JPH1060895A - 地中連壁施工用溝側面の補強構造 - Google Patents

地中連壁施工用溝側面の補強構造

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JPH1060895A
JPH1060895A JP23127296A JP23127296A JPH1060895A JP H1060895 A JPH1060895 A JP H1060895A JP 23127296 A JP23127296 A JP 23127296A JP 23127296 A JP23127296 A JP 23127296A JP H1060895 A JPH1060895 A JP H1060895A
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JP
Japan
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slope
net
shaped frame
ditch
slope face
Prior art date
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Pending
Application number
JP23127296A
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English (en)
Inventor
Masakazu Waki
正和 脇
Koji Kono
好志 河野
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Filing date
Publication date
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溝の法面近くにおいて重機の走行及び水洗い
を行っても法面の崩壊を生じさせることがないようにす
るための地中連壁施工用溝側面の補強構造を提供するこ
と。 【解決手段】 地中連壁施工用溝側面の補強構造であっ
て、溝2の斜面2Aの法尻2Bから土留用の透水性網状
枠20を立ち上げ、網状枠20と斜面2Aとの隙間に土
砂40を充填すると共に、網状枠20に控え材30を取
り付けた。控え材30は敷鉄板3に取り付けることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中連壁を構築す
る施工のための溝側面補強のための補強構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】地中連壁を構築するにあたっては、先ず
地中連壁を施工するため充填物オーバーフロー処理用の
溝堀りを行い、しかる後その底部に地中連壁を施工する
が、その溝の法面崩壊を防ぐため、現在では溝両脇の地
山表面に沿って敷設される敷鉄板の端部から500mm
以上離れて作業車のキャタピラを走行させるように決め
られているだけであり、特に法面崩壊のための積極的な
手当てはなにも施されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溝の法
面近くに地中連壁施工用重機を近づけないようにして
も、その周囲ではジェット水で重機を水洗する作業を行
っているので、このジェット水の排水により法面が緩
み、近くにある重機の重みや振動で法面が崩壊し重機が
転倒するという危険性を有している。
【0004】本発明の目的は、したがって、溝の法面近
くにおいて水洗いを行っても法面の崩壊を生じさせず、
作業者等の安全を確保することができるようにするため
の地中連壁施工用溝側面の補強構造を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の特徴は、地中連壁施工用溝側面の補強構造で
あって、前記溝の斜面の法尻から土留用の透水性網状枠
を立ち上げ、該網状枠と前記斜面との隙間に土砂を充填
すると共に、前記網状枠に控え材を取り付けた点にあ
る。
【0006】控え材は、例えば網状枠と敷鉄板との間に
設けることができ、これにより網状枠は横方向の力に対
抗することができる。網状枠と法面との隙間に充填され
る土砂が網状枠と協働して溝堀りの側面の補強が達成さ
れる。網状枠は、例えば、1枚又は複数枚重ねたエキス
パンドメタルに金属製の枠体をボルト結合するなどした
組立体を用いることができる。網状枠の透水性のため
に、重機等の水洗いのためのジェット水が充填土砂中に
しみ込んでも、その水分は網状枠を通って外側に排水さ
れる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例につき詳細に説明する。
【0008】図1は、本発明による溝側面の補強構造の
実施の形態の一例を示す断面図である。図1において1
は地中連壁を構築すべき地山、2は地中連壁施工のため
に地山1を公知の掘削機を用いて掘削して成る溝、3は
溝2の一方の斜面2Aの崩壊保護のために敷かれた敷鉄
板であり、敷鉄板3は溝2に沿って複数枚連続して敷か
れている。4は溝2の底部2Cに地中連壁を構築するた
めの作業用の重機のキャタピラである。
【0009】総体的に符号10で示されるのは、斜面2
Aの崩壊を防ぐため、本発明による補強構造を用いて構
築された補強用仮設壁である。補強用仮設壁10は、溝
2の斜面2Aの法尻2B付近から上方に垂直に延びるよ
う溝2の底部2Cから立ち上げられた網状枠20と、網
状枠20の上端部20Aと敷鉄板3との間に取り付けら
れた控え材30とを備えている。そして、網状枠20と
斜面2Aとの隙間には土砂40が充填されている。
【0010】図2及び図3に詳細に示されるように、網
状枠20は、矩形の2枚重ねのエキスパンドメタル板2
1の周縁部を、山形鋼から成る一組の枠金具22〜25
及びこれと対をなすもう一組の枠金具22’〜25’に
よって挟むようにしてボルト結合して組み立てられてい
る。そして、網状枠20の長手方向に所定の間隔をあけ
て、補強用の一対の細長い鋼板材26、26’が、枠金
具22、24及び22’、24’にボルト結合されてい
る抑え金具27、28及び27’、28’によってエキ
スパンドメタル板21を両側から抑えるようにして挟持
され、これにより網状枠20の中央部が補強されてい
る。
【0011】図2では、鋼板材26、26’による補強
構造を1つだけ示したが、実際には同じ構造の補強が網
状枠20の長手方向に沿って間隔をあけて複数設けられ
ており、これにより網状枠20が中央部においても土圧
に耐えうる所要の機械的強度を保つことができるように
なっている。上述の如く構成されている網状枠20の枠
金具24、24’が溝2の底部2Cにおける法尻2Bに
置かれ、網状枠20の上部に配置されることになる枠金
具22、22’と敷鉄板3との間には控え材30が取り
付けられている。本実施の形態においては、控え材30
として山形鋼が用いられており、控え材30は網状枠2
0の両端と鋼板材26、26’による補強部分において
設けられるようになっている。
【0012】図4は、網状枠20と敷鉄板3との間にお
ける控え材30の取り付けの様子を示すものである。図
