JP2006136889A - 双ロール式連続鋳造機 - Google Patents

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Kanji Hayashi
寛治 林
Yoshimi Kagehira
喜美 影平
Keiichi Sato
恵一 佐藤
Tatsunori Sugimoto
達則 杉本
Shigeki Sueda
茂樹 末田
Mitsuo Kato
光雄 加藤
Hideaki Furumoto
秀昭 古元
Shinji Seze
新二 瀬々
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Abstract

【課題】 簡単な構成で、ロールを、その幅方向に沿い均一に冷却する。
【解決手段】 一対の凹型ロール101,102の間の湯溜まり部に溶鋼106を供給すると、溶鋼106はロール表面で冷却されて凝固シェル111,112となり、両凝固シェル111,112が圧接されて鋳片113として引き出される。ロールの外側の周縁位置には、外部水冷装置120,122と、水切り装置121,123が配置されている。外部水冷装置120,122からロール表面に水を吹き付けてロールが冷却され、ロール表面に水滴が付着していた場合には、水切り装置121,123から吹き出したエアーによりこの水滴を除去する。このように外部水冷することにより、ロール周面は高温(例えば700°C)から100°C程度にまで、軸方向に沿い均一に冷却される。
【選択図】 図2

Description

本発明は双ロール式連続鋳造機に関し、簡単な構成でありながらロールを幅方向に関して均一に効果的に冷却することができるように、ロールを外部から冷却するようにしたものである。
連続鋳造機は、精錬を終了した溶鋼を連続して鋳込み、直接、鋳片(スラブまたはストリップ)を製造するものである。連続鋳造機を用いた連続鋳造方法では、従来の造塊,分塊法に比較して偏析が少なく、表面品質も良好で、鋼板用鋳片を製造するのに適している。
連続鋳造機としては、鋳片と共に鋳型が移動する同期式双ロール式鋳型を用いた双ロール式連続鋳造機がある。
図8は双ロール式連続鋳造機010の一般的な例を示すものである。この双ロール式連続鋳造機010では、一対の逆方向に回転するロール011,012を、同じ高さ位置にて平行にしつつ近接して配置しており、ロール011,012の軸方向両端は、ロール端面に密着するサイド堰013,014(なお図ではサイド堰014は図示省略している)により仕切っている。ロール011,012及びサイド堰013,014により囲まれて形成された内部空間(湯溜まり部)には、ノズル015を介して溶鋼016が供給される。
ロール011,012が互いに逆方向に回転すると(溶鋼016を下方に巻き込むように回転すると)、溶鋼016はロール011,012に接触することにより冷却され、その結果、ロール011,012の表面にそれぞれ凝固シェルが形成される。この双方の凝固シェルはロール回転に伴い成長し、ロール011,012の最小ギャップ部にて圧接・一体化され、鋳片017として取り出される。
次に、鋳造する鋳片の厚さを厚くするようにロール形状を工夫した双ロール式連続鋳造機の例を、特開昭59−118249号に示すものを使用して説明する。
図9は特開昭59−118249号に示す双ロール式連続鋳造機を示し、図10は図9のA−A矢視図である。
図9及び図10に示すように、一対のロール10,11と、ロール端面側を仕切るサイド堰12,13と、ロール10,11に接設したダム14,15とにより囲んで形成した空間が、湯溜まり部となる。この湯溜まり部には溶鋼16が供給される。
ロール10の両端部にはフランジ状に段部10a,10bが形成されている。同様に、ロール11の両端部にはフランジ状に段部11a,11bが形成されている。
ロール10,11が回転すると、溶鋼16はロール10,11の表面(この表面には段部10a,10b,11a,11bの表面も含む)に接触することにより冷却されて、凝固シェル17,18が形成される。凝固シェル17,18はロール回転に伴い成長していく。そして、段部10aと段部11aとの隙間、並びに、段部10bと段部11bとの隙間が最も小さくなる最小ギャップ部において、凝固シェル17のうち段部10a,10bの外周に形成された部分と、凝固シェル18のうち段部11a,11bの外周に形成された部分とが、段部10a,10bと段部11a,11bによる狭圧力により圧接・一体化される。この結果、凝固シェル17と凝固シェル18の両端部が圧接・一体化され、両凝固シェル17,18は中心部分に溶鋼16を残したままで、図10に示すように、袋綴じ状に接合されて鋳片19となる。
最小ギャップ部にて凝固シェル17,18が袋綴じ状に圧接されて中心部に溶鋼16を残した状態の鋳片19は、ロール10,11から引き出されて搬送され、搬送途中で冷却されることにより、中心部分の溶鋼16も凝固していく。
図9及び図10に示す例では、隙間が狭くなっている段部10a,10bと段部11a,11bにて凝固シェル17,18の端部で圧接ができるため、ロール10,11間の隙間を広くしても、凝固シェル17,18を袋綴じ状に圧接でき、ロール10,11から引き出されていく鋳片17は、中心部は溶融状態のままであるが周面は凝固した状態となる。このようにロール10,11間の隙間を広くすることができるため、製造される鋳片19の厚さを厚くすることができる。このように鋳片19の厚さを厚くすることができるので、鋳片製造量を増大することができると共に、各種の厚さの鋼板の製造にも対処することができる。
双ロール式連続鋳造機ではロールが溶鋼により加熱(例えば600〜700°C)されるためこれを冷却しなければならない。そのため、従来では、ロールの内部からロールを水冷する内部水冷装置を備えていた。
内部水冷装置としては、図11及び図12に示すものがある。
図11に断面図(ロールの軸方向の略中央での断面図)で示す内部水冷装置では、中実のロールR1に多数本の水冷却用管路Kを設け、この水冷却用管路Kに水を流すことにより水冷をしている。
図12に断面図(ロールの軸方向の略中央での断面図)で示す内部水冷装置では、中空のロールR2の内部空間にスプレーノズルNを設け、このスプレーノズルNからロールR2の内周面に向けて放射状に水を噴射して水冷をしている。
特開昭59−118249号公報 特開平4−344852号公報 特開2000−246400号公報
ところで図11に示す内部水冷装置では、水冷用管路KをロールR1の幅方向(ロールの軸心に沿う方向)に沿い伸びるように形成するため、水冷用管路Kを形成するのに手間と時間がかかり、製造コストアップを招来していた。
また、幅広のロールの場合には、ロールの一端側の端面と他端側の端面とから水冷用管路Kを穿設していき、両方から穿設してきた水冷用管路Kが幅方向の中央で接続(ドッキング)するような手法により、管路形成をしていたため、位置合わせなどが難しく、幅広のロールでは水冷用管路Kを形成(穿設)するのは困難であった。
また図12に示す内部水冷装置では、ロールR2の内部にスプレーNを配置するため、装置構成が複雑となり、製造コストアップを招来していた。
更に両端に段部を有するロールにおいて内部水冷装置を配置したとしても、段部は他の周面部分に比較して外周側に突出しているため、この段部部分を内周側から効果的に冷却することができず、段部を含めたロール周面の幅方向での温度の均一化を図ることができなかった。このようにロールの幅方向(ロールの軸心に沿う方向)での温度不均一が生ずると、幅方向に関して均一な凝固シェルを形成することができず、製造される鋳片の品質や生産性が低下する恐れがある。
本発明は、上記従来技術に鑑み、ロールの周面を、ロールの軸方向に沿う全幅において均一かつ効果的に冷却することができる簡便な冷却装置を備えた双ロール式連続鋳造機を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の構成は、互いに逆方向に回転する一対のロールの間に溶鋼を供給し、各ロールの表面で凝固した凝固シェルを圧接してなる鋳片をロール間の隙間から引き出す双ロール式連続鋳造機において、
前記ロールの周面の回転方向に関して前記鋳片を引き出す位置よりも下流側の位置に、前記各ロールの周面を前記ロールの外側から冷却媒体により冷却する外部冷却装置を備えたことを特徴とする。
また本発明の構成は、前記ロールの周面の回転方向に関して前記外部冷却装置を備えた位置よりも下流側の位置に、ロールの周面に付着している冷却媒体を除去する冷却媒体除去装置を備えたことを特徴とする。
また本発明の構成は、前記ロールには、ロール内部からロールを冷却する内部冷却装置を備えていることを特徴とする。
また本発明の構成は、前記ロールのうち少なくとも一つのロールは、ロールの軸方向に沿う両端の径が、ロールの中央部分の径よりも大きくなっている凹型ロールとなっていることを特徴とする。
また本発明の構成は、前記外部冷却装置は、冷却媒体として水を用いることを特徴とする。
また本発明の構成は、前記冷媒除去装置は、ロール周面に気体を吹き付けることにより冷却媒体を除去することを特徴とする。
本発明では、ロール冷却をする外部冷却装置はロールの外側に設置するため、外部冷却装置の装置構成は簡単になり、しかも、簡単に設置することができる。
しかも、外部冷却装置は、ロール軸方向に沿う全幅を冷却するため、ロール周面を軸方向に沿い均一に冷却でき良好な品質の鋳片を製造することができる。
