JP5416324B1 - 挿入機器 - Google Patents

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Abstract

内側ガイドシース40と、固定用レバー80と、内側ガイドシース40の移動を固定する移動部材固定機構100と、を具備し、移動部材固定機構100は、ガイド部材117と、固定用操作レバー80の操作に伴い移動自在な往復部110aを有するクランク部材110と、クランク部材110の移動に伴いスライダピン130を中心に開閉自在な一対のリンク部材115と、各リンク部材115の開閉いずれかにより、露出部位40rを壁面117wに対して同時に垂直方向Rに押し付ける第2の回動位置と、露出部位40rから離間する第1の回動位置とに回動自在なカム部材120と、を具備している。

Description

本発明は、被検体内に挿入される細長な挿入部と、操作部とを有し、挿入部に操作部からの操作入力によって動作する動作部が設けられた挿入機器に関する。
近年、被検体内に挿入される挿入機器、例えば内視鏡は、医療分野及び工業用分野において広く利用されている。
医療分野において用いられる内視鏡は、細長い挿入部を被検体となる体腔内に挿入することによって、体腔内の臓器を観察できる。さらに、医療分野において用いられる内視鏡は、必要に応じて内視鏡が具備する処置具の挿通チャンネル内に挿入した処置具を用いて各種処置をすることができる。
また、工業用分野において用いられる内視鏡は、内視鏡の細長い挿入部をジェットエンジン内や、工場の配管等の被検体内に挿入することによって、被検体内の被検部位の傷及び腐蝕等の観察や各種処置等の検査を行うことができる。
ここで、内視鏡の挿入部に、動作部、例えば複数方向に湾曲自在な湾曲部が設けられた構成が周知である。
湾曲部は、管路内の屈曲部における挿入部の進行性を向上させる他、挿入部において、湾曲部よりも挿入方向の先端側(以下、単に先端側と称す)に位置する先端部に設けられた観察光学系の観察方向を可変させる。
通常、内視鏡の挿入部に設けられた湾曲部は、複数の湾曲駒が挿入部の挿入方向に沿って連結されることにより、例えば上下左右の4方向に湾曲自在となるよう構成されている。
具体的には、湾曲部は、湾曲駒の内、最も先端側に位置する湾曲駒に先端が固定された挿入部内に挿通された挿入方向の前後に移動自在な移動部材である4本のワイヤのいずれかが操作部から牽引操作されることにより、上下左右のいずれかの方向に湾曲自在となっている。
尚、ワイヤの牽引に伴い湾曲部のみが湾曲するのは、挿入部において、湾曲部よりも挿入方向の基端側(以下、単に基端側と称す)に位置する柔軟な可撓管部内のワイヤの外周には、ガイドシース等が挿入方向の先端と基端が可撓管部内に固定された状態で被覆されているためである。具体的には、ワイヤが牽引されてもガイドシースに付加される該ガイドシースの延在方向に沿った圧縮力にガイドシースが抗するためである。
ところで、湾曲部は、挿入方向の長さが短く形成されている方が、即ち、湾曲半径が小さい方が、小回りが利くようになる。このため、管路内における屈曲部に対する挿入部の先端部の通過性が向上する他、先端部に設けられた観察光学系を被検部位へ容易に近接できるようになるため有利である。
これは、湾曲部が長く形成されていると、例えば医療用の内視鏡であれば、内視鏡を大腸に挿入した際、大腸の屈曲部にて先端部が屈曲部に当たってしまい視野を失いやすくなってしまうためである。即ち、湾曲部が短い方が屈曲部にて先端部が腸壁に当たり難くなるためである。尚、湾曲部の長さを短くするには、湾曲駒の連結数を少なくすれば良い。
しかしながら、湾曲部が短く形成されていると、湾曲部を湾曲させて、屈曲部に対して先端部を通過させた後、挿入部を基端側から押し込んで、先端部を屈曲部よりも前方に進行させようとすると、即ち、屈曲部に対して湾曲部を通過させようとすると、湾曲部が腸壁を突き上げてしまう、所謂ステッキ現象が発生してしまう。よって、屈曲部に対して湾曲部が通過し難くなってしまった結果、挿入部の挿入性が低下してしまうといった場合があった。
さらには、医療用の内視鏡であれば、先端部が屈曲部を通過後、先端部及び湾曲部を体腔内組織に引っ掛けた状態で挿入部の基端側を引き込むことにより屈曲部を直線化させ、その後、挿入部を基端側から押し込んで、屈曲部に対して湾曲部を通過させる手法が一般的に用いられている。
ところが、この際、湾曲部が短く形成されていると、体腔内組織への湾曲部の当接面積が小さくなることから引っ掛かりが弱くなってしまい、挿入部を基端側へ引き込んだ際、先端部の引っ掛かりが外れてしまい、屈曲部の直線化ができない場合があり、この場合も挿入部の挿入性が低下してしまうといった問題があった。
このような問題に鑑み、日本国特開2008−253744号公報には、挿入部の先端側に湾曲部が第1の湾曲部、第2の湾曲部として2つ設けられ、厚みを有する弾性被覆部材によって第2の湾曲部が、第1の湾曲部よりも基端側において第1の湾曲部よりも硬い構成が開示されている。この構成によれば、ワイヤを小さい力で牽引すると、第1の湾曲部のみ湾曲でき、ワイヤを大きな力で牽引すると、第1の湾曲部とともに第2の湾曲部を湾曲できる構成を有していることにより、湾曲部の長さを状況によって可変できる。
さらに、日本国特開2005−185526号公報には、挿入部の先端側に位置する湾曲部内に、電流の供給に伴い剛性が増大する形状記憶合金が挿入方向に沿って2つ設けられた構成が開示されている。
この構成においては、一方、湾曲部の先端側のみ湾曲させたい場合は、基端側に位置する形状記憶合金に電流を供給して湾曲部の基端側の剛性を高めることにより、ワイヤの牽引に伴い湾曲部の基端側が湾曲せず先端側のみ湾曲する。他方、湾曲部を基端側から湾曲させたい場合は、先端側に位置する形状記憶合金に電流を供給して湾曲部の先端側の剛性を高めることにより、ワイヤの牽引に伴い湾曲部の先端側が湾曲せず基端側のみ湾曲する。
このような構成によれば、湾曲部の長さを可変することによって、挿入部の挿入性を向上させることができる。
しかしながら、日本国特開2008−253744号公報に記載の構成では、第2湾曲部が第1湾曲部よりも硬く構成されているため、第2湾曲部を湾曲させるのに、大きな力が必要となってしまう、即ち、ワイヤを牽引する湾曲操作部材の操作力量が大きくなってしまうといった問題があった。
また、第1湾曲部を湾曲させる際、厳密的には、第2湾曲部も少しだけ第1湾曲部に連動して湾曲してしまうため、第1湾曲部のみを湾曲させることができないといった問題があった。
さらに、日本国特開2005−185526号公報に記載の構成では、湾曲部内に複数の形状記憶合金を設けなければならない他、挿入部内に各形状記憶合金に電流を供給する電線を挿通しなければならず、電流を供給するための構造や湾曲の構造が複雑になるといった問題があった。
そこで、日本国特許第4856289号公報には、挿入部の先端側に第1湾曲部及び第2湾曲部が設けられた構成において、挿入部内に挿通された4本のワイヤの外周に、挿入方向の前後に移動自在な移動部材である内側ガイドシースがそれぞれ被覆され、該内側ガイドシースの挿入方向の先端(以下、単に先端と称す)が第2湾曲部の先端に固定され、各内側ガイドシースの挿入方向の基端(以下、単に基端と称す)が固定切り換え部材により同時に固定状態と非固定状態とが切り換え可能な構成が開示されている。さらに、日本国特許第4856289号公報には、各内側ガイドシースの外周に外側ガイドシースがそれぞれ被覆され、該外側ガイドシースの先端が可撓管部の先端に固定され、外側ガイドシースの基端が可撓管部の基端よりも後方に固定されている構成が開示されている。
日本国特許第4856289号公報に記載の構成によれば、一方、各内側ガイドシースの基端の固定を解除した状態で湾曲操作ノブの操作を行ってワイヤの牽引を行えば、外側ガイドシースの先端を起点として第1湾曲部及び第2湾曲部が湾曲する。他方、固定切り換え部材を操作して、各内側ガイドシースの基端を同時に固定した状態で湾曲操作ノブの操作を行ってワイヤの牽引を行えば、内側ガイドシースの先端を起点として第1湾曲部のみが湾曲する。このことから、使用状況に応じて、湾曲部の長さを容易に可変することができることにより、簡単な構成にて挿入部の挿入性が向上させることができる。
しかしながら、日本国特許第4856289号公報に記載された固定切り換え部材は、基材と2つの挟接部材とから構成され、2つの挟接部材を、リンク機構を用いてそれぞれ基材に向けて挿入方向に直交する垂直方向に移動させ、2つの挟接部材と基材との間に各内側ガイドシースの基端を挟む込むことにより各内側ガイドシースの基端を固定する構成を有している。
よって、各内側ガイドシースの移動を確実に固定するためには、各移動部材に対する基材及び2つの挟持部材の接触面積を大きくしなければならず、即ち大きな基材及び2つの挟持部材を操作部内に設けなければならないことから操作部が大型化してしまうといった問題があった。
このことから、操作部の大型化を防ぐには、小さな基材及び2つの挟持部材を用いなければならず、内側ガイドシースの基端を確実に固定することが難しくなってしまうといった問題があった。
尚、以上の問題は、内視鏡に限らず、挿入部の先端に動作部を有しているものであれば、ガイドチューブや、各種処置具、マニュピレータ等の他の挿入機器であっても同様である。また、動作部も湾曲部に限らず、挿入部の先端部内に設けられた鉗子起上台等の他の動作部であっても同様である。さらに、移動部材は、湾曲用のワイヤ、内側ガイドシースに限らず、鉗子起上台を起上させるワイヤ等、複数から構成されているものでれば同様である。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、簡単な構成かつ小さい操作力量であっても、挿入部に設けられた動作部の動作状態を可変させる複数の移動部材の同時固定を、操作部を大型化することなく確実に行うことができる構成を有する挿入機器を提供することを目的とする。
本発明の一態様における挿入機器は、被検体内に挿入される入部と、前記挿入部に設けられた動作部と、前記動作部を動作させるために、前記挿入部の内部で前記挿入部が挿入される方向に移動するよう設けられた移動部材と、前記挿入部の基端側に接続された操作部と、前記操作部にさらに設けられた、操作者により前記動作部を操作するための操作部材と、内周面が壁面で構成されるとともに、前記移動部材が移動する方向に前記壁面に沿って通過するガイド部材と、前記操作部材に基端側が接続されるとともに、先端側に前記操作部材の操作に伴い前記挿入部が挿入される方向の前後に移動自在する往復部を有するクランク部材と、前記クランク部材の移動に伴い、前記クランク部材の前記往復部に設けられたピンを中心に開閉自在な一対のリンク部材と、前記ガイド部材の内部に設けられるとともに前記各リンク部材の一端に回動自在に接続され、前記リンク部材の開閉いずれかにより、前記ガイド部材の内部を貫通する複数の前記移動部材の露出部位を前記ガイド部材の壁面に対して同時に前記挿入部が挿入される方向に直交する垂直方向に押し付ける第2の回動位置と、前記露出部位から離間する第1の回動位置とに回動自在なカム部材と、を具備している。
また、他態様による挿入機器は、被検体内に挿入される入部と、前記挿入部に設けられた動作部と、前記動作部を動作させるために、前記挿入部の内部で前記挿入部が挿入される方向に移動するよう設けられた移動部材と、前記挿入部の基端側に接続された操作部と、前記操作部にさらに設けられた、操作者により前記動作部を操作するための操作部材と、内周面が壁面で構成されるとともに、前記移動部材が移動する方向に前記壁面に沿って通過するガイド部材と、前記操作部材に基端が接続されるとともに、先端側には前記操作部材の操作に伴い前記挿入部が挿入される方向の前後に移動する往復部を有するクランク部材と、前記クランク部材の移動に伴い、前記クランク部材の前記往復部に設けられたピンを中心に開閉自在な一対のリンク部材と、前記ガイド部材の内部に設けられるとともに、前記ガイド部材内の内部を貫通する複数の前記移動部材の露出部位よりも前記移動部材が移動する方向に直交する垂直方向の内側に設けられた、一部が前記露出部位に接触自在な介在部材と、前記ガイド部材の内部において、前記介在部材よりも前記垂直方向の内側に設けられるとともに前記各リンク部材の一端に回動自在に接続され、前記リンク部材の開閉いずれかにより、前記ガイド部材の内部を貫通する複数の前記移動部材の露出部位を前記ガイド部材の壁面に対して前記介在部材を介して同時に前記垂直方向に押し付ける第2の回動位置と、前記介在部材から離間する第1の回動位置とに回動自在なカム部材と、を具備している。
