JP2002173934A - 高耐力アンカー装置およびその設置方法 - Google Patents

高耐力アンカー装置およびその設置方法

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JP2002173934A
JP2002173934A JP2001296534A JP2001296534A JP2002173934A JP 2002173934 A JP2002173934 A JP 2002173934A JP 2001296534 A JP2001296534 A JP 2001296534A JP 2001296534 A JP2001296534 A JP 2001296534A JP 2002173934 A JP2002173934 A JP 2002173934A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンカーがずれたり曲がったりするのを防止
する。 【構成】 アンカー21と,荷重方向変換部材10,1
0a,12,12aを用意する。荷重方向変換部材は,
断面が円弧状の土圧面14を持ちかつ長さが幅に比べて
長い土圧部分と,この土圧部分の円弧状土圧面の反対側
に設けられた円弧状案内面を有するロープガイド部分1
6とを備えている。アンカー21の上端にロープ30の
一端を連結し,アンカー21全体をほぼ垂直に地中に定
着する。荷重方向変換部材を,アンカー21からほぼ垂
直にのびるロープ30の地表に出た部分がほぼ接する位
置において,荷重方向変換部材の長手方向がロープ30
の張設方向とほぼ直交するように土圧面14を下にして
地表に配置し,地表に出たロープを荷重方向変換部材の
ロープガイド部分16に沿わせて,張設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,落石防止用柵,雪崩防止用柵
等を支持または補強するためのロープ(ワイヤを含む)
の一部を固定するアンカー装置,巨石,巨岩の落下を未
然に防止するために縦横方向に網状に張設されたロープ
(ワイヤロープネット)や落石防止のための金網ととも
に法面に縦横に張設されたロープの両端を固定するアン
カー装置,その他の用途に用いられるアンカー装置およ
びその設置方法に関する。
【0002】この明細書において,地表(または地面)
とは,山林,山岳等における傾斜面(法面),岩盤,大
地,その他の地面(地球表面の露出している全ての面)
をいい,地中とは地表の内部(表土層,礫土,岩盤等を
含む)をいう。
【0003】
【従来技術】落石防止用柵,雪崩防止用柵等(防護柵)
のロープまたは巨石,巨岩の落下防止その他の落石防止
のために網状に縦横に張設されたロープ(防護施設のた
めのロープ)を固定するためにアンカーが設けられる。
【0004】この種のアンカー(アンカーロッド,アン
カーパイプ等を含む)は,一般に,地中に直接打ち込ま
れるか,または地表に掘削孔を形成し,この掘削孔にア
ンカーを挿入するとともにモルタル,セメント等の凝固
剤を流し込んで埋込むことにより定着される。特に,岩
盤が土砂等の表土層で覆われている場合においては,ア
ンカーは岩盤(岩部)に達するまで挿入される。
【0005】このようにして設置されたアンカーの上端
にはロープの一端が連結される。ロープは一般に地表に
沿って張られる(防護柵の支持用ロープは斜めに張られ
る)。アンカーはロープによって引張られるから,アン
カーの上部には地表にほぼ平行な方向(アンカーの長さ
方向にほぼ垂直な方向)の荷重が加わる。このため,ア
ンカーの下半部が岩盤にしっかりと固定されているとア
ンカーの上部がロープの張力により塑性変形を起こし,
曲がってしまう。また,アンカーが岩盤に固定されてい
ない場合には,アンカーの位置がずれやすい。
【0006】アンカーはアンカーの長さ方向の荷重に対
しては,地中との摩擦力により抵抗力は大きいが,水平
方向の荷重に対する抵抗力はかなり劣る。そこで,張設
されたロープによってアンカーの長さ方向とほぼ垂直な
方向に加えられる荷重をアンカーの長さ方向へ変換する