また、ロールの外側から冷却するため、凹型ロールであっても、その端部を含めてロール幅方向に沿い均一な冷却ができる。
更に、冷媒除去装置を備えたため、冷却媒体が湯溜まり部に供給される恐れはなく、安全操業を確保することができると共に、表面性状の良好な鋳片の製造ができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
ここで、本発明の実施例において用いる「凹型ロール」について先に説明をしておく。「凹型ロール」とは、「ロールの軸方向に沿う両端の径が、ロールの中央部分の径よりも大きくなっているロール」をいう。
例えば「凹型ロール」としては、図1(a)に示すように、ロールRの両端に段部Dを有するものや、図1(b)に示すように、ロールRの両端がテーパー状に広がってから段部Dを有するものや、図1(c)に示すように、両端に段部Dを有するとともに、ロールRは軸方向の中央に向かうに従い径が漸減する鼓状になっているものなど、各種の形状のロールがある。
このような凹型ロールを少なくとも1つのロールに用いれば、凝固シェルを袋綴じ状に圧接することができ、鋳造する鋳片を厚くすることができる。
本発明の実施例1に係る双ロール式連続鋳造機を、図2及び、図2のB−B矢視図である図3を参照しつつ説明する。
実施例1に係る双ロール式連続鋳造機100では、一対の逆方向に回転する中実の凹型ロール101,102を、同じ高さ位置にて平行にしつつ近接して配置しており、凹型ロール101,102の軸方向両端は、ロール端面に密着するサイド堰103,104により仕切っている。凹型ロール101,102及びサイド堰103,104により囲まれて形成された内部空間(湯溜まり部)には、ノズル105を介して溶鋼106が供給される。
凹型ロール101は、ロールの両端がテーパー状に広がってから段部101a,101bを有している。
凹型ロール102は、ロールの両端がテーパー状に広がってから段部102a,1021bを有している。
凹型ロール101,102が互いに逆方向に回転すると、溶鋼106は凹型ロール101,102の表面(この表面には段部101a,101b,102a,102bの表面も含む)に接触することにより冷却されて、凝固シェル111,112が形成される。凝固シェル111,112はロール回転に伴い成長していく。そして、段部101aと段部102aとの隙間、並びに、段部101bと段部102bとの隙間が最も小さくなる最小ギャップ部において、凝固シェル111のうち段部101a,101bの外周に形成された部分と、凝固シェル112のうち段部102a,102bの外周に形成された部分とが、段部101a,101bと段部102a,102bによる狭圧力により圧接・一体化される。この結果、凝固シェル111と凝固シェル112の両端部が圧接・一体化され、両凝固シェル111,112は中心部分に溶鋼106を残したままで、図3に示すように、袋綴じ状に接合されて鋳片113となる。
最小ギャップ部にて凝固シェル111,112が袋綴じ状に圧接されて中心部に溶鋼106を残した状態の鋳片113は、凹型ロール101,102から引き出されて搬送され、搬送途中で冷却されることにより、中心部分の溶鋼106も凝固していく。
更に本実施例では、凹型ロール101側のロール外側の周縁位置に、外部水冷装置120と水切り装置121を備えている。外部水冷装置120は、凹型ロール101の回転方向αに関して、鋳片113を引き出す位置よりも下流側の位置に備えられている。水切り装置121は、凹型ロール101の回転方向αに関して、外部水冷装置120よりも更に下流側(但し、湯溜まり部よりも上流側)の位置に備えられている。
外部水冷装置120は、凹型ロール101の周面に対して、ロール軸方向(ロール幅方向)に沿う全幅(段部101a,101bを含む全幅)に対して水を吹き付ける。吹き付けられた水(水滴)は、ロール周面に付着してから蒸発し気化熱を奪う。このため、凹型ロール101の周面のうち、ロール軸方向に沿う全幅が、吹き付けられた水により均一に冷却される。このように水冷することにより、凹型ロール101の周面の温度は、100°C程度にまで冷却される。
水切り装置121は、凹型ロール101の周面に対して、ロール軸方向(ロール幅方向)に沿う全幅(段部101a,101bを含む全幅)に対して、スリット状にエアーを吹き付ける。このため、水滴がロール周面に付着していたとしても、この水滴を除去する。このように水滴を確実に除去するため、湯溜まり部に供給された溶鋼106に、水滴が送られることを防止できる。ちなみに、湯溜まり部の溶鋼106に水滴が供給されると、製造される鋳片113の表面性状が粗くなったり、甚だしい場合には、水蒸気爆発に至る可能性がある。
なお、外部水冷装置120により冷却した後のロール表面温度を100°C以上になるようにしておけば、付着した水滴は確実に蒸発するため、この場合には、水切り装置121は不要になる。ただし、この場合であっても、安全のために水切り装置121を設置していてもよい。
一方、凹型ロール102側のロール外側の周縁位置に、外部水冷装置122と水切り装置123を備えている。外部水冷装置122は、凹型ロール102の回転方向βに関して、鋳片113を引き出す位置よりも下流側の位置に備えられている。水切り装置123は、凹型ロール102の回転方向βに関して、外部水冷装置122よりも更に下流側(但し、湯溜まり部よりも上流側)の位置に備えられている。
外部水冷装置122及び水切り装置123の機能は、前述した外部水冷装置120及び水切り装置121と同じである。このため、凹型ロール102も、ロール軸方向に沿う全幅が、100°C程度にまで均一に冷却される。
外部水冷装置120,122及び水切り装置121,123は簡単な構成で済み、しかも、ロールの内部ではなくロールの外部に設置するだけであるので、容易・簡単に設置することができる。
また、ロールの外部から冷却するため、段部101a,101b,102a,102bも効果的に冷却することができる。この結果、段部も含めて凹型ロール101,102のロール周面を、軸方向に沿い均一に冷却することができるので、良好な品質の鋳片113を製造することができる。
なお本実施例では、冷却媒体を水としたが、冷却媒体として他の液体や気体を用いてもよい。また、冷却媒体除去をするためにロール周面に吹き付ける気体をエアーとしたが、エアー以外の他の気体を用いてもよい。
次に本発明の実施例2に係る双ロール式連続鋳造機100Aを、図4を参照しつつ説明する。なお、実施例1と同一部分には同一符号を付して重複する説明は省略し、異なる部分を中心に説明をする。
実施例2に係る双ロール式連続鋳造機100Aでは、ロールとして、平形の(つまり段部を有しない円柱状の)ロール101A,102Aを使用している。
そして、ロール101A側のロール外側の周縁位置に、外部水冷装置120Aと水切り装置121Aを備えている。外部水冷装置120Aは、ロール101Aの回転方向αに関して、鋳片113を引き出す位置よりも下流側の位置に備えられている。水切り装置121Aは、ロール101Aの回転方向αに関して、外部水冷装置120Aよりも更に下流側(但し、湯溜まり部よりも上流側)の位置に備えられている。
一方、ロール102A側のロール外側の周縁位置に、外部水冷装置122Aと水切り装置123Aを備えている。外部水冷装置122Aは、ロール102Aの回転方向βに関して、鋳片113を引き出す位置よりも下流側の位置に備えられている。水切り装置123Aは、ロール102Aの回転方向βに関して、外部水冷装置122Aよりも更に下流側(但し、湯溜まり部よりも上流側)の位置に備えられている。
外部水冷装置120A,122Aは、ロール101A,102Aの周面に対して、ロール軸方向(ロール幅方向)に沿う全幅に対して水を吹き付ける。吹き付けられた水(水滴)は、ロール周面に付着してから蒸発し気化熱を奪う。このため、ロール101A,102Aの周面のうち、ロール軸方向に沿う全幅が、吹き付けられた水により均一に冷却される。このように水冷することにより、ロール101A,102Aの周面の温度は、100°C程度にまで冷却される。
水切り装置121A,123Aは、ロール101A,102の周面に対して、ロール軸方向(ロール幅方向)に沿う全幅に対して、スリット状にエアーを吹き付ける。このため、水滴がロール周面に付着していたとしても、この水滴を除去する。このように水滴を確実に除去するため、湯溜まり部に供給された溶鋼106に、水滴が送られることを防止できる。
このように実施例2においても、ロール周面を軸方向に沿い均一に冷却することができるので、良好な品質の鋳片113を製造することができる。
しかも、外部水冷装置120A,122A及び水切り装置121A,123Aは簡単な構成で済み、しかも、ロール内部ではなくロール外部に設置するため、容易・簡単に設置することができる。
なお本実施例では、冷却媒体を水としたが、冷却媒体として他の液体や気体を用いてもよい。また、冷却媒体除去をするためロール周面に吹き付ける気体をエアーとしたが、エアー以外の他の気体を用いてもよい。
本発明の実施例3に係る双ロール式連続鋳造機200を、図5を参照しつつ説明する。
実施例3に係る双ロール式連続鋳造機200では、ロールとして、中空の(つまり円筒状の)ロール201,202を使用している。そして、このロール201,202の内部空間に水を流して内部からもロール冷却をしている。つまり、ロール201,202には、内部水冷装置が備えられている。
