JP3661507B2 - 内視鏡のアングル操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療用等として用いられる内視鏡において、挿入部のアングル操作を行うためのアングル操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、医療用等として用いられる内視鏡は、体腔内等に挿入される挿入部と、この挿入部の基端部が連設される本体操作部と、この本体操作部から引き出され、少なくとも光源装置に着脱可能に接続されるユニバーサルコードとから大略構成される。内視鏡は、その挿入部を患者の体内等に挿入して、体腔内壁の検査や診断を行い、また必要に応じて鉗子や高周波処置具等を用いた治療等も行えるようになっている。
【0003】
内視鏡は、それを操作する術者等が本体操作部を片手で把持して操作できるようになっている。術者等が操作する際における負担軽減を図るために、本体操作部のケーシングをプラスチックで形成してその軽量化を図り、しかも小型でコンパクトな外形で広い内容積を持たせるために、ケーシングの厚みを最小限なものとする。しかも、本体操作部の内部には各種の部材が設けられており、これらの部材の装着,修理点検,交換等を容易に行えるようにするために、ケーシングは複数のケース部に分割できるように構成している。
【0004】
このように、本体操作部のケーシングは複数に分割されるが、少なくとも後述するアングル操作装置を含めた各種の操作部材が装着される部分には十分な強度を持たせなければならない。このために、ケーシングを分割する際に、その一部を厚肉の本体ケース部となし、この本体ケース部に各種の操作部材を設ける。また、この本体ケース部には術者が把持する把持ケース部等を連結して設けるように構成する。そして、本体操作部の小型化、軽量化を図るために、把持ケース部等は薄肉のプラスチックで形成される。従って、本体操作部のうち、本体ケース部以外は必ずしも十分な強度を持たせることはできない。
【0005】
従って、本体操作部のケーシングを構成する各部をアセンブルする際には、内部に金属等からなり、高い強度を有するケース連結部材を設けて、このケース連結部材を複数に分割した各ケース部を繋ぐ骨組みとして機能させる構成としたものが特公平2−43484号公報に示されている。この公知の構成においては、ケース連結部材はその一端が本体ケース部に固定され、この本体ケース部から少なくとも把持ケース部内に延在させた部位は金属板体で構成し、把持ケース部等はこのケース連結部材により本体ケース部側に引き込むように圧接させる方向に力が作用する状態にして固定されている。これによって、全体としての本体操作部のケーシングの強度が高められ、これらが本体操作部における強度部材となる。
【0006】
挿入部は先端硬質部及びアングル部を有し、内視鏡の観察機構、つまり照明窓及び観察窓が先端硬質部に設けられ、また必要に応じて鉗子等の処置具を導出する処置具導出口も先端硬質部に開口させて設けられる。アングル部は内視鏡観察機構等を装着した先端硬質部を所望の方向に向けるためのものであり、本体操作部からの遠隔操作によって、アングル部を上下、または上下,左右に湾曲させる、所謂アングル操作を行える構成となっている。さらに、挿入部におけるアングル部から本体操作部までの部位には、所定の長さを有する軟性部を介在させるようにする。
【0007】
アングル操作を行うために、アングル部の先端部(または先端硬質部の基端部)には操作ワイヤが連結して設けられる。操作ワイヤはアングル部内において、少なくとも上下一対設けられており、一方の操作ワイヤを引っ張り、他方を押し出すように操作すると、アングル部は上下方向に湾曲する。また、上下及び左右に各一対の操作ワイヤを設けた場合には、上下の対の操作ワイヤの押し引きにより上下方向に湾曲し、また左右の対の操作ワイヤを押し引きすると左右に湾曲する。これらの操作ワイヤは挿入部から本体操作部内にまで延在されて、この本体操作部に設けたアングル操作装置によりそれぞれ対となる2本の操作ワイヤが同時に押し引き操作できるようにしている。
【0008】
アングル操作装置は、各操作ワイヤの基端部が巻回されるプーリを備え、このプーリを回動させることにより操作ワイヤが押し引きされる。従って、プーリには回動軸が連結して設けられ、この回動軸は本体操作部のケーシングから外部にまで導出されて、ノブやレバー等からなるアングル操作手段が連結される。術者等は、この本体操作部を把持する手の指等でアングル操作手段を操作することによりアングル部を適宜の方向に湾曲させることができる。
【0009】
ここで、アングル操作を行うための操作ワイヤはコントロールケーブルを構成するものであり、操作ワイヤの所定長さ分はワイヤ挿通部材内に挿通される。これによって、基端側を押し引きすると、その力は先端にまで確実に伝達される。ここで、ワイヤ挿通部材としては、密着コイル及び可撓スリーブ等のように曲げ可能な構造のものとするが、内視鏡の内部において曲がらない部位、例えば本体操作部内の位置では硬質のパイプで構成することもできる。ワイヤ挿通部材の両端はそれぞれ固定され、この固定部から先端側及び基端側から操作ワイヤを導出させ、その基端部はプーリに巻回される。一方、アングル操作時にはかなり大きな反力が操作ワイヤに作用し、この反力は最終的にはプーリで受承されるが、ワイヤ挿通部材の固定部にもこの反力の影響が及ぶので、ワイヤ挿通部材の端部は強固に固定しなければならない。
