JP4586322B2 - 基礎型枠用支持金具並びにこれを用いた直接基礎施工方法及び直接基礎構造 - Google Patents

基礎型枠用支持金具並びにこれを用いた直接基礎施工方法及び直接基礎構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直接基礎の構築時において立ち上がり部用型枠を支持しかつ打設後は基礎と一体化される基礎型枠用支持金具並びにこれを用いた直接基礎施工方法及び直接基礎構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、支持金具に型枠を支持させてからコンクリートを打設し、住宅等の直接基礎(布基礎)を構築している。なお、施工後は、支持金具は基礎と一体化される。
【0003】
ここで、従来から多用されている支持金具の場合、支持金具を地盤面に直接支持(接地)させて型枠をセットするように構成されているため、支持金具が地盤面の不陸の影響をそのまま受ける。このため、基礎の立上がり(梁)部や型枠の通りが悪くなるという問題があった。かかる問題を解消するためには、支持金具の下にモルタルを敷いて不陸を無くす(レベル調整を行う)必要があるが、その分、手間がかかるため、工期も長期化する。さらに、コストも嵩む。
【0004】
また、従来から多用されている支持金具の場合、型枠の荷重だけではなく、基礎に埋設される鉄筋の荷重も負担するように構成されているため、支持金具に充分な強度をもたせる必要がある。このため、支持金具を構成する部材断面を大きくしたり、補強材を追加する等の手法によって対応してきたが、その結果、支持金具が大型化し、重量増加、作業労力の負担の増加、コスト増加といった問題が生じる。さらに、複雑な構造の支持金具を使用すると、基礎と一体化するべくコンクリートを打設した際に支持金具がコンクリートの流動を妨げて鉄筋との付着強度に影響を与える可能性も出てくるため、施工作業をより一層慎重に行う必要がある等の問題も生じてくる。
【0005】
本発明は上記背景に鑑み、小型軽量化及びコスト削減を図ることができる基礎型枠用支持金具を得ること、工期短縮、施工作業労力の軽減、及びコスト削減を図ることができる基礎型枠用支持金具を用いた直接基礎施工方法を得ること、並びに、コンクリートと鉄筋との付着強度を充分に確保することができる基礎型枠用支持金具を用いた直接基礎構造を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明に係る基礎型枠用支持金具は、断面形状が凸字状とされかつ水平部分を構成するベース部と垂直部分を構成する立ち上がり部とを備えた直接基礎の構築時において、コンクリートを打設する際に設置される立ち上がり部用型枠を支持しかつ打設後は基礎と一体化される基礎型枠用支持金具であって、所定の間隔をあけて平行に配置されると共に各々棒材を屈曲させて下向きのコ字状に形成され、立ち上がり部に埋設される主筋上に被嵌される複数の本体部と、本体部の下端部から互いに離間する方向へ張出されると共にベース部に埋設される鉄筋の上方に離間して配置され、更に立ち上がり部用型枠がセットされる一対の張出し部と、前記複数の本体部の下端部内側に掛け渡され、立ち上がり部に埋設されるあばら筋に当てられてセット状態とされる一対の転び防止用鉄筋と、を有することを特徴としている。
【0007】
請求項2記載の本発明に係る直接基礎施工方法は、断面形状が凸字状でかつ水平部分を構成するベース部と垂直部分を構成する立ち上がり部とが形成されるように主筋及びあばら筋を含む鉄筋を配筋する配筋工程と、立ち上がり部に配筋された主筋上に請求項1記載の基礎型枠用支持金具の複数の本体部を被嵌させると共に立ち上がり部に配筋されるあばら筋に請求項1記載の基礎型枠用支持金具の一対の転び防止用鉄筋を当てることで、ベース部に配筋された鉄筋の上方に一対の張出し部を離間して配置させる支持金具セット工程と、前記基礎型枠用支持金具の一対の張出し部上に一対の立ち上がり部用型枠を平行にセットすると共にベース部の両サイドとなる位置に一対のベース部用型枠を平行にセットする型枠セット工程と、型枠内へコンクリートを打設し、ベース部及び立ち上がり部を形成するコンクリート打設工程と、コンクリート硬化後に立ち上がり部用型枠及びベース部用型枠を取外す脱型工程と、を有することを特徴としている。
