JP2001054498A - 内視鏡のアングル操作装置 - Google Patents

内視鏡のアングル操作装置

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JP2001054498A
JP2001054498A JP11231237A JP23123799A JP2001054498A JP 2001054498 A JP2001054498 A JP 2001054498A JP 11231237 A JP11231237 A JP 11231237A JP 23123799 A JP23123799 A JP 23123799A JP 2001054498 A JP2001054498 A JP 2001054498A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に操作ワイヤを挿通させるワイヤ挿通部
材の端部をプーリ支持アセンブリに連結した支持杆に装
着した保持金具に固定して、本体操作部に曲げ荷重等が
作用しても、アングル操作を行う操作ワイヤの張力の変
化をなくす。 【解決手段】 アングル操作装置40のプーリ42から
引き出した操作ワイヤ41を挿通させるワイヤ挿通パイ
プ52を、プーリ支持アセンブリ44のワイヤ引き出し
部47に取り付けた支持杆54の先端に固定した保持金
具53に接続させ、これら支持杆54及び保持金具53
は本体操作部1の荷重が作用する連結板21とは非接触
状態にする。また、操作ワイヤ41のうち、弛み防止部
51を含む部位は、支持杆54の両側に挿通させるが、
この支持杆54にワイヤカバー59を着脱可能に装着さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用等として用
いられる内視鏡において、挿入部のアングル操作を行う
ためのアングル操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、医療用等として用いられる内視
鏡は、体腔内等に挿入される挿入部と、この挿入部の基
端部が連設される本体操作部と、この本体操作部から引
き出され、少なくとも光源装置に着脱可能に接続される
ユニバーサルコードとから大略構成される。内視鏡は、
その挿入部を患者の体内等に挿入して、体腔内壁の検査
や診断を行い、また必要に応じて鉗子や高周波処置具等
を用いた治療等も行えるようになっている。
【0003】内視鏡は、それを操作する術者等が本体操
作部を片手で把持して操作できるようになっている。術
者等が操作する際における負担軽減を図るために、本体
操作部のケーシングをプラスチックで形成してその軽量
化を図り、しかも小型でコンパクトな外形で広い内容積
を持たせるために、ケーシングの厚みを最小限なものと
する。しかも、本体操作部の内部には各種の部材が設け
られており、これらの部材の装着,修理点検,交換等を
容易に行えるようにするために、ケーシングは複数のケ
ース部に分割できるように構成している。
【0004】このように、本体操作部のケーシングは複
数に分割されるが、少なくとも後述するアングル操作装
置を含めた各種の操作部材が装着される部分には十分な
強度を持たせなければならない。このために、ケーシン
グを分割する際に、その一部を厚肉の本体ケース部とな
し、この本体ケース部に各種の操作部材を設ける。ま
た、この本体ケース部には術者が把持する把持ケース部
等を連結して設けるように構成する。そして、本体操作
部の小型化、軽量化を図るために、把持ケース部等は薄
肉のプラスチックで形成される。従って、本体操作部の
うち、本体ケース部以外は必ずしも十分な強度を持たせ
ることはできない。
【0005】従って、本体操作部のケーシングを構成す
る各部をアセンブルする際には、内部に金属等からな
り、高い強度を有するケース連結部材を設けて、このケ
ース連結部材を複数に分割した各ケース部を繋ぐ骨組み
として機能させる構成としたものが特公平2−4348
4号公報に示されている。この公知の構成においては、
ケース連結部材はその一端が本体ケース部に固定され、
この本体ケース部から少なくとも把持ケース部内に延在
させた部位は金属板体で構成し、把持ケース部等はこの
ケース連結部材により本体ケース部側に引き込むように
圧接させる方向に力が作用する状態にして固定されてい
る。これによって、全体としての本体操作部のケーシン
グの強度が高められ、これらが本体操作部における強度
部材となる。
【0006】挿入部は先端硬質部及びアングル部を有
し、内視鏡の観察機構、つまり照明窓及び観察窓が先端
硬質部に設けられ、また必要に応じて鉗子等の処置具を
導出する処置具導出口も先端硬質部に開口させて設けら
れる。アングル部は内視鏡観察機構等を装着した先端硬
質部を所望の方向に向けるためのものであり、本体操作
部からの遠隔操作によって、アングル部を上下、または
上下,左右に湾曲させる、所謂アングル操作を行える構
成となっている。さらに、挿入部におけるアングル部か
ら本体操作部までの部位には、所定の長さを有する軟性
部を介在させるようにする。
【0007】アングル操作を行うために、アングル部の
先端部(または先端硬質部の基端部)には操作ワイヤが
連結して設けられる。操作ワイヤはアングル部内におい
て、少なくとも上下一対設けられており、一方の操作ワ
イヤを引っ張り、他方を押し出すように操作すると、ア
ングル部は上下方向に湾曲する。また、上下及び左右に
各一対の操作ワイヤを設けた場合には、上下の対の操作
ワイヤの押し引きにより上下方向に湾曲し、また左右の
対の操作ワイヤを押し引きすると左右に湾曲する。これ
らの操作ワイヤは挿入部から本体操作部内にまで延在さ
