JP4707177B2 - 木造家屋の耐震構造 - Google Patents

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本発明は、地震時に木造家屋が基礎ごと地面から浮き上がるのを防止する木造家屋の耐震構造に関するものである。
特に直下型地震時には、その縦揺れにより木造家屋が基礎ごと地面から浮き上がってしまうことも少なくない。このように基礎が地面から浮き上がってしまうと、浮き上がった基礎が地面と衝突した際に過大な衝撃が基礎に加わることになり、その衝撃力により基礎が破壊され、木造家屋が壊滅的な損害を受けることになる。
現在までに、木造家屋の耐震性を向上させる耐震構造として数多くの提案がされている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、従来の木造家屋の耐震構造はいずれも、木造家屋の基礎とその土台や柱等の上部構造とを互いに強固に連結することにより耐震性を向上させようとするものであり、地震時に木造家屋が基礎ごと地面から浮き上がるのを防ぐことはできなかった。
特開2001−159192号公報
本発明は、従来の木造家屋の耐震構造に上記のような難点があったことに鑑みて為されたもので、地震時における基礎の浮き上がりを防止することによって木造家屋の耐震性を向上させる木造家屋の耐震構造を提供することを目的とする。
本発明は、木造家屋の耐震性を向上させる木造家屋の耐震構造であって、
前記木造家屋の基礎のフーチングを貫通して地中へ延びる管材と、前記フーチング上に形成された増打ち部と、前記増打ち部を貫通し、前記管材に挿通された芯材と、前記管材を通して注入されたグラウトが該管材の下端部の周辺で固化して成るアンカー部と、前記芯材の上端側に固定され、前記増打ち部の上面に係止された係止手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、前記芯材がワイヤロープにより構成されており、該ワイヤロープのワイヤ素線が前記アンカー部においてほどかれていることを特徴とする。
更にまた、本発明は、前記係止手段が、前記芯材を挿通可能なリング部材と、該リング部材に挿通された該芯材と該リング部材との隙間に上方から差し込まれた楔部材と、から構成されていることを特徴とする。
更にまた、本発明は、木造家屋の耐震性を向上させる木造家屋の耐震構造であって、
前記木造家屋の基礎のフーチング上に形成された増打ち部と、前記増打ち部及び前記フーチングを貫通して地中へ延びる管材と、前記管材を通して注入されたグラウトが該管材の下端部の周辺で固化して成るアンカー部と、前記管材の上端側に固定され、前記増打ち部の上面に係止された係止手段と、を備えたことを特徴とする。
更にまた、本発明は、前記芯材の上端側に、可撓性を有する線材の下端側が連結され、該線材の上端側が前記木造家屋の基礎上に構築された上部構造に係止されていることを特徴とする。
本発明に係る木造家屋の耐震構造によれば、芯材または管材の下端部がアンカー部により地中に固定されるとともに、芯材または管材の上端側に固定された係止手段が木造家屋の基礎に係止されるので、地震時に木造家屋が基礎ごと地面から浮き上がるのを防止することができる。したがって、従来のように、浮き上がった基礎が地面と衝突した際の衝撃力により基礎が破壊され、木造家屋が壊滅的な損害を受けることもない。
また、本発明に係る木造家屋の耐震構造は、基礎に孔を設ける程度の簡単な施工で構成することができので、新築の場合は勿論、既設された木造家屋に対しても簡単かつ安価にその耐震性を向上させることができる。
以下、本実施形態の木造家屋の耐震構造10について、図1〜図3を参照しながら説明する。
本実施形態の耐震構造10は、既設された木造家屋の耐震性を向上させるものである。図1に示すように、下部にフーチング11を備えた基礎1が、割石12及び捨てコンクリート13上に形成されており、この基礎1上に、土台14を含む不図示の木造家屋の上部構造が構築されている。基礎1と土台14とは公知のアンカーボルト15により結合されており、基礎1の内部には複数の鉄筋16が配設されている。
本実施形態の耐震構造10は、図1に示すように、上記基礎1を貫通して地中へ延びる管材2と、管材2に挿通された芯材3と、管材2の下端部の周辺に拡径状態で形成されたアンカー部4と、芯材3の上端側に固定され、基礎1に係止された係止手段5と、から構成されている。