【0010】
以上のことから、アングル操作装置を構成するプーリに連結して設けた回動軸は本体ケース部に支持させて設けるのが一般的である。一方、ワイヤ挿通部材の固定手段も安定的に保持しなければならない。ここで、操作ワイヤには、そのワイヤ挿通部材から導出されて、プーリに巻回されるまでの間に弛み防止部が設けられ、操作ワイヤの押し引き操作により弛み防止部も移動することからワイヤ挿通部材の端部からプーリまでの間には、少なくともこの弛み防止部の移動範囲分の間隔を持たせる必要がある。このように、ワイヤ挿通部材の固定手段はプーリから離間した位置となることから、従来はこの固定手段をプーリとは独立に、本体操作部内に設けたケース連結部材に取り付けるようにしていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、本体操作部に装着されるケース連結部材は把持ケース部等に対して本体ケース部側に引き込む方向に力が作用している。そして、この本体操作部に連結した挿入部は体腔内に挿入される際において、体腔内への押し込み時に作用する反力で本体操作部を圧縮させる方向の力が作用する。その結果、金属板体からなるケース連結部材が曲がる可能性があり、ケース連結部材にはワイヤ挿通部材の固定手段が装着されているから、固定手段からプーリまでの操作ワイヤの長さが変化してしまう。このために、アングル操作手段を操作しないのにも拘らずアングル部が僅かに湾曲したり、またアングル操作手段の操作時における無効ストローク、つまり遊びの量が変化してしまう等の不都合が生じる。
【0012】
また、ワイヤ挿通部材の固定手段から導出させた操作ワイヤはプーリに巻回されるまでの間を外部に露出させていると、本体操作部内の他の挿通部材、例えばライトガイド等と接触して、絡み合ったり、損傷したりするおそれがある。とりわけ、操作ワイヤが押し出された時に、弛みが生じることから、操作ワイヤのガイド及び規制を行う手段が必要になるが、プーリと、ワイヤ挿通部材の固定手段と、その間で操作ワイヤをガイドする手段とを別々に設け、それらを独立的に固定すると、それらの相対位置関係を調整するのが面倒であり、またそれらが固定される本体操作部に対する外力の作用、さらに操作ワイヤの操作時における操作反力の作用等により操作ワイヤの円滑な動きが損なわれる等の問題点もある。
【0013】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、第1の発明の目的は、本体操作部に曲げ荷重等が作用しても、アングル操作を行うための操作ワイヤの張力が変化することがないようにすることにある。
【0014】
また、第2の発明の目的としては、操作ワイヤを押し引き操作する際に、操作ワイヤが他の部材等と接触せず、しかも操作ワイヤの動きが円滑かつ確実に行えるようにすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明は、先端硬質部にアングル部を連設した挿入部の基端部を本体操作部に連設し、この本体操作部側で前記アングル部の湾曲操作を行うために、挿入部内から本体操作部内に延在させた操作ワイヤが巻回されるプーリと、このプーリに連結され、本体操作部のケーシングから外部に延在させた回動軸とから構成され、この回動軸にはアングル操作手段が操作可能に連結される内視鏡のアングル操作装置において、前記ケーシングは、前記本体操作部の基端部を構成する本体ケース部を有し、この本体ケース部には、少なくともケース連結部材を介して把持ケース部が連結されており、前記本体ケース部に、前記プーリを所定角度往復回動可能に支持させたプーリ支持アセンブリを固定して設け、前記プーリ支持アセンブリに支持杆の一端を連結して設け、この支持杆を前記把持ケース部内に延在させ、前記支持杆の他端部に保持金具を固定して設け、前記挿入部側から延在させた前記操作ワイヤを挿通させたワイヤ挿通部材を前記本体操作部内で前記保持金具に固定し、このワイヤ挿通部材から導出させた操作ワイヤを前記支持杆の側面に沿って延在させる構成としたことをその特徴とするものである。
【0016】
操作ワイヤは支持杆の側面に沿って延在させるが、外部に露出させたままの状態で延在させても良いが、他の部材との接触を避けるようにするのが望ましい。このためには、少なくとも一対からなる操作ワイヤは支持杆の両側面に沿って延在させるようになし、かつ支持杆にワイヤカバーを着脱可能に連結し、このワイヤカバーと支持杆側面との間に操作ワイヤを挿通させるトンネル状の通路を形成することができる。
【0017】
本体操作部のケーシングは、少なくともアングル操作手段が装着される本体ケース部と、この本体ケース部に着脱可能に接合させる状態に組み付けられる把持ケース部とからなり、本体ケース部にケース連結部材を固定して設け、把持ケース部は、このケース連結部材を介して本体ケース部に圧接する方向に荷重を作用させるように連結する構成としたものがある。この場合には、ワイヤ挿通部材の固定部材はケース連結部材に対して非接触状態に配置する。