【0008】
請求項3記載の本発明に係る直接基礎構造は、断面形状が凸字状でかつ水平部分を構成するベース部と垂直部分を構成する立ち上がり部とが形成されるように主筋及びあばら筋を含む配筋された鉄筋と、立ち上がり部に配筋された主筋上に複数の本体部が被嵌されると共に立ち上がり部に配筋されるあばら筋に一対の転び防止用鉄筋が当てられることで、ベース部に配筋された鉄筋の上方に一対の張出し部が離間して配置された請求項1記載の基礎型枠用支持金具と、前記基礎型枠用支持金具の一対の張出し部上に平行にセットされた一対の立ち上がり部用型枠並びにベース部の両サイドとなる位置に平行にセットされた一対のベース部用型枠内へコンクリートを打設することにより断面形状が凸字状に形成されたコンクリートと、を有することを特徴としている。
【0009】
請求項1記載の本発明によれば、基礎型枠用支持金具の複数の本体部を立ち上がり部に埋設される主筋に被嵌させると、当該複数の本体部の下端部内側に掛け渡された一対の転び防止用鉄筋が立ち上がり部に埋設されるあばら筋に当接されてセット状態とされる。この状態では、当該基礎型枠用支持金具の一対の張出し部がベース部に埋設される鉄筋の上方に離間してそれぞれ配置される。この状態において、一対の張出し部のそれぞれに立ち上がり部用型枠をセットしてから、コンクリートを打設し、硬化後に脱型することにより断面形状が凸字状の直接基礎が形成される。
【0010】
ここで、本発明では、基礎型枠用支持金具の一対の張出し部をベース部の鉄筋の上方に離間して配置させる構成を採ったので、一対の張出し部に立ち上がり部用型枠をセットした場合、一対の張出し部には立ち上がり部用型枠の荷重のみがかかり、鉄筋の荷重はかからない。このため、一対の張出し部は立ち上がり部用型枠の荷重に耐え得る程度の強度を有していればよいので、部材断面を小さくすることができる。従って、基礎型枠用支持金具の小型軽量化及びコスト削減を図ることができる。
【0011】
請求項2記載の本発明によれば、配筋工程において、断面形状が凸字状でかつ水平部分を構成するベース部と垂直部分を構成する立ち上がり部とが形成されるように主筋及びあばら筋を含む鉄筋が配筋される。次いで、支持金具セット工程において、立ち上がり部に配筋された主筋上に請求項1記載の基礎型枠用支持金具の複数の本体部が被嵌されると共に、立ち上がり部に配筋されるあばら筋に請求項1記載の基礎型枠用支持金具の一対の転び防止用鉄筋が当てられる。これにより、ベース部に配筋された鉄筋の上方に同支持金具の一対の張出し部が離間して配置される。次いで、型枠セット工程において、基礎型枠用支持金具の一対の張出し部上に一対の立ち上がり部用型枠が平行にセットされると共にベース部の両サイドとなる位置に一対のベース部用型枠が平行にセットされる。次いで、コンクリート打設工程において、型枠内へコンクリートが打設され、ベース部及び立ち上がり部が形成される。その後(コンクリート硬化後)、脱型工程において、立ち上がり部用型枠及びベース部用型枠が取外される。
【0012】
ここで、本発明では、基礎型枠用支持金具の一対の張出し部をベース部の鉄筋の上方に離間して配置させる構成を採ったので、即ち基礎型枠用支持金具を地盤面に直接支持(接地)させる構成を採らないため、基礎型枠用支持金具は、地盤の不陸の影響を受けない。従って、従来行われていた支持金具の下にモルタルを敷いて不陸を無くす作業が不要となり、直接基礎の施工作業の簡素化を図ることができ、ひいては工期の短縮及びコスト削減に資することができる。
【0013】