第1実施の形態を示す内視鏡を具備する内視鏡装置の外観を示す斜視図 図1の挿入部の先端側の内部の構成を概略的に示す部分断面図 図2の湾曲部の第1の部位と第2の部位とが接続口金によって接続された変形例を示す部分断面図 図2の湾曲部において、第2の部位の基端側から湾曲部が湾曲された状態を概略的に示す図 図2の湾曲部において、第1の部位の基端側から湾曲部が湾曲された状態を概略的に示す図 図4の内側ガイドシースの基端が固定され、図4の湾曲部の第1の部位が、第2の部位の湾曲方向とは反対側に湾曲された状態を概略的に示す図 図1の内視鏡の操作部内に移動部材固定機構が設けられた構成を、移動部材固定機構によって内側ガイドシースが非固定の状態において概略的に内視鏡の挿入部及び操作部とともに示す図 図7の移動部材固定機構によって内側ガイドシースが固定された状態を概略的に内視鏡の挿入部及び操作部とともに示す図 図7、図8の移動部材固定機構におけるガイド部材と、リンク部材と、カバー板と、カム部材とを拡大するとともに分解して示す斜視図 第2実施の形態を示す内視鏡の操作部内に設けられた移動部材固定機構を、内側ガイドシース、外側ガイドシース、ワイヤとともに示す部分斜視図 図10移動部材固定機構によって内側ガイドシースが非固定の状態を概略的に示す図 図10の移動部材固定機構によって内側ガイドシースが固定された状態を概略的に示す図 第3実施の形態を示す内視鏡の操作部内に設けられた移動部材固定機構によって内側ガイドシースが非固定の状態を概略的に示す図 図13の移動部材固定機構によって内側ガイドシースが固定された状態を概略的に示す図 図13、図14の一対のリンク部材において、第1のカムと第2のカムとが同じ長さに形成されている状態を概略的に示す図 図13、図14の一対のリンク部材において、第1のカムよりも第2のカムが長く形成されている状態を概略的に示す図 図13、図14よりも、ブレーキ部材の凸部及び壁面の凹部の曲率を大きくした変形例を示す図 図17よりも、ブレーキ部材の凸部及び壁面の凹部の曲率を大きくした変形例を示す図 第4実施の形態の内視鏡の操作部内に設けられた移動部材固定機構において、ブレーキ部材の露出部位に対向する面に挿入方向に沿って複数の凹凸部が形成された構成を示す図 図19のブレーキ部材を拡大して示す斜視図 図19の内側ガイドシースを拡大して示す図 図19のガイド部材の壁面に大きな曲率の凹部が設けられた変形例を示す図 図19のガイド部材の壁面にも挿入方向に沿って複数の凹凸部が形成された変形例を示す図 図23のガイド部材を、図23中のIIXIV方向から見た図 図11のブレーキ部材の内側ガイドシースの露出部位への対向面及びガイド部材の壁面の双方に、凹凸部が形成された変形例を示す図 図25中のIIXVIで囲んだ部位を拡大して示す図 図11のガイド部材の壁面に形成された各内側ガイドシースのガイド溝に、凹部を形成した変形例を示す図 第5実施の形態を示す内視鏡の操作部内に設けられた移動部材固定機構によって内側ガイドシースが非固定の状態を概略的に示す図 第6実施の形態を示す内視鏡の操作部内に設けられた移動部材固定機構によって内側ガイドシースが非固定の状態を概略的に示す図 第7実施の形態を示す内視鏡の操作部内に設けられた移動部材固定機構によって内側ガイドシースが非固定の状態を概略的に示す図 図30の移動部材固定機構によって内側ガイドシースが固定された状態を概略的に示す図 第8実施の形態の内視鏡の操作部内に移動部材固定機構が設けられた構成を、移動部材固定機構によって内側ガイドシースが非固定の状態において概略的に内視鏡の挿入部及び操作部とともに示す図 第9実施の形態の内視鏡の操作部内に移動部材固定機構が設けられた構成を、移動部材固定機構によってガイドシースが非固定の状態において概略的に内視鏡の挿入部及び操作部とともに示す図 図33の移動部材固定機構によってガイドシースが固定された状態を概略的に内視鏡の挿入部及び操作部とともに示す図 移動部材固定機構にクリック板バネを設けた構成を内視鏡の挿入部及び操作部とともに示す図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。尚、図面は模式的なものであり、各部材の厚みと幅との関係、それぞれの部材の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。尚、以下、挿入機器は、内視鏡を例に挙げて説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本実施の形態を示す内視鏡を具備する内視鏡装置の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、内視鏡装置1は、内視鏡2と周辺装置10とにより主要部が構成されている。内視鏡2は、被検体内に挿入される挿入部4と、該挿入部4の基端側に接続された操作部3と、ユニバーサルコード5と、コネクタ19とから主要部が構成されている。
周辺装置10は、架台26に配置された、光源装置21と、ビデオプロセッサ22と、接続ケーブル23と、キーボード24と、モニタ25とから主要部が構成されている。また、このような構成を有する内視鏡2と周辺装置10とは、コネクタ19により互いに接続されている。
内視鏡2の操作部3に、他の操作部材である湾曲操作ノブ9と、送気送水操作釦16と、吸引操作釦17と、処置具挿入口18と、操作部材である回動自在な固定用レバー80とが設けられている。尚、湾曲操作ノブ9は、上下湾曲操作用ノブ9aと左右湾曲操作用ノブ9bとから構成されている。
内視鏡2の挿入部4は、先端側から順に、先端部6と、該先端部6の基端側に連設された動作部である複数方向に湾曲自在な湾曲部7と、該湾曲部7の基端側に連設された可撓管部8とにより構成されている。挿入部4は、挿入方向Sに沿って細長に形成されている。
湾曲部7は、操作部3に設けられた湾曲操作ノブ9への操作入力によって動作する、即ち湾曲するものである。湾曲部7は、湾曲操作ノブ9の湾曲操作による挿入部4内に挿通された後述するワイヤ30(図2参照)の牽引弛緩に伴い、例えば上下左右の4方向に湾曲自在となっている。
先端部6の先端側の先端面に、先端部6内に設けられた図示しない撮像ユニットにおける対物レンズ11aが設けられているととともに、被検体内の被検部位に向けて流体を供給する図示しないチャンネルの先端開口12と、被検体内を照明するための照明窓13と、図示しない処置具挿通チャンネルの先端開口14とが設けられている。
先端開口12からは、操作部3の送気送水操作釦16の釦操作により、気体と液体とが選択的に噴出される。先端開口14からは、操作部3の吸引操作釦17の釦操作により、処置具挿通チャンネルを介して、体腔内の粘液等が選択的に回収される他、処置具挿入口18から挿入された各種処置具が、被検部位に向けて突出される。
内視鏡2のユニバーサルコード5の先端に、コネクタ19が設けられ、このコネクタ19は、周辺装置10の光源装置21に接続されている。コネクタ19には、図示しない各種口金や、各種電気接点が設けられているとともに、ビデオプロセッサ22が、接続ケーブル23を介して電気的に接続されている。尚、上述した内視鏡装置1の構成はあくまでも一例であり、上述の構成に限定されない。
次に、挿入部4の先端側内の構成について、図2、図3を用いて説明する。図2は、図1の挿入部の先端側の内部の構成を概略的に示す部分断面図、図3は、図2の湾曲部の第1の部位と第2の部位とが接続口金によって接続された変形例を示す部分断面図である。
図2に示すように、湾曲部7の内部には、複数の湾曲駒7kが、挿入方向Sに沿って連結されて設けられている。また、複数の湾曲駒7kの外周に、ブレード7hが被覆されており、該ブレード7hの外周に、湾曲ゴム7gが被覆されている。
尚、以下、湾曲部7の内、挿入方向Sにおける前半部に位置する部位を第1の部位7aと称し、挿入方向Sにおける後半部に位置する部位を第2の部位7bと称す。
操作部3及び挿入部4内には、湾曲部7の動作状態を可変する、即ち湾曲部7を湾曲させる挿入方向Sの前後(以下、単に前後と称す)に移動自在な、例えば4本のワイヤ30が互いに挿入部4の円周方向に略90°ずれて挿通されている。第1の部位7aに位置する複数の湾曲駒7kに、4本のワイヤ30を保持するワイヤガイド7uがそれぞれ設けられている。
また、各ワイヤ30の先端は、複数の湾曲駒7kの内、挿入方向Sの最も先端側に位置する湾曲駒7kに対し固定されている。
さらに、上下湾曲用の2本のワイヤ30の各基端は、後述する図4に示すように、湾曲操作ノブ9の上下湾曲操作用ノブ9aに連結された図示しないスプロケットに巻回されている。また、左右湾曲用の2本のワイヤ30の各基端は、湾曲操作ノブ9の上下湾曲操作用ノブ9aに連結されたスプロケットとは別の左右湾曲操作用ノブ9bに連結された図示しないスプロケットに巻回されている。
即ち、上下湾曲操作用ノブ9aが操作されると、2本の上下用のワイヤ30は、一方が挿入方向Sの後方(以下、単に後方と称す)に移動され、他方が挿入方向Sの前方(以下、単に前方と称す)に移動される、即ち、一方が牽引され他方が弛緩されることにより、湾曲部7は上下方向いずれかに湾曲する。
また、左右湾曲操作用ノブ9bが操作されると、2本の左右用のワイヤ30は、一方が後方に移動され、他方が前方に移動される、即ち、一方が牽引され他方が弛緩されることにより、湾曲部7は左右方向いずれかに湾曲する。
また、第2の部位7bにおいて、複数の湾曲駒7kの内、最も基端側に位置する湾曲駒7kには、連結部材33の先端側が固定されており、連結部材33の基端側の外周には、可撓管部8を構成するブレード8hの先端側が固定されている。尚ブレード8hの外周には、外皮チューブ8gが被覆されている。
また、操作部3、挿入部4内に挿通された4本の各ワイヤ30の外周には、例えば柔軟であって挿入方向Sに沿って細長なコイルパイプから構成された、湾曲部の湾曲状態を可変させる移動部材である内側ガイドシース40がそれぞれ被覆されている。
即ち、操作部3、挿入部4内においては、各内側ガイドシース40は、挿入部4の円周方向においてずれた位置に4本挿通されている。尚、各内側ガイドシース40は、例えばステンレスのコイルパイプから形成されている。
また、各内側ガイドシース40内において、各ワイヤ30は、前後に移動自在となっている。
さらに、各内側ガイドシース40が柔軟なコイルパイプから構成されているのは、例えば通常の金属製の硬質なパイプを各ワイヤ30の外周に被覆してしまうと、湾曲部7が湾曲しなくなってしまうばかりか、可撓管部8の可撓性が低下してしまうためである。
よって、各内側ガイドシース40は、湾曲部7の湾曲性及び可撓管部8の可撓性を低下させないものであって、湾曲部7の湾曲の際、各内側ガイドシース40の延在方向に沿って働く圧縮力に抗することができるものであれば、各内側ガイドシース40を構成する部材は、コイルパイプに限定されない。
また、図2に示すように、各内側ガイドシース40の先端40sは、湾曲部7の挿入方向Sにおける中途位置、例えば、第2の部位7bの先端位置において、ブレード7hに対して、例えばロウ付けにより固定されている。
尚、各内側ガイドシース40の基端40kは、操作部3内に設けられた後述する移動部材固定機構100(図4参照)により、固定状態と非固定状態とが切り換え可能となるよう構成されている。即ち、移動部材固定機構100は、各内側ガイドシース40の挿入方向Sにおける移動を固定するものである。尚、移動部材固定機構100の説明は、後述する。
さらに、図2に示すように、可撓管部8内に位置する4本の内側ガイドシース40の外周には、例えば柔軟なコイルパイプから構成された外側ガイドシース50がそれぞれ被覆されている。尚、各外側ガイドシース50内において挿通されている各内側ガイドシース40は、挿入方向Sに対して進退自在となっている。また、各外側ガイドシース50も、例えばステンレスのコイルパイプから形成されている。
また、各外側ガイドシース50は、4本、全ての内側ガイドシース40の外周に被覆されていなくても良く、例えば湾曲部7をUP方向に湾曲させるワイヤ30の外周に被覆された内側ガイドシース40の外周のみに被覆されていても構わない。この場合、外側ガイドシース50が被覆されていない3本の内側ガイドシース40は、それぞれ先端40sと基端40kとが固定されていれば良い。
尚、従来製品で使用していたコイルシースをワイヤ30に対して2重に被覆すると可撓管部8の可撓性が低下する。このことから、内外のコイルシースとともにワイヤ30の牽引力に耐えて、湾曲部7を湾曲する圧縮力にも座屈せず且つ2重になっていても可撓管部8の可撓性が大きく低下しないように、コイルシースの肉厚と材質、素線の断面形状は工夫されており、内外のコイルシースは柔軟なものから形成されている。
よって、各外側ガイドシース50は、可撓管部8の可撓性を低下させないものであって、湾曲部7の湾曲の際、各外側ガイドシース50の延在方向に働く圧縮力に抗することができるものであれば、各外側ガイドシース50を構成する部材は、コイルパイプに限定されない。
また、図2に示すように、各外側ガイドシース50の先端50sは、可撓管部8の先端、具体的には、連結部材33の基端側に対して、例えばロウ付けによって固定されている。各外側ガイドシース50の基端50kは、可撓管部8よりも後方に位置する後述する止め部材105(図7参照)対して、例えばロウ付けにより固定されている。
このように、可撓管部8内に、先端50s及び基端50k(図7参照)が固定された状態において各外側ガイドシース50が挿通されていることにより、4本のワイヤ30の内、いずれかが牽引されて湾曲部7を湾曲させる際、各外側ガイドシース50が該外側ガイドシース50の延在方向に沿って可撓管部8に働く圧縮力に抗する。このことから、可撓性を有する可撓管部8までもが、湾曲部7とともに湾曲してしまうことが防止されている。
