JP4587581B2 - 車載センサシステム - Google Patents

車載センサシステム Download PDF

Info

Publication number
JP4587581B2
JP4587581B2 JP2001052260A JP2001052260A JP4587581B2 JP 4587581 B2 JP4587581 B2 JP 4587581B2 JP 2001052260 A JP2001052260 A JP 2001052260A JP 2001052260 A JP2001052260 A JP 2001052260A JP 4587581 B2 JP4587581 B2 JP 4587581B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
connection
sensor
attribute
connection state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001052260A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001346198A5 (ja
JP2001346198A (ja
Inventor
昇 勝田
浩嗣 河田
晋 茨木
貴久 堺
敏昭 森
章裕 山本
敏彦 黒崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2001052260A priority Critical patent/JP4587581B2/ja
Publication of JP2001346198A publication Critical patent/JP2001346198A/ja
Publication of JP2001346198A5 publication Critical patent/JP2001346198A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4587581B2 publication Critical patent/JP4587581B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、センサシステムに関し、より特定的には、車両に搭載され、車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内の情況を検知してドライバに知らせることにより、ドライバの安全運転を支援するための車載センサシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両に搭載され、車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内の情況を検知してドライバに知らせることにより、ドライバの安全運転を支援するための車載センサシステムが提供されている。センサとしては、例えば、所定の範囲内の映像を捉えるカメラや、所定の範囲内に障害物が存在することを超音波によって探知する超音波探知器などがあった。
【0003】
従来の車載センサシステムでは、例えば車両の周りの、ドライバの目線より低い領域など、ドライバから死角となる領域に向けて、カメラや探知器が設けられる。そして、カメラからの映像をモニタに表示したり、探知器からの信号に応じて警告画面を表示したり警告音を発することによって、死角となる領域の情報(その領域の映像や、その領域内に物体が存在すること)をドライバに通知していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の車載センサシステムによれは、ドライバは、死角となる領域の情報を知ることができるので、その領域にある障害物を直接見ることができなくても、衝突などの事故を回避することが可能となる。そして、このような車載センサシステムが、現在、多くのメーカによって提供されている。
一方では、センサの高性能化が急速に進んでおり、例えばカメラの場合、解像度や感度のより高い新製品が、次々に発売されている。
【0005】
しかしながら、従来の車載センサシステムでは、そのシステム専用のセンサが用いられており、そのため、備え付けのセンサが破損したときに、ひとまず他社製のセンサに交換するとか、より高性能なセンサが発売されたので交換する、などといったセンサ交換が行えなかった。交換が不可能ではないとしても、交換に伴う設定変更や解像度・感度等の調整、センサ方向の調整などを行うのに、ドライバは、多くの知識と大変な手間とを要することになる。
【0006】
それゆえに、本発明の目的は、車両に搭載され、車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内の情況をセンサで検知してドライバに知らせる車載センサシステムであって、備え付けのセンサを、そのセンサとは解像度等が異なる別のセンサに簡単に交換できるようなシステムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、車両に搭載され、車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内の情況をセンサで検知してドライバに通知するための車載センサシステムであって、
車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内の情況を検知するための1以上のセンサ、
各センサが着脱自在に接続され得る、車両の所定位置に設けられた複数の接続ノード、および
各センサによる検知結果を処理してドライバに通知するため処理装置を備え、
各センサは、そのセンサ自身の属性を記憶しており、
各接続ノードは、その接続ノード自身の位置を記憶しており、
処理装置は、
各接続ノードの位置と、各センサの属性とに基づいて、車両のどの位置にある接続ノードにどのような属性を持ったセンサが接続されているか(なお、何も接続されていない接続ノードがあってもよい)を示す接続状態を検出する接続状態検出手段、
検出可能な全ての接続状態と、各接続状態と対応付けられた複数の処理プログラムとが予め記憶された記憶手段、および
記憶手段に記憶されている処理プログラムのうち、接続状態検出手段が検出した接続状態と対応する処理プログラムを選択して実行することによって、各センサによる検知結果を処理する処理手段を含む。
【0008】
上記第1の発明(または下記第13,第14の発明)では、検出可能な全ての接続状態と、各接続状態と対応付けられた複数の処理プログラムとを予め記憶しておく。そして、各接続ノードの位置と、各センサの属性とに基づいて、現在の接続状態を検出し、その接続状態と対応する処理プログラムを選択して実行する。これにより、ドライバは、センサ交換に伴う設定変更等を行わなくてもよいので、備え付けのセンサを、そのセンサとは属性が異なる別のセンサに簡単に交換できるようになる。
【0009】
センサは、典型的には、下記第7,第10の発明のように、カメラや探知器であるが、所定の範囲内の情況を検知可能なものであれば何でもよい。そして、センサがカメラの場合、下記第8,第9の発明のように、属性には、解像度やフレームレートなどが含まれる。
【0010】
典型的には、全てのセンサがカメラであるか、または、全てのセンサが探知器であるが、下記第11の発明のように、一部のセンサがカメラであり、残りのセンサが探知器であってもよい。このようにカメラと探知器とが混在する場合には、センサの属性に、そのセンサがカメラであるのか探知器であるのかを示す情報が含まれる必要がある。
【0011】
