JP4587721B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

本発明は,挿入部の湾曲部を操作するための操作部を備えた内視鏡に関する。
内視鏡は大別して,体腔内等に挿入される挿入部と,この挿入部の基端が連設される操作部と,この操作部とコードを介して接続されるコネクタ部と,から構成される。挿入部は,その先端側から操作部側に向かい,観察窓等を具備する先端部と,湾曲自在な湾曲部と,挿入部の基端を構成して操作部に連結される長尺の導入部と,が順次連設されて構成される。
操作部には,上記の湾曲部を湾曲操作するための操作部が設けられる。一般に,操作部は,本体ケーシングと,湾曲部を操作するためのワイヤが巻回されて回動自在の巻取車アセンブリと,本体ケーシング内に固定された地板とを備えている。巻取車アセンブリの巻取車は,地板に固定された支持軸に回転自在に取り付けられており,巻取車の回転軸は,本体ケーシングに固定された取付台(固定座)に形成された軸穴に,回転自在な状態で受容されており,さらに,巻取車の回転を操作する操作ツマミや,レバーなどの器具が連結されている。なお,本願発明に関連する巻取車アセンブリの構成を含む操作部の構造を示す公知文献としては以下のものがある。
特開平7−1511100号公報
ところで,操作部の組立時には,本体ケーシング内に巻取車アセンブリを,軸振れしないように,かつ各部品間に隙間が生じないように,精密に調整しながら組立をする必要があった。精密に組立が行われないと,操作時に,軸振れが生じて,操作性に問題が生じたり,本体ケーシングと巻取車アセンブリとの間の隙間,あるいは巻取車アセンブリと取付台との間の隙間に,ワイヤが噛んだりして,最悪の場合には操作不能になるおそれがあった。
かかる事態を回避するためには,本体ケーシング,巻取車アセンブリ,取付台といった操作部を構成する各部品材を高精度に加工する必要があるが,その結果,コストを押し上げるという問題があった。また,いくら部品の精度を高めても,組立時に軸あわせなどの繊細な調整が必要であることには変わりなく,組立作業は煩雑なままであり,熟練した作業者が必要という問題も解決されていなかった。
本発明は,従来の内視鏡の操作部に関する上記問題点に鑑みてなされたものであり,部品を高精度に加工せずとも精密な組立が可能であり,さらには,未熟な作業者であっても組立作業を容易に行うことが可能な,新規かつ改良された内視鏡を提供することも目的としている。
上記課題を解決するために,本発明によれば,湾曲自在な湾曲部を含む挿入部の基端側に設けられた操作部を具備する内視鏡であって,前記操作部は,本体ケーシングと,前記湾曲部を操作するためのワイヤが巻回され前記ワイヤを回動させるための巻取車アセンブリとを含み,前記巻取車アセンブリと前記本体ケーシングとは,前記巻取車アセンブリと前記本体ケーシングとの間の取付公差を許可するスペーサを介して支持されたことを特徴とする,内視鏡が提供される。
この内視鏡にあっては,本体ケーシング内に地板が固定され,前記巻取車アセンブリは,前記地板を介して本体ケーシングに支持されたこととしても良い。また,前記スペーサの外周面に溝を設け,前記巻取車アセンブリに押え板を取り付け,前記押え板に,前記溝を係合させる孔が形成され,前記孔が,前記スペーサにおいて前記溝が形成された部分の径より大きく,前記溝の両側の径より小さく形成され,かつ,前記押え板の厚さが,前記溝の幅より小さく形成されたことにより,前記押え板が前記スペーサに移動自在に支持されたこととしても良い。さらに,前記巻取車アセンブリを取り付ける取付台を備え,前記巻取車アセンブリの軸が前記取付台に設けられた軸穴に受容され,前記取付台が本体ケーシングに対して固定されることにより,前記巻取車アセンブリの軸が前記取付台を介して本体ケーシングに対して位置決めされることとしても良い。
本発明によれば,巻取車アセンブリと本体ケーシングとが,取付公差を許可するスペーサを介して相互に締結される構成としたことにより,操作部の組立時において,巻取車アセンブリを本体ケーシングや地板に取り付ける際,軸あわせなどの精密な調整を省略することができる。また,巻取車アセンブリの軸を受容した取付台を本体ケーシングに対して固定する際,取付台を簡単に取り付けることができ,また,巻取車アセンブリの軸を容易に位置決めすることができる。従って,操作部の組立作業を容易に行うことが可能である。さらに,本体ケーシング,巻取車アセンブリ,取付台などの各部品に要求される精度が低減されるので,コストの削減を図ることができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書および図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は,内視鏡の操作部の全体構成図である。内視鏡1は,主に操作部2と,操作部2に連結され,体内に挿入される可撓性を有する挿入部4とから構成される。かかる挿入部4は,操作部2に連結された可撓性を有する軟性部6と,軟性部6の先端側に連結された湾曲自在な湾曲部8と,湾曲部8の先端に連結され観察窓等が具備された先端部10とから構成される。