管材2は、本実施形態では塩化ビニル製丸パイプを採用しており、上記基礎1のフーチング11を上下に貫通して地中に延びている。即ち、図2に示すように、基礎1の近傍の地面を掘り起して露出させたフーチング11の上面からコアカッターにより地中へ向けて直径約50mm、深さ約1.5mの孔21を開設し、この孔21に上方から管材2を差し込んである。
芯材3は、本実施形態では、直径16mmの異形棒鋼31を採用している。図3に示すように、芯材3は、孔21内に差し込んだ管材2内へ上方から挿入され、その下端部は、管材2の下端部から突出して孔21の底部に達する。異形棒鋼31の表面には、図示しない多数の突起が形成されており、また、その上部には雄ネジ部32が刻設されている。
アンカー部4は、上記管材2を通して注入したグラウトを地中で固化させて形成されている。即ち、管材2の上端から公知の不図示の注入ポンプを利用して管材2と芯材3との隙間を通してグラウトを注入し、管材2の下端部から流出させたグラウトを孔21の底部周囲の地中に浸透させる。このグラウトの地中への浸透は、管材2の管壁の存在によって管材2の下端部の周辺で大きく進行することになる。この状態でグラウトを固化させることによって、図1に示すように、管材2の下端部の周辺に拡径状態のアンカー部4を形成する。このアンカー部4によって芯材3の下端部が地中で固定される。
係止手段5は、上記芯材3の上端側を基礎1の上面に係止するものである。本実施形態の係止手段5は、芯材3の上端部の雄ネジ部32に螺合可能なナット51から構成されている。アンカー部4を形成した後、ナット51を芯材3の雄ネジ部32に螺合して締めることによって、ナット51がワッシャを介してフーチング11の上面に係止される。その後、基礎1のフーチング11上に土砂を被せて埋め戻す。
なお、ここでは、基礎1の逆T字型のフーチング11の外側に耐震構造10を構成した実施例について説明しているが、本発明は勿論これに限定されるものではなく、基礎1のフーチング11の外側及び内側にそれぞれ耐震構造10を構成しても良い。また、基礎1の全周にわたり所定間隔をあけて複数の耐震構造10を構成することが好ましいが、基礎1の平面形状の出隅部にそれぞれ耐震構造10を構成するようにしても良い。後述する実施変形例の耐震構造においても同様である。
このように本実施形態の木造家屋の耐震構造10にあっては、芯材3の下端部がアンカー部4により地中に固定されているとともに、芯材3の上端部に固定された係止手段5のナット51が基礎1の上面に係止されているので、地震時に木造家屋が基礎ごと地面から浮き上がるのを防止することができる。したがって、従来のように、浮き上がった基礎が地面と衝突した際の衝撃力により基礎が破壊され、木造家屋が壊滅的な損害を受けることもない。
また、本実施形態の木造家屋の耐震構造10は、既設された木造家屋に対しては、基礎1のフーチング11に孔21を開設する程度の簡単な施工だけで構成することができる。したがって、簡単かつ安価に既設の木造家屋の耐震性を向上させることができる。
以上、本発明に係る木造家屋の耐震構造の実施形態を説明したが、本発明に係る耐震構造はその他の形態でも実施することができる。
例えば、図4に示す耐震構造20のように構成しても良い。耐震構造20における芯材3は、複数の鋼線を撚り合せて成るワイヤロープ33により構成されている。このワイヤロープ33の下端部は、そのワイヤ素線34がほどかれており、複数のワイヤ素線34がアンカー部4においてばら状態で拡がっている。このことで、ワイヤロープ33から成る芯材3の下端部とアンカー部4とがより強固に連結される。耐震構造20の施工時には、ワイヤロープ33のワイヤ素線34をばら状態にほどいた後、このワイヤロープ33を管材2内に挿入する。ばら状態のワイヤ素線34は管材2の内面に沿って円滑に挿入することができる。各ワイヤ素線34が管材2内で拡がり方向へ付勢されていても管材2の内面に沿って円滑に挿入し得る。このことで、挿入した各ワイヤ素線34を管材2の下端部から突出させたとき、各ワイヤ素線34を管材2の径よりも拡げることができ、ワイヤロープ33の下端部とアンカー部4とを更に強固に連結することができる。