尚、各外側ガイドシースの先端50sと基端50kとが固定された状態において、各内側ガイドシース40は、先端40sが第2の部位7bの先端に固定され、基端40kが、各外側ガイドシース50の基端50kよりも先端側に引き込まれない長さに、挿入方向Sに沿って形成されている。
また、図3に示すように、湾曲部7は、第1の部位7aと第2の部位7bとが、接続口金7mによって、挿入方向Sに沿って連結された構成を有していても構わない。
具体的には、第1の部位7aにおいて最も基端側に位置する湾曲駒7kと、第2の部位7bにおいて最も先端側に位置する湾曲駒7kとが、外径が各湾曲駒7kの内径よりも小さい接続口金7mに嵌合されることにより、第1の部位7aと第2の部位7bとが、接続口金7mを介して接続された構成を湾曲部7は有していても構わない。
尚、第1の部位7aの最も基端側に位置する湾曲駒7kと、第2の部位7bの最も先端側に位置する湾曲駒7kとには、それぞれ図示しない穴が形成されており、各駒7kは、該穴を介して、接続口金7mに設けられた図示しないネジ穴に、図示しないビス等を介して締結されている。
また、この図3に示す構成においては、4本の内側ガイドシース40の先端40sは、接続口金7mに対して、例えばロウ付け等で固定されている。
このような図3に示す構成によれば、図2の構成と比べ、湾曲部7の中途位置に各内側ガイドシース40の先端40sを接合する際、接続口金7mに接合すれば良いことから、組立性が向上する。
次に、図4〜図6を用いて図2の湾曲部の湾曲動作について説明する。図4は、図2の湾曲部において、第2の部位の基端側から湾曲部が湾曲された状態を概略的に示す図、図5は、図2の湾曲部において、第1の部位の基端側から湾曲部が湾曲された状態を概略的に示す図である。また、図6は、図4の内側ガイドシースの基端が固定され、図4の湾曲部の第1の部位が、第2の部位の湾曲方向とは反対側に湾曲された状態を概略的に示す図である。
先ず、湾曲部7を第2の部位7bの基端側から湾曲させたい場合は、即ち、湾曲部7全体を湾曲させたい場合は、操作者は、固定用レバー80の回転操作を行わず、移動部材固定機構100を用いた各内側ガイドシース40の基端40kの固定を解除しておく。
この状態において、操作者は、湾曲操作ノブ9の内、上下湾曲操作用ノブ9a、左右湾曲操作用ノブ9bのいずれかを操作して、4本のワイヤ30の内、いずれかのワイヤ30を牽引する。その結果、各内側ガイドシース40は、基端40kが固定されていないことから、湾曲部7の第2の部位7bにおいて各内側ガイドシース40の延在方向に沿って作用する圧縮力に抗することができず、基端40kが後方に移動する。
また、可撓管部8内においては、各外側ガイドシース50は、先端50sと基端50kとが固定されていることから、各外側ガイドシース50は、各外側ガイドシース50の延在方向に沿って作用する圧縮力に抗する。
その結果、図4に示すように、湾曲部7は、各外側ガイドシース50の先端を起点として、第2の部位7bの基端側から、第1の部位7a及び第2の部位7bが湾曲する。即ち、湾曲部7全体が湾曲する。
次に、湾曲部7において、第1の部位7aだけを湾曲させたい場合には、操作者は、固定用レバー80の回転操作を行って、移動部材固定機構100を用いて各内側ガイドシース40の基端40kを固定する。
この状態において、操作者は、湾曲操作ノブ9の内、上下湾曲操作用ノブ9a、左右湾曲操作用ノブ9bのいずれかを操作して、4本のワイヤ30の内、いずれかのワイヤ30を牽引すると、各内側ガイドシース40は基端40kが固定されていることから、湾曲部7の第2の部位7bにおいて各内側ガイドシース40の延在方向に沿って作用する圧縮力に抗する。
その結果、図5に示すように、湾曲部7は、各内側ガイドシース40の先端を起点として、第1の部位7aの基端側から、第1の部位7aのみが湾曲する。
また、図4に示すように、各内側ガイドシース40の基端40kが非固定状態において、上下湾曲操作用ノブ9aが操作されて4本のワイヤ30の内、いずれか1本、例えば上側のワイヤ30が牽引されると、第1の部位7a、第2の部位7bは、上述したように上側に湾曲する。その後、第1の部位7aを第2の部位7bとは異なる方向に湾曲させたい場合は、操作者は、固定用レバー80を回転操作して移動部材固定機構100により各内側ガイドシース40の基端40kを固定する。
その後、操作者は、上下湾曲操作用ノブ9aを操作して、下側のワイヤ30を牽引すると、図6に示すように、基端40kが固定されていることから、第2の部位7bの上側への湾曲形状が固定された状態において、第1の部位7aのみが基端側から、上側とは反対の下側に湾曲する。
尚、湾曲方向は、上側及び下側に限定されない。即ち、第2の部位7bが上側に湾曲している状態で、それぞれ対応するワイヤ30を牽引することにより第1の部位7aを左または右に湾曲させても良い。また、第2の部位7bが、上、下、左、右のいずれか側に湾曲している状態で、第1の部位7aを、第2の部位7bの湾曲方向とは異なる上、下、左、右のいずれか側に湾曲させても良い。
即ち、第1の部位7aと第2の部位7bとを別方向に湾曲させることができる構成を、本実施の形態の内視鏡2は有している。尚、第1の部位7aと第2の部位7bとを別方向に湾曲させることができることにより、胃の噴門や、直腸の肛門裏近傍、大腸の襞裏等の病変を正面視し難い場所において、観察・処置が行いやすくなるといった効果が期待できる他、術者は、片手のみで簡単に湾曲操作することができる。
以上により、各内側ガイドシース40の基端40kの固定、非固定を切り換えることにより、湾曲部7の湾曲状態を切り替えることができる。
次に、内側ガイドシース40の基端40kの移動を固定する移動部材固定機構100について、図7〜図9を用いて説明する。図7は、図1の内視鏡の操作部内に移動部材固定機構が設けられた構成を、移動部材固定機構によって内側ガイドシースが非固定の状態において概略的に内視鏡の挿入部及び操作部とともに示す図、図8は、図7の移動部材固定機構によって内側ガイドシースが固定された状態を概略的に内視鏡の挿入部及び操作部とともに示す図である。図9は、図7、図8の移動部材固定機構におけるガイド部材と、リンク部材と、カバー板と、カム部材とを拡大するとともに分解して示す斜視図である。
図7、図8に示すように、操作部3内には、各内側ガイドシース40の基端40k側の挿入方向Sの移動を同時に固定する移動部材固定機構100が設けられている。尚、以下、移動部材固定機構100は、4本全ての内側ガイドシース40の基端40k側を同時に固定する場合を例に挙げて示すが、これに限らず、同時に固定する内側ガイドシース40の本数は、2本以上であれば何本であっても構わない。
移動部材固定機構100は、クランク部材110と、一対のリンク部材115と、ガイド部材117と、カム部材120とを具備して主要部が構成されている。
クランク部材110は、基端が固定用レバー80の操作部3内の端部に接続されているとともに、先端側に固定用レバー80の回動操作に伴い前後に移動自在であるとともに挿入方向Sに沿って細長な往復部110aを有している。即ち、クランク部材110は、固定用レバー80の回動を、挿入方向Sにおける往復部110aの往復運動に変換する機能を有している。
クランク部材110の往復部110aの先端には、図示しないネジ孔が形成されており、該ネジ孔には、往復部110aとともに前後に移動自在なスライダピン130が固定されている。
一対のリンク部材115は、各々同形状に形成されており、X状に開閉自在となるよう交差している。
具体的には、図9に示すように、一対のリンク部材115は、各リンク部材115の一面に、軸方向Jに沿って、一端である先端115s近傍から他端である基端115tまで切り欠き115dが形成されている。各リンク部材115の切り欠き115dが方向Qにおいて対向して重畳するよう、一対のリンク部材115はX状に交差している。
よって、X状に交差している各リンク部材115の方向Qにおける図9中の上面及び底面は、切り欠き115d同士が方向Qにおいて対向して重畳していることから、それぞれ同じ高さに位置している。
また、各リンク部材115には、該リンク部材115の軸方向Jに沿って細長な長孔115hが同形状を有して形成されている。各長孔115hの交差部位に、両長孔115hを方向Qにおいて貫通するよう、スライダピン130が嵌入している。
よって、固定用レバー80の回動操作により、クランク部材110の往復部110aの前後への移動に伴う長孔115h内におけるスライダピン130の前後への移動により、一対のリンク部材115の交差部位も、図7、図8に示すように前後に移動する。
このことにより、図7、図8に示すように、一対のリンク部材115は、スライダピン130を中心に開閉自在となっている。具体的には、図7に示すように、各長孔115hの交差部位において、スライダピン130が前方、即ち先端115s側に位置しているときは、各長孔115hの交差角度が大きくなって一対のリンク部材115は開成する。また、図8に示すように、各長孔115hの交差部位において、スライダピン130が後方、即ち基端115t側に位置しているときは、各長孔115hの交差角度が図7よりも小さくなって一対のリンク部材115は閉成する。尚、交差角度とは、スライダピン130と、各カム部材120の後述するカム軸120jの回動中心とを結ぶ角度を指す。
また、一対のリンク部材115の先端115s側は、平面形状がC字状のガイド部材117内の空間117vに位置している。尚、ガイド部材117は、操作部3内の図示しない構造体に固定されている。
具体的には、ガイド部材117の基端側部位117tの挿入方向S及び方向Qに直交する垂直方向Rの略中央に、切り欠き117k(図9参照)が形成されることにより、ガイド部材117の平面形状はC字状を有している。また、一対のリンク部材115の先端115s側は、切り欠き117kを介して空間117vに位置している。
図9に示すように、ガイド部材117は、先端側部位117s及び基端側部位117kにおける垂直方向Rの一端及び他端寄りに、挿入方向Sに沿って空間117vに貫通する貫通孔117xが2つずつ形成されている。即ち、貫通孔117xは、先端側部位117s及び基端側部位117kに4つずつ形成されている。
尚、各貫通孔117xには、図7、図8に示すように、内側ガイドシース40の基端40k側が挿入方向Sに沿って貫通している。具体的には、垂直方向Rにおいて一端側に、方向Qに沿って2つ形成された貫通孔117xには、例えば湾曲部7を上下に湾曲させる用のワイヤ30が内部に挿通された内側ガイドシース40がそれぞれ貫通している。また、垂直方向Rにおいて他端側に方向Qに沿って2つ形成された貫通孔117xには、例えば湾曲部7を左右に湾曲させる用のワイヤ30が内部に挿通された内側ガイドシース40がそれぞれ貫通している。
よって、貫通後、各内側ガイドシース40は、空間117vに対し、空間117v内に位置する部位が露出する。
空間117v内において、各リンク部材115の先端115sに対し方向Qに貫通するよう形成された各貫通孔115pに、各カム部材120のカム軸120jの方向Qの上端が、ガイド部材117の上面を塞ぐカバー119に形成された各貫通孔119pを介して回動自在となるようそれぞれ接続されている。尚、各カム軸120jの方向Qの下端は、ガイド部材117の底面または操作部3内の図示しない構造体に対して回動自在となるようにそれぞれ接続されている。
空間117vにおける各カム軸120jの外周面において、貫通孔117xに挿通された4本の内側ガイドシース40の基端40k側における空間117v内に露出する各露出部位40rに対して垂直方向Rに対向する部位に、各々同形状を有する偏芯カム120iがそれぞれ設けられている。
尚、各偏芯カム120iと一対のリンク部材115との方向Qにおける間には、上述したカバー119が位置していることから、方向Qの上方からは、空間117v内の各偏芯カム120iは、カバー119により見えなくなっている。
各偏芯カム120iは、図7、図8に示すように、一対のリンク部材115の開閉によって各カム軸120jとともに回動するものである。例えば、図7に示す一対のリンク部材115の開成状態、即ち、スライダピン130の前方への移動により各長孔115hの交差角度が大きくなっているときには、各露出部位40rから内側ガイドシース40の挿入方向Sにおける動きを阻害しない程度の所定の距離を開けて離間する第1の回動位置に各カム軸120jとともに時計周りに回転して位置する。即ち、各偏芯カム120iが第1の回動位置に位置している際は、各内側ガイドシース40の基端40k側は、前後に移動自在となっている。
また、図8に示す一対のリンク部材115の閉成状態、即ちスライダピン130の後方への移動により各長孔115hの交差角度が図7よりも小さくなっているときには、各偏芯カム120iは、各カム軸120jとともに反時計周りに回転して各露出部位40rに接触する。このことにより、各偏芯カム120iは、各露出部位40rを、該各露出部位40rが接触自在なガイド部材117の内周面を構成する壁面117wに対して同時に垂直方向Rへと押し付ける第2の回動位置に各カム軸120jとともに反時計周りに回転して位置する。
