JP4583560B2 - 軒樋吊り具及び軒樋固定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軒樋の伸縮による軒樋の蛇行や積雪等の負荷による外れを防止する軒樋吊り具及びこの軒樋吊り具を利用した軒樋固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、軒樋は、建屋の軒先に所定間隔が開けられて複数個固定された軒樋取付具によって吊され、必要に応じて、この軒樋の上面に網が固定される(例えば特開平11−280215号公報参照)。この網は、通常、金属製のものが採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、かかる手段にあっては、軒樋取付具同士の間隔を開けると夏の熱膨張により軒樋が伸びて蛇行してしまうという課題がある。これは上記網を取り付けた際、網の伸縮度合いが少ないため、顕著に発生してしまう。かかる対策として、軒樋取付具の取り付け間隔を狭めればよいが、それでは、取付具が増え、施工コストがかかってしまう。
【0004】
また、積雪のように下方へ強い負荷がかかると軒樋が該軒樋取付具から外れてしまう場合がある。そのため、積雪量の多い地域では軒樋取付具同士の間隔を詰めなければならない。この間隔は、具体的には通常で600mm、積雪地で450mm〜300mmであり、積雪地での軒樋取付作業には手間がかかっている。
【0005】
したがって、本発明の目的は、軒樋の伸縮があっても軒樋の蛇行を少なくし、積雪があっても軒樋が外れ難くすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記に鑑み鋭意検討を行った結果、軒樋と軒樋取付具だけでなく合成樹脂製の軒樋よりも熱収縮の少ない網へも該軒樋を固定することにより、軒樋の蛇行や外れを防げることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
【発明の実施の形態】
すなわち、本発明は、建屋に略水平に複数個取り付けられた軒樋取付具によって取り付けられ、該軒樋取付具に直接的又は間接的に軒樋の上面を覆う網が取り付けられた軒樋固定方法において、該網の屋外側を保持部で固定し、網の建屋側を係合部で固定し、保持部を介して網に軒樋吊り具を取り付け、該軒樋吊り具に係止部を介して該軒樋を係止したことを特徴とする軒樋固定方法である。
【0008】
本発明にかかる軒樋吊り具は、網から軒樋を吊すように軒樋固定具同士間に取り付けることにより、軒樋の蛇行や積雪等による軒樋の外れを防止することができる。
【0009】
また、他の発明は、建屋に取り付けられた軒樋取付具に軒樋が取り付けられ、該軒樋取付具に直接的又は間接的に該軒樋の上面を覆う網が取り付けられた軒樋固定方法において、該網に上記保持部を介して上記軒樋吊り具を取り付け、該軒樋吊り具に上記係止部を介して軒樋を係止したことを特徴とする軒樋固定方法である。
【0010】
該軒樋吊り具の形状は、上記機能を有するものであれば、軒樋や軒樋固定具の形状に併せて適宜選択できるものである。
【0011】
この軒樋吊り具にあっては、上記網に吊されて軒樋を保持できる強度と耐久性を有するものであれば適宜選択でき、従来の軒樋固定具に使用されてきている合成樹脂や金属で形成でき、例えばステンレス、鉄、鋼、銅、アルミニウム、亜鉛、ニッケルなどの単体又は合金といった金属、熱可塑性樹脂(例えばポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリエステル、ポリスチレン、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、ポリカーボネート)や熱硬化性樹脂の単体又は複合体といった合成樹脂や、合成樹脂に補強繊維(例えばガラス繊維、アラミド繊維、金属繊維など)を含有させた合成樹脂がある。なお、金属に合成樹脂やゴムを被覆又は積層した複合体であっても良いのはもちろんである。
【0012】
また、上述の「該軒樋取付具に直接的又は間接的に該軒樋の上面を覆う網が取り付けられる手段」を、該軒樋取付具に上記固定部を介して上記軒樋吊り具を取り付け、該軒樋吊り具に上記係止部を介して網を取り付ける手段にすることもできる。かかる手段により、該軒樋吊り具を網固定具として併用することができ部品点数を減らすことができる一方、網を必要としない場合には、上記軒樋吊り具を軒樋固定具に取り付けなくてすむ。
【0013】
本発明にあっては、軒樋吊り具を、網に係止する保持部と、軒樋に係止する係止部及び/又は軒樋取付具に固定する固定部を有するものとし、この軒樋吊り具を網と軒樋の間に取り付けることにより、軒樋の伸縮があっても軒樋の蛇行を少なくし、積雪があっても軒樋が外れることをなくすことができる。
【0014】
他の発明にあっては、建屋に取り付けられた軒樋取付具に軒樋が取り付けられ、該軒樋取付具に直接的又は間接的に該軒樋の上面を覆うように網が取り付けられた軒樋固定方法において、該網に上記保持部を介して上記軒樋吊り具を取り付け、該軒樋吊り具に上記係止部を介して軒樋を係止し、これにより軒樋の伸縮があっても軒樋の蛇行を少なくし、積雪があっても軒樋が外れることをなくすことができる。
【0015】
また、さらなる発明にあっては、上述の「該軒樋取付具に直接的又は間接的に該軒樋の上面を覆う網が取り付けられる手段」が、該軒樋取付具に上記固定部を介して上記軒樋吊り具を取り付け、該軒樋吊り具に上記係止部を介して網を取り付けた手段にすることにより、該軒樋吊り具を網固定具として併用することができ部品点数を減らすことができる一方、網を必要としない場合には、上記軒樋吊り具を軒樋固定具に取り付けてなくてすむことができる。
【0016】
【実施例】
本発明にかかる一実施例を図1乃至図3に開示して詳細に説明する。図1は本発明の一実施例にかかる軒樋吊り具を軒樋に施工した状態を模式的に示した説明図であり、図2は図1で用いた軒樋吊り具を模式的に示した斜視図であり、さらに図3は軒樋吊り具における施工例を模式的に示した斜視図である。
【0017】
本実施例にかかる軒樋吊り具1は、図1及び図2に示すように、網7に係止する保持部2と、軒樋6に係止する係止部3及び軒樋取付具5に固定する固定部4を有するものである。
【0018】
上記軒樋6は、図1及び図3に示すように、建屋に略水平に複数個取り付けられた軒樋取付具5によって建屋に取り付けられる。該軒樋取付具5には軒樋吊り具1が取り付けられ、該軒樋吊り具1には網7(図3では図示省略)が取り付けられる。なお、網7は、図1に示すように、屋外側を保持部2で、建屋側を係合部8で固定して安定固定されている。ここで、上記軒樋吊り具1が、上該軒樋取付具5同士の間に取り付けられ、該軒樋6と網7(図3では図示省略)をつなげる。なお、該軒樋吊り具1及び軒樋固定具5はポリカーボネートで形成され、網7は金属製であり、さらに軒樋6はポリ塩化ビニル製である。
【0019】
本実施例にあっては、軒樋6が太陽光などによる熱膨張しても、該軒樋6よりも熱膨張しない網7から軒樋吊り具1を介して固定しているため、軒樋の蛇行が少なくなった。また、積雪のように強い負荷がかかっても、軒樋6を吊す間隔が短くなったため、軒樋6が外れにくくなった。また、積雪地域以外では積雪時の負荷を考慮しなくてよいので、軒樋取付具同士の間隔を従来の600mmから1200mmにすることができた。またさらに、網7が、その屋外側を保持部2で固定し、その建屋側を係合部8で固定しているため、安定固定されている。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、建屋に略水平に複数個取り付けられた軒樋取付具によって取り付けられ、該軒樋取付具に直接的又は間接的に軒樋の上面を覆う網が取り付けられた軒樋固定方法において、該網の屋外側を保持部で固定し、網の建屋側を係合部で固定し、保持部を介して網に軒樋吊り具を取り付け、該軒樋吊り具に係止部を介して該軒樋を係止したことを特徴とする軒樋固定方法であり、軒樋の伸縮による軒樋の蛇行や積雪等の負荷による外れを防止することができた。
【0021】
他の発明にあっては、建屋に取り付けられた軒樋取付具に軒樋が取り付けられ、該軒樋取付具に直接的又は間接的に該軒樋の上面を覆う網が取り付けられた軒樋固定方法において、該網に上記保持部を介して上記軒樋吊り具を取り付け、該軒樋吊り具に上記係止部を介して軒樋を係止したことを特徴とし、これによっても軒樋の伸縮による軒樋の蛇行や積雪等の負荷による外れを防止することができた。
【0022】
また、さらなる他の発明にあっては、上述の「該軒樋取付具に直接的又は間接的に該軒樋の上面を覆う網が取り付けられる手段」を、該軒樋取付具に上記固定部を介して上記軒樋吊り具を取り付け、該軒樋吊り具に上記係止部を介して網を取り付けた手段とし、これにより該軒樋吊り具を網固定具として併用することができ部品点数を減らすことができる一方、網を必要としない場合には、上記軒樋吊り具を軒樋固定具に取り付けてなくてすむことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる軒樋吊り具を軒樋に施工した状態を模式的に示した説明図である。
【図2】図1で用いた軒樋吊り具を模式的に示した斜視図である。
【図3】軒樋吊り具における施工例を模式的に示した斜視図である。
【符号の説明】
1 軒樋吊り具
2 保持部
3 係止部
4 固定部
5 軒樋取付具
6 軒樋
7 網
Claims (2)
- 建屋に略水平に複数個取り付けられた軒樋取付具(5)によって取り付けられ、該軒樋取付具(5)に直接的又は間接的に軒樋(6)の上面を覆う網(7)が取り付けられた軒樋固定方法において、該網(7)の屋外側を保持部(2)で固定し、網(7)の建屋側を係合部(8)で固定し、保持部(2)を介して網(7)に軒樋吊り具(1)を取り付け、該軒樋吊り具(1)に係止部(3)を介して該軒樋(6)を係止したことを特徴とする軒樋固定方法。
- 該軒樋取付具(5)に直接的又は間接的に該軒樋(6)の上面を覆う網(7)が取り付けられる請求項1に記載の手段が、該軒樋取付具(5)に固定部(4)を介して上記軒樋吊り具(1)を取り付け、該軒樋吊り具(1)に上記係止部(3)を介して網(7)を取り付けた手段であることを特徴とする請求項1記載の軒樋固定方法。
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