JP4588381B2 - シート基材及びその製造方法 - Google Patents
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かかる構成により、シート状の部材Aの一方の面に中間層を介して部材Bを設け、この部材Bの一部にレーザ光を照射してICチップが入り込むような孔部を形成し、その孔部内にICチップが入り込んでいるので、これにより、ICチップが破損してしまう可能性が低減する。
かかる構成により、シート状の部材Aの一方の面に中間層を介して紙からなる部材Bが設けられ、この部材Bにレーザ光を照射して孔部を形成すると、孔部の底面には中間層の一部が残存したり、または、孔部の底面近傍に存在する中間層の接着剤が熱溶解して溶け出してきたりして孔部の底面に残存する。この残存した接着剤により、ICチップをシート状の部材A及び前記孔部の側面に接着することができる。
部材B13にレーザ光を照射して孔部14を形成する際、中間層12も不透光性であるため、孔部14を形成しようとする領域の下部に存在する中間層12はレーザ光のエネルギによって大部分は蒸発飛散されるが、中間層12の一部は、孔部14の底面に残存し、後で挿設されるICチップ15をシート状の部材A11に接着することができる。これにより、別工程で接着剤を充填する必要がなくなり、製造上、低コスト化が図れる。
図2は、図1に示したシート基材10の製造方法を説明するための図である。
次に、中間層12の一方の面に紙からなる部材B13を設ける(図2(b))
ここで、中間層12を構成する接着剤としては、前述したように、ホットメルト糊等の熱可塑性接着剤や紫外線を照射することにより溶融する紫外線硬化型接着剤等が用いられる。
熱可塑性接着剤を用いる場合は、シート状の部材A11と紙からなる部材B13を、中間層12を介して積層した際に、加圧しながら加熱することにより、中間層12を溶融させてシート状の部材A11と紙からなる部材B13を接着する。紫外線硬化型接着剤を用いた場合には、シート状の部材A11と紙からなる部材B13を、接着剤12を介して積層した際に、シート状の部材A11の側から紫外線を照射することにより中間層12を溶融させて、シート状の部材A11と部材B13を接着する。
ただし、紫外線硬化型接着剤を用いる場合は、シート状の部材A11は、予め、レーザ光とともに紫外線に対しても透光性の材料を選択しておく必要がある。
以上により、ICチップ15が挿設されてなるシート基材10が完成する。
(実施形態A)
実施形態Aを図3に示す。図3が、上述した図1と異なる点は、中間層32を構成する接着剤の一部が、前記孔部34の側面36と前記ICチップ35の側面との間隙34aを満たしていることである。
本実施形態Aは、部材B33の側面36とICチップ35の側面との間隙34aにおいて、図1に示す実施形態と同様に、部材B33の側面36から不規則に突出している部材B33の繊維37によりICチップ35が保持される。これに加え、本実施形態Aは、間隙34aにおいて、間隙34aを満たすとともに繊維37の間も満たす接着剤32bにより、ICチップ35は、部材B33に対して強固に接着される。
実施形態Bを図4に示す。図4が、上述した図1、図3と異なる点は、中間層42を構成する接着剤の一部が、前記孔部44の側面46と前記ICチップ45の側面との間隙44aにおいて、間隙44aを満たすとともに繊維47の間も満たし、さらに、部材B43とICチップ45の表層部の、少なくとも一部を被覆していることである。
本実施形態Bは、部材B43の側面46とICチップ45の側面との間隙44aにおいて、図1に示す実施形態と同様に、部材B43の側面46から不規則に突出している部材B43の繊維47によりICチップ45が保持される。これに加え、本実施形態Bは、間隙44aにおいて、間隙44aを満たすとともに繊維47の間も満たしている接着剤42bにより、ICチップ45は、部材B43に対して強固に接着される。さらに、部材B43とICチップ45の表層部の少なくとも一部を被覆している接着剤42cによりICチップ45が押さえられることによって、ICチップ45の脱落が防止される。
本実施形態Cは、部材B53の側面56とICチップ55の側面との間隙54aにおいて、図1に示す実施形態と同様に、部材B53の側面56から不規則に突出している部材B53の繊維57によりICチップ55が保持される。これに加え、本実施形態Cは、間隙54aにおいて、間隙54aを満たすとともに繊維57の間も満たす接着剤52bにより、ICチップ55は、部材B53に対して強固に接着される。さらに、ICチップ55の表層部全体を被覆している接着剤52cにより、ICチップ55が保護されると共に、ICチップ55の脱落が防止される。
本実施形態Dは、部材B63の側面66とICチップ65の側面との間隙64aにおいて、図1に示す実施形態と同様に、部材B63の側面66から不規則に突出している部材B63の繊維67によりICチップ65が保持される。これに加え、本実施形態Dは、間隙64aを満たすとともに繊維67の間も満たす接着剤62bにより、ICチップ65は、部材B63に対して強固に接着される。さらに、部材B63の孔部64側の表層部とICチップ65の端部の表層部を被覆している接着剤62cにより、ICチップ65が押さえられICチップ65の脱落が防止されるとともに、ICチップ55の表層部全体を被覆している接着剤62dにより、ICチップ65が保護されると共に、ICチップ65の脱落が防止される。
Claims (2)
- コヒーレント光に対して透光性を有するシート状の部材Aの一方の面に、
接着剤からなる中間層を介して不透光性の紙からなる部材Bを積み重ね、
部材Bに孔部を設けてなる積層体であって、
前記孔部に、ICチップが挿設されてなり、
前記孔部の底面は、前記中間層の領域内に位置しており、
前記孔部の底面には少なくとも前記中間層を構成する熱可塑性接着剤の一部が残存するとともに、前記孔部の側面と前記ICチップの側面との間隙を満たしてなり、
前記中間層を構成する熱可塑性接着剤の一部が、さらに、前記ICチップの表層部及び/又は前記部材Bの表層部の少なくとも一部を被覆してなる
ことを特徴とするシート基材。 - コヒーレント光に対して透光性を有するシート状の部材AにICチップを配してなるシート基材の製造方法であって、
前記部材Aの一方の面に熱可塑性接着剤からなる中間層を設ける工程と、
前記部材Aの一方の面に、前記中間層を介して不透光性の紙からなる部材Bを設ける工程と、
前記部材Bにコヒーレント光を直接照射して
前記部材B及び前記中間層の一部を蒸発飛散させてICチップの入る孔部を形成する工程と、
前記孔部にICチップを挿設する工程と、
前記孔部の底面に残存する前記熱可塑性接着剤の一部に熱を加えることにより、
前記熱可塑性接着剤を溶融させて、
前記シート状の部材A及び前記孔部の側面に前記ICチップを接着し、
前記ICチップの表層部及び/又は前記部材Bの表層部の少なくとも一部を被覆する工程と、を少なくとも備えてなることを特徴とするシート基材の製造方法。
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