JP5747365B1 - 挿入機器及び内視鏡 - Google Patents

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Abstract

被検体内に挿入される細長な挿入部と、挿入部の挿入方向基端側に連設された操作部と、操作部に設けられた湾曲操作装置の操作入力によって湾曲動作する第1の湾曲部位と第2の湾曲部位とを含む湾曲部を備える挿入機器であって、挿入部及び操作部内に挿通され、湾曲操作装置の操作入力によって湾曲部を湾曲動作させる、挿入部内に挿通されて挿入部に沿って進退移動自在な少なくとも2条の湾曲ワイヤと、湾曲ワイヤが進退移動する範囲を規制するワイヤ移動規制部と、湾曲操作装置の操作入力によって、湾曲部の第1の湾曲部位及び第2の湾曲部位が湾曲動作する第1の湾曲状態と、湾曲部の第1湾曲部位のみが湾曲動作する第2の湾曲状態と、を切り替える操作部に設けられた湾曲部湾曲状態切替機構と、湾曲部湾曲状態切替機構による第1の湾曲状態又は第2の湾曲状態への切替動作に同期して、ワイヤ移動規制部を切り替えるワイヤ移動規制部切替機構と、を備える挿入機器。

Description

本発明は、挿入部に湾曲部を備え、その湾曲部が湾曲半径の異なる第1の湾曲状態と第2の湾曲状態とに切替可能である、挿入機器及び内視鏡に関する。
医療分野において、体内に細長の挿入部を挿入することにより、観察、或いは、各種治療処置を行える内視鏡が利用されている。内視鏡においては、体内に挿入される細長な挿入部の先端部に、観察部位の観察画像を撮像するための観察光学系が設けられている。また、内視鏡の挿入部の先端側には、体内深部への挿入を容易に行えるようにするため、及び先端部の観察光学系を所望する方向に向けることを可能にするための湾曲部が設けられている。
湾曲部は、例えば、複数の湾曲駒を回動自在に連設して、上下の二方向、或いは上下左右の四方向に湾曲するように構成されている。湾曲部は、例えば操作部に設けた湾曲操作装置である回転ノブを回転操作して湾曲動作するように構成されている。
湾曲形状の小径化を実現した内視鏡によれば、胃内、或いは、大腸内等で、湾曲部を180°、或いは、それ以上湾曲させて挿入部の挿入方向とは逆方向を観察する後方観察(反転観察ともいう)が可能になる。
これに対して、大腸観察用の内視鏡においては、湾曲部を湾曲させて挿入部の先端部側を体腔内組織に引っ掛けて大腸を手繰り寄せて直線化する手技の際、湾曲形状を小径にすることによって引っ掛かりが弱くなって直線化が困難になるおそれがある。
この不具合を解消する目的で、日本国特許4856289号公報には、簡単な構成にて、1つの湾曲部にて、湾曲長を可変させることのできる構成を有する挿入機器及び内視鏡が示されている。
前記特許公報の図1に示す挿入機器である内視鏡100においては、図の(A)に示すように内側ガイドパイプ101の基端部をリンク機構部102による固定状態において、湾曲ノブ103を操作して湾曲ワイヤ104を牽引することによって、内側ガイドパイプ101の先端101aを起点にして湾曲部105の先端側を構成する第1湾曲部位105aのみが湾曲する。
一方、図の(B)に示すようにリンク機構部102による固定状態が解除されているとき、内側ガイドパイプ101の基端部は、非固定状態である。非固定状態において、湾曲ワイヤ104が牽引されることによって、湾曲部105は、外側ガイドパイプ106の先端106aを起点にして湾曲部105全体が湾曲する。湾曲部105は、先端側の第1湾曲部位105a及び該第1湾曲部位105aに連設する第2湾曲部位105bを含んで構成されている。
日本国特許4856289号公報の技術によれば、リンク機構部102が固定切換部材108の操作によって固定状態と非固定状態とに切替可能に構成されているので、1つの湾曲部にて、湾曲部101の先端側の一部だけが湾曲する湾曲半径が小さな短湾曲状態と、湾曲部全体が湾曲する湾曲半径が短湾曲状態に比べて大きな長湾曲状態とを選択的に得られる。
しかしながら、日本国特許4856289号公報の技術において、図1に示すように例えば、操作部内にストッパ111を設け、湾曲ワイヤ104にストッパ当接部材112を固設し、該ストッパ当接部材112をストッパ111に当接させて湾曲ワイヤ最大牽引状態にする。この最大牽引状態において、図の(A)に示すように短湾曲状態切替時における湾曲部105の最大湾曲角度を反転観察可能な例えば180度に設定していても、図の(B)に示す長湾曲状態切替時における湾曲部105の最大湾曲角度が180度よりもさらに角度θ、過剰に湾曲することが判った。
一般的に、湾曲部の構成及び可撓性が同一で長さだけが異なる場合、湾曲部を最大湾曲角度180度に湾曲させるために必要な湾曲ワイヤ牽引量は、湾曲部の長さが長くなればなるほど増大する。
しかし、上述した1つの湾曲部にて、短湾曲状態と、長湾曲状態と、を選択的に得られる日本国特許4856289号公報の技術では、ストッパ当接部材112がストッパ111に当接した同じ湾曲ワイヤ最大牽引状態であるにも関わらず、長湾曲状態時の最大湾曲角度が短湾曲状態時の最大湾曲角度より大きくなっている。
湾曲ワイヤ最大牽引状態における長湾曲状態時の最大湾曲角度と短湾曲状態時の最大湾曲角度と異なっていると、従来の内視鏡の湾曲操作の感覚との間にずれが生じる。これは、従来の内視鏡においては、術者が湾曲ノブをこれ以上回転できない限界位置まで回動操作した最大牽引状態において湾曲角度が所定の最大湾曲角度である例えば180度になると規定されていたためである。
具体的には、術者が大腸用内視鏡を使用する際、日本国特許4856289号公報の技術において長湾曲状態時における湾曲角度を180度に湾曲したい場合、従来の内視鏡のように湾曲ノブを限界位置まで回動操作すると、湾曲角度が180度ではなく、180度以上になってしまう。このため、術者は、長湾曲状態時において、湾曲角度を180度にするためには、どこまで湾曲ノブを回動操作すれば良いかを認識し難く、操作性が低下するという問題があった。
ちなみに、従来の最大湾曲角度は、ほとんどの場合、大腸用内視鏡では180度であり、上部消化管用の内視鏡では210度である。
なお、同じ湾曲ワイヤ最大牽引状態であっても、短湾曲状態時と長湾曲状態時とで最大湾曲角度が異なる理由は、短湾曲状態時における湾曲ワイヤの伸びに比べて、長湾曲状態時における湾曲ワイヤの伸びが少ないためであった。
短湾曲状態時において、湾曲ワイヤが伸びる理由としては、まず、内側ガイドパイプ101の先端101aを起点にして湾曲部105の第1湾曲部位105aだけを湾曲させるため、内側ガイドパイプ101を圧縮するための力が必要であるためである。また、湾曲部105の第1湾曲部位105aのみを小さな湾曲半径で曲げるため、内側ガイドパイプ101と湾曲ワイヤ104との間に生じる抵抗が増大するためである。加えて、内側ガイドパイプ101を圧縮することにより挿入部107内のパイプ弛みが徐々に解消されて直線化され、該挿入部107内におけるパイプ長が最長になるためである。