【0018】
プーリ支持アセンブリは、例えば、回動軸を回動自在に挿通させた軸支部と、プーリを囲繞するプーリハウジング部と、このプーリから引き出される操作ワイヤをガイドするワイヤ引き出し部とから構成することができる。この場合には、支持部材はプーリ支持アセンブリのうちワイヤ引き出し部に固定して設け、また保持金具には操作ワイヤを挿通させると共にワイヤ挿通部材の端部が固定される透孔を形成し、このワイヤ挿通部材から引き出した操作ワイヤは支持杆の両側部に沿って延在させる。保持金具は支持杆にねじにより着脱可能に固定すれば良く、また支持杆に保持金具がねじ止めされる固定部は1箇所でも良いが、その軸線方向に位置を変えて少なくとも2箇所設ける構成とするのが望ましい。
【0019】
支持杆にワイヤカバーを装着する場合には、例えばワイヤカバーは一対からなる概略コ字状の板体で構成し、支持杆の左右両側から嵌合させて、両ワイヤカバーを相互に重畳させるようになし、これら両ワイヤカバーと支持杆とを貫通するようにねじを装着することによって組み立てるように構成するのが望ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の一形態について説明する。而して、図1に内視鏡の概略構成を示す。同図において、1は本体操作部、2はこの本体操作部1に連設した挿入部である。挿入部2は、先端側から、先端硬質部2a,アングル部2b及び軟性部2cを順次連設することにより構成されるものであって、先端硬質部2aの先端面(または先端側面)に照明窓と観察窓とからなる内視鏡観察機構が設けられている。また、これらに加えて、鉗子等の処置具を導出させる処置具出口等が設けられている。アングル部2bは先端硬質部2aを所望の方向に向けるためのものであって、本体操作部1からの遠隔操作で上下に湾曲可能となっている。軟性部2cは体腔内等の挿入経路に沿って任意の方向に曲がる可撓構造のものから構成される。
【0021】
本体操作部1は術者等が手で把持して操作を行うためのものである。通常は、術者は本体操作部1を片手で把持され、かつ本体操作部1を把持した手の指で各種の操作手段を操作できる構成としている。本体操作部1は、基端側から順に本体ケース部1a,把持ケース部1b,分岐ケース部1cとの3つの機構部に分けられる。先端側の分岐ケース部1cは、挿入部2への連設部を構成し、処置具を導入するための処置具導入部3を分岐させている。この処置具導入部3は、本体操作部1の先端側の部分、つまり挿入部2への連設部の近傍に配置されており、鉗子や高周波処置具等がこの処置具導入部3から挿入されて、挿入部2内に設けた処置具挿通路を通って、この挿入部2の先端に設けた処置具導出用の開口から突出させるように操作される。また、中間に位置する把持ケース部1bは術者等が把持して内視鏡の操作を行う部位である。さらに、本体操作部1の基端側に位置する本体ケース部1aは各種の操作手段の装着部となる。
【0022】
内視鏡の操作手段としては、アングル部2bを上下方向に湾曲操作するためのアングル操作手段4を備えている。また、本体ケース部1aの上面部には、後述する例えば吸引制御用のバルブ、または送気送水バルブからなる制御バルブの操作ボタン5と、フリーズスイッチ6とが設けられる。さらに、本体ケース部1aの後端下部位置にはVTR(ビデオテープレコーダ)スイッチ7(図3参照)が取り付けられている。なお、これらのスイッチは本体操作部1に必ず装着しなければならないものではなく、例えばフットスイッチを用いたり、またモニタ装置,VTR自体に設ける等の構成とした場合には、本体操作部1には設けられないし、さらに本体操作部1に設けるにしても、その位置は任意である。そして、本体操作部1にはこれら以外の操作手段を設けるようにすることもできる。
【0023】
本体操作部1からはユニバーサルコード10と、流体配管11とが引き出されている。ユニバーサルコード10の他端は光源コネクタ12に連結され、この光源コネクタ12からはケーブル13が引き出されており、このケーブル13の先端は電気コネクタ14に連結されている。従って、光源コネクタ12は光源装置に着脱可能に接続され、また電気コネクタ14は、光源装置と一体または別個の機器として設けたプロセッサに着脱可能に接続されることになる。なお、光学式内視鏡として構成される場合には、ケーブル13及び電気コネクタ14は設けられない。
【0024】
図2乃至図4に本体操作部1の断面を示す。これらの図から明らかなように、本体操作部1を構成するケーシングは、軽量化を図るためにプラスチックから形成されており、しかも分解できるようにするために、3つの機構部を構成する本体ケース部1a,把持ケース部1b,分岐ケース部1cはそれぞれ独立の部材で構成され、相互に連結する状態にアセンブルされる。これらのうち、本体ケース部1aは厚肉のものからなり、把持ケース部1b及び分岐ケース部1cの肉厚はそれより薄くなっている。これによって、本体操作部1の全体をより軽量化することができ、しかも小型でコンパクトなものとしている。本体ケース部1aを厚肉に形成したのは、種々の操作手段が装着されている等の関係からであり、この本体操作部1における強度部材とし機能し、把持ケース部1b及び分岐ケース部1cは本体ケース部1aに連結されるようにアセンブルされる。
