(中央部分)の板厚が厚くなっている部分との、板厚の違いにより生じた面を、段差面αとする。図16(a)(c)のスラブでは、スラブの表面側と裏面側に段差面αが形成され、図16(b)(d)のスラブでは、スラブの表面側に段差面αが形成される。
また、端部の面を、端部面βとする。端部面は、表面側の端部面βと、裏面側の端部面βがある。
振動モールド式連続鋳造機や双ドラム式連続鋳造機などの連続鋳造機により鋳造された鋳片は、連続鋳造機から引き出された直後では中心部分に未凝固の溶鋼を残しており、この未凝固部分は搬送途中で冷却して凝固していく。
そして、鋳造された鋳片は、例えば、ピンチロールで挟まれて搬送され、圧延機で圧延された後、冷却設備で冷却されてから巻取り装置に巻き取られる。
連続鋳造機により鋳造された鋳片を搬送する際には、鋳片の板幅方向(左右)における板厚差や、左右の温度差や、ピンチロールやその他のロールの熱変形等による外乱等があると、蛇行してしまうことがある。
そこで、蛇行を防止するため各種の蛇行防止策がある。
例えば、圧延ラインでは、サイドガイドを用いてストリップの蛇行を防止している。
また振動モールド式連続鋳造機から引き出された直後の鋳片の蛇行を防止するためには、図17に示すような、縦型ロール31,32を使用して、蛇行を防止している。
更に詳述すると、図17に示すように、振動モールド式連続鋳造機では、内部に未凝固の溶鋼を残しつつ、断面形状が矩形の鋳片30が鋳造される。この鋳片30の両端面に縦型ロール31,32を転接させている。この縦型ロール31,32は、鋳片30の搬送方向(図17では紙面に垂直方向に搬送されている)に沿う速度に対応したロール周面速度となるように、回転駆動されている。このため鋳片30の左右方向の蛇行が、縦型ロール31,32により規制されて、蛇行の発生を防止している。
また、板厚の薄い鋳片であるストリップを鋳造する双ドラム式連続鋳造機を採用した連続鋳造設備では、図18に示すような構成を採用して、圧下レベリング制御をすることにより、蛇行の防止をしている(例えば特許文献3参照)。
更に詳述すると、図18に示すように、双ドラム式連続鋳造機40は、2つの平ドラムを備えており、板厚の薄い鋳片であるストリップ41を鋳造する。このストリップ41は、圧延機42により圧延される。圧延機42にはレベリング装置43が備えられている。
ストリップ41の搬送方向に関して圧延機42よりも上流側には、ストリップ41の蛇行を検出する蛇行検出器44が配置されている。蛇行検出器44によりストリップ41の蛇行が検出されると、制御装置45は、レベリング装置43により、圧延機42による圧下レベリング制御をして蛇行を防止している。つまり、蛇行を防止するように、圧延機42における圧延ロールの左右ギャップ差を調整するように制御している。
また、板厚の薄い鋳片であるストリップを鋳造する双ドラム式連続鋳造機を採用した連続鋳造設備において、双ドラム式連続鋳造機の下流側に配置したピンチロールと、圧延機との間の位置に、ステアリング機構を有するブライドル装置を備えると共に、圧延機の上流側に蛇行検出器を備えたものがある。
そして、蛇行検出器により検出した蛇行を修正するように、ブライドル装置をステアリング操作して、蛇行の防止をしているものもある(例えば特許文献4参照)。
特開2004−50220 特開2006−175488 特開2003−39108 特開平8−187506
ところで、図13及び図14に示すような、凹型ロールを備えた双ドラム式連続鋳造機により鋳造した、板厚の厚い鋳片であるスラブは、いわゆる袋とじ形状となっており、板幅方向の端部の板厚に対して、板幅方向の端部以外の部分(中央部)が厚くなっている。
換言すると、スラブは、板幅方向の中央部分は板厚が厚く、両端部に薄い端部(鍔部)が形成されている。しかも、双ドラム式連続鋳造機から引き出された直後からしばらくの間では、中心部分に未凝固の溶鋼が残っている。
このため、完全凝固に至る前の状態では、スラブは全体的に柔らかく、またバルジングも生じ易い状態となっている。
