JP4592250B2 - N−0923を投与するための新規の医薬組成物 - Google Patents

N−0923を投与するための新規の医薬組成物 Download PDF

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Description

【0001】
発明の概要:
本発明は、ドーパミン−アゴニストであるN−0923(ロチゴチン(Rotigotine))をデポー形で投与するための医薬組成物に関する。
【0002】
有利な実施態様は、作用物質N−0923が固相中に存在する油性懸濁液ならびにN−0923の無水の医薬調製物である。
【0003】
最後に本発明は加熱殺菌可能な製剤を製造するための固体のN−0923の使用に関する。
【0004】
技術的背景:
N−0923(ロチゴチン;S(−)−2−(N−プロピル−N−2−チエニルエチルアミノ)−5−ヒドロキシテトラリン)は、ドーパミンの物質代謝障害と関連している全ての疾患、たとえばパーキンソン病またはレストレスレッグにおいて治療上の重要性を有する有効かつ選択的なドーパミンD2アゴニストである。過去にはN−0923を治療的に関連する量で投与する種々の試みがなされた。
【0005】
しかしその際、顕著なファースト・パス効果(First-Pass-Effekt)により、経口投与によるバイオアベイラビリティーは約0.5%にすぎない(Swart and Zeeuw, Pharmazie 47(1992) 613)ので、N−0923の経口投与形は問題にならない。
【0006】
さらに該物質は、水溶液として非経口投与する場合でも迅速に排泄される。N−0923の水溶液を静脈内投与した後のN−0923の半減期はサルの場合、52分であり(Walters等、J. Pharmac Sci 83(1994)758)、このことは継続的な治療の間、患者にとって認容することができないほど頻繁な投与の必要性につながりうる。
【0007】
N−0923の水溶液(5%デキストロース)の皮下投与もまた60〜70分という極めて短い作用時間につながった(Belluzzi, Movement Disorders, 9.2(1994) 147)。
【0008】
従って、N−0923を調製することにより、必要とされる治療的適用頻度が著しく低減する、N−0923のための非経口の製剤形に対する要求が生じる。
【0009】
この理由から最近は経皮システムが開発された。WO94/07468はN−0923を作用物質として含有していてもよい2相マトリックスを記載している。WO99/49852はN−0923の経皮投与のための単相マトリックスを開示している。
【0010】
しかし経皮システムは全ての患者にとって適切であるわけではなく、かつ基本的に一連の固有の欠点を有する。たとえば多数の患者はプラスター中に含有されている成分、たとえば接着剤、浸透促進剤およびポリマーに対してアレルギー反応を示す。
【0011】
さらにプラスターの認容性は国の伝統および民族的な特殊性に依存して大きな変動幅を有する。
【0012】
最終的に経皮システムにより、個別の投与量を調整する可能性は限定的であるにすぎない。
【0013】
従って本発明の目的は、できる限り少ない成分から構成され、上記の経皮または経口投与の欠点、たとえば不良なバイオアベイラビリティー、高い服用頻度、免疫原性ポテンシャル、潜在的な毒性および不良な個別の投薬性を回避する、適切な代替的な医薬調製物を提供することである。
【0014】
前記課題は本発明により、N−0923を少なくとも24時間にわたって連続的に放出するデポー形の作用物質N−0923の医薬調製物を始めて提供することにより解決された。
【0015】
有利な実施態様では、該医薬調製物は、N−0923が固体の形で存在する油性懸濁液として構成されている。
【0016】
もう1つの有利な実施態様では、N−0923塩が結晶形で無水の調製物中に存在しており、これは哺乳動物に投与した後、少なくとも24時間にわたって血液1mlあたり、N−0923 0.2〜10ngの連続的な血漿濃度につながる。
【0017】
意外なことにこの極めて簡単な構成の本発明による調製物によって、48時間にわたって治療的に関連するN−0923の血漿濃度を達成することに成功した。その際、本発明による組成物は簡単かつ安価に製造することができ、生分解性であり、非毒性で、良好に認容性である。
【0018】
さらに本発明による医薬組成物は特に有利にはごくわずかな、良好に特徴付けられ、かつ良好に認容性である助剤を含有する。
【0019】
さらに、適用体積または作用物質濃度を個別に調整することにより、極めて容易に個々の要求、症状およびそれぞれの患者のコンディションに適合させることが可能である。
【0020】
