JP4125144B2 - 軒樋カバーの接続構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軒樋内に落ち葉等、特に雪が侵入するのを防止する軒樋カバーの接続構造に関する。
【0002】
軒樋の開口部に網材を設けて落ち葉や雪等の侵入を防止するもの(例えば、特許文献1、2参照)や、板材表面に透水孔を穿設して落ち葉や雪等の侵入を防止するもの(例えば、特許文献3参照)がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−21267号公報
【特許文献2】
特開2000−96787号公報
【特許文献3】
特開平9−170311号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
網材の軒樋カバーの場合は、軒樋内に雪等が侵入し軒樋内の水の流れが止められてしまうことがあり、また上記軒樋カバーは、1枚の板材或いは網材でできているので雪の塊など重いものが屋根より滑り落ちてきた場合は変形してしまうことがあった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑み、屋根より流れ落ちてきた雨水等は軒樋内へ流し、落ち葉等、特に雪を軒樋内へ進入させず、また雪の塊等重いものにも変形し難く、着脱容易な軒樋カバーの接続構造を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、家屋の壁面等に固定した軒樋吊具の杆部に両耳部を係合させて軒樋を吊架させ、この軒樋の開口部に軒樋カバーを接続する構造において、前記軒樋カバーは、上端を屋外側へ向けて下り傾斜した傾斜部とし、両側方に一対の挿通孔を穿設し、下方を係止部として形成された複数枚の竪板状部を、所定ピッチのスリットを保つように円筒状の介装部材を介して対面状態で軒樋長手方向に沿って並列させ、且つ各竪板状部の両挿通孔及び介装部材に棒状部材を挿通させて形成されており、この軒樋カバーを、前記各竪板状部の係止部を前記軒樋吊具の杆部の上側に設けられた係合部に当該カバー長手方向にスライドさせつつ係合させて軒樋吊具に連結し、前記各竪板状部の傾斜部の屋内側上端が屋根の先端と略同一高さとなるように設定して、軒樋の開口部が軒樋カバーで被覆されるように設けた構成を有して軒樋カバーの接続構造としたことを特徴とする。
【0007】
この軒樋カバーは、スリットを介して竪板状部を並列させてあるので、落ち葉や雪などが軒樋内に侵入し難くなり、竪板状部を屋外側下方に傾斜させれば、落ち葉や雪など、特に雪は、この傾斜部を通り、屋外側へと滑り落ちやすくなる。また、竪板状部間にスリットが並列してあるので、雨水等は、スリットを通って軒樋内に流れ込みやすくなる。さらに、雪の塊など重量のあるものに対する耐荷重、耐衝撃強度が向上する。
【0008】
軒樋カバーの下部に係止部を設けることにより、軒樋吊具に設けた係合部を介して、軒樋の開口部に容易に取り付けることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面によって説明する。
図1(a)は本発明の軒樋カバーの一実施例の斜視図、(b)はその側面図、(c)はその一部を切欠した部分拡大図、図2は図1の軒樋カバーの接続構造を示した概略斜視図、図3は図1の軒樋カバーを軒樋に取り付けた状態を示した概略側断面図である。
【0010】
軒樋カバー1は、被覆部となる竪板状部2、スリット(間隙)3、係止部4を主な構成として備えている。
【0011】
竪板状部2は、略矩形状竪板材の上端を屋外側に向けて下り傾斜させて傾斜部5を形成し、設置状態において傾斜部5の屋内側上端5aは、屋根10の先端と略同一高さとなるように設定し、傾斜部5の傾斜角は、屋根10の傾斜角と近似した角度としてある。これにより、屋根より滑り落ちてきた雪等が竪板状部2上を滑り抜けて落ちやすくなる。
本実施例では、竪板状部2を略矩形状としているが、これに限らず、略長円状、その他の形状としてもよい。
【0012】
竪板状部2は落ち葉などが入り込み難い適度な間隙のスリット3を介して対面状態に多数並列させて所要長さに形成してある。
係止部4は、断面略蟻形状の如き下向き膨頭形状で、軒樋の長手方向に沿う長尺柱状をしており、長尺方向にスライド可能で交叉方向に係止する形状となっている。上記竪板状部2は、係止部4の上側から上方に突出するように長手方向に並列して一体形成してあり、好ましくは竪板状部2の下側中央部付近に係止部4が位置するように形成してある。
【0013】
上記構成を有した軒樋カバー1は、合成樹脂製とする場合は射出成形で形成することができ、アルミニウムなど金属製とする場合はモールド成形して形成するのが好ましい。
なお、軒樋カバー1は上記実施例とは異なり、竪板状部2と係止部4とを別成形し、両部材を連結した構成のものとすることもできる。
【0014】
係合部材6は、上記軒樋カバー1を軒樋吊具7に固定するための固定部材であり、上側を上記係止部4の膨頭形状部分に係合可能な断面C字状のスライド係合部6aとして形成し、下側を軒樋吊具7に上側から跨るように嵌合して固定できる突起部を設けた嵌合部6bとして形成してある。上記スライド係合部6aは、係合部材6を軒樋吊具7に固定した状態において軒樋カバー1をカバー長手方向にスライド可能に係合可能であればよい。
【0015】
軒樋吊具7は、家屋の壁面等に固定する平板状の固定部7aから屋外側に伸びた杆部7bを形成し、杆部7bの屋内側及び屋外側には、軒樋8の両耳部8a、8bを係合できる係合部7c、7dを形成している。また、杆部7bの中央付近は上記係合部材6が嵌合できるように、中央付近の両側面を窪ませてあるのが好ましく、係合部材6の嵌合部6bを嵌合できるようにしてある。
上記実施例では、係合部材6を軒樋吊具7に嵌合させているが、これに限定されず、ビスを使用して固定したり、接着剤により固着したりしてもよく、また係合部材6は軒樋吊具7の一部としてこれと一体に形成しても構わない。
【0016】
軒樋8は、上方開口形状をしており、両側面上端の耳部8a、8bを軒樋吊具7の係合部7c、7dに係合できるように形成し、軒樋吊具7が軒樋8の開口部8cに跨って位置するようにしてある。
軒樋吊具7及び軒樋8は、上記のように軒樋吊具7が軒樋8の開口部8cに位置する構成としてあればよく、形状は本実施例に限定するものではない。
【0017】
以下、軒樋カバー1の接続構造を説明する。
図2に示すように、複数の軒樋吊具7を所定間隔を置いて配置し、その固定部7aを家屋の壁面等に釘等により固着しておいて、軒樋8の両耳部8a、8bを軒樋吊具7の係合部7c、7dに係合させ、軒樋8を吊架する。その上で、軒樋吊具7の杆部7bの中央付近に、上方から嵌合部6bを嵌合させて係合部材6を配置させる。係合部材6のスライド係合部6aに順次に軒樋カバー1の係止部4をスライドさせつつ係合して、係合部材6に軒樋カバー1を取り付ける。隣接の軒樋カバー同士は両接続面1a同士を当接させればよい。このように、必要な軒樋カバー1を全て接続させることにより軒樋8の開口部8cを被覆することができる。
【0018】
上記接続構造は、上記に限らず、軒樋カバー1の係止部4に係合部材6を予め係合させて取り付けておき、この軒樋カバー1を軒樋8の開口部8cに配置させつつ、係合部材6を軒樋吊具7に位置合わせしながら、順次その中央部付近に嵌合させるようにする取付方法によって施工することもできる。
なお、隣接軒樋カバー1の接続面1a同士は接着その他の方法で固着することもできる。
【0019】
軒樋8の開口部8cに取り付けた軒樋カバー1は、図3に示すように、好ましくは、傾斜部5の屋内側上端5aと屋根10の先端との高さを略同一とし、また傾斜部5の傾斜角を屋根10の傾斜角と近似した角度としておけば、屋根上の雪Aは、屋根10から軒樋カバー1上を滑り抜け、軒樋8内へ侵入し或いは積雪することなく、屋外側に滑り落ちていく。
また、複数枚の竪板状部2を配列してあるため、強度的に優れ、雪などの重みのあるものにより変形することはない。
雨水等が屋根10から流れてきた場合は、竪板状部2を適宜間隔で配列してあるため、このスリットに雨水等が流れ込み軒樋8内に滴り落ちることとなる。
上記軒樋カバー1は、家屋の改装等により取り外す場合でも、上記取付方法と逆の手順で実施すればよく、脱着容易な接続構造となっている。
【0020】
図4に他の実施例の軒樋カバー20を示す。
竪板状部21は、上方を略矩形状竪板材の上端を屋外側に下り傾斜させて傾斜部22とし、両側方に挿通孔21a、21bを穿設し、下方を断面略蟻形状の如き膨頭形状の係止部23として形成した一枚板としてある。所要枚数の竪板状部21は、等ピッチのスリット(間隔)を保つように円筒状の介装部材24を介して対面状態で並列させ、金属材等の棒状部材25を各挿通孔21a、21b及び介装部材24に挿通し、棒状部材25をナット等により締結することにより、軒樋カバー20とすることができる。
軒樋カバー20は、上記軒樋カバー1と同様の取付方法で軒樋8の開口部8cに取り付ければよい。
【0021】
【発明の効果】
本発明の軒樋カバーは、一定間隔のスリットを介して竪板状部を軒樋長手方向に並列させてカバー上面部を形成するとともに、所定長さに連設してなる構成とすることにより、軒樋内に落ち葉等、特に雪が侵入しにくくなり、かつ強度的にも優れ、また軒樋カバーの下部に係止部、軒樋吊具の上側に係合部を設け、係止部を係合部にスライド連結させる軒樋カバーの接続構造とすることにより、脱着容易な軒樋カバーとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明にかかる軒樋カバーを示す一実施例の斜視図、(b)はその側面図、(c)は一部を切欠して示した部分拡大図である。
【図2】図1の軒樋カバーの接続構造を示した概略斜視図である。
【図3】図1の軒樋カバーを軒樋に取り付けた状態を示した概略側断面図である。
【図4】本発明の軒樋カバーの別の一実施例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1、20 軒樋カバー、1a 接続面、2 竪板状部、3 スリット、4、23 係止部、5、22 傾斜部、5a 屋内側上端、6 係合部材、6a スライド係合部、6b嵌合部、7軒樋吊具、8 軒樋、8a、8b 耳部、8c 開口部、10 屋根、21a、21b 挿通孔、24 介装部材、25 棒状部材
Claims (1)
- 家屋の壁面等に固定した軒樋吊具の杆部に両耳部を係合させて軒樋を吊架させ、この軒樋の開口部に軒樋カバーを接続する構造において、
前記軒樋カバーは、
上端を屋外側へ向けて下り傾斜した傾斜部とし、両側方に一対の挿通孔を穿設し、下方を係止部として形成された複数枚の竪板状部を、所定ピッチのスリットを保つように円筒状の介装部材を介して対面状態で軒樋長手方向に沿って並列させ、且つ各竪板状部の両挿通孔及び介装部材に棒状部材を挿通させて形成されており、
この軒樋カバーを、前記各竪板状部の係止部を前記軒樋吊具の杆部の上側に設けられた係合部に当該カバー長手方向にスライドさせつつ係合させて軒樋吊具に連結し、
前記各竪板状部の傾斜部の屋内側上端が屋根の先端と略同一高さとなるように設定して、軒樋の開口部が軒樋カバーで被覆されるように設けたことを特徴とする軒樋カバーの接続構造。
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