しかも、最近では、スラブの板厚を厚くすると共に、ドラムの回転速度を速くしてスラブの搬送速度を速くする傾向にある。この結果、板厚が厚いにもかかわらず、凝固部分の厚さが薄い、袋とじ形状のスラブを製造しようとしている。
凝固部分の厚さが薄くなるのは、ドラム回転速度が速いため、溶鋼がドラムに接触する時間が短くなり、凝固シェルが十分に厚くなるまで成長する前に、凝固シェルがドラムから引き出されてしまうからである。
このような全体的には板厚が厚いが凝固部分の厚さが薄くなっているスラブを、双ドラム式連続鋳造機から引き出して搬送する際においても、蛇行が生じることがある。
しかし、従来では、この蛇行を効果的に防止する手段がなかった。
例えば、圧延ラインで使用されていたサイドガイドを用いて、袋とじ形状のスラブの蛇行を防止しようとした場合には、軟らかいスラブがサイドガイドに強接触すると、凝固している端部が欠損したり割れたり潰れたりする恐れがある。
さらには、凝固している端部が中央部分の未凝固部分にめり込んでブレークアウトしてしまう恐れがある。
このため、袋とじ形状の鋳片の蛇行防止のために、サイドガイドを採用することはできない。
また圧下レベリング制御により、袋とじ形状の鋳片の蛇行を防止しようとした場合には、内部に大量の未凝固の溶鋼があるため、圧下すると鋳片が潰れる恐れがある。
このため、袋とじ形状の鋳片の蛇行防止のために、圧下レベリング制御を採用することはできない。
更に、圧下レベリング制御や、ブライドルロールによるステアリング制御を採用しようとした場合には、蛇行検出器が必要となり、設備が大掛かりになる。
本発明は、上記の現状に鑑み、袋綴じ形状となっている板厚の厚い鋳片(スラブ)の蛇行を効果的に防止することができる、連続鋳造鋳片の蛇行防止装置及び双ドラム式連続鋳造設備を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の連続鋳造鋳片の蛇行防止装置の構成は、
板幅方向の端部の板厚に対して板幅方向の端部以外の部分の板厚が厚くなっている鋳片の搬送時の蛇行を防止する連続鋳造鋳片の蛇行防止装置であって、
前記鋳片の端部の板厚が薄くなっている部分と前記鋳片の端部以外の部分の板厚が厚くなっている部分との板厚の違いにより生じた段差面に、回転しつつ接触するサイドガイドローラを、前記鋳片の板幅方向の両側位置に配置したことを特徴とする。
また本発明の連続鋳造鋳片の蛇行防止装置の構成は、
板幅方向の端部の板厚に対して板幅方向の端部以外の部分の板厚が厚くなっている鋳片の搬送時の蛇行を防止する連続鋳造鋳片の蛇行防止装置であって、
前記鋳片の端部の板厚が薄くなっている部分と前記鋳片の端部以外の部分の板厚が厚くなっている部分との板厚の違いにより生じた段差面に、回転しつつ接触し、且つ、前記鋳片の端部を表面側と裏面側から挟む対となっているサイドガイドローラを、前記鋳片の板幅方向の両側位置に配置したことを特徴とする。
また本発明の連続鋳造鋳片の蛇行防止装置の構成は、
前記サイドガイドローラは、前記鋳片の表面に接触するサポートローラの端部と、前記鋳片の裏面に接触するサポートローラの端部に、一体的に形成されていることを特徴とする。
また本発明の双ドラム式連続鋳造設備の構成は、
互いに逆方向に回転する一対のドラムを備え、しかも、前記ドラムの少なくとも一方が、軸方向に沿う端部の径が軸方向に沿う端部以外の部分の径よりも大きくなっている凹型ドラムとなっていることにより、板幅方向の端部の板厚に対して板幅方向の端部以外の部分の板厚が厚くなっている鋳片を鋳造することができる双ドラム式連続鋳造機と、
前記双ドラム式連続鋳造機により鋳造された前記鋳片の端部の板厚が薄くなっている部分と前記鋳片の端部以外の部分の板厚が厚くなっている部分との板厚の違いにより生じた段差面に、回転しつつ接触するサイドガイドローラを、前記鋳片の板幅方向の両側位置に配置してなる連続鋳造鋳片の蛇行防止装置と、を有することを特徴とする。
