JP4583343B2 - アンカー構造体及びロープアンカー誘導部材 - Google Patents
アンカー構造体及びロープアンカー誘導部材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4583343B2 JP4583343B2 JP2006177065A JP2006177065A JP4583343B2 JP 4583343 B2 JP4583343 B2 JP 4583343B2 JP 2006177065 A JP2006177065 A JP 2006177065A JP 2006177065 A JP2006177065 A JP 2006177065A JP 4583343 B2 JP4583343 B2 JP 4583343B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rope
- anchor
- pillow body
- perforated plate
- ground
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Piles And Underground Anchors (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Description
また、崩落物防護ネットを斜面に敷設する際に、防護ネットとともに縦横のロープ材を張設する。
このように、斜面に沿って張設したロープ材の端部は、斜面に対してほぼ垂直に削孔したアンカー孔に挿入して固着し、ロープアンカーとして斜面に固定される。
<1>斜面50が土砂等の表土層で覆われている場合、ロープアンカー10の地表に露出する部分が表土層内にめり込んでしまい、アンカーの固定点が移動してしまう。その結果、張設したロープ材11の反力が得られずに巨石や金網を拘束することができなくなってしまう。
<2>斜面50が岩盤で覆われている場合、ロープアンカー10の地表に露出する部分が、鋭角なアンカー孔51の端部と接触し、ロープアンカー10が破断してしまう可能性がある。
本願の第2発明は、第1発明に記載のアンカー構造体において、前記ロープ材の一端を直接地中に定着し、ロープアンカーを構成することを特徴とする、アンカー構造体を提供することを目的とする。
本願の第3発明は、一端を地中に定着したロープアンカーを地表面に沿うように誘導する部材であって、断面が円弧状のロープ案内面と、断面が直線状の定着面と、を有する、半円柱状の枕体と、前記枕体の定着面よりも面積の大きな、撓曲性を有する複数の網体を重合して構成する有孔板と、からなることを特徴とする、ロープアンカー誘導部材を提供することを目的とする。
<1>ロープアンカーの地表露出部に枕体及び有孔板を配置するため、ロープアンカーが表土層内にめり込むのを防止できる。
<2>地表面が岩盤の斜面の場合、ロープアンカーの地表露出部に枕体を配置するため、鋭角なアンカー孔端部に接触するのを防止し、ロープアンカーが破断するのを防止できる。
<3>枕体は定着面を有するため、ロープ材を張設時に負荷がかかった際にも、枕体の転倒を防止できる。
<4>地表面に表土層がある場合には、有孔板の孔が表土を噛み込むことで、有孔板及び枕体の横滑りや、表土層内へのめり込みを防止できる。
本発明に係るアンカー構造体は、図1に示すように、斜面50に張設するロープ材11と、斜面50に削孔したアンカー孔51に挿入し、定着して形成するロープアンカー10、ロープアンカー10の地表露出部に接して配置する枕体20、枕体20と斜面50との間に配する有孔板30、及びロープ材11とロープアンカーとを連結する連結具40、からなる。
以下、各構成部材について詳述する。
ロープアンカー10は、斜面50の巨石、巨岩の落下を防止するために、斜面50に沿って縦横方向に網状に張設するロープ材11や、崩落物防護ネットを斜面50に敷設する際に、防護ネットとともに縦横に張設するロープ材11の端部と、連結具40を介して接続し、斜面50に定着するものである。
ロープアンカー10は、斜面50にほぼ垂直に削孔したアンカー孔51に挿入して、グラウト52により定着する。
ロープアンカー10およびロープ材11は、鋼線などのロープ体により構成する。
ロープアンカー10は、図1に示すように、U型に形成しても良いし、I型に形成しても良い。
また、アンカー孔51は、底部の孔壁を拡大して構成することもできる。
枕体20はロープアンカー10の地表露出部分と接し、斜面50とほぼ垂直に構成されるロープアンカー10を、ロープ材11を張設する斜面50とほぼ水平な方向に誘導するための部材である。
枕体20は、図1に示すように、ロープアンカー10の地表露出部と接し、ロープアンカー10を誘導するロープ案内面21と、斜面50と接する定着面22とからなる。
枕体20は、鋼管を半円柱形状に形成し、断面が円弧となる部分をロープ案内面21、断面が直線となる部分を定着面22として構成する。鋼管の中空部分には、モルタル等を充填して高強度に構成する。
有孔板30は前記枕体20と斜面50との間に配置するものである。
有孔板30は、図3に示すように、エキスパンドメタル等からなる網板31を複数枚重合し、鋼製の枠体32で挟み込み、ボルト33及びナット34により固定して構成する。
この際、各網板31は網目方向をずらして重合することにより、有孔板30の強度を増すことができる。
有孔板30は、枕体20を上面に乗せることができるように、枕体20の定着面22よりも大きく構成する。
連結具40は、ロープアンカー10と、ロープ材11を連結するための部材である。
連結具40は、図4に示すように、U状のUボルト41と、連結材42と、Uボルト41と連結材42とを係止するナット43とからなる。
次に、前記部材を使用してのアンカー構造体の構築について説明する。
まず、有孔板30を、ロープアンカー10の地表露出部の、ロープ材11を引張する方向の斜面50に配置する。斜面50の傾斜角により、有孔板30が移動してしまう場合には、固定ピン等により、有孔板30を固定する。
枕体20は、定着面22が有孔板30と接するように、斜面50に配置した有孔板30上に配置する。
枕体20は、ロープ材11を張設した際に、ロープアンカー10が、アンカー孔14及び有孔板30と接触しないように、有孔板30上の、アンカー孔51寄りの端部付近に配置する。