また、図4及び図5に示すように、耐震構造20の係止手段5は、ワイヤロープ33から成る芯材3を挿通可能なリング部材52と、リング部材52のリング内に差し込み可能な複数の楔部材53とから構成されている。リング部材52内にワイヤロープ33の上端部を下方から挿入し、ワイヤロープ33とリング部材52の内周との隙間に上方から一対の楔部材53が差し込まれている。ワイヤロープ33に下方への引張力が加わったとき、ワイヤロープ33は一対の楔部材53によってより強固に挟持固定される。このリング部材52がワッシャ54を介して基礎1のフーチング11の上面に係止されている。
また、耐震構造20は、図4に示すように、ワイヤロープ33の下端側に突起部35が固定されている。突起部35は、上記係止手段5と同様、ワイヤロープ33を挿通可能なリング部材36と、リング部材36のリング内に差し込み可能な複数の不図示の楔部材とから構成されている。リング部材36内にワイヤロープ33の下端側を上方から挿通し、ワイヤロープ33とリング部材36の内周との隙間に下方から複数の楔部材が差し込まれて固定されている。この突起部35によっても、ワイヤロープ33の下端側とアンカー部4とが強固に連結される。突起部35は、芯材3を管材2内へ挿入する前の段階において芯材3に固定されるものであり、突起部35のリング部材36は、管材2に挿通可能なサイズに形成されている。
この実施変形例の耐震構造20によれば、芯材3の下端部がアンカー部4により地中に固定されているとともに、芯材3の上端部に固定された係止手段5のリング部材52が基礎1の上面に係止されているので、上述した実施形態の耐震構造10と同様、地震時に木造家屋が基礎ごと地面から浮き上がるのを防止することができ、従来のように、浮き上がった基礎が地面と衝突した際の衝撃力により基礎が破壊されて木造家屋が壊滅的な損害を受けるようなこともない。
更にまた、本発明に係る木造家屋の耐震構造は、図6及び図7に示す耐震構造30のように構成しても良い。耐震構造30は、上述した耐震構造20の芯材3の上端部に、線材6の下端部が連結手段7により連結されており、この線材6の上端側が木造家屋の上部構造17に係止されている点に特徴がある。
耐震構造30の線材6は、複数の鋼線が撚り合わされ、その周囲が合成樹脂材にて被覆されたワイヤロープ61から構成され、可撓性を有している。このワイヤロープ61の上下端部付近はその鋼線を露出させてある。
また、連結手段7は、図7に示すように、線材6を挿通可能なリング部材71と、リング部材71のリング内に差し込み可能な複数の楔部材72と、リング部材71と上記係止手段5のリング部材52とを連結する円筒形状の連結スリーブ73と、から構成されている。リング部材71の外周には雄ネジ部74が形成されており、連結スリーブ73の内周には、雄ネジ部74に螺合可能な雌ネジ部75が形成されている。また、係止手段5のリング部材52の外周には、雄ネジ部74と同形状の雄ネジ部55が形成されている。
図7に示すように、線材6の下端部がリング部材71内に上方から挿入されており、この線材6とリング部材71の内周との隙間に下方から一対の楔部材72が差し込まれている。このことで、線材6に上方への引張力が加わったとき、線材6は一対の楔部材72によってより強固に挟持固定される。そして、連結スリーブ73の雌ネジ部75とリング部材71の雄ネジ部74及びリング部材52の雄ネジ部55とが互いに螺合されている。このことで、芯材3と線材6とが係止手段5及び連結手段7を介して強固に連結される。
また、図6に示すように、線材6の上端部は、固定部8により木造家屋の上部構造17の軒けた18に係止されている。固定部8は、上記係止手段5と同様、線材6を挿通可能なリング部材81と、リング部材81のリング内に差し込み可能な複数の不図示の楔部材とから構成されている。リング部材81内に線材6の上端部を下方から挿通し、線材6とリング部材81の内周との隙間に上方から複数の楔部材が差し込まれている。この軒けた18の端部に貫通孔19が設けられており、貫通孔19内を下方から通した線材6の上端部に固定部8が固定されている。この固定部8が軒けた18の上面に係止されている。
この耐震構造30によれば、芯材3の下端部がアンカー部4により地中に固定され、芯材3の上端部に固定された係止手段5のリング部材52が基礎1の上面に係止されるので、上述した耐震構造20と同様、地震時に木造家屋が基礎ごと地面から浮き上がるのを防止することができる。そして更に、係止手段5及び連結手段7を介して芯材3に線材6が連結されており、この線材6の上端部が木造家屋の上部構造17に係止されているので、基礎1に対する上部構造17の浮き上がりをも防止することができ、構造の複雑化を伴なうことなく木造家屋の耐震性を更に向上させることができる。
また、耐震構造30によれば、ワイヤロープ61から成る線材6が可撓性を有しているので、この線材6を適宜に曲げ変形させながら、例えば芯材3との連結作業や上部構造17との係止作業を行うことができ、その施工作業性に優れている。なお、ここでは、芯材3の上端部に線材6の下端部を連結した例を説明しているが、これら芯材と線材とを、連続したワイヤロープにより一体に構成することも可能である。また、この線材6として、周囲が合成樹脂材で被覆された棒鋼を採用しても良い。
更にまた、本発明に係る木造家屋の耐震構造は、図8に示す耐震構造40のように構成しても良い。この耐震構造40は、基礎1を貫通して地中へ延びる管材2と、管材2の下端部の周辺に形成されたアンカー部4と、管材2の上端側に固定され、基礎1に係止された係止手段5と、から構成されている。上述した実施形態とは異なり、管材2内に芯材を設けずに耐震構造の更なる簡素化を図った点に特徴がある。
耐震構造40における管材2は、鋼管材により構成されており、その上端側には、図示しない雄ネジ部が刻設されている。この管材2を通してグラウトを注入し、この注入したグラウトを固化させることによって、上記実施形態と同様、管材2の下端部の周辺に拡径状態のアンカー部4を形成している。
耐震構造40における係止手段5は、管材2の上端側を基礎1の上面に係止するものであり、管材2の上端側の雄ネジ部に螺合可能な袋ナット56から構成されている。アンカー部4を形成した後、袋ナット56を管材2の雄ネジ部に螺合して締めることによって、袋ナット56がワッシャを介してフーチング11の上面に係止されている。
この耐震構造40によれば、管材2の下端部がアンカー部4により地中に固定されているとともに、管材2の上端部に固定された係止手段5の袋ナット56が基礎1の上面に係止されているので、上述した実施形態の耐震構造と同様、地震時に木造家屋が基礎ごと地面から浮き上がるのを防止することができる。そして更に、管材2内に芯材を挿入する必要がないので、その構成を更に簡素化することができ、より簡単かつ安価に木造家屋の耐震性を向上させることができる。
更にまた、本発明に係る木造家屋の耐震構造は、図9に示す耐震構造50のように構成しても良い。この耐震構造50は、基礎1に増打ち部9を形成し、この増打ち部9の上面に、芯材3の上端部に固定した係止手段5を係止させた点に特徴があり、その他の構成は上述した耐震構造10と同様である。増打ち部9には貫通孔91が設けられており、この貫通孔91を通して芯材3が挿入されている。また、増打ち部9内には差し筋92が配設されている。このことで、既設された無筋の基礎をもつ木造家屋に対してもその耐震性を確実に向上させることができる。
更にまた、本発明に係る木造家屋の耐震構造は、図10に示す耐震構造60のように構成しても良い。耐震構造60は、棒鋼から成る芯材3の下端側に、管材2の外径よりも大きな突起部37が固定されている点に特徴があり、その他の構成は上述した耐震構造10と同様である。
突起部37は、芯材3を挿通可能なリング部材38と、リング部材38のリング内に差し込み可能な複数の楔部材39とから構成されている。リング部材38内に芯材3の下端側を上方から挿通し、芯材3とリング部材38の内周との隙間に下方から複数の楔部材39が差し込まれて固定されている。
耐震構造60の施工は次のように行う。まず、芯材3の下端側に突起部37を固定し、芯材3の上端側から管材2を被嵌しておく。そして、この芯材3と共に管材2を、フーチング11の上面から地中へ向けて開設した孔内に差し込む。その後、管材2の上端から公知の注入ポンプを用いて管材2と芯材3との隙間を通してグラウトを注入し、管材2の下端部と突起部37との隙間からグラウトを流出させて孔の底部周囲の地中に浸透させる。こうして上記実施形態と同様、管材2の下端部周辺に拡径状態のアンカー部4を形成する。この管材2の外径よりも大きな突起部37の存在によって、芯材3の下端側とアンカー部4とがより強固に連結される。