また、接続状態を検出するための位置および属性は、下記第2の発明のようにして処理装置に与えられる。すなわち、各接続ノードが、自身に接続されているセンサから属性を取得して、自身が記憶している位置と、取得した属性とを、処理装置へ送信する。あるいは、下記第4の発明のように、各センサが、自身の接続されている接続ノードから位置を取得して、自身が記憶している属性と、取得した位置とを、処理装置へ送信してもよい。ただし、センサの汎用性を高める観点からは、第2の発明の方が好ましい。
【0012】
第2の発明は、第1の発明において、
各接続ノードが、その接続ノード自身に接続されているセンサから属性を取得して、その接続ノード自身が記憶している位置と、取得した属性とを、処理装置へ送信することを特徴とする。
【0013】
上記第2の発明では、接続ノードが位置および属性の送信を受け持つので、センサは、自身の属性を記憶しておくだけでよい。
【0014】
第3の発明は、第2の発明において、
各接続ノードは、その接続ノードの位置として、その接続ノードの識別子を記憶しており、
記憶手段には、全ての接続ノードについての識別子と位置との対応関係を記載した位置テーブルがさらに記憶されており、
接続状態検出手段は、各接続ノードからの識別子および属性を受信して、それら識別子および属性と、位置テーブルとに基づいて、接続状態を検出することを特徴とする。
【0015】
上記第3の発明では、各接続ノードは、自身の位置として、自身の識別子を記憶し、一方、処理装置は、全ての接続ノードについての識別子と位置との対応関係を記載した位置テーブルを記憶しておく。そして、各接続ノードが、自身の識別子と、自身に接続されているセンサの属性とを送信し、処理装置は、各接続ノードからの識別子および属性を受信して、それら識別子および属性と位置テーブルとに基づいて接続状態を検出する。このように、各接続ノードの位置をテーブルの態様で処理装置側が管理するようにしておけば、もし接続ノードの位置変更があっても、単に位置テーブルを書き換えるだけでよい。
【0016】
第4の発明は、第1の発明において、
各センサが、そのセンサ自身の接続されている接続ノードから位置を取得して、そのセンサ自身が記憶している属性と、取得した位置とを、処理装置へ送信することを特徴とする。
【0017】
上記第4の発明では、センサが位置および属性の送信を受け持つので、接続ノードは、自身の位置を記憶しておくだけでよい。
【0018】
第5の発明は、第4の発明において、
各接続ノードは、その接続ノードの位置として、その接続ノードの識別子を記憶しており、
記憶手段には、全ての接続ノードについての識別子と位置との対応関係を記載した位置テーブルがさらに記憶されており、
接続状態検出手段は、各センサからの識別子および属性を受信して、それら識別子および属性と、位置テーブルとに基づいて、接続状態を検出することを特徴とする。
【0019】
上記第5の発明では、各接続ノードは、自身の位置として、自身の識別子を記憶し、一方、処理装置は、全ての接続ノードについての識別子と位置との対応関係を記載した位置テーブルを記憶しておく。そして、各センサが、自身の接続されている接続ノードの位置と、自身の属性とを処理装置へ送信し、処理装置は、各接続ノードからの識別子および属性を受信して、それら識別子および属性と位置テーブルとに基づいて接続状態を検出する。このように各接続ノードの位置をテーブルの態様で処理装置側が管理するようにしておけば、もし接続ノードの位置変更があっても、単に位置テーブルを書き換えるだけでよい。
【0020】
第6の発明は、第1の発明において、
各センサは、そのセンサ自身の向きを変えるための駆動手段を含み、
記憶手段には、各接続状態と対応付けられた複数の方向制御プログラムがさらに予め記憶され、
処理手段は、各センサによる検知結果を処理する際に、記憶手段に記憶されている方向制御プログラムのうち、接続状態検知手段が検出した接続状態と対応する方向制御プログラムを選択して実行することによって、各センサの検知範囲を移動させることを特徴とする。
【0021】
上記第6の発明では、さらに、各接続状態と対応付けられた複数の方向制御プログラムをも予め記憶しておく。そして、現在の接続状態を検出すると、その接続状態と対応する処理プログラムに加えて、その接続状態と対応する方向制御プログラムをも選択して実行する。これにより、ドライバは、センサ交換に伴う設定変更等に加えてセンサ方向の調整も行わなくてよいので、さらに簡単にセンサ交換が行えるようになる。
【0022】
第7の発明は、第1の発明において、
各センサが、車両を取り巻く空間のうち所定の範囲を撮像するカメラである。
【0023】
第8の発明は、第7の発明において、
各カメラの属性には、少なくとも解像度が含まれる。
【0024】
第9の発明は、第7の発明において、
各カメラの属性には、少なくともフレームレートが含まれる。
【0025】
第10の発明は、第1の発明において、
各センサが、車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内に物体が存在することを探知する探知器である。
【0026】
第11の発明は、第1の発明において、
各センサが、車両を取り巻く空間のうち所定の範囲を撮像するカメラ、または車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内に物体が存在することを探知する探知器であり、
各センサの属性には、少なくとも、そのセンサがカメラであるか探知器であるかを示す情報が含まれる。
【0027】
第12の発明は、車両に搭載され、車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内の情況をセンサで検知してドライバに通知するための車載センサシステムであって、
車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内の情況を検知するための1以上のセンサが各々着脱自在に接続され得る、車両の所定位置に設けられた複数の接続ノード、および
各センサによる検知結果を処理してドライバに通知するため処理装置を備え、
各センサには、そのセンサ自身の属性が記憶されており、
各接続ノードは、その接続ノード自身の位置を記憶しており、
処理装置は、
各接続ノードの位置と、各センサの属性とに基づいて、車両のどの位置にある接続ノードにどのような属性を持ったセンサが接続されているかを示す接続状態を検出する接続状態検出手段、
検出可能な全ての接続状態と、各接続状態と対応付けられた複数の処理プログラムとが予め記憶された記憶手段、および
記憶手段に記憶されている処理プログラムのうち、接続状態検出手段が検出した接続状態と対応する処理プログラムを選択して実行することによって、各センサによる検知結果を処理する処理手段を含む。
【0028】
上記第12の発明が第1の発明と異なるのは、センサを備えない点だけである。
【0029】
第13の発明は、車両に搭載され、車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内の情況をセンサで検知してドライバに通知するための車載センサシステムを制御する方法であって、
車載センサシステムには、
車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内の情況を検知するための1以上のセンサ、および
各センサが着脱自在に接続され得る、車両の所定位置に設けられた複数の接続ノードが備わり、
各センサには、そのセンサ自身の属性が記憶されており、
各接続ノードには、その接続ノード自身の位置が記憶されており、
各接続ノードの位置と、各センサの属性とに基づいて、車両のどの位置にある接続ノードにどのような属性を持ったセンサが接続されているかを示す接続状態を検出する接続状態検出ステップ、