従って本発明による治療組成物は、ドーパミンの物質代謝障害を有する疾患、たとえばパーキンソン病またはレストレスレッグの治療のために好適である。その際、治療は単独療法としても、その他の作用物質との組合せとしても行うことができる。
【0021】
最後に全く予想外なことに、N−0923は、固体の形で本発明による医薬組成物中に存在している場合、加熱殺菌工程の間の加熱の際に安定していることが判明した。これに対して溶解した形のN−0923は、加熱殺菌の間に著しく熱分解する。
【0022】
図面:
図1は、ラットにおける、油性の結晶懸濁液中、4つの異なった用量のN−0923の皮下投与後のN−0923の血漿濃度を示している。投与は48時間ごとに数週間にわたって行った。図1Aは2回目の投与後、図1Bは46回目の投与後の平均測定値を示している。
【0023】
図2は、ラットにおける、体重1kgあたりN−0923を12.5mg皮下投与した後のN−0923の血漿濃度を示している。投与は48時間ごとに行った。それぞれ、22回の投与の2時間、4時間、8時間、24時間、32時間および48時間後の個々の動物の血漿濃度が記載されている。
【0024】
図3は、サルにおける油性のN−0923結晶懸濁液の形のN−0923 1m/kg(図3A)およびN−0923 4mg/kg(図3B)の85回の適用後のN−0923の血漿濃度を示している。
【0025】
図4は、サルにおける、油性の結晶懸濁液の形のN−0923の適用量と、最大血漿濃度との相関関係を一日3回および85回の適用後に示している。
【0026】
発明の記載:
本発明は、作用物質としてN−0923を含有する医薬組成物に関し、この場合、医薬組成物はデポーとして構成されている。
【0027】
「デポー形」または「デポー」という表現は、この特許出願明細書において、非経皮による医薬調製物であると理解され、これは患者に投与した後、少なくとも24時間の期間にわたる治療的に有効なN−0923の血漿濃度につながる。有利なロチゴチンの血漿濃度は0.2〜10ng/ml、特に0.3〜5ng/mlであり、かつ特に0.4〜3ng/mlである。
【0028】
「N−0923」という表現は、物質2−(N−プロピル−N−2−チエニルエチルアミノ)−5−ヒドロキシテトラリンならびに製薬的に認容性のこれらの塩であると理解する。
【0029】
「N−0923誘導体」という表現は、たとえばUS特許4,564,628で請求されている、置換された2−アミノテトラリンであると理解する。
【0030】
デポー形のための例は、たとえばマイクロ粒子またはマイクロカプセル;リピドベースのナノ粒子;作用物質と有機もしくは無機の物質、たとえばゼラチン、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースまたはポリグルタミン酸との組合せまたはこれらへの埋め込み;エマルジョンもしくは懸濁液である。
【0031】
適切なマイクロカプセルまたはマイクロ粒子の製造は、自体公知の方法により、たとえばEP0625069に記載されているような、生分解性ポリマー、たとえばポリラクチド−ポリグリコリドコポリマー(PLGA)をベースとしてマイクロカプセル化または噴霧乾燥により行うことができる。
【0032】
有利な実施態様では、デポー形は懸濁液、有利には油性懸濁液として構成されている。この懸濁液中にN−0923はほぼ固相で存在し、該固相が液状の賦形剤中に懸濁している。
【0033】
「ほぼ」という表現はこの特許出願では90%を上回ると理解する。
【0034】
N−0923が95%より多く、特に有利には97%より多く、または99%より多く固相で存在している医薬組成物は有利である。
【0035】
「油性懸濁液」という表現は、この特許出願ではその中で連続相(「賦形剤」)が液状のリピドの形で存在している分散系であると理解する。
【0036】
「固相」という表現は、この特許出願ではN−0923が固体の形で存在していることと理解する。その際、N−0923は自由な固体の形、たとえば結晶として、または非晶質の粒子として存在していてもよいし、あるいはまた適切な担体材料、たとえばPLGA−マイクロ粒子に結合していていもよい。
【0037】
本発明の有利な対象は、その中でN−0923が十分に不溶性である医薬調製物である。このことにより、該調製物を生きている有機体に、たとえば皮下デポーの形で投与した後、固相からN−0923が持続的に放出される。
【0038】
「医薬調製物中でほぼ不溶性」という表現は、室温で医薬調製物中の使用される治療的作用物質の10%未満が溶解した形で存在していることを意味する。
【0039】
N−0923が5%未満まで、特に有利には3%未満または殊に1%未満可溶性である調製物が特に有利である。
【0040】
従って本発明の有利な対象は無水のN−0923含有医薬組成物である。
【0041】
「無水」という表現はこの特許出願では3%より少ない含水率と理解する。
【0042】