尚、この第2の回動位置においては、各偏芯カム120iと各露出部位40rとの当接点が作用点となり、各カム軸120jの回動中心が支点となり、スライダピン130が位置する一対のリンク部材115の交差位置が力点となり、梃子の力によって、各カム部材120は、各露出部位40rに対し垂直方向Rに押し付け力(ブレーキ力)を付与する。このことにより、各露出部位40rの前後への移動は同時に固定される。
尚、各偏芯カム120iは、第2の回動位置において、2本ずつ露出部位40rを壁面117wに押し付ける。即ち、一方の偏芯カム120iは、上下湾曲用のワイヤ30がそれぞれ内部に挿通された2本の内側ガイドシース40の露出部位40rを壁面117wに同時に押し付ける。他方の偏芯カム120iは、左右湾曲用のワイヤ30がそれぞれ内部に挿通された2本の内側ガイドシース40の露出部位40rを壁面117wに同時に押し付ける。
また、同形状を有する一対のリンク部材115の開閉に伴い、各偏芯カム120iは、同タイミングにおいて、第2の回動位置及び第1の回動位置間を回動する。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
先ず、操作者は、固定用レバー80を、時計周りに回転操作すると、クランク部材110の往復部110aが、操作部3内において前方に移動する。その結果、各長孔115hにおいてスライダピン130が前方、即ち一対のリンク部材115の先端115s側に移動することにより、各長孔115hの交差角度が大きくなり、一対のリンク部材115の交差位置は先端115s側に移動する。このことから、図7に示すように、各偏芯カム120iは、各カム軸120jとともに第1の回動位置に時計周りに回転して位置し、内側ガイドシース40の露出部位40rにブレーキ力を付与しない。
よって、上述したように、その後、湾曲操作ノブ9の回動操作を行うと、図7に示すように、湾曲部7は、第2の部位7bの基端から湾曲する。
次いで、操作者が固定用レバー80を、反時計周りに回転操作すると、クランク部材110の往復部110aが、操作部3内において後方に移動する。その結果、各長孔115hにおいてスライダピン130が後方、即ち一対のリンク部材115の基端115t側に移動することにより、各長孔115hの交差角度が、図7よりも小さくなり、一対のリンク部材115の交差位置は基端115t側に移動する。このことから、図8に示すように、各偏芯カム120iは、各カム軸120jとともに第2の回動位置に反時計周りに回転して位置し、各露出部位40rを壁面117wに向けて垂直方向Rに押し付けるため、各露出部位40rは、各偏芯カム120iと壁面117wとの間に挟まれて同時に固定される。尚、この第2の回動位置において、各偏芯カム120iは、該各偏芯カム120iが接触する露出部位40rへの接触部位を垂直方向Rに押し潰している。
よって、上述したように、その後、湾曲操作ノブ9の回動操作を行うと、図8に示すように、湾曲部7は、第1の部位7aの基端から湾曲する。
このように、本実施の形態においては、操作部3内に設けられた移動部材固定機構100は、固定用レバー80の回動に伴い、前後に移動自在な往復部110aを先端側に有するクランク部材110と、X状に交差されているとともに往復部110aのスライダピン130が交差位置において嵌入される長孔115hをそれぞれ軸方向Jに沿って有する開閉自在な一対のリンク部材115と、一対のリンク部材115の各先端115sに回動自在に接続されたカム部材120とから構成されていると示した。
また、各カム部材120の偏芯カム120iは、一対のリンク部材115の開成位置における第1の回動位置において、各内側ガイドシース40の露出部位40rから離間し、一対のリンク部材115の閉成位置における第2の回動位置において、各内側ガイドシース40の露出部位40rを、垂直方向Rにおいて壁面117wに押し付け、各露出部位40rの前後への移動を同時に固定すると示した。
また、第2の回動位置においては、各偏芯カム120iと各露出部位40rとの当接点が作用点となり、各カム軸120jの回動中心が支点となり、スライダピン130が位置する一対のリンク部材115の交差位置が力点となり、梃子の力によって、各カム軸120jは、各露出部位40rに対し垂直方向Rに押し付け力を付与すると示した。
このことによれば、第2の回動位置において、交差する一対のリンク部材115の交差位置が後方に移動することで、支点と力点との距離が長くなる。このことから、作用点から大きな力がブレーキ力として各露出部位40rに付与されるため、固定用レバー80の小さな操作力量にて、各内側ガイドシース40の露出部位40rに大きなブレーキ力を付与することができる。その結果、各偏芯カム120iを用いた各露出部位40rの確実な同時固定が可能になる。
また、カム部材120のカム軸120jの中心と、各露出部位40rとの間の垂直方向Rにおける距離を従来よりも短くすることができる。その結果、小型の移動部材固定機構100の構成にて、上述したブレーキ力をより強くすることができる。
さらに、一対のリンク部材115を交差させることにより、操作部3内の小さな空間、具体的には、ガイド部材117の小さな空間117vにおいて、一対のリンク部材115の先端側を大きな開閉角度で開閉することができる。その結果、小さな空間117vにおいても、各偏芯カム120iを、第1の回動位置から第2の回動位置へと十分回転させることができる。
以上から、クランク部材110と一対のリンク部材115とガイド部材117と、カム部材120のみの簡単な構成かつ固定用レバー80の小さい操作力量であっても、複数の内側ガイドシース40の同時固定を、操作部3を大型化することなく確実に行うことができる構成を有する内視鏡2を提供することができる。
(第2実施の形態)
図10は、本実施の形態を示す内視鏡の操作部内に設けられた移動部材固定機構を、内側ガイドシース、外側ガイドシース、ワイヤとともに示す部分斜視図である。図11は、図10移動部材固定機構によって内側ガイドシースが非固定の状態を概略的に示す図、図12は、図10の移動部材固定機構によって内側ガイドシースが固定された状態を概略的に示す図である。
この第2実施の形態の内視鏡の構成は、上述した図1〜図9に示した第1実施の形態の内視鏡と比して、移動部材固定機構にさらに介在部材が設けられている点と、一対のリンク部材の形状及び該リンク部材に形成された長孔の形状が異なる。よって、この相違点のみを説明し、第1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図10〜図12に示すように、本実施の形態においては、移動部材固定機構100は、クランク部材110と、一対のリンク部材215と、ガイド部材117と、介在部材であるブレーキ部材111と、カム部材120とを具備して主要部が構成されている。尚、図10〜図12においては、クランク部材110は、往復部110a以外を省略して示している。
図11、図12に示すように、一対のブレーキ部材111は、本実施の形態においては、ガイド部材117内の空間117vにおいて、空間117vに位置する各内側ガイドシース40の露出部位40rよりも垂直方向Rの内側、具体的には、垂直方向Rにおける一対のカム部材120と各露出部位40rとの間に、各露出部位40rに接触自在となるようそれぞれ位置しており、例えば断面がL字状に形成されている。
また、各ブレーキ部材111は、各カム部材120が上述した第1の回動位置においては、垂直方向Rにおいて各露出部材40rから各内側ガイドシース40の挿入方向Sにおける動きを阻害しない程度の所定の距離を開けて離間している。また、各ブレーキ部材111は、上述した第2の回動位置においては、各カム部材120の偏芯カム120iによって押圧されることにより各露出部位40rに接触する。
一対のリンク部材215は、各々同形状に形成されており、垂直方向Rに対し、後述する第2の回動位置と第1の回動位置との間において開閉自在となるようX状に交差している。
具体的には、図10に示すように、一対のリンク部材215は、一端である先端215s側に位置するとともに、図11に示す第1の回動位置において挿入方向Sと平行となる第1の平行部位215aと、他端である基端215t側に位置するとともに、図10に示す第2の回動位置において挿入方向Sと平行となる第2の平行部位215cと、第1の平行部位215aと第2の平行部位215cとを連結する直線状の連結部位215bとを有してクランク状に折り曲げられて形成されている。即ち、本実施の形態の一対のリンク部材215は、折り曲げ部を2つ有する分、第1実施の形態のリンク部材115よりも挿入方向Sへは短く軸方向Jには長く形成されている。
また、各リンク部材215の一面に、軸方向Jに沿って先端215s近傍から基端215tまで切り欠き215d(図10参照)が形成されており、各リンク部材215の切り欠き215dが方向Qにおいて対向して重畳するよう、一対のリンク部材215はX状に交差している。
よって、X状に交差している各リンク部材215の方向Qにおける図10中の上面及び底面は、切り欠き215d同士が方向Qにおいて対向して重畳していることから、それぞれ同じ高さに位置している。
また、各リンク部材215において、連結部位215b及び第2の平行部位215cに、連結部位215b及び第2の平行部位215cに沿って、長孔215hが連結部位215bと第2の平行部位215cとの境で折り曲げられた形状に、各々同形状を有して形成されている。また、各長孔215hの交差部位に、両長孔215hを方向Qにおいて貫通するようスライダピン130が嵌入している。
よって、固定用レバー80の回動操作により、クランク部材110の往復部110aの前後への移動に伴う長孔215h内におけるスライダピン130の前後への移動により、一対のリンク部材215の交差部位も、図11、図12に示すように前後に移動する。
このことにより、図11、図12に示すように、一対のリンク部材215は、スライダピン130を中心に開閉自在となっている。
具体的には、図11に示すように、各長孔215hの交差部位において、図11に示す第1の回動位置において、スライダピン130が前方、即ち先端215s寄りに位置しているときは、各長孔215hの交差角度が大きくなり、一対のリンク部材215は開成する。
また、図12に示すように、各長孔215hの交差部位において、図12に示す第2の回動位置において、スライダピン130が後方、即ち基端215t寄りに位置しているときは、各長孔215hの交差角度が図11よりも小さくなるとともに、各第2の平行部位215cは方向Qにおいて重畳し、一対のリンク部材215は閉成する。
さらに、スライダピン130は、図12に示す第2の回動位置において、各第2の平行部位215cにおける長孔215hに嵌入しているときは、上述したように各第2の平行部位215cは方向Qにおいて重畳していることから、各第2の平行部位215cに働くそれぞれ開成しようとする力は相殺されるため、各長孔215h内におけるスライダピン130の先端215s側への移動が固定される。即ち、一対のリンク部材215の閉成状態が固定されることから、固定用レバー80の回動位置が固定される。
また、一対のリンク部材215の先端215s側は、ガイド部材117内の空間117vに位置している。
また、本実施の形態においては、各カム部材120は、空間117v内において、各リンク部材215の先端215sに対して回動自在となるようそれぞれ接続されている。
また、各カム部材120の偏芯カム120iは、空間117vにおける各カム軸120jの外周面において、各ブレーキ部材111に対して垂直方向Rに対向する部位にそれぞれ設けられている。
各偏芯カム120iは、図11、図12に示すように、一対のリンク部材215の開閉によって各カム軸120jとともに回動するものであり、例えば、図11に示す一対のリンク部材215の開成状態では、各ブレーキ部材111から離間する第1の回動位置に各カム軸120jとともに時計周りに回転して位置する。即ち、各偏芯カム120iが第1の回動位置に位置している際は、各ブレーキ部材111も各露出部位40rから離間したままの状態となっていることから、内側ガイドシース40の基端40k側は、前後に移動自在となっている。
また、図12に示す一対のリンク部材215の閉成状態では、各偏芯カム120iは、各カム軸120jとともに反時計周りに回転して各ブレーキ部材111に接触する。このことにより、各偏芯カム120iは、各ブレーキ部材111を介して各露出部位40rを、該各露出部位40rが接触するガイド部材117の壁面117wに対して同時に垂直方向Rへと押し付ける第2の回動位置に各カム軸120jとともに反時計周りに回転して位置する。
尚、この第2の回動位置においては、各ブレーキ部材111と各露出部位40rとの当接点が作用点となり、各カム軸120jの回動中心が支点となり、スライダピン130が位置する一対のリンク部材215の交差位置が力点となり、梃子の力によって、各カム部材120は、各露出部位40rに対し、各ブレーキ部材111を介して垂直方向Rに押し付け力(ブレーキ力)を付与する。このことにより、各露出部位40rの前後への移動は同時に固定される。
また、この第2の回動位置において、各ブレーキ部材111は、該各ブレーキ部材111が接触する露出部位40rへの接触部位を垂直方向Rに押し潰している。