4から判るように、各敷鉄板3には、一端が網状枠20
にボルト結合されている控え材30の他端と敷鉄板3と
の間の固定を行うための取付金具50がボルト結合によ
って固定されている。
【0013】次に、図5〜図7を参照して、控え材30
の取付構造について説明する。
【0014】図5は網状枠20の端部における控え材3
0と枠金具24、24’との間の結合状態を示すもので
あり、控え材30と枠金具24、24’とは、それぞれ
に予めあけられているボルト孔(図示せず)にボルトB
1、B2を通してナットN1、N2をボルトB1、B2
に螺着して締め付けることによりボルト結合されてい
る。
【0015】図6、図7は控え材30が取付金具50を
介して敷鉄板3にボルト結合によって固定された状態を
説明するための図である。取付金具50は、ボトムプレ
ート51に取付プレート52を垂直に溶接等適宜の手段
で固着したT字状の金具として構成されており、ボトム
プレート51にあけられた長孔51A〜51Cに敷鉄板
3にあけられた対応するボルト孔(図示せず)を通して
挿入されたボルト52A、52B、52Cにナット53
A、53B、53Cをそれぞれ螺着して締め付けること
により、ボトムプレート51が敷鉄板3にボルト結合さ
れている。
【0016】一方、控え材30は、取付プレート52に
あけられているボルト孔(図示せず)を通して控え材3
0の長孔31A、31Bに挿入されたボルト54A、5
4Bにナット55A、55Bをそれぞれ螺着して締め付
けることによって、取付プレート52にボルト結合され
ている。
【0017】図6及び図7から判るように、控え材30
に設けられた長孔31A、31Bは控え材30の長手方
向に延びており、取付金具50に設けられた長孔51A
〜51Cはそれと直交する方向に延びているので、一端
が網状枠20にボルト結合されている控え材30の他端
を取付金具50を用いて敷鉄板3上の適切な位置に固定
することができる。なお、図6及び図7において符号5
6、57で示されるのは不陸調整用のレベラーであり、
長孔31A及び31Dに夫々直交するように設けられて
いる補助みぞ32A、32Bを用いて控え材30の取付
金具50に対する高さ方向の取り付け位置を調整するこ
とができる。
【0018】この構成によれば、控え材30によってし
っかりと支持されている網状枠20を溝2の斜面2A近
くに垂設し、網状枠20と斜面2Aとの隙間に土砂40
を充填するので、斜面2A近くで種々の作業を行うこと
により流水、或いは振動が生じてもこれにより斜面2A
の崩壊を有効に防ぐことができる。特に、重機等の水洗
いののためのジェット水が溝2近くで地山1及び土砂4
にしみ込んでも、網状枠20はエキスパンドメタル21
による透水性が確保されているから、そこに含まれた水
分がエキスパンドメタル21を通って外側に排出される
ので、斜面2Aの緩みを生じさせることがない。
【0019】以上、本発明を1つの実施の形態に基づい
て説明したが、本発明はこの実施の形態の構成にのみ限
定されるものではない。例えば、網状枠は、エキスパン
ドメタルを用いる代わりに、所要の剛性のある他のメッ
シュ状の板状部材を用いてもよいし、控え材は敷鉄板に
取り付けるほか、他の適宜の部材、近くの構造物等に取
り付けてもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、上述の如く斜面の法尻
から立ち上げた網状枠を控え材にて堅固に支え、網状枠
と斜面との間に土砂を充填しておき、余剰水分は網状枠
を通して外側へ排出することができるようにしたので、
溝側面近くで重機が走行しても、或いは水洗いのための
ジェット水が溝側面にしみ込んでも法面の崩壊を生ずる
ことがなく、作業の安全性を確保できる。したがって、
溝側面の崩壊を気にせず作業を自由に行うことができる
ので作業能率の向上にも役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による溝側面の補強構造を用いて構築さ
れた補強用仮設壁の構造を示す断面図。
【図2】図1に示した網状枠の拡大正面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】図1の補強用仮設壁における控え材の取付状態
を示す平面図。
【図5】図1における網状枠と控え材との取付状態を示
す拡大詳細図。
【図6】図1における控え材と敷鉄板との取付状態を示
す拡大詳細図。
【図7】図1における控え材と敷鉄板との取付状態を示
す拡大詳細図。
【符号の説明】
2 溝 2A 斜面 2B 法尻 2C 底部 3 敷鉄板 10 補強用仮設壁 20 網状枠 30 控え材 40 土砂

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中連壁施工用溝側面の補強構造であっ
    て、前記溝の斜面の法尻から土留用の透水性網状枠を立
    ち上げ、該網状枠と前記斜面との隙間に土砂を充填する
    と共に、前記網状枠に控え材を取り付けたことを特徴と
    する地中連壁施工用溝側面の補強構造。
  2. 【請求項2】 前記控え材が前記網状枠と敷鉄板との間
    に取り付けられている請求項1に記載の地中連壁施工用
    溝側面の補強構造。
JP23127296A 1996-08-14 1996-08-14 地中連壁施工用溝側面の補強構造 Pending JPH1060895A (ja)

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JP23127296A JPH1060895A (ja) 1996-08-14 1996-08-14 地中連壁施工用溝側面の補強構造

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JP23127296A JPH1060895A (ja) 1996-08-14 1996-08-14 地中連壁施工用溝側面の補強構造

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JPH1060895A true JPH1060895A (ja) 1998-03-03

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JP23127296A Pending JPH1060895A (ja) 1996-08-14 1996-08-14 地中連壁施工用溝側面の補強構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008007969A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Civil:Kk アンカー構造体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008007969A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Civil:Kk アンカー構造体

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