れて、この本体操作部に設けたアングル操作装置により
それぞれ対となる2本の操作ワイヤが同時に押し引き操
作できるようにしている。
【0008】アングル操作装置は、各操作ワイヤの基端
部が巻回されるプーリを備え、このプーリを回動させる
ことにより操作ワイヤが押し引きされる。従って、プー
リには回動軸が連結して設けられ、この回動軸は本体操
作部のケーシングから外部にまで導出されて、ノブやレ
バー等からなるアングル操作手段が連結される。術者等
は、この本体操作部を把持する手の指等でアングル操作
手段を操作することによりアングル部を適宜の方向に湾
曲させることができる。
【0009】ここで、アングル操作を行うための操作ワ
イヤはコントロールケーブルを構成するものであり、操
作ワイヤの所定長さ分はワイヤ挿通部材内に挿通され
る。これによって、基端側を押し引きすると、その力は
先端にまで確実に伝達される。ここで、ワイヤ挿通部材
としては、密着コイル及び可撓スリーブ等のように曲げ
可能な構造のものとするが、内視鏡の内部において曲が
らない部位、例えば本体操作部内の位置では硬質のパイ
プで構成することもできる。ワイヤ挿通部材の両端はそ
れぞれ固定され、この固定部から先端側及び基端側から
操作ワイヤを導出させ、その基端部はプーリに巻回され
る。一方、アングル操作時にはかなり大きな反力が操作
ワイヤに作用し、この反力は最終的にはプーリで受承さ
れるが、ワイヤ挿通部材の固定部にもこの反力の影響が
及ぶので、ワイヤ挿通部材の端部は強固に固定しなけれ
ばならない。
【0010】以上のことから、アングル操作装置を構成
するプーリに連結して設けた回動軸は本体ケース部に支
持させて設けるのが一般的である。一方、ワイヤ挿通部
材の固定手段も安定的に保持しなければならない。ここ
で、操作ワイヤには、そのワイヤ挿通部材から導出され
て、プーリに巻回されるまでの間に弛み防止部が設けら
れ、操作ワイヤの押し引き操作により弛み防止部も移動
することからワイヤ挿通部材の端部からプーリまでの間
には、少なくともこの弛み防止部の移動範囲分の間隔を
持たせる必要がある。このように、ワイヤ挿通部材の固
定手段はプーリから離間した位置となることから、従来
はこの固定手段をプーリとは独立に、本体操作部内に設
けたケース連結部材に取り付けるようにしていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本体操作部
に装着されるケース連結部材は把持ケース部等に対して
本体ケース部側に引き込む方向に力が作用している。そ
して、この本体操作部に連結した挿入部は体腔内に挿入
される際において、体腔内への押し込み時に作用する反
力で本体操作部を圧縮させる方向の力が作用する。その
結果、金属板体からなるケース連結部材が曲がる可能性
があり、ケース連結部材にはワイヤ挿通部材の固定手段
が装着されているから、固定手段からプーリまでの操作
ワイヤの長さが変化してしまう。このために、アングル
操作手段を操作しないのにも拘らずアングル部が僅かに
湾曲したり、またアングル操作手段の操作時における無
効ストローク、つまり遊びの量が変化してしまう等の不
都合が生じる。
【0012】また、ワイヤ挿通部材の固定手段から導出
させた操作ワイヤはプーリに巻回されるまでの間を外部
に露出させていると、本体操作部内の他の挿通部材、例
えばライトガイド等と接触して、絡み合ったり、損傷し
たりするおそれがある。とりわけ、操作ワイヤが押し出
された時に、弛みが生じることから、操作ワイヤのガイ
ド及び規制を行う手段が必要になるが、プーリと、ワイ
ヤ挿通部材の固定手段と、その間で操作ワイヤをガイド
する手段とを別々に設け、それらを独立的に固定する
と、それらの相対位置関係を調整するのが面倒であり、
またそれらが固定される本体操作部に対する外力の作
用、さらに操作ワイヤの操作時における操作反力の作用
等により操作ワイヤの円滑な動きが損なわれる等の問題
点もある。
【0013】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、第1の発明の目的は、本体操作部に曲げ荷重等
が作用しても、アングル操作を行うための操作ワイヤの
張力が変化することがないようにすることにある。
【0014】また、第2の発明の目的としては、操作ワ
イヤを押し引き操作する際に、操作ワイヤが他の部材等
と接触せず、しかも操作ワイヤの動きが円滑かつ確実に
行えるようにすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、第1の発明は、本体操作部に設けられ、操作ワ
イヤが巻回されるプーリをプーリ支持アセンブリに所定
角度往復回動可能に支持させて設け、このプーリ支持ア
センブリを本体操作部のケーシングに固定するようにな
し、またプーリから引き出された操作ワイヤは本体操作
部内でワイヤ挿通部材内に挿通させ、このワイヤ挿通部
材の端部を、プーリ支持アセンブリに連結した支持部材
に装着した保持金具に固定する構成としたことをその特
徴とするものである。
【0016】第2の発明としては、操作ワイヤが巻回さ
れるプーリが所定角度往復回動可能に支持されるプーリ
支持アセンブリを本体操作部のケーシングに固定して設
け、またプーリから引き出された操作ワイヤは本体操作
部内でワイヤ挿通部材内に挿通させ、このワイヤ挿通部
材の端部を保持金具に固定し、しかもこの保持金具とプ
ーリ支持アセンブリとの間を支持杆で連結し、この支持
杆にワイヤカバーを着脱可能に連結し、このワイヤカバ
ーと支持杆側面との間に操作ワイヤを挿通させるトンネ
ル状の通路を形成する構成としたことをその特徴とする
ものである。
【0017】本体操作部のケーシングは、少なくともア
ングル操作手段が装着される本体ケース部と、この本体
ケース部に着脱可能に接合させる状態に組み付けられる
把持ケース部とからなり、本体ケース部にケース連結部
材を固定して設け、把持ケース部は、このケース連結部
材を介して本体ケース部に圧接する方向に荷重を作用さ
せるように連結する構成としたものがある。この場合に
は、ワイヤ挿通部材の固定部材はケース連結部材に対し
て非接触状態に配置する。
【0018】プーリ支持アセンブリは、例えば、回動軸
を回動自在に挿通させた軸支部と、プーリを囲繞するプ
ーリハウジング部と、このプーリから引き出される操作
ワイヤをガイドするワイヤ引き出し部とから構成するこ
とができる。この場合には、支持部材はプーリ支持アセ
ンブリのうちワイヤ引き出し部に固定して設け、また保
持金具には操作ワイヤを挿通させると共にワイヤ挿通部
材の端部が固定される透孔を形成し、このワイヤ挿通部
材から引き出した操作ワイヤは支持杆の両側部に沿って
延在させる。保持金具は支持杆にねじにより着脱可能に
固定すれば良く、また支持杆に保持金具がねじ止めされ
る固定部は1箇所でも良いが、その軸線方向に位置を変
えて少なくとも2箇所設ける構成とするのが望ましい。
【0019】支持杆にワイヤカバーを装着する場合に
は、例えばワイヤカバーは一対からなる概略コ字状の板
体で構成し、支持杆の左右両側から嵌合させて、両ワイ
ヤカバーを相互に重畳させるようになし、これら両ワイ
ヤカバーと支持杆とを貫通するようにねじを装着するこ
とによって組み立てるように構成するのが望ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の一形態について説明する。而して、図1に内視鏡の
概略構成を示す。同図において、1は本体操作部、2は
この本体操作部1に連設した挿入部である。挿入部2
は、先端側から、先端硬質部2a,アングル部2b及び
軟性部2cを順次連設することにより構成されるもので
あって、先端硬質部2aの先端面(または先端側面)に
照明窓と観察窓とからなる内視鏡観察機構が設けられて
いる。また、これらに加えて、鉗子等の処置具を導出さ
せる処置具出口等が設けられている。アングル部2bは
先端硬質部2aを所望の方向に向けるためのものであっ
て、本体操作部1からの遠隔操作で上下に湾曲可能とな
っている。軟性部2cは体腔内等の挿入経路に沿って任
意の方向に曲がる可撓構造のものから構成される。
【0021】本体操作部1は術者等が手で把持して操作
を行うためのものである。通常は、術者は本体操作部1
を片手で把持され、かつ本体操作部1を把持した手の指
で各種の操作手段を操作できる構成としている。本体操
作部1は、基端側から順に本体ケース部1a,把持ケー
ス部1b,分岐ケース部1cとの3つの機構部に分けら
れる。先端側の分岐ケース部1cは、挿入部2への連設
部を構成し、処置具を導入するための処置具導入部3を
分岐させている。この処置具導入部3は、本体操作部1
の先端側の部分、つまり挿入部2への連設部の近傍に配
置されており、鉗子や高周波処置具等がこの処置具導入
部3から挿入されて、挿入部2内に設けた処置具挿通路
を通って、この挿入部2の先端に設けた処置具導出用の
開口から突出させるように操作される。また、中間に位
置する把持ケース部1bは術者等が把持して内視鏡の操
作を行う部位である。さらに、本体操作部1の基端側に
位置する本体ケース部1aは各種の操作手段の装着部と
なる。
【0022】内視鏡の操作手段としては、アングル部2
bを上下方向に湾曲操作するためのアングル操作手段4
を備えている。また、本体ケース部1aの上面部には、
後述する例えば吸引制御用のバルブ、または送気送水バ
ルブからなる制御バルブの操作ボタン5と、フリーズス
イッチ6とが設けられる。さらに、本体ケース部1aの
後端下部位置にはVTR(ビデオテープレコーダ)スイ
ッチ7(図3参照)が取り付けられている。なお、これ
らのスイッチは本体操作部1に必ず装着しなければなら
ないものではなく、例えばフットスイッチを用いたり、
またモニタ装置,VTR自体に設ける等の構成とした場
合には、本体操作部1には設けられないし、さらに本体
操作部1に設けるにしても、その位置は任意である。そ
して、本体操作部1にはこれら以外の操作手段を設ける
ようにすることもできる。
【0023】本体操作部1からはユニバーサルコード1
0と、流体配管11とが引き出されている。ユニバーサ
ルコード10の他端は光源コネクタ12に連結され、こ
の光源コネクタ12からはケーブル13が引き出されて
おり、このケーブル13の先端は電気コネクタ14に連
結されている。従って、光源コネクタ12は光源装置に
着脱可能に接続され、また電気コネクタ14は、光源装
置と一体または別個の機器として設けたプロセッサに着
脱可能に接続されることになる。なお、光学式内視鏡と
して構成される場合には、ケーブル13及び電気コネク
タ14は設けられない。
【0024】図2乃至図4に本体操作部1の断面を示
す。これらの図から明らかなように、本体操作部1を構
成するケーシングは、軽量化を図るためにプラスチック
から形成されており、しかも分解できるようにするため
に、3つの機構部を構成する本体ケース部1a,把持ケ
ース部1b,分岐ケース部1cはそれぞれ独立の部材で
構成され、相互に連結する状態にアセンブルされる。こ
れらのうち、本体ケース部1aは厚肉のものからなり、
把持ケース部1b及び分岐ケース部1cの肉厚はそれよ
り薄くなっている。これによって、本体操作部1の全体
をより軽量化することができ、しかも小型でコンパクト
なものとしている。本体ケース部1aを厚肉に形成した
のは、種々の操作手段が装着されている等の関係からで
