JP4588040B2 - 景品取得ゲーム機における景品台構造 - Google Patents
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Description
従来の景品台は定型化したスクエアパーツ(矩形状の板)を組み立てたものであり、景品取得ゲームに対応してフィールドのある部分にはスクエアパーツを組み込み、ある部分にはスクエアパーツは組み込むことなく落とし口などを作るものである。これは景品の形や大きさ,ゲームの仕方に応じて対応できるようにしているものであるが、複数のスクエアパーツを取り付ける位置が予め決まっているため、すべての景品の大きさなどに対応できず、フィールド内に設置したときの景品陳列面の配置や、落とし口の配置に自由度が少ないという問題があった。
これはプレイフィールド中に景品の置き台となり得る複数のスクエア型パーツを組み替えて取り付け固定することにより景品載置台を作るものである。
景品をある大きさより小さくする必要がある、落とし口が設置される位置は予め決められた範囲内であるなど、ゲーム機の仕様が所定の範囲では、その範囲内においては景品載置の位置や景品落とし口の変更に対応することができるが、この範囲を外れるようなゲーム機の操作仕様に対しては対応することができず、上述した従来の問題を有するものである。
但し、n>1,mは自然数
この請求項1でn=1を除いたのは、n=1であれば、矩形の縦横の枠一杯の景品搭載板となり、本発明の目的を達成できないからである。また、n>1であっても、nにあまりに近似する数値であると、矩形状の枠の辺の長さに近い値となり、景品落とし口を大きくすることができない。したがって、nの値は、ゲームに用いる景品の大きさなどを勘案して決めるべきである。例えばn=1.25であれば、矩形状枠の1辺が80cmの場合、景品搭載板の短辺は64cmとなって、落とし口の幅は16cmとなり、矩形状の枠の各方向にそれぞれ1枚ずつ搭載できる景品台を構成できる。好ましくは、複数枚(3枚,4枚など)を掛け渡すことができる短辺にすれば、枚数の増加に比例し景品搭載面の位置および大きさの組み合わせが多くなり、種々のゲーム機の操作仕様に対応することが容易となる。
mは何枚掛け渡すことができるということで、1,2,3・・・の自然数となる。但し、m値はnの値によって同時に矩形状の1辺に掛け渡すことのできる景品搭載板の数以下となるものである。
また、異なる短辺の寸法の景品搭載板を用意し、矩形状の枠にこれらを混ぜて掛け渡す場合もこの請求項1に含まれるものである。
本発明の請求項2は景品取得ゲーム機のフィールドに配置する景品を搭載する景品台構造において、矩形状の枠と、1以上の棒形状体とからなり、前記フィールド中の所定の高さ位置に前記矩形状の枠を配置し、該枠の縦方向または横方向に棒形状体を所定の密度で並べて掛け渡し複数の棒形状体による面状の景品陳列面を形成するか、または前記枠の縦方向または横方向に所定数の棒形状体を並べて掛け渡し、掛け渡した棒形状体に景品を直に支持するか、もしくは掛け渡した棒形状体に景品を収容した収容体を係止することにより、景品を陳列するように構成し、前記矩形状の縦方向の枠と横方向の枠に高さの異なる棒端受部を有し、縦方向および横方向の枠にそれぞれ棒形状体を搭載した場合、縦方向および横方向の枠に搭載した棒形状体は干渉することなく上下位置で交差し、かつ、縦方向および横方向の枠に搭載される棒形状体は縦方向および横方向の各枠で支持された状態で、動く方向に存在する枠に対し平行移動可能であることを特徴とする。
請求項1と請求項2の景品台構造を混在した構造にした場合、景品搭載板や棒形状体をそれぞれ任意位置に、任意の大きさで配置することにより、景品陳列面のスペース毎に異なるゲーム形態(枠内の各景品搭載面や景品支持部分で遊ばせ方を変える)にすることができ、遊戯者に飽きがこないような演出が可能である。
棒形状体を用いる景品台構造は、棒形状体を間引いた時など、ゲーム機筐体の外部に保管するだけでなく、ゲーム機筐体内に棒形状体を保持する保持部を設けることにより内部装飾の補助部品としても使用することができ、景品台構造を構成する部品の有効利用を図ることができる。
図1は、本発明による景品台構造を適用した景品取得ゲーム機の実施の形態を示す外観図である。このゲーム機は2人用の機種であり、ゲームフィールド内にはキャッチャー5aおよび5bが吊り下げられ、ゲームフィールドの左側は景品台7aが、右側は景品台7bがそれぞれ設置されている。