図2に示すように,内視鏡1の操作部2には,上記湾曲部8の湾曲を操作するための上下湾曲操作機構12,及び,左右湾曲操作機構13が設けられている。上下湾曲操作機構12は,湾曲部8を操作するための駆動ワイヤ15Aが巻回され駆動ワイヤ15Aを回動させるための巻取車アセンブリ21Aと,上下湾曲操作レバー22とによって構成されている。左右湾曲操作機構13は,湾曲部8を操作するための駆動ワイヤ15Bが巻回され駆動ワイヤ15Bを回動させるための巻取車アセンブリ21Bと,左右湾曲操作レバー24とによって構成されている。巻取車アセンブリ21A,21Bは,操作部2の本体ケーシング25内,及び,本体ケーシング25に連結された筒体26内に内蔵されている。上下湾曲操作レバー22と左右湾曲操作レバー24は,本体ケーシング25の外側に設けられている。また,操作部2及び筒体26内の中央部には,操作部2の長手方向に沿って,地板27が延設されている。巻取車アセンブリ21A,21Bは,地板27の左右(図2において上下)にそれぞれ配置されている。
図3に示すように,巻取車アセンブリ21Aは,駆動ワイヤ15Aと,駆動ワイヤ15Aが巻回された巻取車30と,巻取車30を保持するための保持金具31と,駆動ワイヤ15Aの摺動をガイドするスリーブ32,33,シャフト34及びワイヤカバー36と,によって構成されている。
図2に示すように,巻取車30は,略円板状に形成されたプーリ30aの中央部に回転軸30bが取り付けられた構成になっている。また,プーリ30aの外周面に沿って,駆動ワイヤ15Aを嵌合させる溝30cが形成されている。プーリ30aは,外周面及び回転軸30bが形成された側の面が保持金具31の内面によって覆われるようにして,保持金具31の内側に備えられている。回転軸30bは,保持金具31の外側に突出するように備えられている。保持金具31の前端部には,シャフト34の基端部が固定されている。
駆動ワイヤ15Aは,プーリ30aの溝30cと保持金具31の内周面との間において,溝30c内に沿って巻回されており,駆動ワイヤ15Aの両端は,保持金具31の前端部から保持金具31の外側に引き出されている。図2に示すように,保持金具31から引き出された駆動ワイヤ15Aの各先端には,挿入部4内に挿通された湾曲ワイヤ40,41の各基端がそれぞれ連結されている。即ち,湾曲ワイヤ40と湾曲ワイヤ41とは,駆動ワイヤ15Aを介して接続されている。そして,プーリ30aを回転させることにより,湾曲ワイヤ40,41のうち一方がプーリ30aに巻き取られて後退したとき,他方はプーリ30aから繰り出されて前進するようになっている。また,これら湾曲ワイヤ40,41及び駆動ワイヤ15Aによって,湾曲部8の操作ワイヤ(コントロールワイヤ)42が構成されている。さらに,保持金具31から引き出された2本の駆動ワイヤ15Aには,スリーブ32,33がそれぞれ介設されている。
シャフト34には,ワイヤカバー36が取り付けられている。ワイヤカバー36の内側において,スリーブ32は,シャフト34の上面に沿って直線移動可能になっており,スリーブ32は,シャフト34の下面に沿って直線移動可能になっている。駆動ワイヤ15Aは,シャフト34の上下に沿ってそれぞれ延設されており,スリーブ32,33を摺動させながら,シャフト34に沿って進退できるようになっている。
図4は,巻取車アセンブリ21Bの概略側面図を示している。巻取車アセンブリ21Bは,巻取車アセンブリ21Aと左右対称な構造である点を除けば,巻取車アセンブリ21Aと同様の構成を有するので,説明を省略する。また,駆動ワイヤ15Bは,巻取車アセンブリ21Aにおける駆動ワイヤ15Aと同様に,巻取車アセンブリ21Bのプーリ30aの溝30cに巻回されており,図4に示すように,保持金具31から引き出された駆動ワイヤ15Bの各先端には,挿入部4内に挿通された湾曲ワイヤ45,46の各基端がそれぞれ連結されている。これら湾曲ワイヤ45,46及び駆動ワイヤ15Bによって,操作ワイヤ(コントロールワイヤ)47が構成されている。
図2に示すように,本体ケーシング25の左右両側には,それぞれ開口50,51が形成されている。また,本体ケーシング25の前端側には,筒体26に連通する開口52が形成されている。巻取車アセンブリ21A,21Bの各駆動ワイヤ15A,15B,スリーブ32,33,シャフト34,ワイヤカバー36は,本体ケーシング25内の開口52側から筒体26内に配置されている。
開口50には,巻取車アセンブリ21Aを取り付ける取付台60が嵌合されている。取付台60には,巻取車アセンブリ21Aの回転軸30bを受容するための軸穴61が形成されている。巻取車アセンブリ21Aの回転軸30bは,軸穴61によって回転自在に支持されており,軸穴61の外側において,回転軸30bの先端に上下湾曲操作レバー22の基端が接続されている。そして,上下湾曲操作レバー22を回転軸30bを中心として回転させることにより,軸穴61内で回転軸30bを回転させ,プーリ30aを上下湾曲操作レバー22及び回転軸30bと一体的に,回転軸30bを中心として回転させることができるようになっている。