検出可能な全ての接続状態と、各接続状態と対応付けられた複数の処理プログラムとを予め記憶する記憶ステップ、および
記憶ステップで記憶した処理プログラムのうち、接続状態検出ステップで検出した接続状態と対応する処理プログラムを選択して実行することによって、各センサによる検知結果を処理してドライバに通知するステップを含む。
【0030】
第14の発明は、車両に搭載され、車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内の情況をセンサで検知してドライバに通知するための車載センサシステムを制御するコンピュータによって実行される制御プログラムであって、
車載センサシステムには、
車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内の情況を検知するための1以上のセンサ、および
各センサが着脱自在に接続され得る、車両の所定位置に設けられた複数の接続ノードが備わり、
各センサには、そのセンサ自身の属性が記憶されており、
各接続ノードには、その接続ノード自身の位置が記憶されており、
各接続ノードの位置と、各センサの属性とに基づいて、車両のどの位置にある接続ノードにどのような属性を持ったセンサが接続されているかを示す接続状態を検出する接続状態検出ステップ、
検出可能な全ての接続状態と、各接続状態と対応付けられた複数の処理プログラムとを予め記憶する記憶ステップ、および
記憶ステップで記憶した処理プログラムのうち、接続状態検出ステップで検出した接続状態と対応する処理プログラムを選択して実行することによって、各センサによる検知結果を処理してドライバに通知するステップを含む。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車載カメラシステムの構成を示すブロック図である。図1において、本車載カメラシステムは、撮像を行うカメラ1001と、各カメラ1001が接続され得る、車両1000の所定位置に設けられた複数の接続ノード1002(ここでは5つの接続ノード10021 〜10025 )と、各カメラ1001からの撮像信号を処理して映像信号を出力する信号処理装置1003と、信号処理装置1003が接続される接続ノード1004と、信号処理装置1003からの映像信号を表示するモニタ1005とを備えている。
【0032】
図1には、一例として、本システムが3台の標準解像度カメラ1001 2 〜1001 4 を備えており、それらのカメラ(10012 〜10014 )が3つの接続ノード10022 〜10024 に接続された第1の接続状態が示されている。
【0033】
上記第1の接続状態は、本システムに2台の標準解像度カメラ10011 および10015 が追加されて、それらが残り2つの接続ノード10021 および10025 に接続されることによって、第2の接続状態に変化し得る。
または、上記第1の状態は、接続ノード10023 に接続されている標準解像度カメラ10013 が高解像度カメラ1001’に交換されることによって、第3の接続状態に変化し得る。
【0034】
なお、ここでいう接続状態の定義や、第1〜第3の接続状態の詳細については、後述する。また、第1〜第3の接続状態は、本発明の特徴を理解するための典型例として記載しているのであって、他にも様々な接続状態があり得る。第1の接続状態から第2,第3の接続状態への変化も一例であり、他にも様々な変化が起こり得る。
【0035】
図2は、図1のカメラ1001(または1001’)の構成例を示すブロック図である。図2において、カメラ1001は、撮像部1101と、撮像処理部1102と、記憶部1103とを備えている。撮像部1101は、映像を光学的に捕捉して電気信号に変換し、撮像信号を出力する。撮像処理部1102は、撮像部1101から出力される撮像信号を受け、その信号を処理して映像信号を出力する。撮像処理部1102から出力される映像信号は、接続ノード1002を通じてバス1006へと送出される。
【0036】
記憶部1103には、カメラ属性1104が記憶されている。カメラ属性1104は、そのカメラ1001の属性を示す情報であり、属性の具体例としては、例えば、解像度(画像サイズ)やフレームレートなどが挙げられる。
カメラ1001が接続ノード1002に接続されると、撮像処理部1102は、記憶部1103からカメラ属性1104を読み出して、接続ノード1002に通知する。
【0037】
再び図1において、カメラ用の各接続ノード1002と、信号処理装置用の接続ノード1004とは、リング状のバス1006に接続されており、このバス1006を通じて相互に通信を行うことができる。カメラ用の各接続ノード10021 〜10025 には、それぞれ固有のID(例えば1,2,…,5)が付与されている。
【0038】
図3は、図1の(信号処理装置用の)接続ノード1004の構成例を示すブロック図である。図3において、接続ノード1004は、バス制御部1201を含んでいる。バス制御部1201は、そのノード1004に接続されている信号処理装置1003と、バス1006に(接続ノード1002を介して)接続されている各カメラ1001との間の通信を、バス1006のプロトコルに基づいて制御する。なお、バスプロトコルに基づく通信制御は、従来知られた技術であり、また本願発明の特徴とは直接関係がないので、説明を省略する。
【0039】
図4は、(カメラ用の)接続ノード1002の構成例を示すブロック図である。図4において、接続ノード1002は、バス制御部1301と、記憶部1302とを含んでいる。バス制御部1301は、そのノード1002に接続されているカメラ1001と、バス1006に(接続ノード1004を介して)接続されている信号処理装置1003との間の通信を、バス1006のプロトコルに基づいて制御する。
【0040】
記憶部1302には、ノード位置1303が記憶されている。ノード位置1303は、その接続ノード1002の車両1000上での位置を示す情報であり、位置の具体例としては、例えば車両1000上の特定の点を原点とする三次元座標(x,y,z)などが挙げられる。
ただし、ここでは、各接続ノード1002の車両1000上での位置が固定なので、位置そのものでなく、その接続ノード1002のIDを記憶すればよい(後述)。
【0041】
カメラ1001が接続ノード1002に接続されると、バス制御部1301は、記憶部1302からノード位置1303を読み出す。このとき、前述のように、カメラ1001からカメラ属性1104が通知され、バス制御部1301は、読み出したノード位置1303と、通知されたカメラ属性1104とを、接続ノード1002を通じてバス1006に出力する。
【0042】
図5は、図1の信号処理装置1003の構成例を示すブロック図である。図5において、信号処理装置1003は、画像処理部1401と、5つの画像メモリ14021 〜14025 とを含んでいる。
【0043】
画像処理部1401は、接続ノード1004を通じて各カメラ1001からの撮像信号を受信し、いったん各画像メモリ1402に書き込む。また、画像処理部1401は、接続ノード1004を通じて、各接続ノード1002から送信されたノード位置1303およびカメラ属性1104を受信する。そして、各画像メモリ1402から撮像信号を読み出して、受信したノード位置1303およびカメラ属性1104に基づいて画像処理を行い、得られた映像信号をモニタ1005へと出力する。
【0044】
上記画像処理の典型例としては、各映像を繋ぎ合わせて1枚のパノラマ映像に合成する処理が挙げられる。パノラマ映像合成を行う場合、画像処理部1401は、合成しようとする各映像が、どのような属性を持つカメラ1001によって、車両1000を取り巻く空間のどの領域を撮像したものあるのかを知っている必要がある。
【0045】
従来の車載カメラシステムでは、決められた位置に専用のカメラが取り付けられているので、それら取り付け位置および属性を、予め信号処理装置1003に記憶させておけばよかった。
【0046】
これに対して、本車載カメラシステムでは、カメラ1001が接続される接続ノード1002を車両1000に設けて、様々な属性を持ったカメラ1001を接続可能にしている。このため、カメラ1001が接続されると、接続ノード1002は、そのノード自身の位置と、そのカメラ1001の属性とを信号処理装置1003(内の画像処理部1401)に通知する。
【0047】
特に、本実施形態では、接続ノード1002が車両1000の決められた位置に固定的に設けられているので、画像処理部1401が各接続ノード1002のIDおよび位置を記載した位置テーブル1601(図7参照;後述)を記憶しておくことにより、接続ノード1002は、位置そのものの代わりに、自身のIDを通知するだけでよい。
【0048】
また、このように各接続ノード1002の位置をテーブルの態様で信号処理装置1003側が管理するようにしておけば、もし接続ノード1002の位置変更があっても、単に位置テーブル1601を書き換えるだけでよい。
【0049】
画像処理部1401には、ノード位置1303とカメラ属性1104との様々な組み合わせ(可能な全ての接続状態)が記載された接続状態テーブル1602(図7参照)が記憶されている。さらに、接続状態テーブル1602に記載された1つ1つの接続状態に対応して、それぞれ専用の画像処理プログラム1603(図7参照)が記憶されている。従って、画像処理部1401には、接続状態テーブル1602に記載されている接続状態の数だけ、画像処理プログラム1603が記憶されることになる。
【0050】
なお、上記のように互いに独立した複数の画像処理プログラム1603を記憶する代わりに、全ての接続状態に共通する処理だけを記述したメインルーチンと、それぞれの接続状態に固有の処理を記述したサブルーチンとからなる1つの画像処理プログラムを記憶してもよい。つまり、この1つの画像処理プログラムは、1つのメインルーチンと、接続状態テーブル1602に記載された組み合わせの数と同数のサブルーチンとにより構成される。この1つの画像処理フログラムを記憶する場合、互いに独立した複数の画像処理プログラム1603を記憶するよりも、画像処理部1401の記憶容量が少なくて済む。
【0051】
以上のように構成された車載カメラシステムの動作について、以下に説明する。ここでは、本車載カメラシステムの出荷時の状態は、第1の接続状態、すなわち、図1において、5つの接続ノードのうち3つの接続ノード10022 〜10024 に標準画質カメラ10012 〜10014 が接続され、残り2つの接続ノード10021 および10025 には何も接続されていない状態であるとする。
【0052】
図6は、図5の画像処理部1401の構成例を示すブロック図である。図6において、画像処理部1401は、CPU1501と、RAM1502と、ROM1503と、GPU1504と、V−RAM1505とを含む。
【0053】
図7は、図6のROM1503の記憶内容を示すメモリマップである。図7において、ROM1503には、位置テーブル1601と、接続状態テーブル1602と、複数の画像処理プログラム1603と、システム制御プログラム1604とが記憶されている。
【0054】
位置テーブル1601には、各接続ノード10021 〜10025 のID{1,2,…,5}および位置{(x1 ,y1 ,z1 ),(x2 ,y2 ,z2 ),…,(x5 ,y5 ,z5 )}が記載されている。
【0055】
接続状態テーブル1602には、可能な全ての接続状態{(第1の接続状態),(第2の接続状態),…}が記載されている。例えば、第1の接続状態は、3つの接続ノード10022 〜10024 に標準解像度カメラ10012 〜10014 が接続され、残り2つの接続ノード10021 および10025 には何も接続されていない状態であり、これが出荷時の状態である。
【0056】
第2の接続状態は、5つの接続ノード10021 〜10025 に標準解像度カメラ10011 〜10015 が接続されている状態であり、これは、ドライバが新たに2台の標準解像度カメラ1001を購入して、空いていた2つの接続ノード10021 および10025 にそれらを接続した状態である。
【0057】
第3の接続状態は、2つの接続ノード10022 および10024 に標準解像度カメラ10012 および10014 が接続され、1つの接続ノード10023 に高解像度カメラ1001’が接続されている状態であり、これは、ドライバが1台の高解像度カメラ1001’を追加購入し、1つの接続ノード10023 に接続されていた標準画質カメラ10013 を、高解像度カメラに交換した状態である。
【0058】
上記第1〜第3の接続状態を具体的に記述した例を、図8に示す。図8において、例えば(1,−)とあるのは、IDが”1”である接続ノード10021 に何も接続されていないことを示している。(2,240*320)とあるのは、IDが”2”の接続ノード10022 に、解像度が”240*320”なる属性を持ったカメラ(すなわち標準解像度カメラ1001)が接続されていることを示している。(3,480*320)とあるのは、IDが”3”の接続ノード10023 に、解像度が”480*320”なる属性を持ったカメラ(すなわち高解像度カメラ1001’)が接続されていることを示している。
【0059】
図9は、図6のRAM1502の記憶内容を示すメモリマップである。図9において、RAM1502には、各撮像ノード1002から送られてくるノード位置1303およびカメラ属性1104を記憶するためのノード位置・カメラ属性記憶領域1801と、検出された接続状態を記憶するための接続状態記憶領域1802とが含まれる。
【0060】
図6,図7および図9において、RAM1502を作業領域として利用しつつ、ROM1503に記憶されたシステム制御プログラム1604に従ってCPU1501が動作することにより、画像処理部1401は、図10に示されるようなシステム制御・プログラム選択処理を行うことができる。さらには、ROM1503に記憶された複数の画像処理プログラム1603のうち、先に選択したプログラムに従って、CPU1501が各画像メモリ1402から読み出される撮像信号をGPU1504に処理させることにより、画像処理部1401は、所定の画像処理(例えば、複数のカメラ1001による撮像信号を1枚のパノラマ映像に合成する処理など)を行うことができる。
【0061】
図10は、図5の画像処理部1401が行うシステム制御・画像処理を示すフローチャートである。図10において、最初、画像処理部1401は、接続ノード1004を通じて、各接続ノード1002に対し、そのノード1002に接続されているカメラ1001の属性を取得するように命じる(ステップS101)。命令は、ここでは、全ての接続ノード1002に対して一斉に行われるが、1つ1つの接続ノード1002に対して順番に(つまりポーリング方式で)行ってもよい。
【0062】
なお、上記のステップS101が実行されるタイミングは、典型的には、本システムの起動時である。または、システム起動時に実行するのに加え、所定の時間間隔で繰り返し実行してもよい(例えば、システム起動時に実行し、それ以降、1分おきに実行するなど)。
【0063】
命令を受けた各接続ノード1002は、そのノード自身に接続されているカメラ1001に対して属性を通知するよう要求し、応じて、カメラ1001は、(記憶部1103に)記憶しているカメラ属性1104を通知する。