特に有利な調製物は1%より少ない、または殊に0.5%より少ない含水率を有する。
【0043】
適用後に作用物質は固相から比較的長い期間にわたって連続的に放出されるので、N−0923が生物学的に迅速に排泄されるにもかかわらず、少なくとも24時間、有利には36時間以上、特に有利には48時間以上の期間にわたって0.1〜15ng/mlの治療的に有効な血漿濃度が達成される。有利にはロチゴチン0.2〜10ng/ml、特に有利には0.3〜5ng/mlおよび殊に0.4〜3ng/mlの血漿濃度に調整される。
【0044】
有利にはこのことによりN−0923の投与頻度を1日1回の適用または2日もしくは3日に1回の投与に低減することができる。
【0045】
従って本発明の対象は、少なくとも24時間、有利には少なくとも36時間もしくは48時間の期間にわたってN−0923を投与するための医薬調製物である。
【0046】
これはN−0923を、脂肪族溶剤、特に油中で不溶性であるか、もしくはわずかに溶解し、ひいては相応する無水の調製物中でほぼ不溶性である、良好に水溶性の、薬学的に認容性の塩にすることによって達成することができる。
【0047】
このような薬学的に認容性の塩のための例は、無機もしくは有機酸の塩、たとえば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸水素塩、炭酸もしくはアルカンスルホン酸または金属カチオンとの塩である。
【0048】
特に有利な例はN−0923の塩酸塩である。
【0049】
これに対して比較的良好に有機溶剤および脂肪族炭化水素中に溶解するN−0923の遊離塩基はあまり適切ではない。
【0050】
N−0923がほぼ自由な結晶または非晶質粒子の形で存在する医薬調製物が有利である。
【0051】
N−0923の結晶が含有されている医薬デポー形が特に有利である。
【0052】
N−0923の結晶は容易な方法で相応するN−0923の塩を有機溶剤により再結晶することにより製造することができ、これはたとえばUS特許4,564,628に記載されている。
【0053】
結晶性のN−0923塩酸塩はたとえばN−0923塩酸塩をまず加熱しながらメタノール中に溶解し、メタノールを留去し、残留物を50℃より高い温度でアセトン中に溶解させ、かつ次いでN−0923を数時間、低温で晶出させることにより製造することができる。さらに後処理するために再結晶をたとえばアセトンまたはプロパノール中で行うことができる。
【0054】
最後に、結晶性の親水性N−0923塩をその中で前記の塩が難溶性であるか、またはほぼ不溶性である注射可能な無水の調製物に導入する。
【0055】
そのような医薬調製物はたとえば薬学的に認容性の液状のグリセリン脂肪酸エステル、脂肪アルコール、脂肪族炭化水素(たとえばパラフィン)または疎水性の液状シリコーンからなり、かつその中にN−0923塩、たとえばN−0923塩酸塩が結晶形で導入される連続相に基づいていてもよい。このリピド含有もしくは疎水性の相から親水性の結晶性N−0923塩が患者への適用後にゆっくり、ひいては遅延されて放出される。
【0056】
従って本発明は有利な1実施態様では、固体の、有利には結晶性のロチゴチン塩を含有し、かつ少なくとも24時間の適用インターバルで全投与期間にわたってロチゴチン0.2〜10ng/mlの連続的な血漿濃度を可能にする無水の疎水性医薬組成物に関する。
【0057】
N−0923の投与量ひいては血漿濃度は一方では調製物中の作用物質の濃度により、および他方では注射体積の選択により制御することができる。
【0058】
たとえばその体積は5〜1500μlの広い範囲で変化することができ、従って投与量は特に容易な方法で患者の個別的な状況に合わせて調整することができる。
【0059】
有利な適用体積は10〜500μlの間または100〜1000μlの間の体積である。
【0060】
N−0923の濃度範囲は主としてデポーの適用後のN−0923の薬学的作用により決定される。N−0923のための適切な濃度範囲は0.01〜10%(w/v)、有利には0.02〜5%、特に有利には0.1〜2%の濃度である。
【0061】
ロチゴチンの適切な日用量はたとえば0.5〜40mg、有利には1〜20mg、特に有利には2〜15mg、殊に2〜10mgである。
【0062】
1実施態様では該医薬組成物はN−0923を固相に含有する油性懸濁液として構成されており、その連続相はリピドである。
【0063】
製薬的に使用可能なリピドはたとえば植物油、たとえばアーモンド油、オリーブ油、ケシ油、ピーナッツ油またはゴマ油、高級脂肪酸、たとえばオレイン酸ならびにたとえばモノオールもしくはポリオール、たとえばイソプロパノール、1,3−プロパンジオール、グリセロール、1,2−ブタンジオールまたは1,2,3−ブタンジオールのモノ−、ジ−もしくはトリ脂肪酸エステルである。
【0064】
