JP4582934B2 - 自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造に関し、特にリヤディファレンシャルキャリアの前後位置で各々車幅方向に延在するデフメンバ間にリヤディファレンシャルキャリアを支持する自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造に関する。
【0002】
【従来技術】
図8は、従来の自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造を示す概略図であり、車体前部に配置されたエンジンによってプロペラシャフトを介して後輪を駆動する自動車のリヤディファレンシャルキャリア1を支持する構造を示している。
【0003】
図中で符号100は、デフメンバフロントである。デフメンバフロント100は、リヤディファレンシャルキャリア1の前方位置で車幅方向に延在しその両端部が車体下部部材であるサイドフレームに支持されるデフメンバフロント本体110と、デフメンバフロント本体110の車幅方向中央部から車体後方に向かって延出しリヤディファレンシャルキャリア1の前部を支持するブラケット120を備えている。
【0004】
デフメンバフロント本体110は、下方が開放された縦断面が略コ字形状を有するビーム部材によって構成されており、その両端部は各々第1の弾性ブッシュ131を介してサイドフレームに結合されている。第1の弾性ブッシュ131は、車体前後及び車幅方向よりも車体上下方向に高い弾性率を有するように構成されている。
【0005】
一方、デフメンバフロント本体110の後面部111には、ブラケット120が固定されている。ブラケット120は、断面が略コ字形状を有して車体前後方向に延在する胴体部121を有しており、胴体部121の前端には、後面部111に接面するフランジが立てられ、溶接により後面部111に固定されている。
【0006】
リヤディファレンシャルキャリア1は、内部にディファレンシャルギヤ等が収容されており、前部2には車体前後方向に延在するプロペラシャフトに接続される入力軸4(図1参照)が設けられ、側部3には車幅方向に延在するドライブシャフト(図示せず)に接続される出力軸5が設けられている。また、後部6は、車体後方位置で車幅方向に延在するデフメンバリヤ7(図1参照)に第2の弾性ブッシュ50を介在して支持されている。
【0007】
第2の弾性ブッシュ50は、車体上下及び車幅方向よりも車体前後方向に高い弾性率を有するように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成を有する従来の自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造では、デフメンバフロント100は、デフメンバフロント本体110とブラケット120とが一体に構成されている。
【0009】
従って、各弾性ブッシュが支持する部材の質量が大きく、これら弾性ブッシュのばね定数を高く設定する必要がある。このため、これらの弾性ブッシュでは、リヤディファレンシャルキャリア1内のギヤ音等の振動やプロペラシャフトの回転等に起因した振動を十分に緩和することができず、車体のサイドフレームから車内に伝わった振動が、車内でギヤ音やこもり音等の騒音の発生原因となっていた。
【0010】
このような問題に対し、従来は、デフメンバフロント100にダイナミックダンパ112を装着して共振を生じさせ、騒音の原因となる振動を除去していたが、ダイナミックダンパ112を装着することにより、デフメンバフロント100の重量が増大したり、部品点数と組立工数が増大して製造コストが高騰する等の問題があった。
【0011】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、車内のギヤ音やこもり音を低減することができる自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1に記載の発明による自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造は、車体前後方向に沿って延在する入力軸及び車幅方向に沿って延在する出力軸を有したリヤディファレンシャルキャリアの前方位置で車幅方向に延在し両端部が車体下部部材に各々第1の弾性ブッシュを介在して支持されたデフメンバフロント本体及び該デフメンバフロント本体の車幅方向中央部から車体後方に向かって延出して前記リヤディファレンシャルキャリアの前部を支持するブラケットを備えたデフメンバフロントと、前記リヤディファレンシャルキャリアの車体後方位置で車幅方向に延在して車体下部部材に支持され前記リヤディファレンシャルキャリアの後部を第2の弾性ブッシュを介在して支持するデフメンバリヤと、を有する自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造において、車体前後方向より車体上下方向及び車幅方向の方が弾性率が低くなるように設定されている第3の弾性ブッシュと、車体上下方向よりも車体前後方向及び車幅方向の方が弾性率が低くなるように設定されている第4の弾性ブッシュと、を間に介在させて前記デフメンバフロント本体と前記ブラケットを接続したことを特徴とする。
