JP4584851B2 - 電子線発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子線発生装置に関するものである。
電子線発生装置には、電子線を真空容器から外部へ出射するための窓材が設けられる。例えば、特許文献1には、窓材(窓箔)を備える電子線照射装置の照射窓が開示されている。この照射窓の構成を図12に示す。この照射窓100において、窓箔101は、電子eが通過するための開口を有するグリッドウィンドウ102と箔押さえ板103との間に挟まれ、ボルト104によって固定されている。窓箔101とグリッドウィンドウ102との隙間は、Oリング105によって封止されている。グリッドウィンドウ102はウィンドウホルダ106に保持されており、ウィンドウホルダ106はボルト107により真空チャンバ108に取り付けられる。ウィンドウホルダ106と真空チャンバ108との間はOリング109によって封止され、箔押さえ板103とウィンドウホルダ106との間は弾性のパッキング110によって封止されている。
特開平9−203800号公報
上述した照射窓100では、窓箔101はグリッドウィンドウ102と箔押さえ板103との間に挟み込まれ、ボルト104によって固定されている。このような構成では、窓箔101とグリッドウィンドウ102(または箔押さえ板103)との隙間を気密に封止するためのOリング105が必要となる。しかし、一般的にOリング105は樹脂などの弾性体からなり、また、電子線照射の際に窓箔101は高温となるので、窓箔101に接するようにOリング105を配置すると、Oリング105の劣化が早まり、真空チャンバ108の真空状態を長期間維持することが難しくなる。
また、電子線発生装置に設けられる窓材は、電子線の透過率を高めるために、可能な限り薄く(現在は、数μm〜10μm程度)形成される。しかし、この薄さのため、電子線発生装置を製造する際や窓材を交換する際に、電子線発生装置への窓材の取り付けが困難となる。上述した照射窓100のように、窓箔101に接するようにOリング105を配置すると、封止のための押圧によって窓箔101に不均一な応力が生じ、窓箔101が破損するおそれがある。特に、照射窓100のようにボルト104によって窓箔101及びOリング105を押圧した場合、窓箔101に不均一な応力が生じ易く、窓箔101が破損する可能性が高い。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、真空状態をより長く維持でき、且つ窓材の破損を低減できる電子線発生装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る電子線発生装置は、電子線を出射する電子放出部材を有する電子銃と、電子放出部材を収容する容器と、電子線を通過させるための電子通過孔を有し、容器に着脱可能に取り付けられた枠材と、電子通過孔を気密に閉じるように枠材に接合され、電子線を透過する窓材と、枠材と容器との隙間に設けられ隙間を気密に封止する封止部材とを備え、枠材にはネジ穴が形成されており、該ネジ穴は電子通過孔から見て封止部材よりも外側に形成され、容器には該ネジ穴に対応するネジ穴が形成されておらず、封止部材を収容するための溝が容器側に形成されており、容器が、枠材を位置決めするための段差部を有し、段差部の壁部と枠材とが互いに離間していることを特徴とする。
上記した電子線発生装置においては、窓材が、電子通過孔を気密に閉じるように枠材に接合されている。従って、枠材と窓材との間にOリング等の弾性封止部材が不要となり、容器内部の真空状態をより長く維持できる。更に、この枠材が容器に対し着脱可能に取り付けられるので、電子線発生装置を製造する際や窓材を交換する際に、窓材に応力を与えることなく窓材及び枠材を取り付けることができる。従って、上記した電子線発生装置によれば、窓材への不均一な応力をほぼ無くすことができるので、窓材の破損を効果的に低減できる。
また、電子線発生装置は、枠材と容器との隙間に設けられ該隙間を気密に封止する封止部材を更に備え、封止部材を収容するための溝が容器側に形成されている。従来の構造、例えば図12の照射窓100においては、ウィンドウホルダ106と真空チャンバ108との間を封止するOリング109を収容するための溝が、ウィンドウホルダ106側に形成されている。このような構成では、電子線の照射の際に窓材に生じる熱がOリングに伝わり易く、樹脂などの弾性材料からなるOリングが劣化しやすくなる。これに対し、封止部材を収容するための溝を容器側に形成すれば、窓材の熱がOリングに伝わりにくいので、Oリングの寿命を延ばすことができる。また、電子線発生装置は、容器が、枠材を位置決めするための段差部を有する。これにより、着脱可能な枠材を容器へ容易に取り付けることができ、また、電子線の出射軸線に対する窓材の位置ずれを確実に防止できる。
また、電子線発生装置は、窓材が、枠材にロウ付けされていることを特徴としてもよい。これにより、枠材に対して窓材を好適に接合し、且つ窓材と枠材との間を気密にできる。また、電子線発生装置は、電子線を通過させるための開口を有しており枠材との間に窓材を挟む固定用部材を更に備え、固定用部材が、窓材及び枠材にロウ付けされていることを特徴としてもよい。これにより、枠材に対して窓材を確実に接合し、気密性を高めることができる。
また、電子線発生装置が固定用部材を備える場合、枠材が、電子通過孔の一端を底面に含む凹部を有し、固定用部材が底面上に配設されており、凹部の側壁と固定用部材の側面との間に隙間があいていることが好ましい。電子線発生装置を組み立てる際には、固定用部材の開口の中心と枠材の電子通過孔の中心とを揃えることが好ましいが、固定用部材を枠材にロウ付けする際に、ロウ材の溶融により固定用部材の位置がずれ易い。この電子線発生装置によれば、枠材の凹部の側壁と固定用部材の側面との間に隙間を設けることにより、固定用部材を枠材にロウ付けする際に、例えばこの隙間に嵌る形状の治具を用いて固定用部材を位置決めできるので、固定用部材の開口の中心と枠材の電子通過孔の中心とを容易に揃えることができる。
また、電子線発生装置が固定用部材を備える場合、固定用部材は、枠材にスポット溶接されていることが好ましい。前述のように、固定用部材を枠材にロウ付けする際には、ロウ材の溶融により固定用部材の位置がずれ易い。そこで、ロウ付けの前に予め枠材に対して固定用部材をスポット溶接して仮止めしておけば、ロウ材の溶融による固定用部材の位置ずれを防止できるので、固定用部材の開口の中心と枠材の電子通過孔の中心とを精度よく揃えることができる。
また、電子線発生装置は、枠材が容器にネジ止めされていることを特徴としてもよい。或いは、電子線発生装置は、枠材を押さえつつ容器と螺合する押さえ部材を更に備えることを特徴としてもよい。これらのいずれかの構成によって、容器に対して着脱可能な枠材を好適に実現できる。
また、電子線発生装置は、電子通過孔の容器側の幅が、容器の内部へ向けてテーパ状に拡大していることを特徴としてもよい。上記した電子線発生装置においては、枠材が窓材と接合されているので、窓材からの熱が枠材へ伝わり易い。このことを利用して、枠材からの放熱により窓材の温度上昇を効果的に抑えることが可能となる。すなわち、電子通過孔の容器側の幅をテーパ状に拡大させて電子通過孔からの放熱量を増大させることにより、窓材の温度上昇を効果的に抑えることができる。
本発明によれば、真空状態をより長く維持でき、且つ窓材の破損を低減できる電子線発生装置を提供できる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る電子線発生装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明による電子線発生装置の第1実施形態の構成を示す側面断面図である。また、図2は、図1に示す電子線発生装置のI−I線に沿った側面断面図である。本実施形態の電子線発生装置1aは、電子線EBを出射する電子銃2と、真空容器3と、窓ユニット10aとを備える。
真空容器3は、電子銃2の電子放出部材であるフィラメント7(後述)を収容して気密に封止するための容器である。真空容器3は、電子線EBの出射方向に沿って延びる円筒状に形成されており、その一端が電子銃2によって封止され、他端が窓ユニット10aによって封止されている。真空容器3は、後述する電子銃2のフィラメント7、グリッド部8、及び凸部4bを収容するための収容室3aと、電子銃2から出射される電子線EBの出射方向に延在する電子通路3bとを有する。電子通路3bは収容室3aと連通しており、電子銃2から出射された電子線EBは、電子通路3bを通過して真空容器3の先端に到達する。電子通路3bの周囲には、電子通路3bを挟んで対となった、電磁偏向レンズとして機能する電磁コイル3c及び3dが設けられている。また、真空容器3は、窓ユニット10aを固定するための台座31を電子通路3bの端部に有する。
窓ユニット10aは、電子銃2から出射された電子線EBを真空容器3の外部へ出射するための構成要素であり、出射方向における真空容器3の先端(電子通路3bの端部)に着脱可能に取り付けられる。ここで、図3(a)は、本実施形態の窓ユニット10a及びその付近の構成を示す側面断面図である。また、図3(b)は、図3(a)に示す窓ユニット10aの主要部の拡大断面図である。また、図4は、窓ユニット10aの構成を示す平面図である。
窓ユニット10aは、略円板状の外観を有しており、枠材11、窓材13、及び固定用部材14を有する。枠材11は、略円板状の部材であり、例えばステンレスといった金属からなる。枠材11は、段差部31cの壁部に囲まれた平面上に配置される。なお、段差部31cは、枠材11を位置決めするために台座31に形成される。段差部31cの平面形状は、枠材11の平面形状に応じて形成されるとよい。
枠材11には、窓材13及び固定用部材14を収容するための凹部11aと、電子線EBを通過させるための電子通過孔11cと、ボルト17を通すためのボルト穴11dとが形成されている。このうち、電子通過孔11cは、電子線EBの出射方向に枠材11を貫通しており、枠材11の中心部分に形成されている。電子通過孔11cの台座31側(すなわち真空容器3側)の幅(内径)は、真空容器3の内部へ向けてテーパ状に拡大している。これに対し、台座31とは反対側の電子通過孔11cの幅(内径)は、電子線EBの出射方向に沿ってほぼ一定となっている。つまり電子通過孔11cは、電子出射側からほぼ一定の径を維持した部分と、その部分に連続するように、電子入射側(真空容器3側)から電子出射側に向けてテーパ状に縮径していく部分とからなる。
凹部11aは、電子通過孔11cの一端をその底面が含むように形成されており、窓ユニット10aの厚さ方向(すなわち電子線EBの出射方向)から見て円形状に形成されている。また、ボルト穴11dは、図4に示すように凹部11aの周囲に形成されており、枠材11の周方向に沿って複数並んで形成されている。枠材11は、ボルト穴11dにボルト17が挿通され、このボルト17が台座31のネジ穴と螺合することにより、台座31に固定される。なお、枠材11は、ボルト17が取り外されることによって台座31から脱離する。
また、枠材11には、ボルト穴11dとは別のネジ穴11eが形成されている。ネジ穴11eは、ボルト17を強く締めすぎて窓ユニット10aが台座31に固着してしまい、台座31から容易に外れなくなった場合に用いられる。すなわち、台座31にはネジ穴11eに対応するネジ穴が形成されておらず、ネジ穴11eにネジを螺合させると、ネジの先端が台座31に当接して停止する。これにより、枠材11と台座31とを引き離す力が枠材11に加わるので、窓ユニット10aを台座31から容易に取り外すことができる。なお、このネジ穴11eは、電子通過孔11cから見て、後述するOリング18よりも外側に配置されることが好ましい。ネジの先端が台座31に当接することにより微小な金属粉が生じたとしても、ネジ穴11eがOリング18よりも外側に配置されていれば、真空容器3内部への金属粉の侵入を防止できる。また、ネジ穴11eの位置が枠材11の外周に近いほど、てこの原理が効果的に作用し、より小さな力で枠材11を取り外すことができる。
窓材13は、電子銃2から出射された電子線EBを透過して真空容器3の外部へ出射するための膜状の部材であり、電子線EBを透過する材料(例えばベリリウム、チタン、アルミニウムなど)からなる。窓材13は、例えば数μm〜10μmといった厚さに形成されており、例えばX線発生装置などに用いられる窓材と比較して極めて薄い。窓材13は、枠材11の電子通過孔11cの一端を覆うように、枠材11の凹部11aの底面上に配設されている。また、窓材13は、ロウ材15を用いて枠材11にロウ付けされることにより、電子通過孔11cを閉じるように枠材11に気密に接合されている。なお、窓材13は、ロウ付け以外にも例えば溶接によって枠材11に気密に接合されてもよい。窓材13の一方の面は真空容器3の外側に位置しており、大気に触れる。また、窓材13の他方の面は真空容器3の内側に位置している。
固定用部材14は、窓材13を枠材11に確実に固定するための部材である。固定用部材14は、中央部分に開口14aを有する円環状に形成されており、開口14aが枠材11の電子通過孔11cと連通するように、凹部11aの底面上且つ窓材13上に配設されることにより、枠材11との間に窓材13を挟んでいる。また、固定用部材14の外径は凹部11aの内径よりも小さく設定されており、固定用部材14の側面14bと凹部11aの側壁11bとの間には隙間があいている。この隙間は、部品の公差に起因して一般的に設けられる隙間よりも格段に大きな隙間であり、例えば凹部11aの内径の数パーセント〜数十パーセントといった大きさである。
また、図3(b)に示すように、固定用部材14と枠材11との間にはロウ材15が充填されており、このロウ材15の一部は窓材13にも接している。このように、固定用部材14が窓材13及び枠材11にロウ付けされることにより、窓材13が枠材11に強固に接合されるとともに、枠材11と窓材13との間の気密性が増す。なお、固定用部材14は、図4に示すようなスポット溶接痕14cを有してもよい。このスポット溶接痕14cは、固定用部材14を枠材11にロウ付けする際に、固定用部材14を仮止めのために枠材11にスポット溶接した痕である。スポット溶接は窓材13を避けて行われるため、スポット溶接痕14cは窓材13の周囲に点在する。
また、図3(b)に示すように、ロウ材15に接する側の枠材11の表面(すなわち、枠材11の凹部11aの底面)には、ロウ材15の密着性を高めるための金属膜16aが形成されている。同様に、ロウ材15に接する側の固定用部材14の表面にも金属膜16bが形成されている。金属膜16a及び16bは、ロウ材15と相性が良い金属材料(例えば銅)からなり、蒸着等によって形成される。なお、本実施形態では固定用部材14の外径が凹部11aの内径よりも小さいので、固定用部材14の側面14bと凹部11aの側壁11bとの隙間から、金属膜16aが露出することとなる。
また、電子線発生装置1aは、Oリング18を更に備える。Oリング18は、本実施形態における封止部材であり、枠材11と真空容器3(台座31)との隙間を気密に封止する。Oリング18は、例えば樹脂などの弾性材料からなり、枠材11と台座31との間において電子通過孔11cを囲むように設けられている。また、Oリング18を収容して位置決めするための溝31bが真空容器3側に形成されており、Oリング18は溝31bに収容されている。
再び図1及び図2を参照しつつ、電子線発生装置1aが備える他の構成要素について説明する。電子銃2は、絶縁ブロック4と、絶縁ブロック4を収容するケース5と、ケース5の側面に取り付けられた高耐圧型のコネクタ6と、電子を放出するための電子放出部材であるフィラメント7と、高電圧部である内部配線9a及び9bと、絶縁ブロック4の一部を覆う導電性部材16とを有する。
ケース5は、金属などの導電性材料によって構成されており、後述する絶縁ブロック4を収容する。ケース5は、ケース5の内部から真空容器3の収容室3aへ繋がる開口5aと、ケース5の内部から電子線発生装置1aの外側へ繋がる開口5bとを有する。開口5aは、内部配線9a及び9bを通すための円形の開口である。また、開口5bは、コネクタ6が取り付けられるための円形の開口である。
絶縁ブロック4は、例えばエポキシ樹脂といった絶縁性樹脂によって構成されており、電子銃2の高電圧部(内部配線9a及び9b)と他の部分(例えばケース5など)とを絶縁する。具体的には、絶縁ブロック4は、基部4aと、該基部4aから突出した凸部4bとを有する。基部4aは、ケース5内部の殆どを占めるようにケース5内に収容されている。また、凸部4bは、基部4aから開口5aを通って突き出ることによりケース5から露出している。そして、凸部4b上(本実施形態では凸部4bの先端付近)には、フィラメント7が配置されている。また、絶縁ブロック4と接するケース5の内面には、凹凸形状が形成されている。これにより、樹脂製の絶縁ブロック4を成型する際にこの凹凸形状に樹脂が食い込んで固まるので、絶縁ブロック4とケース5とが強固に固定される。なお、ここでいう凹凸形状の一例としては、図1に示すように溝状のものや、或いは、ケース5の内面を荒らすことにより生じる微細な凹凸などが挙げられる。
