JP4589027B2 - 苗植付装置用のスタンド - Google Patents
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請求項1に係る発明の特徴構成は、走行機体の後部に昇降機構を介して取り付けた苗植付装置を、昇降機構から取り外した状態で支持する苗植付装置用のスタンドにおいて、次のように構成することにある。
前記苗植付装置における左右の植付伝動ケースの前部に亘って連結された植付フレームに近い右前部に差し込み係合されて斜め前方下方に向う姿勢で前記植付フレームを介して前記苗植付装置を支持する右の前支持フレーム部分と、前記右の植付伝動ケースの後端に連結されて該植付伝動ケースの後端への連結箇所から後向きに片持ち状に延出された後ブラケット部に差し込み係合される右の後支持フレーム部分と、前記右の前及び後支持フレーム部分の下端部どうしに亘って連結される右の前後向き支持フレーム部分とを備えて構成された右のスタンドを備え、
前記苗植付装置における前記植付フレームに近い左前部に差し込み係合されて斜め前方下方に向う姿勢で前記植付フレームを介して前記苗植付装置を支持する左の前支持フレーム部分と、前記左の植付伝動ケースの後端に連結されて該植付伝動ケースの後端への連結箇所から後向きに片持ち状に延出された後ブラケット部に差し込み係合される左の後支持フレーム部分と、前記左の前及び後支持フレーム部分の下端部どうしに亘って連結される左の前後向き支持フレーム部分とを備えて構成された左のスタンドを備えてある。
つまり、右の前及び後支持フレーム部分を右の前後向き支持フレーム部分で連結一体化するので(左の前及び後支持フレーム部分を左の前後向き支持フレーム部分で連結一体化するので)、スタンドとしての剛性を高めることができ、右の前及び後支持フレーム部分(左の前及び後支持フレーム部分)において必要以上に強度を向上させる必要はない。
したがって、右の前及び後支持フレーム部分、右の前後向き支持フレーム部分(左の前及び後支持フレーム部分、左の前後向き支持フレーム部分)を、大きな部材を使用することなく、剛性を高めたものにでき、コンパクトで取扱性に優れたスタンドを提供できるに至った。
本発明のうちの請求項2記載の発明では、前記後支持フレーム部分が前記後ブラケット部の後部に差し込み係合された状態を維持する離脱防止手段を、前記後支持フレーム部分に備えてある。
つまり、離脱防止手段によって後ブラケット部の後部と後支持フレーム部分との取付状態を維持するとともに、離脱防止手段を作用解除させることにより、後ブラケット部の後部と後支持フレーム部分との取付状態を解除できる。そして、離脱防止手段を後支持フレーム部分にだけ設けてあるので、苗植付装置と前及び後支持フレーム部分とを連結解除するのに、前支持フレーム部分について離脱防止手段を機能させる操作をする必要がなく、連結解除操作を迅速に行うことができる。
本発明のうちの請求項3記載の発明では、前記前支持フレーム部分の下端の接地部が側面視で前記苗植付装置の重心よりも前側に位置するように構成してある。
つまり、メインテナンス等の作業時に接地部を持ち上げる場合には、苗植付装置の重心位置に近接した接地部を接地させた状態でその重心位置から離れた側の接地部を持ち上げることによって、簡単にスタンドの一方側を持ち上げて、僅かに、スタンド位置を移動させたり、変更する場合に便利である。
(参考形態)
図1、図2に示すように、操向操作自在な左右一対の前輪1及び左右一対の後輪2を備えた走行機体の前部に、エンジン3及びミッションケース4を備えて、機体の中央部に運転部5を形成し、機体の後部に昇降機構としてのリンク機構6を介して苗植付装置7を昇降操作自在に連結して乗用型田植機を構成してある。苗植付装置7は6条植えに構成されており、3個の植付伝動ケース8、植付伝動ケース8の左右両側に回転駆動自在に支持される回転ケース9、回転ケース9の両端に配備される一対の植付爪10、3個の整地フロート11、及び苗載台16等によって構成してある。
上記した前後支持フレーム部分23A、23Bの車輪26と前記接地部cとの接地位置は、車輪26が苗植付装置7の重心Xに近い方に配置してある。
このように、後支持フレーム部分23Bの下端を接地させる構成となっているので、スタンドAの移動を阻止する為に車輪26をロックする必要はなく、スタンドAを移動させる場合には接地部cを持ち上げて移動させることができる。持ち上げる際に、苗植付装置7の重心Xの位置に近接して車輪26が配置してあるので、持ち上げやすい。
上記したスタンドAは、整地フロート11のうちの左右サイドフロートの横側方に配置され、左右のスタンドAで支持するように構成されている。
(本発明の実施形態)
図10に示すように、各支持フレーム部分23A、23B、23Cは単一の部材を折り曲げて一体形成されている。この場合には、車輪26は使用されてはいず、前後向き支持フレーム部分23Cを接地させて、自立させる構成を採っている。
トグルリング27の左右両端部の後支持フレーム部分23Bへの係合部分は、図示していないが、その後支持フレーム部分23Bの側面に対して直交する状態にある。その直交する部分の軸芯a,bは、同一軸芯上にはなく、上下に位置ズレする状態で設けてある。
苗植付装置7をリンク機構6に対して取付る場合の構成について説明する。図4に示すように、リンク機構6の後リンク6Aの上端に下向きに凹入する係合溝6aを設けてある。一方、苗植付装置7を支持する連結フレーム28を設けてあり,連結フレーム28の両横側面に係合ピン28aが突設され、この係合ピン28aが後リンク6Aの係合溝6aに上から係合して、苗植付装置7がリンク機構6に支持されることになる。
このような構成によって、苗植付装置7をリンク機構6に取り付ける際に、後リンク6Aの係合溝6aと連結フレーム28の係合ピン28aの位置を運転部5に座って後向きになった運転者が見通すことができるように、ローリングモータ32や貯留ホッパ31、苗載台16の上端位置を支障ない位置に配置してある。
(1) 前後支持フレーム部分23A,23Bを連結する前後向き支持フレーム部分23Cは、前後支持フレーム部分23A,23Bと一体で形成する必要はなく、前後支持フレーム部分23A,23Bに対して前後向き支持フレーム部分23Cをボルト等の連結具を介して連結して構成してもよい。
(2) 離脱防止手段としては、ボルトであってもよく、上記した係合ピンやトグルリングに限定されない。
8 植付伝動ケース
19 植付フレーム
23A 前支持フレーム部分
23B 後支持フレーム部分
23C 前後向きフレーム部分
24B 後ブラケット部
25,27 離脱防止手段
c 接地部
X 苗植付装置の重心
Claims (3)
- 走行機体の後部に昇降機構を介して取り付けた苗植付装置を、前記昇降機構から取り外した状態で支持する苗植付装置用のスタンドであって、
前記苗植付装置における左右の植付伝動ケースの前部に亘って連結された植付フレームに近い右前部に差し込み係合されて斜め前方下方に向う姿勢で前記植付フレームを介して前記苗植付装置を支持する右の前支持フレーム部分と、前記右の植付伝動ケースの後端に連結されて該植付伝動ケースの後端への連結箇所から後向きに片持ち状に延出された後ブラケット部に差し込み係合される右の後支持フレーム部分と、前記右の前及び後支持フレーム部分の下端部どうしに亘って連結される右の前後向き支持フレーム部分とを備えて構成された右のスタンドを備え、
前記苗植付装置における前記植付フレームに近い左前部に差し込み係合されて斜め前方下方に向う姿勢で前記植付フレームを介して前記苗植付装置を支持する左の前支持フレーム部分と、前記左の植付伝動ケースの後端に連結されて該植付伝動ケースの後端への連結箇所から後向きに片持ち状に延出された後ブラケット部に差し込み係合される左の後支持フレーム部分と、前記左の前及び後支持フレーム部分の下端部どうしに亘って連結される左の前後向き支持フレーム部分とを備えて構成された左のスタンドを備えてある苗植付装置用のスタンド。 - 前記後支持フレーム部分が前記後ブラケット部の後部に差し込み係合された状態を維持する離脱防止手段を、前記後支持フレーム部分に備えてある請求項1記載の苗植付装置用のスタンド。
- 前記前支持フレーム部分の下端の接地部が側面視で前記苗植付装置の重心よりも前側に位置するように構成してある請求項1又は2記載の苗植付装置用のスタンド。
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