【0025】
本体操作部1のケーシングをアセンブルするために、ケース連結部材20が本体操作部1内に設けられる。ケース連結部材20は、共に金属等のように高い強度を有する部材からなる連結板21と保持筒体22とから構成される。連結板21は本体ケース部1a内から把持ケース部1b内にまで延在されている。そして、把持ケース部1bと分岐ケース部1cとの間の連結部において、連結板21は保持筒体22に連結されている。そして、この保持筒体22は、把持ケース部1bから分岐ケース部1c内を通り、この分岐ケース部1cの先端からさらに所定の長さだけ突出する位置まで延在されている。ここで、これら連結板21及び保持筒体22は共に本体操作部1の骨組みとなる強度部材である。
【0026】
ケース連結部材20における連結板21は本体ケース部1aに固定される。このために、図5に示したように、本体ケース部1aの内面から突出する状態に支柱23が複数本(本実施の形態では3本)立設されている。ケース連結部材20は、これらの支柱23の端面に当接させた上でねじ24を用いて固定され、もって連結板21は本体ケース部1aに対して着脱可能となり、かつ取り付け状態では極めて安定した状態に固定される。連結板21には保持筒体22が連結・固着することによって、それらは一体化されたケース連結部材20を構成する。この連結構造は、図6に示したように、一対からなる連結板片25,25が用いられる。これら連結板片25は、一側部が連結板21の表面に沿う平面形状となり、この平面形状の部位から反転するようにして保持筒体22の内面に沿う湾曲形状となっている。そして、連結板片25はねじによって平面形状の部分が連結板21に、湾曲形状の部分が保持筒体22に固着される。
【0027】
以上のようにして連結板21に連設された保持筒体22は、把持ケース部1bを本体ケース部1aに圧接する状態に組み付け、また分岐ケース部1cを把持ケース部1bに圧接した状態に組み付けるためのものである。さらに、挿入部2の本体操作部1からの導出部の基端部分を覆い、この挿入部2の本体操作部1からの導出部分の折れ止め機能を発揮するカバーゴム26の止着部としても機能するものである。
【0028】
このために、保持筒体22は概略円筒形となった第1,第2の筒部22a,22bと、これら第1,第2の筒部22a,22b間に設けた連結部22cとから構成され、第1,第2の筒部22a,22bの外周面にはねじが設けられている。また、把持ケース部1b及び分岐ケース部1cの先端側の内面には段差が形成されている。把持ケース部1bは本体ケース部1aに連結した状態で、第1の筒部22aに形成したねじ部にねじリング27を螺合させて、このねじリング27を把持ケース部1bの段差に圧接させることにより固定される。さらに、このようにして本体ケース部1aに対して固定された把持ケース部1bの端部には分岐ケース部1cの基端部が当接され、この分岐ケース部1cの先端部における段差には、第2の筒部22bのねじ部に螺合させたねじリング28を圧接させることにより分岐ケース部1cは把持ケース部1bに連結固定される。第2の筒部22bは、分岐ケース部1cから所定長さ突出しており、この突出部に挿入部2の軟性部2cが固定される。カバーゴム26は、第2の筒部22bの先端側に螺合されて、保持筒体22の先端から所定の長さ前方に突出し、この突出部分は挿入部2における軟性部2cの本体操作部1への連設側を所定の長さ分だけ覆うものであり、これによって軟性部2cの折れ止め機能を発揮する。
【0029】
而して、厚肉のケーシングからなる本体ケース部1aは、ユニバーサルコード10及び流体配管11が引き出され、またアングル操作手段4と、それにより操作されるアングル操作装置40が、さらに操作ボタン5,フリーズスイッチ6及びVTRスイッチ7が装着されている。本体ケース部1aはこれら各種の部材が設けられる関係から、図4から明らかなように、一側側部が開口した筐体30と、この筐体30に接合される蓋体31とからなるシェル構造となっている。これによって、蓋体31を筐体30から分離することによって、本体ケース部1a内に各種の機構を着脱したり、また保守点検、部品の修理や交換等のメンテナンスを行ったりすることができるようになる。そして、筐体30は本体ケース部1aの上面部と下面部及び一方側の側面を形成するものであり、本体ケース部1aに装着される各操作手段はこの筐体30側に設けられている。
【0030】
前述した各機構のうち、アングル操作装置40は本体ケース部1aの筐体30に取り付けられている。アングル操作装置40は、挿入部2を構成するアングル部2bを湾曲操作するものであり、これによって先端硬質部2aを所望の方向に向けることができるようになる。なお、本実施の形態においては、アングル部2bを上下に湾曲させる構成としたものを示すが、上下及び左右に湾曲させることができるように構成することもできる。
【0031】
アングル操作装置40は、図7及び図8から明らかなように、先端がアングル部2bの先端部または先端硬質部2aに連結した一対の操作ワイヤ41,41が巻回されるプーリ42と、このプーリ42に連結した回動軸43とを有し、この回動軸43は筐体30の側面に開設した挿通孔30aから外部に導出されて、操作レバーからなるアングル操作手段4に連結されている。プーリ42の外周面には凹溝が形成されており、操作ワイヤ41は所定の長さ分が巻回されている。また、アングル操作手段4は概略L字状のレバーからなり、その曲成部は本体ケース部1aの下面に回り込ませている。
【0032】
プーリ42及びその回動軸43は筐体30に固定して設けたプーリ支持アセンブリ44に支持されている。プーリ支持アセンブリ44は、回動軸43を回動可能に貫通させる軸支部45と、この軸支部45に連設され、プーリ42の大半の角度分を覆うプーリハウジング部46と、このプーリ42から引き出される操作ワイヤ41の通路を構成するワイヤ引き出し部47とから構成され、さらにプーリハウジング46の下面にはベースプレート48が取り付けられている。さらに、筐体30の挿通孔30a内壁と、回動軸43の外周面との間をシールするシールユニット49を備えている。
【0033】
ここで、操作ワイヤ41は、プーリ42に巻回されている第1のワイヤ41aと、この第1のワイヤ41aに連結され、先端がアングル部2bに至る第2のワイヤ41bとに分割されており、これら両ワイヤ41a,41bの先端は端部ループを形成して止着部材50に固定されている。そして、この端部ループを形成する際に、一方の端部ループ内に他方のワイヤの先端を挿通させた上で端部を止着することによって、両端部ループが相互に連結される。ここで、操作ワイヤ41を2分割して連結するのは弛み防止機能を発揮させるためであり、両端部ループ間の連鎖部により操作ワイヤ41の余長を吸収する構成となっており、このループ連鎖部が弛み防止部51である。なお、弛み防止部はこれ以外にも様々な構成のものを採用できる。
【0034】
操作ワイヤ41は、その第2のワイヤ41bの大半はワイヤ挿通部材の内部に挿通されてコントロールケーブルを構成し、操作ワイヤ41を引っ張った時に、アングル部2bは引っ張り量に応じた角度で湾曲する。ワイヤ挿通部材は、例えば密着コイルや軟性樹脂のスリーブから構成され、また内視鏡の内部において曲がらない部位においては硬質パイプで構成することもできる。通常は、軟性部2cの内部ではワイヤ挿通部材は密着コイルで構成し、この密着コイルは軟性部2cのアングル部2bへの連設部に固定的に保持する。そして、当然、アングル部2b内では操作ワイヤ41のみが延在される。この密着コイルはそのまま軟性部2cから本体操作部1に延在するか、または軟性部2cと本体操作部1との間でスリーブまたは硬質パイプに連結される。そこで、本実施の形態においては、ワイヤ挿通部材は密着コイルにパイプを連結した構成したものとして説明する。
【0035】
而して、52はワイヤ挿通部材を構成するワイヤ挿通パイプであって、このワイヤ挿通パイプ52の端部は、本体操作部1の内部において固定的に保持され、この固定部から操作ワイヤ41が導出されて、アングル操作装置40を構成するプーリ42に巻回される。この操作ワイヤ41の導出長さは、第1のワイヤ41aと第2のワイヤ41bとを連結する弛み防止部51の移動距離に依存する。つまり、アングル部2bを最大湾曲角にまで湾曲させた時にも、弛み防止部51がプーリ42に巻き込まれたり、またワイヤ挿通パイプ52と接触しないように保持できる長さとする。
【0036】
ワイヤ挿通パイプ52の端部は保持金具53に固定され、かつ操作ワイヤ41はこの保持金具53を貫通するようにして延在されて、プーリ42に巻回される。ワイヤ挿通パイプ52が固定される保持金具53には、操作ワイヤ41の押し引き操作時にこの操作ワイヤ41の張力に基づく荷重が作用することから、この保持金具53を本体操作部1内で固定的に、しかも強固に支持する必要がある。アングル操作装置40は本体ケース部1a内に位置しているが、前述したように、保持金具53はこのアングル操作装置40から離間した位置に配置され、具体的には把持ケース部1b内に位置している。ここで、把持ケース部1bは薄肉のプラスチックで形成されているので、それに固定することはできない。把持ケース部1bの内部にケース連結部材20を構成する連結板21が配置されていることから、この連結板21に保持金具53を固定することが考えられる。
【0037】
ところで、連結板21の機能としては、把持ケース部1b及び分岐ケース部1aを本体ケース部1a側に引き込むようにして連結するためのものであるから、板面と平行な方向の強度を持たせる必要はある。ただし、通常の状態では曲げ方向には大きな力が作用しないことから、本体操作部1の軽量化を図るためにできるだけ薄肉化している。しかしながら、例えば挿入部2を体腔内に挿入するに当って、押し込み時に大きな抵抗が生じて、本体操作部1を曲げる方向に荷重が作用する可能性がある。連結板21は弾性を有する金属で構成されており、しかも本体操作部1の軽量化を図るために、薄肉の金属板で形成されている。従って、本体操作部1に曲げ荷重が作用した時に、その荷重の方向によっては連結板21が曲がったり、また反ったりする。勿論、曲げ荷重が解除されると、弾性復元力により下の真直ぐな状態に戻ることになる。
