JP4588760B2 - 位相補正回路 - Google Patents

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Description

本発明は、信号処理の際に位相ズレを生じることなく所望の信号成分を抽出等するための位相補正回路に関する。
信号処理の際に所望の信号成分を抽出するための技術として、例えば、FM受信機の検波器で検波されたFM検波信号から、復調等の信号処理に利用するためのパイロット信号を抽出するパイロット信号抽出回路が知られている。
従来、このパイロット信号抽出回路では、一般的に、Q(Q factor)の高いバンドパスフィルタによってFM検波信号に含まれている19kHzのパイロット信号を周波数分離して取り出し、更にバンドパスフィルタを通過する際に生じるパイロット信号の位相ズレをPLL回路で補正することにより、位相ズレの無いパイロット信号を抽出するようにしている。また、上述のQの高いバンドパスフィルタを通過する際に位相ズレが生じたパイロット信号を、19kHzの整数倍のサンプリングクロックに同期してサンプリングし、そのサンプリングしたディジタル信号をディジタル信号処理することにより、位相ズレの無いパイロット信号を生成するようにしている。
ところが、バンドパスフィルタとPLL回路によってパイロット信号を抽出する上記従来のパイロット信号抽出回路では、PLL回路がパイロット信号に位相ロックするための処理過程で遅延が生じることから、最大セパレーションが取れない場合を生じるという問題の他、同期が取れていないパイロット信号で復調した音声信号をスピーカで再生した場合に、音ゆれが生じる等の問題があった。
また、バンドパスフィルタで取り出されたパイロット信号の位相ズレをディジタル信号処理によって補正する上記従来のパイロット信号抽出回路では、FM波に含まれているパイロット信号の周波数精度やサンプリングクロックの精度に依存して、更なる位相ズレが生じる等の問題があった。
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであり、高速処理が可能で、位相ズレを精度良く補正して所望の信号成分を抽出等することが可能な位相補正回路を提供することを目的とする。
また、FM検波信号からパイロット信号を抽出するためだけでなく、広い分野で利用可能な汎用性を有する位相補正回路を提供することを目的とする。
請求項1に記載の位相補正回路の発明は、入力信号に含まれる所望の信号成分を抽出する複数段の特性の揃ったフィルタ手段と、前記各フィルタ手段で抽出される信号成分を所定の移相量で移相させて移相信号を生成する移相手段と、前記各フィルタ手段で抽出される前記信号成分と前記移相手段で生成される前記移相信号とを三角関数の加法定理を用いた演算処理を行って、前記信号成分の位相差を検出する位相差検出手段と、前記各フィルタ手段で抽出される前記信号成分と前記移相信号とを、前記位相差検出手段が検出した前記位相差で移相処理することにより、前記位相差を補正した補正信号成分を生成する位相差補正手段と、を具備し、前記フィルタ手段による前記抽出の際に前記信号成分に生じる位相差を補正し、位相差を補正した前記補正信号成分を生成することを特徴とする。
請求項2に記載の位相補正回路の発明は、入力信号に含まれる所望の信号成分を抽出する複数段の特性の揃った第1のフィルタ手段と、前記入力信号を所定の移相量で移相する移相手段と、前記入力信号に含まれる所望の信号成分が前記移相量で移相された移相信号を、前記移相手段の出力信号から抽出する、前記第1のフィルタ手段と特性の揃った第2のフィルタ手段と、前記第1のフィルタ手段から抽出される前記信号成分と前記第2のフィルタ手段から抽出される前記移相信号とを三角関数の加法定理を用いた演算処理を行って、前記信号成分の位相差を検出する位相差検出手段と、前記第1のフィルタ手段から抽出される前記信号成分と前記第2のフィルタ手段から抽出される前記移相信号とを、前記位相差検出手段が検出した前記位相差で移相処理することにより、前記位相差を補正した補正信号成分を生成する位相差補正手段と、を具備し、前記第1のフィルタ手段による前記抽出の際に前記信号成分に生じる位相差を補正し、位相差を補正した前記補正信号成分を生成することを特徴とする。
好適な実施形態に係る位相補正回路の構成を表したブロック図である。 実施例の位相補正回路の構成を表したブロック図である。 他の実施例の位相補正回路の構成を表したブロック図である。 更に他の実施例の位相補正回路の構成を表したブロック図である。
本発明の好適な実施形態について図1を参照して説明する。図1は本実施形態の位相補正回路の構成を表したブロック図である。
図1において、この位相補正回路1は、入力信号Sinに含まれている所望の周波数fの信号成分のみを通過させる複数のバンドパスフィルタBPF1,BPF2を備えた信号抽出部2と、移相部3と、位相差検出部4と、位相差補正部5とを有して構成されている。
上述の直列接続されているバンドパスフィルタBPF1,BPF2は共に、上述の周波数fを中心周波数とし、入力信号Sinに含まれている上記所望の信号成分を通過させるための通過域を有する、特性の揃ったバントパスフィルタで形成されている。そして、前段側のバンドパスフィルタBPF1が入力信号Sin内の所望の周波数fの信号成分S1を通過させ、後段側のバンドパスフィルタBPF2が、信号成分S1を更に通過させて信号成分S2として出力する。
したがって、次式(1-a)に示すように、入力信号Sinに含まれている所望の信号成分を正弦波Asin(ωt)、他の信号成分をf(t)で表し、更に、バンドパスフィルタBPF1,BPF2を通過した信号成分の各位相差(位相ズレ)をαとすると、バンドパスフィルタBPF1から出力される信号成分S1は、次式(1-b)で表されるように、位相差αだけずれることとなり、バンドパスフィルタBPF2から出力される信号成分S2は、次式(1-c)で表されるように、位相差2αだけずれることとなる。
Figure 0004588760
移相部3は、バンドパスフィルタBPF1,BPF2から出力される各々の信号成分S1,S2をπ/2の位相で移相し、その移相した信号(以下「移相信号」と称する)P1,P2を出力する。
したがって、信号成分S1,S2は夫々次式(2-a),(2-b)で表される移相信号P1,P2となって出力される。
Figure 0004588760
位相差検出部4は、バンドパスフィルタBPF1,BPF2からの信号成分S1,S2と移相部3からの移相信号P1,P2とを入力し、三角関数の加法定理を用いた演算処理を行うことで、信号成分S1とS2との位相差と、信号成分S2と移相信号P1との位相差と、信号成分S1と移相信号P2との位相差と、移相信号P1とP2との位相差を検出し、次式(3-a),(3-b)に示すように、検出した各位相差αをパラメータとする直交関数の信号E1,E2、すなわち、正弦波Bsin(α)で表される位相差検出信号E1と、余弦波Bcos(α)で表される位相差検出信号E2を出力する。
Figure 0004588760
位相差補正部5は、位相差検出信号E1,E2に基づいて、移相信号P1と信号成分S1とを移相処理することにより、位相差αを補正した信号成分である出力信号Soutを生成して出力する。
すなわち、位相差補正部5は、次式(4)の行列式で表される移相処理を行うことにより、入力信号Sinに含まれている信号成分Asin(ωt)と同じ位相の信号成分Ksin(ωt)を出力信号Soutとして出力し、又は、入力信号Sinに含まれている信号成分Asin(ωt)に対してπ/2だけ位相シフトされた信号成分Kcos(ωt)を出力信号Soutとして出力する。そして、本実施形態の位相補正回路1の利用形態に応じて、信号成分Ksin(ωt)と信号成分Kcos(ωt)の何れか一方、又は両者を出力信号Soutとして出力する。なお、係数Kは振幅を表している。
Figure 0004588760
より詳細に述べれば、位相差補正部5は、上記式(4)を展開することで得られる次式(5-a),(5-b)で表される処理(三角関数の加法定理を用いた演算処理)を行うことで、バンドパスフィルタBPF1,BPF2の位相差(位相ズレ)αを補正した信号成分Kcos(ωt),Ksin(ωt)を生成し、出力信号Soutとして出力する。
Figure 0004588760
以上に説明したように、本実施形態の位相補正回路1は、特性の揃ったバンドパスフィルタBPF1,BPF2によって入力信号Sinから抽出された信号成分S1,S2と、それらの信号成分S1,S2をπ/2の位相で移相させた移相信号P1,P2とに基づいて、位相差検出部4が信号成分S1,S2の位相差(位相ズレ)αを検出し、更に、位相差補正部5が、その検出された位相差αをパラメータとする直交関数である位相差検出信号E1,E2に基づいて、移相信号P1と信号成分S1を移相処理することにより、位相ズレを補正した信号成分を生成し、出力信号Soutとして出力することができる。
このように、本実施形態の位相補正回路1によれば、入力信号Sinから所望の信号成分を抽出して出力信号Soutを出力するまでの工程に、フィードバックループが存在しないことから、極めて迅速に、位相ズレを補正した出力信号Soutを生成することができる。
このため、具体的事例として、受信機で検波されたFM検波信号を入力信号Sinとし、バンドパスフィルタBPF1,BPF2の中心周波数fを19kHzとすることで、FM検波信号に含まれているパイロット信号を抽出するような場合に、位相ズレを補正したパイロット信号を瞬時に抽出することができ、また、その抽出したパイロット信号に同期してFM検波信号を復調等して音声信号を生成してスピーカに供給すると、音ゆれの無い音を再生させることができる。
また、本実施形態の位相補正回路1は、アナログ信号処理を行うアナログ回路で形成することも可能であるし、ディジタル信号処理を行うディジタル回路で形成することも可能である。例えば、バンドパスフィルタBPF1,BPF2をナイキスト周波数より高周波数のサンプリングクロックに同期してディジタルフィルタリングの処理を行うディジタルフィルタで形成すると供に、移相部3と位相差検出部4及び位相差補正部5も同様にそのサンプリングクロックに同期してディジタル信号処理を行うディジタル回路で形成して、上述のサンプリングクロックのサンプリング周波数でアナログディジタル変換されたディジタル信号を入力信号Sinとして処理することで、位相ズレを補正した所望の信号成分を、ディジタル信号から成る出力信号Soutとして生成することができる。
そして、位相補正回路1をディジタル回路で形成した場合には、所望の信号成分の周波数精度やサンプリングクロックの精度に依存することなく、精度良く位相ズレを補正し、ディジタル信号から成る出力信号Soutを生成して出力することができる。
また、以上の説明では、移相部3における信号成分S1,S2に対する移相量が、π/2となっているが、−π/2の位相で移相する構成としてもよい。
また、以上の説明では、上記式(4),(5-a),(5-b)に示したように、位相差補正部5が、位相差検出信号E1,E2に基づいて位相信号P1と信号成分S1を移相処理することで、位相ズレを補正した出力信号Soutを生成することとしているが、次式(6)で表されるように、位相差2αで位相ズレしている位相信号P2と信号成分S2とを、位相差2αをパラメータとする直交関数である位相差検出信号E12,E22に基づいて移相処理を行うことで、位相ズレを補正した出力信号Soutを生成する構成としても良い。
Figure 0004588760
また、図1に示した位相補正回路1では、2個のバンドパスフィルタBPF1,BPF2を備えた構成となっているが、本実施形態の位相補正回路は拡張性を有しており、特性が同じn個(nは2以上の数)のバンドパスフィルタBPF1〜BPFnを直列に接続する構成とした場合に、それらのバンドパスフィルタBPF1〜BPFnのうちの任意のバンドパスフィルタで生じる位相ズレを補正して、位相ズレの無い出力信号Soutを生成することが可能である。
すなわち、バンドパスフィルタBPF1〜BPFnから出力される任意の段数m(m≦n)分に相当する位相差mαをパラメータとする直交関数である、Bcos(mα)で表される位相差検出信号E1mと、Bsin(mα)で表される位相差検出信号E2mとを位相差検出部4で検出し、位相差補正部5が、次式(7)で表されるように、位相差mαの位相ズレを有している信号成分Smと移相信号Pmを、その位相差検出信号E1m,E2mに基づいて移相処理することにより、位相差mαを補正した出力信号Soutを生成して出力することが可能である。
Figure 0004588760
また、以上に説明した位相補正回路1では、バンドパスフィルタBPF1,BPF2によって所望の信号成分S1,S2を抽出することとしているが、これらのバンドパスフィルタBPF1,BPF2に代えて、ハイパスフィルタやローパスフィルタ等の他のフィルタによって所望の信号成分を抽出する際、位相ズレを補正することも可能である。
また、本実施形態の位相補正回路1は、FM検波信号から所望のパイロット信号を抽出する際に位相ズレを補正するための用途に限らず、様々な分野での広い用途に利用することが可能な汎用性を有している。
また、以上に説明した位相補正回路1と同等の機能をマイクロプロセッサ(MPU)やディジタルシグナルプロセッサ(DSP)等の電子計算手段にて発揮させるコンピュータプログラムを作成し、そのコンピュータプログラムに従ってマイクロプロセッサ(MPU)やディジタルシグナルプロセッサ(DSP)等を動作させることで、位相補正の処理を行わせるようにしても良い。
次に、図1に示した位相補正回路の、より具体的な実施例について図2を参照して説明する。図2(a)は、信号抽出部2と移相部3の構成を表したブロック図、図2(b)は、位相差検出部4の構成を表したブロック図、図2(c)は、位相差補正部5の構成を表したブロック図である。
図2(a)において、信号抽出部2は、図1に示したのと同様に、特性の揃った所定周波数fを中心周波数とする所定通過域を有するバンドパスフィルタBPF1,BPF2を有して形成され、入力信号Sinに含まれている所望の信号成分をその通過帯域で通過させることで、夫々位相差α,2αでずらした信号成分S1,S2として抽出して出力する。移相部3は、信号成分S2をπ/2の位相で移相してその移相信号P2を出力する移相器3aと、信号成分S1をπ/2の位相で移相してその移相信号P1を出力する移相器3bとを有して形成されている。かかる構成によって演算処理を行うと、前記式(1-b),(1-c)に示した信号成分S1,S2がバンドパスフィルタBPF1,BPF2から出力され、前記式(2-a),(2-b)に示した位相信号P1,P2が移相器3a,3bから出力される。
次に、図2(b)において、位相差検出部4は、乗算器4a,4b,4c,4dと、加算器4e及び減算器4fを有して形成されている。そして、乗算器4aが信号成分S1とS2を乗算し、乗算器4bが信号成分S2と移相信号P1を乗算し、乗算器4cが信号成分S1と移相信号P2を乗算し、乗算器4dが移相信号P1とP2を乗算し、更に、加算器4eが乗算器4aと4dの乗算結果を加算し、減算器4fが乗算器4cの演算結果から乗算器4bの演算結果を減算する。かかる構成によって演算処理を行うと、減算器4fからは、次式(8-a)に示すように、位相差αをパラメータとする直交関数である正弦波Bsin(α)で表される位相差検出信号E1が出力され、加算器4eからは、次式(8-b)に示すように、位相差αをパラメータとする直交関数である余弦波Bcos(α)で表される位相差検出信号E2が出力される。
Figure 0004588760
次に、図2(c)において、位相差補正部5は、乗算器5a,5b,5c,5dと、減算器5e及び加算器5fを有して形成されている。そして、乗算器5aが信号成分S1と位相差検出信号E1を乗算し、乗算器5bが位相差検出信号E1と移相信号P1を乗算し、乗算器5cが信号成分S1と位相差検出信号E2を乗算し、乗算器5dが位相差検出信号E2と移相信号P1を乗算し、更に、減算器5eが乗算器5dの演算結果から乗算器5aの演算結果を減算し、加算器5fが乗算器5bの演算結果と乗算器5cの演算結果を加算する。かかる構成によって演算処理を行うと、前記式(4)に示した移相処理が行われ、減算器5eからは、前記式(5-a)に示した余弦波Kcos(ωt)で表される、位相ズレの補正された出力信号Soutが出力され、加算器5fからは、前記式(5-b)に示した正弦波Ksin(ωt)で表される、位相ズレの補正された出力信号Soutが出力される。
このように、本実施例の位相補正回路によれば、位相差検出部4と位相差補正部5が、小数個の乗算器と加算器と減算器によって形成されるので、素子数の低減、構成の簡素化及び小型化が可能となり、更に、より高速処理が可能な位相補正回路を提供することができる。
また、入力信号Sinから所望の信号成分を抽出して位相ズレを補正した出力信号Soutを出力するまでの工程に、フィードバックループが存在しないことから、極めて迅速に、その位相ズレを補正した出力信号Soutを出力することができる。
また、本実施例の位相補正回路は、アナログ信号処理を行うアナログ回路で形成することも可能であるし、ディジタル信号処理を行うディジタル回路で形成することも可能である。
そして、位相補正回路をディジタル回路で形成した場合には、所望の信号成分の周波数精度やサンプリングクロックの精度に依存することなく、精度良く位相ズレを補正し、ディジタル信号から成る出力信号Soutを生成して出力することができる。
次に、図2に示した位相補正回路の変形例に相当する他の実施例について、図3を参照して説明する。図3(a)は、位相差検出部4の構成を表したブロック図、図3(b)は、位相差補正部5の構成を表したブロック図である。
本実施例の位相補正回路は、図2(a)に示したのと同様の信号抽出部2と移相部3を有し、その信号抽出部2と移相部3から出力される信号成分S1,S2と移相信号P1,P2が、図3(a)に示す位相差検出部4に供給され、更に、位相差検出部4で生成される位相差検出信号E12,E22と信号成分S2と移相信号P2が、図3(b)に示す位相差補正部5に供給されることにより、位相差補正部5から位相ズレの補正された出力信号Soutが出力されるようになっている。
すなわち、図3(a)において、本実施例の位相差検出部4は、図2(b)に示した位相差検出部4と同様の構成を有する前段側の位相差検出部4Fと、その位相差検出部4Fから出力される位相差検出信号E1,E2を入力して、更に位相差αを付与した位相差検出信号E12,E22を出力する後段側の位相差検出部4Rとを有して形成されている。
ここで、後段側の位相差検出部4Rは、乗算器4g,4h,4iと、加算器4j及び減算器4kを有して形成されている。そして、乗算器4gが、位相差検出部4Fから供給される位相差検出信号E1,E2を乗算した後、その乗算結果を加算器4jが加算することで、位相差が2αとなる位相差検出信号E12が生成され、また、乗算器4iが位相差検出信号E2を2乗した演算結果と乗算器4hが位相差検出信号E1を2乗した演算結果との差を、減算器4kが演算することにより、位相差が2αとなる位相差検出信号E22が生成される。
次に、図3(b)において、位相差補正部5は、図2(c)に示した位相差補正部5と同様の構成を有している。ただし、本実施例の位相差補正部5には、位相差が2αとなる位相差検出信号E12,E22と、位相差が2αとなっている信号成分S2と移相信号P2が入力されている。かかる構成によると、減算器5eからは、次式(9-a)に示すように、位相差2αの補正された余弦波Kcos(ωt)で表される出力信号Soutが出力され、また、加算器5fからは、次式(9-b)に示すように、位相差2αの補正された正弦波Ksin(ωt)で表される出力信号Soutが出力される。
Figure 0004588760
以上に説明したように、本実施例の位相補正回路によれば、位相差補正部5が、位相差2αをパラメータとする直交関数である位相差検出信号E12,E22に基づいて、位相差2αとなっている信号成分S2と移相信号P2を移相処理することで、位相ズレを補正した出力信号Soutを出力することが可能となっている。
また、入力信号Sinから所望の信号成分を抽出して位相ズレを補正した出力信号Soutを出力するまでの工程に、フィードバックループが存在しないことから、極めて迅速に、その位相ズレを補正した出力信号Soutを出力することができる。
また、本実施例の位相補正回路は、アナログ信号処理を行うアナログ回路で形成することも可能であるし、ディジタル信号処理を行うディジタル回路で形成することも可能である。
そして、位相補正回路をディジタル回路で形成した場合には、所望の信号成分の周波数精度やサンプリングクロックの精度に依存することなく、精度良く位相ズレを補正し、ディジタル信号から成る出力信号Soutを生成して出力することができる。
次に、図2に示した実施例の変形例に相当する更に他の実施例について、図4を参照して説明する。
図2に示した実施例では、同図(a)に示したように、直列接続されたバンドパスフィルタBPF1,BPF2から出力される各信号成分S1,S2に対して、移相部3がπ/2で移相することで、移相信号P1,P2を生成する構成となっているのに対し、本実施例の位相補正回路では、図4に示すように、特性の揃ったバンドパスフィルタBPF1,BPF2から成る2組のフィルタ群G1,G2を備え、一方のフィルタ群G1の入力段側にπ/2の移相を行う移相部3を設けると共に、他方のフィルタ群G2の入力段側には移相部を設けない構成となっている。そして、かかる構成において、フィルタ群G2から出力される信号成分S1,S2とフィルタ群G1から出力される移相信号P1,P2とを、図2(b)に示した位相差検出部4に供給することで、位相差検出信号E1,E2を生成し、更にその位相差検出信号E1,E2と信号成分S1及び移相信号P1とを、図2(c)に示した位相差補正部5に供給することで、位相差αを補正した出力信号Soutを生成して出力させるようになっている。
このように、本実施例の位相補正回路によれば、移相部3によって入力信号Sinを移相してから、バンドパスフィルタBFP,BP2に通す構成とすることが可能である。
また、入力信号Sinから所望の信号成分を抽出して位相ズレを補正した出力信号Soutを出力するまでの工程に、フィードバックループが存在しないことから、極めて迅速に、その位相ズレを補正した出力信号Soutを出力することができる。
また、本実施例の位相補正回路は、アナログ信号処理を行うアナログ回路で形成することも可能であるし、ディジタル信号処理を行うディジタル回路で形成することも可能である。
そして、位相補正回路をディジタル回路で形成した場合には、所望の信号成分の周波数精度やサンプリングクロックの精度に依存することなく、精度良く位相ズレを補正し、ディジタル信号から成る出力信号Soutを生成して出力することができる。

Claims (6)

  1. 入力信号に含まれる所望の信号成分を抽出する複数段の特性の揃ったフィルタ手段と、
    前記各フィルタ手段で抽出される信号成分を所定の移相量で移相させて移相信号を生成する移相手段と、
    前記各フィルタ手段で抽出される前記信号成分と前記移相手段で生成される前記移相信号とを三角関数の加法定理を用いた演算処理を行って、前記信号成分の位相差を検出する位相差検出手段と、
    前記各フィルタ手段で抽出される前記信号成分と前記移相信号とを、前記位相差検出手段が検出した前記位相差で移相処理することにより、前記位相差を補正した補正信号成分を生成する位相差補正手段と、
    を具備し、
    前記フィルタ手段による前記抽出の際に前記信号成分に生じる位相差を補正し、位相差を補正した前記補正信号成分を生成することを特徴とする位相補正回路。
  2. 入力信号に含まれる所望の信号成分を抽出する複数段の特性の揃った第1のフィルタ手段と、
    前記入力信号を所定の移相量で移相する移相手段と、
    前記入力信号に含まれる所望の信号成分が前記移相量で移相された移相信号を、前記移相手段の出力信号から抽出する、前記第1のフィルタ手段と特性の揃った第2のフィルタ手段と、
    前記第1のフィルタ手段から抽出される前記信号成分と前記第2のフィルタ手段から抽出される前記移相信号とを三角関数の加法定理を用いた演算処理を行って、前記信号成分の位相差を検出する位相差検出手段と、
    前記第1のフィルタ手段から抽出される前記信号成分と前記第2のフィルタ手段から抽出される前記移相信号とを、前記位相差検出手段が検出した前記位相差で移相処理することにより、前記位相差を補正した補正信号成分を生成する位相差補正手段と、
    を具備し、
    前記第1のフィルタ手段による前記抽出の際に前記信号成分に生じる位相差を補正し、位相差を補正した前記補正信号成分を生成することを特徴とする位相補正回路。
  3. 前記移相量は、π/2又は−π/2であること、を特徴とする請求項1又は2に記載の位相補正回路。
  4. 前記位相差検出手段は、前記検出した位相差をパラメータとする直交関数の信号を生成し、
    前記位相差補正手段は、前記直交関数の信号に基づいて、前記信号成分と前記移相信号とを移相処理することにより、前記位相差を補正した信号成分を生成すること、
    を特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の位相補正回路。
  5. 入力信号に含まれる所望の信号成分を複数段の特性の揃ったフィルタ手段によって抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程で抽出される信号成分を所定の移相量で移相させて移相信号を生成する移相工程と、
    前記抽出工程で抽出される前記信号成分と前記移相工程で生成される前記移相信号とを三角関数の加法定理を用いた演算処理を行って、前記信号成分の位相差を検出する位相差検出工程と、
    前記信号成分と前記移相信号とを、前記位相差検出工程で検出した前記位相差で移相処理することにより、前記位相差を補正した補正信号成分を生成する位相差補正工程と、
    を具備し、
    前記抽出工程において前記フィルタ手段による前記抽出の際に前記信号成分に生じる位相差を補正し、位相差を補正した前記補正信号成分を生成することを特徴とする位相補正方法。
  6. 入力信号に含まれる所望の信号成分を複数段の特性の揃った第1のフィルタ手段によって抽出する信号成分抽出工程と、
    前記入力信号を所定の移相量で移相する移相工程と、
    前記入力信号に含まれる所望の信号成分が前記移相量で移相された移相信号を、前記第1のフィルタ手段と特性の揃った第2のフィルタ手段によって、前記移相工程で移相された信号から抽出する位相信号抽出工程と、
    前記信号成分抽出工程で抽出される前記信号成分と前記移相信号抽出工程で抽出される前記移相信号とを三角関数の加法定理を用いた演算処理を行って、前記信号成分の位相差を検出する位相差検出工程と、
    前記信号成分と前記移相信号とを、前記位相差検出工程で検出した前記位相差で移相処理することにより、前記位相差を補正した補正信号成分を生成する位相差補正工程と、
    を具備し、
    前記信号成分抽出工程において前記第1のフィルタ手段による前記抽出の際に前記信号成分に生じる位相差を補正し、位相差を補正した前記補正信号成分を生成することを特徴とする位相補正回路。
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