また,開口50には,開口50の中央部側に向かって延出されたフランジ部50aが形成されている。取付台60と巻取車アセンブリ21Aの保持金具31は,このフランジ部50aを挟むようにして,フランジ部50aの外側と内側にそれぞれ備えられている。そして,取付台60と保持金具31とがネジ止めされることにより,取付台60,保持金具31及び本体ケーシング25が,互いに固定されるようになっている。また,巻取車30の回転軸30bが取付台60の軸穴61に受容され,取付台60が本体ケーシング25の開口50に対して固定されることにより,回転軸30bが取付台60を介して本体ケーシング25に対して位置決めされるようになっている。
取付台60の外側には,開口50の外側周縁部を囲む環状のカバー64が取り付けられている。図5に示すように,カバー64には,上下湾曲操作レバー22の回転を規制するための円弧状の溝65が形成されている。上下湾曲操作レバー22は,溝65を介してカバー64の外側に延設されている。カバー64の開口は,蓋66によって閉塞されている。
図2に示すように,開口51は,開口50よりも大きく形成されており,この開口51から巻取車アセンブリ21A,21Bの各巻取車30及び保持金具31を本体ケーシング25内に挿入できるようになっている。また,開口51には,ケーシング蓋68が備えられている。ケーシング蓋68の中央部には,開口68aが形成されている。
ケーシング蓋68の開口68aには,巻取車アセンブリ21Bを取り付ける取付台70が嵌合されている。取付台70には,巻取車アセンブリ21Bの回転軸30bを受容するための軸穴71が形成されている。巻取車アセンブリ21Bの回転軸30bは,軸穴71によって回転自在に支持されており,軸穴71の外側において,回転軸30bの先端に左右湾曲操作レバー24の基端が接続されている。そして,左右湾曲操作レバー24を回転軸30bを中心として回転させることにより,軸穴71内で回転軸30bを回転させ,プーリ30aを左右湾曲操作レバー24及び回転軸30bと一体的に,回転軸30bを中心として回転させることができるようになっている。
また,ケーシング蓋68には,開口68aの中央部側に向かって延出されたフランジ部68bが形成されている。取付台70と巻取車アセンブリ21Bの保持金具31は,このフランジ部68bを挟むようにして,フランジ部68bの外側と内側にそれぞれ備えられている。そして,取付台70と保持金具31とがネジ止めされることにより,取付台70,保持金具31及びケーシング蓋68が,互いに固定されるようになっており,さらに,開口51にケーシング蓋68が取り付けられることにより,取付台70と保持金具31が,ケーシング蓋68を介して本体ケーシング25に固定されるようになっている。また,巻取車30の回転軸30bが取付台70の軸穴71に受容され,取付台70がケーシング蓋68の開口68aに対して固定されることにより,回転軸30bが取付台70を介してケーシング蓋68に対して位置決めされるようになっており,さらに,開口51にケーシング蓋68が取り付けられることにより,回転軸30bが取付台70,ケーシング蓋68を介して本体ケーシング25に対して位置決めされるようになっている。
取付台70の外側には,開口68aの外側周縁部を囲む環状のカバー74が取り付けられている。図5に示すように,カバー74には,左右湾曲操作レバー24の回転を規制するための円弧状の溝75が形成されている。左右湾曲操作レバー24は,溝75を介してカバー74の外側に延設されている。カバー74の開口は,蓋76によって閉塞されている。
図2に示すように,巻取車アセンブリ21A,21Bには,押え板80A,80Bがそれぞれ取り付けられている。押え板80A,80Bは,本体ケーシング25内において地板27の左右に配置されており,また,地板27に対して略平行な姿勢で備えられている。図6は,本体ケーシング25内に巻取車アセンブリ21A,地板27及び押え板80Aを備えた状態を示している。また,図4には,巻取車アセンブリ21Bに押え板80Bを取り付けた状態が示されている。
図2に示すように,押え板80Aは,巻取車アセンブリ21Aに備えられたプーリ30aの右側に設けられており,保持金具31の周縁部に対してネジ止めされて固定されている。即ち,巻取車アセンブリ21Aのプーリ30aは保持金具31と押え板80Aの間に配置されており,プーリ30aの左側の面と外周面が保持金具31によって囲まれ,プーリ30aの右側の平面が押え板80Aによって覆われるようにして備えられている。一方,押え板80Bは,巻取車アセンブリ21Bに備えられたプーリ30aの左側に設けられており,保持金具31の周縁部に対してネジ止めされて固定されている。即ち,巻取車アセンブリ21Bのプーリ30aは保持金具31と押え板80Bの間に配置されており,プーリ30aの右側の面と外周面が保持金具31によって囲まれ,プーリ30aの左側の面が押え板80Bによって覆われるようにして備えられている。
図7は,本体ケーシング25の断面を示している。また,図5には,本体ケーシング25の前部を図2におけるA−A線によって切断した状態が示されている。図5及び図7に示すように,本体ケーシング25の内部には,2個の柱状の突出部101A,101Bが形成されている。突出部101A,101Bは,開口50の前方において,本体ケーシング25の左側の内面から右側に向かって突出するように,また,上下に並べて形成されている。各突出部101A,101Bの先端部には,それぞれブッシュ103A,103Bが取り付けられている。各ブッシュ103A,103Bの先端部には,ネジ105A又は105Bの先端部を螺合させるためのネジ孔106がそれぞれ形成されている。
図5に示すように,押え板80Bの前側上端部,地板27の上端部,及び,本体ケーシング25のブッシュ103Aは,ネジ105Aによって互いに締結されている。押え板80Bの前側下端部,地板27の上端部及び本体ケーシング25のブッシュ103Bは,ネジ105Bによって互いに締結されている。また,押え板80Bの前側上端部と地板27の上端部との間には,巻取車アセンブリ21Bと本体ケーシング25との間の取付公差を許可するスペーサ108Aが備えられ,押え板80Bの前側下端部と地板27の下端部との間には,巻取車アセンブリ21Bと本体ケーシング25との間の取付公差を許可するスペーサ108Bが備えられている。
図8には,本体ケーシング25の上部を図5におけるB−B線によって切断した状態が示されている。図8に示すように,巻取車アセンブリ21Aの保持金具31の後側上端部と押え板80Bの後側上端部とは,ネジ110によって互いに締結されている。巻取車アセンブリ21Aの保持金具31の後側上端部と押え板80Bの後側上端部との間には,巻取車アセンブリ21Bと本体ケーシング25との間の取付公差を許可するスペーサ111が備えられている。
図9に示すように,スペーサ108A,108Bは,ほぼ同様の構成を有し,それぞれ略円筒状に形成されており,中央部にネジ105A又は105Bを挿通させるための挿通孔115がそれぞれ形成されている。また,スペーサ108A,108Bの各外周面に沿って,押え板80Bを係合させるための溝116が環状にそれぞれ形成されている。
図10に示すように,スペーサ111は,略円筒状に形成されており,中央部にネジ110を挿通させるための挿通孔117が形成されている。また,スペーサ111の外周面に沿って,押え板80Bを係合させるための溝118が環状にそれぞれ形成されている。
図4に示すように,押え板80Bの前側上端部,前側下端部及び後側上端部には,スペーサ108Aの溝116,スペーサ108Bの溝116,及び,スペーサ111の溝118に係合させるための孔121A,121B,122がそれぞれ形成されている。各孔121A,121B,122の一端は,押え板80Bの周縁に開口されており,この開口からスペーサ108Aの溝116,スペーサ108Bの溝116,スペーサ111の溝118を挿入するようになっている。
図11に示すように,孔121Aの幅wは,スペーサ108Aの溝116における外径φ1よりも大きく,かつ,溝116の両側における外径φ2,φ3よりも小さく形成されている。また,孔121Aの周囲における押え板80Bの厚さtは,スペーサ108Aの中心軸方向における溝116の幅bよりも小さく形成されている。従って,押え板80Bの孔121Aとスペーサ108Aの溝116とを係合させると,孔121Aの内面と溝116の内面との間,及び,孔121Aの周囲と溝116の内面との間に隙間が形成され,孔121Aにスペーサ108Aが遊嵌された状態となる。また,孔121Bの幅wは,スペーサ108Bの溝116における外径φ1よりも大きく,かつ,溝116の両側における外径φ2,φ3よりも小さく形成されている。また,孔121Bの周囲における押え板80Bの厚さtは,スペーサ108Bの中心軸方向における溝116の幅bよりも小さく形成されている。従って,押え板80Bの孔121Bとスペーサ108Bの溝116とを係合させると,孔121Bの内面と溝116の内面との間,及び,孔121Bの周囲と溝116の内面との間に隙間が形成され,孔121Bにスペーサ108Bが遊嵌された状態となる。
図12に示すように,孔122の幅w2は,スペーサ111の溝118における外径φ5よりも大きく,かつ,溝118の両側における外径φ6,φ7よりも小さく形成されている。また,孔122の周囲における押え板80Bの厚さt2は,スペーサ111の中心軸方向における溝118の幅b2よりも小さく形成されている。従って,押え板80Bの孔122とスペーサ111の溝118とを係合させると,孔122の内面と溝118の内面との間,及び,孔122の周囲と溝118の内面との間に隙間が形成され,孔122にスペーサ111が遊嵌された状態となる。
図6に示すように,地板27の上端部及び下端部には,ネジ105A又は105Bを挿通させるための孔125A,125Bが形成されている。巻取車アセンブリ21Aの保持金具31の後側上端部には,ネジ110の先端部を螺合させるためのネジ孔126が形成されている。