有利な1実施態様では該医薬調製物は、その賦形剤がほぼポリオール−脂肪酸−エステルからなる油性懸濁液である。
【0065】
「ポリオール−脂肪酸−エステル」という表現は、この特許出願では種々のポリオール−脂肪酸−エステルの混合物も含む。
【0066】
前記のポリオール−脂肪酸−エステルのポリオール成分として、2〜4個の炭素原子および可変的な数のヒドロキシル基を有するポリオールが有利である。適切な例は1,3−プロパンジオール、グリセロール、1,2,3−ブタントリオール、1,2,4−ブタントリオールまたは1,3−ブタンジオールである。
【0067】
グリセロール、1,3−プロパンジオールおよび/または1,3−ブタンジオールは連続相のポリオール成分として特に有利である。
【0068】
連続相のポリオール−脂肪酸−エステルの全エステル化度は有利には80〜100%、特に有利には90〜100%である。
【0069】
有利には賦形剤の前記のポリオール−脂肪酸−エステルの脂肪酸の鎖長は6〜22個の炭素原子、および特に有利には6〜14個の炭素原子である。
【0070】
この場合、賦形剤は有利には60%を越える飽和脂肪酸を含有している。特に有利には賦形剤は90%を越える飽和脂肪酸を含有している。
【0071】
賦形剤の本質的な成分として、主として8〜10個の炭素原子の鎖長を有する飽和脂肪酸を含有し、かつ薬局方に記載されている中鎖のトリグリセリド(MLTs)が殊に有利である。
【0072】
従って本発明の有利な対象は、油性懸濁液として構成されており、かつ実質的にMKTsからなる賦形剤を含有するN−0923の医薬デポー形である。
【0073】
MKTsは全身投与形のために有利であることが証明されている、良好に特徴付けられた物質である。有利にはMKTsは生分解性であり、刺激がなく、かつ注射用製剤形における使用にとっても優れた薬化学特性を有する。従ってMKTsは本発明による医薬組成物のための賦形剤として殊に好適である。
【0074】
たとえば商品名Miglyol 812 (R)(Condea社)で入手可能な市販のトリグリセリド−カプリル酸/カプリン酸−エステルが挙げられる。
【0075】
医薬組成物における連続相(賦形剤)の割合は、作用物質、湿潤剤および若干の通例の助剤の濃度から生じ、かつ通常は75%を越え、有利には88〜99.8%、殊に好適であるのは94〜99%の濃度である。
【0076】
本発明の有利な1実施態様では該医薬組成物は、さらに湿潤剤を含有する油性懸濁液である。「湿潤剤」という表現はこの場合、賦形剤と作用物質の界面との間で表面張力を低下させる物質であると理解する。
【0077】
湿潤剤は従来技術から当業者に公知である。保護範囲を限定しない例としてここでは次の湿潤剤を挙げる:
ポリオールとカルボン酸とからなる縮合生成物、たとえばイソプロパノール、グリセロール、1,3−ブタンジオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、1,3−プロパンジオール、サッカロース、ソルビタン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシエチレンソルビトールまたはデキストリンの脂肪酸エステル。
【0078】
ポリオールと長鎖アルコールとからなる縮合生成物、たとえばポリオキシエチレンセタノールまたはポリオキシプロピレンヘキサデカノール。
【0079】
本発明による医薬組成物のために有利な湿潤剤はほぼポリオール−脂肪酸−エステルからなる。
【0080】
有利な1実施態様では本発明による医薬組成物は湿潤剤として実質的に60%を越える、有利には90%を越えるモノエステル割合を有するポリオール−脂肪酸−エステルを含有する。
【0081】
これらのポリオール−脂肪酸−エステルは有利には2〜6個の炭素原子を有するポリオール、たとえばグリセロール、1,3−ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2,3−ブタントリオール、1,2,4−ブタントリオール、イソプロパノール、サッカロースまたはソルビタンを含有する。
【0082】
本発明による医薬組成物のための湿潤剤として、グリセロールまたは1,2,3−ブタントリオールを含有するポリオール−脂肪酸−エステルが特に有利である。
【0083】
湿潤剤の前記のポリオール−脂肪酸−エステルにおける脂肪酸の有利な鎖長は炭素原子6〜22個、特に有利には炭素原子6〜14個である。
【0084】
この場合、湿潤剤のポリオール−脂肪酸−モノエステルは有利には60%を越える飽和脂肪酸を含有する。特に有利にはポリオール−脂肪酸−モノエステルは90%を越える飽和脂肪酸を含有する。
【0085】
本発明のもう1つの有利な実施態様では、湿潤剤として実質的に、6〜14個の炭素原子を有する飽和脂肪酸によりエステル化されているグリセロールまたは1,2,3−ブタントリオールを使用する。
【0086】
湿潤剤として特に有利には、薬局方に記載されている市販品、たとえばグリセロールモノカプリレート(Imwitor 308、Condea社)を使用する。
【0087】
湿潤剤として、たとえば商品名Imwitor312(R)として市販されているグリセロールモノラウレート(GML)を含有する医薬組成物が殊に有利である。グルセロールモノラウレートはドイツで食品添加剤として認容されており、従って本発明によるデポー形において使用するために特に好適である、良好に特徴付けられる物質である。
【0088】
従って本発明の特に有利な対象は、固相のN−0923、液状の賦形剤および湿潤剤を含有する医薬組成物であり、この場合、湿潤剤は実質的にグリセロールモノラウレートおよび/またはグリセロールモノカプリレートからなる。
【0089】
もう1つの有利な実施態様ではロチゴチン含有の無水の医薬組成物はホスファチジン不含である。意外なことに、文献中に湿潤剤として記載されているレシチンの添加は結晶性のロチゴチンを含有する調製物の遅延作用を相殺することを発明者は確認した。従って本発明の1実施態様は結晶性のロチゴチン塩を含有し、かつレシチンを含有しない無水の製剤的な遅延剤形である。
【0090】
湿潤剤のための濃度範囲は作用物質の量に応じて適合させる。湿潤剤濃度は、作用物質粒子の濡れを保証するために十分でなくてはならない。これは当業者に公知の適切な試験により簡単な方法で決定することができる。他方で選択した湿潤剤は、該湿潤剤がまだ晶出しない濃度で使用することに注意しなくてはならない。
【0091】
湿潤剤のために適切な濃度範囲(w/w)は、0.02〜10%、有利には0.1〜5%、特に有利には0.5〜2.5%の濃度であり、その際、湿潤剤の濃度はそのつど、作用物質の濃度に適合させる。
【0092】
本発明による医薬組成物はさらに、製薬分野の当業者に公知の別の助剤および添加剤を含有していてもよい。前記の組成物がたとえば不飽和脂肪酸を含有する賦形剤および/または湿潤剤を含有する場合、リピド溶解性の酸化防止剤、たとえばビタミンEの添加は有意義である。さらに該医薬組成物は場合により増粘剤を含有していてもよい。
【0093】
本発明のもう1つの実施態様では本発明による医薬組成物は次の成分を含有する:
(a)固相のN−0923、
(b)ほぼポリオール−脂肪酸−エステルからなり、全エステル化度が80%を上回る賦形剤、
(c)ほぼポリオール−脂肪酸−エステルからなり、モノエステル割合が60%を上回る湿潤剤。
【0094】
このために適切な賦形剤および湿潤剤はすでに上記で記載し、かつ議論したものである。
【0095】
本発明のもう1つの実施態様はN−0923のデポー形の製造である。
【0096】
このようなデポー形は、固体のN−0923を液状の油相に懸濁させることにより特に容易かつ有利な方法で製造することができる。この場合、油相の賦形剤としてポリオール−脂肪酸−エステル、有利には2〜4個の炭素原子を有するポリオールと6〜14個の炭素原子の鎖長の脂肪酸とのトリエステル、たとえば中鎖トリグリセリドを使用する。さらに湿潤剤としてポリオール−モノ脂肪酸−エステル、有利には2〜6個の炭素原子を有するポリオールと6〜14個の炭素原子の鎖長を有する脂肪酸とのモノエステル、たとえばグリセリンモノラウレートを添加することができる。この製造方法の有利な1実施態様ではN−0923の結晶を、特に有利には結晶性の塩酸塩として使用し、かつ水を添加しないで組成物を製造する。
【0097】
N−0923デポー形の本発明による製造のために有意義な濃度(w/w)は、N−0923に関しては0.01〜10%、有利には0.02〜5%、特に有利には0.1〜2%、賦形剤に関しては75〜99.9%、有利には88〜99.8%、特に有利には94〜99%および湿潤剤に関しては0.02〜10%、有利には0.1〜5%および特に有利には0.5〜2.5%である。
【0098】
本発明のもう1つの実施態様はN−0923を、有利には結晶形で含有する、ほぼ無水の医薬組成物である。
【0099】
本発明による医薬組成物は基本的に粘膜に適用するため、たとえば経鼻もしくは非経口適用のために適切である。
【0100】
該組成物は注射による投与のために特に適切であり、その際、注射は従来の注射器によって行うこともできるし、針のない注射システムにより行うこともできる。このような針のない注射システムのための例は特許文献US5,840,062およびUS4,913,699に記載されている。注射はデポー形のために従来技術で公知の適用経路で、たとえば皮下、皮内、筋肉内もしくは頭蓋内、たとえば脳室内に行うことができる。
【0101】
皮下、皮内もしくは筋肉内投与が有利であり、皮下の適用が特に有利である。
【0102】
