JP4591095B2 - 取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、取付部材を取付相手に取り付ける取付構造に関する。
取付構造としては、ランプがバンパカバーの開口部に取り付けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。
この取付構造では、ランプの一側に締結部が設けられると共にランプの他側にスライド部が設けられる一方、バンパカバーの開口部一側に円孔が形成されると共にバンパカバーの開口部他側に長孔が形成されている。ランプの締結部はバンパカバーの円孔に移動不能に締結される一方、ランプのスライド部はバンパカバーの長孔に移動可能に挿入されている。これにより、ランプとバンパカバーとの膨張量又は収縮量に差がある場合でも、ランプのスライド部がバンパカバーの長孔を移動することで、ランプとバンパカバーとに応力が加わることが抑制される。
しかしながら、この取付構造では、ランプ一側の締結部とランプ他側のスライド部とが異なる形状にされている。このため、仮にバンパカバー開口部の一側に長孔が形成されると共にバンパカバー開口部の他側に円孔が形成される場合には、特にランプのスライド部をバンパカバーの円孔に取り付けることができず、ランプをバンパカバーの開口部に取り付けることができない。これにより、ランプを特に異なる車種間で共通使用することが困難な場合がある。
実開昭63−114862号公報
本発明は、上記事実を考慮し、取付部材を異なる取付相手間で共通使用することを容易にできる取付構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の取付構造は、それぞれ同一の形状及び大きさの嵌合手段が設けられた複数の取付部を有する取付部材と、前記取付部材を取り付ける相手である取付相手と、前記取付相手に設けられ、前記取付部と締結されると共に当該取付部の前記嵌合手段と嵌合される締結部と、前記取付相手に設けられ、前記締結部と締結されない前記取付部を移動可能に保持する保持部と、を備えている。
請求項2に記載の取付構造は、請求項1に記載の取付構造において、互いに締結される前記取付部及び締結部の何れか一方に設けられ、当該取付部及び締結部の何れか他方と締結されると共に、当該取付部及び締結部との何れか他方と嵌合される凹部を備えた、ことを特徴としている。
請求項3に記載の取付構造は、請求項2に記載の取付構造において、当該取付部及び締結部の何れか一方における前記凹部の底面を構成する部位の肉厚を均一にした、ことを特徴としている。
請求項1に記載の取付構造では、取付部材の取付部が取付相手の締結部と締結されると共に、当該取付部の嵌合手段と当該締結部とが嵌合され、かつ、締結部と締結されない取付部材の取付部が取付相手の保持部に移動可能に保持されて、取付部材が取付相手に取り付けられる。このため、取付部材や取付相手に製造上の誤差があったり、取付部材と取付相手との膨張量又は収縮量に差がある場合でも、取付相手の保持部に保持された取付部材の取付部が移動することで、取付部材と取付相手とに応力が加わることが抑制される。
ここで、取付部材の複数の取付部に、嵌合手段が共通して設けられている。このため、仮に取付相手に締結部と保持部とが位置を逆にされて設けられる場合でも、取付部材の取付部を取付相手の締結部と締結すると共に、当該取付部の嵌合手段と当該締結部とを嵌合させ、かつ、締結部と締結されない取付部材の取付部を取付相手の保持部に移動可能に保持させて、取付部材を取付相手に取り付けることができる。これにより、取付部材を異なる取付相手間で共通使用することを容易にすることができる。
請求項2に記載の取付構造では、互いに締結される取付部及び締結部の何れか一方に設けられた凹部が、当該取付部及び締結部の何れか他方と締結されると共に、当該取付部及び締結部の何れか他方と嵌合される。これにより、凹部において当該取付部及び締結部が締結及び嵌合されるため、当該取付部及び締結部の何れか一方を小型化することができる。
図1には、本発明の実施の形態に係る取付構造10が車両後斜め上方から見た分解斜視図にて示されており、図2には、取付構造10が上側から見た断面図にて示されている。なお、図面では、車両前方(車両前後方向外側)を矢印FRで示し、車両右方(車両左右方向外側)を矢印RHで示し、上方を矢印UPで示す。
本実施の形態に係る取付構造10は、取付相手としての板状の取付ブラケット12を備えており、取付ブラケット12は、車両のフロントバンパ(図示省略)及びリヤバンパ(図示省略)のバンパカバー(図示省略)の車両左右方向両側部に一体に形成又は取り付けられて、フロントバンパ又はリヤバンパを構成している。取付ブラケット12は、バンパカバーと同等の材質であるポリプロピレン系樹脂により形成されており、取付ブラケット12の中央には略矩形状の開口14が貫通形成されている。取付ブラケット12の周部には所定数(本実施の形態では3つ)の係合孔16が貫通形成されており、2つの係合孔16は取付ブラケット12の車両左右方向外側部に配置されると共に、1つの係合孔16は取付ブラケット12の車両左右方向内側部に配置されている。取付ブラケット12の車両前後方向外側の面には引掛部としての所定数(本実施の形態では2つ)の引掛凹部18が形成されており、2つの引掛凹部18は取付ブラケット12の車両左右方向内側部に配置されている。
取付ブラケット12には、開口14の車両左右方向内側において、保持部としての略半円筒状の保持筒20が上下に一対固定されており、各保持筒20は、取付ブラケット12から車両前後方向内側へ突出すると共に、開口14側へ開放されている。各保持筒20には、車両前後方向内側端かつ反開口14側の部位において半円盤状の底部20Aが形成されると共に、底部20A近傍の開口14側の部位において平板状の側部20Bが形成されており、各保持筒20には、底部20Aと側部20Bとの間の開口14側の部位において、保持孔22が形成されている。
取付ブラケット12には、開口14の車両左右方向外側において、締結部(嵌合相手)としてのとしての円筒状の締結筒24(凸部)が固定されており、締結筒24は取付ブラケット12から車両前後方向内側へ突出している。
また、フロントバンパの車両右側部と車両左側部との各取付ブラケット12、及び、リヤバンパの車両右側部と車両左側部との各取付ブラケット12は、それぞれ車両左右方向に垂直な面に対して互いに対称な形状にされている。さらに、フロントバンパとリヤバンパとの車両右側部の各取付ブラケット12、及び、フロントバンパとリヤバンパとの車両左側部の各取付ブラケット12は、それぞれ車両前後方向に垂直な面に対して互いに対称な形状にされている。これにより、フロントバンパの車両右側部とリヤバンパの車両左側部との各取付ブラケット12、及び、フロントバンパの車両左側部とリヤバンパの車両右側部との各取付ブラケット12は、それぞれ共通のものにされている。
取付ブラケット12の開口14には、取付部材としてのフォグランプ26(ランプ)が配置されている。
フォグランプ26には有底円筒状のランプハウジング28が設けられており、ランプハウジング28の車両前後方向内側端は閉鎖されている。ランプハウジング28の車両前後方向外側端は透明な透過板30に被覆されており、フォグランプ26は透過板30を介して車両前後方向外側へ光を照射する。
ランプハウジング28の外周には、取付部としての矩形板状の内ブラケット32及び外ブラケット34がそれぞれ一対固定されており、一対の内ブラケット32はランプハウジング28の車両左右方向内側において上下に配置されると共に、一対の外ブラケット34はランプハウジング28の車両左右方向外側において上下に配置されている。図3に詳細に示す如く、各内ブラケット32及び各外ブラケット34は、全て平行に配置(車両左右方向に延伸)されており、上側の内ブラケット32と上側の外ブラケット34とは上下方向における位置が一致されると共に、下側の内ブラケット32と下側の外ブラケット34とは上下方向における位置が一致されている。
図4に詳細に示す如く、各内ブラケット32及び各外ブラケット34には、嵌合手段の凹部としての略円柱状の嵌合凹部36(凹座)が形成されており、各嵌合凹部36は各内ブラケット32又は各外ブラケット34から車両前後方向外側へ開放されている。各内ブラケット32及び各外ブラケット34には、各嵌合凹部36形成部位において、円柱状の取付孔38が貫通形成されており、各取付孔38は各嵌合凹部36と中心軸が一致されている。また、各嵌合凹部36及び各取付孔38は、それぞれ同一の形状及び大きさにされている。さらに、各内ブラケット32及び各外ブラケット34は、各嵌合凹部36の底面を構成する部位において、肉厚が均一にされている。