また本発明の双ドラム式連続鋳造設備の構成は、
互いに逆方向に回転する一対のドラムを備え、しかも、前記ドラムの少なくとも一方が、軸方向に沿う端部の径が軸方向に沿う端部以外の部分の径よりも大きくなっている凹型ドラムとなっていることにより、板幅方向の端部の板厚に対して板幅方向の端部以外の部分の板厚が厚くなっている鋳片を鋳造することができる双ドラム式連続鋳造機と、
前記鋳片の端部の板厚が薄くなっている部分と前記鋳片の端部以外の部分の板厚が厚くなっている部分との板厚の違いにより生じた段差面に、回転しつつ接触し、且つ、前記鋳片の端部を表面側と裏面側から挟む対となっているサイドガイドローラを、前記鋳片の板幅方向の両側位置に配置してなる連続鋳造鋳片の蛇行防止装置と、を有することを特徴とする。
また本発明の双ドラム式連続鋳造設備の構成は、
前記サイドガイドローラは、前記鋳片の表面に接触するサポートローラの端部と、前記鋳片の裏面に接触するサポートローラの端部に、一体的に形成されていることを特徴とする。
また本発明の双ドラム式連続鋳造設備の構成は、
前記サイドガイドローラは、ローラ周面の周速度が前記鋳片の搬送速度に同期するように回転駆動されていることを特徴とする。
本発明によれば、袋綴じ形状となっている鋳片(スラブ)の段差面に、サイドガイドローラを転接させているため、鋳片の潰れやブレークアウトの恐れなく、鋳片の蛇行を効果的に防止することができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1に係る双ドラム式連続鋳造設備100を示す構成図である。
この双ドラム式連続鋳造設備100は、双ドラム式連続鋳造機110と、連続鋳造鋳片の蛇行防止装置200と、ピンチロール130と、サイドトリマ140と、巻取り装置150を備えている。
双ドラム式連続鋳造機110では、一対の逆方向に回転する凹型ドラム111,112を、同じ高さ位置にて平行にしつつ近接して配置しており、ドラム111,112の軸方向両端は、ドラム端面に密着するサイド堰113,114により仕切っている。ドラム111,112及びサイド堰113,114により囲まれて形成された内部空間(湯溜まり部)には、ノズル(図示省略)を介して溶鋼が供給される。
凹型ドラム111,112は、図15(a)に示す形状のドラムである。
ドラム111,112が互いに逆方向に回転すると、双ドラム式連続鋳造機110からは、中心部分に溶鋼を残したままで袋綴じ状のスラブ(鋳片)115が鋳造されて引き出される。
このスラブ115の断面形状は、図16(a)に示す形状となっており、このスラブ115は、端部と端部以外の部分(中央部分)の板厚の違いにより生じた段差面αを有している。
鋳造されたスラブ115は、双ドラム式連続鋳造機110とピンチロール130との間の搬送経路に沿い多数配置された連続鋳造鋳片の蛇行防止装置200により蛇行が防止され、且つ、サポートローラ(図1では図示省略)により表裏面が支持されてブレークアウトが防止されつつ搬送される。
このようにして搬送されたスラブ115は、サイドトリマ140により、板幅方向の両端部(板厚が薄くなっている部分)が切断・除去されてから巻取り装置150に巻き取られる。
次に連続鋳造鋳片の蛇行防止装置200の構成について、スラブ115を平面的に示す図2と、図2のIII−III断面である図3を参照して説明する。なお図2において、矢印はスラブ115の搬送方向を示している。
図2及び図3に示すように、スラブ115は、その表面と裏面にサポートローラ101が接触することにより、バルジングが防止されつつ搬送される。そして、スラブ115の搬送方向に沿い、サポートローラ101の間の位置に連続鋳造鋳片の蛇行防止装置200が配置されている。
各連続鋳造鋳片の蛇行防止装置200は、スラブ115の板幅方向の一方側に配置されたサイドガイドローラ211,212及びローラ支持部213と、スラブ115の板幅方向の他方側に配置されたサイドガイドローラ214,215及びローラ支持部216により構成されている。サイドガイドローラ211,212,214,215は、いわば茸形状となったローラである。
