JP4582628B2 - 縦型基板搬送機構及びこれを備えた基板搬送装置 - Google Patents
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Description
また、特に、トレイ搬送によるものは、搬送キャリア等の部品点数が多い上、トレイ部分にも膜が付着する等してパーティクル発生の一因となる。
更に、基板面積に対応して成膜装置構造が大型化し、相当の占有スペースを確保する必要性が生じる。
特に、基板の略直立姿勢を安定に保持する機構と、保持した略直立姿勢で基板を安定に搬送する機構が必要である。基板の直立姿勢が不安定だと搬送中に基板の倒れや損傷が生じたり、成膜工程において歩留まり低下の要因となるからである。
また、上記特許文献2には、基板の上下端部をクリップで挟持しながら搬送する機構が開示されているが、特に大型で割れ易いガラス基板等の場合には、クリップで挟持される基板端部の破損等が起こり易く、適正な搬送が困難である。
すなわち、搬送コンベアは、基板受け具の走行を案内する案内部を備え、基板受け具には、この案内部に案内される被案内部が設けられている。
特に、上記案内部として、案内面が平坦な平レールと、案内面が逆V字状の凸部を有する凸レールとで構成する一方、上記被案内部として、平レールに転接する平ローラと、凸レールに係合する略V字状の溝を有する溝付ローラとで構成することにより、基板受け具の安定かつ滑らかな直進走行性を得ることができる。
特に、基板の移載を安定して行うために、互いに隣接する搬送コンベアの間に、基板の下端を受ける中継ローラを設置するのが好適である。
搬送コンベア2は基台5の上に設置され、基板Wの下端を受ける受け治具(本発明の基板受け具に対応)7が複数間隔をおいて整列配置されたベルト部材6を有している。
ガイドローラユニット3は搬送コンベア2の上方に配置され、基板Wの一表面側の上縁を支持する複数の支持ローラ8と、これら複数の支持ローラ8が取り付けられる取付フレーム9とで構成されている。
ベルト部材6は金属製で、特に、非磁性のステンレス鋼の薄帯でなるスチールベルトとされている。
駆動部11はサーボモータで構成され、基台5に固定されたモータベース12に支持され、カップリング13を介してプーリ10Aの回転軸に連結されている。
この張力調整部14は、プーリ10Bの回転軸を軸支するテンションアーム15と、このテンションアーム15の一端と基台5との間を結合する回動軸16と、テンションアーム15をベルト部材6の張力が大となる方向に付勢するテンションバネ17とを備えている。張力調整部14は、図4に示したように、プーリ10Bの回転軸の両端側に各々取り付けられているが、一端側だけでもよい。
なお、搬送コンベア2を構成する一対のプーリ10A,10Bの軸間距離が、基板Wの下端の辺長と略同一となるように設定されている。
受け治具7は、ベルト部材6の表面側に固定された治具本体20と、この治具本体の上端に取り付けられた基板受けブロック21とを備えている。
平レール26は、ベルト部材6の上面側と下面側の所定の2カ所に分割して敷設され、これらレール部の上面側を平ローラ23が転動するように構成されている。
凸レール27は、ベルト部材6を囲むようにループ状に敷設されている。複数の溝付ローラ25はこの凸レール27を挟むようにして構成されている。
ここで、図9はガイドローラユニット3を構成するローラアセンブリ31の側面図、図10はローラアセンブリ31の要部断面図、図11はガイドローラユニット3の平面図である。
ローラアセンブリ31は、下端部に支持ローラ8が取り付けられた軸部材32と、この軸部材32を回転自在に支持する支持プレート33と、この支持プレート33を取付フレーム9に連結する連結部材(図示略)とを備えている。
支持ローラ8が取り付けられている回転軸32の上端部には、プーリ35が設けられている。これらの各プーリ35は、図11に示したように、取付フレーム9に装着されている状態で、複数の中継プーリ45とともにベルト46を介して駆動部44の駆動軸に連結され、駆動部44の回転駆動力を受けて互いに同期回転するようになっている。なお駆動部44は、例えばサーボーモータで構成されており、支持ローラ8の周速度が搬送コンベア2による基板Wの搬送速度と同期するように駆動制御される。
中継ローラ48は、図12に示すように、真空室の内壁等に連結された取付シャフト49の先端にベアリングを介して回転可能なローラ部材50でなり、このローラ部材50の周面には略V字状の溝50aが形成され、当該溝50a内に基板Wの下端が収容されるようになっている。
基板センサ51は、発光部及び受光部を有するフォトカプラ52と、このフォトカプラ52からの出射光Lを反射する反射部材53とを備え、これらは基板Wを挟んで斜め方向に対峙するように設置されている。
そして、搬送コンベア2上に基板Wがある場合、出射光Lは基板5により反射部材53への到達が阻止され、フォトカプラ52は反射光を受光しない。一方、基板Wがない場合は、出射光Lは反射部材53に到達しフォトカプラ52はその反射光を受光する。
なお、基板Wが透明なガラス基板等である場合は、基板Wに入射した光Lは所定の屈折角で基板Wを透過するので、その透過光を受光しない位置に反射部材53が設置される。
なお、成膜処理は、搬送コンベア2上で基板Wを搬送しながら行ってもよいし、搬送を停止させて行うようにしてもよい。
すなわち、図14に示すように、真空チャンバの側壁55の一部を構成するように、側壁55に対して真空シールを介して取り付けられた着脱用プレート56を形成し、この着脱用プレート56のフランジ部56aに搬送コンベア2(基台5を含む)を設置している。そして、着脱用プレート56の取り外しと同時に、搬送コンベア2が真空室の外部へ取り出されるようになっており、搬送コンベア2のメンテナンス性を高めている。
そして、搬送コンベア2,2の駆動部11とガイドローラユニット3の駆動部44の同期駆動により、基板Wは、鉛直線に対して所定の微小角度α(例えば3度〜6度)傾斜した略直立姿勢で図1において矢印A方向に搬送される。
また、熱膨張等によるベルト部材6の弛みは、張力調整部14により自動的に解消されるので、搬送環境に関係なく安定した基板の搬送動作を確保できる。
2 搬送コンベア
3 ガイドローラユニット
4 縦型基板搬送機構
5 基台
6 ベルト部材
7 受け治具(基板受け具)
8 支持ローラ
9 取付フレーム
10A,10B プーリ
11 駆動部
14 張力調整部
21 基板受けブロック
23 平ローラ
25 溝付ローラ
26 平レール
27 凸レール
30 受け面部
31 ローラアセンブリ
37 樹脂製リング
44 駆動部
46 ベルト
48 中継ローラ
51 基板センサ
56 着脱用プレート
Claims (11)
- 基板を直立させた状態で搬送する縦型基板搬送機構であって、
前記基板の下端を受ける基板受け具が複数間隔をおいて整列配置されたベルト部材と、前記基板受け具の走行をガイドする案内部と、前記基板受け具に設けられ前記案内部に案内される被案内部とを有し、前記案内部は、案内面が平坦な平レールと案内面が逆V字状の凸部を有する凸レールとでなり、前記被案内部は、前記平レールに転接する平ローラと前記凸レールに係合するV字状の溝を有する溝付ローラとでなる搬送コンベアと、
この搬送コンベアの上方に配置され、前記基板の上縁を支持し当該基板の搬送方向へ搬送するべく回転する複数の支持ローラとを備えたことを特徴とする縦型基板搬送機構。 - 前記凸レールは、前記基板受け具の周回軌道に沿って配置され、
前記溝付ローラは、前記凸レールを挟むようにして複数設けられている請求項1に記載の縦型基板搬送機構。 - 前記基板の下端に当接する前記基板受け具の受け面部は、前記基板側に凸なる形状の湾曲面である請求項1に記載の縦型基板搬送機構。
- 前記ベルト部材は金属製である請求項1に記載の縦型基板搬送機構。
- 前記搬送コンベアには、前記ベルト部材の張力を一定に維持する張力調整部が設けられている請求項1に記載の縦型基板搬送機構。
- 前記基板の上縁に当接する前記支持ローラの周面部は、耐熱性樹脂で形成されている請求項1に記載の縦型基板搬送機構。
- 真空室内で、基板を直立させた状態で搬送する基板搬送装置であって、
前記基板の下端を受ける基板受け具が複数間隔をおいて整列配置されたベルト部材と、前記基板受け具の走行をガイドする案内部と、前記基板受け具に設けられ前記案内部に案内される被案内部とを有し、前記案内部は、案内面が平坦な平レールと案内面が逆V字状の凸部を有する凸レールとでなり、前記被案内部は、前記平レールに転接する平ローラと前記凸レールに係合するV字状の溝を有する溝付ローラとでなる搬送コンベアと、
この搬送コンベアの上方に配置され、前記基板の上縁を支持し当該基板の搬送方向へ搬送するべく回転する複数の支持ローラと
を備えた縦型基板搬送機構が、前記基板の搬送方向に沿って複数組設置されてなり、
これら複数組の縦型基板搬送機構を介して、前記基板を前記真空室内で搬送することを特徴とする基板搬送装置。 - 互いに隣接する前記搬送コンベアの間には、前記基板の下端を受ける中継ローラが設置されている請求項7に記載の基板搬送装置。
- 前記真空室の内部には、前記基板の有無を検出する基板検出手段が設置されている請求項7に記載の基板搬送装置。
- 前記真空室は、前記基板を成膜する成膜手段を備えている請求項7に記載の基板搬送装置。
- 前記各搬送コンベアは、前記真空室の側壁を開放させて外部へ取り出し可能とされている請求項7に記載の基板搬送装置。
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