斜面50の傾斜角により、枕体20が移動してしまう場合には、固定ピン23により係止する。
次に、斜面50とほぼ垂直の方向にあるロープアンカー10を、枕体20のロープ案内面21に当接させて、斜面50とほぼ水平の方向に誘導する。
ナット43の締付位置により、ロープ材11にかかる張力を調節することができる。
ロープ材11を張設することにより、枕体20の接点には力が働く。
枕体20の定着面22は断面が直線状に形成されているため、力が作用しても転倒することなく、有孔板30に力を伝達する。
有孔板30は枕体20の定着面22よりも大きく構成してあるため、枕体20の斜面50と垂直方向にかかる力は有孔板30により分散される。よって、枕体20の斜面50表土層内部への沈み込みを防止することができる。
これにより、ロープアンカー10の表土層内への沈み込みを防止することができる。
孔31にて噛み込んだ表土が抵抗となり、有孔板30の横滑りを防止することができる。
斜面50の表面が岩盤からなる場合には、枕体20の沈み込みがないため、図6に示すように、有孔板30を用いずにアンカー構造体を構築することができる。
枕体20の定着面22は、断面が直線状であるため、転倒することはない。
また、ロープアンカー10は、枕体20のロープ案内面で緩やかに案内されるため、ロープアンカー10の破断を防止することができる。
この際には、連結具40による連結作業が不要となる。
11 ロープ材
20 枕体
21 ロープ案内面
22 定着面
23 固定ピン
30 有孔板
31 網板
32 枠体
33 ボルト
34 ナット
35 孔部
40 連結具
41 Uボルト
42 連結材
43 ナット
50 斜面
51 アンカー孔
52 グラウト
Claims (3)
- 土砂や砂からなる地表面を有する斜面に沿って張設するロープ材の一端を固定するアンカー構造体であって、
地中に定着するロープアンカーと、
断面が円弧状のロープ案内面と、断面が直線状の定着面と、を有する、半円柱状の枕体と、
前記枕体の定着面よりも面積の大きな有孔板と、からなり、
前記有孔板は、撓曲性を有する複数の網体を重合して構成し、
前記ロープアンカーの地表に露出する部分と、前記枕体のロープ案内面とが接するように、前記枕体を配置し、
前記枕体の定着面と、地表面との間に前記有孔板を配置し、
地表に出た前記ロープアンカーを、前記枕体のロープ案内面に沿って張設し、
前記ロープアンカーを、連結具を介して、前記ロープ材と連結し、
前記ロープアンカーから前記枕体に力が作用すると、前記有効板は前記枕体により撓曲することを特徴とする、
アンカー構造体。 - 請求項1に記載のアンカー構造体において、前記ロープ材の一端を直接地中に定着し、前記ロープアンカーを構成することを特徴とする、アンカー構造体。
- 一端を地中に定着したロープアンカーを地表面に沿うように誘導する部材であって、
断面が円弧状のロープ案内面と、断面が直線状の定着面と、を有する、半円柱状の枕体と、
前記枕体の定着面よりも面積の大きな、撓曲性を有する複数の網体を重合して構成する有孔板と、からなることを特徴とする、
ロープアンカー誘導部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006177065A JP4583343B2 (ja) | 2006-06-27 | 2006-06-27 | アンカー構造体及びロープアンカー誘導部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006177065A JP4583343B2 (ja) | 2006-06-27 | 2006-06-27 | アンカー構造体及びロープアンカー誘導部材 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008007969A JP2008007969A (ja) | 2008-01-17 |
JP2008007969A5 JP2008007969A5 (ja) | 2008-06-19 |
JP4583343B2 true JP4583343B2 (ja) | 2010-11-17 |
Family
ID=39066417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006177065A Active JP4583343B2 (ja) | 2006-06-27 | 2006-06-27 | アンカー構造体及びロープアンカー誘導部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4583343B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5086871B2 (ja) * | 2008-04-01 | 2012-11-28 | 東亜グラウト工業株式会社 | 覆網式斜面保護工法 |
JP4564592B1 (ja) * | 2010-06-11 | 2010-10-20 | 株式会社シビル | 落石抑制構造 |
JP5743735B2 (ja) * | 2011-06-21 | 2015-07-01 | 東京製綱株式会社 | 非自立構造物用アンカーおよびアンカー工法 |
JP7004967B2 (ja) * | 2017-09-29 | 2022-02-04 | 金森藤平商事株式会社 | ロープアンカー及びその施工方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002070006A (ja) * | 2000-08-28 | 2002-03-08 | Okabe Co Ltd | ワイヤアンカーの施工方法及びそのワイヤアンカー |
JP2002173934A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-06-21 | Tokyo Seiko Co Ltd | 高耐力アンカー装置およびその設置方法 |
JP2006214217A (ja) * | 2005-02-07 | 2006-08-17 | Yuzo Sakamoto | 土砂部用アンカー |
JP2007126934A (ja) * | 2005-11-07 | 2007-05-24 | Tokyo Seiko Co Ltd | 土木施設用ロープのアンカー装置 |
JP2007132035A (ja) * | 2005-11-09 | 2007-05-31 | Tokyo Seiko Co Ltd | 土木施設用ロープの方向変換装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0647811B2 (ja) * | 1987-08-26 | 1994-06-22 | 共生技術開発機構株式会社 | 自立性カゴ形構築物 |
JP2707235B2 (ja) * | 1995-11-02 | 1998-01-28 | 新技術工営株式会社 | 法面における道路の構築方法 |
JPH1060895A (ja) * | 1996-08-14 | 1998-03-03 | Taisei Corp | 地中連壁施工用溝側面の補強構造 |
JP3875398B2 (ja) * | 1998-03-31 | 2007-01-31 | 東京製綱株式会社 | アンカー埋設工法 |
JPH11303082A (ja) * | 1998-04-22 | 1999-11-02 | Oyo Kikaku:Kk | 縦横両軸方向に補強されたエキスパンドメタル |
-
2006
- 2006-06-27 JP JP2006177065A patent/JP4583343B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002070006A (ja) * | 2000-08-28 | 2002-03-08 | Okabe Co Ltd | ワイヤアンカーの施工方法及びそのワイヤアンカー |
JP2002173934A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-06-21 | Tokyo Seiko Co Ltd | 高耐力アンカー装置およびその設置方法 |
JP2006214217A (ja) * | 2005-02-07 | 2006-08-17 | Yuzo Sakamoto | 土砂部用アンカー |
JP2007126934A (ja) * | 2005-11-07 | 2007-05-24 | Tokyo Seiko Co Ltd | 土木施設用ロープのアンカー装置 |
JP2007132035A (ja) * | 2005-11-09 | 2007-05-31 | Tokyo Seiko Co Ltd | 土木施設用ロープの方向変換装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008007969A (ja) | 2008-01-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7263942B2 (ja) | 盛土補強構造 | |
KR20150115742A (ko) | 사면 보호구조 및 보호방법 | |
US20200018022A1 (en) | Uprightly-arranged support structure of protective fence | |
JP4583343B2 (ja) | アンカー構造体及びロープアンカー誘導部材 | |
JP5542529B2 (ja) | ハイブリッドアンカーおよびアンカー工法 | |
JP2014105528A (ja) | 落石防護装置および落石防護工法 | |
EP3420138B1 (en) | Anchoring device for a fence | |
JP2006316462A (ja) | チェーンを用いたブロック積み擁壁と、これに用いられるコンクリートブロック | |
JP2002180472A (ja) | 斜面安定工法および斜面安定装置 | |
JP2011080195A (ja) | アンカー装置およびアンカーの施工法 | |
JP2003201713A (ja) | 高耐力土中アンカー | |
KR101365061B1 (ko) | 성토부의 지오그리드 설치 장치 | |
JP4580862B2 (ja) | 土木施設用ロープの方向変換装置 | |
KR20050023383A (ko) | 건축 조경벽면의 와이어로프 고정장치 | |
KR100912199B1 (ko) | 낙석방지망용 와이어로프 고정장치 | |
JPS60500019A (ja) | 地中構造物の補強固定方法および装置 | |
JP2002047650A (ja) | 組アンカー体及びその施工方法 | |
KR100721604B1 (ko) | 쏘일네일의 두부보호 조임장치 | |
JP4376714B2 (ja) | 頭部変形抑止型岩部用アンカー及び密着式防護網構造 | |
JP3863399B2 (ja) | 高耐力アンカー装置およびその設置方法 | |
JP2005350884A (ja) | 道路などの拡幅方法と壁面パネル。 | |
KR200471401Y1 (ko) | 성토부의 지오그리드 설치 장치 | |
JP6674843B2 (ja) | アンカー | |
JP3499488B2 (ja) | 法面保護工法 | |
JP7130252B2 (ja) | 斜面安定化構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080401 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080425 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100223 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100416 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100824 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100831 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4583343 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |