JP4582045B2 - 筒内直接噴射型火花点火式内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、筒内直接噴射型火花点火式内燃機関に関する。
従来、自動車のガソリンエンジンに用いられる点火プラグの構造として、1つの中心電極と、中心電極の周囲に配置されるとともに中心電極との間で火花放電が行われる接地電極を1つ備える構造がある(例えば、特許文献1)。
特開昭60―198077号公報
インジェクタを用いて燃焼室内に燃料を直接噴射する筒内直接噴射型火花点火式内燃機関において、インジェクタが点火プラグに向かって燃料を直接的に噴射するスプレーガイド式のエンジンでは、圧縮行程に噴射した燃料の一部が,直接中心電極に到達・気化することに加え、残りの一部の燃料が,高温の接地電極にぶつかることによって拡散して空気との混合/気化が促進され、中心電極の周辺に滞留して混合気を形成する。そして、この混合気に点火してこれを燃焼する。これにより,点火プラグの周辺を理論空燃比近傍とし,燃焼室全体では極めてリーンな空燃比での燃焼,所謂成層希薄燃焼を実現する。
特許文献1に開示されているように一つの接地電極を備える点火プラグの場合、接地電極が中心電極を挟んでインジェクタと反対側に配置されると、インジェクタから噴射された燃料の大部分は中心電極を通過した後に接地電極に接触し,中心電極通過前に接触するのは,接地電極先端の一部のみに限られる。
つまり、インジェクタから噴射された燃料は、接地電極にぶつかることによって拡散して空気との混合/気化が促進されることがほとんどなく、中心電極を通過する。それゆえ、接地電極が中心電極を挟んでインジェクタと反対側に配置される場合、中心電極の近傍に混合気が滞留しにくくなる。
安定した成層希薄燃焼を実現するには、点火の際に中心電極の周囲に理論空燃比近傍の混合気を配置する必要があるが、中心電極に直接到達する燃料だけでは不足であるため,接地電極に衝突した後,中心電極に導かれる燃料が重要となり,少なすぎると過薄となり点火不能,多すぎると過濃となりプラグのくすぶりを招いてしまう。接地電極が中心電極を挟んでインジェクタと反対側に配置される場合では、接地電極に衝突する燃料が少ないため,中心電極の周囲は空燃比がリーンな状態になってしまう。この結果、燃料を安定して燃焼することができない。
したがって、本発明の目的は、接地電極が中心電極を挟んでインジェクタの反対側に配置されても、安定した成層希薄燃焼を実現する筒内直接噴射型火花点火式内燃機関を提供することにある。
本発明の筒内直接噴射型火花点火式内燃機関は、点火プラグと、インジェクタと、一対の噴霧制御縦壁部とを備える。前記点火プラグは、プラグ本体と、前記プラグ本体に設けられる中心電極と、前記プラグ本体において前記中心電極の周りに設けられて前記中心電極との間で火花放電が行われる接地電極とを備える。前記一対の噴霧制御縦壁部は、前記インジェクタと前記中心電極との間に設けられて前記インジェクタから噴射された燃料の少なくとも一部を前記中心電極側へ導く。前記一対の噴霧制御縦壁部のうち一方は、前記噴射口から前記中心電極へ向かう仮想線を挟んで一方側に配置される。他方は、前記仮想線を挟んで他方側に配置される。前記一対の噴霧制御縦壁部間には、隙間が設けられる。
この構造によれば、接地電極が中心電極を挟んでインジェクタと反対側に配置されても、インジェクタから噴射された燃料の一部は、噴霧制御部により中心電極へ導かれる。
また、この構造によれば、噴霧制御縦壁部間を通って中心電極側へ導かれる。
本発明によれば、接地電極が中心電極を挟んでインジェクタの反対側に配置されても、燃料が中心電極まで導かれるので、安定した成層希薄燃焼を実現できる。
本発明の第1の実施形態に係る筒内直接噴射型火花点火式内燃機関を、図1〜3を用いて説明する。エンジン20は、多気筒エンジンである。また、エンジン20は、筒内直接噴射型火花点火式内燃機関である。
図1は、エンジン20の1つの燃焼室30の近傍の断面図を示している。図1に示すように、エンジン20は、シリンダブロック21と、シリンダヘッド22となどを備えている。