ための方向変換部材を用いる方法が提案されている(特
開平11−280070号公報参照)。
【0007】図10に示すように,この方法はアンカー
40の全体を地面にほぼ垂直に定着する。アンカー40
の上端に連結され,地表まで延びたロープ41を地表に
沿って張設するときに,半円柱状の方向変換部材42の
周面に沿わせる。
【0008】ロープ41に加わる地表に沿う方向の荷重
を,半円柱状体の方向変換部材42によって,アンカー
の長さ方向に変換することができるのでアンカーの耐久
力を保つことができる。しかしながら,方向変換部材4
2は半円柱状であってその平坦面が地表に接しているの
で,発明者らの実験によると,ロープの引張が大きくな
ると,破線で示すように,方向変換部材42は地中にめ
り込んでしまう。ロープ41の張力がさらに増すと,方
向変換部材42はさらに傾き,かつ位置が大きくずれ,
鎖線で示すように,遂にはロープが半円柱状の周面から
外れ,アンカーの長手方向に垂直な力がアンカーに加わ
るようになり,せん断力が増大する。
【0009】
【発明の開示】この発明はアンカーにその長手方向に垂
直な方向に加わる荷重をできるだけ軽減し,高耐力のア
ンカー装置を実現できる設置方法,およびこの設置方法
によって設置された高耐力アンカー装置を提供するもの
である。
【0010】この発明による高耐力アンカー装置の設置
方法では,アンカー,および荷重方向変換部材を用意す
る。荷重方向変換部材は,断面が円弧状の土圧面を持ち
かつ長さが幅に比べて長い土圧部分と,この土圧部分の
円弧状土圧面の反対側に設けられた円弧状案内面を有す
るロープガイド部分とを備えている。この設置方法は,
まずアンカーの上端にロープの一端を連結し,アンカー
全体をほぼ垂直に地中に定着し,次に上記荷重方向変換
部材を,上記アンカーからほぼ垂直にのびるロープの地
表に出た部分がほぼ接する位置において,上記荷重方向
変換部材の長手方向がロープの張設方向とほぼ直交する
ように上記土圧面を下にして地表に配置し,地表に出た
ロープを上記荷重方向変換部材の上記ロープガイド部分
に沿わせて,張設するものである。
【0011】ここでアンカーは,アンカーロッド,パイ
プアンカー,ロックボルト,掘削(削孔)ロッド等,様
々な名称で呼ばれるもの,すなわち,中実,中空を問わ
ず,断面については円形,多角形(異形)を問わず,ア
ンカーとして用いられる棒状のもの全てを含む。
【0012】荷重方向変換部材の土圧部分は中実のもの
のみならず,中空のものを含む。中空のものについては
その両端が解放されていても,閉塞されていてもどちら
でもよい。断面が円弧状とは,円の一部のみならず,楕
円,その他の曲線の一部を含む。ロープガイド部の円弧
状案内面についても同じである。荷重方向変換部材の製
造の観点から最も好ましい実施態様では,円弧状は半円
状である。円弧は半円よりも少なくてもよいし,半円以
上でもよい。また,土圧部分の円弧状土圧面とロープガ
イド部分の円弧状案内面は滑らかに連続していることが
望ましい。
【0013】ロープはワイヤ,ワイヤロープ等を含む概
念であり,最も一般的には鋼製の撚り線が用いられる。
【0014】アンカー全体をほぼ垂直に地中に定着する
とは,地表がほぼ水平面であればアンカーを鉛直に定着
することになるが,地表が傾斜面(法面)の場合には,
この傾斜面に対してほぼ垂直ということを意味する。す
なわち,アンカーの設置場所の地表に対してほぼ垂直と
いうことである。したがって,アンカー上部に連結され
たロープは地表に対してほぼ垂直にのびて地表に出るこ
とになる。
【0015】荷重方向変換部材を地表に配置するとは,
その土圧部分の長さ方向を地表に沿わせて配置すること
であり,土圧部分の円弧状土圧面を下にして荷重方向変
換部材を地表に単に置くことのみならず,ロープガイド
部分を地表に突出させた状態で土圧部分の一部またはほ
ぼ全部を地中に埋めることも含む。
【0016】一般にロープを張設する方向はロープ張設
の目的に応じてアンカー設置場所によって定まっている
(設計されている)。したがって,ロープ張設方向を基
準にすれば,荷重方向変換部材を,その土圧部分の長手
方向がロープ張設方向とほぼ直交する方向に配置すると
表現される。ロープを荷重方向変換部材の土圧部分の長
手方向とほぼ直交する方向に張設するという表現は,土
圧部分の長手方向を基準にしたものであり,上記の2つ
の表現は全く同じ技術的意義を定めたものである。
【0017】アンカーの上端に連結され,地表に出たロ
ープを荷重方向変換部材のロープガイド部分の円弧状案
内面に沿わせて張設することによって,ロープの方向
は,地表にほぼ垂直な方向から地表にほぼ平行な方向に
変換されることになる。
【0018】落石防止等のためのワイヤロープネットを
構成するロープは地表(斜面であってもよい)にほぼ平
行に張設される。大きな岩,石等に掛かる部分ではロー
プは地表に対してやや斜めになる。さらに,防護柵等の
補強のためのロープは当然ながら地表に対して斜めにな
る。このようなロープ張設のすべての態様がこの発明に
含まれる。ロープを地表に沿って(または平行に)張設
するということは上記のような地表に斜めに張設するこ
とも含む。したがって,荷重方向変換部材によってロー
プはほぼ直角に方向変換されることのみならず,直角よ
りも大きい角度で方向変換させることもあり,この発明
はこのような態様も当然含むことになる。
【0019】この発明のアンカー設置方法では,荷重方
向変換部材を用いている。荷重方向変換部材の土圧部分
は断面が円弧状であってその土圧面に角となる部分が無
い。土圧部分はその土圧面と地面との密着度が高く,ま
た角が無いので地面に角による集中荷重が加わらない。
したがって,ロープの張力を増大させても,土圧部分が
傾くことは殆どなく,または少なく,位置ずれも少な
い。荷重方向変換部材のロープガイド部分に沿って掛け
られたロープは常にロープガイド部分に沿った状態に保
たれる。ロープガイド部分は円弧状であるから,ロープ
の荷重の方向はロープガイド部分によって確実に変換さ
れる。地中に定着されたアンカーにロープによって加わ
る荷重の大部分はその長さ方向に保たれ,アンカーの長
さ方向に垂直な方向に加わる荷重は,あったとしても,
小さい。アンカーに加わるせん断力は,あったとして
も,小さいから,アンカーの位置がずれたり,アンカー
が曲がったりすることは殆どない,または少ない。この
ようにして高耐力のアンカー装置が実現する。
【0020】この発明の第一の実施態様においては,上
記荷重方向変換部材は,長さが径に比べて長い円柱状体
である。この円柱状体の周囲のほぼ半分を占める部分
(円柱状体が地表に配置されたときに下側となる部分)
が土圧部分であり,残りのほぼ半分を占める部分(円柱
状体が地表に配置されたときに上側となる部分)の一部
(特に長さ方向の一部でロープが沿う部分)がロープガ
イド部分である。円柱状体は中実でも,中空でもよく,
中空の円柱状体の場合にその両端は開放されていても,
閉塞されていてもよい。ロープガイド部分は,円柱状体
の表面に全く何も加工を施さない形態でもよいし,凹溝
(案内溝)(この溝の内面が案内面となる)を形成した
ものでもよい。
【0021】第一実施態様の荷重方向変換部材は円柱状
体であるから,どの部分を土圧部分としてもよいので,
現場での取扱いが容易である。また,張設したロープに
よって傾くということが原理的にあり得ない。
【0022】この発明の第二の実施態様においては,荷
重方向変換部材の土圧部分が,断面が半円状の土圧面と
この土圧面の反対側の平坦面とを有する半円柱状体であ
り,ロープガイド部分が,土圧部分の平坦面に設けら
れ,断面が半円状の胴部と,この胴部の両側のフランジ
とからなる。半円柱状体とはその断面が丁度半円である
形態のみならず,半円よりも若干小さくても,半円より
も大きくてもよい。また,楕円形をほぼ半分にした断面
を持つものでもよい。半円柱状体も中空でも中実でもよ
く,中空の場合にはその両端が開放されていても,閉塞
されていてもよい。ロープガイド部分は,半円状の胴部
の両側にフランジを固定したものでもよいし,やや厚い
半円板の周面に凹溝(案内溝)を形成したものでもよ
い。後者の場合には凹溝の底部に近い部分の内周面が案
