JP4585844B2

JP4585844B2 - エレベータ装置

Info

Publication number: JP4585844B2
Application number: JP2004363059A
Authority: JP
Inventors: 英男丹治; 英明石井; 尚史庄司; 孝大林
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 2004-12-15
Filing date: 2004-12-15
Publication date: 2010-11-24
Anticipated expiration: 2024-12-15
Also published as: JP2006168907A

Description

本発明は、エレベータ装置に係り、特に、スピーカを介して案内放送を出力可能なエレベータ装置に関する。

従来のエレベータ装置にあっては、一般に、案内放送は音声合成手段に記憶された１つの言語によりスピーカを介して利用者に提供されていた。

前述した従来のものでは、案内放送は１つの言語により利用者に提供されていることから、放送されている言語を理解することが難しい外国人の利用者にとって案内放送が意味を成さないという問題があり、特に、グローバル化が進みあらゆる言語背景を持った外国人が増えた昨今にあってこの問題は顕著である。また、音声合成手段に記憶された案内放送を他の言語に変更するためには、専門家による音声合成手段に記憶された情報そのものの交換が必要となり、エレベータ利用者による変更は不可能だった。

本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、エレベータ利用者が容易に任意の言語を選択して案内放送を利用することのできるエレベータ装置を提供することにある。

前記目的を達成すため、本発明は、乗かご内に設置される操作盤に、開扉信号を出力する開扉釦と、閉扉信号を出力する閉扉釦と、行き先階登録信号を出力する行き先階登録釦とを備えるとともに、音声合成手段に記憶された案内放送をスピーカを介して出力するエレベータ装置において、前記音声合成手段に、複数の言語で階床毎の前記案内放送の情報を記憶するとともに、乗かご内に、前記音声合成手段に記憶される言語の種別を表示可能な識別表示手段を設け、この識別表示手段を前記開扉釦および前記閉扉釦の所定の操作により起動させるとともに、選択可能な言語を反復点灯し、前記行き先階登録釦の所定の操作により前記識別表示手段に表示された複数の言語から所望の言語を選択するようにしたことを特徴としている。

このように構成した本発明では、乗かごに乗り込んだ利用者は、起動手段を所定操作して識別表示手段を起動させ、音声合成手段に記憶される言語の種別を表示し、次いで、選択手段を所定操作して識別表示手段により表示された複数の言語から所望の言語を選択する。これに応じて音声合成手段は選択された言語で案内放送を出力する。これによって、エレベータ利用者が容易に任意の言語を選択して案内放送を利用することができる。

本発明は、エレベータ利用者が容易に任意の言語を選択して案内放送を利用することができることから、あらゆる言語背景を持った外国人を含め利用者へのサービスの向上を図ることができる。

以下、本発明に係るエレベータ装置の実施形態を図に基づいて説明する。

図１は本発明のエレベータ装置の一実施形態を示す概略構成図、図２はエレベータ装置の処理手順を示すフローチャートである。

本実施形態のエレベータ装置は図１に示すように、乗かご１内に設置され、開扉信号を出力する開扉釦２、閉扉信号を出力する閉扉釦３、および行き先階登録信号を出力する複数の行き先階登録釦４を有する操作盤５と、複数の言語で案内放送の情報を記憶する音声合成手段６と、案内放送を乗かご１内に出力するスピーカ７と、操作盤５に設けられ、音声合成手段６に記憶される言語の種別を表示可能な識別表示手段８と、エレベータの制御を行う中央演算処理部９とを備えている。

なお、所定の操作により識別表示手段８を起動させる起動手段は、例えば開扉釦２および閉扉釦３から成り、これらの開扉釦２および閉扉釦３の同時操作により識別表示手段８が起動する。また、所定の操作により識別表示手段８に表示された複数の言語から所望の言語を選択する選択手段は、例えば行き先階登録釦４から成り、行き先階登録釦４の所定時間に渡る長押しにより識別表示手段８に表示された複数の言語から所望の言語を選択する。さらに、前述した識別表示手段８は、起動手段、すなわち開扉釦２および閉扉釦３の同時操作に応じて、選択可能な複数の言語を反復点灯させる。また、前述した音声合成手段６は、階床毎の案内放送をそれぞれ複数の言語で記憶するとともに、行き先階登録釦４により登録された階床に対応する案内放送を選択手段、すなわち行き先階登録釦４で選択された所望の言語で出力する。

次に、前述のように構成した本実施形態のエレベータ装置の処理手順を図２に示すフローチャートに基づき説明する。

例えば外国人の利用者が乗かご１に乗り込み、手順Ｓ１として操作盤５の開扉釦２および閉扉釦３のそれぞれを同時操作すると、手順Ｓ２として識別表示手段８が起動し、音声合成手段６に記憶される選択可能な複数の言語を反復点灯する。次いで、手順Ｓ３として利用者は所望する言語が点灯しているときに、目的階となる行き先階登録釦４を所定時間に渡り長押しする。これに応じて行き先階の登録および所望の言語の選択がなされ、識別表示手段８は反復点灯を停止し、手順Ｓ４として音声合成手段６は行き先階に対応する案内放送を選択された言語でスピーカ７を介して乗かご１内に出力する。

本実施形態によれば、エレベータ利用者が容易に任意の言語を選択して案内放送を利用することができることから、あらゆる言語背景を持った外国人を含め利用者へのサービスの向上を図ることができる。また、起動手段を、通常、操作盤に設置される開扉釦２および閉扉釦３から構成するとともに、選択手段を、同様に通常、操作盤に設置される行き先階登録釦４から構成し、これらの開扉釦２、閉扉釦３および行き先階登録釦４の所定操作により識別表示手段８の起動、および所望の言語の選択を可能とすることによって、新たに設置することを要する部品の点数を軽減し、装置を安価なものとすることができる。さらに、音声合成手段６は、階床毎の案内放送をそれぞれ複数の言語で記憶するとともに、行き先階登録釦４により登録された階床に対応する案内放送を選択された所望の言語で出力することから、乗かご１に乗り込んだ複数の利用者の個々のニーズに対応することができる。

なお、本実施形態では、開扉釦２および閉扉釦３の同時操作により識別表示手段８を起動するようにしたが、本発明はこれに限らないことは言うまでもない。また、行き先階登録釦４の所定時間に渡る長押しにより所望の言語を選択するようにしたが、本発明はこれに限らず、例えば行き先階登録釦の２度押しにより所望の言語を選択するようにしてもよい。さらに、音声合成手段６は、階床毎の案内放送をそれぞれ複数の言語で記憶するとともに、行き先階登録釦４により登録された階床に対応する案内放送を選択手段で選択された所望の言語で出力するようにしたが、本発明はこれに限らず、音声合成手段に全館共通の案内放送を複数の言語で記憶し、この案内放送を選択手段で選択された所望の言語で出力するようにしてもよい。

本発明のエレベータ装置の一実施形態を示す概略構成図である。エレベータ装置の処理手順を示すフローチャートである。

符号の説明

１乗かご
２開扉釦
３閉扉釦
４行き先階登録釦
５操作盤
６合成音声手段
７スピーカ
８識別表示手段

Claims

乗かご内に設置される操作盤に、開扉信号を出力する開扉釦と、閉扉信号を出力する閉扉釦と、行き先階登録信号を出力する行き先階登録釦とを備えるとともに、音声合成手段に記憶された案内放送をスピーカを介して出力するエレベータ装置において、
前記音声合成手段に、複数の言語で階床毎の前記案内放送の情報を記憶するとともに、乗かご内に、前記音声合成手段に記憶される言語の種別を表示可能な識別表示手段を設け、この識別表示手段を前記開扉釦および前記閉扉釦の所定の操作により起動させるとともに、選択可能な言語を反復点灯し、前記行き先階登録釦の所定の操作により前記識別表示手段に表示された複数の言語から所望の言語を選択するようにしたことを特徴とするエレベータ装置。
前記開扉釦および前記閉扉釦の同時操作により前記識別表示手段が起動することを特徴とする請求項１記載のエレベータ装置。
前記行き先階登録釦の所定時間に渡る長押しにより前記識別表示手段に表示された複数の言語から所望の言語を選択することを特徴とする請求項１記載のエレベータ装置。