更にまた、上記実施形態では、既設された木造家屋に対しその耐震性を向上させる例について説明しているが、本発明に係る木造家屋の耐震構造は決してこれに限定されるものではなく、木造家屋を新築する際にも適用することができる。また、上記実施形態では、管材2を鉛直方向に設けているが、傾斜させて設けるようにしても良い。また、複数の管材ごとに傾斜角度を異ならせても良い。
本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内で、当業者の知識に基づいて種々の改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものである。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内でいずれかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良く、また、一体に構成されている発明特定事項を複数の部材から構成したり、複数の部材から構成されている発明特定事項を一体に構成した形態で実施しても良い。
本実施形態の木造家屋の耐震構造の概略断面側面図である。 同耐震構造の施工工程を説明する概略断面側面図である。 同耐震構造の施工工程を説明する概略断面側面図である。 本発明に係る変形例の耐震構造の概略断面側面図である。 同耐震構造の係止手段を説明する要部拡大断面図である。 本発明に係る他の変形例の耐震構造の概略断面側面図である。 同耐震構造の係止手段及び連結手段を説明する要部拡大断面図である。 本発明に係る更に他の変形例の耐震構造の概略断面側面図である。 本発明に係る更に他の変形例の耐震構造の概略断面側面図である。 本発明に係る更に他の変形例の耐震構造の概略断面側面図である。
符号の説明
10、20、30、40、50、60 耐震構造
1 基礎
11 フーチング
17 上部構造
18 軒けた
2 管材
3 芯材
31 異形棒鋼
32 雄ネジ部
33 ワイヤロープ
34 ワイヤ素線
35、37 突起部
4 アンカー部
5 係止手段
51 ナット
52 リング部材
53 楔部材
54 ワッシャ
6 線材
61 ワイヤロープ
7 連結手段
71 リング部材
72 楔部材
73 連結スリーブ
8 固定部
9 増打ち部

Claims (5)

  1. 木造家屋の耐震性を向上させる木造家屋の耐震構造であって、
    前記木造家屋の基礎のフーチングを貫通して地中へ延びる管材と、
    前記フーチング上に形成された増打ち部と、
    前記増打ち部を貫通し、前記管材に挿通された芯材と、
    前記管材を通して注入されたグラウトが該管材の下端部の周辺で固化して成るアンカー部と、
    前記芯材の上端側に固定され、前記増打ち部の上面に係止された係止手段と、
    を備えたことを特徴とする木造家屋の耐震構造。
  2. 前記芯材がワイヤロープにより構成されており、該ワイヤロープのワイヤ素線が前記アンカー部においてほどかれている請求項1記載の木造家屋の耐震構造。
  3. 前記係止手段が、前記芯材を挿通可能なリング部材と、該リング部材に挿通された該芯材と該リング部材との隙間に上方から差し込まれた楔部材と、から構成されている請求項1または請求項2記載の木造家屋の耐震構造。
  4. 前記芯材の上端側に、可撓性を有する線材の下端側が連結され、該線材の上端側が前記木造家屋の基礎上に構築された上部構造に係止されている請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の木造家屋の耐震構造。
  5. 木造家屋の耐震性を向上させる木造家屋の耐震構造であって、
    前記木造家屋の基礎のフーチング上に形成された増打ち部と、
    前記増打ち部及び前記フーチングを貫通して地中へ延びる管材と、
    前記管材を通して注入されたグラウトが該管材の下端部の周辺で固化して成るアンカー部と、
    前記管材の上端側に固定され、前記増打ち部の上面に係止された係止手段と、
    を備えたことを特徴とする木造家屋の耐震構造。
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