シリンダブロック21には、複数のシリンダ23が形成されている。シリンダ23には、ピストン24が収容されている。ピストン24は、図示しないコンロッドを介してクランクシャフトに連結されている。ピストン24は、燃焼ガスの圧力エネルギを受けてシリンダ23内を往復動する。クランクシャフトは、ピストン24の往復動によって、回転する。シリンダブロック21において、シリンダ23の近傍には、ウォータージャケット25が形成されている。ウォータージャケット25内には、冷却水が流動している。
シリンダヘッド22は、シリンダブロック21の上端面21aに固定されている。シリンダヘッド22において、シリンダ23と重なる部位には、燃焼凹部22bが形成されている。燃焼凹部22bは、例えば屋根型である。燃焼凹部22bは、上端面21aに開口するシリンダ23の開口を覆っている。
燃焼凹部22bと、ピストン24の外面と、シリンダ23の内面とによって規定される空間は、燃焼室30となっている。
シリンダヘッド22には、吸気通路26と排気通路27とが形成されている。吸気通路26の一端は、燃焼凹部22b内に開口している。吸気通路26において燃焼凹部22b側の開口端は、吸気口26aになっている。吸気口26aには、吸気バルブ28が設けられている。
排気通路27の一端は、燃焼凹部22b内に開口している。排気通路27において燃焼凹部22b側の開口端は、排気口27aになっている。排気口27aには、排気バルブ29が設けられている。
シリンダヘッド22には、燃料F(図2に示す)を噴射するインジェクタ40と、点火プラグ50とが設けられている。
インジェクタ40は、燃料Fを噴射する噴射口41を有している。インジェクタ40は、噴射口41が燃焼凹部22bの頂点部分22cの近傍から燃焼凹部22b内に臨むように、シリンダヘッド22の頂点部分22cの近傍に取り付けられている。
点火プラグ50は、燃焼凹部22bの頂点部分22cの近傍において、インジェクタ40を避けた位置に取り付けられている。具体的には、点火プラグ50は、インジェクタ40に対して、図中右にずれた位置の傾斜部分22eから燃焼室30内に臨むように取り付けられている。
点火プラグ50は、プラグ本体51と、1つの中心電極52と、1つの接地電極53とを備えている。
プラグ本体51は、点火プラグ50において当該点火プラグ50が固定される相手部材例えばシリンダヘッド22などに支持される部分の概念である。プラグ本体51は、略円柱状である。プラグ本体51は、例えば、プラグハウジング54や図示しない中軸や碍子55などを備えている。中軸は、プラグハウジング54内に収容される。中軸は、プラグハウジング54内に電流を導く。碍子55は、プラグハウジング54内に収容されるとともに、一部がプラグハウジング54の一端から出ている。
プラグ本体51の先端側の周面には、ねじ部56が形成されている。ねじ部56には、雄ねじが形成されている。シリンダヘッド22において点火プラグ50が固定される部位には、ねじ部56と螺合するように、雌ねじ部22dが形成されている。雌ねじ部22dには、雌ねじが形成されている。ねじ部56が雌ねじ部22dに螺合することによって、点火プラグ50は、シリンダヘッド22に固定される。
図2は、燃焼凹部22bにおいてプラグ本体51の先端側の周囲を拡大して示す断面図である。図2に示すように、中心電極52は、プラグ本体51内に収容されており、プラグ本体51の軸心線C上に配置されている。中心電極52は、碍子55によって囲まれている。
上記したように、点火プラグ50が屋根型である燃焼凹部22bの頂点部分22cを避けた位置(傾斜部分22e)に取り付けられていることにともない、中心電極52は、インジェクタ40の噴射口41よりも燃焼室30の内側に位置するようになる。
接地電極53は、プラグ本体51の先端において中心電極52の周囲に設置されている。接地電極53は、本体部57と延出部58とを有している。
本体部57の基部分57aは、プラグ本体51に固定される。本体部57は、例えばプラグ本体51の軸心線方向Dに沿って中心電極52の先端よりも進んだ位置まで延びている。本体部57は、例えば軸心線方向Dと略平行である。なお、軸心線方向Dは、軸心線Cが延びる方向である。
延出部58は、本体部57の先端57bから軸心線方向Dを横切る方向例えば軸心線方向Dを略垂直に横切る方向Eに沿って、軸心線方向Dに中心電極52と向かい合う位置を越えるように延びている。それゆえ、接地電極53は、側面から見ると略L字形状である。