【0064】
次に、画像処理部1401は、接続ノード1004を通じて、各接続ノード1002に対し、その接続ノード1002の自身の位置と、取得したカメラ属性1104とを送信するように命じる(ステップS102)。
【0065】
命令を受けた各接続ノード1002は、(記憶部1302に)記憶しているノード位置1303と、取得したカメラ属性1104とを送信する。
【0066】
次に、画像処理部1401は、接続ノード1004を通じて、各接続ノード1002からのノード位置1303およびカメラ属性1104を受信し(ステップ103)、それらを(RAM1502内のノード位置・カメラ属性記憶領域1801に)記憶する(ステップS104)。
【0067】
次に、画像処理部1401は、ステップS103で受信したノード位置1303およびカメラ属性1104に基づいて、接続状態が変化したか否かを判定する(ステップS105)。
【0068】
ここで、上記ステップS105の判定は、例えば次のようにして行うことができる。すなわち、前回受信したノード位置1303およびカメラ属性1104がRAM1502内のノード位置・カメラ属性記憶領域1801に記憶されているので、画像処理部1401は、それらと、今回受信したノード位置1303およびカメラ属性1104とを相互に比較することにより、接続状態が変化したか否かを判定する。
【0069】
具体的には、ノード位置・カメラ属性記憶領域1801に記憶されている前回のノード位置1303およびカメラ属性1104が、図8に参照番号1701で示されているような内容であるとして、今回、参照番号1702で示されるような内容のノード位置1303およびカメラ属性1104を受信した場合には、接続状態が(第1の接続状態から第2の接続状態へと)変化したことを知ることができる。
【0070】
再び図10において、ステップS105の判定結果が肯定の場合、画像処理部1401は、ROM1503に記憶されている接続状態テーブル1602を参照して、変化後の接続状態を検出し(ステップS106)、それを(RAM1502内の接続状態記憶領域1802に)記憶する(ステップS107)。その後、ステップS108進む。
一方、ステップS105の判定結果が否定の場合には、直接ステップS108に進む。
【0071】
ステップS108では、画像処理部1401は、ROM1503に記憶されている画像処理プログラム1603のうち、(RAM1502内の接続状態記憶領域1802に)記憶している接続状態と対応する画像処理プログラム1603を実行する。従って、接続状態が変化していなければ、前回と同じ画像処理プログラム1603が実行されるが、変化していれば、前回とは別の、変化後の接続状態と対応する画像処理プログラム1603が実行されることになる。
【0072】
例えば、システムが第1の接続状態にあるとき、3つの接続ノード10022 〜10024 に標準解像度カメラ10012 〜10014 が接続され、残り2つの接続ノード10021 および10025 には何も接続されていないので、撮像範囲は、図11(A)のようになる。第1の画像処理プログラム1603は、図11(A)のような撮像信号を繋ぎ合わせて1枚のパノラマ映像に合成するためのプログラムであり、画像処理部1401が第1の画像処理プログラム1603を実行することによって、V−RAM1505内に、例えば図11(B)のようなパノラマ映像信号が生成される。
【0073】
システムが第2の接続状態にあるとき、5つの接続ノード10021 〜10025 に標準解像度カメラ10011 〜10015 が接続されているので、撮像範囲は、図12(A)のようになる。第2の画像処理プログラム1603は、図12(A)のような撮像信号を繋ぎ合わせて1枚のパノラマ映像に合成するためのプログラムであり、画像処理部1401が第2の画像処理プログラム1603を実行することによって、V−RAM1505内に、例えば図12(B)のようなパノラマ映像信号が生成される。
【0074】
第3の接続状態では、2つの接続ノード10022 および10024 に標準解像度カメラ10012 および10014 が接続され、1つの接続ノード10023 に高解像度カメラ1001’が接続され、残り2つの接続ノード10021 および10025 には何も接続されていないので、撮像範囲は、図13(A)のようになる。第3の画像処理プログラム1603は、図13(A)のような撮像信号を繋ぎ合わせて1枚のパノラマ映像に合成するためのプログラムであり、画像処理部1401が第3の画像処理プログラム1603を実行することによって、V−RAM1505内に、例えば図13(B)のようなパノラマ映像信号が生成される。
【0075】
再び図10に戻り、次いで、画像処理部1401は、ステップS108の結果得られた映像信号をモニタ1005に出力する(ステップS109)。こうして、モニタ1005には、接続状態(すなわち、各接続ノード1002にどのような属性を持ったカメラ1001が接続されているか)に応じたパノラマ映像が表示される。
以上が、本車載カメラシステムの動作である。
【0076】
なお、本車載カメラシステムでは、図2,図3のように、カメラ1001でなく接続ノード1002がバス制御部1301を含んでいるが、図14のように、接続ノード1002でなくカメラ1001がバス制御部1301を含んでも構わない。この場合、カメラ1001が接続ノード1002からノード位置1303を取得して、取得したノード位置1303と、自身のカメラ属性1104とをバス1006へと送出する。
【0077】
また、図2のカメラ1001に、撮像部1101の向きを変化させる(それによってそのカメラ1001の撮像範囲が移動する)ための駆動部1901をさらに追加してもよい。図2のカメラ1001に駆動部1901が追加された別のカメラ1001を、図15に示す。図14のカメラ1001に駆動部1901が追加されたさらに別のカメラ1001を、図16に示す。
【0078】
図15,図16において、駆動部1901は、信号処理装置1003内の画像処理部1401(図5参照)が(カメラ1001内の)撮像処理部1102を通じて行う指示に応じて、撮像部1101の向きを変化させる。この場合、図17に示すように(図7と比較)、各接続状態と対応して、画像処理部1401が駆動部1901を制御して撮像部1101の向きを変化させるための方向制御プログラム(複数)1605が、ROM1503内にさらに記憶される。
【0079】
なお、以上の説明では、カメラ属性1104の典型例として解像度を挙げているが、それ以外の属性、例えばフレームレートや感度、圧縮方式であっても、あるいは、それらの組み合わせであっても、各接続ノード1002からのノード位置1303およびカメラ属性1104に基づいて接続状態を検知して、その接続状態と対応する画像処理プログラム1603を実行する手順に変わりはない。ただし、複数の属性を組み合わせる場合には、予め準備すべき画像処理プログラム1603の数が多くなるのはいうまでもない。
【0080】
また、以上では、所定の範囲内に存在する物体の映像を捉えるカメラ1001を用いた車載カメラシステムについて説明したが、カメラ1001に代えて、所定の範囲内に単に物体が存在することを探知する探知器(例えば赤外線探知器や超音波探知器など)を用いてもよい。あるいは、所定の範囲内の温度や明るさ、傾度(つまり斜面の傾きの程度)などを検知する温度検知器や輝度検知器、傾度検知器(例えばジャイロ)などを用いることもできる。
【0081】
さらには、これらカメラ1001や探知器、検知器のような、車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内の情況を検知する(すなわち、映像を捉えたり、単に物体の存在を探知したり、温度等を検知したりする)装置を「センサ」と総称すれば、本実施形態で説明した車載カメラシステムにおいて、カメラ1001を、より一般的なセンサに置き換えることにより、車両1000を取り巻く空間のうち所定の範囲内の情況を検知するセンサを用いた車載センサシステムが実現される。
【0082】
この場合、図1のシステムにおいて、カメラ1001がセンサ(1001)に置き換わるのに加え、信号処理装置1003に備わる画像処理部1401は、センサの検知結果を処理するセンサ処理部(1401)に置き換わる。
センサには、センサ属性(1104)が記憶され、センサから接続ノード1002へ、センサ属性が通知される。そして、各接続ノード1002がノード位置1303およびセンサ属性を送信する。
【0083】
センサ処理装置には、接続状態(どのノード1002にどのような属性のセンサが接続されているか)に応じた複数のセンサ処理プログラム(1603)が記憶されている。センサ処理装置は、各接続ノード1002からのノード位置1303およびセンサ属性を受信して、接続状態を検知し、検知結果と対応するセンサ処理プログラムを実行する。そして、モニタ1005には、センサ処理装置の処理結果、例えば障害物への接近を警告する画面が表示される。
【0084】
上記の車載センサシステムでは、センサに記憶されるセンサ属性に、そのセンサがカメラ1001であるか探知器であるかを示す情報を含めておけば、センサとしてカメラ1001および探知器のどちらを用いても構わない。つまり、ドライバは、システム購入時に、センサとしてカメラ1001を用いるか探知器を用いるかを決めることができる。カメラ1001と探知器とが混在する車載センサシステムの一例を、図18に示す。
【0085】
図18において、信号処理装置2001には、カメラ用の処理プログラム記憶部2001aと、超音波探知器用の処理プログラム記憶部2001bとが含まれる。カメラ用の処理プログラム記憶部2001aには、センサとしてカメラ2008が用いられる場合の処理プログラム(複数)が記憶されている。超音波探知器用の処理プログラム記憶部2001bには、センサとして超音波探知器2009が用いられる場合の処理プログラム(複数)が記憶されている。
【0086】
信号処理装置2001は、各接続ノード2002〜2006からのノード位置1303およびセンサ属性に基づいて接続状態を検知して、最初、それらのノードにカメラ2008が接続されているか超音波探知器2009が接続されているかを判定する。次いで、接続されているのがカメラ2008であれば、記憶しているカメラ用の処理プログラム(複数)のうちどれを実行するかを決定し、超音波探知器2009であれば、記憶している超音波探知器用の処理プログラム(複数)のうちどれを実行するかを決定する。
【0087】
さらには、図18のシステムのようにカメラ2008および探知器2009のどちらか一方が用いられるのではなく、両方が混在して用いられてもよい。この場合、信号処理装置2001が実行する処理プログラムは、図16と異なり、カメラ用、超音波探知器用のように区別されない。例えば、センサ処理部には、ノード2002〜2006にカメラ2008が接続された場合の処理プログラムや、ノード2002〜2006に超音波探知器2009が接続された場合の処理プログラムの他、ノード2003〜2005にはカメラ2008が、ノード2002および2006には超音波探知器2009が接続された場合の処理プログラムなどが準備される。
【0088】
以上のように、本実施形態では、検出可能な全ての接続状態と、各接続状態と対応付けられた複数の処理プログラムとを予め記憶しておいて、各接続ノードの位置と、各センサの属性とに基づいて、現在の接続状態を検出し、その接続状態と対応する処理プログラムを選択して実行する。これにより、ドライバは、センサ交換に伴う設定変更等を行わなくてもよいので、備え付けのセンサを、そのセンサとは属性が異なる別のセンサに簡単に交換できるようになる。
【0089】
さらに、各接続状態と対応付けられた複数の方向制御プログラムをも予め記憶しておいて、現在の接続状態を検出すると、その接続状態と対応する処理プログラムに加えて、その接続状態と対応する方向制御プログラムをも選択して実行する。これにより、ドライバは、センサ交換に伴う設定変更等に加えてセンサ方向の調整も行わなくてよいので、さらに簡単にセンサ交換が行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車載カメラシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1のカメラ1001(または1001’)の構成例を示すブロック図である。
【図3】図1の(信号処理装置用の)接続ノード1004の構成例を示すブロック図である。
【図4】図1の(カメラ用の)接続ノード1002の構成例を示すブロック図である。
【図5】図1の信号処理装置1003の構成例を示すブロック図である。
【図6】図5の画像処理部1401の構成例を示すブロック図である。
【図7】図6のROM1503の記憶内容を示すメモリマップである。
【図8】図7の接続状態テーブル1602の内容(例えば第1〜第3の接続状態)を具体的に記述した図である。
【図9】図6のRAM1502の記憶内容を示すメモリマップである。
【図10】図5の画像処理部1401が行うシステム制御・画像処理を示すフローチャートである。
【図11】図1のシステムが第1の接続状態にあるときの撮像範囲(A)と、そのとき表示されるパノラマ映像(B)とを示す図である。
【図12】図1のシステムが第2の接続状態にあるときの撮像範囲(A)と、そのとき表示されるパノラマ映像(B)とを示す図である。
【図13】図1のシステムが第3の接続状態にあるときの撮像範囲(A)と、そのとき表示されるパノラマ映像(B)とを示す図である。
【図14】図1のカメラ1001の他の構成例を示す図である(接続ノード1002でなくカメラ1001がバス制御部1301を含んでいる)。
【図15】図1のカメラ1001の別の構成例を示す図である(図2のカメラ1001に駆動部1901が追加されている)。
【図16】図1のカメラ1001のさらに別の構成例を示す図である(図14のカメラ1001に駆動部1901が追加されている)。
【図17】図1のカメラ1001が図14,図15のような構成を有する(すなわち駆動部1901を含んでいる)場合の、ROM1503の記憶内容を示す図である(図7の記憶内容に方向制御プログラム1605が追加されている)。
【図18】カメラ1001と超音波探知器2009とが混在する車載センサシステムの一例を示す図である(カメラや探知器をセンサと総称している)。
【符号の説明】
1001 標準解像度カメラ
1001’ 高解像度カメラ
1002 カメラ用の接続ノード
1003 信号処理装置
1004 信号処理装置用の接続ノード
1005 モニタ
1006 バス
1101 撮像部
1102 撮像処理部
1104 カメラ属性
1201,1301 バス制御部
1303 ノード位置
1401 画像処理部
1601 位置テーブル
1602 接続状態テーブル
1603 画像処理プログラム
1604 システム制御プログラム
1605 方向制御プログラム
1901 駆動部
2008 カメラ
2009 超音波探知器

Claims (14)

  1. 車両に搭載され、車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内の情況をセンサで検知してドライバに通知するための車載センサシステムであって、
    車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内の情況を検知するための1以上のセンサ、
    各前記センサが着脱自在に接続され得る、前記車両の所定位置に設けられた複数の接続ノード、および
    各前記センサによる検知結果を処理してドライバに通知するため処理装置を備え、
    各前記センサは、そのセンサ自身の属性を記憶しており、
    各前記接続ノードは、その接続ノード自身の位置を記憶しており、
    前記処理装置は、
    各前記接続ノードの位置と、各前記センサの属性とに基づいて、車両のどの位置にある接続ノードにどのような属性を持ったセンサが接続されているかを示す接続状態を検出する接続状態検出手段、
    検出可能な全ての接続状態と、各接続状態と対応付けられた複数の処理プログラムとが予め記憶された記憶手段、および
    前記記憶手段に記憶されている処理プログラムのうち、前記接続状態検出手段が検出した接続状態と対応する処理プログラムを選択して実行することによって、各前記センサによる検知結果を処理する処理手段を含む、車載センサシステム。
  2. 各前記接続ノードが、その接続ノード自身に接続されているセンサから属性を取得して、その接続ノード自身が記憶している位置と、取得した属性とを、前記処理装置へ送信することを特徴とする、請求項1に記載の車載センサシステム。
  3. 各前記接続ノードは、その接続ノードの位置として、その接続ノードの識別子を記憶しており、
    前記記憶手段には、全ての接続ノードについての識別子と位置との対応関係を記載した位置テーブルがさらに記憶されており、
    前記接続状態検出手段は、各前記接続ノードからの識別子および属性を受信して、それら識別子および属性と、前記位置テーブルとに基づいて、前記接続状態を検出することを特徴とする、請求項2に記載の車載センサシステム。
  4. 各前記センサが、そのセンサ自身の接続されている接続ノードから位置を取得して、そのセンサ自身が記憶している属性と、取得した位置とを、前記処理装置へ送信することを特徴とする、請求項1に記載の車載センサシステム。
  5. 各前記接続ノードは、その接続ノードの位置として、その接続ノードの識別子を記憶しており、
    前記記憶手段には、全ての接続ノードについての識別子と位置との対応関係を記載した位置テーブルがさらに記憶されており、
    前記接続状態検出手段は、各前記センサからの識別子および属性を受信して、それら識別子および属性と、前記位置テーブルとに基づいて、前記接続状態を検出することを特徴とする、請求項4に記載の車載センサシステム。
  6. 各前記センサは、そのセンサ自身の向きを変えるための駆動手段を含み、
    前記記憶手段には、各接続状態と対応付けられた複数の方向制御プログラムがさらに予め記憶され、
    前記処理手段は、各前記センサによる検知結果を処理する際に、前記記憶手段に記憶されている方向制御プログラムのうち、前記接続状態検知手段が検出した接続状態と対応する方向制御プログラムを選択して実行することによって、各前記センサの検知範囲を移動させることを特徴とする、請求項1に記載の車載センサシステム。
  7. 各前記センサが、車両を取り巻く空間のうち所定の範囲を撮像するカメラである、請求項1に記載の車載センサシステム。
  8. 各前記カメラの属性には、少なくとも解像度が含まれる、請求項7に記載の車載センサシステム。
  9. 各前記カメラの属性には、少なくともフレームレートが含まれる、請求項7に記載の車載センサシステム。
  10. 各前記センサが、車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内に物体が存在することを探知する探知器である、請求項1に記載の車載センサシステム。
  11. 各前記センサが、車両を取り巻く空間のうち所定の範囲を撮像するカメラ、または車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内に物体が存在することを探知する探知器であり、
    各前記センサの属性には、少なくとも、そのセンサがカメラであるか探知器であるかを示す情報が含まれる、請求項1に記載の車載センサシステム。
  12. 車両に搭載され、車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内の情況をセンサで検知してドライバに通知するための車載センサシステムであって、
    車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内の情況を検知するための1以上のセンサが各々着脱自在に接続され得る、前記車両の所定位置に設けられた複数の接続ノード、および
    各前記センサによる検知結果を処理してドライバに通知するため処理装置を備え、
    各前記センサには、そのセンサ自身の属性が記憶されており、
    各前記接続ノードは、その接続ノード自身の位置を記憶しており、
    前記処理装置は、
    各前記接続ノードの位置と、各前記センサの属性とに基づいて、車両のどの位置にある接続ノードにどのような属性を持ったセンサが接続されているかを示す接続状態を検出する接続状態検出手段、
    検出可能な全ての接続状態と、各接続状態と対応付けられた複数の処理プログラムとが予め記憶された記憶手段、および
    前記記憶手段に記憶されている処理プログラムのうち、前記接続状態検出手段が検出した接続状態と対応する処理プログラムを選択して実行することによって、各前記センサによる検知結果を処理する処理手段を含む、車載センサシステム。
  13. 車両に搭載され、車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内の情況をセンサで検知してドライバに通知するための車載センサシステムを制御する方法であって、
    前記車載センサシステムには、
    車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内の情況を検知するための1以上のセンサ、および
    各前記センサが着脱自在に接続され得る、前記車両の所定位置に設けられた複数の接続ノードが備わり、
    各前記センサには、そのセンサ自身の属性が記憶されており、
    各前記接続ノードには、その接続ノード自身の位置が記憶されており、
    各前記接続ノードの位置と、各前記センサの属性とに基づいて、車両のどの位置にある接続ノードにどのような属性を持ったセンサが接続されているかを示す接続状態を検出する接続状態検出ステップ、
    検出可能な全ての接続状態と、各接続状態と対応付けられた複数の処理プログラムとを予め記憶する記憶ステップ、および
    前記記憶ステップで記憶した処理プログラムのうち、前記接続状態検出ステップで検出した接続状態と対応する処理プログラムを選択して実行することによって、各前記センサによる検知結果を処理してドライバに通知するステップを含む、車載センサシステム制御方法。
  14. 車両に搭載され、車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内の情況をセンサで検知してドライバに通知するための車載センサシステムを制御するコンピュータによって実行される制御プログラムであって、
    前記車載センサシステムには、
    車両を取り巻く空間のうち所定の範囲内の情況を検知するための1以上のセンサ、および
    各前記センサが着脱自在に接続され得る、前記車両の所定位置に設けられた複数の接続ノードが備わり、
    各前記センサには、そのセンサ自身の属性が記憶されており、
    各前記接続ノードには、その接続ノード自身の位置が記憶されており、
    各前記接続ノードの位置と、各前記センサの属性とに基づいて、車両のどの位置にある接続ノードにどのような属性を持ったセンサが接続されているかを示す接続状態を検出する接続状態検出ステップ、
    検出可能な全ての接続状態と、各接続状態と対応付けられた複数の処理プログラムとを予め記憶する記憶ステップ、および
    前記記憶ステップで記憶した処理プログラムのうち、前記接続状態検出ステップで検出した接続状態と対応する処理プログラムを選択して実行することによって、各前記センサによる検知結果を処理してドライバに通知するステップを含む、車載センサシステム制御プログラム。
JP2001052260A 2000-02-29 2001-02-27 車載センサシステム Expired - Fee Related JP4587581B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001052260A JP4587581B2 (ja) 2000-02-29 2001-02-27 車載センサシステム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000053019 2000-02-29
JP2000-53019 2000-02-29
JP2001052260A JP4587581B2 (ja) 2000-02-29 2001-02-27 車載センサシステム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001346198A JP2001346198A (ja) 2001-12-14
JP2001346198A5 JP2001346198A5 (ja) 2008-02-14
JP4587581B2 true JP4587581B2 (ja) 2010-11-24

Family

ID=26586340

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001052260A Expired - Fee Related JP4587581B2 (ja) 2000-02-29 2001-02-27 車載センサシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4587581B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004056683A (ja) * 2002-07-23 2004-02-19 Sumitomo Electric Ind Ltd 画像変換システム、画像処理装置及び画像変換方法
DE112008000416B8 (de) * 2007-02-16 2014-01-23 Autonetworks Technologies, Ltd. In ein Fahrzeug eingebautes Videokommunikationssystem
JP4826552B2 (ja) * 2007-07-12 2011-11-30 市光工業株式会社 後付用側方視認支援ユニット
JP4985745B2 (ja) * 2009-10-30 2012-07-25 株式会社デンソー 移動体用周辺監視システム
JP5412240B2 (ja) * 2009-11-04 2014-02-12 ルネサスエレクトロニクス株式会社 画像処理用半導体装置および画像処理装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03106146A (ja) * 1989-09-19 1991-05-02 Toshiba Corp ビデオ交換システム
JP2000270384A (ja) * 1999-03-12 2000-09-29 Omron Corp センサ及びコントローラ並びにセンサシステム
JP2000333162A (ja) * 1999-05-17 2000-11-30 Yazaki Corp 車両用後側方監視装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03106146A (ja) * 1989-09-19 1991-05-02 Toshiba Corp ビデオ交換システム
JP2000270384A (ja) * 1999-03-12 2000-09-29 Omron Corp センサ及びコントローラ並びにセンサシステム
JP2000333162A (ja) * 1999-05-17 2000-11-30 Yazaki Corp 車両用後側方監視装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001346198A (ja) 2001-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9098928B2 (en) Image-processing system and image-processing method
JP5341789B2 (ja) パラメータ取得装置、パラメータ取得システム、パラメータ取得方法、及び、プログラム
US20190092345A1 (en) Driving method, vehicle-mounted driving control terminal, remote driving terminal, and storage medium
US20080231702A1 (en) Vehicle outside display system and display control apparatus
JP5397887B2 (ja) 車両モニタシステム
JP5064201B2 (ja) 画像表示システム及びカメラ出力制御方法
JP2000295604A (ja) 車両用後側方監視装置
JP5294562B2 (ja) 車両周辺監視装置、その表示方法
JP2011051403A (ja) 駐車支援装置
JP2008219559A (ja) 車載カメラシステム
US11200804B2 (en) Method, device, computer program and computer program product for operating a display unit in a vehicle
JP3184656B2 (ja) 車載用監視カメラ装置
JP4587581B2 (ja) 車載センサシステム
US11091100B2 (en) Work vehicle multi-camera vision systems
JP2005311698A (ja) 車両周辺視認装置
JP4679816B2 (ja) 車両周辺表示制御装置
EP2481636A1 (en) Parking assistance system and method
JP2007088577A (ja) 車両周辺画像処理システム
JP2008174075A (ja) 車両周辺監視装置、その表示方法
JP2006148347A (ja) 画像表示システム
JP5049501B2 (ja) 表示制御装置、車載用表示装置、表示制御方法および制御プログラム
JP7112800B1 (ja) 車載用映像中継装置
WO2022070616A1 (ja) 監視装置、車両、監視方法、およびプログラム
JP7159599B2 (ja) 周辺監視装置
JP2018107662A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071221

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100819

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees