JP4588939B2 - 弾性変形可能な容器のための自動式の閉塞機構 - Google Patents

弾性変形可能な容器のための自動式の閉塞機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ペースト状又は液状の媒体の注出頚部を有する弾性変形可能なチューブ状又は瓶状容器用の自動式の閉塞機構であって、注出口がフード蓋の端壁内に配置されておりかつ前記注出口の軸方向に可動な栓状の閉鎖部材によって内部から閉塞可能であり、しかも前記フード蓋が、前記注出頚部に載着可能なケーシング上に配置されており、かつ前記閉鎖部材が、全体的に弾性材料から成るフード状中空体の弾性的なダイヤフラム壁の構成部分であり、前記フード状中空体が、少なくともほぼ円筒形の壁区分でもって、底部によって封止された室の内位リング壁を包囲しており、前記室が、媒体の通流するケーシング中空室の内部に配置されて、少なくとも1つの給気通路によって周辺外気に接続されており、前記給気通路が、前記内位リング壁をケーシングと結合する半径方向ウェブ内に配置されている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】
前記形式の閉塞機構は、国際特許第99/07614号(PCT/GB 98/02326号)明細書に基づいてすでに公知である。
【0003】
このような閉塞機構の場合、媒体の注出は、容器の側壁に圧力をかけることによって容器内部に過圧を発生させ、かつ該過圧をダイヤフラム壁に対しても作用させて閉鎖部材をフード蓋の注出口から離間させ、これによって該注出口を通して媒体を流出させるようにして行われる。注出動作が終了しかつケーシング壁にかかる手動圧がもはや存在しなくなると、ケーシング壁はその弾性的な戻し力に基づいて再び元の形状に復元することになる。この形状復元によって同時に内室の容積も、大気圧平衡を生ぜしめるために外気が内室へ後流せねばならなくなるほど再び増大される。
【0004】
容器の内容物を形成する媒体の性状及び/又は容器周壁の塑性戻し力に応じて、媒体の充填された容器内室もしくは閉塞機構内室を、注出動作後に付加的に給気して、これによって容器もしくは圧搾された容器側壁を迅速に元の形状に再び復元させることが必要になる場合がある。
【0005】
このような状況に順応するために、国際特許第00/07900号(PCT/GB 99/02522号)明細書に開示されている、前記形式に類似した閉塞機構では、容器の内室に給気するために付加的な一方向弁が設けられている。該一方向弁は、別体の軸方向に可動の閉鎖部材と、内位リング壁によって形成された室の底部に配設された通流口とから成っている。該閉鎖部材はリング状の閉鎖面を有し、該閉鎖面は、例えば1回の注出動作中の容器変形時に発生する相応の圧力が閉鎖部材に対して加えられる場合に、底部の通流口の対応面の上に載って封止する。
【0006】
この軸方向に可動の閉鎖部材は、フィンガー状の保持体によってガイドされ、かつその軸方向運動を制限されている。該閉鎖部材は、形状安定性の材料、要するに非弾性材料から成り、かつ全体としてのみ運動することができる。該閉鎖部材は、抽出すべき媒体によって常に完全に包囲されている。媒体の粘稠性が特定されている場合、閉鎖部材の機能確実性が疑わしくなることがある。つまり注出動作の終了時又は開始時にごく少量の媒体が弁座面に到達したり、あるいは該弁座面を介して室の内室へ到達したりすれば、その結果、閉塞機構全体の機能性が失われることになる。
【0007】
更に前記の一方向弁の閉鎖部材は、別体に製作せねばならない付加的な構成部分であり、しかもこの構成部分は、追加的に組付けねばならず、従って付加的なコスト・ファクタとして製作費の中に入り込むことになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、明細書冒頭で述べた形式の閉塞機構を改良して、弾性的な容器壁の戻し力が弱い場合に必要な容器の吸込み式給気作用を、製作の点でも組立の点でも低廉かつ単純な弁装置によって達成し、同時に容器内の媒体もしくは閉塞機構のケーシング内の媒体が、いかなる事情にあっても注出室内もしくは給気通路内へ到達することがあり得ないようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明の構成手段は、内位リング壁が、該内位リング壁と相俟って1つの環状溝を形成する第2リング壁によって包囲されており、前記環状溝が、給気通路を、前記第2リング壁によって内包された中空室に接続する少なくとも1つの軸方向の給気オリフィスを有しており、かつ、前記フード状中空体の円筒形壁区分が、一方向弁の機能をもって前記給気オリフィスを前記中空室から遮断する弾性的なリップを備えている点にある。
【0010】
本発明によって得られる、明細書冒頭で述べた形式の自動式閉塞機構は、容器内室もしくは閉塞機構内室への給気を同じく可能にするが、本発明の閉塞機構の一方向弁では別体の付加的な構成部分を必要としたり、付加的な組立費を惹起したりすることはなく、かつ従来公知の一方向弁の場合よりも著しく高い機能確実性が保証されている。それというのは事実上大気圧の空気が、弾性的なリップによって閉鎖されたオリフィスを通って内室へ流入する場合、本発明の弾性的なリップはその対応面から、その都度部分的かつ最小限に離間するにすぎないからである。
【0011】
本発明の有利な構成手段は、請求項2〜8に開示されている。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説する。
【0013】
自動式の閉塞機構1は、ペースト状又は液状媒体を収容する弾性変形可能なチューブ状又は瓶状の容器(図示せず)上に載着可能であり、前記容器は、仮想破線で示唆したにすぎない注出頚部2を有している。
【0014】
フード蓋4の端壁3の中心に注出口5が配置されており、該注出口は前記端壁3の内面側に1つの円錐カラー6を有している。
【0015】
該注出口5は、注出口5の軸線7の方向で軸方向可動の弾性的な栓状の閉鎖部材8によって閉鎖可能である。中空ニップルとして形成された前記閉鎖部材8は、全体的に弾性材料から成るフード状中空体10の半径方向の弾性的なダイヤフラム壁9の一体的な構成部分である。このフード状中空体10は、前記ダイヤフラム壁9に一体成形された円筒形の壁区分11を有しており(図7参照)、該壁区分は組立状態で、形状安定性の円筒形の内位リング壁12を包囲して封隙している。この内位リング壁12は、閉鎖された底部13を有し、かつ室15の半径方向制限周壁を形成しており、また該室の上限は、閉鎖部材8と相俟ってダイヤフラム壁9によって形成されている。
【0016】
前記の内位リング壁12は、第2リング壁16によって包囲されており、この第2リング壁は内位リング壁12と相俟って環状溝17を形成し、かつ軸方向ではほぼフード蓋4の端壁3にまで達している。
【0017】
第2リング壁16は、全部で4つの半径方向ウェブ18,19,20,21を介して、全体的に中空円筒形のケーシング23の円筒形の外位リング壁22と一体的に結合しており、前記ケーシングの下部部分24は、雌ねじ山25を有するねじスリーブとして形成されており、従って瓶状又はチューブ状容器の注出頚部2の外周に螺合するのに適している。本実施例で設けた螺合ねじ山に代えて、それ自体周知のように例えばスナップ締結装置又は係止装置のような別の固定手段を設けることも可能である。
【0018】
半径方向ウェブ18,19,20,21は雌ねじ山25の上位でケーシング23のほぼ半分の高さに配置されている。半径方向ウェブ18,19よりも幾分幅広で丈高の2つの半径方向ウェブ20,21内には、室15を外気に接続する給気通路28,29が設けられている。更に前記給気通路28,29は、軸方向の給気オリフィス30,31によって環状溝17と連通している。該給気オリフィス30,31は、図13及び図16から最も良く判る。
【0019】
前記の給気オリフィス30,31を閉鎖するために、閉鎖部材8とダイヤフラム壁9とを一体的に有するフード状中空体10の円筒形壁区分11は、図19に示すように直径方向で対向する舌状に成形された2つのリップ32,33を有しているか、或いは図17及び図18に示すようにリングリップ34を有しており、これらのリップは環状溝17の底面36(図4)の上に扁平に載る。
【0020】