シリンダヘッド22においてインジェクタ40と点火プラグ50との間には、噴霧制御部60が設けられている。図3は、図2に示されるF3−F3線に沿う矢視図である。図3は、中心電極52の軸心線方向D(中心電極52は、プラグ本体51の軸心線C上に配置されているため)に沿って、燃焼室30内からインジェクタ40と点火プラグ50を見ている。
図3に示すように、噴霧制御部60は、一対の噴霧制御縦壁部61を備えている。これら一対の噴霧制御縦壁部61は、シリンダヘッド22の壁面22aに沿ってインジェクタ40の噴射口41から中心電極52へ向かう方向Yを横切る方向Zに沿って並んでおり、噴射口41から中心電極52とを結ぶ仮想線の両側に配置されている。また、各噴霧制御縦壁部61間には、隙間Sが規定されている。噴霧制御縦壁部61の断面は、例えば略矩形である。
図2に示すように、各噴霧制御縦壁部61は、シリンダヘッド22に固定されている。各噴霧制御縦壁部61は、例えば中心電極52の軸心線方向Dに沿って、インジェクタ40の噴射口41から噴射された燃料Fの一部F1がぶつかる位置P1まで延びている。なお、一部F1には、ハッチングを施している。
つぎに、エンジン20の動作を説明する。インジェクタ40は、スプレーガイド式であって燃料Fをコーン状に噴射するとともに、燃料Fの一部が中心電極52に向かうように調整されている。図2,3中にハッチングを施して示すように、インジェクタ40の噴射口41から噴射された燃料Fのうち一部F1(ハッチングが記されている部分)は、噴霧制御縦壁部61にぶつかる。
燃料Fの一部F1は、噴霧制御縦壁部61にぶつかることによって拡散して空気との混合が促進されて混合気Mとなる。混合気Mは、図中矢印Aに示すように、隙間Sを通って中心電極52まで運ばれる。隙間Sは、本発明で言う連通路として機能する。なお、燃料Fの一部F1は、噴霧制御縦壁部61にぶつかることによって運動エネルギを失っているので中心電極52の周囲に滞留する。
ついで、中心電極52と接地電極53の延出部58との間で火花放電が行われることによって、混合気Mが燃焼されて、燃料Fが燃焼される。
このように構成される点火プラグ50では、接地電極53が中心電極52を挟んでインジェクタ40の噴射口41に対して反対側に配置された場合であっても、燃料Fの一部F1は、噴霧制御縦壁部61にぶつかることによって拡散されるとともに混合気Mとなって中心電極52の周囲に滞留する。
それゆえ、接地電極53が中心電極52を挟んでインジェクタ40の噴射口41に対して反対側に配置される場合であっても、安定した成層希薄燃焼を実現できる。
さらに、噴霧制御部60が、複数の噴霧制御縦壁部61を備えて、これら噴霧制御縦壁部61間の隙間Sを連通路として利用する構造であるので、噴霧制御部60を簡素な構造にすることができる。
なお、噴霧制御縦壁部61の数は、2個に限定されるものではない。例えば図4に示すように、噴霧制御縦壁部61が3個設けられてもよい。図4は、噴霧制御縦壁部61が3個設けられる場合を示す斜視図である。この場合、各噴霧制御縦壁部61は、方向Zに沿って互いの間に隙間Sが規定されるように配置される。ようするに、噴霧制御縦壁部61を複数設ける場合、これら複数の噴霧制御縦壁部61を、噴霧制御縦壁部61間に隙間Sが規定されるように配置すればよい。または、噴霧制御縦壁部61は、一つであってもよい。この場合、噴霧制御縦壁部61内には、インジェクタ40から中心電極52へ向かう方向Yに沿って噴霧制御縦壁部61を貫通するスリットが形成される。混合気Mは、このスリット内を通って中心電極52まで導かれる。スリットは、本発明で言う連通路として機能する。
つぎに、本発明の第2の実施形態に係る筒内直接噴射型火花点火式内燃機関を、図5を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同様な機能を有する構成は、同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態では、噴霧制御縦壁部61の構造が第1の実施形態と異なる。他の構造は、第1の実施形態と同様であってよい。上記異なる点について具体的に説明する。