ローラ支持部213は、サイドガイドローラ211,212を、自由回転できるように支持している。
そして、スラブ115の板幅方向の一方側において、サイドガイドローラ211は、そのローラ頂面がスラブ115の表面側の段差面αに接触し、そのローラ周面がスラブ115の表面側の端部面βに転接している。
また、スラブ115の一方側において、サイドガイドローラ212は、そのローラ頂面がスラブ115の裏面側の段差面αに接触し、そのローラ周面がスラブ115の裏面側の端部面βに転接している。
このため、スラブ115の一方側において、上下で一対のサイドガイドローラ211,212は、スラブ115の端部を表面側と裏面側とから挟み、且つ、ローラ頂面が段差面αに接触する。
一方、ローラ支持部216は、サイドガイドローラ214,215を、自由回転できるように支持している。
そして、スラブ115の板幅方向の他方側において、サイドガイドローラ214は、そのローラ頂面がスラブ115の表面側の段差面αに接触し、そのローラ周面がスラブ115の表面側の端部面βに転接している。
また、スラブ115の他方側において、サイドガイドローラ215は、そのローラ頂面がスラブ115の裏面側の段差面αに接触し、そのローラ周面がスラブ115の裏面側の端部面βに転接している。
このため、スラブ115の他方側において、上下で一対のサイドガイドローラ214,215は、スラブ115の端部を表面側と裏面側とから挟み、且つ、ローラ頂面が段差面αに接触する。
この結果、スラブ115の一方側では、サイドガイドローラ211,212が、スラブ115に接触して従動回転しつつ段差面αに接触し、スラブの他方側ではサイドガイドローラ214,215が、スラブ115に接触して従動回転しつつ段差面αに接触することにより、スラブ115の蛇行を防止している。
このように、スラブ115の端部を表裏面側から挟みつつ回転し、且つ、段差面αに接触しつつ回転するサイドガイドローラ211,212,214,215により、スラブ115の板幅方向(左右方向)の移動を規制しているため、内部に大量の未凝固部分があっても、スラブ115が潰れたり割れたりすることなく、確実に蛇行を防止することができる。
また、蛇行検出器や大掛かりな制御装置などは不要であり、簡単な構成により蛇行を防止することができる。
次に、本発明の実施例2に係る連続鋳造鋳片の蛇行防止装置300を、図4を参照して説明する。
連続鋳造鋳片の蛇行防止装置300は、スラブ115の板幅方向の一方側に配置されたサイドガイドローラ311,312及びローラ支持部313a,313bと、スラブ115の板幅方向の他方側に配置されたサイドガイドローラ314,315及びローラ支持部316a,316bにより構成されている。サイドガイドローラ311,312,314,315は、いわば茸形状となったローラであり、ローラ回転軸は、図3のものとは異なり、板厚方向に沿っている。
ローラ支持部313a,313bは、サイドガイドローラ311,312を回転駆動するものであり、サイドガイドローラ311,312のローラ周速度がスラブ115の搬送速度に同期するようにしている。
そして、スラブ115の一方側において、サイドガイドローラ311は、そのローラ周面がスラブ115の表面側の段差面αに転接し、そのローラ頂面がスラブ115の表面側の端部面βに接触している。
また、スラブ115の一方側において、サイドガイドローラ312は、そのローラ周面がスラブ115の裏面側の段差面αに転接し、そのローラ頂面がスラブ115の裏面側の端部面βに接触している。
このため、スラブ115の一方側において、上下で一対のサイドガイドローラ311,312は、スラブ115の端部を表面側と裏面側とから挟み、且つ、ローラ周面が段差面αに転接する。