高耐圧型のコネクタ6は、電子線発生装置1aの外部から電源電圧の供給を受けるためのコネクタ(レセプタクル)であり、ケース5の側壁を貫通するように開口5bに配置されている。ケース5の内部に位置するコネクタ6の部分6aは、絶縁ブロック4の基部4aに埋め込まれて固定されている。また、この部分6aの表面には凹凸形状が形成されている。これにより、絶縁ブロック4を成型する際にこの凹凸形状に絶縁ブロック4が食い込んで固まるので、絶縁ブロック4とコネクタ6とが強固に固定される。なお、ここでいう凹凸形状の一例としては、図1に示すようにコネクタ6の中心軸方向に沿って凹凸を周期的に繰り返すような形状や、或いは、コネクタ6の表面を荒らすことにより生じる微細な凹凸などが挙げられる。
また、コネクタ6は、ケース5の側壁に固定されており、コネクタ6を介して絶縁ブロック4とケース5とが強固に固定されている。このコネクタ6には、図示しない電源装置から延びる外部配線の先端を保持した電源用プラグが挿入される。
フィラメント7は、電子線EBとなる電子を放出するための部材である。フィラメント7の両端は、コネクタ6からフィラメント7へ延びる内部配線9a及び9bにそれぞれ接続されている。従って、コネクタ6に電源用プラグが挿入されると、フィラメント7の両端は、外部配線を介して電源装置と電気的に接続される。フィラメント7は、数アンペアの電流を流されることにより、2500℃程度に加熱され、さらに別の電源装置から数十kV〜数百kVといった高い電圧を印加されることにより、電子を放出する。また、フィラメント7は、電子を引き出すための電界を形成するグリッド部8に覆われている。グリッド部8には、図示しない配線を介して所定の電圧が印加される。従って、フィラメント7から放出された電子は、グリッド部8の一部に形成された孔から電子線EBとして出射される。また、内部配線9a及び9bは、上記のような高電圧を電源装置から印加されるので、絶縁材料からなる絶縁ブロック4の内部に埋め込まれることにより、ケース5との絶縁が確保されている。
なお、真空容器3は、例えば出射方向と交差する面を境に分割可能に構成され、その分割部に図示しないヒンジを備えることにより、収容室3aを開閉可能に構成されていることが好ましい。真空容器3がこのような開放型の構成を備えることにより、消耗材であるフィラメント7を容易に交換できる。
導電性部材16は、絶縁ブロック4の表面のうち、ケース5との間に隙間があいた表面を覆うための導電性の部材である。具体的には、導電性部材16は、導電性のフィルム、或いは導電性のテープといった薄い部材が好ましく、絶縁ブロック4のうちケース5に密着していない部分を完全に覆うように絶縁ブロック4に貼付されている。また、導電性部材19は、導電性塗料や導電性膜等でも良い。
また、電子線発生装置1aは、真空容器3の内部を排気するための真空ポンプ50を更に備えることが好ましい。本実施形態の窓ユニット10aは真空容器3に対して着脱可能であるので、窓ユニット10aを取り替えた際などに真空容器3を真空状態にする必要がある。また、真空容器3が上述したような開放型である場合には、フィラメント7を交換した後においても真空容器3を真空状態にする必要がある。電子線発生装置1aが真空ポンプ50を備えることにより、真空容器3の排気を簡易に行える。なお、真空ポンプ50は、排気通路3dを介して真空容器3の収容室3aに接続されている。
真空ポンプ50は、ケース5の側面のうち、コネクタ6が設けられた側面以外の側面に沿って配置されている。真空ポンプ50をこのように配置することにより、コネクタ6に挿入される電源用プラグ及び外部配線と真空ポンプ50との干渉を避けつつ、電子線発生装置1aを小型化できる。
以上の構成を備える本実施形態の電子線発生装置1aの動作について説明する。まず、真空ポンプ50によって真空容器3の内部が排気され、真空状態となる。また、電子線発生装置1aの外部に用意された電源装置の電源用プラグがコネクタ6に挿入される。これにより、電源装置と内部配線9a及び9bとが互いに電気的に接続される。続いて、電源装置から数アンペアの電流、及び別の電源装置から数十kV〜数百kVの電源電圧が印加される。この電源電圧は、内部配線9a及び9bを介してフィラメント7に供給され、フィラメント7から電子が放出される。
フィラメント7から放出された電子は、グリッド部8によって加速され、電子線EBとなる。電子線EBは、電子通路3bを通過して窓ユニット10aに達する。このとき、電子線EBは、電磁コイル3cによって集束される。また、電子線EBは、電磁コイル3dによって軸補正を行う場合もある。電子線EBは窓ユニット10aの窓材13を透過して、電子線発生装置1aの外部へ出射される。
本実施形態の電子線発生装置1aが有する効果について説明する。電子線発生装置1aにおいては、窓材13が、枠材11の電子通過孔11cを気密に閉じるように枠材11に接合されている。従って、枠材11と窓材13との間にOリング等の弾性封止部材が不要となり、接合部分(ロウ材15など)は窓材13からの熱に対して十分に耐えることができるので、枠材11と窓材13との間の封止状態の劣化が殆どなく、真空容器3内部の真空状態をより長期間維持できる。更に、この枠材11が真空容器3に対し着脱可能に取り付けられるので、電子線発生装置1aを製造する際や窓ユニット10aを交換する際に、窓材13に応力を与えることなく窓ユニット10aを取り付けることができる。従って、本実施形態の電子線発生装置1aによれば、窓材13への不均一な応力をほぼ無くすことができるので、窓材13の破損を効果的に低減できる。
また、本実施形態のように、電子線発生装置1aは、枠材11と真空容器3との隙間を封止するOリング18を備え、Oリング18を収容するための溝31bが真空容器3側(本実施形態では台座31側)に形成されていることが好ましい。これにより、Oリング18を収容するための溝を窓ユニット10a側に形成した場合と比較して、窓材13の熱がOリング18に伝わりにくいので、Oリング18の寿命を延ばすことができる。
また、本実施形態のように、枠材11の電子通過孔11cの真空容器3側の幅(内径)は、真空容器3の内部へ向けてテーパ状に拡大していることが好ましい。本実施形態の電子線発生装置1aにおいては、枠材11が窓材13と接合(ロウ付け等)されているので、窓材13からの熱が枠材11へ伝わり易い。このことを利用して、枠材11からの放熱により窓材13の温度上昇を効果的に抑えることが可能となる。そして、電子通過孔11cの真空容器3側の幅(内径)をテーパ状に拡大させて電子通過孔11cからの放熱量を増大させることにより、窓材13の温度上昇を効果的に抑えることができる。
なお、電子通過孔11cのテーパ形状が窓材13側の一端まで達していると、窓材13と接する電子通過孔11cの開口部の縁が鋭角となり、窓材13を傷つけるおそれが生じる。従って、電子通過孔11cの窓材13側の幅(内径)は、出射方向に沿ってほぼ一定であることが好ましい。
また、本実施形態のように、真空容器3(台座31)は、枠材11を位置決めするための段差31cを有することが好ましい。これにより、着脱可能な枠材11を真空容器3(台座31)へ容易に取り付けることができ、また、電子線EBの出射軸線に対する窓材13の位置ずれを確実に防止できる。
また、本実施形態のように、電子銃2は、絶縁ブロック4の表面のうち、ケース5との間に隙間が設けられた表面を覆う導電性部材16を備えることが好ましい。これにより、ケース5との間に隙間が設けられた絶縁ブロック4の表面の電位をケース5と同じ電位(例えば接地電位)にできるので、内部配線9a及び9b等に対するシールド効果を好適に発揮できる。
また、本実施形態のように、コネクタ6の一部分6aが絶縁ブロック4内に埋め込まれており、コネクタ6が、該一部分6aの表面に凹凸形状を有することが好ましい。これにより、絶縁ブロック4を成型する際にコネクタ6の凹凸形状に絶縁ブロック4が食い込んで固まるので、絶縁ブロック4とコネクタ6とを強固に固定できる。
また、本実施形態のように、コネクタ6の一部分6aが絶縁ブロック4内に埋め込まれており、コネクタ6がケース5に固定されていることが好ましい。これにより、コネクタ6を介して絶縁ブロック4とケース5とを強固に固定できる。
ここで、本実施形態に係る窓ユニット10aの製造方法に関する一実施例について説明する。なお、以下に説明する方法において、窓材13としては、直径2mmの有効出力径を有する厚さ10μmのベリリウム膜を用いた。また、ロウ材15としては、主成分としてAgを含んだ、板厚0.1mmのものを用いた。また、真空容器3(台座31を含む)、枠材11、及び固定用部材14の材料としては、ステンレスを用いた。
まず、ステンレス塊から枠材11及び固定用部材14を切り出す。また、ベリリウム膜及びロウ材を所定の外径で切り出し、窓材13及びロウ材15を用意する。このとき、窓材13の外径を、電子通過孔11cの窓材13側の開口径よりも大きくする。また、ロウ材15の外径を、窓材13の外径よりも大きくする。なお、固定用部材14の外径は、ロウ材15の外径とほぼ同等でよい。具体的な寸法を例示すると、電子通過孔11cの開口径が2mm、窓材13が6mm角、固定用部材14及びロウ材15の外径、内径がそれぞれ13mm、4mmである。
なお、窓材13の外形形状は、電子通過孔11cを覆い且つロウ材15からはみ出さなければ、どのような形状でもよい。本実施形態においては加工の容易性を考慮して矩形としているが、例えば他の部材と同様に円形であってもよい。
次に、各部材の切断面のバリ取りを行う。特に、枠材11における電子通過孔11cの開口付近は、窓材13が接触するため、各種機械研磨や電解研磨処理によりバリを完全に取り除くことが望ましい。その後、各金属部材(真空容器3、枠材11、及び固定用部材14)に対して真空中で加熱処理(約900℃)を行うことにより、ガス出しおよび歪取りを行う。
続いて、ロウ材15が接触する枠材11、窓材13、及び固定用部材14の表面に、銅を厚さ200nm程度に真空蒸着する。これにより、ロウ材15が各部材に良くなじむようになる。
続いて、ロウ材15を溶融させることにより、枠材11、窓材13、及び固定用部材14を互いに接合して一体化する。図5は、この工程を示す断面図である。図5に示すように、まず、枠材11の凹部11a内に、窓材13、ロウ材15、及び固定用部材14をこの順に積み重ねる。そして、その上に治具Aを載せる。治具Aは、ロウ材15を溶融させる際に各部材の位置ずれを防止するための治具である。治具Aは例えばステンレス(SUS304)からなり、その寸法例は、外径12mm、内径6mm、高さ20mmである。
また、ロウ材15を溶融させる際には、固定用部材14の位置ずれを更に確実に防止するため、治具Bを用いることが好ましい。治具Bは、凹部11aの側壁11bと固定用部材14の側面14bとの隙間に嵌る円環状の治具であり、治具Bを設置することによって固定用部材14を位置決めできるので、固定用部材14の開口14aの中心と枠材11の電子通過孔11cの中心とを容易に揃えることができる。また、固定用部材14の位置ずれ防止のため、固定用部材14と枠材11とを窓材13の周辺において軽くスポット溶接を行い、固定用部材14を枠材11に仮止めしてもよい。なお、図4に示したスポット溶接痕14cは、このときの溶接痕である。これにより、固定用部材14の開口14aの中心と枠材11の電子通過孔11cの中心とを精度よく揃えることができる。
続いて、図5に示された状態のまま、各部材を真空加熱炉の電気炉内に入れ、加熱処理を行う。上述した組成のロウ材15に対しては、室温から約700℃まで加熱し、その温度を5分間保持したのち、加熱を止めて約650℃まで冷却する。そして、各部材を電気炉から取り出し、約300℃まで冷却する。その後、乾燥窒素を用いた真空リークにより急冷して室温付近まで冷却し、一体化された窓ユニット10aを真空加熱炉から取り出す。最後に、枠材11と窓材13との間の封止状態をヘリウムリークディテクタ等を用いて検査し、リークが無いことを確認する。
(変形例)
続いて、本実施形態に係る窓ユニット及びその装着形態の変形例について説明する。図6(a),(b)及び図7(a),(b)は、それぞれ第1〜第4変形例を示す断面図である。
図6(a)に示す第1変形例に係る構成と上記実施形態との相違点は、窓ユニットの装着形態である。すなわち、本変形例の電子線発生装置は、第1実施形態のボルト17に代えて、押さえ部材23を備える。押さえ部材23は、枠材11の外周部分を押さえつつ真空容器(台座32)と螺合(螺着)することにより、窓ユニット10aを真空容器(台座32)に固定する。具体的には、押さえ部材23は、円筒状の螺合部23aと、螺合部23aの一端に設けられた板状部23bとが一体的に形成されて成る。螺合部23aの内径は、台座32の外径とほぼ同じに形成されている。そして、螺合部23aの内周面にはネジ山23dが形成されており、このネジ山23dが台座32の外周面に形成されたネジ山32bと螺合することによって、押さえ部材23が台座32に螺着される。このとき、板状部23bが窓ユニット10aの枠材11を台座32へ押さえつける。
また、押さえ部材23は、電子線EBを通過させるために板状部23bに形成された円形の開口23cを有する。開口23cの内径は枠材11の凹部11aの内径よりも大きく形成されており、板状部23bが固定用部材14に当接しないようになっている。
本変形例のように、電子線発生装置は、押さえ部材23によって窓ユニット10a(枠材11)を固定してもよい。このような構成によっても、真空容器に対して窓ユニット10a(枠材11)を着脱可能にできる。しかも、本変形例によれば、窓ユニット10aをネジ止めする場合と比較して、より短時間で窓ユニット10aを真空容器に装着できる。なお、本変形例において、枠材11はボルト穴11d(図3(a),図4参照)を有しても良い。この場合、枠材11は、図6(a)に示す押さえ部材23と、図3(a)に示すボルト17とのうちいずれか一方または双方によって真空容器に固定される。
図6(b)に示す第2変形例に係る構成と上記実施形態との相違点は、窓ユニットの装着形態である。すなわち、本変形例の窓ユニット10bは、第1実施形態の枠材11に代えて、枠材12を有する。枠材12は、台座33と螺合することにより真空容器に固定される。具体的には、枠材12は、円筒状の螺合部12aと、螺合部12aの一端に設けられた板状部12bとが一体的に形成されて成る。螺合部12aの内径は、台座33の外径とほぼ同じに形成されている。そして、螺合部12aの内周面にはネジ山12dが形成されており、このネジ山12dが台座33の外周面に形成されたネジ山33bと螺合することによって、窓ユニット10bが真空容器(台座33)に螺着される。
なお、枠材12は、第1実施形態の枠材11と同様に、窓材13及び固定用部材14を収容するための凹部12cと、台座33の貫通孔33aと連通しており電子線EBを通過させる電子通過孔12eとを有する。そして、電子通過孔12eを閉じるように窓材13が配設されるとともに、枠材12、窓材13、及び固定用部材14がロウ材15を介して互いに接合されている。また、台座33は、窓ユニット10bを位置決めするための段差部を有していない点で、第1実施形態の台座31とは異なっている。
本変形例の窓ユニット10bのように、枠材12は真空容器(台座33)と螺合するような構成であってもよい。このような構成によっても、真空容器に対して着脱可能な窓ユニット10b(枠材12)を好適に実現できる。
図7(a)に示す第3変形例に係る構成と上記実施形態との相違点は、枠材の形状である。すなわち、本変形例の窓ユニット10cは、上記実施形態の枠材11に代えて枠材19を有する。枠材19は、略円板状の部材であり、窓材13及び固定用部材14を収容するための凹部19aと、台座31の貫通孔31aと連通しており電子線EBを通過させる電子通過孔19cと、ボルト17を通すためのボルト穴19eとを有する。枠材19の凹部19a付近は、ボルト穴19eを含む外周部分よりも厚く形成されており、凸部19dとなっている。なお、本変形例において電子通過孔19cの内径は出射方向に沿って一定に形成されているが、第1実施形態の電子通過孔11cのように、真空容器側の電子通過孔19cの内径がテーパ状に拡大していてもよい。
本変形例の窓ユニット10cのように、枠材19の凹部19a付近が外周部分よりも厚く形成されることにより、ボルト17によって窓ユニット10cを台座31へ装着する際の凹部19a付近の変形をより少なくし、窓材13へ不均一な応力が加わることを防止できる。
また、前述のように、窓材13が枠材19に接合されているため、窓材13からの熱が枠材19へ伝わり易い。加えて、所定の出射軸線から外れた電子線が枠材19へ入射すると、枠材19においても熱が生じる。このような場合においても、枠材19の凹部19a付近が外周部分よりも厚く形成されることによって凹部19a付近の熱容量が大きくなるので、枠材19の熱膨張を低減し、窓材13へ応力が加わることを防止できる。
また、本変形例のように、ボルト穴19eを含む外周部分が比較的薄く形成されることにより、ボルト17による締結力が枠材19及び台座31へ効果的に伝達されるので、枠材19と台座31との隙間をより確実に封止できる。
図7(b)に示す第4変形例は、図7(a)に示した第3変形例に係る窓ユニット10cを、図6(a)に示した第1変形例に係る押さえ部材23によって固定する構成を備える。すなわち、本変形例に係る電子線発生装置は、窓ユニット10c及び押さえ部材23を備える。窓ユニット10cの構成は、上記第3変形例と同様である。押さえ部材23は、枠材19の外周部分を押さえつつ真空容器(台座32)と螺合(螺着)することにより、窓ユニット10cを真空容器(台座32)に固定する。
押さえ部材23は、円筒状の螺合部23aと、螺合部23aの一端に設けられた板状部23bとが一体的に形成されて成る。螺合部23aの内径は、台座32の外径とほぼ同じに形成されている。そして、螺合部23aの内周面に形成されたネジ山23dが台座32の外周面に形成されたネジ山32bと螺合することによって、台座32に螺着される。このとき、押さえ部材23の板状部23bが窓ユニット10cの枠材19を台座32へ押さえつける。また、押さえ部材23は、電子線EBを通過させるための円形の開口23cを有する。開口23cの内径は枠材19の凸部19dの外径よりも大きく形成されており、凸部19dは開口23cから突出している。
本変形例によれば、窓ユニット10cの枠材19が凸部19dを有することにより、上記第3変形例と同様の効果が得られる。また、押さえ部材23によって窓ユニット10c(枠材19)を固定することにより、ネジ止めの場合と比較して、より短時間で窓ユニット10cを真空容器に装着できる。
(第2の実施の形態)
図8は、本発明に係る電子線発生装置の第2実施形態の構成を示す断面図である。また、図9は、図8に示す電子線発生装置の平面図である。本実施形態の電子線発生装置1bは、電子線EBを出射する電子銃2と、真空容器30と、複数の窓ユニット10dとを備える。このうち、電子銃2の構成については、第1実施形態と同様なので詳細な説明を省略する。
真空容器30は、電子銃2のフィラメント7を収容して気密に封止するための容器である。真空容器30は、電子銃2のフィラメント7、グリッド部8、及び凸部4bを収容するための収容室30aと、電子銃2から出射される電子線EBの出射方向に延在しており収容室30aと連通する電子通路30bとを有する。電子通路30bの周囲には、電磁偏向レンズとして機能する筒状の電磁コイル30cが設けられている。
電子通路30bは、電磁コイル30cが配置された部分を境に、その先端へ向けて扇状に拡大している。すなわち、電子通路30bは、電子銃2の出射方向と交差する或る一方向(以下、スキャン方向という。図中の矢印S)の幅のみが徐々に拡大しており、出射方向と交差する他の方向の幅は一定となっている。従って、電子通路30bの先端は、スキャン方向Sを長手方向として細長く延びている。電子通路30bの先端には、窓ユニット10dを固定するための台座34が設けられている。
電子銃2から出射された電子線EBは、電子通路30bを通過する。このとき、電子線EBは、電磁コイル30cによってその出射方向が偏向される。これにより、電子線EBの出射軸線がスキャン方向Sに沿って移動する。電子線EBは、真空容器30の先端に設けられた窓ユニット10dに達する。
複数の窓ユニット10dは、電子銃2から出射された電子線EBを真空容器30の外部へ出射するための構成要素であり、真空容器30の先端(電子通路30bの端部)において、スキャン方向Sに沿って並設されている。ここで、図10は、本実施形態の窓ユニット10dの構成を示す平面図である。また、図11は、図10に示す窓ユニット10dのII−II線に沿った側面断面図である。
図10及び図11を参照すると、窓ユニット10dは、その平面形状が長方形であり、枠材20、窓材21、及び固定用部材22を有する。枠材20は、例えばステンレスといった金属からなり、ボルト28によって真空容器30に固定される。枠材20は、窓材21及び固定用部材22を収容するための凹部20aと、電子線EBを通過させるための電子通過孔20cと、ボルト28を通すためのボルト穴20dとを有する。このうち、電子通過孔20cは、電子線EBの出射方向に枠材20を貫通しており、その平面形状がスキャン方向Sを長手方向とする長方形状となっている。
凹部20aは、電子通過孔20cの一端(開口)をその底面に含むように形成されており、スキャン方向Sにおける枠材20の両端に達している。また、ボルト穴20dは、スキャン方向Sに沿って、凹部20aの両側に複数並んで形成されている。枠材20は、ボルト穴20dにボルト28が挿通され、このボルト28が台座34のネジ穴と螺合することにより、台座34に固定される。なお、この枠材20は、ボルト28が取り外されると台座34から脱離する。
窓材21は、電子銃2から出射された電子線EBを透過して真空容器30の外部へ出射するための膜状の部材である。窓材21は、枠材20の電子通過孔20cの一端を覆うように、凹部20aの底面上に配設されている。また、窓材21は、ロウ材27を用いて枠材20にロウ付けされることにより、電子通過孔20cを閉じるように枠材20に気密に接合されている。
固定用部材22は、窓材21を枠材20に確実に固定するための部材である。固定用部材22は、中央部分に開口22aを有する長方形状に形成されており、開口22aが枠材20の電子通過孔20cと連通するように凹部20aの底面上且つ窓材21上に配設されることにより、枠材20との間に窓材21を挟んでいる。また、固定用部材22の外径(スキャン方向Sと直交する方向の幅)は凹部20aの幅よりも小さく設定されており、固定用部材22の側面22bと凹部20aの側壁20bとの間には隙間があいている。この隙間は、図5に示した治具Bと同じ作用をもつ治具を嵌入するための隙間である。
また、固定用部材22と枠材20との間にはロウ材27が充填されており、このロウ材27の一部は窓材21にも接している。このように、固定用部材22が枠材20及び窓材21にロウ付けされることにより、窓材21が枠材20に強固に接合されるとともに、枠材20と窓材21との間の気密性が増す。
なお、枠材20と真空容器30(台座34)との間には、第1実施形態と同様に封止部材(Oリング29)が設けられている。Oリング29は、枠材20と真空容器30(台座34)との隙間を気密に封止する。Oリング29を収容するための溝が真空容器30側(台座34側)に形成されている点も、第1実施形態と同様である。
電子線発生装置1bは、電子線発生装置1aと同様に、真空容器30の内部を排気するための真空ポンプ51を更に備える(図2参照)。真空ポンプ51は、コネクタ6が設けられた側の真空容器30の側面から突出して配置されている。真空ポンプ51をこのように配置することにより、コネクタ6及び真空ポンプ51が電子線発生装置1bの中心軸線に対して同じ方向に配置されるので、コネクタ6に対する電源用プラグの挿抜、及び真空ポンプ51のメンテナンスが容易になる。なお、真空ポンプ51は、排気通路30dを介して真空容器30の収容室30aに接続されている。
本実施形態の電子線発生装置1bのように、本発明に係る電子線発生装置は、矩形状の窓ユニット10dを備えても良く、また、窓ユニット10dを複数備えても良い。特に、電子線EBをライン状にスキャンする形式の電子線発生装置において、本実施形態のようにスキャン方向Sに沿って複数の窓ユニット10dを並べることにより、窓材21を破損させることなく窓ユニット10dを着脱し得る構成を容易に実現できる。なお、本実施形態においては複数の窓ユニット10dを並置しているが、複数の窓ユニット10dに代えて、スキャン方向Sに沿って延びる一つの窓ユニットを配置してもよい。
本発明による電子線発生装置は、上記した各実施形態及び変形例に限られるものではなく、他にも様々な変形が可能である。例えば、第1実施形態において電子通過孔が円形状である枠材を示し、第2実施形態において電子通過孔が長方形状である枠材を示したが、枠材の電子通過孔はこれら以外にも様々な形状とすることが可能である。そして、その電子通過孔の形状や大きさに応じて、枠材の凹部、窓材、及び固定用部材の平面形状を適宜変形させるとよい。
また、上記各実施形態では、絶縁ブロックの一例としてエポキシ樹脂製のものを説明した。本発明における絶縁ブロックは、エポキシ樹脂に限らず、例えばセラミックやシリコーン樹脂といった他の絶縁性材料によって構成されてもよい。また、上記各実施形態においてはコネクタから高電圧を供給する構成について説明したが、絶縁ブロック内部に昇圧回路を備えていても良い。
本発明による電子線発生装置の第1実施形態の構成を示す側面断面図である。 図1に示す電子線発生装置のI−I線に沿った側面断面図である。 (a)第1実施形態の窓ユニット及びその付近の構成を示す側面断面図である。(b)窓ユニットの主要部の拡大断面図である。 窓ユニットの構成を示す平面図である。 ロウ材を溶融させることにより、枠材、窓材、及び固定用部材を互いに接合して一体化する工程を示す断面図である。 (a)第1実施形態の第1変形例を示す断面図である。(b)第1実施形態の第2変形例を示す断面図である。 (a)第1実施形態の第3変形例を示す断面図である。(b)第1実施形態の第4変形例を示す断面図である。 本発明に係る電子線発生装置の第2実施形態の構成を示す断面図である。 図8に示す電子線発生装置の平面図である。 第2実施形態の窓ユニットの構成を示す平面図である。 図10に示す窓ユニットのII−II線に沿った側面断面図である。 従来の電子線発生装置の照射窓の構成を示す図である。
符号の説明
1a,1b…電子線発生装置、2…電子銃、3,30…真空容器、3a,30a…収容室、3b,30b…電子通路、4…絶縁ブロック、5…ケース、6…コネクタ、7…フィラメント、8…グリッド部、9a,9b…内部配線、10a〜10d…窓ユニット、11,12,19,20…枠材、11a,12c,19a,20a…凹部、11c,12e,19c,20c…電子通過孔、13,21…窓材、14,22…固定用部材、14c…スポット溶接痕、15,27…ロウ材、16…導電性部材、17,28…ボルト、18,29…Oリング、23…押さえ部材、31〜34…台座、50,51…真空ポンプ、A,B…治具、EB…電子線。

Claims (8)

  1. 電子線を出射する電子放出部材を有する電子銃と、
    前記電子放出部材を収容する容器と、
    前記電子線を通過させるための電子通過孔を有し、前記容器に着脱可能に取り付けられた枠材と、
    前記電子通過孔を気密に閉じるように前記枠材に接合され、前記電子線を透過する窓材と
    前記枠材と前記容器との隙間に設けられ前記隙間を気密に封止する封止部材と
    を備え
    前記枠材にはネジ穴が形成されており、該ネジ穴は前記電子通過孔から見て前記封止部材よりも外側に形成され、前記容器には該ネジ穴に対応するネジ穴が形成されておらず、
    前記封止部材を収容するための溝が前記容器側に形成されており、
    前記容器が、前記枠材を位置決めするための段差部を有し、
    前記段差部の壁部と前記枠材とが互いに離間している
    ことを特徴とする、電子線発生装置。
  2. 前記窓材が、前記枠材にロウ付けされていることを特徴とする、請求項に記載の電子線発生装置。
  3. 前記電子線を通過させるための開口を有しており前記枠材との間に前記窓材を挟む固定用部材を更に備え、
    前記固定用部材が、前記窓材及び前記枠材にロウ付けされていることを特徴とする、請求項に記載の電子線発生装置。
  4. 前記枠材が、前記電子通過孔の一端を底面に含む凹部を有し、前記固定用部材が前記底面上に配設されており、
    前記凹部の側壁と前記固定用部材の側面との間に隙間があいていることを特徴とする、請求項に記載の電子線発生装置。
  5. 前記固定用部材が、前記枠材にスポット溶接されていることを特徴とする、請求項またはに記載の電子線発生装置。
  6. 前記枠材が前記容器にネジ止めされていることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の電子線発生装置。
  7. 前記枠材を押さえつつ前記容器と螺合する押さえ部材を更に備えることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の電子線発生装置。
  8. 前記電子通過孔の前記容器側の幅が、前記容器の内部へ向けてテーパ状に拡大していることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の電子線発生装置。
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