尚、同形状を有する一対のリンク部材215の開閉に伴い、各偏芯カム120iは、同タイミングにおいて、第2の回動位置及び第1の回動位置間を回動する。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
先ず、操作者は、固定用レバー80を、時計周りに回転操作すると、クランク部材110の往復部110aが、操作部3内において前方に移動する。その結果、各長孔215hにおいてスライダピン130が前方、即ち一対のリンク部材215の先端215s側に移動することにより、各長孔215hの交差角度が大きくなり、一対のリンク部材215の交差位置は、先端215s側に移動する。このことから、図11に示すように、各偏芯カム120iは、各カム軸120jとともに第1の回動位置に時計周りに回転して位置し、ブレーキ部材111に非接触となるため内側ガイドシース40の露出部位40rにブレーキ力を付与しない。
よって、上述したように、その後、湾曲操作ノブ9の回動操作を行うと、湾曲部7は、第2の部位7bの基端から湾曲する。
次いで、操作者が固定用レバー80を、反時計周りに回転操作すると、クランク部材110の往復部110aが、操作部3内において後方に移動する。その結果、各長孔215hにおいてスライダピン130が後方、即ち一対のリンク部材215の基端215t側に移動することにより、各長孔215hの交差角度が、図11よりも小さくなり、一対のリンク部材215の交差位置は、基端215t側に移動する。このことから、図12に示すように、各偏芯カム120iは、各カム軸120jとともに第2の回動位置に反時計周りに回転して位置し各ブレーキ部材111に接触する。
その後、各偏芯カム120iは、各ブレーキ部材111を介して、各露出部位40rを壁面117wに向けて垂直方向Rに押し付けることから、各露出部位40rは、各ブレーキ部材111と壁面117wとの間に挟まれて同時に固定される。尚、この第2の回動位置において、各ブレーキ部材111は、該各ブレーキ部材111が接触する露出部位40rへの接触部位を垂直方向Rに押し潰している。
よって、上述したように、その後、湾曲操作ノブ9の回動操作を行うと、湾曲部7は、第1の部位7aの基端から湾曲する。
尚、図12に示す第2の回動位置においては、スライダピン130は、各第2の平行部位215cにおける各長孔215hに嵌入し、各第2の平行部位215cは方向Qにおいて重畳している。このことから、各第2の平行部位215cにおいてそれぞれ開成しようとする力は相殺されるため、各長孔215h内におけるスライダピン130の各先端215s側への移動が固定されている。
その結果、一対のリンク部材215の閉成状態が固定されるため、固定用レバー80の回動位置が固定される。よって、第2の回動位置において、術者は固定用レバー80から指を離したとしても、各露出部位40rの固定が解除されることがない。
また、各長孔215hも、各連結部位215bと各第2の平行部位215cとの境で折れ曲がっている。このことから、各第2の平行部位215cの長孔215hに各連結部位215bの長孔215hからスライダピン130が嵌入すると、クリック感が生じるため、術者は、各露出部位40rの固定を容易に認識することができる。
このように、本実施の形態においては、各カム部材120の偏芯カム120iは、各ブレーキ部材111を介して、各露出部位40rに対して垂直方向Rに押圧力を付与して、各露出部位40rを同時に固定すると示した。
このことによれば、上述した第1実施の形態のように、各露出部位40rに偏芯カム120iを直接押し付けて固定する際、各露出部位40rに対する偏芯カム120iに接触面積が小さいことから応力が集中するため強いブレーキ力を得ることができる反面、各内側ガイドシース40の外径を小さくした場合や、該各内側ガイドシース40を構成するコイルパイプの素線の材質を柔らかくした場合においては、各露出部位40rを強く押し潰してしまい、各露出部位40r内に挿通された各ワイヤ30の移動を阻害してしまうといった問題があった。また、繰り返し各露出部位40rの固定を行うと、各露出部位40rが復元せず、塑性変形して潰れたままの状態となり、やはり各露出部位40r内に挿通された各ワイヤ30の移動を阻害してしまったり、各外側ガイドシース50内における各内側ガイドシース40の移動を阻害してしまったりするといった問題があった。
しかしながら、本実施の形態に示した各ブレーキ部材111が各露出部位40rに接触する構成では、各露出部位40rに対して押圧力を付与する各ブレーキ部材111の接触面積が各偏芯カム120iよりも大きくなることから、押圧力が分散されるため、必要以上に各露出部位40rを押し潰してしまうことを防止することができる。
また、本実施の形態においては、一対のリンク部材215は、クランク状に折り曲げられて形成されていると示した。
このことによれば、ブレーキ力を大きくするため、梃子の力点を支点から遠ざける目的から交差する各リンク部材215の軸方向の長さを単純に延長してしまうと、移動部材固定機構100が大きくなってしまう。しかしながら、本実施の形態においては、各リンク部材215は、クランク状に折り曲げられることにより力点を支点から遠ざけていることから、挿入方向S及び垂直方向Rに大きくなることがない。よって、移動部材固定機構100が大きくなることがないため、ブレーキ力の大きな移動部材固定機構100を操作部内に収納することができる。
さらに、一対のリンク部材215は、第1の実施の形態の一対のリンク部材115よりも長孔215hの長さが短くなることに加え、第1の回動位置において、スライダピン130を、カム部材120のカム軸120jに近付けることができる。このことから、長孔215h内における小ないスライダピン130の移動量であってもカム部材120を大きく回転させることができるため、往復部110aの挿入方向Sへの移動量も小さくでき、移動部材固定機構100の小型化を実現することができる。さらに、固定用レバー80の回転量も少なくなるため、固定用レバー80の回転量が多くなることによって湾曲操作ノブ9の回動操作を阻害してしまうことがなくなる。
また、本実施の形態においては、一対のリンク部材215において、各第2の平行部位215cにも、該各第2の平行部位215cに沿って長孔215hが形成されていると示した。
このことによれば、上述した第1実施の形態の構成においては、術者が固定用レバー80から指を離すと、潰された各露出部位40rが元に戻ろうとする弾性回復力を受けて、各偏芯カム120iが、図12に示す第2の回動位置から時計周りに回転してしまい、一対のリンク部材115が少しだけ開成するとともに、往復部110a前方に少しだけ移動することにより、固定用レバー80が回転してしまって、各露出部位40rを固定するブレーキ力が小さくなってしまうといった問題があることから、術者は固定用レバー80から指を離すことができなかった。
このため、図示しない別の場所に固定状態を維持するロック機構を設ける必要があり、加えて、固定したことを認識するためのクリック機構なども別途設ける必要があった。
しかしながら、本実施の形態においては、各第2の平行部位215cに形成された長孔215hにて、スライダピン130の移動を固定することができることから、術者が固定用レバー80から指を離しても、各露出部位40rの固定状態を維持することができる。
したがって、第1実施の形態とは異なり、別の部位にロック機構を設ける必要がなく、部品点数を減らすことができる。加えて術者が固定用レバー80の回動操作をした際に、クリック感を指に感じるため固定を容易に認識することができ、固定用レバー80を途中で止めてしまうことがないため、確実な切替操作が可能になる効果がある。
尚、その他の効果は、上述した第1実施の形態と同じである。
(第3実施の形態)
図13は、本実施の形態を示す内視鏡の操作部内に設けられた移動部材固定機構によって内側ガイドシースが非固定の状態を概略的に示す図、図14は、図13の移動部材固定機構によって内側ガイドシースが固定された状態を概略的に示す図である。図15は、図13、図14の一対のリンク部材において、第1のカムと第2のカムとが同じ長さに形成されている状態を概略的に示す図、図16は、図13、図14の一対のリンク部材において、第1のカムよりも第2のカムが長く形成されている状態を概略的に示す図である。
この第3実施の形態の内視鏡の構成は、上述した図10〜図12に示した第2実施の形態の内視鏡と比して、ブレーキ部材の内側ガイドシースの露出部位に対向する面に凸部が設けられている点と、ガイド部材の壁面において凸部に対向する位置に凹部が設けられている点と、一対のリンク部材が4節リンクから構成されている点が異なる。
よって、この相違点のみを説明し、第2実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。尚、図13、図14においても、クランク部材110は、往復部110a以外を省略して示している。
本実施の形態においては、図13、図14に示すように、各ブレーキ部材111の各露出部位40rに対向する面、即ち各露出部位40rに接触する面111mの挿入方向Sにおける略中央に、接触面が部分円弧状を有する凸部111cが形成されている。
また、ガイド部材117の壁面117wにおいて、各凸部111cに対向する部位にも、各凸部111cと同じ曲率半径を有する部分円弧状の凹部117dがそれぞれ形成されている。
尚、図13、図14とは反対に、壁面117wに凸部が形成され、面111mに凹部が形成されていても構わないし、凸部111cと凹部117dとの曲率が異なっていても構わない。
また、各カム部材120を回動させる一対のリンク部材315は、前半部に位置するとともに先端側が第1の回動位置において挿入方向Sと平行に位置するよう折れ曲がった形状を有する第1のリンク315aと、該第1のリンク315aの基端に回動自在に接続された直線状を有する第2のリンク315bとから構成されている。また、一対のリンク部材315は、一端である第1のリンク315aの先端315s側と、他端である第2のリンク315bの基端315tとにおいて交差しているとともに、基端315tの交差位置においてピン330が嵌入されて、往復部110aの先端に回動自在に接続されている。即ち、一対のリンク部材315は、既知の4節リンクから構成されている。
尚、一対のリンク部材315の先端315sに、各カム部材120が回動自在に接続されている。
一対のリンク部材315は、往復部110aの前後への移動に伴う、ピン330の前後への移動による交差部位の前後への移動により、図13に示すように開成状態と図14に示す閉成状態とに開閉自在に構成されている。
各偏芯カム120iは、図13、図14に示すように、一対のリンク部材315の開閉によって各カム軸120jとともに回動するものであり、例えば、図13に示す一対のリンク部材215の開成状態では、各ブレーキ部材111から離間する第1の回動位置に各カム軸120jとともに時計周りに回転して位置する。
即ち、各偏芯カム120iが第1の回動位置に位置している際は、各ブレーキ部材111も各露出部位40rから離間したままの状態となっていることから、各内側ガイドシース40の基端40k側は、前後に移動自在となっている。
また、図14に示す一対のリンク部材315の閉成状態では、各偏芯カム120iは、各カム軸120jとともに反時計周りに回転して各ブレーキ部材111に接触する。このことにより、各偏芯カム120iは、各ブレーキ部材111を介して各露出部位40rを、該各露出部位40rが接触するガイド部材117の壁面117wに対して同時に垂直方向Rへと押し付ける第2の回動位置に各カム軸120jとともに反時計周りに回転して位置する。
尚、この第2の回動位置においては、図14に示すように、各露出部位40rは、各ブレーキ部材111の凸部111cとガイド部材117の凹部117dとの間において挟まれて変形され潰された、即ち折れ曲がった状態となる。このことにより、各露出部位40rの移動が固定される。
また、第2の回動位置においては、各露出部位40r内に挿通された各ワイヤ30の挿通抵抗が増えない程度に各露出部位40rが変形するよう、凸部111c及び凹部117dの曲率と、各フレーキ部材111の垂直方向Rにおける移動量が規定されている。
このように、本実施の形態においては、各ブレーキ部材111の各露出部位40rへの対向面111mに凸部111cが形成され、ガイド部材117の壁面117wの凸部111cの対向部位に凹部117dが形成されていると示した。
このことによれば、各露出部位40rを、上述した第1及び第2実施の形態のように対向面111mが平坦面から構成されたブレーキ部材111を用いて垂直方向Rに挟んで、各露出部位40rの直線形状を維持して固定するのと比較して、各露出部位40rを凸部111c及び凹部117dを用いて部分的に変形させて固定する構成を有していることから、各内側ガイドシース40に対し各ワイヤ30によって湾曲力が加わった際に、各内側ガイドシース40は前後に滑り難くなることから固定力を向上させることができる。
従って、各露出部位40rを潰す量を、第1、第2実施の形態よりも減らしても固定力を向上させることができることから、固定の際に固定用レバー80を回転させる作動力を軽減させることができる。