意外なことに、極めて簡単に構成される本発明による調製物により、48時間以上、治療的に関連するN−0923の血漿濃度を達成することに成功した。本発明による医薬組成物のバイオアベイラビリティーはN−0923に関して70%を上回り、かつ達成された作用物質の血漿濃度は体内に導入された用量に対してほぼ線形の関係にある(図4を参照のこと)。
【0103】
従って本発明による治療組成物は、ドーパミンの物質代謝障害と関連する疾患の長期治療のために好適である。このような疾患の例はパーキンソン病またはレストレスレッグ症候群である。
【0104】
この場合、本発明による調製物は単独療法としても、またはその他の抗パーキンソン病薬と組み合わせても使用することができる。
【0105】
「抗パーキンソン病薬」という表現はこの場合、病的に変化したドーパミン物質代謝に有利に影響を与えるか、かつ/または別の方法でパーキンソン病の進行もしくは発生を治療的もしくは予防的に低減もしくは防止するか、かつ/またはパーキンソン病と関連する随伴症状を軽減する作用物質であると理解する。
【0106】
このような抗パーキンソン病薬のための例は当業者に公知である。その他の適切な作用物質の、保護範囲を限定しない例は、代謝性ドーパミン前駆物質、ドーパミン受容体アゴニスト、ドーパミン輸送遮断薬、MAO阻害剤、ムスカリン受容体アンタゴニスト、グルタメート受容体アンタゴニスト、カテコール−O−メチルトランスフェラーゼ遮断薬、ノイロトロピン、イムノフィリン−リガンド、ヒスタミンアンタゴニスト、酸化防止剤、グルタチオン、トランスフェラーゼ活性化剤、抗アポトーシス作用物質またはカルシウムアンタゴニストの群の代表物質である。
【0107】
適切な代表物質は特にレボドパ、メチルドパ、ビペリデン、パラギリン、ラサギリン、セレギリン、リスリド、ペルゴリド、ブロモクリプチン、カベルゴリン、ベンゾアトロピン、ロピニロール、アマンタジン、メマンチン、トリヘキシルフェニジル、ジフェンヒドラミン、ジヒドロエルゴクリプチン、トルカポン、エンタカポン、メチキセン、プロシクリジン、ブジピン、ボルナプリン、プラミペキソール、グリア細胞系誘導化神経栄養性因子(GDNF)および脳誘導化神経栄養性因子(BDNF)である。
【0108】
前記の作用物質は本発明による医薬調製物中でN−0923と一緒に投与することができるか、あるいはまた別々に注射可能であるか、または注射することができない調製物として、たとえば「キット・オブ・パーツ(Kit-of-Parts)」として存在していてもよい。この場合、付加的な抗パーキンソン病作用物質は同様に遅延剤として、あるいはまた非遅延剤として調製されていてもよい。
【0109】
本発明により初めてN−0923を少なくとも24時間の期間にわたり、治療的に有効な量で放出することができる、N−0923の注射可能なデポー調製物が提供される。従って本発明のもう1つの実施態様は、デポー製剤を製造するためのN−0923の使用である。
【0110】
本特許出願に記載されている本発明による医薬組成物は、US特許文献4,564,628に記載されているN−0923誘導体を投与するためにも適切である。従って本発明のもう1つの対象はN−0923誘導体の医薬デポー形ならびにデポー製剤を製造するためのN−0923誘導体の使用である。
【0111】
本発明のもう1つの実施態様は、加熱殺菌可能な製剤を製造するための固相のN−0923の使用である。N−0923が固相として存在している場合に、予想外にも、殺菌工程の間の加熱の際にN−0923が安定していることが判明した。これに対して溶解したN−0923は高圧蒸気滅菌法の間に著しく熱分解する(実施例4を参照のこと)。
【0112】
本発明の有利な対象は加熱殺菌可能な製剤を製造するための、結晶性のN−0923の、特に塩酸塩としての使用である。
【0113】
「加熱殺菌可能な製剤」という表現は、この特許出願では、医薬調製物を121℃および0.2mPaで20分間以上加熱する際に作用物質の1%未満が分解することと理解する。
【0114】
本発明のもう1つの対象は、N−0923を固相に含有する医薬調製物の高圧蒸気滅菌法による、N−0923を含有する無菌の医薬組成物の製造である。1例は121℃および0.2MPaで20分間にわたる本発明による医薬調製物の高圧蒸気滅菌法である。
【0115】
この場合、有利な1実施態様ではN−0923は、たとえば油性懸濁液中に存在する結晶質の塩酸塩として構成されている。
【0116】
本発明のもう1つの実施態様は、本発明による医薬組成物および注射のための装置を含有するパーキンソン病またはレストレスレッグを治療するためのキットを提供することである。
【0117】
注射のための装置は、医薬組成物を装入する、もしくはすでに本発明による医薬調製物が充填されている注射システムであってもよい。注射システムは従来のカニューレを備えていてもよいし、またはその代わりに針のない注射システムとして使用されてもよい。
【0118】