あり、この本体操作部1における強度部材とし機能し、
把持ケース部1b及び分岐ケース部1cは本体ケース部
1aに連結されるようにアセンブルされる。
【0025】本体操作部1のケーシングをアセンブルす
るために、ケース連結部材20が本体操作部1内に設け
られる。ケース連結部材20は、共に金属等のように高
い強度を有する部材からなる連結板21と保持筒体22
とから構成される。連結板21は本体ケース部1a内か
ら把持ケース部1b内にまで延在されている。そして、
把持ケース部1bと分岐ケース部1cとの間の連結部に
おいて、連結板21は保持筒体22に連結されている。
そして、この保持筒体22は、把持ケース部1bから分
岐ケース部1c内を通り、この分岐ケース部1cの先端
からさらに所定の長さだけ突出する位置まで延在されて
いる。ここで、これら連結板21及び保持筒体22は共
に本体操作部1の骨組みとなる強度部材である。
【0026】ケース連結部材20における連結板21は
本体ケース部1aに固定される。このために、図5に示
したように、本体ケース部1aの内面から突出する状態
に支柱23が複数本(本実施の形態では3本)立設され
ている。ケース連結部材20は、これらの支柱23の端
面に当接させた上でねじ24を用いて固定され、もって
連結板21は本体ケース部1aに対して着脱可能とな
り、かつ取り付け状態では極めて安定した状態に固定さ
れる。連結板21には保持筒体22が連結・固着するこ
とによって、それらは一体化されたケース連結部材20
を構成する。この連結構造は、図6に示したように、一
対からなる連結板片25,25が用いられる。これら連
結板片25は、一側部が連結板21の表面に沿う平面形
状となり、この平面形状の部位から反転するようにして
保持筒体22の内面に沿う湾曲形状となっている。そし
て、連結板片25はねじによって平面形状の部分が連結
板21に、湾曲形状の部分が保持筒体22に固着され
る。
【0027】以上のようにして連結板21に連設された
保持筒体22は、把持ケース部1bを本体ケース部1a
に圧接する状態に組み付け、また分岐ケース部1cを把
持ケース部1bに圧接した状態に組み付けるためのもの
である。さらに、挿入部2の本体操作部1からの導出部
の基端部分を覆い、この挿入部2の本体操作部1からの
導出部分の折れ止め機能を発揮するカバーゴム26の止
着部としても機能するものである。
【0028】このために、保持筒体22は概略円筒形と
なった第1,第2の筒部22a,22bと、これら第
1,第2の筒部22a,22b間に設けた連結部22c
とから構成され、第1,第2の筒部22a,22bの外
周面にはねじが設けられている。また、把持ケース部1
b及び分岐ケース部1cの先端側の内面には段差が形成
されている。把持ケース部1bは本体ケース部1aに連
結した状態で、第1の筒部22aに形成したねじ部にね
じリング27を螺合させて、このねじリング27を把持
ケース部1bの段差に圧接させることにより固定され
る。さらに、このようにして本体ケース部1aに対して
固定された把持ケース部1bの端部には分岐ケース部1
cの基端部が当接され、この分岐ケース部1cの先端部
における段差には、第2の筒部22bのねじ部に螺合さ
せたねじリング28を圧接させることにより分岐ケース
部1cは把持ケース部1bに連結固定される。第2の筒
部22bは、分岐ケース部1cから所定長さ突出してお
り、この突出部に挿入部2の軟性部2cが固定される。
カバーゴム26は、第2の筒部22bの先端側に螺合さ
れて、保持筒体22の先端から所定の長さ前方に突出
し、この突出部分は挿入部2における軟性部2cの本体
操作部1への連設側を所定の長さ分だけ覆うものであ
り、これによって軟性部2cの折れ止め機能を発揮す
る。
【0029】而して、厚肉のケーシングからなる本体ケ
ース部1aは、ユニバーサルコード10及び流体配管1
1が引き出され、またアングル操作手段4と、それによ
り操作されるアングル操作装置30が、さらに操作ボタ
ン5,フリーズスイッチ6及びVTRスイッチ7が装着
されている。本体ケース部1aはこれら各種の部材が設
けられる関係から、図4から明らかなように、一側側部
が開口した筐体30と、この筐体30に接合される蓋体
31とからなるシェル構造となっている。これによっ
て、蓋体31を筐体30から分離することによって、本
体ケース部1a内に各種の機構を着脱したり、また保守
点検、部品の修理や交換等のメンテナンスを行ったりす
ることができるようになる。そして、筐体30は本体ケ
ース部1aの上面部と下面部及び一方側の側面を形成す
るものであり、本体ケース部1aに装着される各操作手
段はこの筐体30側に設けられている。
【0030】前述した各機構のうち、アングル操作装置
40は本体ケース部1aの筐体30に取り付けられてい
る。アングル操作装置40は、挿入部2を構成するアン
グル部2bを湾曲操作するものであり、これによって先
端硬質部2aを所望の方向に向けることができるように
なる。なお、本実施の形態においては、アングル部2b
を上下に湾曲させる構成としたものを示すが、上下及び
左右に湾曲させることができるように構成することもで
きる。
【0031】アングル操作装置40は、図7及び図8か
ら明らかなように、先端がアングル部2bの先端部また
は先端硬質部2aに連結した一対の操作ワイヤ41,4
1が巻回されるプーリ42と、このプーリ42に連結し
た回動軸43とを有し、この回動軸43は筐体30の側
面に開設した挿通孔30aから外部に導出されて、操作
レバーからなるアングル操作手段4に連結されている。
プーリ42の外周面には凹溝が形成されており、操作ワ
イヤ41は所定の長さ分が巻回されている。また、アン
グル操作手段4は概略L字状のレバーからなり、その曲
成部は本体ケース部1aの下面に回り込ませている。
【0032】プーリ42及びその回動軸43は筐体30
に固定して設けたプーリ支持アセンブリ44に支持され
ている。プーリ支持アセンブリ44は、回動軸43を回
動可能に貫通させる軸支部45と、この軸支部45に連
設され、プーリ42の大半の角度分を覆うプーリハウジ
ング部46と、このプーリ42から引き出される操作ワ
イヤ41の通路を構成するワイヤ引き出し部47とから
構成され、さらにプーリハウジング46の下面にはベー
スプレート48が取り付けられている。さらに、筐体3
0の挿通孔30a内壁と、回動軸43の外周面との間を
シールするシールユニット49を備えている。
【0033】ここで、操作ワイヤ41は、プーリ42に
巻回されている第1のワイヤ41aと、この第1のワイ
ヤ41aに連結され、先端がアングル部2bに至る第2
のワイヤ41bとに分割されており、これら両ワイヤ4
1a,41bの先端は端部ループを形成して止着部材5
0に固定されている。そして、この端部ループを形成す
る際に、一方の端部ループ内に他方のワイヤの先端を挿
通させた上で端部を止着することによって、両端部ルー
プが相互に連結される。ここで、操作ワイヤ41を2分
割して連結するのは弛み防止機能を発揮させるためであ
り、両端部ループ間の連鎖部により操作ワイヤ41の余
長を吸収する構成となっており、このループ連鎖部が弛
み防止部51である。なお、弛み防止部はこれ以外にも
様々な構成のものを採用できる。
【0034】操作ワイヤ41は、その第2のワイヤ41
bの大半はワイヤ挿通部材の内部に挿通されてコントロ
ールケーブルを構成し、操作ワイヤ41を引っ張った時
に、アングル部2bは引っ張り量に応じた角度で湾曲す
る。ワイヤ挿通部材は、例えば密着コイルや軟性樹脂の
スリーブから構成され、また内視鏡の内部において曲が
らない部位においては硬質パイプで構成することもでき
る。通常は、軟性部2cの内部ではワイヤ挿通部材は密
着コイルで構成し、この密着コイルは軟性部2cのアン
グル部2bへの連設部に固定的に保持する。そして、当
然、アングル部2b内では操作ワイヤ41のみが延在さ
れる。この密着コイルはそのまま軟性部2cから本体操
作部1に延在するか、または軟性部2cと本体操作部1
との間でスリーブまたは硬質パイプに連結される。そこ
で、本実施の形態においては、ワイヤ挿通部材は密着コ
イルにパイプを連結した構成したものとして説明する。
【0035】而して、52はワイヤ挿通部材を構成する
ワイヤ挿通パイプであって、このワイヤ挿通パイプ52
の端部は、本体操作部1の内部において固定的に保持さ
れ、この固定部から操作ワイヤ41が導出されて、アン
グル操作装置40を構成するプーリ42に巻回される。
この操作ワイヤ41の導出長さは、第1のワイヤ41a
と第2のワイヤ41bとを連結する弛み防止部51の移
動距離に依存する。つまり、アングル部2bを最大湾曲
角にまで湾曲させた時にも、弛み防止部51がプーリ4
2に巻き込まれたり、またワイヤ挿通パイプ52と接触
しないように保持できる長さとする。
【0036】ワイヤ挿通パイプ52の端部は保持金具5
3に固定され、かつ操作ワイヤ41はこの保持金具53
を貫通するようにして延在されて、プーリ42に巻回さ
れる。ワイヤ挿通パイプ52が固定される保持金具53
には、操作ワイヤ41の押し引き操作時にこの操作ワイ
ヤ41の張力に基づく荷重が作用することから、この保
持金具53を本体操作部1内で固定的に、しかも強固に
支持する必要がある。アングル操作装置40は本体ケー
ス部1a内に位置しているが、前述したように、保持金
具53はこのアングル操作装置40から離間した位置に
配置され、具体的には把持ケース部1b内に位置してい
る。ここで、把持ケース部1bは薄肉のプラスチックで
形成されているので、それに固定することはできない。
把持ケース部1bの内部にケース連結部材20を構成す
る連結板21が配置されていることから、この連結板2
1に保持金具53を固定することが考えられる。
【0037】ところで、連結板21の機能としては、把
持ケース部1b及び分岐ケース部1aを本体ケース部1
a側に引き込むようにして連結するためのものであるか
ら、板面と平行な方向の強度を持たせる必要はある。た
だし、通常の状態では曲げ方向には大きな力が作用しな
いことから、本体操作部1の軽量化を図るためにできる
だけ薄肉化している。しかしながら、例えば挿入部2を
体腔内に挿入するに当って、押し込み時に大きな抵抗が
生じて、本体操作部1を曲げる方向に荷重が作用する可
能性がある。連結板21は弾性を有する金属で構成され
ており、しかも本体操作部1の軽量化を図るために、薄
肉の金属板で形成されている。従って、本体操作部1に
曲げ荷重が作用した時に、その荷重の方向によっては連
結板21が曲がったり、また反ったりする。勿論、曲げ
荷重が解除されると、弾性復元力により下の真直ぐな状
態に戻ることになる。
【0038】勿論、この連結板21が荷重の作用で曲が
るのを抑制するために、図9に示したように、把持ケー
ス部1bの内面には挿通溝29を相対向する位置に形成
しておき、連結板21には張り出し部21aを形成し
て、この張り出し部21aを挿通溝29に挿通させるよ
うに構成している。しかしながら、把持ケース部1bそ
のものは薄肉のプラスチック材から構成されることか
ら、なお把持ケース部1bは連結板21と共に曲がる可
能性がある等、連結板21は完全には安定的に保持させ
ることはできない。
【0039】保持金具53は操作ワイヤ41を挿通させ
るものであり、この操作ワイヤ41が巻回されるプーリ
42を支持するプーリ支持アセンブリ44は本体ケース
部1aの筐体30に固定されている。操作ワイヤ41が
挿通される保持金具21を荷重の作用により曲がる可能
性のある連結板21に固定した場合には、本体操作部1
に曲げ荷重が作用した時に、保持金具53とプーリ42
との相対位置関係が変化することになり、その結果、操
作ワイヤ41のワイヤ挿通パイプ52からの導出位置と
プーリ42への巻回位置との間における余分な張力が発
生してみだりにアングル部2bが湾曲したり、弛みが発
生してアングル操作手段4による無効ストロークが変化
してしまう。
【0040】以上のことから、保持金具53は支持杆5
4に取り付けるようになし、この支持杆54の他端をプ
ーリ支持アセンブリ44に固定する。しかも、この支持
杆54を連結板21に対して非接触状態で、つまり所定
の間隔だけ離間させた状態でプーリ支持アセンブリ44
にまで延在させる。これによって、アングル操作装置4
0と、操作ワイヤ41が挿通されるワイヤ挿通パイプ5
2の端部が固定される保持金具とが筐体30に支持され
ることになり、連結板21が変形したとしても、何等の
影響を受けないように構成される。
【0041】そこで、保持金具53と支持杆54との連
結部及び支持杆54とプーリ支持アセンブリ44との連
結部の構成をそれぞれ図10及び図11に示す。保持金
具53は、図9からも明らかなように、左右一対のワイ
ヤ挿通ブロック55,55と、これらワイヤ挿通ブロッ
ク55,55間を連結する連結部56とから構成され
る。そして、両挿通ブロック55に挿通孔55aが設け
られており、この挿通孔55aにワイヤ挿通パイプ52
の端部が挿入されて、クランプ乃至ハンダ付け等の手段
で固定されると共に、このワイヤ挿通パイプ52から導
出された操作ワイヤ41が挿通される。また、支持杆5
4は断面が細長い長方形となった金属角材から構成され
る。
【0042】図10から明らかなように、支持杆54の
先端側の上面に落とし込み部54aが形成されており、
保持金具53はこの落とし込み部54aに馬乗り状態に
して、つまり支持杆54の落とし込み部54aの上面に
その連結部56を当接させ、かつこの支持杆54の左右
の両側面にワイヤ挿通ブロック55が当接するようにし
て装着される。そして、保持金具53を固定するため
に、その連結部56には2箇所のねじ挿通孔56a,5
6aが穿設され、また支持杆54の落とし込み部54a
には、その長手方向に2組のねじ孔54b,54bと5
4c,54cが穿設されている。従って、保持金具53
は2本のねじ57,57により支持杆54に固定され
る。ここで、支持杆54には位置を違えて2組のねじ孔
54b,54bと54c,54cとが設けられている
が、ねじ孔54bは保持金具53の正規の取付位置であ
り、またそれらより基端側に位置する1組のねじ孔54
c,54cは操作ワイヤ41を構成する第1,第2のワ
イヤ41a,41bのループを連結する際に、第2のワ
イヤ41bを本体操作部1側に引き出すためのものであ
り、従ってこのねじ孔54c,54cは必ずしも設ける
必要はない。
【0043】一方、支持杆54の基端部は、図11に示
したように、プーリ支持アセンブリ44におけるワイヤ
引き出し部47に固定される。ここで、ワイヤ引き出し
部47には、操作ワイヤ41,41の通路を区画する隔
壁47aを備えており、支持杆54はこの隔壁47bに
2本のねじ58により固定されている。従って、操作ワ
イヤ41は、ワイヤ引き出し部47における通路47a
を通って支持杆54の側面に沿ってガイドされ、保持金
具53におけるワイヤ挿通ブロック55の挿通孔a内に
導かれることになる。
【0044】操作ワイヤ41は支持杆54の側面に沿っ
て延在されているが、この部位においては、弛み防止部
51が形成されている。しかも、本体操作部1内には、
他の挿通部材、例えばライトガイド等が挿通されてお
り、弛み防止部51を構成するワイヤのループの部分や
止着部材50等が他の挿通部材と接触した状態で操作ワ
イヤ41が押し引き操作されると、これら他の挿通部材
と摺動することになる結果、挿通部材等を損傷させる等
の不都合が生じることがある。これを防止するために、
支持杆54の左右の両側面部には、少なくとも操作ワイ
ヤ41の弛み防止部51が移動する範囲を覆うワイヤカ
バー59が装着される。
【0045】図8及び図9からも明らかなように、ワイ
ヤカバー59は金属薄板を概略コ字状に曲成したものか
らなり、その上面と下面との間の開口側を支持杆54の
左右両側面に向けて、左右いずれか一方のワイヤカバー
59を所定の長さ分だけ支持杆54の上面と下面とに嵌
合させ、反対側のワイヤカバー59はさらにその上に嵌
合させることによって、左右のワイヤカバー59,59
が相互に所定量だけ重畳するようにして嵌合させる。こ
れによって、支持杆54の左右の側面部とそれぞれのワ
イヤカバー59との間に、この支持杆54の全長に及ぶ
トンネル状の通路が形成される。この通路は、少なくと
も操作ワイヤ41の弛み防止部51及び止着部材50が
余裕をもって挿通できる通路断面積を有するものであ
る。
【0046】両ワイヤカバー59,59は支持杆54に
対して着脱可能に固定されるようになっている。両ワイ
ヤカバー59,59を支持杆54の上面及び下面におい
て相互に重畳させたのはこのためであり、両ワイヤカバ
ー59,59及び支持杆54には、軸線方向に所定のピ
ッチ間隔をもって複数のボルト挿通孔60が穿設されて
おり、このボルト挿通孔60の上下からボルト61,6
1を螺挿することにより固定させている。そして、ワイ
ヤカバー59は、ケース連結部材20を構成する連結板
21に対しては非接触状態に保持される。なお、連結板
21には、その軽量化を図るために、所要箇所に打ち抜
き部が形成されており、前述したボルト61はこの打ち
抜き部に臨んでいる。従って、このボルト61の螺合及
び螺合の解除はこの打ち抜き部を介して行うことができ
る。
【0047】以上のように構成することによって、アン
グル操作を行うための全ての機構は最終的には本体ケー
ス部1cに受承され、この本体ケース部1cに連結さ
れ、荷重の作用で曲がる可能性のあるケース連結部材2
0を構成する連結板21とは非接触状態に保持されるこ
とから、たとえ本体操作部1に対して曲げ荷重等が作用
しても、操作ワイヤ41の張力に変化を来すことはな
い。従って、アングル操作を行っていないにも拘らず、
つまり意図しないにも拘らずアングル部2bが湾曲する
方向に変位したりすることはなく、またアングル操作手
段4に対して所定の無効ストロークによる遊びを持たせ
る場合に、その遊び量が変化しない。
【0048】ここで、支持杆54は長尺のものであり、
かつ本体操作部1の内部スペースを広くするため等の点
から、あまり大きなサイズのものを使用できない。しか
しながら、支持杆54に作用する力としては、操作ワイ
ヤ41を押し引きした時における操作反力だけであり、
この時に支持杆54に作用する荷重の方向はその軸線方
向であり、曲げ荷重等が作用することはない。支持杆5
4は、その軸線方向における強度は極めて高いものであ
り、曲げ方向に力が加わらない限り、変形するようなこ
とはない。プーリ支持アセンブリ44に連結した支持杆
54には曲げ力が加わるようなことはないので、支持杆
54は極めて安定した形状を保つことができる。従っ
て、この点からも、操作ワイヤ41に対する張力変化が
生じるおそれがなく、アングル操作の操作性が良好とな
る。
【0049】また、操作ワイヤ41は支持杆54の左右
両側面に沿ってガイドされるが、さらにこの支持杆54
にはワイヤカバー59が連結して設けられ、操作ワイヤ
41はその弛み防止部51及び止着部材50を含む部位
がこのワイヤカバー59により覆われたトンネル状の通
路内に配置されている。従って、他の部材等と接触する
ことがなく、ライトガイドや流路等、他の挿通部材と絡
み合ったりして動きが阻害されたり、損傷したりするの
を防止できる。
【0050】このように、操作ワイヤ41の弛み防止部
51を設けた部位はトンネル状の通路とはなっているも
のの、ワイヤカバー59はボルト61により支持杆54
に固定されていることから、ボルト61を取り外すこと
によって、容易にワイヤカバー59を支持杆54から分
離できる。而して、操作ワイヤ41には大きな張力が発
生することから、長い間使用している間には伸びが発生
し、また断線するおそれもある。従って、操作ワイヤ4
1を修理乃至交換する等のメンテナンスを行う必要があ
るが、弛み防止部51を構成する第1,第2のワイヤ4
1a,41bの端部にループを形成して相互に連結して
いるから、メンテナンス時には一方のループを解除する
ようにして、両ワイヤ41a,41b間を分離する。従
って、ワイヤカバー59を支持杆62から取り外せるよ
うになっていると、このようなメンテナンス作業が容易
になる。
【0051】例えば、アングル部2bにまで延在させた
第2のワイヤ41bを交換する際には、そのループを形
成している止着部材50を分離して、第1のワイヤ41
a側に形成されているループに通した上で、この第2の
ワイヤ41b側において、適正な位置にループを形成し
て、再び止着部材50によりループの端部を固定する。
この作業を行う際には、新たな第2のワイヤ41bをで
きるだけ第1のワイヤ41aのループに近づける方が作
業性が良好となる。第2のワイヤ41bにおけるワイヤ
挿通部材に挿通させ、挿入部2内に配置されている部分
には、挿入部2が曲がる際における抵抗を最小限に抑制
するために、ある程度の余長を持たせている。従って、
メンテナンス時において、保持金具53を本体操作部1
の内部側に引き込むことは可能である。
【0052】支持杆54の軸線方向に保持金具53を固
定する位置を2箇所設けたのはこのためであり、保持金
具53を図10に示したように、その連結部56に設け
たねじ挿通孔56aを支持杆54の基端側のねじ孔54
cと一致する位置に配置し、ねじ57を螺挿することに
よって、同図に仮想線で示したように、保持金具53を
第1のワイヤ41aに近接させることができ、つまりワ
イヤ挿通パイプ52と共に第2のワイヤ41bの先端を
第1のワイヤ41aのループに近づけることができる。
従って、その端部を第1のワイヤ41aのループに通す
作業及び端部を固定する止着部材50にハンダ付け等に
より固定する作業を容易に行える。また、この作業が終
了した後に、ねじ57を脱着して、保持金具53を図4
の実線位置にまで移動させて、再びねじ57により固定
することによって、保持金具53が正規の位置に固定さ
れ、余長分が挿入部2の内部に戻すことができる。
【0053】
【発明の効果】本発明は以上のように、内部に操作ワイ
ヤを挿通させるワイヤ挿通部材の端部をプーリ支持アセ
ンブリに連結した支持杆に装着した保持金具に固定する
ようにしたので、本体操作部に曲げ荷重等が作用して
も、アングル操作を行うための操作ワイヤの張力が変化
することがなく、またこの支持杆にワイヤカバーを着脱
可能に連結し、このワイヤカバーと支持杆側面との間に
操作ワイヤを挿通させるトンネル状の通路を形成するこ
とによって、操作ワイヤを押し引き操作する際に、操作
ワイヤが他の部材等と接触せず、しかも操作ワイヤの動
きが円滑かつ確実に行える等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す内視鏡の全体構成
図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】図2のC−C断面図である。
【図5】連結板の取付構造を示す断面図である。
【図6】連結板と保持筒体との連結構造を示す断面図で
ある。
【図7】アングル操作装置の断面図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】図2のD−D断面図である。
【図10】支持杆と保持金具との連結部を示す断面図で
ある。
【図11】支持杆とプーリ支持アセンブリとの連結部を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 本体操作部 2 挿入部 4 アングル操作手段 20 ケース連結部材 21 連結板 40 アングル操作装
置 41 操作ワイヤ 41a 第1のワイヤ 41b 第2のワイヤ 42 プーリ 43 回動軸 44 プーリ支持アセ
ンブリ 45 軸支部 46 プーリハウジン
グ部 47 ワイヤ引き出し部 50 止着部材 51 弛み防止部 52 ワイヤ挿通パイ
プ 53 保持金具 54 支持杆 55 ワイヤ挿通ブロック 56 連結部 57,58 ねじ 59 ワイヤカバー 61 ボルト

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端硬質部にアングル部を連設した挿入
    部の基端部を本体操作部に連設し、この本体操作部側で
    前記アングル部の湾曲操作を行うために、挿入部内から
    本体操作部内に延在させた操作ワイヤが巻回されるプー
    リと、このプーリに連結され、本体操作部のケーシング
    から外部に延在させた回動軸とから構成され、この回動
    軸にはアングル操作手段が操作可能に連結される内視鏡
    のアングル操作装置において、前記プーリが所定角度往
    復回動可能に支持されるプーリ支持アセンブリを前記本
    体操作部のケーシングに固定して設け、またプーリから
    引き出された操作ワイヤは本体操作部内でワイヤ挿通部
    材内に挿通させ、このワイヤ挿通部材の端部を前記プー
    リ支持アセンブリに連結した支持杆に装着した保持金具
    に固定する構成としたことを特徴とする内視鏡のアング
    ル操作装置。
  2. 【請求項2】 先端硬質部にアングル部を連設した挿入
    部の基端部を本体操作部に連設し、この本体操作部側で
    前記アングル部の湾曲操作を行うために、挿入部内から
    本体操作部内に延在させた操作ワイヤが巻回されるプー
    リと、このプーリに連結され、本体操作部のケーシング
    から外部に延在させた回動軸とから構成され、この回動
    軸にはアングル操作手段が操作可能に連結される内視鏡
    のアングル操作装置において、前記プーリが所定角度往
    復回動可能に支持されるプーリ支持アセンブリを前記本
    体操作部のケーシングに固定して設け、またプーリから
    引き出された操作ワイヤは本体操作部内でワイヤ挿通部
    材内に挿通させ、このワイヤ挿通部材の端部を保持金具
    に固定し、かつこの保持金具と前記プーリ支持アセンブ
    リとの間は支持杆で連結し、この支持杆にワイヤカバー
    を着脱可能に連結し、このワイヤカバーと支持杆側面と
    の間に操作ワイヤを挿通させるトンネル状の通路を形成
    する構成としたことを特徴とする内視鏡のアングル操作
    装置。
  3. 【請求項3】 前記本体操作部のケーシングは、少なく
    とも前記アングル操作手段が装着される本体ケース部
    と、この本体ケース部に接合状態に組み付けられる把持
    ケース部とから構成し、前記本体ケース部にはケース連
    結部材を固定して設け、前記把持ケース部は、このケー
    ス連結部材を介して前記本体ケース部に圧接する方向に
    荷重を作用させるように連結する構成となし、前記保持
    金具及びその支持杆は、前記ケース連結部材に対して非
    接触状態に配置する構成としたことを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の内視鏡のアングル操作装置。
  4. 【請求項4】 前記プーリ支持アセンブリは、前記回動
    軸を回動自在に挿通させた軸支部と、前記プーリを囲繞
    するプーリハウジング部と、このプーリから引き出され
    る操作ワイヤをガイドするワイヤ引き出し部とから構成
    され、前記支持杆はこのワイヤ引き出し部に固定する構
    成としたことを特徴とする請求項1または請求項3記載
    の内視鏡のアングル操作装置。
  5. 【請求項5】 前記保持金具は前記支持杆にねじにより
    着脱可能に固定する構成としたことを特徴とする請求項
    4記載の内視鏡のアングル操作装置。
  6. 【請求項6】 前記支持杆には、前記保持金具がねじ止
    めされる固定部をその軸線方向に位置を変えて少なくと
    も2箇所設ける構成としたことを特徴とする請求項5記
    載の内視鏡のアングル操作装置。
  7. 【請求項7】 前記ワイヤカバーは一対からなる概略コ
    字状の板体から構成され、前記支持杆の左右両側から嵌
    合させて、このワイヤカバーと支持杆側面との間にトン
    ネル状の通路を形成し、かつ両ワイヤカバーは相互に重
    畳する状態となし、これら両ワイヤカバーと支持杆とを
    貫通するようにねじを装着することによって組み立てら
    れるように構成したことを特徴とする請求項2記載の内
    視鏡のアングル操作装置。
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