また、本発明によれば、前述した如く、一対の張出し部には立ち上がり部用型枠の荷重のみがかかり、鉄筋の荷重はかからないため、基礎型枠用支持金具の小型化及び軽量化を図ることができることから、支持金具セット工程における施工作業の労力が軽減される。
【0014】
請求項3記載の本発明によれば、立ち上がり部に配筋された主筋上に基礎型枠用支持金具の複数の本体部が被嵌されると共に、立ち上がり部に配筋されるあばら筋に一対の転び防止用鉄筋が当てられる。これにより、ベース部に配筋された鉄筋の上方に一対の張出し部が離間して配置されるため、上述した如く基礎型枠用支持金具の小型軽量化を図ることができる。従って、基礎型枠用支持金具が小型軽量化された分、コンクリート打設時の流動抵抗を小さくすることができる。その結果、鉄筋とコンクリートとの付着強度が低下することがなく、充分な付着強度を確保することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図7を用いて、本発明に係る基礎型枠用支持金具並びにこれを用いた直接基礎施工方法及び直接基礎構造の一実施形態について説明する。
【0016】
最初に、本発明に係る基礎型枠用支持金具及びこれを用いた直接基礎構造の一実施形態について説明する。
【0017】
図7にはユニット住宅用の直接基礎(布基礎)10の平面図が示されている。この図に示されるように、直接基礎10は、平面構造的には、矩形枠状の外周基礎部12と、この外周基礎部12の中間部に設置されて当該外周基礎部12を区画すると共にこれを補強する繋ぎ基礎部14とを含んで構成されている。また、直接基礎10は、断面構造的には、水平部分を構成するベース部16と、ベース部16の中央から立ち上げられて垂直部分を構成する立ち上がり部(地中梁)18とによって構成されている。
【0018】
図1〜図4に示されるように、立ち上がり部18を構成する部分にはその長手方向に沿って複数の(上下二本ずつの)主筋20Aが配筋(ダブル配筋)されていると共に、当該長手方向に沿って所定の間隔で複数のあばら筋20Bが配筋されている。そして、これらの鉄筋20が埋設されるようにコンクリート22が打設されることにより、立ち上がり部18が構成されている。一方、ベース部16を構成する部分にはその長手方向に沿って複数(四本)の用心鉄筋24Aが配筋されていると共に、当該用心鉄筋24Aと直交する方向には所定の間隔で複数のベース筋24Bが配筋されている。そして、これらの鉄筋24が埋設されるようにコンクリート26が打設されることにより、ベース部16が構成されている。
【0019】
上述した直接基礎10の繋ぎ基礎部14における立ち上がり部18には、複数の基礎型枠用支持金具30が設置されており、以下に詳細に説明する。
【0020】
図5及び図6に示されるように、基礎型枠用支持金具30は、棒材(鋼棒)を屈曲させて下向きのコ字状に形成した後、更にその両端部を互いに離間する方向へ屈曲させることにより形成された支持金具本体32を、所定の間隔をあけて二本平行に配置し、これらの支持金具本体32を上端部二箇所及び両端部二箇所の合計四箇所で繋ぐ四本の連結部材34とによって基本的には構成されている。前記構成に加えて、本実施形態では、平行に配置された二本の支持金具本体32の下端部内側に、一対の転び防止用鉄筋35が掛け渡されている。この転び防止用鉄筋35は、基礎型枠用支持金具30を立ち上がり部18にセットした時に、当該基礎型枠用支持金具30が転ぶのを防止する機能を果たし、使用に際しては一対の転び防止用鉄筋35を立ち上がり部18のあばら筋(スターラップ筋)20Bに当ててセット状態とする。
【0021】
上記構成の基礎型枠用支持金具30を完成状態で見た場合、当該基礎型枠用支持金具30は、下向きのコ字状に形成されて立ち上がり部18の主筋20A上に被嵌されて結束(固定)される本体部36と、この本体部36の下端部から互いに離間する方向へ張出されかつベース部16の鉄筋24から上方に離間して配置された一対の張出し部38とによって構成されている。
【0022】
図1及び図2に示されるように、直接基礎10の構築時においては、上述した基礎型枠用支持金具30の一対の張出し部38上に、複数枚の矩形平板状(パネル状)の立ち上がり部用型枠40が平行に連接してセットされている。また、ベース部16の両サイドとなる位置には、複数枚の帯板状のベース部用型枠42が平行に連接してセットされている。後者の型枠42について若干補足すると、図1に示されるように、一対のベース部用型枠42は根切り底44に接地されている。さらに、対向するベース部用型枠42間にはサイコロ状のスペーサ46が複数箇所に載置されており、その上にベース部16内に埋設されるベース筋24Bが載置されている。
【0023】
次に、本発明に係る基礎型枠用支持金具を用いた直接基礎施工方法の一実施形態について説明し、当該説明を通して本実施形態の作用並びに効果について説明する。
【0024】
まず最初に、根切り等の地業がなされてから、スペーサ46が適宜間隔で置かれていく。次いで、水平部分を構成するベース部16と垂直部分を構成する立ち上がり部18の鉄筋20、24がそれぞれ配筋される(配筋工程)。次いで、立ち上がり部18に配筋された主筋20A上に基礎型枠用支持金具30の本体部36が被嵌されて結束される。この状態では、基礎型枠用支持金具30の一対の張出し部38は、ベース部16に配筋された鉄筋24の上方に離間して配置されている(支持金具セット工程)。次いで、基礎型枠用支持金具30の一対の張出し部38上に一対の立ち上がり部用型枠40が平行にセットされると共にベース部16の両サイドとなる位置に一対のベース部用型枠42が平行にセットされる(型枠セット工程)。次いで、これらの型枠40、42内へコンクリート22、26が打設され、ベース部16及び立ち上がり部18が形成される(コンクリート打設工程)。その後(コンクリート硬化後)、立ち上がり部用型枠40及びベース部用型枠42が取外される(脱型工程)。これにより、基礎型枠用支持金具30が一体化された(ユニット住宅用の)直接基礎(布基礎)10が構築される。
【0025】
上記の如くして使用される本実施形態に係る基礎型枠用支持金具30によれば、基礎型枠用支持金具30の本体部36を立ち上がり部18の主筋20Aに被嵌させると共に一対の張出し部38をベース部16の鉄筋24の上方に離間して配置させる構成を採るので、一対の張出し部38に立ち上がり部用型枠40をセットした場合に、一対の張出し部38には立ち上がり部用型枠40の荷重のみがかかり、鉄筋20、24の荷重はかからない。このため、一対の張出し部38は立ち上がり部用型枠40の荷重に耐え得る程度の強度を有していればよいので、部材断面を小さくすることができる。従って、基礎型枠用支持金具30の小型軽量化及びコスト削減を図ることができる。
【0026】
また、上述した基礎型枠用支持金具30を用いた直接基礎施工方法によれば、基礎型枠用支持金具30の本体部36を立ち上がり部18の主筋20Aに被嵌させると共に一対の張出し部38をベース部16の鉄筋24の上方に離間して配置させ、当該一対の張出し部38に立ち上がり部用型枠40をセットする構成を採るため、即ち基礎型枠用支持金具30を地盤面に直接支持(接地)させる構成を採らないため、基礎型枠用支持金具30は、地盤の不陸の影響を受けない。従って、従来行われていた支持金具の下にモルタルを敷いて不陸を無くす作業が不要となり、直接基礎の施工作業の簡素化を図ることができ、ひいては工期の短縮及びコスト削減に資することができる。
【0027】
さらに、基礎型枠用支持金具30を用いた直接基礎施工方法によれば、前述した如く、一対の張出し部38には立ち上がり部用型枠40の荷重のみがかかり、鉄筋20、24の荷重はかからないため、基礎型枠用支持金具30の小型化及び軽量化を図ることができることから、支持金具セット工程における施工作業の労力を軽減させることができる。
【0028】