また、本実施の形態においては、一対のリンク部材315は、4節リンクから構成されていると示した。
このことによれば、上述した第1、2の実施形態とは異なり、第1のリンク315aの先端315sに、往復部110aの動き初めから力を加えることができることから、固定用レバー80の操作力量を軽減させることができる。
また、図15に示すように、第1のリンク315aと第2のリンク315bとを同じ長さにするのではなく(315a=315b)、第2のリンク315bの長さを、第1のリンク315aよりも長くすることにより(315a<315b)、偏芯カム120iを同じ回転角度を回転するのに対して必要な往復部110aの挿入方向Sにおける移動量を小さくすることができる(L1>L2)。このことから、固定用レバー80の回転量を小なくすることができるため、固定用レバー80の回転量が多くなってしまい湾曲操作ノブ9の回動操作を阻害してしまうことがなくなる。
尚、その他の効果は、上述した第2実施の形態と同じである。
また、以下、変形例を、図17、図18を用いて示す。図17は、図13、図14よりも、ブレーキ部材の凸部及び壁面の凹部の曲率を大きくした変形例を示す図、図18は、図17よりも、ブレーキ部材の凸部及び壁面の凹部の曲率を大きくした変形例を示す図である。
図17に示すように、各ブレーキ部材111の各露出部位40rへの対向面111mに形成される凸部111c及びガイド部材117の壁面117wに形成される凹部117dは、図13、図14に示す凸部111c、凹部117dよりも大きな曲率、例えばR=40〜60に形成されていても構わない。
このことによれば、図13、図14に示す構成では、凸部111c、凹部117dの曲率が小さいため、各ブレーキ部材111から各露出部位40rへ付与されるブレーキ力が、凸部111cに集中してしまうことから、各露出部位40rの変形量が多くなってしまい、各露出部位40r内に挿通されたワイヤ30の移動が阻害されてしまうといった問題がある。しかしながら、図17に示すように凸部111c、凹部117dの曲率を大きくすれば、各露出部位40rを大きな接触面積を以て変形させることができるため、上述した問題を解消することができる。尚、その他の効果は、本実施の形態と同じである。
さらに、凸部111c、凹部117dの曲率は、図18に示すように、図17に示す曲率よりもさらに大きくしても、図17と同様の効果を得ることができる。
(第4実施の形態)
図19は、本実施の形態の内視鏡の操作部内に設けられた移動部材固定機構において、ブレーキ部材の露出部位に対向する面に挿入方向に沿って複数の凹凸部が形成された構成を示す図、図20は、図19のブレーキ部材を拡大して示す斜視図、図21は、図19の内側ガイドシースを拡大して示す図である。
この第4実施の形態の内視鏡の構成は、上述した図10〜図12に示した第2実施の形態の内視鏡と比して、各ブレーキ部材の各内側ガイドシースの露出部位に接触する面に凹凸部が設けられている点が異なる。
よって、この相違点のみを説明し、第1〜第3実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。尚、図18においても、クランク部材を省略して示している。
図19、図20に示すように、本実施の形態においては、各ブレーキ部材111の露出部位40rに対向する面111mに、挿入方向Sに沿って凸部111c及び凹部111dが交互に形成されていることにより、面111mに、挿入方向Sに沿って複数の凹凸部111eが形成されている。
尚、図20に示すように、挿入方向Sにおける凹部111dの幅aは、各露出部位40rを構成するコイルパイプの素線幅bよりも大きくなるよう形成されている(a>b)。これは、各露出部位40rの移動を固定する第2の回動位置において各露出部位40rに凹凸部111eが接触した際、凹部111dにコイルの素線の一部が嵌入するようにするためである。即ち、凹部111dは、必ず挿入方向Sにおいて素線の一部が嵌入する幅を有している。
このような構成によれば、第2の回動位置において各露出部位40rに凹凸部111eが接触した際、第2実施の形態よりも各ブレーキ部材111の接触面積は減ってしまう。ところが、複数の凹部111dにコイルの素線が嵌入するため、各露出部位40rに対する摩擦抵抗を第2実施の形態よりも大きくすることができることから、各露出部位40rに付与するブレーキ力を大きくすることができる。
尚、その他の効果は、上述した第2実施の形態と同じである。また、図23に示すように、挿入方向Sにおける凹部117dの幅cは、各露出部位40rを構成するコイルパイプの素線幅bよりも大きくなるよう形成されていても良い(c>b)。
また、以下、変形例を、図22を用いて示す。図22は、図19のガイド部材の壁面に大きな曲率の凹部が設けられた変形例を示す図である。
図22に示すように、ブレーキ部材111の対向面111mに上述した凹凸部111eが形成されている状態において、ガイド部材117の壁面117wに、上述した図17に示したような大きな曲率の凹部117dが形成されていても構わない。尚、凹部117dに、複数の凹凸部がさらに形成されていても構わない。
さらに、以下、変形例を、図23、図24を用いて示す。図23は、図19のガイド部材の壁面にも挿入方向に沿って複数の凹凸部が形成された変形例を示す図、図24は、図23のガイド部材を、図23中のIIXIV方向から見た図である。
図23、図24に示すように、ガイド部材117の壁面117wにも、挿入方向Sに沿って凸部117c及び凹部117dが交互に形成されていることにより、壁面117wに、挿入方向Sに沿って複数の凹凸部117eが形成されていても構わない。
また、以下、変形例を、図25、図26を用いて示す。図25は、図11のブレーキ部材の内側ガイドシースの露出部位への対向面及びガイド部材の壁面の双方に、凹凸部が形成された変形例を示す図、図26は、図25中のIIXVIで囲んだ部位を拡大して示す図である。
図25、図26に示すように、各ブレーキ部材111の各露出部位40rに対向する面111mに、挿入方向Sに沿って凸部111c及び凹部111dが交互に形成されている。その結果、面111mに挿入方向Sに沿って複数の凹凸部111eが形成されているとともに、ガイド部材117の壁面117wにも、挿入方向Sに沿って凸部117c及び凹部117dが交互に形成されている。このことにより、壁面117wに挿入方向Sに沿って複数の凹凸部117eが形成されていても構わない。
尚、図26に示すように、ブレーキ部材111の凸部111cは、ガイド部材117の凸部117cと対向して位置するとともに、凹部111dは、凹部117dと対向して位置する。
また、各露出部位40rの移動を固定する第2の回動位置においては、各露出部位40rは、凸部111cと凸部117cとにより垂直方向Rに挟まれて垂直方向Rに変形されることにより移動が固定される。
尚、この固定状態においては、凹部111dと凸部117cとの間に位置する各露出部位40rは非変形状態となっている。
これは、固定状態において各露出部位40rが前後にずれた場合、凸部111cまたは凸部117cに各露出部位40rの非変形部位が当接するため、それ以上、各露出部位40rが前後にずれないよう各露出部位の位置を規制するためである。
さらに、以下、変形例を、図27を用いて示す。図27は、図11のガイド部材の壁面に形成された各内側ガイドシースのガイド溝に、凹部を形成した変形例を示す図である。
図27に示すように、各ガイド部材117の壁面117wに形成された各内側ガイドシース40の部分円弧状のガイド溝117yにおける各内側ガイドシース40に対向する面に、径cを有する円状の凹部117dが少なくとも1つ形成されていても構わない。
尚、径cは、各露出部位40rを構成するコイルパイプの素線幅bよりも大きくなるよう形成されている(c>b)。
(第5実施の形態)
図28は、本実施の形態を示す内視鏡の操作部内に設けられた移動部材固定機構によって内側ガイドシースが非固定の状態を概略的に示す図である。
この第5実施の形態の内視鏡の構成は、上述した図10〜図12に示した第2実施の形態の内視鏡、図13〜図16に示した第3実施の形態の内視鏡、図19〜図21に示した第4実施の形態の内視鏡と比して、ガイド部材内の空間において、カム部材と各露出部位との間に介在される介在部材が、ブレーキ部材と変形部材と接触部材とを有して構成されている点が異なる。
よって、この相違点のみを説明し、第2〜第4実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。尚、図28において、クランク部材110は省略して示している。
図28に示すように、ガイド部材117内の空間117vにおいて、カム部材120の偏芯カム120iと各露出部位40rとの垂直方向Rにおいて挟まれた位置に設けられた一対の介在部材150は、本実施の形態においては、押圧部材である一対のブレーキ部材111と、一対の変形部材151と、一対の接触部材152とから構成されている。
各ブレーキ部材111は、上述したように、各露出部位40rの移動を固定する第2の回動位置において各偏芯カム120iが接触し、各偏芯カム120iによって垂直方向Rの外側に押圧される部材である。
各変形部材151は、垂直方向Rにおいて各ブレーキ部材111と各露出部位40rとの間に位置するとともに、第2の回動位置において各接触部材152が各露出部位40rに接触した状態において、各ブレーキ部材111への各偏芯カム120iからの押圧に伴い垂直方向Rに変形する部材である。
尚、各変形部材151は、各内側ガイドシース40のコイルシースを構成するステンレスよりも変形し易い材料である形状記憶合金(Ni-Ti合金)等から構成されている。
各接触部材152は、垂直方向Rにおいて、各変形部材151と各露出部位40rとの間に位置しているとともに、第2の回動位置において各露出部位40rを押圧し、各露出部位40rの挿入方向Sへの移動を、摩擦力を以て停止させる板状の部材である。
尚、各接触部材152は、各内側ガイドシース40と同じ材料から構成されている。即ち、ステンレスの板状部材から構成されている。
また、垂直方向Rにおいて、各変形部材151と各露出部位40rとの間に各接触部材152を挟んだのは、即ち、各変形部材151を直接各露出部位40rに接触させないのは、ステンレスから構成された各露出部位40rに直接各変形部材151を接触させてしまうと、構成される材料が異なる各変形部材151が摩耗してしまうためである。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
各偏芯カム120iが回転して、第2の回動位置において、各ブレーキ部材111を垂直方向Rにおいて各露出部位40r側に押し付けると、各接触部材152は、各露出部位40rを押圧する。
このことにより、各露出部位40rの挿入方向Sにおける移動は固定されるが、この際、各接触部材152と各ブレーキ部材111との間に挟まれた各変形部材151が垂直方向Rに極僅かに潰れて変形する。尚、各変形部材151は、各露出部位40rの固定を解除すると、形状が潰れる前の形状に戻る。
このような構成によれば、第2の回動位置において、各変形部材151は、各露出部位40rの移動を固定するのに用いる各偏芯カム120i、各ブレーキ部材111、ガイド部材117、各内側ガイドシース40、一対のリンク部材115、215、315等)の寸法許容差内でのバラツキを吸収できる。このため、4本の露出部位40rの同時固定を行いやすくなることから、固定用レバー80の回転力量を軽減することができる。
つまり、変形部材151がないと、4本の露出部位40rのうち、関連部品の寸法の組み合わせによって、初めに一本の露出部位40rを固定してから、最後の一本の露出部位40rを固定するまで、初めに固定した露出部位40rから3本目までの露出部位40rは、既に十分に固定されているにも関わらずさらに固定力を増すことになるため、必要以上の力が必要になる。
しかしながら、変形部材151は、その厚さや材質によって固定に必要な力を少し超えた力で初めて変形するようになっているため、4本の露出部位40rを固定するのに必要以上の力を用いなくても済み、固定用レバー80の回転力量を軽減することができる。
尚、その他の効果は、上述した第2〜第4実施の形態と同じである。
また、本実施の形態においては、各変形部材151は、形状記憶合金(Ni-Ti合金)から構成されていると示した。これに限らず、必要な固定力を少し超えた力で初めて変形し、力を解除すれば変形が戻る材料であれば、硬質の高分子材料、バネ材等どんな材料から構成されていても構わない。
(第6実施の形態)
図29は、本実施の形態を示す内視鏡の操作部内に設けられた移動部材固定機構によって内側ガイドシースが非固定の状態を概略的に示す図である。
この第6実施の形態の内視鏡の構成は、上述した図10〜図12に示した第2実施の形態の内視鏡、図13〜図16に示した第3実施の形態の内視鏡、図19〜図21に示した第4実施の形態の内視鏡と比して、ガイド部材内の空間において、各カム部材と各露出部位との間に介在される介在部材が、ブレーキ部材と摩擦係合部材とから構成されている点が異なる。
よって、この相違点のみを説明し、第2〜第4実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。尚、図29において、クランク部材110は省略して示している。