各内ブラケット32は、取付ブラケット12の各保持筒20の保持孔22に嵌入(挿入)されており、各内ブラケット32は、周囲において各保持筒20(底部20Aと側部20Bとの間)に保持されると共に、各保持筒20の反保持孔22側の周壁との間に車両左右方向における隙間S(図2参照)が形成されて、車両左右方向(特定方向)へ摺動(移動)可能とされている。さらに、上側の外ブラケット34は、嵌合凹部36において取付ブラケット12の締結筒24が嵌合されると共に、車両前後方向内側から取付孔38に挿通されたボルト40が締結筒24内に螺合されて締結筒24に締結(固定)されている。これにより、フォグランプ26が取付ブラケット12に位置決めされて取り付けられており、フォグランプ26のランプハウジング28が取付ブラケット12の開口14内に配置されると共に、フォグランプ26の透過板30が取付ブラケット12の開口14より車両前後方向外側に配置されている。
フォグランプ26のランプハウジング28、透過板30、各内ブラケット32及び各外ブラケット34は、フォグランプ26が発する熱に対する耐熱性を確保するため、ポリエーテルイミド樹脂により形成されている。また、フォグランプ26は、ランプハウジング28の車両前後方向内側端部を除き、水平面に対して対称な形状にされている。
取付ブラケット12には、車両前後方向外側においてカバー部材としての板状のフォグカバー42が設けられている。フォグカバー42の周部には、所定数(本実施の形態では3つ)の係合爪44及び所定数(本実施の形態では2つ)の引掛爪46が固定されており、所定数の係合爪44及び所定数の引掛爪46は、フォグカバー42から車両前後方向内側へ突出すると共に、弾性を有している。2つの係合爪44はフォグカバー42の車両左右方向外側部に配置されると共に、1つの係合爪44及び2つの引掛爪46はフォグカバー42の車両左右方向内側部に配置されている。各係合爪44は取付ブラケット12の各係合孔16に係合されると共に、各引掛爪46は取付ブラケット12の各引掛凹部18に引っ掛けられており、これにより、フォグカバー42が取付ブラケット12に取り付けられてフォグランプ26の車両前後方向外側に配置されている。フォグカバー42の中央には円状の開放孔48が貫通形成されており、開放孔48は、周縁がフォグランプ26の透過板30周部との間に車両前後方向における隙間を形成する状態にされて、透過板30を車両前後方向外側へ開放させている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成の取付構造10では、フォグランプ26の上側の外ブラケット34が取付ブラケット12の締結筒24と締結されると共に、上側の外ブラケット34の嵌合凹部36と締結筒24とが嵌合され、かつ、フォグランプ26の各内ブラケット32が取付ブラケット12の各保持筒20に車両左右方向へ摺動可能に保持されて、フォグランプ26が取付ブラケット12に取り付けられる。このため、フォグランプ26や取付ブラケット12に車両左右方向における製造上の誤差があったり、熱変形や吸湿等によるフォグランプ26と取付ブラケット12との膨張量又は収縮量(伸縮量)に車両左右方向における差がある場合でも、フォグランプ26の各内ブラケット32が取付ブラケット12の各保持筒20に対して車両左右方向へ摺動することで、フォグランプ26と取付ブラケット12とに車両左右方向における応力負荷が加わることが抑制される。これにより、取付ブラケット12へのフォグランプ26の取り付けが容易にされると共に、フォグランプ26及び取付ブラケット12の破損が抑制される。
また、本実施の形態の車両におけるフロントバンパ及びリヤバンパの車両右側部及び車両左側部の各取付ブラケット12では、開口14の車両左右方向外側に一対の保持筒20が設けられると共に、開口14の車両左右方向内側に締結筒24が設けられている。
ここで、フォグランプ26の各内ブラケット32及び各外ブラケット34に、同一の形状及び大きさの嵌合凹部36及び取付孔38が共通して設けられている。しかも、フォグランプ26は、ランプハウジング28の車両前後方向内側端部を除き、水平面に対して対称な形状にされている。
このため、フロントバンパの車両右側部と車両左側部との各取付ブラケット12、及び、リヤバンパの車両右側部と車両左側部との各取付ブラケット12には、それぞれ共通のフォグランプ26を、車両左右方向に垂直な面に対して互いに対称に配置して、取り付けることができる。さらに、フロントバンパとリヤバンパとの車両右側部の各取付ブラケット12、及び、フロントバンパとリヤバンパとの車両左側部の各取付ブラケット12には、それぞれ共通のフォグランプ26を、車両前後方向に垂直な面に対して互いに対称に配置して、取り付けることができる。これにより、全ての取付ブラケット12に共通のフォグランプ26を取り付けることができる。