内面となり,その両側の立上った部分がフランジとな
る。凹溝の断面は方形でも,V字形でも,丸みを帯びた
U字形でもよい。
【0023】第二実施態様の荷重方向変換部材は,第一
実施態様のものよりも軽量化できるので現場への持ち運
びが楽であるという利点をもつ。
【0024】この発明の設置方法によって設置された高
耐力アンカー装置は次のようなものである。このアンカ
ー装置は,上部にロープの一端が連結されたアンカー全
体がほぼ垂直に地中に定着され,上記アンカーからほぼ
垂直にのびるロープの地表に出た部分がほぼ接する位置
において,地表に荷重方向変換部材が配置され,上記荷
重方向変換部材が,断面が円弧状の土圧面を持ちかつ長
さが幅に比べて長い土圧部分と,この土圧部分の円弧状
土圧面の反対側に設けられた円弧状案内面を有するロー
プガイド部分とを備え,上記土圧面を下にして配置され
ており,地表に出たロープが,上記荷重方向変換部材の
長手方向とほぼ直交する方向に,上記荷重方向変換部材
の上記ロープガイド部分に沿わせて,張設されているも
のである。
【0025】互いに近くの位置に複数本のアンカーが定
着されている場合には,複数のロープガイド部分を備え
た荷重方向変換部材を用いるとよい。互いに近傍に定着
した複数本のアンカーにそれぞれ連結したロープを1つ
の荷重方向変換部材の複数のロープガイド部分にそれぞ
れ沿わせて張設し,1つの荷重方向変換部材によって複
数本のロープの方向変換を実現することもできる。この
とき,荷重方向変換部材の土圧部分には複数本のロープ
によってほぼ均等に力が加わるように複数本のロープの
位置関係を定めるとよい。
【0026】好ましくは腐食防止のためにロープに被覆
を施す,またはロープと荷重方向変換部材をコンクリー
トで固定する。
【0027】荷重方向変換部材の大きさ(長さ,幅等)
は設置する場所の地面(表土層)(地中)の性質(硬
さ,深さ)等に応じて適宜決定,または選択することが
できる。
【0028】荷重方向変換部材はアンカーと別体であ
る。したがって,これらを現場に運搬するのが比較的容
易である。
【0029】この発明の好ましい実施態様では,上記ロ
ープの一端に先端部に雄ねじを持つスリーブを圧着して
おき,上記アンカーの上端部に雄ねじを形成しておく。
雌ねじが形成された円筒状の連結具の両端から,上記ス
リーブの雄ねじと上記アンカーの雄ねじをそれぞれねじ
嵌めることにより,上記アンカーの上端にロープの一端
を連結する。アンカーとロープとの連結作業を現場で容
易に行うことができる。
【0030】この発明はさらに上述した第二実施態様の
荷重方向変換部材を提供している。この荷重方向変換部
材は,断面が半円状の土圧面と,この土圧面の反対側の
平坦面とを有し,長さが幅に比べて長い半円柱状体,お
よび上記半円柱状体の上記平坦面に設けられ,断面が半
円状の胴部と,この胴部の両側のフランジとからなるロ
ープガイドを備えたものである。
【0031】
【実施例の説明】ロープが地表に沿って地表にほぼ平行
な方向に張設される実施例について説明する。図1およ
び図2は設置された高耐力アンカー装置を示すものであ
り,図1はその縦断面図,図2は上面図である。
【0032】高耐力アンカー装置はアンカー21,長さ
が径(幅)に比べて大きい荷重方向変換用円柱状体(荷
重方向変換部材)10およびロープ30を含む。アンカ
ー21は地中に定着されている。すなわち,アンカー2
1は地表に対してほぼ垂直に地中に埋められ,その下部
は岩盤8に挿入されている。アンカー21はモルタル・
セメント等の凝固剤22によって強固に地中(岩盤8を
含む)に固定されている。
【0033】アンカー21の上部にはロープ30が連結
されている。ロープ30は表土層9内を通り,上方に延
び,地表に出たところで円柱状体10の周面の一部(ロ
ープガイド部分の円弧状案内面)に沿い,地表とほぼ平
行に張設されている。円柱状体10のロープ30が沿っ
ている部分がロープガイド部分16である。
【0034】荷重方向変換用円柱状体10は円筒であ
り,その外径はアンカー21に連結されたロープ30の
径よりも十分大きい。荷重方向変換用円柱状体10は
鉄,鋼鉄,その他の強固な材料により作られる。この円
柱状体10は,一端がアンカー21に連結されたロープ
30が表土層9内を通って地表に出た位置において,ロ
ープ30が接する位置に,長手方向が地表と平行になる
ように,その半分程度(土圧部分)が表土層9内に埋め
込まれた状態で配置されている。円柱状体10の下半分
の周面が土圧面14である。円柱状体10の長手方向は
地表上におけるロープ30の張設方向とほぼ直交してい
る。
【0035】ロープ30とアンカー21との連結状態が
図3に示されている。連結具23が用いられる。アンカ
ー21の上端部には雄ねじが形成されている。他方,ロ
ープ30の一端部はスリーブ(円筒状部分を持つ)25
の穴内に挿入され圧締によりスリーブ25に強固に固定
されている。スリーブ25もまた雄ねじを持っている。
連結具23は円筒状であって,その穴の内周面に雌ねじ
が切られている。
【0036】スリーブ25の雄ねじとアンカー21の雄
ねじが連結具23にその両端からそれぞれねじ嵌めら
れ,アンカー21とロープ30が連結される。
【0037】アンカー装置の設置の手順について説明す
る。
【0038】高耐力アンカー装置を設置するための削岩
機,荷重方向変換用円柱状体10,アンカー21,連結
具23,ロープ30を用意し,これらをアンカーの設置
現場に運ぶ。荷重方向変換用円柱状体10はアンカー2
1とは別体である。
【0039】まずアンカー21の上端にロープ30の一
端を連結し,アンカー全体をほぼ垂直に地中に定着させ
る。アンカーの定着方法は,一般に知られているものを
採用することができる。たとえば,アンカー21を単に
地面に打ち込む。または,地面に掘削孔を形成し,この
掘削孔にアンカー21を挿入するとともに,モルタル,
セメント等の凝固剤を流し込む。先端に穴があいたパイ
プアンカーを用いた場合には,このパイプアンカー内に
凝固剤を注入することもある。削孔に用いる掘削ロッド
をそのまま地中に埋込んで(必要に応じて凝固剤を注入
して),アンカーとすることもできる。特に,岩盤が表
土層(土被り部)により覆われている場所においては,
アンカー上部が表土層表面内に埋設されるようにアンカ
ーを岩盤に定着する。
【0040】さらに,特開平11−280070号公報
に記載されている方法を用いることもできる。先端にリ
ング状のビットが付いている鋼管を削岩機に取付け,鋼
管に打撃と回転力を与え削孔する。同時に高圧の水で鋼
管内に蓄積された土砂等を除去する。孔が岩盤に到達
し,さらにアンカーの上部が表土層表面内に埋設される
深さまで削孔する。また,アンカーを鋼管の内部に挿入
し,さらにモルタル,セメント等の凝固材を注入する。
凝固剤をアンカーの上部まで充填した後,外側の鋼管を
抜取る。
【0041】必要に応じて,アンカーを定着した後,引
抜き試験を行い,定着強度を確認する。
【0042】アンカー21の全体がほぼ垂直に地中に定
着され,アンカー21の上端に連結されたロープ30は
地表に引出されている。荷重方向変換用円柱状体10
を,その長手方向がロープ30を張設すべき方向と直交
する姿勢で,地中から引き出されたロープ30が接する
位置に置く。必要に応じて荷重方向変換用円柱状体10
の一部を地中に埋設する。ロープ30を荷重方向変換用
円柱状体10の地中に露出している周面に周方向に沿わ
せて張設する。たとえばロープ30の端部を落石防止用
柵等に締結する。または巨石,巨岩の落下を未然に防止
するためのワイヤロープネットの一部を構成するように
ロープを張設する。ロープ30を荷重方向変換用円柱状
体10の周面に沿わせることにより,アンカー21に掛
かる荷重が水平方向からアンカー21の長さの方向に変
換される(または,アンカー21の長さ方向から水平方
向に変換される)。
【0043】望ましくは腐食防止のためにロープ30に
被覆を施す,またはロープ30と荷重方向変換用円柱状
体10をコンクリートで固める。
【0044】長さの長い荷重方向変換用円柱状体を用い
ると,一つの円筒状体10を2つのロープで兼用するこ
とができる。図4に示すように,近隣の2つのアンカー