図29に示すように、ガイド部材117内の空間117vにおいて、各カム部材120の偏芯カム120iと各露出部位40rとの垂直方向Rにおいて挟まれた位置に設けられた介在部材160は、本実施の形態においては、押圧部材である一対のブレーキ部材111と、一対の摩擦係合部材161とから構成されている。
各ブレーキ部材111は、上述したように、各露出部位40rの移動を固定する第2の回動位置において各偏芯カム120iが接触し、各偏芯カム120iによって垂直方向Rの外側に押圧される部材である。
各摩擦係合部材161は、垂直方向Rにおいて、各ブレーキ部材111と各露出部位40rとの間に位置するとともに、第2の回動位置において各露出部位40rを垂直方向Rに押圧して、各露出部位40rの挿入方向Sにおける移動を、摩擦力を以て停止させるものである。
尚、各摩擦係合部材161は、フェノール樹脂にチタン酸カリウムウィスカを混ぜて固めた、自動2輪車や自動車用の所謂ブレーキパッドから構成されている。
このような構成によれば、第2の回動位置において各露出部位40rに固定力を付与する各摩擦係合部材161は、制動力に優れる材料から構成されていることから摩耗し難く、多少摩耗しても十分な制動力を維持することができる。
尚、その他の効果は、上述した第2〜第4実施の形態と同じである。
(第7実施の形態)
図30は、本実施の形態を示す内視鏡の操作部内に設けられた移動部材固定機構によって内側ガイドシースが非固定の状態を概略的に示す図、図31は、図30の移動部材固定機構によって内側ガイドシースが固定された状態を概略的に示す図である。
この第7実施の形態の内視鏡の構成は、上述した図10〜図12に示した第2実施の形態の内視鏡、図13〜図16に示した第3実施の形態の内視鏡、図19〜図21に示した第4実施の形態の内視鏡、図28に示した第5実施の形態の内視鏡、図29に示した第6実施の形態の内視鏡と比して、第1の回動位置においてブレーキ部材の偏芯カムが接触する面に傾斜面が形成されている点が異なる。
よって、この相違点のみを説明し、第2〜第6実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。尚、図30、図31においても、クランク部材110を省略して示している。
図30、図31に示すように、各ブレーキ部材111の各偏芯カム120iが接触する面111wの少なくとも一部に、具体的には、各偏芯カムが第1の回動位置において接触する面111wに、先端側に向かうに従い、垂直方向Rの内側に向かって行くよう傾斜する直線状の傾斜面111uが形成されている。即ち、面111wは、先端側の平坦面111fと傾斜面111uとから構成されている。尚、傾斜面111uは、直線状の面に限らず、曲率面から構成されていても構わない。
尚、傾斜面111uの角度、位置は、図30に示すように、各露出部位40rが非固定な第1の回動位置においては、偏芯カム120iが傾斜面111uに接触し、図31に示すように、各露出部位40rの移動を固定する第2の回動位置においては、偏芯カム120iが平坦面111fに接触するよう調整されている。
このような構成によれば、偏芯カム120iが図30に示す第1の回動位置から図31に示す第2の回動位置へと回転する際、傾斜面111uに沿って偏芯カム120iは回転する。このことから、ブレーキ部材111の垂直方向Rへの移動量が、面111wが平坦な面のみから構成されている場合よりも固定用レバー80の同じ回転量であっても増える、即ちブレーキ部材111から各露出部位40rに対し垂直方向Rに付与されるブレーキ力が大きくなる。
よって、移動部材固定機構100を小型化することができる他、少ない偏芯カム120iの回転力で十分な固定力を各露出部位40rに付与することができる。このことから、固定用レバー80の回転量を小なくすることができるため、固定用レバー80の回転量が多くなってしまうことにより湾曲操作ノブ9の回動操作を阻害してしまうことがなくなる。尚、その他の効果は、上述した第2〜第6実施の形態と同じである。
(第8実施の形態)
図32は、本実施の形態の内視鏡の操作部内に移動部材固定機構が設けられた構成を、移動部材固定機構によって内側ガイドシースが非固定の状態において概略的に内視鏡の挿入部及び操作部とともに示す図である。
この第7実施の形態の内視鏡の構成は、上述した図1〜図9に示した第1実施の形態の内視鏡、図10〜図12に示した第2実施の形態の内視鏡、図13〜図16に示した第3実施の形態の内視鏡、図19〜図21に示した第4実施の形態の内視鏡、図28に示した第5実施の形態の内視鏡、図29に示した第6実施の形態の内視鏡、図30、図31に示した第7実施の形態の内視鏡と比して、移動部材固定機構は、ワイヤの挿入方向の移動を固定する点が異なる。
よって、この相違点のみを説明し、第1〜第7実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。尚、図32においては、移動部材固定機構100の一対のリンク部材は、一対のリンク部材115を例に挙げて説明する。
本実施の形態においては、図32に示すように、上述した第1〜第7実施の形態とは異なり、湾曲部7は1つから構成されており、移動部材であるワイヤ230の外周を被覆するガイドシースも1つのコイルシース240から構成されている。
また、一対のリンク部材115の長孔115hの基端には、第2の回動位置において、ブレーキの力が最大になると、往復部110aと平行になる部分が設けられている。
尚、ワイヤ230が内部に挿通されたコイルシース240の基端240kは、止め部材105に固定されている。
また、各ブレーキ部材111は、断面がコの字状に形成されている。各ブレーキ部材111は、各ワイヤ230におけるガイド部材117内の空間117vの露出部位の移動を同時に固定するものである。
このような構成によれば、従来の湾曲部7が1つのみ設けられた内視鏡では、操作部3の湾曲操作ノブ9の回転を半固定状態(湾曲はできるが、湾曲操作ノブ9の回転に力が必要なため、ゆっくりと湾曲部7を湾曲することが出来る状態)にするエンゲージ機構に、上下湾曲操作用ノブ9a及び左右湾曲操作用ノブ9bの回転を止める力を少しずつ大きくする構成が用いられて各ノブ9a、9b毎に別個に設けられていた。このため、湾曲部7の湾曲形状を、上下左右の4方向の全てにおいて半固定状態に保持しようとすると、それぞれのエンゲージ機構における半固定用のノブもしくはレバーを回動操作する必要があり、操作が煩雑であった。
また、体腔内の壁に当たったり、処置具170を挿通する等したりして、湾曲部7に力が付与されると、湾曲操作ノブ9のスプロケットと各ワイヤ230を接続する部分の間にチェーンが位置していることから、湾曲部7が動いてしまうことがあった。
このため、処置などの際にしっかりと湾曲部7の湾曲状態を固定したい場合は、術者は指で湾曲操作ノブ9を抑え続けている必要があった。
しかしながら、本実施の形態の構成によれば、移動部材固定機構100を用いて、各ワイヤ230の挿入方向Sにおける移動が確実に固定できるため、半固定ではなく、固定用レバー80を用いて、湾曲部7の所望の湾曲形状をしっかりと固定することができる。
このため、処置具170の押し引きによって体腔内を切開する処置などの際に、処置具170の先端が体壁からの力を受けて湾曲部7の湾曲角度が変わってしまい、処置がし難くなってしまう事を防止することができる。
さらに、各ノブ9a、9bの回動を半固定する機構が不要となるため、湾曲操作ノブ9の起立高さを低くすることができるようになることから、特に手の小さい術者の湾曲操作性が向上する。
また、平均的な手の大きさの術者であっても、操作部を保持する左手の指で2つに重ねられた湾曲ノブ(通常、上側が湾曲部を左右に湾曲するノブ、下側が湾曲部を上下に湾曲するノブ)を同時に操作するのは難しい操作であるが、ノブの高さを低くできるので湾曲操作性が向上する。
尚、その他の効果は、上述した第1〜第7実施の形態と同じである。
また、本実施の移動部材固定機構100を用いて、各ワイヤ230の移動を完全に固定するのではなく、各ブレーキ部材111から各ワイヤ230へ付与されるブレーキ力を弱めることにより、従来と同様、湾曲部7の半固定状態を実現しても良い。
(第9実施の形態)
図33は、本実施の形態の内視鏡の操作部内に移動部材固定機構が設けられた構成を、移動部材固定機構によってガイドシースが非固定の状態において概略的に内視鏡の挿入部及び操作部とともに示す図である。図34は、図33の移動部材固定機構によってガイドシースが固定された状態を概略的に内視鏡の挿入部及び操作部とともに示す図である。
この第9実施の形態の内視鏡の構成は、上述した図1〜図9に示した第1実施の形態の内視鏡、図10〜図12に示した第2実施の形態の内視鏡、図13〜図16に示した第3実施の形態の内視鏡、図19〜図21に示した第4実施の形態の内視鏡、図28に示した第5実施の形態の内視鏡、図29に示した第6実施の形態の内視鏡、図30、図31に示した第7実施の形態の内視鏡、図32に示した第8実施の形態の内視鏡と比して、移動部材固定機構は、鉗子起上台を起上させるワイヤの移動を固定する点が異なる。
よって、この相違点のみを説明し、第1〜第8実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。尚、図33、図34においては、移動部材固定機構100の一対のリンク部材は、一対のリンク部材115を例に挙げて説明する。
内視鏡2の先端部6内には、動作部である鉗子起上台300が回転自在に設けている。尚、鉗子起上台300の先端周囲は、チャンネル出口をのぞき、ゴムカバーで水密に覆われている。
鉗子起上台300には、移動部材である2本の起上操作ワイヤ(以下、単にワイヤと称す)330の先端が接続されており、各ワイヤ330の基端は、ドラム110rに巻回されている。
尚、ドラム110rは、固定用レバー80に接続されたクランク部材110が接続されており、固定用レバー80の回転に伴い、ドラム110rがクランク部材110を介して回転し、各ワイヤ330を牽引弛緩することにより、鉗子起上台300が回転するよう構成されている。
また、クランク部材110の先端には、連結部材110gの基端が回動自在に接続されており、連結部材110gの先端は、往復部110aの基端に回動自在に接続されている。
各ワイヤ330の外周には、各起上ワイヤ用ガイドシース340が被覆されており、各ワイヤ330の基端側は、移動部材固定機構100のガイド部材117を、挿入方向Sに沿って貫通しており、一部が空間117vに露出している。
尚、各起上ワイヤ用ガイドシース340は、操作部3内で交差しており、各基端がガイド部材117に固定されている。
尚、各ワイヤ330の空間117vの露出部位は、図34に示すように、固定用レバー80の回転に伴う各ブレーキ部材111の垂直方向Rへの移動によって、挿入方向Sへの移動が同時に固定自在となっている。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
図33に示すように、各ブレーキ部材111が各ワイヤ330の露出部位から離間した第1の回動位置において、固定用レバー80を反時計周りに回転させ、クランク部材110を介してドラム110rを時計周りに回転させて鉗子起上台300を起上した後に、固定用レバー80を、さらに反時計周りに回転させると、クランク部材110を介してドラム110rがさらに時計周りに回転され、ドラム110rに接続された連結部材110gを介して、往復部110aを後方に移動させることにより、スライダピン130により、一対のリンク部材115が図34に示すように開成状態となる。
このことから、各偏芯カム120iの回転により、各ブレーキ部材111が、各ワイヤ330の空間117vの露出部位をガイド部材117の壁面117wに押し付けることにより、各ワイヤ330の挿入方向Sに移動が固定される。即ち、鉗子起上台300の起上角度が固定される。
このような構成によれば、鉗子起上台300の起上操作と、鉗子起上台300の起上角度の固定操作を、1つの固定用レバー80にて行うことができることから、部品点数を削減することができ、操作部3の小型化を図ることができる。尚、その他の効果は、上述した第1〜第8実施の形態と同じである。
尚、以下、変形例を示す。上述した第1〜第9実施の形態においては、湾曲部7は、挿入部4の先端側に設けられていると示したが、これに限らず、挿入部4のどの位置に設けられていても構わない。
また、上述した第1〜第9実施の形態においては、挿入機器は、内視鏡2を例に挙げて示したが、内視鏡2に限らず、挿入部4の先端に操作部3からの操作入力によって動作する動作部を有しているものであれば、ガイドチューブや、各種処置具、マニュピレータ等の他の挿入機器であっても適用可能である。
図35は、移動部材固定機構にクリック板バネを設けた構成を内視鏡の挿入部及び操作部とともに示す図である。
ところで、上述した本実施の形態においては、操作部3の構造体に対して止め部材105を固定する構造を有していたが、図35に示す構成においては、移動部材固定機構100のガイド部材117に、各外側ガイドシース50の基端50kを固定する止め部材105を固定している。
また、内視鏡の種類によっては、操作性や挿入部の挿入性の向上のため、図35に示すように、操作部3の長手方向の軸L2に対して挿入部4の長手方向の軸L1が僅かに、例えば3°ほど傾いた状態で、挿入部4の基端が操作部3に接続されている。このことから、このような構成においては、止め部材105は、操作部3の把持部を構成する外装部材の内壁への干渉を避けるため、軸L1に対して略直角となるようガイド部材117に固定されている。
また、クランク部材110の往復部110aの挿入方向Sに沿った側面において、先端側と基端側には、それぞれV溝110a1、110a2が形成されている。即ち、側面には、4つのV溝が形成されている。尚、両側面において、挿入方向SにおけるV溝110a1とV溝110a2との間の距離は、往復部110aの挿入方向Sにおける移動量と同じになっている。
また、移動部材固定機構100内に、往復部110aの両側面を鋏むように、基端に半円状に折り曲げられた嵌入部500iを有する一対のクリック板バネ500が設けられている
尚、その他の構成は、上述した第1〜第9実施の形態と同じである。
このような構成においては、各外側ガイドシース50が、軸L2に対して傾いている。このことから、各外側ガイドシース50内に挿通される各内側ガイドシース40は、ガイド部材117に形成された上述した貫通孔117xに対して、軸L1に沿って斜めに案内される。
尚、各内側ガイドシース40の傾き角度はわずかなので、ガイド部材117内において各内側ガイドシース40はスムーズに移動する。
図35に示すように、固定用レバー80を、反時計周りに回転操作して、各偏芯カム120iを、第1の回動位置から第2の回動位置へと移動させて、各内側ガイドシース40の移動を固定すると、往復部110aが後方に移動する。このことにより、往復部110aの一対のV溝110a1に一対のクリック板バネ500の嵌入部500iがそれぞれ嵌入する。この嵌入に伴い、術者の固定用レバー80を操作する指に、固定用レバー80を介してクリック感が伝達される。
次に、固定用レバー80を、時計周りに回転操作して、各偏芯カム120iを、第2の回動位置から第1の回動位置へと移動させて、内側ガイドシース40の移動の固定を解除すると、往復部110aが前方に移動する。このことにより、往復部110aの一対のV溝110a2に一対のクリック板バネ500の嵌入部500iがそれぞれ嵌入する。この嵌入に伴い、術者の固定用レバー80を操作する指には、固定用レバー80を介してクリック感が伝達される。
このような構成によれば、止め部材105は、操作部3内において、斜め、具体的には、軸L1に略直交するよう固定されていることから、操作部の把持部を構成する外装部材の内壁との干渉を避けることができる。
また、止め部材105を、操作部3の構造体に固定するよりも、ガイド部材117に固定したほうが、ガイド部材117に設けられた貫通孔117xと各外側ガイドシース50の中心(各内側ガイドシース40の中心)との軸ズレを少なくすることができるため、貫通孔117xにおける各内側ガイドシース40の摺動抵抗を軽減することができる。
さらに、術者は、各内側ガイドシース40の固定、非固定の切替位置をクリック感によって知ることができるため、途中で固定用レバー80の回転操作を止めてしまうことがないことから、確実な切替操作を行うことが可能となる。
尚、本構成では、術者にクリック感を伝達するため、クリック板バネ500を用いたが、これに限らず、板バネの代わりにボールプランジャを設けても良い。
さらに、V溝は、往復部110aに限定されず、例えば固定用レバー80の回転板に設けられていても構わない。

本出願は、2012年4月6日に日本国に出願された特願2012−087742号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の内容は、本願明細書、請求の範囲、図面に引用されたものである。

Claims (16)

  1. 被検体内に挿入される入部と、
    前記挿入部に設けられた動作部と、
    前記動作部を動作させるために、前記挿入部の内部で前記挿入部が挿入される方向に移動するよう設けられた移動部材と、
    前記挿入部の基端側に接続された操作部と、
    前記操作部にさらに設けられた、操作者により前記動作部を操作するための操作部材と、
    内周面が壁面で構成されるとともに、前記移動部材が移動する方向に前記壁面に沿って通過するガイド部材と、
    前記操作部材に基端側が接続されるとともに、先端側に前記操作部材の操作に伴い前記挿入部が挿入される方向の前後に移動自在する往復部を有するクランク部材と、
    前記クランク部材の移動に伴い、前記クランク部材の前記往復部に設けられたピンを中心に開閉自在な一対のリンク部材と、
    前記ガイド部材の内部に設けられるとともに前記各リンク部材の一端に回動自在に接続され、前記リンク部材の開閉いずれかにより、前記ガイド部材の内部を貫通する複数の前記移動部材の露出部位を前記ガイド部材の壁面に対して同時に前記挿入部が挿入される方向に直交する垂直方向に押し付ける第2の回動位置と、前記露出部位から離間する第1の回動位置とに回動自在なカム部材と、
    を具備していることを特徴とする挿入機器。
  2. 被検体内に挿入される入部と、
    前記挿入部に設けられた動作部と、
    前記動作部を動作させるために、前記挿入部の内部で前記挿入部が挿入される方向に移動するよう設けられた移動部材と、
    前記挿入部の基端側に接続された操作部と、
    前記操作部にさらに設けられた、操作者により前記動作部を操作するための操作部材と、
    内周面が壁面で構成されるとともに、前記移動部材が移動する方向に前記壁面に沿って通過するガイド部材と、
    前記操作部材に基端が接続されるとともに、先端側には前記操作部材の操作に伴い前記挿入部が挿入される方向の前後に移動する往復部を有するクランク部材と、
    前記クランク部材の移動に伴い、前記クランク部材の前記往復部に設けられたピンを中心に開閉自在な一対のリンク部材と、
    前記ガイド部材の内部に設けられるとともに、前記ガイド部材内の内部を貫通する複数の前記移動部材の露出部位よりも前記移動部材が移動する方向に直交する垂直方向の内側に設けられた、一部が前記露出部位に接触自在な介在部材と、
    前記ガイド部材の内部において、前記介在部材よりも前記垂直方向の内側に設けられるとともに前記各リンク部材の一端に回動自在に接続され、前記リンク部材の開閉いずれかにより、前記ガイド部材の内部を貫通する複数の前記移動部材の露出部位を前記ガイド部材の壁面に対して前記介在部材を介して同時に前記垂直方向に押し付ける第2の回動位置と、前記介在部材から離間する第1の回動位置とに回動自在なカム部材と、
    を具備していることを特徴とする挿入機器。
  3. 前記介在部材の前記移動部材の前記露出部位に対向する面に、少なくとも1つの凸部が形成されており、
    前記第2の回動位置において、前記凸部が前記移動部材の前記露出部位に当接することを特徴とする請求項2に記載の挿入機器。
  4. 前記ガイド部材における前記壁面において、前記凸部に対向する部位に凹部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の挿入機器。
  5. 前記介在部材における前記移動部材の前記露出部位に対向する面に、前記移動部材が移動する方向に沿って凸部が複数形成されていることにより、前記露出部位に対向する前記面は、前記挿入部が挿入される方向に沿って複数の凹凸部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の挿入機器。
  6. 前記介在部材は、
    前記カム部材が前記第2の回動位置において接触する押圧部材と、
    前記垂直方向において前記押圧部材と前記移動部材の前記露出部位との間に位置するとともに、前記第2の回動位置における前記露出部位の押圧に伴い前記垂直方向に変形する変形部材と、
    を具備していることを特徴とする請求項に記載の挿入機器。
  7. 前記垂直方向において、前記変形部材と前記移動部材の前記露出部位との間に位置するとともに、前記第2の回動位置において前記露出部位を押圧する、前記移動部材と同じ材料で構成された接触部材をさらに具備していることを特徴とする請求項6に記載の挿入機器。
  8. 前記介在部材は、
    前記カム部材が前記第2の回動位置において接触する押圧部材と、
    前記垂直方向において前記押圧部材と前記移動部材の前記露出部位との間に位置するとともに、前記第2の回動位置において前記露出部位を押圧し該露出部位の移動を、摩擦力を以て停止させる摩擦係合部材と、
    を具備していることを特徴とする請求項に記載の挿入機器。
  9. 前記介在部材の前記カム部材が接触する面の少なくとも一部に、前記移動部材が移動する方向の先端側に向かうに従い、前記垂直方向の内側に向かって傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項に記載の挿入機器。
  10. 前記動作部は、前記挿入部の一部を構成するとともに複数方向に湾曲自在な湾曲部であることを特徴とする請求項1または2に記載の挿入機器。
  11. 前記移動部材は、前記移動部材が移動する方向の先端が前記動作部材に接続されるとともに、前記操作部に設けられた前記操作部材とは異なる他の操作部材によって前記移動部材が移動する方向の前後に移動されることにより、前記動作部材を動作させるワイヤであることを特徴とする請求項1または2に記載の挿入機器。
  12. 前記挿入部において、前記湾曲部に対して前記挿入部挿入される方向の基端側に連設された可撓管部と、
    前記挿入部が挿入される方向の先端が前記湾曲部に接続されるとともに、前記操作部に設けられた前記操作部材とは異なる他の操作部材によって前記挿入部が挿入される方向の前後に移動されることにより、前記湾曲部を湾曲させるワイヤと、
    前記挿入部内に設けられた、前記ワイヤが前記挿入部が挿入される方向に対して進退自在に内部に挿通されるとともに、前記挿入部が挿入される方向の先端が前記湾曲部の前記挿入部が挿入される方向における中途位置に固定された内側ガイドシースと、
    前記挿入部内に設けられるとともに前記挿入部が挿入される方向の先端が前記可撓管部の先端に固定され、前記挿入部が挿入される方向の基端が前記可撓管部よりも前記挿入部が挿入される方向の後方において固定された、前記内側ガイドシースが前記挿入部が挿入される方向に対して進退自在に内部に挿通された外側ガイドシースと、
    を具備し、
    前記移動部材は、前記内側ガイドシースであることを特徴とする請求項10に記載の挿入機器。
  13. 前記一対のリンク部材は交差しているとともに、前記リンク部材の軸方向に沿ってそれぞれ形成された長孔における交差部位に、各前記長孔を貫通するよう前記ピンが嵌入しており、
    前記クランク部材の前記往復部前記挿入部が挿入される方向の前後に移動することに伴う、前記長孔内における前記ピンが前記挿入部が挿入される方向の前後移動することによる前記交差部位の前記挿入部が挿入される方向の前後への移動により、前記リンク部材は開閉することを特徴とする請求項1または2に記載の挿入機器。
  14. 前記各リンク部材は、
    前記第1の回動位置において前記一端を有する側が前記往復部の移動方向と平行となる第1の平行部位と、
    前記第2の回動位置において、前記一端とは前記軸方向において反対側の他端を有する側が前記往復部の移動方向と平行となる第2の平行部位と、
    前記第1の平行部位と前記第2の平行部位とを連結する直線状の連結部位と、
    を有するようクランク状に折り曲げられて形成されているとともに、前記連結部位及び前記第2の平行部位に、前記長孔が前記連結部位と前記第2の平行部位との境で折り曲げられて形成されており、
    前記第1の回動位置において、前記ピンは、前記長孔における前記連結部位の前記一端寄りの前記交差部位に位置しており、
    前記第2の回動位置において、前記ピンは、前記長孔における前記第2の平行部位の前記他端寄りの前記交差部位に位置し、前記第2の平行部位の前記長孔により前記ピンの位置が固定されていることを特徴とする請求項13に記載の挿入機器。
  15. 前記一対のリンク部材は、該リンク部材の前記一端とは前記軸方向において反対側の他端において交差しているとともに、交差部位に前記ピンが嵌入された4節リンクから構成されており、
    前記クランク部材の前記往復部の前記挿入部が挿入される方向の前後に移動に伴う、前記ピンの前記挿入部が挿入される方向の前後への移動による前記交差部位の前記挿入部が挿入される方向の前後への移動により、前記リンク部材は開閉することを特徴とする請求項1または2に記載の挿入機器。
  16. 前記クランク部材と、前記リンク部材と、前記カム部材とを含み、前記移動部材の移動を固定する移動部材固定機構を前記操作部内に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の挿入機器。
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