さらに、例えば本実施の形態の車両と車種が異なる車両において、取付ブラケット12の形状の制約等により、取付ブラケット12に締結筒24と保持筒20とが異なる位置において設けられた場合でも、フォグランプ26の一対の内ブラケット32及び一対の外ブラケット34の何れかにおいて締結筒24と締結させると共に嵌合凹部36と締結筒24とを嵌合させ、かつ、締結筒24と締結されない一対の内ブラケット32及び一対の外ブラケット34の何れかを保持筒20に摺動可能に保持させて、フォグランプ26を取付ブラケット12に取り付けることが可能である。
以上により、フォグランプ26を同一車両内や異車種における異なる取付ブラケット12間で共通使用することを容易にすることができる。
しかも、取付ブラケット12に締結されるフォグランプ26の内ブラケット32又は外ブラケット34を選択すると共に、取付ブラケット12に摺動可能に保持されるフォグランプ26の内ブラケット32又は外ブラケット34を選択することで、フォグランプ26が摺動可能にされる方向(本実施の形態では車両左右方向)を、フォグランプ26と取付ブラケット12との膨張量又は収縮量に差が生じてもフォグランプ26と取付ブラケット12及びフォグカバー42との隙間(合わせ見切り又は合わせ隙)に偏差が生じにくい方向(当該隙間を略一定に維持できる方向)に予め設定することができると共に、フォグランプ26の光照射軸が移動しても問題にならない方向に予め設定することができる。このため、フォグランプ26と取付ブラケット12及びフォグカバー42との隙間に偏差が生じることを抑制できて特に当該隙間が小さい場合でも見栄えの悪化を有効に抑制できると共に、フォグランプ26の光照射軸の移動が問題になることを抑制できる。
また、本実施の形態では、フォグランプ26の内ブラケット32が周囲において取付ブラケット12の保持筒20に摺動可能に保持される。このため、内ブラケット32に内ブラケット32を摺動させるための長孔を設ける必要がなく、フォグランプ26の各内ブラケット32及び各外ブラケット34に締結筒24と締結するための円状の取付孔38を共通して設けることができる。
さらに、本実施の形態では、フォグランプ26の外ブラケット34に設けられた嵌合凹部36が、取付ブラケット12の締結筒24と締結されると共に、締結筒24と嵌合される。
これにより、嵌合凹部36において外ブラケット34と締結筒24とが締結及び嵌合される。このため、外ブラケット34及び内ブラケット32を小型化することができる。
また、外ブラケット34及び内ブラケット32に肉厚を変化させて嵌合凹部36が設けられている。このため、外ブラケット34及び内ブラケット32の肉厚を嵌合凹部36の周囲において厚くすることができ、外ブラケット34及び内ブラケット32の剛性を高くすることができる。
しかも、外ブラケット34及び内ブラケット32の肉厚が、嵌合凹部36の底面を構成する部位において均一にされている。このため、外ブラケット34及び内ブラケット32に嵌合凹部36周囲の厚肉部において成形時の冷却によるヒケ(部分収縮)が発生しにくくなり、外ブラケット34及び内ブラケット32の強度及び形状精度の低下を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、取付ブラケット12の保持筒20がフォグランプ26の内ブラケット32を周囲において摺動可能に保持した構成としたが、取付ブラケット12に形成された長孔がフォグランプ26を摺動(移動)可能に保持した構成としてもよい。
また、本実施の形態では、上側の内ブラケット32と上側の外ブラケット34との上下方向における位置を一致させると共に、下側の内ブラケット32と下側の外ブラケット34との上下方向における位置を一致させた構成としたが、上側の内ブラケット32と上側の外ブラケット34との上下方向における位置を一致させない構成や、下側の内ブラケット32と下側の外ブラケット34との上下方向における位置を一致させない構成としてもよい。
さらに、本実施の形態では、フォグランプ26の上側の外ブラケット34のみが取付ブラケット12に締結される構成としたが、フォグランプ26の上側の内ブラケット32及び上側の外ブラケット34のみが取付ブラケット12に締結される構成、フォグランプ26の下側の内ブラケット32及び下側の外ブラケット34のみが取付ブラケット12に締結される構成、フォグランプ26の一対の内ブラケット32の少なくとも一方のみが取付ブラケット12に締結される構成、フォグランプ26の一対の外ブラケット34のみ又は下側の外ブラケット34のみが取付ブラケット12に締結される構成、フォグランプ26の上側の内ブラケット32及び下側の外ブラケット34のみが取付ブラケット12に締結される構成、又は、フォグランプ26の下側の内ブラケット32及び上側の外ブラケット34のみが取付ブラケット12に締結される構成としてもよい。
また、本実施の形態では、取付ブラケット12の締結筒24と外ブラケット34及び内ブラケット32の嵌合凹部36との断面外形を円状にした構成としたが、取付ブラケット12の締結筒24と外ブラケット34及び内ブラケット32の嵌合凹部36との断面外形を非円状(楕円状や多角形状等)にした構成としてもよい。
さらに、本実施の形態では、取付ブラケット12に締結筒24を設けると共に外ブラケット34及び内ブラケット32に嵌合凹部36及び取付孔38を設けた構成としたが、取付ブラケット12に嵌合凹部36及び取付孔38を設けると共に外ブラケット34及び内ブラケット32に締結筒24を設けた構成としてもよい。
(設計例)
本設計例では、上記実施の形態において、取付ブラケット12に締結筒24の外周径A(図2参照)が10.4±0.1mmにされると共に、フォグランプ26の嵌合凹部36の最小の径B(図2参照)が11±0.1mmにされている。これにより、締結筒24の外周径Aと嵌合凹部36の最小の径Bとの差が約0.6mmに設定され、締結筒24と嵌合凹部36とがずれることなく嵌合することができる。
また、取付ブラケット12側(ポリプロピレン系樹脂)の線膨張係数は7×10-5〜10×10-5/℃であると共に、フォグランプ26側(ポリエーテルイミド樹脂)の線膨張係数は1×10-5〜5×10-5/℃である。このため、両線膨張係数の差は2×10-5〜9×10-5/℃となる。
これにより、この両線膨張係数の差に、フォグランプ26の外ブラケット34における取付孔38の中心軸とフォグランプ26の内ブラケット32における取付孔38の中心軸との車両左右方向におけるフォグランプ26消灯時の距離L(m)(図2参照)と、フォグランプ26の消灯時と点灯時との最大の温度差(℃)と、を乗じた値(例えば0.12〜0.54mm)よりも長い距離を、内ブラケット32が保持筒20に対して車両左右方向へ摺動できるように設定すれば、フォグランプ26と取付ブラケット12とに車両左右方向における応力負荷が加わることを抑制できる。
本発明の実施の形態に係る取付構造(フロントバンパの車両右側部のもの)を示す車両後斜め上方から見た分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る取付構造(フロントバンパの車両右側部のもの)を示す上側から見た断面図である。 本発明の実施の形態に係る取付構造(フロントバンパの車両右側部のもの)のフォグランプを示す車両前側から見た正面図である。 本発明の実施の形態に係る取付構造(フロントバンパの車両右側部のもの)のフォグランプにおける内ブラケット又は外ブラケットを示す車両斜め前側から見た斜視図である。
符号の説明
10 取付構造
12 取付ブラケット(取付相手)
20 保持筒(保持部)
24 締結筒(締結部)
26 フォグランプ(取付部材)
32 内ブラケット(取付部)
34 外ブラケット(取付部)
36 嵌合凹部(嵌合手段、凹部)

Claims (3)

  1. それぞれ同一の形状及び大きさの嵌合手段が設けられた複数の取付部を有する取付部材と、
    前記取付部材を取り付ける相手である取付相手と、
    前記取付相手に設けられ、前記取付部と締結されると共に当該取付部の前記嵌合手段と嵌合される締結部と、
    前記取付相手に設けられ、前記締結部と締結されない前記取付部を移動可能に保持する保持部と、
    を備えた取付構造。
  2. 互いに締結される前記取付部及び締結部の何れか一方に設けられ、当該取付部及び締結部の何れか他方と締結されると共に、当該取付部及び締結部との何れか他方と嵌合される凹部を備えた、ことを特徴とする請求項1記載の取付構造。
  3. 当該取付部及び締結部の何れか一方における前記凹部の底面を構成する部位の肉厚を均一にした、ことを特徴とする請求項2記載の取付構造。
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