一方、ローラ支持部316a,316bは、サイドガイドローラ314,315を回転駆動するものであり、サイドガイドローラ314,315のローラ周速度がスラブ115の搬送速度に同期するようにしている。
そして、スラブ115の他方側において、サイドガイドローラ314は、そのローラ周面がスラブ115の表面側の段差面αに転接し、そのローラ頂面がスラブ115の表面側の端部面βに接触している。
また、スラブ115の他方側において、サイドガイドローラ315は、そのローラ周面がスラブ115の裏面側の段差面αに転接し、そのローラ頂面がスラブ115の裏面側の端部面βに接触している。
このため、スラブ115の他方側において、上下で一対のサイドガイドローラ314,315は、スラブ115の端部を表面側と裏面側とから挟み、且つ、ローラ周面が段差面αに転接する。
このため、スラブ115の一方側では、駆動回転するサイドガイドローラ311,312が、スラブ115の段差面αに転接し、スラブの他方側では駆動回転するサイドガイドローラ314,315が、スラブ115の段差面αに転接することにより、スラブ115の蛇行を防止している。
このように、スラブ115の端部を表裏面側から挟みつつ回転し、且つ、段差面αに転接しつつ回転するサイドガイドローラ311,312,314,315により、スラブ115の板幅方向(左右方向)の移動を規制しているため、内部に大量の未凝固部分があっても、スラブ115が潰れたり割れたりすることなく、確実に蛇行を防止することができる。
また、蛇行検出器や大掛かりな制御装置などは不要であり、簡単な構成により蛇行を防止することができる。
次に、本発明の実施例3に係る連続鋳造鋳片の蛇行防止装置400を、スラブ115を平面的に示す図5と、図5のVI−VI断面である図6を参照して説明する。なお図5おいて、矢印はスラブ115の搬送方向を示している。
このサイドガイドローラ装置400は、スラブ115の表面側を支持するサポートローラ101の一端側にサイドガイドローラ411を、このサポートローラ101の他端側にサイドガイドローラ414を一体的に形成し、且つ、スラブ115の裏面側を支持するサポートローラ101の一端側にサイドガイドローラ412を、このサポートローラ101の他端側にサイドガイドローラ415を一体的に形成して構成したものである。
各サイドガイドローラ411,412,414,415は円板状となっている。しかも、本例では、表面側のサポートローラ101及びサイドガイドローラ411,414と、裏面側のサポートローラ101及びサイドガイドローラ412,415は、スラブ115に接触することにより従動回転するようになっている。
そして、スラブ115の一方側において、上下で一対のサイドガイドローラ411,412は、ローラ周面によりスラブ115の端部を表面側と裏面側とから挟み、且つ、ローラ端面が段差面αに接触する。
またスラブ115の他方側において、上下で一対のサイドガイドローラ414,415は、ローラ周面によりスラブ115の端部を表面側と裏面側とから挟み、且つ、ローラ端面が段差面αに接触する。
このように、スラブ115の端部を表裏面側から挟みつつ回転し、且つ、段差面αに接触しつつ回転するサイドガイドローラ411,412,414,415により、スラブ115の板幅方向(左右方向)の移動を規制しているため、内部に大量の未凝固部分があっても、スラブ115が潰れたり割れたりすることなく、確実に蛇行を防止することができる。
また、蛇行検出器や大掛かりな制御装置などは不要であり、簡単な構成により蛇行を防止することができる。
次に、本発明の実施例4に係る連続鋳造鋳片の蛇行防止装置500を、図7を参照して説明する。なお本例では、スラブ115aは、図16(c)に示すような断面形状となっている。
このサイドガイドローラ装置500は、スラブ115aの表面側を支持するサポートローラ101の一端側にサイドガイドローラ511を、このサポートローラ101の他端側にサイドガイドローラ514を一体的に形成し、且つ、スラブ115aの裏面側を支持するサポートローラ101の一端側にサイドガイドローラ512を、このサポートローラ101の他端側にサイドガイドローラ515を一体的に形成して構成したものである。
各サイドガイドローラ511,512,514,515は茸形状となっている。しかも、本例では、表面側のサポートローラ101及びサイドガイドローラ511,514と、裏面側のサポートローラ101及びサイドガイドローラ512,515を、モータ等により回転駆動している。
そして、スラブ115aの一方側において、上下で一対のサイドガイドローラ511,512は、ローラ周面によりスラブ115aの端部を表面側と裏面側とから挟み、且つ、ローラ円弧面が段差面αに接触する。
またスラブ115aの他方側において、上下で一対のサイドガイドローラ514,515は、ローラ周面によりスラブ115の端部を表面側と裏面側とから挟み、且つ、ローラ円弧面が段差面αに接触する。
このように、スラブ115aの端部を表裏面側から挟みつつ回転し、且つ、段差面αに接触しつつ回転するサイドガイドローラ511,512,514,515により、スラブ115aの板幅方向(左右方向)の移動を規制しているため、内部に大量の未凝固部分があっても、スラブ115aが潰れたり割れたりすることなく、確実に蛇行を防止することができる。
また、蛇行検出器や大掛かりな制御装置などは不要であり、簡単な構成により蛇行を防止することができる。
次に、本発明の実施例5に係る連続鋳造鋳片の蛇行防止装置600を、図8を参照して説明する。なお本例では、スラブ115aは、図16(c)に示すような断面形状となっている。
このサイドガイドローラ装置600は、スラブ115aの表面側を支持するサポートローラ101の一端側にサイドガイドローラ611を、このサポートローラ101の他端側にサイドガイドローラ614を一体的に形成し、且つ、スラブ115aの裏面側を支持するサポートローラ101の一端側にサイドガイドローラ612を、このサポートローラ101の他端側にサイドガイドローラ615を一体的に形成して構成したものである。
各サイドガイドローラ611,612,614,615は、いわば独楽形状となっている。しかも、本例では、表面側のサポートローラ101及びサイドガイドローラ611,612と、裏面側のサポートローラ101及びサイドガイドローラ613,614は、スラブ115aに接触することにより従動回転するようになっている。
そして、スラブ115aの一方側において、上下で一対のサイドガイドローラ611,612は、ローラ周面によりスラブ115aの端部を表面側と裏面側とから挟み、且つ、ローラ斜め面が段差面αに接触する。
またスラブ115の他方側において、上下で一対のサイドガイドローラ614,615は、ローラ周面によりスラブ115aの端部を表面側と裏面側とから挟み、且つ、ローラ斜め面が段差面αに接触する。
このように、スラブ115aの端部を表裏面側から挟みつつ回転し、且つ、段差面αに接触しつつ回転するサイドガイドローラ611,612,614,615により、スラブ115aの板幅方向(左右方向)の移動を規制しているため、内部に大量の未凝固部分があっても、スラブ115aが潰れたり割れたりすることなく、確実に蛇行を防止することができる。
また、蛇行検出器や大掛かりな制御装置などは不要であり、簡単な構成により蛇行を防止することができる。
次に、本発明の実施例6に係る連続鋳造鋳片の蛇行防止装置700を、図9を参照して説明する。なお本例では、スラブ115bは、図16(b)に示すような断面形状となっている。
この連続鋳造鋳片の蛇行防止装置700は、スラブ115bの表面側を支持するサポートローラ101の一端側にサイドガイドローラ711を、このサポートローラ101の他端側にサイドガイドローラ714を一体的に形成して構成したものである。
各サイドガイドローラ711,714は、円板形状となっている。しかも、本例では、表面側のサポートローラ101及びサイドガイドローラ711,714は、スラブ115bに接触することにより従動回転するようになっている。