かかる構成において,地板27は,地板27の孔125A,125Bを各ブッシュ103A,103Bのネジ孔106にそれぞれ連通させるようにして備えられている。スペーサ108A,108Bは,各スペーサ108A,108Bに形成された挿通孔115を地板27の孔125A,125Bにそれぞれ連通させるようにして備えられている。そして,ネジ105Aは,スペーサ108Aの挿通孔115,地板27の孔125A内に挿通され,ネジ105Aの先端部は,ブッシュ103Aのネジ孔106に螺合されており,ネジ105Aの頭部は,挿通孔115の外側において,スペーサ108Aの端部に接触している。従って,地板27の孔125A及びスペーサ108Aは,ブッシュ103Aとネジ105Aの頭部とによって挟まれるようにして固定されている。一方,ネジ105Bは,スペーサ108Bの挿通孔115,地板27の孔125B内に挿通され,ネジ105Bの先端部は,ブッシュ103Bのネジ孔106に螺合されており,ネジ105Bの頭部は,挿通孔115の外側において,スペーサ108Bの端部に接触している。従って,地板27の孔125B及びスペーサ108Bは,ブッシュ103Aとネジ105Aの頭部とによって挟まれるようにして,固定されている。このようにして,ブッシュ103A,103B,地板27,スペーサ108A,108B及びネジ105A,105Bは,本体ケーシング25に対して一体的に連結されている。
また,スペーサ111は,スペーサ111の挿通孔117を巻取車アセンブリ21Aの保持金具31のネジ孔126に連通させるようにして備えられている。ネジ110は,スペーサ111の挿通孔117内に挿通され,ネジ110の先端部はネジ孔126に螺合されており,ネジ110の頭部は,挿通孔117の外側において,スペーサ111の端部に接触している。従って,スペーサ111は,巻取車アセンブリ21Aの保持金具31とネジ110の頭部とによって挟まれるようにして固定されており,巻取車アセンブリ21Aの保持金具31,スペーサ111及びネジ110は,本体ケーシング25に対して一体的に連結されている。
押え板80Bは,孔121A,121B,122をスペーサ108Aの溝116,スペーサ108Bの溝116,スペーサ111の溝118にそれぞれ係合させるようにして備えられている。孔121Aとスペーサ108Aの溝116との間,孔121Bとスペーサ108Bの溝116との間,及び,孔122とスペーサ111の溝118との間には,それぞれ隙間が形成されており,ガタつきが生じるようになっている。即ち,押え板80Bは,スペーサ108A,スペーサ108B及びスペーサ111に対して移動自在に支持されており,さらに,スペーサ108A,スペーサ108B及びスペーサ111を介して,本体ケーシング25に対して移動自在に支持されている。従って,巻取車アセンブリ21Bは,押え板80B,スペーサ108A及びスペーサ108Bを介して,本体ケーシング25の突出部101A,101B,及び,地板27に対して移動自在に支持されており,これにより,巻取車アセンブリ21Bは,巻取車アセンブリ21Bと本体ケーシング25との間の取付公差,及び,巻取車アセンブリ21Bと地板27との間の取付公差が許可された状態で,本体ケーシング25に対して地板27を介して支持されるようになっている。また,巻取車アセンブリ21Bは,押え板80B及びスペーサ111を介して,巻取車アセンブリ21Aに対して移動自在に支持されており,これにより,巻取車アセンブリ21Bは,巻取車アセンブリ21Bと巻取車アセンブリ21Aとの間の取付公差が許可された状態で,本体ケーシング25に対して巻取車アセンブリ21Aを介して支持されるようになっている。
次に,操作部2の組み立て方法について説明する。操作部2を組み立てる際は,先ず,本体ケーシング25に対して巻取車アセンブリ21Aの保持金具31を取り付ける作業を行う。即ち,図2に示した本体ケーシング25の開口51から,巻取車アセンブリ21Aの保持金具31を本体ケーシング25内に挿入し,また,本体ケーシング25の開口50の外側から開口50に取付台60を嵌合させ,開口50の外側から取付台60を貫通するようにネジを挿入して,保持金具31に形成されたネジ穴に螺合させる。こうして,取付台60及び保持金具31を複数箇所でネジ止めして開口50に固定する。巻取車アセンブリ21Aの巻取車30は,開口51から本体ケーシング25内に挿入され,プーリ30aは保持金具31の内側に配置され,回転軸30bは,保持金具31及び取付台60の軸穴61を貫通するように配置される。回転軸30bが軸穴61に支持され,取付台60が開口50に固定されることにより,回転軸30bが取付台60を介して本体ケーシング25に対して位置決めされる。
押え板80Aは,開口51から本体ケーシング25内に挿入されて,保持金具31に対して複数箇所でネジ止めされる。これにより,本体ケーシング25に対して,保持金具31を介して押え板80Aが固定される。
さらに,地板27を開口52から本体ケーシング25内に挿入して,地板27の端部をブッシュ103A,103Bに当接させる。こうして図6に示すように,本体ケーシング25に巻取車アセンブリ21A,押え板80A及び地板27を取り付けた状態になる。巻取車アセンブリ21Aのシャフト34は,図2に示すように,地板27の左側面に沿って備えられる。