更に、ロール201,202のロール外側の周縁位置には、外部水冷装置203,205と水切り装置204,206を備えている。外部水冷装置203,205は、ロール201,202の回転方向に関して、鋳片を引き出す位置よりも下流側の位置に備えられている。水切り装置204,206は、ロール201,202の回転方向に関して、外部水冷装置203,205よりも更に下流側(但し、湯溜まり部よりも上流側)の位置に備えられている。
外部水冷装置203,205は、ロール201,202の周面に対して、ロール軸方向(ロール幅方向)に沿う全幅に対して水を吹き付ける。吹き付けられた水(水滴)は、ロール周面に付着してから蒸発し気化熱を奪う。このため、ロール201,202の周面のうち、ロール軸方向に沿う全幅が、吹き付けられた水により均一に冷却される。このように水冷することにより、ロール201,202の周面の温度は、100°C程度にまで冷却される。
水切り装置204,206は、ロール201,202の周面に対して、ロール軸方向(ロール幅方向)に沿う全幅に対して、スリット状にエアーを吹き付ける。このため、水滴がロール周面に付着していたとしても、この水滴を除去する。このように水滴を確実に除去するため、湯溜まり部に供給された溶鋼に、水滴が送られることを防止できる。
このように実施例3においても、外部冷却装置203,205によりロール周面を軸方向に沿い均一に冷却することができる。またロール内部側からもロール冷却ができる。この結果、良好な品質の鋳片を製造することができる。
なお本実施例では、冷却媒体を水としたが、冷却媒体として他の液体や気体を用いてもよい。また、冷却媒体除去をするためロール周面に吹き付ける気体をエアーとしたが、エアー以外の他の気体を用いてもよい。
本発明の実施例4に係る双ロール式連続鋳造機210を、図6を参照しつつ説明する。
実施例4に係る双ロール式連続鋳造機210では、ロールとして、中実の(つまり円柱状の)ロール211,212を使用している。そして、このロール211,212には多数本の水冷却用管路217,218を設け、この水冷却用管路217,218に水を流して内部からもロール冷却をしている。つまり、ロール211,212には、内部水冷装置が備えられている。
更に、ロール211,212のロール外側の周縁位置には、外部水冷装置213,215と水切り装置214,216を備えている。外部水冷装置213,215は、ロール211,212の回転方向に関して、鋳片を引き出す位置よりも下流側の位置に備えられている。水切り装置214,216は、ロール211,212の回転方向に関して、外部水冷装置213,215よりも更に下流側(但し、湯溜まり部よりも上流側)の位置に備えられている。
外部水冷装置213,215は、ロール211,212の周面に対して、ロール軸方向(ロール幅方向)に沿う全幅に対して水を吹き付ける。吹き付けられた水(水滴)は、ロール周面に付着してから蒸発し気化熱を奪う。このため、ロール211,212の周面のうち、ロール軸方向に沿う全幅が、吹き付けられた水により均一に冷却される。このように水冷することにより、ロール211,212の周面の温度は、100°C程度にまで冷却される。
水切り装置214,216は、ロール211,212の周面に対して、ロール軸方向(ロール幅方向)に沿う全幅に対して、スリット状にエアーを吹き付ける。このため、水滴がロール周面に付着していたとしても、この水滴を除去する。このように水滴を確実に除去するため、湯溜まり部に供給された溶鋼に、水滴が送られることを防止できる。
このように実施例4においても、外部冷却装置213,215によりロール周面を軸方向に沿い均一に冷却することができる。またロール内部側からもロール冷却ができる。この結果、良好な品質の鋳片を製造することができる。
なお本実施例では、冷却媒体を水としたが、冷却媒体として他の液体や気体を用いてもよい。また、冷却媒体除去をするためロール周面に吹き付ける気体をエアーとしたが、エアー以外の他の気体を用いてもよい。
本発明の実施例5に係る双ロール式連続鋳造機220を、図7を参照しつつ説明する。
実施例5に係る双ロール式連続鋳造機220では、ロールとして、中空の(つまり円筒状の)ロール221,222を使用している。そして、このロール221,222の内部空間にはスプレーノズル227,228を設け、このスプレーノズル227,228からロール221,222の内周面に向けて水を噴射して水冷をしている。つまり、ロール221,222には、内部水冷装置が備えられている。