にそれぞれ連結された2本のロープ30,30aを間隔
を離して荷重方向変換用円柱状体10aの周面に沿わせ
る。ロープによる荷重が均等に円柱状体10aにかかる
ようにロープの掛かる位置を定めることが好ましい。
【0045】地表が図5に示すように傾斜している場所
では,荷重方向変換用円柱状体10が転動して落下しな
いように,円柱状体10をその径方向に貫通する別のア
ンカー11を地中に打ち込んでおくとよい。1つの荷重
方向変換用円柱状体10について好ましくは2つ以上の
アンカー11を用いる。
【0046】上述したアンカー設置方法では,荷重方向
変換用円柱状体10を用いている。円柱状体10は断面
が円形であってその周面に角となる部分が無い。円柱状
体10はその周面と地面との密着性が高く,また角が無
いので地面に角による集中荷重が加わらない。したがっ
て,ロープ30の張力を増大させても,円柱状体10が
傾くことはなく,また位置ずれも少ない。円柱状体10
に沿って掛けられたロープ30は常に円柱状体10の周
面に沿った状態に保たれる。ロープ30の荷重の方向は
円柱状体10によって確実に変換される。地中に定着さ
れたアンカー21にロープ30によって加わる荷重の大
部分はその長さ方向に保たれ,アンカー21の長さ方向
に垂直な方向に加わる荷重は,あったとしても,小さ
い。アンカー21に加わるせん断力は,あったとして
も,小さいから,アンカー21の位置がずれたり,アン
カー21が曲がったりすることは殆どない,または少な
い。このようにして高耐力のアンカー装置が実現する。
【0047】他の実施例について説明する。
【0048】図6(A)〜(C)は,荷重方向変換部材
を示すもので,(A)は上面図,(B)は正面図,
(C)は(A)のVIC−VIC線の断面図である。
【0049】この実施例の荷重方向変換部材12は,断
面が半円状の土圧面14と,この土圧面14の反対側の
平坦面15とを有し,長さが幅に比べて長い半円筒状体
(半円柱状体)(土圧部分)13,および半円柱状体1
3の平坦面15に設けられ,断面が半円状の胴部17
と,この胴部17の両側のフランジ18とからなるロー
プガイド(ロープガイド部分)16を備えている。
【0050】半円筒状体13は,円筒をその中心線を通
る面により長さ方向に半分に切断し,切断により開口し
た部分に板(平坦面15となる)を固定(固着)するこ
とにより作製することができる。半円筒状体13の両端
面を閉塞しておくことが好ましい。
【0051】ロープガイド16は長さの短い半円筒の両
側に半円状の板体(フランジ)を固定(固着)すること
により作製できる。このロープガイド16が半円筒状体
13の平坦面15に固定(固着)される。半円筒状体1
3とロープガイド16は,ロープガイド16が設けられ
ている部分の断面をみると円形になっていることが好ま
しい。
【0052】ロープガイド16は,厚い半円板の周面に
凹溝を形成することによりつくることもできる。
【0053】いずれにしても胴部の両側に,突出したフ
ランジが設けられているので,後述する胴部17に沿わ
されるロープ30がはずれることを防止することができ
る。
【0054】このように荷重方向変換部材12の土圧部
分13を円筒状でなく半円筒状にすることにより軽量化
することができる。これにより荷重方向変換部材12を
現場まで運ぶ労力を軽減することができる。荷重方向変
換部材12の土圧部分13およびロープガイド16は
鉄,鋼鉄,その他の強固な材料によりつくられる。
【0055】図7および図8は設置された高耐力アンカ
ー装置を示すものであり,図7はその縦断面図,図8は
上面図である。ここでもロープが地表に沿って地表にほ
ぼ平行な方向に張設されている。
【0056】高耐力アンカー装置は,アンカー21,荷
重方向変換部材12およびロープ30を含む。アンカー
21は上述と同様に強固に地中に固定され,上部にはロ
ープ30が連結されている。
【0057】荷重方向変換部材12は,その土圧部分1
3が,一端がアンカー21に連結されたロープ30が表
土層9内を通って地表に出た位置において,ロープ30
が接する位置に,長手方向が地表と平行になるように,
表土層9内にほぼ埋め込まれた状態で配置されている。
このとき,荷重方向変換部材12のロープガイド16
は,地表から出るように配置されている。土圧部分13
の長手方向は地表上におけるロープ30の張設方向とほ
ぼ直交している。ロープ30はロープガイド16の胴部
17の周面に沿っている。他の構成は図1および図2に
示すものと同じである。
【0058】アンカー装置の設置の手順は次の通りであ
る。上述したようにアンカーを定着し,アンカー21の
上端に連結されたロープ30を地表に引出しておく。荷
重方向変換部材12を,その長手方向がロープ30を張
設すべき方向と直交する姿勢で,地中から引出されたロ
ープ30が接する位置に,その土圧面14が下側にくる
ように置く。必要に応じて荷重方向変換部材12の半円
筒状体13の一部またはほぼ全部を地中に埋設する。荷
重方向変換用部材12のロープガイド16は地表から出
ている。ロープ30をロープガイド16の胴部17に周
方向に沿わせて張設する。ロープ30を荷重方向変換部
材12のロープガイド16の半円状案内面に沿わせるこ
とにより,アンカー21に掛かる荷重が水平方向からア
ンカー21の長さの方向に変換される(または,アンカ
ー21の長さ方向から水平方向に変換される)。
【0059】長さが長くかつ間隔をあけて設けられた複
数のロープガイド16を備えた荷重方向変換部材を用い
ると,一つの荷重方向変換部材を2つのロープで兼用す
ることができる。図9に示すように,近隣の2つのアン
カーにそれぞれ連結された2本のロープ30,30aを
間隔を離して荷重方向変換部材状体12aの2つのロー
プガイド16の胴部17の周面にそれぞれ沿わせる。ロ
ープによる荷重が均等に半円筒状体13にかかるように
ロープの掛かる位置を定めることが好ましい。
【0060】図5に示すように地表が傾斜している場所
においても,荷重方向変換部材12を用いることができ
る。この場合に,荷重方向変換部材12が転動しないよ
うに,荷重方向変換部材12を他のアンカーにより固定
することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】高耐力アンカー装置の縦断面図である。
【図2】高耐力アンカー装置の上面図である。
【図3】アンカーとロープの連結部を示す組立て斜視図
である。
【図4】高耐力アンカー装置の変形例を示す上面図であ
る。
【図5】高耐力アンカー装置のさらに他の変形例を示す
断面図である。
【図6】荷重方向変換部材の他の例を示すもので,
(A)は荷重方向変換部材の上面図,(B)はその正面
図,(C)は(A)のVIC−VIC線の断面図であ
る。
【図7】高耐力アンカー装置の他の実施例を示す縦断面
図である。
【図8】高耐力アンカー装置の上面図である。
【図9】高耐力アンカー装置の変形例を示す上面図であ
る。
【図10】従来のアンカー装置を示す断面図である。
【符号の説明】
10,10a,12,12a 荷重方向変換部材 13,13a 半円筒状体 14 土圧面 15 平坦面 16 ロープガイド 17 胴部 18 フランジ 21 アンカー 23 連結具 30,30a ロープ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面が円弧状の土圧面を持ちかつ長さが
    幅に比べて長い土圧部分と,この土圧部分の円弧状土圧
    面の反対側に設けられた円弧状案内面を有するロープガ
    イド部分とを備えた荷重方向変換部材,およびアンカー
    を用意し,上記アンカーの上端にロープの一端を連結
    し,上記アンカー全体をほぼ垂直に地中に定着し,上記
    荷重方向変換部材を,上記アンカーからほぼ垂直にのび
    るロープの地表に出た部分がほぼ接する位置において,
    上記荷重方向変換部材の長手方向がロープの張設方向と
    ほぼ直交するように上記土圧面を下にして地表に配置
    し,地表に出たロープを上記荷重方向変換部材の上記ロ
    ープガイド部分に沿わせて,張設する,高耐力アンカー
    装置の設置方法。
  2. 【請求項2】 上記土圧部分の上記円弧状土圧面と上記
    ロープガイド部分の円弧状案内面が連続して,その断面
    が円状である,請求項1に記載の高耐力アンカー装置の
    設置方法。
  3. 【請求項3】 上記荷重方向変換部材が,長さが径に比
    べて長い円柱状体であり,この円柱状体の周囲のほぼ半
    分を占める部分が上記土圧部分であり,残りのほぼ半分
    を占める部分の一部が上記ロープガイド部分である,請
    求項1に記載の高耐力アンカー装置の設置方法。
  4. 【請求項4】 上記荷重方向変換部材の上記土圧部分
    が,断面が半円状の土圧面とこの土圧面の反対側の平坦
    面とを有する半円柱状体であり,上記ロープガイド部分
    が,上記土圧部分の平坦面に設けられ,断面が半円状の
    胴部と,この胴部の両側のフランジとからなる,請求項
    1に記載の高耐力アンカー装置の設置方法。
  5. 【請求項5】 上記ロープの一端に先端部に雄ねじをも
    つスリーブを圧着しておき,上記アンカーの上端部に雄
    ねじを形成しておき,雌ねじが形成された円筒状の連結
    具の両端から,上記スリーブの雄ねじと上記アンカーの
    雄ねじをそれぞれねじ嵌めることにより,上記アンカー
    の上端にロープの一端を連結する,請求項1に記載の高
    耐力アンカー装置の設置方法。
  6. 【請求項6】 上記荷重方向変換部材が複数の上記ロー
    プガイド部分を備え,互いに近傍に定着した複数本のア
    ンカーにそれぞれ連結したロープを1つの荷重方向変換
    部材の複数のロープガイド部分にそれぞれ沿わせて張設
    する,請求項1から5のいずれか一項に記載の高耐力ア
    ンカー装置の設置方法。
  7. 【請求項7】 上部にロープの一端が連結されたアンカ
    ー全体がほぼ垂直に地中に定着され,上記アンカーから
    ほぼ垂直にのびるロープの地表に出た部分がほぼ接する
    位置において,地表に荷重方向変換部材が配置され,上
    記荷重方向変換部材が,断面が円弧状の土圧面を持ちか
    つ長さが幅に比べて長い土圧部分と,この土圧部分の円
    弧状土圧面の反対側に設けられた円弧状案内面を有する
    ロープガイド部分とを備え,上記土圧面を下にして配置
    されており,地表に出たロープが,上記荷重方向変換部
    材の長手方向とほぼ直交する方向に,上記荷重方向変換
    部材の上記ロープガイド部分に沿わせて,張設されてい
    る,高耐力アンカー装置。
  8. 【請求項8】 断面が半円状の土圧面と,この土圧面の
    反対側の平坦面とを有し,長さが幅に比べて長い半円柱
    状体,および上記半円柱状体の上記平坦面に設けられ,
    断面が半円状の胴部と,この胴部の両側のフランジとか
    らなるロープガイド,を備えた荷重方向変換部材。
  9. 【請求項9】 アンカー,および長さが径に比べて長い
    荷重方向変換用円柱状体を用意し,上記アンカーの上端
    にロープの一端を連結し,上記アンカー全体をほぼ垂直
    に地中に定着し,上記円柱状体を,上記アンカーからほ
    ぼ垂直にのびるロープの地表に出た部分がほぼ接する位
    置において,上記円柱状体の長手方向がロープの張設方
    向とほぼ直交するように地表に配置し,地表に出たロー
    プを上記円柱状体の周面に沿わせて,張設する,高耐力
    アンカー装置の設置方法。
  10. 【請求項10】 上部にロープの一端が連結されたアン
    カー全体がほぼ垂直に定着され,上記アンカーからほぼ
    垂直にのびるロープの地表に出た部分がほぼ接する位置
    において,地表に荷重方向変換用円柱状体が配置され,
    地表に出たロープが,上記円柱状体の長手方向とほぼ直
    交する方向に,上記円柱状体の周面に沿わせて,張設さ
    れている,高耐力アンカー装置。
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