【0038】
勿論、この連結板21が荷重の作用で曲がるのを抑制するために、図9に示したように、把持ケース部1bの内面には挿通溝29を相対向する位置に形成しておき、連結板21には張り出し部21aを形成して、この張り出し部21aを挿通溝29に挿通させるように構成している。しかしながら、把持ケース部1bそのものは薄肉のプラスチック材から構成されることから、なお把持ケース部1bは連結板21と共に曲がる可能性がある等、連結板21は完全には安定的に保持させることはできない。
【0039】
保持金具53は操作ワイヤ41を挿通させるものであり、この操作ワイヤ41が巻回されるプーリ42を支持するプーリ支持アセンブリ44は本体ケース部1aの筐体30に固定されている。操作ワイヤ41が挿通される保持金具21を荷重の作用により曲がる可能性のある連結板21に固定した場合には、本体操作部1に曲げ荷重が作用した時に、保持金具53とプーリ42との相対位置関係が変化することになり、その結果、操作ワイヤ41のワイヤ挿通パイプ52からの導出位置とプーリ42への巻回位置との間における余分な張力が発生してみだりにアングル部2bが湾曲したり、弛みが発生してアングル操作手段4による無効ストロークが変化してしまう。
【0040】
以上のことから、保持金具53は支持杆54に取り付けるようになし、この支持杆54の他端をプーリ支持アセンブリ44に固定する。しかも、この支持杆54を連結板21に対して非接触状態で、つまり所定の間隔だけ離間させた状態でプーリ支持アセンブリ44にまで延在させる。これによって、アングル操作装置40と、操作ワイヤ41が挿通されるワイヤ挿通パイプ52の端部が固定される保持金具とが筐体30に支持されることになり、連結板21が変形したとしても、何等の影響を受けないように構成される。
【0041】
そこで、保持金具53と支持杆54との連結部及び支持杆54とプーリ支持アセンブリ44との連結部の構成をそれぞれ図10及び図11に示す。保持金具53は、図9からも明らかなように、左右一対のワイヤ挿通ブロック55,55と、これらワイヤ挿通ブロック55,55間を連結する連結部56とから構成される。そして、両挿通ブロック55に挿通孔55aが設けられており、この挿通孔55aにワイヤ挿通パイプ52の端部が挿入されて、クランプ乃至ハンダ付け等の手段で固定されると共に、このワイヤ挿通パイプ52から導出された操作ワイヤ41が挿通される。また、支持杆54は断面が細長い長方形となった金属角材から構成される。
【0042】
図10から明らかなように、支持杆54の先端側の上面に落とし込み部54aが形成されており、保持金具53はこの落とし込み部54aに馬乗り状態にして、つまり支持杆54の落とし込み部54aの上面にその連結部56を当接させ、かつこの支持杆54の左右の両側面にワイヤ挿通ブロック55が当接するようにして装着される。そして、保持金具53を固定するために、その連結部56には2箇所のねじ挿通孔56a,56aが穿設され、また支持杆54の落とし込み部54aには、その長手方向に2組のねじ孔54b,54bと54c,54cが穿設されている。従って、保持金具53は2本のねじ57,57により支持杆54に固定される。ここで、支持杆54には位置を違えて2組のねじ孔54b,54bと54c,54cとが設けられているが、ねじ孔54bは保持金具53の正規の取付位置であり、またそれらより基端側に位置する1組のねじ孔54c,54cは操作ワイヤ41を構成する第1,第2のワイヤ41a,41bのループを連結する際に、第2のワイヤ41bを本体操作部1側に引き出すためのものであり、従ってこのねじ孔54c,54cは必ずしも設ける必要はない。
【0043】
一方、支持杆54の基端部は、図11に示したように、プーリ支持アセンブリ44におけるワイヤ引き出し部47に固定される。ここで、ワイヤ引き出し部47には、操作ワイヤ41,41の通路を区画する隔壁47aを備えており、支持杆54はこの隔壁47bに2本のねじ58により固定されている。従って、操作ワイヤ41は、ワイヤ引き出し部47における通路47aを通って支持杆54の側面に沿ってガイドされ、保持金具53におけるワイヤ挿通ブロック55の挿通孔a内に導かれることになる。
【0044】
操作ワイヤ41は支持杆54の側面に沿って延在されているが、この部位においては、弛み防止部51が形成されている。しかも、本体操作部1内には、他の挿通部材、例えばライトガイド等が挿通されており、弛み防止部51を構成するワイヤのループの部分や止着部材50等が他の挿通部材と接触した状態で操作ワイヤ41が押し引き操作されると、これら他の挿通部材と摺動することになる結果、挿通部材等を損傷させる等の不都合が生じることがある。これを防止するために、支持杆54の左右の両側面部には、少なくとも操作ワイヤ41の弛み防止部51が移動する範囲を覆うワイヤカバー59が装着される。
【0045】
図8及び図9からも明らかなように、ワイヤカバー59は金属薄板を概略コ字状に曲成したものからなり、その上面と下面との間の開口側を支持杆54の左右両側面に向けて、左右いずれか一方のワイヤカバー59を所定の長さ分だけ支持杆54の上面と下面とに嵌合させ、反対側のワイヤカバー59はさらにその上に嵌合させることによって、左右のワイヤカバー59,59が相互に所定量だけ重畳するようにして嵌合させる。これによって、支持杆54の左右の側面部とそれぞれのワイヤカバー59との間に、この支持杆54の全長に及ぶトンネル状の通路が形成される。この通路は、少なくとも操作ワイヤ41の弛み防止部51及び止着部材50が余裕をもって挿通できる通路断面積を有するものである。
【0046】
両ワイヤカバー59,59は支持杆54に対して着脱可能に固定されるようになっている。両ワイヤカバー59,59を支持杆54の上面及び下面において相互に重畳させたのはこのためであり、両ワイヤカバー59,59及び支持杆54には、軸線方向に所定のピッチ間隔をもって複数のボルト挿通孔60が穿設されており、このボルト挿通孔60の上下からボルト61,61を螺挿することにより固定させている。そして、ワイヤカバー59は、ケース連結部材20を構成する連結板21に対しては非接触状態に保持される。なお、連結板21には、その軽量化を図るために、所要箇所に打ち抜き部が形成されており、前述したボルト61はこの打ち抜き部に臨んでいる。従って、このボルト61の螺合及び螺合の解除はこの打ち抜き部を介して行うことができる。
【0047】
以上のように構成することによって、アングル操作を行うための全ての機構は最終的には本体ケース部1cに受承され、この本体ケース部1cに連結され、荷重の作用で曲がる可能性のあるケース連結部材20を構成する連結板21とは非接触状態に保持されることから、たとえ本体操作部1に対して曲げ荷重等が作用しても、操作ワイヤ41の張力に変化を来すことはない。従って、アングル操作を行っていないにも拘らず、つまり意図しないにも拘らずアングル部2bが湾曲する方向に変位したりすることはなく、またアングル操作手段4に対して所定の無効ストロークによる遊びを持たせる場合に、その遊び量が変化しない。
【0048】
ここで、支持杆54は長尺のものであり、かつ本体操作部1の内部スペースを広くするため等の点から、あまり大きなサイズのものを使用できない。しかしながら、支持杆54に作用する力としては、操作ワイヤ41を押し引きした時における操作反力だけであり、この時に支持杆54に作用する荷重の方向はその軸線方向であり、曲げ荷重等が作用することはない。支持杆54は、その軸線方向における強度は極めて高いものであり、曲げ方向に力が加わらない限り、変形するようなことはない。プーリ支持アセンブリ44に連結した支持杆54には曲げ力が加わるようなことはないので、支持杆54は極めて安定した形状を保つことができる。従って、この点からも、操作ワイヤ41に対する張力変化が生じるおそれがなく、アングル操作の操作性が良好となる。
【0049】
また、操作ワイヤ41は支持杆54の左右両側面に沿ってガイドされるが、さらにこの支持杆54にはワイヤカバー59が連結して設けられ、操作ワイヤ41はその弛み防止部51及び止着部材50を含む部位がこのワイヤカバー59により覆われたトンネル状の通路内に配置されている。従って、他の部材等と接触することがなく、ライトガイドや流路等、他の挿通部材と絡み合ったりして動きが阻害されたり、損傷したりするのを防止できる。
【0050】
このように、操作ワイヤ41の弛み防止部51を設けた部位はトンネル状の通路とはなっているものの、ワイヤカバー59はボルト61により支持杆54に固定されていることから、ボルト61を取り外すことによって、容易にワイヤカバー59を支持杆54から分離できる。而して、操作ワイヤ41には大きな張力が発生することから、長い間使用している間には伸びが発生し、また断線するおそれもある。従って、操作ワイヤ41を修理乃至交換する等のメンテナンスを行う必要があるが、弛み防止部51を構成する第1,第2のワイヤ41a,41bの端部にループを形成して相互に連結しているから、メンテナンス時には一方のループを解除するようにして、両ワイヤ41a,41b間を分離する。従って、ワイヤカバー59を支持杆62から取り外せるようになっていると、このようなメンテナンス作業が容易になる。
【0051】
例えば、アングル部2bにまで延在させた第2のワイヤ41bを交換する際には、そのループを形成している止着部材50を分離して、第1のワイヤ41a側に形成されているループに通した上で、この第2のワイヤ41b側において、適正な位置にループを形成して、再び止着部材50によりループの端部を固定する。この作業を行う際には、新たな第2のワイヤ41bをできるだけ第1のワイヤ41aのループに近づける方が作業性が良好となる。第2のワイヤ41bにおけるワイヤ挿通部材に挿通させ、挿入部2内に配置されている部分には、挿入部2が曲がる際における抵抗を最小限に抑制するために、ある程度の余長を持たせている。従って、メンテナンス時において、保持金具53を本体操作部1の内部側に引き込むことは可能である。
【0052】
支持杆54の軸線方向に保持金具53を固定する位置を2箇所設けたのはこのためであり、保持金具53を図10に示したように、その連結部56に設けたねじ挿通孔56aを支持杆54の基端側のねじ孔54cと一致する位置に配置し、ねじ57を螺挿することによって、同図に仮想線で示したように、保持金具53を第1のワイヤ41aに近接させることができ、つまりワイヤ挿通パイプ52と共に第2のワイヤ41bの先端を第1のワイヤ41aのループに近づけることができる。従って、その端部を第1のワイヤ41aのループに通す作業及び端部を固定する止着部材50にハンダ付け等により固定する作業を容易に行える。また、この作業が終了した後に、ねじ57を脱着して、保持金具53を図4の実線位置にまで移動させて、再びねじ57により固定することによって、保持金具53が正規の位置に固定され、余長分が挿入部2の内部に戻すことができる。
【0053】
【発明の効果】
本発明は以上のように、内部に操作ワイヤを挿通させるワイヤ挿通部材の端部をプーリ支持アセンブリに連結した支持杆に装着した保持金具に固定するようにしたので、本体操作部に曲げ荷重等が作用しても、アングル操作を行うための操作ワイヤの張力が変化することがなく、またこの支持杆にワイヤカバーを着脱可能に連結し、このワイヤカバーと支持杆側面との間に操作ワイヤを挿通させるトンネル状の通路を形成することによって、操作ワイヤを押し引き操作する際に、操作ワイヤが他の部材等と接触せず、しかも操作ワイヤの動きが円滑かつ確実に行える等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す内視鏡の全体構成図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】図2のC−C断面図である。
【図5】連結板の取付構造を示す断面図である。
【図6】連結板と保持筒体との連結構造を示す断面図である。
【図7】アングル操作装置の断面図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】図2のD−D断面図である。
【図10】支持杆と保持金具との連結部を示す断面図である。
【図11】支持杆とプーリ支持アセンブリとの連結部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 本体操作部 2 挿入部
4 アングル操作手段 20 ケース連結部材
21 連結板 40 アングル操作装置
41 操作ワイヤ 41a 第1のワイヤ
41b 第2のワイヤ 42 プーリ
43 回動軸 44 プーリ支持アセンブリ
45 軸支部 46 プーリハウジング部
47 ワイヤ引き出し部 50 止着部材
51 弛み防止部 52 ワイヤ挿通パイプ
53 保持金具 54 支持杆
55 ワイヤ挿通ブロック 56 連結部
57,58 ねじ 59 ワイヤカバー
61 ボルト

Claims (4)

  1. 先端硬質部にアングル部を連設した挿入部の基端部を本体操作部に連設し、この本体操作部側で前記アングル部の湾曲操作を行うために、挿入部内から本体操作部内に延在させた操作ワイヤが巻回されるプーリと、このプーリに連結され、本体操作部のケーシングから外部に延在させた回動軸とから構成され、この回動軸にはアングル操作手段が操作可能に連結される内視鏡のアングル操作装置において、
    前記ケーシングは、前記本体操作部の基端部を構成する本体ケース部を有し、この本体ケース部には、少なくともケース連結部材を介して把持ケース部が連結されており、
    前記本体ケース部に、前記プーリを所定角度往復回動可能に支持させたプーリ支持アセンブリを固定して設け、
    前記プーリ支持アセンブリに支持杆の一端を連結して設け、この支持杆を前記把持ケース部内に延在させ、
    前記支持杆の他端部に保持金具を固定して設け、
    前記挿入部側から延在させた前記操作ワイヤを挿通させたワイヤ挿通部材を前記本体操作部内で前記保持金具に固定し、このワイヤ挿通部材から導出させた操作ワイヤを前記支持杆の側面に沿って延在させる
    構成としたことを特徴とする内視鏡のアングル操作装置。
  2. 前記支持杆には、少なくとも一対からなる操作ワイヤをそれぞれ両側の側面に沿って延在させ、かつこれら各操作ワイヤを覆うトンネル状の通路を形成するために、前記支持杆にはワイヤカバーを着脱可能に連結する構成としたことを特徴とする請求項1記載の内視鏡のアングル操作装置。
  3. 前記把持ケース部は、前記ケース連結部材を介して前記本体ケース部に圧接する方向に荷重を作用させるように連結する構成となし、前記保持金具及びその支持杆は、前記ケース連結部材に対して非接触状態に配置する構成としたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の内視鏡のアングル操作装置。
  4. 前記プーリ支持アセンブリは、前記回動軸を回動自在に挿通させた軸支部と、前記プーリを囲繞するプーリハウジング部と、このプーリから引き出される操作ワイヤをガイドするワイヤ引き出し部とから構成され、前記支持杆はこのワイヤ引き出し部に固定する構成としたことを特徴とする請求項1記載の内視鏡のアングル装置。
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