ゲーム機筐体の枠2a,2b,2cおよび2dには窓を構成する透明板4a,4bおよび4cに嵌め込まれており、遊戯者は操作パネル6が存在するゲーム機正面および左右面からゲームフィールド内全体を見渡せるようになっている。前面側の透明板4aの上部を覆っているタイトル装飾部14はゲーム機設置後は、筐体上部の天板3より上に突出するように上昇させられ、ゲームの際の遊戯者の視野が確保される。
景品台7aおよび7bを形成する枠はそれぞれゲーム機半分のフィールド面全体と略同じ大きさである。また、景品台7aは、景品台7bに比較し高い位置に設定されている。これは、例えば景品台7bに陳列される景品に比較し景品台7aに陳列される景品が小さい場合などに高さの調整が行われる。
この実施の形態では、景品台7aおよび7bを構成する矩形状の縦方向および横方向の枠に、長方形状の景品搭載板が掛け渡されて、任意の位置に、任意の大きさで景品陳列面と景品落とし口を作ることができる。
枠8(X方向)と枠9(Y方向)によって矩形状の外枠が形成されている。枠8と9の接合部では、枠8の上面が枠9の上面より高くなるように連結されている。この高さの段差寸法は景品搭載板10,11の厚さより僅かに大きい寸法であり、X方向およびY方向にそれぞれ景品搭載板10,11を枠間に掛け渡しても、その交差部10aは干渉しないようになっている。景品搭載板10および11はそれぞれ矢印19および12に示す方向に平行にスライドさせることができ、その設置位置を自由に設定することができる。
景品取り出し口15aおよび15bに連結する景品の受け口はゲーム機によって種々の位置に設定されることが想定され、景品の受け口の上方になるように景品落とし口の位置と大きさを設定することができる。
この実施の形態は景品搭載板10および11の短辺の寸法を枠8および9の長さの略1/3にし、矩形状の枠の各方向の枠間に最大3枚掛け渡せる長さにしたものであり、このような同じ寸法の景品搭載板を複数枚用意したものである。
また、同じ短辺寸法の景品搭載板のみを用意するのではなく、短辺寸法が異なる景品搭載板を用意して、異なる景品搭載板を掛け渡して景品陳列面および景品落とし口を作ることも可能である。
(a),(b),(c)および(d)の例はX方向およびY方向にそれぞれ1枚ずつ合計2枚の景品搭載板によって景品陳列面および景品落とし口を設けたものである。
(a)の場合は枠の4隅に(h/3)×(h/3)の形状の景品落とし口を設定したもので、この4隅の何れかに景品受け口を有するゲーム機に対応できる。(b)は枠の左上隅または左下隅に(2h/3)×(h/3)の形状の景品落とし口を設定した例であり、このように長方形の景品落とし口を設定することができる。(c)は枠の上右隅または下右隅に(2h/3)×(h/3)の形状の景品落とし口を設定した例である。(d)は枠の左上隅に(2h/3)×(2h/3)の形状の大きな景品落とし口を設定したもので、景品が大きい場合や、各方向に突出した景品の形状の場合に対応できる。
(e)は枠の左上隅と左下隅に(h/3)×(h/3)の形状の景品落とし口を、(f)は枠の上中央と下中央に(h/3)×(h/3)の形状の景品落とし口をそれぞれ設け、他の部分を景品陳列面としたものである。(e)は(2h/3)×hの形状とこれに連設される(h/3)×(h/3)の形状の景品陳列面よりなり、景品陳列面に小さい景品を纏めて陳列する場合などに適している。
(g)は枠の左下隅と右下隅に(h/3)×(h/3)の形状の景品落とし口を、(h)は枠の中央に(h/3)×(h/3)の形状の景品落とし口をそれぞれ設け、他の部分を景品陳列面としたものである。(g)は(e)の場合と同じように小さい景品を纏めて陳列するのに適している。(h)は中央の景品落とし口の周囲に小さい景品を分散して陳列する場合に適している。
X方向の枠21とY方向の枠22により外枠が形成される。X方向の枠21およびY方向の枠22には丸棒23,24の端部23a,24aを受けるための受け面21a,22aを有し、X方向の枠21とY方向の枠22は、受け面21aと22aが段差になるように連設されている。段差は丸棒23,24の直径以上の寸法である。
これによりX方向に掛け渡した丸棒23とY方向に掛け渡した丸棒24の交差部は干渉することはない。丸棒23,24は各枠の受け面21a,22aを矢印30,31方向に平行に移動させることができ、枠の任意の位置に設置することが可能である。
図5において「枠」の「上」「下」「左」および「右」という位置を示す表現は各枠において、それぞれ枠35,36,37および38が設置されている方向を示すものである。
(a)(b)および(c)はX方向およびY方向に複数の丸棒を密に並べて設置した例である。
(a)は枠の上半分および右半分にそれぞれ丸棒34を10本ずつ隙間なく並べ、上半分のh×(h/2)の形状とこれに(h/2)×(h/2)の形状を加えた景品陳列面を作り、この上に景品となる人形25を陳列する場合である。枠の左下隅が景品落とし口26となる。(b)は枠の上側および下側ならびに左側および右側にそれぞれ丸棒34を5本ずつ隙間なく並べ、枠の上側および下側にそれぞれh×(h/4)の形状の景品陳列面を、枠の左側および右側にそれぞれ(h/4)×hの形状の景品陳列面を作り、この上に景品となる人形25を陳列する場合である。枠の中央の(h/2)×(h/2)の形状部分が景品落とし口となる。
(c)は枠の中央の各方向にそれぞれ丸棒34を6本ずつ隙間なく並べ、枠の中央にh×(h/4)の形状と(h/4)×hの形状の景品陳列面を作り、この上に人形の景品25を陳列する場合である。枠の各隅が(h/2)×(h/2)の形状の景品落とし口となる。
(d)はX方向とY方向にそれぞれ丸棒34を一定の間隔で3本ずつ並べて設置している。これは大きな球型の景品を陳列する場合に都合が良く、2つの丸棒34の間にボール27が載せられて陳列される。枠の右下隅に景品落とし口が作られている。
(e)はX方向とY方向にぞれぞれ丸棒34を等間隔で2本づつ並べて設置している。中央に形成された(h/3)×(h/3)の形状の開口部を作る丸棒にネット29を吊り下げ、ネット29中に人形25を収容したものである。他の部分の(h/3)×(h/3)の形状の開口部は景品落とし口として用いることができる。
(f)は丸棒34を5本づつ枠の左側と右側に隙間なく並べて、さらにX方向に2本の丸棒34を一定の間隔とって掛け渡している。景品となる菓子33多数が収容された箱28が2本の丸棒34の間に挟まれるように設置され、枠の下側中央と上側中央にそれぞれ(h/3)×(h/3)の形状の景品落とし口が形成される。
また、三角柱で面を形成した場合は、景品が転がりにくいという特徴を有する。
各棒形状体の特徴を有効に利用して丸棒,三角柱,四角柱などをを混在させて使用することも可能である。さらに図2の景品搭載板を混在させることも可能である。これにより、より多種多様な景品の運用の対応が可能となる。
2 枠
3 天板
4 透明板
5a,5b キャッチャー
6 操作パネル
7,20 景品台
8,21 X方向(横方向)の枠
9,22 Y方向(縦方向)の枠
10,11 景品搭載板
10a 交差部
23,24 棒形状体
25 人形
27 ボール
28 箱
29 ネット
Claims (2)
- 景品取得ゲーム機のフィールドに配置する景品を搭載する景品台構造において、
矩形状の枠と、
該矩形状の枠の一辺の寸法の略1/nの寸法の短辺を有する、1以上の景品搭載板とからなり、
前記フィールドの所定の高さ位置に前記矩形状の枠を配置し、該枠の縦方向または横方向に1以上の前記景品搭載板を掛け渡し、
前記矩形状の枠内の任意の位置に、短辺が前記1/nの倍率mの寸法となる景品陳列面を形成するように構成し、
前記矩形状の縦方向の枠と横方向の枠の高さは段違い構造であり、縦方向および横方向にそれぞれ景品搭載板を搭載した場合、その交差面は干渉することなく上下位置で交差し、かつ、縦方向および横方向の枠に掛け渡される景品搭載板が、段違いの各枠で支持された状態で、動く方向に存在する枠に対し平行移動可能であることを特徴とする景品台構造。
但し、n>1,mは自然数 - 景品取得ゲーム機のフィールドに配置する景品を搭載する景品台構造において、
矩形状の枠と、
1以上の棒形状体とからなり、
前記フィールド中の所定の高さ位置に前記矩形状の枠を配置し、該枠の縦方向または横方向に棒形状体を所定の密度で並べて掛け渡し複数の棒形状体による面状の景品陳列面を形成するか、
または前記枠の縦方向または横方向に所定数の棒形状体を並べて掛け渡し、掛け渡した棒形状体に景品を直に支持するか、もしくは掛け渡した棒形状体に景品を収容した収容体を係止することにより、
景品を陳列するように構成し、
前記矩形状の縦方向の枠と横方向の枠に高さの異なる棒端受部を有し、縦方向および横方向の枠にそれぞれ棒形状体を搭載した場合、縦方向および横方向の枠に搭載した棒形状体は干渉することなく上下位置で交差し、
かつ、縦方向および横方向の枠に搭載される棒形状体は縦方向および横方向の各枠で支持された状態で、動く方向に存在する枠に対し平行移動可能であることを特徴とする景品台構造。
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