そして、スラブ115bの一方側において、サイドガイドローラ711の端面が段差面αに接触すると共に、サイドガイドローラ711の周面と裏面側のサポートローラ101によりスラブ115bの端部を表面側と裏面側とから挟んでいる。
またスラブ115の他方側において、サイドガイドローラ714の端面が段差面αに接触すると共に、サイドガイドローラ714の周面と裏面側のサポートローラ101によりスラブ115bの端部を表面側と裏面側とから挟んでいる。
このように、段差面αに接触しつつ回転するサイドガイドローラ711,714により、スラブ115bの板幅方向(左右方向)の移動を規制しているため、内部に大量の未凝固部分があっても、スラブ115bが潰れたり割れたりすることなく、確実に蛇行を防止することができる。
また、蛇行検出器や大掛かりな制御装置などは不要であり、簡単な構成により蛇行を防止することができる。
次に、実施例7として、図10を参照して、双ドラム式連続鋳造設備100Aを説明する。
この双ドラム式連続鋳造設備100Aは、双ドラム式連続鋳造機110と、連続鋳造鋳片の蛇行防止装置200と、ピンチロール130と、サイドトリマ140と、圧延機160と、冷却装置170と、巻取り装置150を備えている。
双ドラム式連続鋳造機110により鋳造されたスラブ115は、双ドラム式連続鋳造機110とピンチロール130との間の搬送経路に沿い多数配置された連続鋳造鋳片の蛇行防止装置200により蛇行が防止され、且つ、サポートローラにより表裏面が支持されてブレークアウトが防止されつつ搬送される。
このようにして搬送されたスラブ115は、サイドトリマ140により、板幅方向の両端部(板厚が薄くなっている部分)が切断・除去され、圧延機160にて圧延され、冷却装置170にて冷却されてから巻取り装置150に巻き取られる。
なお連続鋳造鋳片の蛇行防止装置200の代わりに、前述した連続鋳造鋳片の蛇行防止装置300〜700を使用することもできる。
次に、実施例8として、図11を参照して、双ドラム式連続鋳造設備100Bを説明する。
この双ドラム式連続鋳造設備100Bは、双ドラム式連続鋳造機110と、連続鋳造鋳片の蛇行防止装置200と、ピンチロール130と、コイルボックス180と、サイドトリマ140と、圧延機160と、冷却装置170と、巻取り装置150を備えている。
この実施例8ではコイルボックス180により鋳造されたスラブ115を一旦巻き取り、巻き取ったスラブ115を巻きもどしてから圧延・冷却をして巻取り装置150に巻き取っている。
なお連続鋳造鋳片の蛇行防止装置200の代わりに、前述した連続鋳造鋳片の蛇行防止装置300〜700を使用することもできる。
本発明の実施例1に係る双ドラム式連続鋳造設備を示す構成図。 実施例1に用いた連続鋳造鋳片の蛇行防止装置を示す平面図。 図2のIII−III断面図。 本発明の実施例2に係る連続鋳造鋳片の蛇行防止装置を示す断面図。 本発明の実施例3に係る連続鋳造鋳片の蛇行防止装置を示す平面図。 図5のVI−VI断面を示す断面図。 本発明の実施例4に係る連続鋳造鋳片の蛇行防止装置を示す断面図。 本発明の実施例5に係る連続鋳造鋳片の蛇行防止装置を示す断面図。 本発明の実施例6に係る連続鋳造鋳片の蛇行防止装置を示す断面図。 本発明の実施例7に係る双ドラム式連続鋳造設備を示す構成図。 本発明の実施例8に係る双ドラム式連続鋳造設備を示す構成図。 双ドラム式連続鋳造機の一般的な例を示す構成図。 凹型ドラムを使用した双ドラム式連続鋳造機を示す構成図。 図13のXIV―XIV矢視図。 凹型ドラムの各種例を示す構成図。 スラブの各種例を示す断面図。 従来の蛇行防止手段の一例を示す構成図。 従来の蛇行防止手段の他の一例を示す構成図。
符号の説明
100,100A,100B 双ドラム式連続鋳造設備
101 サポートローラ
110 双ドラム式連続鋳造機
111,112 ドラム
113,114 サイド堰
200,300,400,500,600,700 連続鋳造鋳片の蛇行防止装置
211,212,214,215 サイドガイドローラ
213,216 ローラ支持部
311,312,314,315 サイドガイドローラ
313a,313b,316a,316b ローラ支持部
411,412,414,415 サイドガイドローラ
511,512,514,515 サイドガイドローラ
611,612,614,615 サイドガイドローラ
711,714 サイドガイドローラ

Claims (7)

  1. 板幅方向の端部の板厚に対して板幅方向の端部以外の部分の板厚が厚くなっている鋳片の搬送時の蛇行を防止する連続鋳造鋳片の蛇行防止装置であって、
    前記鋳片の端部の板厚が薄くなっている部分と前記鋳片の端部以外の部分の板厚が厚くなっている部分との板厚の違いにより生じた段差面に、回転しつつ接触するサイドガイドローラを、前記鋳片の板幅方向の両側位置に配置したことを特徴とする連続鋳造鋳片の蛇行防止装置。
  2. 板幅方向の端部の板厚に対して板幅方向の端部以外の部分の板厚が厚くなっている鋳片の搬送時の蛇行を防止する連続鋳造鋳片の蛇行防止装置であって、
    前記鋳片の端部の板厚が薄くなっている部分と前記鋳片の端部以外の部分の板厚が厚くなっている部分との板厚の違いにより生じた段差面に、回転しつつ接触し、且つ、前記鋳片の端部を表面側と裏面側から挟む対となっているサイドガイドローラを、前記鋳片の板幅方向の両側位置に配置したことを特徴とする連続鋳造鋳片の蛇行防止装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記サイドガイドローラは、前記鋳片の表面に接触するサポートローラの端部と、前記鋳片の裏面に接触するサポートローラの端部に、一体的に形成されていることを特徴とする連続鋳造鋳片の蛇行防止装置。
  4. 互いに逆方向に回転する一対のドラムを備え、しかも、前記ドラムの少なくとも一方が、軸方向に沿う端部の径が軸方向に沿う端部以外の部分の径よりも大きくなっている凹型ドラムとなっていることにより、板幅方向の端部の板厚に対して板幅方向の端部以外の部分の板厚が厚くなっている鋳片を鋳造することができる双ドラム式連続鋳造機と、
    前記双ドラム式連続鋳造機により鋳造された前記鋳片の端部の板厚が薄くなっている部分と前記鋳片の端部以外の部分の板厚が厚くなっている部分との板厚の違いにより生じた段差面に、回転しつつ接触するサイドガイドローラを、前記鋳片の板幅方向の両側位置に配置してなる連続鋳造鋳片の蛇行防止装置と、
    を有することを特徴とする双ドラム式連続鋳造設備。
  5. 互いに逆方向に回転する一対のドラムを備え、しかも、前記ドラムの少なくとも一方が、軸方向に沿う端部の径が軸方向に沿う端部以外の部分の径よりも大きくなっている凹型ドラムとなっていることにより、板幅方向の端部の板厚に対して板幅方向の端部以外の部分の板厚が厚くなっている鋳片を鋳造することができる双ドラム式連続鋳造機と、
    前記鋳片の端部の板厚が薄くなっている部分と前記鋳片の端部以外の部分の板厚が厚くなっている部分との板厚の違いにより生じた段差面に、回転しつつ接触し、且つ、前記鋳片の端部を表面側と裏面側から挟む対となっているサイドガイドローラを、前記鋳片の板幅方向の両側位置に配置してなる連続鋳造鋳片の蛇行防止装置と、
    を有することを特徴とする双ドラム式連続鋳造設備。
  6. 請求項4または請求項5において、
    前記サイドガイドローラは、前記鋳片の表面に接触するサポートローラの端部と、前記鋳片の裏面に接触するサポートローラの端部に、一体的に形成されていることを特徴とする双ドラム式連続鋳造設備。
  7. 請求項4乃至請求項6の何れか一項において、
    前記サイドガイドローラは、ローラ周面の周速度が前記鋳片の搬送速度に同期するように回転駆動されていることを特徴とする双ドラム式連続鋳造設備。
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