これに対し、長湾曲状態時においては、内側ガイドパイプ101を圧縮するための力は不要である。また、内側ガイドパイプ101は、挿入部107内に弛み作って配置されるので、該挿入部107内におけるパイプ長さが短湾曲状態時に比べて短くなる。また、内側ガイドパイプ101に大きな力が作用した場合、基端部が移動可能であり、移動することによって圧縮力が解消される。さらに、湾曲半径が短湾曲状態時に比べて大きいため、内側ガイドパイプ101と湾曲ワイヤ104との間の抵抗が短湾曲状態時に比べて僅かである。
これらの結果、短湾曲状態時の牽引力量が長湾曲状態時の牽引力量よりも大きくなる。
したがって、短湾曲状態時の湾曲ワイヤ最大牽引状態において湾曲ワイヤが大きく伸びるのに対して、長湾曲状態時の湾曲ワイヤ最大牽引状態における湾曲ワイヤの伸びは僅かである。
つまり、実際の湾曲ワイヤ牽引量は、短湾曲状態時に比べて長湾曲状態時の方が長くなっている。このため、長湾曲状態時において、ストッパ当接部材112がストッパ111に当接する以前に湾曲ワイヤが必要量牽引されて湾曲部の湾曲角度が180度に到達し、ストッパ当接部材112がストッパ111に当接したときには180度を超えた最大湾曲角角度になっていた。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、短湾曲状態時の最大湾曲角度と長湾曲状態時の最大湾曲角度とが同じ角度になる挿入機器及び内視鏡を提供して、湾曲長を切り替えても湾曲の操作性が低下しないようにすることを目的にしている。
本発明の一態様における挿入機器は、被検体に挿入される細長な挿入部と、前記挿入部の先端側に湾曲可能に設けられ、第1の湾曲部位と第2の湾曲部位とを有する湾曲部と、前記挿入部内に挿通され、前記湾曲部を湾曲動作させるために前記挿入部に沿って進退移動自在なワイヤと、前記湾曲部の前記第1の湾曲部位及び前記第2の湾曲部位が湾曲動作する第1の湾曲状態と、前記第1の湾曲部位のみが湾曲動作する第2の湾曲状態と、を切替える湾曲状態切替機構と、前記第1の湾曲状態又は前記第2の湾曲状態において前記ワイヤの移動する範囲を規制する規制部と、前記湾曲状態切替機構による前記第1の湾曲状態又は前記第2の湾曲状態への切替動作に連動して、前記規制部による前記ワイヤの移動する範囲を切替える規制部切替機構と、を備えている。
本発明の一態様の内視鏡は、被検体に挿入される細長な挿入部と、前記挿入部の先端側に湾曲可能に設けられ、第1の湾曲部位と第2の湾曲部位とを有する湾曲部と、前記挿入部内に挿通され、前記湾曲部を湾曲動作させるために前記挿入部に沿って進退移動自在なワイヤと、前記湾曲部の前記第1の湾曲部位及び前記第2の湾曲部位が湾曲動作する第1の湾曲状態と、前記第1の湾曲部位のみが湾曲動作する第2の湾曲状態と、を切替える湾曲状態切替機構と、前記第1の湾曲状態又は前記第2の湾曲状態において前記ワイヤの移動する範囲を規制する規制部と、前記湾曲状態切替機構による前記第1の湾曲状態又は前記第2の湾曲状態への切替動作に連動して、前記規制部による前記ワイヤの移動する範囲を切替える規制部切替機構と、を備える挿入機器の構成を具備している。
1つの湾曲部であって、該湾曲部の第1部位のみを湾曲動作させて湾曲半径が小さな短湾曲状態と湾曲部の第1部位及び第2部位を含む湾曲部全体を湾曲動作させて湾曲半径が短湾曲状態に比べて大きな長湾曲状態とを選択的に得られる内視鏡を説明する図 本実施の形態の内視鏡を備える内視鏡装置の構成例を説明する図 内視鏡の挿入部及びコイル配置等を説明する図 図3の矢印Y4−Y4線断面図 内視鏡の操作部内の構成を説明する図 ワイヤの移動範囲を固定ストッパによって規定している状態と、移動ストッパによって規定している状態と、を説明する図 ワイヤ移動規制部切替機構の他の構成例に係り、はワイヤの移動範囲を移動ストッパによって規定している状態と、ワイヤの移動範囲を固定ストッパによって規定している状態と、を説明する図 ワイヤ移動規制部切替機構の別の構成例に係り、ワイヤの移動範囲を移動ストッパによって規定している状態と、ワイヤの移動範囲を固定ストッパによって規定している状態と、を説明する図 内視鏡装置の他の構成例に係り、スイッチ切替によって切替レバーの操作入力に同期してストッパ部の切替、及び内側ガイドパイプの固定非固定を切替を説明する図 モータ軸が回転することによってストッパ部の切替を行う構成例とモータ軸が進退移動することによってストッパ部の切替を行う構成例と説明する図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
なお、図面は模式的なものであり、各部材の厚みと幅との関係、それぞれの部材の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
図2に示すように内視鏡装置99は、内視鏡1と周辺装置90とを備えて構成されている。
周辺装置90は、架台91に設けられた複数のテーブルに載置された、制御装置92、光源装置93、ビデオプロセッサ94、送水装置95、キーボード96、及びモニタ97等、である。
制御装置92は、光源装置93の点灯制御、送水装置95による内視鏡1への送水制御、ビデオプロセッサ94によって内視鏡1の撮像素子から伝送された被検体像の電気信号の画像処理、及びモニタ97の画面上への出力の制御、等を行う。
一方、内視鏡1は、挿入機器であって、被検体内に挿入される挿入部2と、操作部3と、ユニバーサルコード4と、を備えて構成されている。符号5は、内視鏡コネクタである。内視鏡コネクタ5は、操作部3から延出するユニバーサルコード4の端部に設けられている。
内視鏡コネクタ5は、光源装置93に着脱自在に接続される。内視鏡コネクタ5は、撮影ケーブル98によってビデオプロセッサ94と電気的に接続される。
操作部3には、上下湾曲操作ノブ10と、送気送水操作釦(不図示)と、吸引操作釦(不図示)と、処置具挿入口(不図示)と、切替レバー21とが設けられている。上下湾曲操作ノブ10は、湾曲操作装置である。
挿入部2は、細長に構成されており、先端側から順に、先端部6、湾曲部7、及び可撓管部8を連設している。先端部6の先端面には、照明窓(不図示)と、観察窓(不図示)と、ノズル(不図示)と、先端開口(不図示)とが設けられている。照明窓は、被検部を照明する照明光学系を構成する。観察窓は、照明された被検部位を撮像する撮像光学系を構成する。ノズルは、観察窓或いは照明窓に付着した体液等を除去するための流体を噴出する。先端開口は、処置具挿通チャネル(不図示)の先端側の開口である。
図3、図4を参照して湾曲部7及び可撓管部8の構成を説明する。
図3、図4に示すように湾曲部7内には2条の湾曲ワイヤ7u、7dが挿通されている。湾曲ワイヤ7u、7dは、内視鏡1の例えば上下の二方向に対応する位置に設けられている。
湾曲部7は、湾曲駒組を備えている。湾曲駒組は、先端湾曲駒7fと、複数の中間湾曲駒7mと、基端湾曲駒7rと、を回動自在に連設して上下方向に回動自在に構成されている。湾曲駒組の外周は、金属製の網状管であるブレード7eによって被覆されている。ブレード7eの外周は、湾曲チューブ7cによって被覆されている。湾曲チューブ7cは、例えばフッ素ゴム等のゴム製のチューブである。
符号7mpは、パイプ固定湾曲駒であって、中間湾曲駒7mの1つである。湾曲部7は、第1の湾曲部位7aと第2の湾曲部位7bとを含んで構成されている。第1の湾曲部位7aは、湾曲部7の先端側であって、先端湾曲駒7fからパイプ固定湾曲駒7mpまでの範囲である。一方、第2の湾曲部位7bは、湾曲部7の基端側であって、パイプ固定湾曲駒7mpから基端湾曲駒7rまでの範囲である。
湾曲ワイヤ7u、7dのそれぞれの先端は、先端湾曲駒7fの上下に対応する予め定めた位置に固設されている。湾曲ワイヤ7u、7dは、ワイヤガイド7g内、及び内側ガイドパイプ40内を挿通して操作部3内に延出されている。湾曲ワイヤ7u、7dは、ワイヤガイド7g内、及び内側ガイドパイプ40内において長手軸方向に対して移動自在である。
ワイヤガイド7gは、中間湾曲駒7mの内周面の上下にそれぞれ対応する位置に半田等によって接合固定されている。内側ガイドパイプ40の先端部40fは、パイプ固定湾曲駒7mpの内周面の上下に対応する位置に半田等によって接合固定されている。
内側ガイドパイプ40の基端部(図5参照)は、外側ガイドパイプ50内を挿通して操作部3内に導かれている。内側ガイドパイプ40は、外側ガイドパイプ50内において長手軸方向に対して進退自在である。
外側ガイドパイプ50の先端部50fは、後述する先端側連結部材(符号31参照)の先端側内面の上下に対応する位置に半田等によって接合固定されている。外側ガイドパイプ50の基端部50r(図5参照)は、操作部3内に固設された図示されていない操作部骨格部材(図5の符号3b、以下、地板と略記する)に一体なパイプ固定部(図5の符号11参照)に半田によって接合固定されている。
なお、内側ガイドパイプ40及び外側ガイドパイプ50は、可撓性を有するパイプ状部材であり、本実施形態においてコイルパイプである。内側ガイドパイプ40及び外側ガイドパイプ50は、自然状態において、湾曲部7の湾曲性及び可撓管部8の可撓性を損なうことが防止されている。 なお、湾曲部7は、上下湾曲操作ノブ10の操作に伴って湾曲する。湾曲部7は、切替レバー21の切替操作に伴って図2中の二点鎖線に示す短湾曲状態7Sと長湾曲状態7Lとを選択的に得られる構成になっている。
また、湾曲部7は、上下の二方向に限定されるものでは無く、上下左右の四方向に湾曲する構成であってもよい。四方向に湾曲する構成の場合、湾曲部組を上下左右用に構成すると共に、左右用にそれぞれ対応する湾曲ワイヤ、ワイヤガイド、ガイドパイプ等を増設する。
可撓管部8は、予め定めた弾性力を備えて構成されている。具体的に、可撓管部8は、螺旋管8fと、ブレード8bと、被覆層8cと、によって構成されている。螺旋管8fは、芯材であり、鋼板で構成される。ブレード8bは、螺旋管8fの外周を被覆する。被覆層8cは、ブレード8bの外周を被覆する。被覆層8cは、ポリウレタン、或いは、ポリエステル系のエラストマーを加熱被覆して設けられる。
可撓管部8と湾曲部7とは、先端側連結部材31を介して連結固定されている。先端側連結部材31の先端側外周には、湾曲駒組を構成する基端湾曲駒7rの基端側が固定されている。先端側連結部材31の基端側内周には、可撓管部8を構成するブレード8bの先端側が固定されている。
また、先端側連結部材31は、全長に渡って、湾曲チューブ7cによって被覆されている。符号32は、糸巻接着部である。糸巻接着部32は、湾曲チューブ7cの基端部及び被覆層8cの先端部を強固に固定するとともに、湾曲チューブ7cの基端面と被覆層8cの先端面との水密を保持する。
可撓管部8の基端部は、操作部3に固定されている地板3bの先端部に連結固定(連結部分は不図示)される。その連結部分は、折れ止めチューブ(不図示)によって被覆される。
図5に示すように外側ガイドパイプ50は、操作部3の地板3bに設けられたパイプ固定部11に固定されている。外側ガイドパイプ50の基端開口からは、内側ガイドパイプ40の基端部40rが予め定めた量、延出されている。
それぞれの内側ガイドパイプ40の基端開口からは上湾曲ワイヤ7uの基端側、下湾曲ワイヤ7dの基端側が延出している。上湾曲ワイヤ7uの基端は、チェーン(不図示)の一端部に固定されている。チェーンは、上下湾曲操作ノブ10の軸12に一体に連結固定れたスプロケット13に噛合する。下湾曲ワイヤ7dの基端は、上述したようにスプロケット13に噛合するチェーン(不図示)の他端部に固定されている。
この構成によれば、上下湾曲操作ノブ10を軸回りに時計方向、或いは反時計方向に回転操作して操作入力を行うことによってチェーンが移動する。、そして、チェーンの移動に伴って湾曲ワイヤ7u、7dが牽引、弛緩されて、湾曲部7が湾曲動作する。
なお、上述の実施形態においては、2条のワイヤを異なる湾曲ワイヤである上湾曲ワイヤ7uと下湾曲ワイヤ7dとしている。しかし、2条の1つのワイヤを、例えばプーリー(不図示)に巻回して得られる上湾曲ワイヤ7uと下湾曲ワイヤ7dとするようにしてもよい。
図5及び図6の(A)、(B)を参照して、操作部3に設けられたワイヤ移動規制部14u、14d、ワイヤ移動規制部切替機構18及び湾曲部湾曲状態切替機構20について説明する。
湾曲部湾曲状態切替機構20は、内側ガイドパイプ40の基端部40rを固定状態或いは非固定状態に切り替える機構である。
非固定状態において湾曲部7は、第1湾曲状態、即ち長湾曲状態7Lである。非固定状態における湾曲部7は、上下湾曲操作ノブ10の回転操作に伴って、湾曲部7を構成する第1の湾曲部位7a及び第2の湾曲部位7bが湾曲動作する。
一方、固定状態において湾曲部7は、第2湾曲状態、即ち短湾曲状態7Sである。固定状態における湾曲部7は、上下湾曲操作ノブ10の回転操作に伴って、湾曲部7を構成する第1の湾曲部位7aだけが湾曲動作する。
本実施形態において、湾曲部湾曲状態切替機構20は、後述するワイヤ移動規制部切替機構18を兼用する。
まず、ワイヤ移動規制部14u、14d、について説明する。
符号14uは、上湾曲ワイヤ移動規制部であって、上湾曲ワイヤ7uの移動を規制する。符号14dは、下湾曲ワイヤ移動規制部であって、下湾曲ワイヤ7dの移動を規制する。
ワイヤ移動規制部14u、14dは、固定ストッパ15と、ストッパ当接部材16と、ワイヤ移動範囲切替ストッパ(以下、移動ストッパと略記する)17と、を備えて構成されている。
固定ストッパ15は、地板3bの予め定めた部位に固設されている。ストッパ当接部材16は、ワイヤ7u、7dの予め定めた位置に固設されている。
移動ストッパ17は、ストッパ摺動溝3e内に摺動自在に配置される。ストッパ摺動溝3eは、地板3bに立設する切替用摺動溝3cを構成する一対の壁部3dの予め定めた位置にそれぞれ形成されている。移動ストッパ17は、図6の(B)に示す第1位置と、図6の(A)に示す第2位置とに切替配置される。第1位置において、移動ストッパ17は、当接部材16に当接して該当接部材16の移動を規制する。第2位置において、移動ストッパ17は、当接部材16の移動範囲から待避する。即ち、移動ストッパ17は、ストッパ当接部材16の移動範囲に対して突没自在に構成されている。
移動ストッパ17は、当接面17aと斜面17sとを備えている。当接面17aは、ストッパ当接部材16が当接する面である。斜面17sは、後述する摺動部本体28の後述する切替面28cが当接する面である。
切替用摺動溝3cは、操作部長手軸3aに対して平行に形成された細長な溝である。ストッパ摺動溝3eは、操作部長手軸3aに対して直交した溝として形成されている。切替用摺動溝3cには摺動部本体28の摺動面28sが摺動自在に配置される。
次に、湾曲部湾曲状態切替機構20の構成を説明する。
図5に示すように湾曲部湾曲状態切替機構20は、切替レバー21と、スライド部材22と、駆動力伝達部材23と、を備えて構成されたリンク機構である。スライド部材22は、操作部3内に進退自在に配置されている。
切替レバー21は、軸12に対して回動自在に配設されている。スライド部材22は、切替レバー21の回動操作に対応して操作部長手軸3aに沿って進退移動する。駆動力伝達部材23は、例えば細長な平板部材である。駆動力伝達部材23の両端部には、一平面と他平面とを連通する、貫通孔が設けられている。
切替レバー21は、円板状のレバー本体24と、操作突起25と、連結突起26とを備えて構成されている。レバー本体24は、一平面と他平面とを貫通する中央貫通孔24hを有している。レバー本体24は、中央貫通孔24hを軸12に配置することによって、該軸12に対して回動自在に構成される。
操作突起25は、レバー本体24の外周面から外側に突出した凸部である。操作突起25は、操作部3を把持する例えば術者によって操作される。連結突起26は、レバー本体24の外周面から外側に突出した凸部である。連結突起26は、操作突起25に対応する位置関係で予め定めた位置に設けられている。
本実施形態において、連結突起26の一平面側から軸体である突起軸26aが突設している。突起軸26aは、駆動力伝達部材23の一端部に設けられた貫通孔に予め定めた嵌め合いで挿入される。したがって、駆動力伝達部材23の一端部は、切替レバー21の突起軸26aに対して回動自在に軸支されている。
図6の(A)、(B)に示すようにスライド部材22は、連結部27と、摺動部本体28と、固定非固定切替凸部29と、を連設して構成されている。連結部27は、スライド部材22の切替レバー21側を構成する。固定非固定切替凸部29は、スライド部材22の挿入部2側を構成する。
連結部27の一平面側から軸体である連結軸27aが突設している。連結軸27aは、駆動力伝達部材23の他端部に設けられた貫通孔に予め定めた嵌め合いで挿入される。したがって、駆動力伝達部材23の他端部は、スライド部材22の突起軸26aに対して回動自在に軸支されている。
これらの構成によれば、スライド部材22が切替レバー21の回動操作に伴って操作部長手軸3aに沿って進退移動するリンク機構が構成される。
摺動部本体28は、ワイヤ移動規制部切替機構18を兼用する。摺動部本体28は、切替面28cと摺動面28sとを備えている。摺動面28sは、摺動部本体28の挿入部2側に配置されている。摺動面28sは、切替用摺動溝3cを構成する壁部3dの内面に対して摺動する一側面及び他側面である。
一方、切替面28cは、移動ストッパ移動切替部(移動切替部と略記する)である。切替面28cは、摺動面28sの一側面と連結部27の一側面とを結ぶ傾斜面及び摺動面28sの他側面と連結部27の他側面とを結ぶ傾斜面である。
移動ストッパ17は、摺動部本体28を挟んで配置されている。切替面28cは、移動ストッパ17の斜面17sに当接しつつ移動することによって、移動ストッパ17を摺動部本体28の移動方向に対して直交する方向に移動させる力量を付与する。
ワイヤ移動規制部切替機構18は、切替面28cを有する摺動部本体28と、斜面17sを有する移動ストッパ17と、付勢部材である例えば引張コイルバネ19と、を備えて構成されている。
引張コイルバネ19は、両端部に取付部を備えている。取付部は、摺動部本体28を挟んで配置されている移動ストッパ17の予め定めた位置に取り付けられている。これら移動ストッパ17は、引張コイルバネ19の引張力によって操作部長手軸3a方向に引っ張られて、連結部27の側面27s及び切替面28cに、当接或いは近接している。つまり、移動ストッパ17は、引張コイルバネ19の引張力によって、当接部材16の移動範囲から待避した、第2位置に配置される。
固定非固定切替凸部29には、固定非固定切替リンク機構を構成する複数の切替リンク部材(以下、リンク部材と略記する)30の一端部が回動自在に軸支される。固定非固定切替凸部29にはリンク部材30の一端部を回動自在に配置するための貫通孔(不図示)が配列されている。
リンク部材30は、平板部材であって、両端部には一平面と他平面とを連通する貫通孔が設けられている。固定非固定切替凸部29の貫通孔には、2つのリンク部材30のそれぞれの一端部が配置される。これら一端部は、例えばカシメピンによって、固定非固定切替凸部29に対して回動自在に取り付けられている。
回動自在に取り付けられた2つのリンク部材30のうち、一方のリンク部材の他端部は、上湾曲ワイヤ7uが挿通する内側ガイドパイプ押圧部32を構成する固定非固定切替摺動部材(以下、切替摺動部と略記)33にカシメピン31によって回動自在に取り付けられている。他方のリンク部材の他端部は、下湾曲ワイヤ7dが挿通する内側ガイドパイプ押圧部32を構成する切替摺動部33に回動自在に取り付けられている。
内側ガイドパイプ押圧部32は、切替摺動部33と、押圧部材34とを備えて構成されている。切替摺動部33の一側部側には、カシメピン31が挿通する貫通孔(不図示)が配列されている。押圧部材34は、弾性部材であって、切替摺動部33の他側面に一体に固定されている。
切替摺動部33は、角形に構成された固定非固定切替枠35内に配置され、枠内面に沿って操作部長手軸3aに対して直交する方向に進退移動する。固定非固定切替枠35は、地板3bに固設されている。
なお、固定非固定切替枠35の枠内面であって一方の摺動面を有する挿入部側壁部35fには2つのガイドパイプ用貫通孔が形成されている。一方のガイドパイプ用貫通孔内には、上湾曲ワイヤ7uが挿通される内側ガイドパイプ40が摺動自在に挿通配置される。他方のガイドパイプ用貫通孔内には、下湾曲ワイヤ7dが挿通される内側ガイドパイプ40が摺動自在に挿通配置される。
一方、固定非固定切替枠35の他方の摺動面を有する切替レバー側壁部35rには2つのワイヤ用貫通孔と、切替部配置溝35aとが形成されている。一方のワイヤ用貫通孔内には、上湾曲ワイヤ7uが摺動自在に挿通配置される。他方のワイヤ用貫通孔内には、下湾曲ワイヤ7dが摺動自在に挿通配置される。切替部配置溝35aには、固定非固定切替凸部29が摺動自在に配置される。
切替レバー21と、スライド部材22と、移動ストッパ17と、内側ガイドパイプ押圧部32と、の関係を説明する。
切替レバー21の操作突起25が図5の実線の位置であるとき、スライド部材22は、図6の(A)に示すように最も挿入部2側に移動した状態である。このとき、内側ガイドパイプ押圧部32は、内側ガイドパイプ固定状態である。該押圧部32の押圧部材34は、内側ガイドパイプ40を押圧して密着している。移動ストッパ17は、引張コイルバネ19の有する引張力によって、第2位置である待避位置に配置されている。
一方、切替レバー21の操作突起25が図5の破線の位置のとき、スライド部材22は、図6の(B)に示すように最も切替レバー21側に移動した状態である。このとき、内側ガイドパイプ押圧部32は、内側ガイドパイプ非固定状態である。該押圧部32の押圧部材34は、内側ガイドパイプ40から離間している。移動ストッパ17は、引張コイルバネ19の有する付勢力に抗して、第1位置に配置されている。
移動ストッパ17は、摺動部本体28の切替面28cが該移動ストッパ17の斜面17sに当接状態であることによって第1位置に安定して保持される。
そして、図6の(B)に示す内側ガイドパイプ非固定状態において、切替レバー21の操作突起25を図5の破線の位置から実線の位置に徐々に回転移動する。すると、スライド部材22は、挿入部2側(図6の(B)の矢印Y6B方向)に向かって移動していく。

スライド部材22の移動に伴って、移動ストッパ17は、引張コイルバネ19の引張力によって第1位置から徐々に第2位置に向かって移動する。一方、スライド部材22の移動に伴って、押圧部材34は、固定非固定切替凸部29に回動自在な2つのリンク部材30が内角を徐々に大きくする方向回転されていくことによって移動されて内側ガイドパイプ40に近づいていく。
この逆に、例えば、図6の(A)に示す内側ガイドパイプ固定状態において、切替レバー21の操作突起25を図5の実線の位置から破線の位置に徐々に回転移動する。。すると、スライド部材22は、切替レバー21側(図6の(A)の矢印Y6A方向)に向かって移動していく。
スライド部材22の移動に伴って、摺動部本体28の切替面28cが斜面17sに当接しつつ移動していく。この結果、移動ストッパ17は、引張コイルバネ19の付勢力に抗して第2位置から徐々に第1位置に向かって移動していく。一方、スライド部材22の移動に伴って、押圧部材34は、固定非固定切替凸部29に回動自在な2つのリンク部材30が内角を徐々に小さくする方向に回転されていくことによって移動されて内側ガイドパイプ40から離間していく。
つまり、移動ストッパ17及び内側ガイドパイプ押圧部32は、切替レバー21の操作入力に同期して連動する。
図6の(A)に示すように移動ストッパ17が第2位置に配置され、内側ガイドパイプ40が固定状態において、上下湾曲操作ノブ10を回転操作して例えば上湾曲ワイヤ7uを牽引していく。すると、ストッパ当接部材16は、第2の位置に配置された移動ストッパ17に当接すること無く固定ストッパ15に当接する。ストッパ当接部材16が固定ストッパ15に当接した状態は、第2湾曲状態ワイヤ最大牽引状態に規定される。
一方、図6の(B)に示すように移動ストッパ17が第1位置に配置され、内側ガイドパイプ40が非固定状態において、上下湾曲操作ノブ10を回転操作して例えば上湾曲ワイヤ7uを牽引していく。すると、ストッパ当接部材16は、第1の位置に配置された移動ストッパ17の当接面17aに当接する。ストッパ当接部材16が当接面17aに当接した状態は、第1湾曲状態ワイヤ最大牽引状態に規定される。
なお、本実施形態において、第1湾曲状態ワイヤ最大牽引状態のとき、図2に示す長湾曲状態7Lである湾曲部7が例えば上方向に最大湾曲角度、180度で湾曲するように設定されている。
一方、第2湾曲状態ワイヤ最大牽引状態のとき、図2に示す短湾曲状態7Sである湾曲部7が例えば上方向に最大湾曲角度、180度で湾曲するように設定されている。
上述したように構成した内視鏡1の作用を説明する。
内視鏡1を使用するに当たって、例えば術者は、湾曲部7を第1湾曲状態にするか第2湾曲状態にするかを検討する。術者が、第1湾曲状態で検査を行う場合、即ち、湾曲部7全体を湾曲させる長湾曲状態7Lを得る場合、図6の(B)に示したように内側ガイドパイプ40は非固定状態である。このとき、移動ストッパ17は、第1の位置に配置されている。
第1湾曲状態において、術者が湾曲操作ノブ10を操作して例えば湾曲部7を上方向に湾曲させる操作を行う。すると、上湾曲ワイヤ7uの牽引に伴って、湾曲部7の第1の湾曲部位7aが徐々に湾曲されていく。第1の湾曲部位7aの湾曲に伴って湾曲部7の第2の湾曲部位7bに先端部40fが固定されている内側ガイドパイプ40に対して延在方向に沿った圧縮力が作用する。この圧縮力が、第1の湾曲部位7aの湾曲に伴って予め定めた力量よりも大きくなると、圧縮力に抗することができずに非固定状態の内側ガイドパイプ40の基端部40rが切替レバー21方向に移動する。これに対して、可撓管部8内の外側ガイドパイプ50は、先端部50f及び基端部50rが固定されていることから、該外側ガイドパイプ50の延在方向に沿って作用する圧縮力に抗する。
この結果、湾曲部7は、外側ガイドパイプ50の先端部50fを起点として、湾曲部7全体が湾曲動作する。そして、ストッパ当接部材16が移動ストッパ17に当接することによって、長湾曲状態7Lである湾曲部7が上方向に対して最大の湾曲角度、180度で湾曲する。
一方、術者が、第2湾曲状態で検査を行う場合、即ち、湾曲部7の第1の湾曲部位7aだけを湾曲させる短湾曲状態7Sを得る場合、図6の(A)に示したように内側ガイドパイプ40は固定状態である。このとき、移動ストッパ17は、第2位置に待避されている。
第2湾曲状態において、術者が湾曲操作ノブ10を操作して例えば湾曲部7を上方向に湾曲させる操作を行う。すると、上湾曲ワイヤ7uの牽引に伴って、湾曲部7の第1の湾曲部位7aが徐々に湾曲されていく。第1の湾曲部位7aの湾曲に伴って湾曲部7の第2の湾曲部位7bに先端部40fが固定されている内側ガイドパイプ40に対して延在方向に沿った圧縮力が作用する。このとき、内側ガイドパイプ40の基端部40rは、固定状態である。このため、内側ガイドパイプ40は、該内側ガイドパイプ40にかかる延在方向に沿って作用する圧縮力に抗する。
この結果、湾曲部7は、内側ガイドパイプ40の先端部40fを起点として、湾曲部7の第1の湾曲部位7aのみが湾曲動作する。そして、ストッパ当接部材16が固定ストッパ15に当接することによって、短湾曲状態7Sである湾曲部7が上方向に対して最大の湾曲角度、180度で湾曲する。
そして、術者が切替レバー21の操作突起25を移動させる操作を行うことによって、その操作に同期してスライド部材22が移動し、そのスライド部材22の移動に伴って移動ストッパ17及びガイドパイプ押圧部32が連動する。
つまり、湾曲部7が例えば第1湾曲状態から第2湾曲状態に切り替えられることによって、ガイドパイプ押圧部32が非固定状態から固定状態に切り替えられると共に、移動ストッパ17が第1の位置から第2の位置に切り替えられる。
この逆に、湾曲部7が例えば第2湾曲状態から第1湾曲状態に切り替えられることによって、ガイドパイプ押圧部32が固定状態から非固定状態に切り替えられると共に、移動ストッパ17が第2の位置から第1の位置に切り替えられる。
このように、湾曲部湾曲状態切替機構20を構成する切替レバー21の回動操作に伴って進退移動するスライド部材22に、斜面17sに当接しつつ移動する切替面28cを設けるとともに、内側ガイドパイプを固定状態或いは非固定状態に切り替える内側ガイドパイプ押圧部32を移動させるリンク部材30が取り付けられる固定非固定切替凸部29を設けている。
この構成によれば、切替レバー21の操作入力に同期して、内側ガイドパイプ40の基端部を固定状態或いは非固定状態に切り替える動作、及び移動ストッパ17を第2の位置或いは第1の位置に配置させる動作を連動させることができる。
そして、術者が湾曲操作ノブ10を操作してワイヤ最大牽引状態にしたとき、第1湾曲状態或いは第2湾曲状態に関わらず湾曲部7の最大湾曲角度が180度になる。
なお、湾曲部の湾曲状態の切替動作に同期してワイヤ移動規制部を切り替えるワイヤ移動規制部切替機構の構成は、上述した構成に限定されるものでは無く、図7、図8に示す構成等であってよい。
図7に示すように本実施形態において、操作部3内にはワイヤ移動規制部切替機構18Aが設けられている。ワイヤ移動規制部切替機構18Aは、摺動部本体28Aと、移動ストッパ17Aと、を備えて構成されている。
本実施形態において、スライド部材22Aは、連結部27を兼用する摺動部本体28Aと、固定非固定切替凸部29と、を備えて構成されている。摺動部本体28Aは、操作部長手軸3aに対して予め定めた角度で傾斜した一対のカム溝28gを有している。摺動部本体28Aには駆動力伝達部材23の他端部が突起軸28aに対して回動自在に軸支されている。
移動ストッパ17Aは、ストッパ一側面から予め定めた量突出した延出部を有する凸部17cを備えている。延出部は、操作部長手軸3aに対して直交して配置されている。
カム溝28gは、移動切替部である。カム溝28g内には、凸部17cの延出端部に設けられているカム軸17bが摺動自在に配置される。
移動ストッパ17Aは、ストッパ摺動凹部3f内に摺動自在に配置されている。ストッパ摺動凹部3fは、地板3bに立設する切替用摺動溝3cを構成する、一対の壁部3dの予め定めた位置に設けられている。凸部17cの延出部は、壁部3dに設けられた凹部内に摺動自在に配置される。
その他の構成は、上述した実施形態と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
ここで、ワイヤ移動規制部切替機構18Aの作用を説明する。
移動ストッパ17Aが、図7の(A)に示す第1の位置に配置されている状態において、スライド部材22Aを矢印Y7A方向に移動させる。すると、スライド部材22Aの移動に伴って、カム溝28g内に配置されているカム軸17bが相対的にカム溝28gの一端側から他端側に移動されていく。このとき、カム溝28gからカム軸17bに対して該カム軸17bを操作部長手軸3a方向に対して直交する方向に徐々に移動させる力量が付与される。この結果、移動ストッパ17Aは、ストッパ摺動凹部3f内を徐々に移動されて操作部長手軸3aに近接されて第2の位置に切替配置される。
一方、移動ストッパ17Aが、図7の(B)に示す第2の位置に配置されている状態において、スライド部材22Aを矢印Y7B方向に移動させる。すると、スライド部材22Aの移動に伴って、カム溝28g内に配置されているカム軸17bが相対的にカム溝28gの他端側から一端側に移動されていく。このとき、カム溝28gからカム軸17bに対して該ガム軸17bを操作部長手軸3a方向に対して直交する方向に対して徐々に移動させる力量が付与される。この結果、移動ストッパ17Aは、ストッパ摺動凹部3f内を徐々に移動されて操作部長手軸3aに対して離間されて第1の位置に到り、切替配置される。
つまり、本実施形態においては、スライド部材22Aの進退移動に伴って上述した実施形態と同様に、移動ストッパ17Aをストッパ当接部材16の移動範囲に対して突没自在にすることができる。
この結果、上述した実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
また、本実施形態においては、スライド部材22Aの進退移動によって移動ストッパ17Aを第1の位置又は第2の位置に切り替える構成である。したがって、引張コイルバネ19を不要にすることができる。この結果、切替レバー21の操作によってスライド部材22Aを移動させる際、該スライド部材22Aをバネの付勢力に抗して移動させるレバー操作を無くしてレバーの操作性が向上する。
図8に示すように本実施形態において、操作部3内にはワイヤ移動規制部切替機構18Bが設けられている。ワイヤ移動規制部切替機構18Bは、摺動部本体28Bと、移動ストッパ17Bと、を備えて構成されている。
本実施形態のスライド部材22Bは、連結部27を兼用する摺動部本体28Bと、固定非固定切替凸部29と、を備えて構成されている。摺動部本体28Bには駆動力伝達部材23の他端部が突起軸28aに対して回動自在に軸支されている。加えて、摺動部本体28Bには、リンク部材30bの端部がカシメピン31bによって回動自在に取り付けられている。リンク部材30bは、移動切替部である。
移動ストッパ17Bには、リンク部材30bの他端部がカシメピン31bによって回動自在に取り付けられている。移動ストッパ17Bは、ストッパ摺動凹部3f内に摺動自在に配置される。ストッパ摺動凹部3fは、地板3bに立設する切替用摺動溝3cを構成する、一対の壁部3dの予め定めた位置に設けられている。リンク部材30bは、壁部3dに設けられた細長な凹部内で移動可能に配置される。
その他の構成は、上述した実施形態と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
ここで、ワイヤ移動規制部切替機構18Bの作用を説明する。
移動ストッパ17Bが、図8の(A)に示す第1の位置に配置されている状態において、スライド部材22Bを矢印Y8A方向に移動させる。すると、スライド部材22Bの移動に伴って、2つのリンク部材30bがそれぞれ回動されて2つのリンク部材30bによって形成される角度θが徐々に小さくなる。この結果、移動ストッパ17Bは、リンク部材30bから付与される力によって操作部長手軸3a方向に対して直交する方向に徐々に移動される。具体的に、移動ストッパ17Bは、ストッパ摺動凹部3f内を操作部長手軸3a方向に近接するように移動されて第2の位置に到達する。
一方、移動ストッパ17Bが、図8の(B)に示す第2の位置に配置されている状態において、スライド部材22Bを矢印Y8B方向に移動させる。すると、スライド部材22Bの移動に伴って、2つのリンク部材30bがそれぞれ回動されて2つのリンク部材30bによって形成される角度θが徐々に大きくなる。この結果、移動ストッパ17Bは、リンク部材30bから付与される力によって操作部長手軸3a方向に対して直交する方向に徐々に移動される。具体的に、移動ストッパ17Bは、ストッパ摺動凹部3f内を操作部長手軸3aに対して離間されるように移動されて第1の位置に到達する。
つまり、本実施形態においても、スライド部材22Bの進退移動に伴って、上述した実施形態と同様に、移動ストッパ17Bをストッパ当接部材16の移動範囲に対して突没自在にすることができる。
この結果、上述した実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
なお、図6−図8を参照して説明したワイヤ移動規制部切替機構18、18A、18Bの構成は一例であり、他の構成で切替レバー21の操作入力に同期させて移動ストッパ17、17A、17B及び内側ガイドパイプ押圧部32を連動させるようにしてもよい。
図9を参照して電気スイッチを用いることによって、切替レバー21の操作入力に同期させて、後述するストッパ部63、64の配置位置の切替と、ガイドパイプ押圧部32による固定非固定と、を連動させる構成を説明する。
図9に示すように内視鏡1Cは、操作部3Cにワイヤ移動規制部14uC、14dC、ワイヤ移動規制部切替機構18C及び湾曲部湾曲状態切替機構20Cを備えている。
本実施形態において、ワイヤ移動規制部14uC、14dCは、図9、図10の(A)に示すようにモータ60と、モータ軸61と、ストッパ当接部材62と、を備えて構成されている。モータ軸61には第1ストッパ部63及び第2ストッパ部64が一体に備えられている。モータ60は、地板3bの予め定めた部位に固設されている。
第1ストッパ部63は、上述した固定ストッパと同様に、ストッパ当接部材62が当接することによって第2湾曲状態ワイヤ最大牽引状態を規定するストッパである。これに対して、第2ストッパ部63は、ストッパ当接部材62が当接することによって第1湾曲状態ワイヤ最大牽引状態を規定するストッパである。第1ストッパ部63又は第2ストッパ部64の一方が、モータ軸61を180度回転させることによって、ストッパ当接部材62の移動範囲に対して配置されるように構成されている。
次に、湾曲部湾曲状態切替機構20Cの構成を説明する。
湾曲部湾曲状態切替機構20Cは、リンク機構であって、切替レバー21と、操作部3内に進退自在に配置されたスライド部材22Cと、駆動力伝達部材23と、を設けて構成されている。本実施形態において、スライド部材22Cは、連結部27が一体な摺動部本体28Cと、固定非固定切替凸部29と、を連設して構成されている。摺動部本体28Cには突起軸28aが設けられ、突起軸28aには駆動力伝達部材23の他端部が回動自在に軸支されている。
摺動部本体28Cは、ワイヤ移動規制部切替機構18Cを兼用する。摺動部本体28Cの一側面は、スイッチ切替面28fとして構成されている。スイッチ切替面28fは、マイクロスイッチ65のレバースイッチ65aを切り替えるように構成されている。
ワイヤ移動規制部切替機構18Cは、摺動部本体28Cと、マイクロスイッチ65と、モータ60と、制御部66と、を備えて構成されている。摺動部本体28Cは、スイッチ切替面28fを有する。マイクロスイッチ65は、例えばレバー式の切替スイッチである
符号67は、接続基板である。接続基板67には、上下用のモータ60からそれぞれ延出する信号線等及びマイクロスイッチ65から延出する信号線等が電気的に接続される。加えて、接続基板67には、外部装置である光源装置68内に設けられた制御部66から延出する信号線が電気的に接続されている。なお、接続基板67を設けること無く、信号線等を直接制御部66に接続する構成であってもよい。
本実施形態においては、マイクロスイッチ65から信号が出力され、その出力信号が制御部66に入力され、制御部66はモータ60に指示信号を出力し、モータ60のモータ軸61が回転され、180度回転されて第1ストッパ部63又は第2ストッパ部64の一方がストッパ当接部材62の移動範囲に配置される。
その他の構成は上述した実施形態と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略している。
なお、図10の(A)に示すようにマイクロスイッチ65のレバースイッチ65aは、摺動部本体28Cが矢印Y10A方向に移動することによって、図中の実線に示す右側に傾倒した状態から破線に示す左側に傾倒した状態に切り替えられる。そして、レバースイッチ65aが実線の状態のとき、第1ストッパ部63がストッパ当接部材62の移動範囲内に配置される。一方、内側ガイドパイプ押圧部32は、内側ガイドパイプ40を押圧して内側ガイドパイプ固定状態である。
ここで、切替レバー21と、スライド部材22Cと、ワイヤ移動規制部切替機構18Cと、内側ガイドパイプ押圧部32と、の関係を説明する。
切替レバー21を操作してスライド部材22Cを切替レバー21側(図10の(A)の矢印Y10A方向)に向かって移動させていく。すると、レバースイッチ65aが破線に示す傾倒状態に切り替えられると共に、内側ガイドパイプ押圧部32による内側ガイドパイプ固定状態が非固定状態に切り替えられる。
マイクロスイッチ65の傾倒方向が切り替えられることによって、該スイッチ65から制御部66に第1の出力信号が出力される。第1の出力信号を受けた制御部66は、モータ60に第1の指示信号を出力する。第1指示信号を受けたモータ60は、モータ軸61を180度回転させて、ストッパ当接部材62の移動範囲内に第1ストッパ部63の代わりに第2のストッパ部64を切替配置する。
一方、上述した状態から切替レバー21を操作してスライド部材22Cを逆方向に移動させる。すると、レバースイッチ65aが破線に示す傾倒状態から実線に示す傾倒状態に切り替えられると共に、内側ガイドパイプ非固定状態が固定状態に切り替えられる。
このとき、スイッチ65から制御部66には第2の出力信号が出力される。第2の出力信号を受けた制御部66は、モータ60に第2の指示信号を出力する。第2指示信号を受けたモータ60は、モータ軸61を180度回転させて、ストッパ当接部材62の移動範囲内に第2ストッパ部64の代わりに第1のストッパ部63を切替配置する。
つまり、本実施形態において、ストッパ部63、64を有するモータ軸61及び内側ガイドパイプ押圧部32は、切替レバー21の操作入力に同期して連動する。即ち、レバースイッチ65aの傾倒方向を摺動部本体28Cのスイッチ切替面28fによって切り替えられることによって、モータ軸61が回転されて上述した実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
なお、切替スイッチは、上述したレバー式のマイクロスイッチに限定されるものでは無く、押釦式スイッチ、トグルスイッチ等であってもよい。また、押釦式スイッチを28Bのレバー側端面で押圧するようにしてもよい。また、切替スイッチは、光センサー、近接センサーを用いた非接触スイッチであってもよい。
また、上述した実施形態においては、モータ軸61を回転させて第1ストッパ部63と第2ストッパ部64とをストッパ当接部材62の移動範囲に切り替え配置させる構成としている。しかし、図10の(B)に示すリニアアクチュエータ70或いは図示しないソレノイドであってもよい。
リニアアクチュエータ70は、例えばストッパ部71を備えるL字形状の軸部72を有している。リニアアクチュエータ70の軸部72は、操作部長手軸3a方向に対して進退自在であり、ストッパ部71はストッパ当接部材62の移動範囲内を進退する。
本実施形態において、軸部72は、実線に示す第1突出状態と破線に示す第2突出状態とに変化する。第1突出状態においては、第1湾曲状態ワイヤ最大牽引状態を得られ、第2突出状態においては第2湾曲状態ワイヤ最大牽引状態を得られる。
また、上述した実施形態においては、スライド部材22Cの移動によってスイッチを切り替える構成にしている。しかし、切替スイッチの配置位置は、リンク機構を構成するスライド部材22C近傍に限定されるものでは無い。切替スイッチの配置位置は、リンク機構を構成する駆動力伝達部材23近傍、切替レバー21のレバー本体24近傍、或いは、操作突起25近傍、等に設ける構成であってもよい。
また、図6に示した固定ストッパ15を備える構成において、移動ストッパをモータ等の駆動装置の駆動力によってストッパ当接部材62の移動範囲に突没させるようにしてもよい。例えば、移動ストッパが、地板3bの一面から、鉛直方向に突没する構成であってもよい。
上述した実施の形態においては、挿入機器を内視鏡として説明している。しかし、挿入機器は、内視鏡に限らず、挿入部に第1の湾曲部位と第2の湾曲部位とを有して構成される湾曲部を備えるものであれば、ガイドチューブ、各種処置具、マニピュレータ等に適用可能である。
尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
本出願は、2013年8月28日に日本国に出願された特願2013−176968号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲、図面に引用されたものとする。

Claims (9)

  1. 被検体に挿入される細長な挿入部と、
    前記挿入部の先端側に湾曲可能に設けられ、第1の湾曲部位と第2の湾曲部位とを有する湾曲部と、
    前記挿入部内に挿通され、前記湾曲部を湾曲動作させるために前記挿入部に沿って進退移動自在なワイヤと、
    前記湾曲部の前記第1の湾曲部位及び前記第2の湾曲部位が湾曲動作する第1の湾曲状態と、前記第1の湾曲部位のみが湾曲動作する第2の湾曲状態と、を切替える湾曲状態切替機構と、
    前記第1の湾曲状態又は前記第2の湾曲状態において前記ワイヤの移動する範囲を規制する規制部と、
    前記湾曲状態切替機構による前記第1の湾曲状態又は前記第2の湾曲状態への切替動作に連動して、前記規制部による前記ワイヤの移動する範囲を切替える規制部切替機構と、
    を備えることを特徴とする挿入機器。
  2. 前記規制部切替機構によって前記規制部を切り替えることによって、前記第1の湾曲状態のときの前記ワイヤの移動する範囲を前記第2の湾曲状態のときの前記ワイヤの移動する範囲より短くして前記第1の湾曲状態のときの最大湾曲角度と前記第2の湾曲状態のときの最大湾曲角度とを同じ角度に設定することを特徴とする請求項1に記載の挿入機器。
  3. 前記規制部切替機構は、前記挿入部の挿入方向基端側に連設された操作部に一体に固設された固定ストッパと、前記ワイヤに固定されたストッパ当接部材が移動する範囲に突没自在な移動ストッパと、を備え、
    前記移動ストッパは、前記操作部に設けた前記湾曲状態切替機構の切替レバーの操作に伴って進退移動する該湾曲状態切替機構を構成するスライド部材によって、ストッパ当接部材が当接する第1の位置、又は、ストッパ当接部材の移動範囲から待避した第2の位置に配置されることを特徴とする請求項2に記載の挿入機器。
  4. 前記移動ストッパは、前記スライド部材を構成する摺動部本体の移動に伴って、該スライド部材の移動方向に対して直交する方向に移動されることを特徴とする請求項3に記載の挿入機器
  5. 前記規制部切替機構は、さらに、前記移動ストッパを突没させる駆動装置を備え、
    前記駆動装置は、前記スライド部材を構成する摺動部本体の進退移動によって切替操作される切替スイッチから出力される出力信号に基づいて前記移動ストッパを前記ストッパ当接部材の移動範囲に突没させることを特徴とする請求項3に記載の挿入機器
  6. 前記規制部切替機構は、ストッパ部を備える駆動装置と、前記ストッパ部の位置を切り替えるための出力信号を出力する操作スイッチと、該操作スイッチ及び前記駆動装置に接続され、前記出力信号に基づく指示信号を前記駆動装置に出力する制御部と、を備え、
    前記操作スイッチは、前記湾曲状態切替機構のリンク機構を構成する部材の近傍に配置されることを特徴とする請求項2に記載の挿入機器。
  7. 前記駆動装置は、駆動軸に第1ストッパ部と第2ストッパ部とを備え、駆動軸が180度回転することによって、一方のストッパ部が前記ワイヤに固定されたストッパ当接部材の移動範囲に配置されることを特徴とする請求項6に記載の挿入機器
  8. 前記駆動装置は、駆動軸にストッパ部を備え、駆動軸が操作部の長手軸方向に進退移動することによって、前記ストッパ部の配置位置が前記第1の湾曲状態に対応する位置、又は、前記第2の湾曲状態に対応する位置に切り替えられることを特徴とする請求項6に記載の挿入機器
  9. 請求項1に記載の挿入機器の構成を具備していることを特徴とする内視鏡。
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