更に、ロール221,222のロール外側の周縁位置には、外部水冷装置223,225と水切り装置224,226を備えている。外部水冷装置223,225は、ロール221,222の回転方向に関して、鋳片を引き出す位置よりも下流側の位置に備えられている。水切り装置224,226は、ロール221,222の回転方向に関して、外部水冷装置223,225よりも更に下流側(但し、湯溜まり部よりも上流側)の位置に備えられている。
外部水冷装置223,225は、ロール221,222の周面に対して、ロール軸方向(ロール幅方向)に沿う全幅に対して水を吹き付ける。吹き付けられた水(水滴)は、ロール周面に付着してから蒸発し気化熱を奪う。このため、ロール221,222の周面のうち、ロール軸方向に沿う全幅が、吹き付けられた水により均一に冷却される。このように水冷することにより、ロール221,222の周面の温度は、100°C程度にまで冷却される。
水切り装置224,226は、ロール221,222の周面に対して、ロール軸方向(ロール幅方向)に沿う全幅に対して、スリット状にエアーを吹き付ける。このため、水滴がロール周面に付着していたとしても、この水滴を除去する。このように水滴を確実に除去するため、湯溜まり部に供給された溶鋼に、水滴が送られることを防止できる。
このように実施例5においても、外部冷却装置223,225によりロール周面を軸方向に沿い均一に冷却することができる。またロール内部側からもロール冷却ができる。この結果、良好な品質の鋳片を製造することができる。
なお本実施例では、冷却媒体を水としたが、冷却媒体として他の液体や気体を用いてもよい。また、冷却媒体除去をするためロール周面に吹き付ける気体をエアーとしたが、エアー以外の他の気体を用いてもよい。
凹型ロールの各種例を示す説明図。 本発明の実施例1に係る双ロール式連続鋳造機を示す正面図。 図2のB−B矢視図。 本発明の実施例2に係る双ロール式連続鋳造機を示す正面図。 本発明の実施例3に係る双ロール式連続鋳造機の要部を示す正面図。 本発明の実施例4に係る双ロール式連続鋳造機の要部を示す正面図。 本発明の実施例5に係る双ロール式連続鋳造機の要部を示す正面図。 従来の双ロール式連続鋳造機を示す構成図。 従来の双ロール式連続鋳造機を示す構成図。 図9のA−A矢視図。 従来におけるロール冷却方式の一例を示す構成図。 従来におけるロール冷却方式の一例を示す構成図。
符号の説明
100,100A,200,210,220 双ロール式連続鋳造機
101,102 凹型ロール
101a,101b,102a,102b 段部
101A,102A,201,202,211,212,221,222 ロール
103,104 サイド堰
105 ノズル
106 溶鋼
111,112 凝固シェル
113 鋳片
120,122,120A,122A,203,205,213,215,223,225 外部水冷装置
121,123,121A,123A,204,206,214,216,224,226 水切り装置

Claims (6)

  1. 互いに逆方向に回転する一対のロールの間に溶鋼を供給し、各ロールの表面で凝固した凝固シェルを圧接してなる鋳片をロール間の隙間から引き出す双ロール式連続鋳造機において、
    前記ロールの周面の回転方向に関して前記鋳片を引き出す位置よりも下流側の位置に、前記各ロールの周面を前記ロールの外側から冷却媒体により冷却する外部冷却装置を備えたことを特徴とする双ロール式連続鋳造機。
  2. 請求項1において、
    前記ロールの周面の回転方向に関して前記外部冷却装置を備えた位置よりも下流側の位置に、ロールの周面に付着している冷却媒体を除去する冷却媒体除去装置を備えたことを特徴とする双ロール式連続鋳造機。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記ロールには、ロール内部からロールを冷却する内部冷却装置を備えていることを特徴とする双ロール式連続鋳造機。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項において、
    前記ロールのうち少なくとも一つのロールは、ロールの軸方向に沿う両端の径が、ロールの中央部分の径よりも大きくなっている凹型ロールとなっていることを特徴とする双ロール式連続鋳造機。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか一項において、
    前記外部冷却装置は、冷却媒体として水を用いることを特徴とする双ロール式連続鋳造機。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか一項において、
    前記冷媒除去装置は、ロール周面に気体を吹き付けることにより冷却媒体を除去することを特徴とする双ロール式連続鋳造機。
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