また、本実施形態に係る基礎型枠用支持金具30を用いた直接基礎構造によれば、上述した如く基礎型枠用支持金具30の小型軽量化を図ることができるため、その分、コンクリート打設時の流動抵抗を小さくすることができる。その結果、鉄筋20、24とコンクリート22、26との付着強度が低下することはなく、充分な付着強度を確保することができる。
【0029】
上述した効果の他に、本実施形態に係る基礎型枠用支持金具30によれば、本体部36の幅方向寸法を変更することにより、種々の幅方向寸法の立ち上がり部(基礎地中梁)18に対応することができる。例えば、ユニット住宅の場合、400mm程度の梁幅となることもあるが、このような場合においても、簡単に対応することができる。その背景として、本実施形態に係る基礎型枠用支持金具30は、棒材によってのみ構成されており、加工が容易である点が挙げられる。
【0030】
なお、上述した本実施形態では、二本の支持金具本体32と四本の連結部材34を使って基礎型枠用支持金具30を構成したが、支持金具本体と連結部材の使用本数は適宜変更可能である。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る基礎型枠用支持金具は、断面形状が凸字状とされかつ水平部分を構成するベース部と垂直部分を構成する立ち上がり部とを備えた直接基礎の構築時において、コンクリートを打設する際に設置される立ち上がり部用型枠を支持しかつ打設後は基礎と一体化される基礎型枠用支持金具であって、所定の間隔をあけて平行に配置されると共に各々棒材を屈曲させて下向きのコ字状に形成され、立ち上がり部に埋設される主筋上に被嵌される複数の本体部と、各本体部の下端部から互いに離間する方向へ張出されると共にベース部に埋設される鉄筋の上方に離間して配置され、更に立ち上がり部用型枠がセットされる一対の張出し部と、複数の本体部の下端部内側に掛け渡され、立ち上がり部に埋設されるあばら筋に当てられてセット状態とされる一対の転び防止用鉄筋と、を有するので、小型軽量化及びコスト削減を図ることができるという優れた効果を有する。
【0032】
請求項2記載の本発明に係る直接基礎施工方法は、断面形状が凸字状でかつ水平部分を構成するベース部と垂直部分を構成する立ち上がり部とが形成されるように主筋及びあばら筋を含む鉄筋を配筋する配筋工程と、立ち上がり部に配筋された主筋上に請求項1記載の基礎型枠用支持金具の複数の本体部を被嵌させると共に立ち上がり部に配筋されるあばら筋に請求項1記載の基礎型枠用支持金具の一対の転び防止用鉄筋を当てることで、ベース部に配筋された鉄筋の上方に一対の張出し部を離間して配置させる支持金具セット工程と、前記基礎型枠用支持金具の一対の張出し部上に一対の立ち上がり部用型枠を平行にセットすると共にベース部の両サイドとなる位置に一対のベース部用型枠を平行にセットする型枠セット工程と、型枠内へコンクリートを打設し、ベース部及び立ち上がり部を形成するコンクリート打設工程と、コンクリート硬化後に立ち上がり部用型枠及びベース部用型枠を取外す脱型工程と、を有するので、工期短縮、施工労力の軽減、及びコスト削減を図ることができるという優れた効果を有する。
【0033】
請求項3記載の本発明に係る直接基礎構造は、断面形状が凸字状でかつ水平部分を構成するベース部と垂直部分を構成する立ち上がり部とが形成されるように配筋された鉄筋と、立ち上がり部に配筋された主筋上に複数の本体部が被嵌されると共に立ち上がり部に配筋されるあばら筋に一対の転び防止用鉄筋が当てられることで、ベース部に配筋された鉄筋の上方に一対の張出し部が離間して配置された請求項1記載の基礎型枠用支持金具と、前記基礎型枠用支持金具の一対の張出し部上に平行にセットされた一対の立ち上がり部用型枠並びにベース部の両サイドとなる位置に平行にセットされた一対のベース部用型枠内へコンクリートを打設することにより断面形状が凸字状に形成されたコンクリートと、を有するので、コンクリートと鉄筋との付着強度を充分に確保することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る基礎型枠用支持金具の装着状態及び脱型前の直接基礎構造を示す縦断面図である。
【図2】鉄筋に基礎型枠用支持金具及び立ち上がり部用型枠及びベース部用型枠がセットされた状態を示す斜視図である。
【図3】鉄筋に基礎型枠用支持金具が装着された状態を示す平面図である。
【図4】鉄筋に基礎型枠用支持金具が装着された状態を示す斜視図である。
【図5】本実施形態に係る基礎型枠用支持金具を単品で示す斜視図である。
【図6】(A)は図5に示される基礎型枠用支持金具の正面図、(B)は同基礎型枠用支持金具の立面図、(C)は同基礎型枠用支持金具の側面図である。
【図7】本実施形態に係る直接基礎の平面図である。
【符号の説明】
10 直接基礎
16 ベース部
18 立ち上がり部
20 鉄筋
20A 主筋
20B あばら筋
22 コンクリート
24 鉄筋
26 コンクリート
30 基礎型枠用支持金具
35 転び防止用鉄筋
36 本体部
38 張出し部
40 立ち上がり部用型枠
42 ベース部用型枠

Claims (3)

  1. 断面形状が凸字状とされかつ水平部分を構成するベース部と垂直部分を構成する立ち上がり部とを備えた直接基礎の構築時において、コンクリートを打設する際に設置される立ち上がり部用型枠を支持しかつ打設後は基礎と一体化される基礎型枠用支持金具であって、
    所定の間隔をあけて平行に配置されると共に各々棒材を屈曲させて下向きのコ字状に形成され、立ち上がり部に埋設される主筋上に被嵌される複数の本体部と、
    本体部の下端部から互いに離間する方向へ張出されると共にベース部に埋設される鉄筋の上方に離間して配置され、更に立ち上がり部用型枠がセットされる一対の張出し部と、
    前記複数の本体部の下端部内側に掛け渡され、立ち上がり部に埋設されるあばら筋に当てられてセット状態とされる一対の転び防止用鉄筋と、
    を有することを特徴とする基礎型枠用支持金具。
  2. 断面形状が凸字状でかつ水平部分を構成するベース部と垂直部分を構成する立ち上がり部とが形成されるように主筋及びあばら筋を含む鉄筋を配筋する配筋工程と、
    立ち上がり部に配筋された主筋上に請求項1記載の基礎型枠用支持金具の複数の本体部を被嵌させると共に立ち上がり部に配筋されるあばら筋に請求項1記載の基礎型枠用支持金具の一対の転び防止用鉄筋を当てることで、ベース部に配筋された鉄筋の上方に一対の張出し部を離間して配置させる支持金具セット工程と、
    前記基礎型枠用支持金具の一対の張出し部上に一対の立ち上がり部用型枠を平行にセットすると共にベース部の両サイドとなる位置に一対のベース部用型枠を平行にセットする型枠セット工程と、
    型枠内へコンクリートを打設し、ベース部及び立ち上がり部を形成するコンクリート打設工程と、
    コンクリート硬化後に立ち上がり部用型枠及びベース部用型枠を取外す脱型工程と、
    を有することを特徴とする直接基礎施工方法。
  3. 断面形状が凸字状でかつ水平部分を構成するベース部と垂直部分を構成する立ち上がり部とが形成されるように主筋及びあばら筋を含む配筋された鉄筋と、
    立ち上がり部に配筋された主筋上に複数の本体部が被嵌されると共に立ち上がり部に配筋されるあばら筋に一対の転び防止用鉄筋が当てられることで、ベース部に配筋された鉄筋の上方に一対の張出し部が離間して配置された請求項1記載の基礎型枠用支持金具と、
    前記基礎型枠用支持金具の一対の張出し部上に平行にセットされた一対の立ち上がり部用型枠並びにベース部の両サイドとなる位置に平行にセットされた一対のベース部用型枠内へコンクリートを打設することにより断面形状が凸字状に形成されたコンクリートと、
    を有することを特徴とする直接基礎構造。
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