本体ケーシング25に対して巻取車アセンブリ21Aを取り付け,保持金具31に対して押え板80Aを取り付けたら,巻取車アセンブリ21B及び押え板80Bを本体ケーシング25に対して取り付ける作業を行う。先ず,巻取車アセンブリ21Bの保持金具31,押え板80Bを本体ケーシング25に対して取り付ける前に,予め巻取車アセンブリ21Bの保持金具31に巻取車30を挿入し,押え板80Bを保持金具31に複数箇所でネジ止めした状態にして,押え板80B,巻取車30及び保持金具31を一体的に組み立てておく。そして,図2に示すように,押え板80Bを内側に向け,回転軸30bを外側に向けた状態で,開口51から押え板80B,巻取車30及び保持金具31を挿入する。図5及び図8に示すように,押え板80Bの孔121A,121B,122には,それぞれスペーサ108A,108B,111をそれぞれ備え,孔121A,121B,122に,それぞれスペーサ108Aの溝116,スペーサ108Bの溝116,スペーサ111の溝118をそれぞれ係合させるようにする。そして,スペーサ108Aを地板27に当接させ,スペーサ108Aの挿通孔115,地板27の孔125A及びブッシュ103Aのネジ孔106に,ネジ105Aを挿通させてネジ止めする。また,スペーサ108Bを地板27に当接させ,スペーサ108Bの挿通孔115,地板27の孔125B及びブッシュ103Bのネジ孔106に,ネジ105Bを挿通させてネジ止めする。さらに,スペーサ111を押え板80Aに当接させ,スペーサ111の挿通孔117,及び,巻取車アセンブリ21Aの保持金具31のネジ孔126に,ネジ110を挿通させてネジ止めする。これにより,押え板80Bが,本体ケーシング25,地板27及び巻取車アセンブリ21Aの保持金具31に対して,移動自在な状態で連結される。また,押え板80Bを本体ケーシング25,地板27及び巻取車アセンブリ21Aの保持金具31に対して取り付けるときは,精密な位置合わせをする必要が無く,押え板80Bを容易に取り付けることができる。
ネジ105A,105B,110をそれぞれ締結させたら,開口51にケーシング蓋68を取り付ける。そして,ケーシング蓋68の開口68aの外側から開口68aに取付台70を嵌合させる。即ち,ケーシング蓋68を介して,取付台70を本体ケーシング25の開口51に対して固定させる。回転軸30bは,取付台70の軸穴71に挿通される。このように取付台70を開口68aに備えたら,開口68aの外側から取付台70を貫通するようにネジを挿入して,保持金具31に形成されたネジ穴に螺合させる。こうして,取付台70及び保持金具31を複数箇所でネジ止めして,開口68aに固定する。取付台70が開口68aに固定されることにより,軸穴71に支持された回転軸30bが,ケーシング蓋68に対して位置決めされる。取付台70及び保持金具31をネジ止めする際は,巻取車アセンブリ21Bの保持金具31が押え板80Bに固定され,押え板80Bがスペーサ105A,105B,111によって保持されているので,保持金具31がずれることを防止でき,保持金具31に対して確実にネジ止めを行うことができる。さらに,押え板80Bは,スペーサ105A,105B,111に対して取付公差が許可された移動可能な状態で支持されているので,押え板80B,巻取車30及び保持金具31の位置を本体ケーシング25,地板27及び巻取車アセンブリ21Aの保持金具31に対して微調整するように移動させながら,取付台70の取り付けを行うことができる。
例えば,押え板80Bが本体ケーシング25,地板27,巻取車アセンブリ21Aなどに対して位置決めされた状態で固定されていると,本体ケーシング25,取付台60,巻取車アセンブリ21Aの巻取車30と保持金具31,押え板80A,地板27,押え板80B,巻取車アセンブリ21Bの巻取車30と保持金具31,取付台70,ケーシング蓋68などの各部品の位置決めの精度や形状の精度が不十分である場合,開口68aに対して回転軸30bの位置がずれて,取付台70を開口68aに確実に取り付けることができず,また,回転軸30bの位置決めを行うことができなくなる問題が生じる。また,巻取車アセンブリ21Bの保持金具31の位置がずれていると,取付台70をケーシング蓋68と巻取車アセンブリ21Bの保持金具31に対して固定することができなくなる問題が生じる。これに対し,本発明によれば,本体ケーシング25,地板27,巻取車アセンブリ21Aの保持金具31に対して,回転軸30bや巻取車アセンブリ21Bの保持金具31の位置を微調整可能としたことにより,そのような問題を解決することができる。即ち,取付台70の取り付けや回転軸30bの位置合わせを行い易く,未熟な作業者であっても組立作業を容易に行うことができる。また,押え板80B,巻取車30,保持金具31,取付台70,ケーシング蓋68等の各部品の寸法に誤差がある場合であっても,スペーサ105A,105B,111に対して押え板80Bの位置を微調整することにより,開口68aに取付台70を隙間なく適切に取り付け,また,回転軸30bをケーシング蓋68に対して位置決めすることができる。従って,各部品を高精度に加工せずとも精密な組立が可能である。
また,従来のように,巻取車アセンブリ21Aのプーリ30aと巻取車アセンブリ21Bのプーリ30aとが,同じ軸によって支持されていると,巻取車アセンブリ21Aのプーリ30a,巻取車アセンブリ21Aの回転軸30b,取付台60の軸穴61,巻取車アセンブリ21Bのプーリ30a,巻取車アセンブリ21Bの回転軸30b,取付台70の軸穴71を互いに軸合わせする必要があり,各部品間の位置決めを精密に行い,また,各部品の形状の精度を精密にする必要があった。これに対し,本発明においては,巻取車アセンブリ21Aのプーリ30aと巻取車アセンブリ21Bのプーリ30aとが互いに独立した回転軸30a,30bによって支持されて回転する構成としたことにより,巻取車アセンブリ21Aのプーリ30aと巻取車アセンブリ21Bのプーリ30aとを軸合わせする必要が無くなるので,組み立てが簡単になり,また,各部品の形状に要求される精度を低減することができる。
図2において,巻取車アセンブリ21A,21Bの各シャフト34は,本体ケーシング25の開口52から挿入されて,巻取車アセンブリ21A,21Bの各保持金具31にそれぞれ固定される。巻取車アセンブリ21A,21Bの各スリーブ32,33,ワイヤカバー36は,開口52の外側において,巻取車アセンブリ21A,21Bの各シャフト34に固定される。
カバー64は,取付台60の外面にネジ止めして固定する。そして,上下湾曲操作レバー22の基端を溝65から挿入して,巻取車アセンブリ21Aの回転軸30bの先端にネジ止めする。その後,蓋66をカバー64の開口に取り付けて,カバー64の開口を閉塞する。カバー74は,取付台70の外面にネジ止めして固定する。そして,左右湾曲操作レバー24の基端を溝75から挿入して,巻取車アセンブリ21Aの回転軸30bの先端にネジ止めする。その後,蓋76をカバー74の開口に取り付けて,カバー74の開口を閉塞する。
次に,以上のように構成された内視鏡1において,操作部2によって湾曲部8の湾曲を操作する方法を説明する。湾曲部8を上方に湾曲させる場合は,上下湾曲操作レバー22を後方に倒すように回転させる。すると,巻取車アセンブリ21Aの回転軸30bを介してプーリ30aが回転して,シャフト34に沿って配設された駆動ワイヤ15Aのうち,上方の駆動ワイヤ15Aが後退して,下方の駆動ワイヤ15Aが前進する。これに伴い,湾曲ワイヤ40,41がそれぞれ進退させられ,湾曲部8が上方に湾曲する。また,湾曲部8を下方に湾曲させる場合は,上下湾曲操作レバー22を前方に倒すように回転させる。すると,巻取車アセンブリ21Aの回転軸30bを介してプーリ30aが回転して,シャフト34に沿って配設された駆動ワイヤ15Aのうち,上方の駆動ワイヤ15Aが前進して,下方の駆動ワイヤ15Aが後退する。これに伴い,湾曲ワイヤ40,41がそれぞれ進退させられ,湾曲部8が下方に湾曲する。
湾曲部8を左方に湾曲させる場合は,左右湾曲操作レバー24を後方に倒すように回転させる。すると,巻取車アセンブリ21Bの回転軸30bを介してプーリ30aが回転して,シャフト34に沿って配設された駆動ワイヤ15Bのうち,上方の駆動ワイヤ15Bが後退して,下方の駆動ワイヤ15Bが前進する。これに伴い,湾曲ワイヤ45,46がそれぞれ進退させられ,湾曲部8が左方に湾曲する。また,湾曲部8を右方に湾曲させる場合は,左右湾曲操作レバー24を前方に倒すように回転させる。すると,巻取車アセンブリ21Bの回転軸30bを介してプーリ30aが回転して,シャフト34に沿って配設された駆動ワイヤ15Bのうち,上方の駆動ワイヤ15Bが前進して,下方の駆動ワイヤ15Bが後退する。これに伴い,湾曲ワイヤ45,46がそれぞれ進退させられ,湾曲部8が右方に湾曲する。
なお,巻取車アセンブリ21Aのプーリ30aと巻取車アセンブリ21Bのプーリ30aとは,互いに独立した回転軸30b,30bを中心としてそれぞれ回転するようになっているので,上下湾曲操作レバー22の操作時に巻取車アセンブリ21Aの回転軸30bが軸振れを起こしても,巻取車アセンブリ21Bの巻取車30の回転に影響を与えることは無く,また,左右湾曲操作レバー24の操作時に巻取車アセンブリ21Bの回転軸30bが軸振れを起こしても,巻取車アセンブリ21Aの巻取車30の回転に影響を与えることは無い。従って,上下湾曲操作レバー22,左右湾曲操作レバー24を円滑に操作することができ,さらには,湾曲部8の湾曲操作を円滑に行うことができる。
かかる内視鏡1によれば,巻取車アセンブリ21Bと本体ケーシング25とが,取付公差を許可するスペーサ108A,108B,111を介して相互に支持される構成としたことにより,操作部2の組立時において,巻取車アセンブリ21Bを押え板80Bを介して本体ケーシング25や地板27に取り付ける際,軸あわせなどの精密な調整を省略することができる。また,取付台70を本体ケーシング25のケーシング蓋68に対して固定する際,巻取車アセンブリ21Bの回転軸30bや保持金具31の位置を微調整することができる。従って,取付台70を簡単に取り付けることができ,また,巻取車アセンブリ21Bの回転軸30bを容易に位置決めして本体ケーシング25に対して支持させることができる。従って,操作部2の組立作業を容易に行うことが可能である。さらに,本体ケーシング25,巻取車アセンブリ21A,21B,取付台60,70などの各部品に要求される精度が低減されるので,各部品の製造コストの削減を図ることができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば,本実施の形態では,3個のスペーサ108A,108B,111によって押え板80Bの3箇所に形成された孔121A,121B,122を支持することとしたが,スペーサの個数は2個以下又は4個以上とし,押え板80Bを2箇所以下又は4箇所以上でスペーサによって支持するようにしても良い。
例えば,本実施の形態では,上下湾曲操作機構12と左右湾曲操作機構13を備える構成を説明したが,いずれか一方のみ備える内視鏡にも適用可能である。また,2台の巻取車アセンブリ21A,21Bのうち,巻取車アセンブリ21Bのみ,本体ケーシング25に対して移動可能に支持する構成としたが,他方の巻取車アセンブリ21Aも,本体ケーシング25に対して移動可能に支持するようにしても良い。
本実施の形態では,本体ケーシング25に固定された地板27を介して,巻取車アセンブリ21Bが本体ケーシング25に支持される構成としたが,地板25を介さずに,スペーサ108A,108Bを本体ケーシング25のブッシュ103A,103Bに直接当接させるようにしても良い。また,スペーサ111と同様にスペーサ108A,108Bを巻取車アセンブリ21Aに当接させ,ネジ105A,105B,110を巻取車アセンブリ21Aに対してネジ止めするようにしても良い。この場合,巻取車アセンブリ21Bは,スペーサ108A,108B,111を介して巻取車アセンブリ21Aに支持され,さらに,巻取車アセンブリ21Aを介して本体ケーシング25に支持された状態になる。また,スペーサ108A,108B,111を地板25に当接させ,ネジ105A,105B,110を地板25に対してネジ止めするようにしても良い。かかる場合は,地板25をネジ105A,105Bではなく他の箇所で本体ケーシング25に固定されるようにすれば良い。
本実施の形態にかかる内視鏡の側面図である。 操作部の横断面図である。 巻取車アセンブリの概略側面図である。 巻取車アセンブリに押え板を取り付けた状態を示す側面図である。 図2におけるA−A線による操作部の縦断面図である。 本体ケーシングに巻取車アセンブリ,地板及び押え板を備えた状態を示す断面図である。 本体ケーシングの縦断面図である。 図5におけるB−B線による操作部の横断面図である。 スペーサ及びネジの斜視図である。 スペーサ及びネジの斜視図である。 スペーサ,ネジ及び押え板の構成を説明する説明図である。 スペーサ,ネジ及び押え板の構成を説明する説明図である。
符号の説明
1 内視鏡
2 操作部
15A,15B 駆動ワイヤ
21A,21B 巻取車アセンブリ
25 本体ケーシング
27 地板
30 巻取車
30a プーリ
30b 回転軸
31 保持金具
60,70 取付台
68 ケーシング蓋
80A,80B 押え板
108A,108B,111 スペーサ
116,118 溝
121A,121B,122 孔

Claims (4)

  1. 湾曲自在な湾曲部を含む挿入部の基端側に設けられた操作部を具備する内視鏡であって,
    前記操作部は,本体ケーシングと,前記湾曲部を操作するためのワイヤが巻回され前記ワイヤを回動させるための巻取車アセンブリと,外周面に溝が設けられたスペーサとを含み,
    前記巻取車アセンブリに、前記溝を係合させる孔が形成された押え板が取り付けられ,
    前記スペーサの前記溝と前記押え板の前記孔が移動自在に係合することにより,前記巻取車アセンブリが前記スペーサを介して前記本体ケーシングに移動自在に支持されたことを特徴とする,内視鏡。
  2. 本体ケーシング内に地板が固定され,
    前記巻取車アセンブリは,前記地板を介して本体ケーシングに支持されたことを特徴とする,請求項1に記載の内視鏡。
  3. 記孔が,前記スペーサにおいて前記溝が形成された部分の径より大きく,前記溝の両側の径より小さく形成され,かつ,前記押え板の厚さが,前記溝の幅より小さく形成されたことにより,前記押え板が前記スペーサに移動自在に支持されたことを特徴とする,請求項1又は2に記載の内視鏡。
  4. 前記巻取車アセンブリを取り付ける取付台を備え,
    前記巻取車アセンブリの軸が前記取付台に設けられた軸穴に受容され,前記取付台が本体ケーシングに対して固定されることにより,前記巻取車アセンブリの軸が前記取付台を介して本体ケーシングに対して位置決めされることを特徴とする,請求項1,2又は3に記載の内視鏡。
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