【0013】
請求項1に記載の自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造によれば、デフメンバフロント本体とブラケットを分割し、第3の弾性ブッシュを間に介在して接続したので、各弾性ブッシュにより支持する部材の質量を小さくすることができ、弾性ブッシュのトータルばね定数を低く設定することができる。従って、リヤディファレンシャルキャリア内のギヤ音等の振動や、入力軸に接続されるプロペラシャフトの回転等に起因したデフメンバフロントの振動を十分に緩和することができ、車内におけるギヤ音やこもり音等の騒音を低減することができる。また、第3の弾性ブッシュを車体前後方向よりも車体上下及び車幅方向の方が弾性率が低くなるように設定することで、ブラケット及びリヤディファレンシャルキャリアの車体上下及び車幅方向への移動、或いはリヤディファレンシャルキャリアの入力軸まわりの回動を適切に抑制し、リヤディファレンシャルキャリアの上下及び左右に存在する車体部材との当接を防止する。
【0014】
請求項2に記載の発明による自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造は、前記第3の弾性ブッシュが、第1の弾性ブッシュよりも弾性率が低いことを特徴とする。
【0015】
請求項2に記載の自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造によれば、デフメンバフロント本体とブラケットとの間に介在される第3の弾性ブッシュをデフメンバフロント本体と車体下部部材との間に介在される第1の弾性ブッシュよりも弾性率が低くなるように設定する。
【0016】
これにより、第3の弾性ブッシュの変形を第1の弾性ブッシュよりも抑え、デフメンバフロント本体の移動に対してブラケットを追従させることができる。そして、ブラケットからデフメンバフロント本体に伝達される振動のうち、リヤディファレンシャルキャリアのギヤ音等の高周波数を有した振動を第3の弾性ブッシュにより緩和させ、低・中周波数を有する幅広い振動を第1の弾性ブッシュにより緩和させ、これらの振動がデフメンバフロント本体からサイドフレームを介して車内に伝達されてこもり音等の騒音が車内に発生するのを防止することができる。
【0017】
請求項3に記載の発明による自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造は、前記ブラケットは、車体前後方向に延在して後部で前記リヤディファレンシャルキャリアの前部を支持する胴体部と、該胴体部の前端に結合され前記デフメンバフロント本体の後面部に対向して前記胴体部から車幅方向でかつ互いに離間する方向に突出して延在するアーム部と、を備え、該アーム部の車幅方向両端部でそれぞれ前記第3の弾性ブッシュを間に介して前記デフメンバフロント本体に接続されていることを特徴とする。
【0018】
請求項3に記載による自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造によれば、ブラケットを、アーム部の車幅方向両端部でそれぞれ第3の弾性ブッシュを間に介してデフメンバフロント本体に接続するので、胴体部よりも車幅方向に広い間隔で支持することができる。従って、例えばリヤディファレンシャルキャリアの入力軸に接続されるプロペラシャフトの回転によってブラケットとデフメンバフロントとの間に作用するねじり方向の力を、より小さくすることができる。
【0019】
請求項4に記載の発明による自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造は、前記アーム部の車幅方向両端部に各々配置された前記第3の弾性ブッシュ間の車幅方向距離は、前記第1の弾性ブッシュと前記第2の弾性ブッシュとの間の車体前後方向距離と前記第3の弾性ブッシュ間の車幅方向距離との比が、前記リヤディファレンシャルキャリアの入力軸に対する出力軸のギヤ変速比よりも大きい値となる距離であることを特徴とする。
【0020】
請求項4に記載の自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造によれば、車幅方向に互いに離間する第3の弾性ブッシュ間の車幅方向距離を、第1の弾性ブッシュと第2の弾性ブッシュとの間の車体前後方向距離をギヤ変速比で割った長さにすることによって、リヤディファレンシャルキャリアの入力軸まわりに生ずる回転モーメントに対する出力軸まわりに生ずる回転モーメントの比に対応させることができる。従って、第3の弾性ブッシュ間の車幅方向距離を、かかる長さ以上に設定することで、デフメンバフロントに作用する入力軸まわりのねじれ方向の力を適切に受け止めることができる。
【0021】
請求項5に記載の発明による自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造では、前記アーム部は、該アーム部の上端縁で前方に向かって折曲されて前記デフメンバフロントの上面部に対向する突出片を備え、第4の弾性ブッシュを間に介在させて前記突出片と前記上面部との間を接続したことを特徴とする。
【0022】
請求項5に記載の自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造によれば、第4の弾性ブッシュにより、デフメンバフロント本体の車体前後方向へのピッチングに対してブラケットを追従させることができる。従って、デフメンバフロント本体に対するブラケットの第3の弾性ブッシュを支点とした上下方向の屈曲を適切に抑制することができる。
【0023】
請求項6に記載の発明による自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造は、車体前後方向に沿って延在する入力軸及び車幅方向に沿って延在する出力軸を有したリヤディファレンシャルキャリアの前方位置で車幅方向に延在し両端部が車体下部部材に各々第1の弾性ブッシュを介在して支持されたデフメンバフロント本体及び該デフメンバフロント本体の車幅方向中央部から車体後方に向かって延出して前記リヤディファレンシャルキャリアの前部を支持するブラケットを備えたデフメンバフロントと、前記リヤディファレンシャルキャリアの車体後方位置で車幅方向に延在して車体下部部材に支持され前記リヤディファレンシャルキャリアの後部を第2の弾性ブッシュを介在して支持するデフメンバリヤと、を有する自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造において、前記ブラケットは、車体前後方向に延在して後部で前記リヤディファレンシャルキャリアの前部を支持する胴体部と、該胴体部の前端に結合され前記デフメンバフロント本体の後面部に対向して前記胴体部から車幅方向でかつ互いに離間する方向に突出して延在するアーム部と、を備え、該アーム部の車幅方向両端部でそれぞれ前記第3の弾性ブッシュを間に介して前記デフメンバフロント本体に接続され、前記アーム部は、該アーム部の上端縁で前方に向かって折曲されて前記デフメンバフロントの上面部に対向する突出片を備え、第4の弾性ブッシュを間に介在させて前記突出片と前記上面部との間を接続したことを特徴とする。
【0024】
請求項6に記載の自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造によれば、デフメンバフロント本体とブラケットを分割し、第3の弾性ブッシュを間に介在して接続したので、各弾性ブッシュにより支持する部材の質量を小さくすることができ、弾性ブッシュのトータルばね定数を低く設定することができる。従って、リヤディファレンシャルキャリア内のギヤ音等の振動や、入力軸に接続されるプロペラシャフトの回転等に起因したデフメンバフロントの振動を十分に緩和することができ、車内におけるギヤ音やこもり音等の騒音を低減することができる。 また、ブラケットを、アーム部の車幅方向両端部でそれぞれ第3の弾性ブッシュを間に介してデフメンバフロント本体に接続するので、胴体部よりも車幅方向に広い間隔で支持することができる。従って、例えばリヤディファレンシャルキャリアの入力軸に接続されるプロペラシャフトの回転によってブラケットとデフメンバフロントとの間に作用するねじり方向の力を、より小さくすることができる。更に、第4の弾性ブッシュにより、デフメンバフロント本体の車体前後方向へのピッチングに対してブラケットを追従させることができる。従って、デフメンバフロント本体に対するブラケットの第3の弾性ブッシュを支点とした上下方向の屈曲を適切に抑制することができる。
なお、請求項7に記載の自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造によれば、前記第3の弾性ブッシュは、前記デフフロントメンバ本体の車幅方向中央部から車幅方向に互いに離反した位置に対をなして設けられ、該一対の第3の弾性ブッシュはプロペラシャフトの回転によってねじり方向の力が作用する側に全体としてオフセットする位置に設けられていることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。図1は、本実施の形態におけるデフメンバフロント10を概略的に示す全体図、図2は、図1のA−A線断面矢視図、図3は、デフメンバフロント10の分解斜視図、図4は、図2のC−C線断面矢視図である。尚、従来と同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
【0026】
本実施の形態において特徴的なことは、従来は一体に形成されていたデフメンバフロント10をデフメンバフロント本体11とブラケット21とに分離し、第3の弾性ブッシュ30と第4の弾性ブッシュ40を間に介して互いに接続したことである。以下に、その構成を詳細に説明する。
【0027】
デフメンバフロント本体11は、車幅方向に延在するビーム部材によって構成され、下方が開放された縦断面が略コ字形状を有しており、その両端部には車体下部部材であるサイドフレームに固定される第1の弾性ブッシュ12がそれぞれ設けられている。
【0028】
第1の弾性ブッシュ12は、軸心が車体上下方向に沿うようにデフメンバフロント本体11の両端部に固定された外筒13と、外筒13の同軸上に配置されサイドフレームに固定される内筒14と、外筒13と内筒14の間に介在された弾性体15とを有し、車体前後及び車幅方向よりも車体上下方向に高い弾性率を有するように構成されている。
【0029】
また、第1の弾性ブッシュ12の弾性率は、幅広い周波数の振動を緩和するために、後述する第3の弾性ブッシュよりも高く設定されており、低・中周波数を有する振動がデフメンバフロント本体11からサイドフレームに伝達されて車内にこもり音等の騒音が発生するのを防止している。
【0030】
そして、デフメンバフロント本体11の後面部11aには第3の弾性ブッシュ30が設けられ、上面部11bには第4の弾性ブッシュ40が設けられている。
【0031】
第3の弾性ブッシュ30は、図1〜図3に示すように、後面部11aの車幅方向中央部から車幅方向に互いに離反した位置に対をなして設けられている。
【0032】
これら一対の第3の弾性ブッシュ30は、距離Sを有して互いに離間しており、この距離Sは、図1に示すように、第1の弾性ブッシュ12から第2の弾性ブッシュ50までの車体前後方向距離Lをリヤディファレンシャルキャリア1の入力軸4に対する出力軸5のギヤ比Nで割った長さ(L/N)以上に設定されている(S=L/N)。
【0033】
これにより、第3の弾性ブッシュ30間の距離を、リヤディファレンシャルキャリア1の入力軸4まわりに生ずる回転モーメントXに対する出力軸5まわりに生ずる回転モーメントYの比に対応させることができる。
【0034】
従って、第3の弾性ブッシュ間の車幅方向距離Sをかかる長さ以上に設定することで、デフメンバフロントに作用する入力軸まわりのねじれ方向の力を適切に受け止めることができる。尚、本実施の形態では、ギヤ比Nは4に設定されているので(N=4)、距離Sは、(L/4)に設定されている。
【0035】
また、これら第3の弾性ブッシュ30は、プロペラシャフトの回転によってねじり方向の力が作用する側、本実施の形態では車体前方に向かって右側に、全体としてオフセットする位置に設けられている。
【0036】
第3の弾性ブッシュ30自体は、図4に示すように、後面部11aを貫通して軸心が車体前後方向に沿うように固定される外筒31と、外筒31内で同軸上に配置されブラケット21にボルト固定される内筒32と、外筒31と内筒32の間に介在されかつアーム部23に対向するように外筒31の端部まで延出された弾性体33とを備えており、車体前後方向よりも車体上下及び車幅方向の方が弾性率が低くなるように設定されている。また、第3の弾性ブッシュ30全体の弾性率は、デフメンバフロント本体11を支持する第1の弾性ブッシュ12よりも弾性率が低く設定されている。
【0037】
第4の弾性ブッシュ40は、図1〜図3に示すように、上面部11bで車幅方向中央部から車幅方向に互いに離反した位置に対をなして設けられており、これら一対の第4の弾性ブッシュ40は、車幅方向中央部から等距離でかつ一対の第3の弾性ブッシュ30間よりも狭いスパンを有する位置に配設されている。
【0038】
第4の弾性ブッシュ40自体は、図4に示すように、上面部11bを貫通して軸心が車体上下方向に沿うように固定される外筒41と、外筒41内で同軸上に配置されブラケット21の突出片24に固定される内筒42と、外筒41と内筒42の間に介在された弾性体43とを備えており、車体上下方向よりも車体前後及び車幅方向の方が弾性率が低くなるように設定されている。
【0039】
一方、ブラケット21は、図1〜図3に示すように、断面が略コ字形状を有して車体前後方向に延在しリヤディファレンシャルキャリア1の前部2を支持する胴体部22を有しており、胴体部22の前端には、車幅方向でかつ互いに離反する方向に突出して延在するアーム部23が結合されている。
【0040】
アーム部23は、デフメンバフロント本体11の後面部11aに対向して後面部11aに設けられた一対の第3の弾性ブッシュ30間に亘って延在し、その両端部には第3の弾性ブッシュ30を結合するためのボルト穴27がそれぞれ設けられている(図3参照)。
【0041】
また、アーム部23の上端には、車体前方に向かって折曲されデフメンバフロント本体11の上面部11bに対向する突出片24が設けられている。突出片24は、デフメンバフロント本体11の上面部11bに設けられた一対の第4の弾性ブッシュ40間に亘って延在し、第4の弾性ブッシュ40を結合するためのボルト穴28がそれぞれ設けられている。
【0042】
上記構成を有するブラケット21は、第3の弾性ブッシュ30及び第4の弾性ブッシュ40にアーム部23及び突出片24がそれぞれボルト締めされることによってデフメンバフロント本体11と接続される。
【0043】
デフメンバフロント本体11とブラケット21との接続によって、後面部11aとアーム部23との間及び上面部11bと突出片24との間には、図4に示すように、デフメンバフロント本体11とブラケット21の相対位置の変化を所定範囲で許容する間隙が形成され、全体としては、図1に示すように、略T字状のデフメンバフロント10が形成される。
【0044】
尚、図1で点線によって示される符号8は燃料タンクであり、燃料タンク8は、図示していない車体の後部底面に沿って車幅方向に延在するように設けられ、その下面部の車幅方向中央部分にはリヤディファレンシャルキャリア1及びブラケット21を収容可能なくぼみ部8aが車体前後方向に亘って凹設されている。
【0045】
図5は、図1のB部の拡大図である。ブラケット21のアーム部23と第3の弾性ブッシュ30との接続には、低頭ボルト35が使用される。低頭ボルト35は、車体後側に頭部36が配置されるように使用され、頭部36には低頭ボルトの回転留めを行う回転留めプレート38が溶接されている。回転留めプレート38は、アーム部23に穿設された係止穴25に係入される爪部37を有しており、頭部36とアーム部23との間に挟持固定される。
【0046】
これにより、低頭ボルト35は、頭部36を工具で保持することなく、ナット39を回転させるだけでアーム部23を第3の弾性ブッシュ30に接続することができ、デフメンバフロント10の組立作業を簡素化することができる。また、低頭ボルト35の使用により車体後方への突出量を抑えることができ、車体前後方向に衝撃荷重が加えられた場合に燃料タンク8との当接を有効に回避でき、燃料タンク8を保護することができる。
【0047】
次に、上記構成を有するデフメンバフロント10を適用した場合の主たる作用効果について説明する。
【0048】
まず最初に、デフメンバフロント10のデフメンバフロント本体11とブラケット21を別体に設け、第3の弾性ブッシュ30及び第4の弾性ブッシュ40を間に介して接続したことにより、各弾性ブッシュがそれぞれ支持負担する質量を各々小さくすることができ、各弾性ブッシュのトータルばね定数を低く設定することができる。
【0049】
従って、リヤディファレンシャルキャリア1内のギヤ音等の振動やプロペラシャフトの回転等に起因したデフメンバフロント10の振動を十分に緩和でき、車内におけるギヤ音やこもり音等の騒音を低減することができる。そして、従来必要であったダイナミックダンパ112(図8参照)を廃止することができ、デフメンバフロント10の軽量化を図ることができる。
【0050】
図6は、デフメンバフロント本体11のサイドフレーム取り付け箇所で計測した振動レベルを示すグラフであり、図7は、車内音の計測結果を示すグラフである。図中で実線は従来のデフメンバフロント110を適用した場合のデータであり、点線は本実施の形態におけるデフメンバフロント10を適用した場合のデータである。
【0051】
本実施の形態によるデフメンバフロント10を適用することによって、デフメンバフロント本体11からサイドフレームに伝達される振動レベルは、図6に示すように、レベルピークが低減され、振動が全体的に緩和されていることがわかる。また、車内音は、図7に示すように、車内におけるギヤ音やこもり音等の騒音が乗用範囲で低減されていることがわかる。
【0052】
次に、一対の第3の弾性ブッシュ30を胴体部22よりも車幅方向に突出するアーム部23の両端部にそれぞれ配置したので、ブラケット21を胴体部22よりも車幅方向に広い間隔で支持することができる。従って、例えばリヤディファレンシャルキャリアの入力軸に接続されるプロペラシャフトの回転によってブラケットとデフメンバフロントとの間に作用するねじり方向の力を、より小さくすることができる。
【0053】
次に、アーム部23の両端部にそれぞれ配置される一対の第3の弾性ブッシュ30間の車幅方向距離Sを、車体前後方向距離Lをギヤ変速比Nで割った長さ(L/N)以上に設定したことにより、第3の弾性ブッシュ30間の距離を、リヤディファレンシャルキャリア1の入力軸4まわりに生ずる回転モーメントXに対する出力軸5まわりに生ずる回転モーメントYの比に対応させることができる。
【0054】
従って、第3の弾性ブッシュ間の車幅方向距離Sをかかる長さ以上に設定することで、デフメンバフロントに作用する入力軸まわりのねじれ方向の力を適切に受け止めることができる。
【0055】
次に、第3の弾性ブッシュ30の弾性率を、車体前後方向よりも車体上下及び車幅方向に低く設定したことにより、ブラケット21及びリヤディファレンシャルキャリア1の車体上下及び車幅方向への移動、及びプロペラシャフトの回転方向への移動を適切に制限することができる。従って、リヤディファレンシャルキャリア1の上下及び左右に存在する車体部材、例えば燃料タンク8等に当接するのを確実に防止することができる。
【0056】
次に、第3の弾性ブッシュ30の弾性率を第1の弾性ブッシュ12よりも低く設定したことにより、第3の弾性ブッシュ30の変形を第1の弾性ブッシュ12よりも抑え、デフメンバフロント本体11の移動にブラケット21を追従させることができる。
【0057】
これにより、デフメンバフロント本体11に対するブラケット21の第3の弾性ブッシュ30を支点とした上下方向の屈曲を適切に抑制することができる。従って、例えばデフメンバフロント本体11が車体前後方向にピッチングするように移動した場合に、その移動にブラケット21を追従させてアーム部23や突出片24がデフメンバフロント本体11の後面部11aや上面部11bに直接当接するのを防止することができる。
【0058】
そして、ブラケット21からデフメンバフロント本体11に伝達される振動のうち、リヤディファレンシャルキャリア1のギヤ音等の高周波数を有した振動を第3の弾性ブッシュ30により緩和し、低・中周波数を有する幅広い振動を第1の弾性ブッシュにより緩和することができる。
【0059】
従って、これらの振動がデフメンバフロント本体11からサイドフレームを介して車内に伝達されてこもり音等の騒音が車内に発生するのを防止することができる。
【0060】
次に、第3の弾性ブッシュ30に加えて第4の弾性ブッシュ40を設けたことにより、デフメンバフロント本体11の動き、特に車体前後方向へのピッチング方向への動きに対してブラケット21を適切に追従させることができる。
【0061】
従って、ブラケット21のアーム部23や突出片24が、デフメンバフロント本体11の後面部11aや上面部11bに直接当接するのを確実に防止することができる。
【0062】
尚、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、第1の弾性ブッシュ12、第2の弾性ブッシュ50、第3の弾性ブッシュ30、第4の弾性ブッシュ40は、上述の構成に限定されるものではなく、同様の作用効果を得ることができるものであれば他の構成を有するものであってもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造によれば、第3の弾性ブッシュを介在させてデフメンバフロント本体とブラケットとを接続しデフメンバフロントを構成したので、各弾性ブッシュがそれぞれ支持する部材の質量を全て小さくすることができ、各弾性ブッシュのトータルばね定数を低く設定することができる。
【0064】
従って、リヤディファレンシャルキャリア内のギヤ音等の振動やプロペラシャフトの回転等に起因したデフメンバフロントの振動を十分に緩和することができ、車内におけるギヤ音やこもり音等の騒音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるデフメンバフロント10を概略的に示す全体図である。
【図2】図1のA−A線断面矢視図である。
【図3】デフメンバフロントの分解斜視図である。
【図4】図2のC−C線断面矢視図である。
【図5】図1のB部の拡大図である。
【図6】振動レベルの計測結果を示すグラフである。
【図7】車内音の計測結果を示すグラフである。
【図8】従来の自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造を示す概略図である。
【符号の説明】
1 リヤディファレンシャルキャリア
10 デフメンバフロント
11 デフメンバフロント本体
12 第1の弾性ブッシュ
21 ブラケット
30 第3の弾性ブッシュ
40 第4の弾性ブッシュ
50 第2の弾性ブッシュ
Claims (7)
- 車体前後方向に沿って延在する入力軸及び車幅方向に沿って延在する出力軸を有したリヤディファレンシャルキャリアの前方位置で車幅方向に延在し両端部が車体下部部材に各々第1の弾性ブッシュを介在して支持されたデフメンバフロント本体及び該デフメンバフロント本体の車幅方向中央部から車体後方に向かって延出して前記リヤディファレンシャルキャリアの前部を支持するブラケットを備えたデフメンバフロントと、前記リヤディファレンシャルキャリアの車体後方位置で車幅方向に延在して車体下部部材に支持され前記リヤディファレンシャルキャリアの後部を第2の弾性ブッシュを介在して支持するデフメンバリヤと、を有する自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造において、
車体前後方向より車体上下方向及び車幅方向の方が弾性率が低くなるように設定されている第3の弾性ブッシュと、車体上下方向よりも車体前後方向及び車幅方向の方が弾性率が低くなるように設定されている第4の弾性ブッシュと、を間に介在させて前記デフメンバフロント本体と前記ブラケットを接続したことを特徴とする自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造。 - 前記第3の弾性ブッシュは、
前記第1の弾性ブッシュよりも弾性率が低いことを特徴とする請求項1に記載の自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造。 - 前記ブラケットは、車体前後方向に延在して後部で前記リヤディファレンシャルキャリアの前部を支持する胴体部と、該胴体部の前端に結合され前記デフメンバフロント本体の後面部に対向して前記胴体部から車幅方向でかつ互いに離間する方向に突出して延在するアーム部と、を備え、
該アーム部の車幅方向両端部でそれぞれ前記第3の弾性ブッシュを間に介して前記デフメンバフロント本体に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造。 - 前記アーム部の車幅方向両端部に各々配置された前記第3の弾性ブッシュ間の車幅方向距離は、
前記第1の弾性ブッシュと前記第2の弾性ブッシュとの間の車体前後方向距離と前記第3の弾性ブッシュ間の車幅方向距離との比が、前記リヤディファレンシャルキャリアの入力軸に対する出力軸のギヤ変速比よりも大きい値となる距離であることを特徴とする請求項3に記載の自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造。 - 前記アーム部は、該アーム部の上端縁で前方に向かって折曲されて前記デフメンバフロントの上面部に対向する突出片を備え、
第4の弾性ブッシュを間に介在させて前記突出片と前記上面部との間を接続したことを特徴とする請求項3又は4に記載の自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造。 - 車体前後方向に沿って延在する入力軸及び車幅方向に沿って延在する出力軸を有したリヤディファレンシャルキャリアの前方位置で車幅方向に延在し両端部が車体下部部材に各々第1の弾性ブッシュを介在して支持されたデフメンバフロント本体及び該デフメンバフロント本体の車幅方向中央部から車体後方に向かって延出して前記リヤディファレンシャルキャリアの前部を支持するブラケットを備えたデフメンバフロントと、前記リヤディファレンシャルキャリアの車体後方位置で車幅方向に延在して車体下部部材に支持され前記リヤディファレンシャルキャリアの後部を第2の弾性ブッシュを介在して支持するデフメンバリヤと、を有する自動車のリヤディファレンシャルキャリア支持構造において、
前記ブラケットは、車体前後方向に延在して後部で前記リヤディファレンシャルキャリアの前部を支持する胴体部と、該胴体部の前端に結合され前記デフメンバフロント本体の後面部に対向して前記胴体部から車幅方向でかつ互いに離間する方向に突出して延在するアーム部と、を備え、該アーム部の車幅方向両端部でそれぞれ前記第3の弾性ブッシュを間に介して前記デフメンバフロント本体に接続され、
前記アーム部は、該アーム部の上端縁で前方に向かって折曲されて前記デフメンバフロントの上面部に対向する突出片を備え、
第4の弾性ブッシュを間に介在させて前記突出片と前記上面部との間を接続したことを特徴とするリヤディファレンシャルキャリア支持構造。 - 前記第3の弾性ブッシュは、
前記デフフロントメンバ本体の車幅方向中央部から車幅方向に互いに離反した位置に対をなして設けられ、該一対の第3の弾性ブッシュはプロペラシャフトの回転によってねじり方向の力が作用する側に全体としてオフセットする位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は6に記載のリヤディファレンシャルキャリア支持構造。
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