図1〜図11の実施形態では、フード状中空体10の円筒形壁区分11はその下縁に、截頭円錐形状に半径方向外向きに突出するリングリップ35を有している。該リングリップ35は環状溝17の扁平な底面36の上には載っていない。その代わりに該リングリップの外縁37が、第2リング壁16の内面に当接して弾性的に封隙し、こうして一方向吸気弁の機能を果たす。要するにこの一方向吸気弁は、過圧時には給気オリフィス30,31への入口を閉鎖し、負圧時には、外気が給気通路28,29から、フード状中空体10を包囲する中空室27内へ後流するのを許容する訳である。リップ32,33並びにリングリップ34も原理的には同等の形式で機能する。ただ相違点は、該リップ32,33もしくはリングリップ34が、環状溝17の扁平底面に扁平に載ることによって閉鎖機能を果たす点だけである。
【0021】
図1、図2、図7、図13、図14及び図16から判るように、内位リング壁12の内部に位置する各給気通路28,29は室15で終わっているので、該室15は外気と常時連通しており、かつ閉鎖部材8の開閉運動時に室15の容積は圧力変動なしに変化することができる。
【0022】
図1〜図7から判るように、フード蓋4はその端壁3の内面側に、ケーシング23の外位リング壁22の内面に封隙接触するパッキンリング40を有し、該パッキンリングは矢張り円錐形のリングリップの形状を有している。
【0023】
ケーシング23の第2リング壁16は、フード蓋4のリング状の閉鎖壁42によって包囲されている。
【0024】
その場合、ケーシング23の第2リング壁16及びフード蓋4の閉鎖壁42は共にセクター状の切り口47,48もしくは45,46を有し、これらの切り口は、ケーシング23上でフード蓋4が共通の軸線7を中心として相応に回転運動することによって互いに覆合することができ、従って、第2リング壁16によって包囲された中空室27を選択的に、ケーシング23の外位リング壁22とリング状の閉鎖壁42との間に位置する環状室44から隔離したり、該環状室と連通させたりすることが可能になる。
【0025】
ケーシング23上にフード蓋4を回動可能に支承し、かつ互いに緊密に封隙し合う共に円筒形の第2リング壁16とリング状閉鎖壁42内に切り口45〜48を設けたことによって、注出口5に連通する中空室27から容器収容物を付加的に遮断することが可能になり、これは、媒体の不都合な流出に対する付加的な防護手段に他ならない。
【0026】
フード蓋4は、この目的を達成するために、互いに同心的な壁区分11と第2リング壁16とに対して同心的に配置して、注出口5の軸線7に合致するケーシング軸線を中心として回動可能にケーシング23上に支承されている。
【0027】
フード蓋4の回動角度βは、相応に配置された回転制限器50,51(図1、図3、図4及び図6)によって、第2リング壁16の両切り口47,48の開放角度α(図3及び図5)よりも大きな値に制限されている。但しこの場合、閉鎖壁42の切り口45,46も少なくともほぼ等しい開放角度を有していることが前提条件になる。
【0028】
有利な実施態様によれば開放角度αは約50゜であり、また最大の回動角度βは約90゜である。
【0029】
回転制限器50,51は、内向きに張出すストッパリブから成り、該ストッパリブは、ケーシング23の外位リング壁22のセクター状のリング溝52,53内に係合する。各リング溝は、ケーシング23上におけるフード蓋4の回動を約90゜許す中心角βにわたって延びている。
【0030】
図1及び図3並びに図7及び図8から最も良く判るように回転制限器50,51は、円筒形の連結壁56の内面側に配置されており、該連結壁は、フード蓋4の端壁3の内面側に共通の軸線7に対して同心的に一体成形されている。この連結壁56はその下縁に、半径方向内向きのリング状の係止突起49を有し、該係止突起は、図1〜図3に示した実施形態では円環状に閉じられており、かつケーシング23の半径方向に突出するリングカラー57の下面に係合する。
【0031】
前記連結壁56の内部で終わる給気通路28,29に、外気とのトラブルのない接続を得させるために、前記リングカラー57は少なくとも1つの部位で、殊に有利には直径方向で対向する2つの部位で、適当な切欠部58,59(図4及び図5)によって中断されている。
【0032】
リングカラー57の前記切欠部58,59に代えて、図7〜図12に示したように連結壁56は、スリット状の切欠部54及び/又は55を有することもできる。この場合リングカラー57は、円環状に閉じられていてもよい。
【0033】
フード蓋4のリング状の外壁60は、やや円錐形にか又は円筒形に構成されていてもよい。図1及び図7から判るようにフード蓋4の端壁3は凹面形状を有している。
【0034】
閉鎖部材8の機能態様は従来技術に基づいて充分公知になっているので、ここではその説明は省く。
【0035】
図3及び図8にはフード蓋4の閉鎖位置が図示されている。この図面から判るように閉鎖壁42の切り口45,46は、第2リング壁16の切り口47,48に対して90゜ずらされている。
【0036】
これに対して図2及び図9にはフード蓋4の回動位置が図示されており、この回動位置では閉鎖壁42の切り口45,46が、第2リング壁16の切り口47,48と覆合しているので、中空室27は環状室44と連通し、かつ媒体は、図示を省いた容器から、注出頚部2及び、半径方向ウェブ18〜21間に位置するリングセクター状の通流ポート38を通って環状室44内へ流入し、其処から中空室27内へ達することができる。次いで、閉鎖部材8を下向運動させて注出口5から離脱させる相応の過圧が増成されると、前記中空室27から媒体は注出口5を通って流出することができる。
【0037】
前記の過圧が存続する間、環状溝17の給気オリフィス30,31はリップ32,33もしくはリングリップ34によって閉鎖されているか、或いは図1〜図11に示した実施形態の場合には、リングリップ35によって中空室27から隔離されている。
【0038】
手動で圧搾された容器壁が再び元の姿勢に復元すると始めて、給気通路28,29を通して外気が室15にも環状溝17にも吸込まれる。室15にも環状溝17にもこのように外気を給気することによって、注出口5を閉鎖部材8によって迅速に閉鎖する一方、容器壁を標準姿勢へ迅速に戻すことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のI−I断面線に沿った、1つの注出頚部を有する弾性変形可能なチューブ状又は瓶状容器のための自動式に閉鎖する閉塞機構の断面図である。
【図2】図1のII−II断面線に沿った断面図である。
【図3】図1のIII−III断面線に沿った断面図である。
【図4】図1に示したケーシングの詳細断面図である。
【図5】図4の矢印Vの方向に見た下面図である。
【図6】図1に示したフード蓋の詳細断面図である。
【図7】図1に対して90゜ずらされた図2のVII−VII断面線に沿った断面図である。
【図8】図7のVIII−VIII断面線に沿った断面図である。
【図9】図7のIX−IX断面線に沿った断面図である。
【図10】閉鎖部材と弾性的なダイヤフラム壁とから成るフード状中空体の詳細断面図である。
【図11】図10の矢印XIの方向に見た平面図である。
【図12】図7のXII−XII断面線に沿った部分断面図である。
【図13】ケーシングの内部部分の拡大断面図である。
【図14】図13のXIV−XIV断面線に沿った断面図である。
【図15】図13の矢印XVの方向に見た側面図である。
【図16】図13のXVI−XVI断面線に沿った断面図である。
【図17】図13に示した閉鎖部材と弾性的なダイヤフラム壁並びにリップから成る中空体の詳細断面図である。
【図18】図17のXVIII−XVIII断面線に沿った断面図である。
【図19】異なったリップ形状を有する中空体の図18相当断面図である。
【符号の説明】
1 自動式の閉塞機構、 2 注出頚部、 3 端壁、 4 フード蓋、 5 注出口、 6 円錐カラー、 7 注出口の軸線、 8 栓状の閉鎖部材、 9 半径方向ダイヤフラム壁、 10 フード状中空体、11 円筒形壁区分、 12 内位リング壁、 13 底部、 15 室、 16 第2リング壁、 17 環状溝、 18,19,20,21半径方向ウェブ、 22 外位リング壁、 23 中空円筒形のケーシング、 24 ケーシング下部部分、 25 雌ねじ山、 27 中空室、 28,29 給気通路、 30,31 軸方向の給気オリフィス、 32,33 リップ、 34,35 リングリップ、 36 底面、 38通流ポート、 40 パッキンリング、 42 リング状の閉鎖壁、 44 環状室、 45,46;47,48 切り口、 49 リング状の係止突起、 50,51 回転制限器、 52,53 セクター状のリング溝、 54,55 スリット状切欠部、 56 連結壁、 57 リングカラー、 58,59 切欠部、 60 リング状の外壁、 α 切り口の開放角度、 β フード蓋の回動角度

Claims (8)

  1. ペースト状又は液状の媒体の注出頚部(2)を有する弾性変形可能なチューブ状又は瓶状容器のための自動式の閉塞機構であって、注出口(5)がフード蓋(4)の端壁(3)内に配置されておりかつ前記注出口の軸方向に可動な栓状の閉鎖部材(8)によって内部から閉塞可能であり、しかも前記フード蓋(4)が、前記注出頚部(2)に載着可能なケーシング上に配置されており、かつ前記閉鎖部材(8)が、全体的に弾性材料から成るフード状中空体(10)の弾性的なダイヤフラム壁(9)の構成部分であり、前記フード状中空体が、少なくともほぼ円筒形の壁区分(11)でもって、底部(13)によって封止された室(15)の内位リング壁(12)を包囲しており、前記室が、媒体の通流するケーシング中空室の内部に配置されて、少なくとも1つの給気通路によって周辺外気に接続されており、前記給気通路が、前記内位リング壁(12)をケーシングと結合する半径方向ウェブ内に配置されている形式のものにおいて、内位リング壁(12)が、該内位リング壁(12)と相俟って1つの環状溝(17)を形成する第2リング壁(16)によって包囲されており、前記環状溝(17)が、給気通路(28,29)を、前記第2リング壁(16)によって内包された中空室(27)に接続する少なくとも1つの軸方向の給気オリフィス(30,31)を有しており、かつ、前記フード状中空体(10)の円筒形壁区分(11)が、一方向弁の機能をもって前記給気オリフィス(30,31)を前記中空室(27)から遮断する弾性的なリップ(32,33,34,35)を備えていることを特徴とする、弾性変形可能な容器のための自動式の閉塞機構。
  2. リップが、円環状のリングリップ(34)として形成されており、かつ不作用状態においても過圧状態においても円環状に封隙して環状溝(17)の底面(36)上に当接しており、かつ中空室(27)の負圧時に空気を該中空室(27)内へ後流させる、請求項1記載の閉塞機構。
  3. リップが、截頭円錐形状に半径方向外向きに突出するリングリップ(35)として形成されており、かつ不作用時にも中空室(27)の過圧時にも円環状に封隙して第2リング壁(16)に当接しており、かつ中空室(27)の負圧時には空気を前記中空室(27)内へ後流させる、請求項1記載の閉塞機構。
  4. 第2リング壁(16)が、リングリップ(34,35)の軸方向外域に複数の半径方向切り口を有し、該半径方向切り口を介して、前記第2リング壁(16)によって内包された中空室(27)が、前記第2リング壁(16)を包囲する環状室(44)と連通しており、該環状室それ自体が、容器の注出頚部(2)上に載設可能な接続管片(24)の内室に、或いは組立状態では容器の注出頚部(2)に接続されている、請求項2又は3記載の閉塞機構。
  5. 互いに同心的な2つのリング壁(11,16,22)に対して同心配置されたフード蓋(4)が、共通の軸線(7)を中心として回動可能にケーシング(23)上に配置されており、かつリング状の閉鎖壁(42)を有し、該閉鎖壁が、第2リング壁(16)を封隙包囲しかつ複数の切り口(45,46)を有しており、該切り口が前記フード蓋(4)の回動によって第2リング壁(16)の切り口(47,48)と覆合可能であり、環状室(44)が選択的に、第2リング壁(16)内部の中空室(27)に連通可能又は該中空室から隔離可能になっている、請求項4記載の閉塞機構。
  6. フード蓋(4)の回動角度が、相応に配置された回転制限器(50,51)によって、第2リング壁(16)の、周方向で見て最大の切り口(47,48)の開放角度(α)よりも大きな角度値(β)に制限されている、請求項5記載の閉塞機構。
  7. フード蓋(4)が、ケーシング(23)の円筒形のケーシング壁(22)の内面に封隙当接するパッキンリング(40)を備えている、請求項5記載の閉塞機構。
  8. フード蓋(4)が、円筒形の連結壁(56)によってか又はリングセクター状の連結壁エレメントによってケーシング(23)に固定されており、前記連結壁エレメントが、半径方向内向きの複数の係止突起(49)を有しかつ該係止突起によって前記ケーシング(23)の半径方向に突出するリングカラー(57)の下面に係合する、請求項6又は7記載の閉塞機構。
JP2001230030A 2000-08-02 2001-07-30 弾性変形可能な容器のための自動式の閉塞機構 Expired - Fee Related JP4588939B2 (ja)

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