本発明の対象は本発明による医薬組成物の複数の用量および複数の注射装置、たとえば1週間もしくは1月分のストックが含まれているキットでもある。
【0119】
本発明のもう1つの実施態様は、本発明による医薬組成物およびN−0923またはその他の抗パーキンソン病薬の経口もしくは経皮投与形を含むキットである。
【0120】
1つのキットにおける注射可能な投与形と経口投与形とからなる組合せはたとえば、デポーが消費され、かつ新たなデポーを適用する前の著しい血漿濃度の低下を防止する、もしくは橋渡しするために有利な場合がある。
【0121】
従って有利な実施態様はN−0923の注射可能なデポー形と、抗パーキンソン病薬の、迅速に濃度が上がる経口調製物とからなるキットである。
【0122】
迅速に濃度が上がる経口投与形の1例はたとえばEP651997に記載されている。
【0123】
本発明の有利な対象はさらに、N−0923の本発明による医薬調製物と、N−0923の経皮投与形とを含むキットである。
【0124】
以下の実施例は本発明を詳細に説明するためのものである:
実施例:
1.N−0923の製造および結晶化
結晶性のN−0923の製造および結晶化は、たとえばUS特許4,564,628に記載されている。あるいはまた結晶性のN−0923は、N−0923の塩酸塩をまず加熱しながらメタノール中に溶解し、メタノールを留去し、残留物をアセトン中に50℃を上回る温度で溶解し、かつ次いでN−0923−HClを低温で数時間晶出させることにより製造することができる。その後の精製はたとえばアセトンまたはプロパノール中での再結晶により行うことができる。
【0125】
2.N−0923を1%およびGMLを1%含有するN−0923懸濁液の製造
(a)連続相の製造
Miglyol 812 1411.2gをデュラン(Duran)ビン中に秤量する。Imwitor 312 14.4gをMiglyolに添加し、かつ引き続き撹拌下に80℃で30分間加熱する。清澄な溶液を室温に冷却し、かつ濾過する。
【0126】
(b)懸濁液の製造
(b)で製造される溶液1188gをガラス製実験室用反応器に移し、N−0923 12gを添加し、かつウルトラツラックスを用いて10000rpmおよび窒素下で10分間、均質化する。ウルトラツラックスを運転しながら(2000rpm)該懸濁液を茶色のガラスビンに充填した。
【0127】
3.N−0923を0.5%、1.5%および2%およびGMLを0.5%、1%または1.5%含有するN−0923の懸濁液の製造
製造は例1に記載したとおりに行ったが、その際、秤量を相応して変更した。
【0128】
4.N−0923の加熱殺菌
N−0923塩酸塩の0.6%水溶液(バッチI)および実施例2に相応する1%のN−0923懸濁液(バッチII)を120℃および0.2Paで20分間、高圧蒸気滅菌した。さらに0.5%のN−0923水溶液を窒素ガス下で高圧蒸気滅菌した(バッチIII)。引き続き分解量を測光分析により測定した。
【0129】
バッチIおよびIII中の水溶液の高圧蒸気滅菌の際に、N−0923はそのつど1.5%が熱的に分解生成物へと分解することが判明した。これに対してバッチII中では0.%よりも少ない分解が検出された。
【0130】
5.ラットにおける本発明によるデポーからのN−0923の放出
Sprague-Dawleyラットに次の組成の油性のN−0923結晶懸濁液を皮下にボーラス注射した:
N−0923: 0.5もしくは1%、
Imwitor 312: 1%、
Miglyol 812: 加えて100%。
【0131】
適用は次の投与量で48時間ごとに行った:
1mg/kg(0.5%懸濁液0.2ml/kg)、
3mg/kg(0.5%懸濁液0.6ml/kg)、
10mg/kg(1%懸濁液1ml/kg)、
30mg/kg(1%懸濁液3ml/kg)。
【0132】
2回および46回の投与の6時間後、24時間後および48時間後に血漿試料を採取し、かつN−0923の濃度をLC−MS−MSにより分析した。6匹の動物からの値を平均した。結果は図1に記載されている。
【0133】
6.ラットにおける本発明によるデポーからのN−0923の放出
試験規定は実施例5に相応するが、ただしその際、48時間ごとに体重1kgあたりN−0923を12.5mgの用量で適用した。
【0134】
測定値はそのつど22回の適用の2時間後、4時間後、8時間後、24時間後、32時間後および48時間後に測定し、かつ定量化した。個々の動物の血漿濃度は図2に記載されている。
【0135】
7.サルにおける本発明によるデポーからのN−0923の放出
Cynomolgusサルに、毎日、次の組成の油性N−0923結晶懸濁液を皮下にボーラス注射した:
N−0923: 0.5もしくは1%、
Imwitor 312: 1%、
Miglyol 812: 加えて100%。
【0136】
適用は毎日、0.25mg/kg、1mg/kgおよび4mg/kgの用量で行った。3回および85回の適用の2時間後、6時間後および24時間後に血漿試料を採取し、かつLC−MS−MSにより分析した。
【0137】
図3は個々の動物の測定値を示している。図4は使用量と得られる最大の血漿濃度との関係を示している。
【図面の簡単な説明】
【図1a】 ラットにおけるN−0923の皮下投与後の血漿濃度を示すグラフの図。
【図1b】 ラットにおけるN−0923の皮下投与後の血漿濃度を示すグラフの図。
【図2】 ラットにおけるN−0923の皮下投与後の血漿濃度を示すグラフの図。
【図3a】 サルにおけるN−0923結晶懸濁液の適用後の血漿濃度を示すグラフの図。
【図3b】 サルにおけるN−0923結晶懸濁液の適用後の血漿濃度を示すグラフの図。
【図4】 サルにおけるN−0923結晶懸濁液の適用量と最大血漿濃度との相関関係を示すグラフの図。

Claims (23)

  1. 含水量が3%未満のドーパミンの物質代謝障害と関連する疾患を治療するためのデポー製剤用医薬組成物であって連続相に分散している固相にてロチゴチンまたはその製薬的に容認される塩を含み、ここで該連続相が全エステル化度が80〜100%の製薬的に容認されるポリオール−脂肪酸−エステルからな、医薬組成物。
  2. 油性懸濁液であり、ロチゴチンが塩の形態で存在する、請求項1記載の医薬組成物。
  3. 無水形態の医薬組成物である、請求項1記載の医薬組成物。
  4. ロチゴチンが結晶性の塩酸塩として存在する、請求項1記載の医薬組成物。
  5. 油性懸濁液であり、その連続相が全エステル化度が80〜100%のポリオール−脂肪酸−エステルからなる、請求項1記載の医薬組成物。
  6. ポリオール−脂肪酸−エステルの全エステル化度が90〜100%である、請求項1記載の医薬組成物。
  7. 連続相が、ポリオール成分として1,3−プロパンジオール、グリセロール、1,2,3−ブタントリオール、1,2,4−ブタントリオールまたは1,3−ブタンジオールを含有するポリオール−脂肪酸−エステルからなる、請求項5記載の医薬組成物。
  8. 連続相が、6〜22のC−原子の鎖長の脂肪酸を含有するポリオール−脂肪酸−エステルからなる、請求項5記載の医薬組成物。
  9. 連続相が、8〜10のC−原子の鎖長の脂肪酸を含有する中鎖のトリグリセリドからなり、脂肪酸の少なくとも60%が飽和している、請求項1からまでのいずれか1項記載の医薬組成物。
  10. 付加的にリン脂質不含の湿潤剤を含有する、請求項1記載の医薬組成物。
  11. 湿潤剤が、そのモノエステル割合が60%を越えるポリオール−脂肪酸−エステルからなる、請求項10記載の医薬組成物。
  12. 湿潤剤が、ポリオール成分として1,3−プロパンジオール、グリセロール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、1,3−ブタンジオールまたはソルビタンを含有するポリオール−脂肪酸−エステルからなる、請求項10記載の医薬組成物。
  13. 湿潤剤が、6〜14のC−原子の鎖長の脂肪酸を含有するポリオール−脂肪酸−モノエステルからなる、請求項10記載の医薬組成物。
  14. 湿潤剤が、グリセリンモノラウレートおよび/またはグリセリンモノカプリレートからなる、請求項10記載の医薬組成物。
  15. 患者に投与した後、少なくとも24時間にわたり、ロチゴチン 0.2〜10ng/mlの血漿濃度が生じることを特徴とする、請求項1〜14までのいずれか1項記載の医薬組成物。
  16. 皮下または筋肉内投与するための、請求項1〜14までのいずれか1項記載の医薬組成物。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の医薬組成物の、ドーパミンの物質代謝障害と関連する疾患を治療するための医薬の製造における使用。
  18. 疾患がレストレスレッグである、請求項17記載の使用。
  19. 疾患がパーキンソン病である、請求項17記載の使用。
  20. ロチゴチンが結晶形態にて存在する、請求項17−19のいずれか1項記載の使用。
  21. 製剤を121℃で20分間、0.2mPaで加熱する際にロチゴチンの1%未満が分解することを特徴とする、請求項1〜16のいずれか1項に記載の注射可能な医薬組成物を製造するための固相中のロチゴチンまたはその医薬上許容される塩の使用。
  22. 結晶性ロチゴチンを含有している医薬組成物を高圧蒸気滅菌法に付すことを特徴とする、請求項1〜16のいずれか1項に記載の無菌の医薬組成物の製造方法。
  23. (a)請求項1から16までのいずれか1項記載の医薬組成物、
    (b)注射のための装置
    を含む、パーキンソン病またはレストレスレッグを治療するためのキット。
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