図5は、中心電極52の軸心線方向Dに沿ってシリンダ23側から見たインジェクタ40と点火プラグ50を示す斜視図である。図5に示すように、本実施形態では、噴霧制御縦壁部61は、一つ設けられており、断面が略台形状である。
噴霧制御縦壁部61の形状について具体的に説明する。噴霧制御縦壁部61は、内面62と外面63と第1の側面64と第2の側面65とを有している。内面62は、噴霧制御縦壁部61において中心電極52側に面する面である。内面62は、略平面である。外面63は、内面62を挟んで中心電極52の反対側に面する面である。外面63は、略平面であって、内面に略平行である。方向Yに沿う内面62の幅は、方向Yに沿う外面63の幅よりもせまい。ここで言う幅とは、中心電極52の軸心線方向Dの周方向Xに略沿う長さである。
第1の側面64は、本体部57において図中上方に位置する側面であって、中心電極52の軸心線方向Dの周方向Xを横切る面である。内面62の幅が外面63の幅よりも狭いため、第1の側面64は、外面63から内面62へ向かうにしたがい、方向Yに対して第2の側面65側へ傾斜している。第1の側面64は、基部分57aから先端57bにわたって全体が傾斜している。つまり、第1の側面64は、本発明で言う傾斜部でもある。
第2の側面65は、本体部57において図中下方に位置する側面であって、周方向Xを横切る面である。内面62の幅が外面63に幅よりも狭いため、第2の側面65は、外面63から内面62へ向かうにしたがい、方向Yに対して第1の側面64側へ傾斜している。第2の側面65は、基部分57aから先端57bにわたって全体が傾斜している。つまり、第2の側面65は、本発明で言う傾斜部でもある。
噴霧制御縦壁部61の断面は、シリンダヘッド22に接続される基部分から先端にわたって、上記された略台形状である。なお、本実施形態では、側面64、65全体が傾斜部となっているが、中心電極側のみに傾斜部を設けてもよい。この場合でもコアンダ効果を得ることができる。
つぎに、エンジン20の動作を説明する。図中にハッチングを施して示すように、インジェクタ40の噴射口41から噴射された燃料のうち一部F1は、噴霧制御縦壁部61の外面63にぶつかる。
燃料の一部F1は、噴霧制御縦壁部61の外面63にぶつかることによって拡散して空気との混合が促進されて混合気Mとなる。混合気Mは、図中矢印Bに示すように、コアンダ効果によって第1,2の側面64,65に沿って中心電極52まで導かれる。なお、燃料の一部F1は、噴霧制御縦壁部61にぶつかることによって運動エネルギを失っているので中心電極52の周囲に滞留する。
ついで、中心電極52と接地電極53の延出部58との間で火花放電が行われることによって、混合気Mが燃焼されて、燃料Fが燃焼される。
この構造によれば、接地電極53が中心電極52を挟んでインジェクタ40の噴射口41の反対側に配置される場合であっても、コアンダ効果を利用して、混合気Mを中心電極52まで導くことができる。それゆえ、接地電極53が中心電極52を挟んでインジェクタ40の噴射口41に対して反対側に配置される場合であっても、安定した成層希薄燃焼を実現できる。
また、第1,2の側面64,65が全域にわたって傾斜しているので、コアンダ効果をさらに得ることができる。
なお、第1実施形態の噴霧制御縦壁部にも傾斜部を設けることによりコアンダ効果を得るようにしても良い。
つぎに、本発明の第3の実施形態に係る筒内直接噴射型火花点火式内燃機関を、図6を用いて説明する。第1及び第2の実施形態では、噴霧制御縦壁部の左右のコアンダ効果について説明したが、本実施形態では、噴霧制御縦壁部の下側のコアンダ効果について説明する。なお、第1の実施形態と同様な機能を有する構造は、同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態では、噴霧制御縦壁部61の構造が第1の実施形態と異なる。他の構造は、第1の実施形態と同様であってよい。上記異なる点について具体的に説明する。
図6は、燃焼室30においてインジェクタ40と点火プラグ50との近傍を拡大して示す断面図である。本実施形態では、噴霧制御縦壁部61は、例えば1つ設けられている。図6に示すように、噴霧制御縦壁部61の先端61bは、インジェクタ40の噴射口41から噴射された燃料Fの一部F1をコアンダ効果を利用して中心電極52側へ引き寄せることができる位置P2に位置している。それゆえ、噴霧制御縦壁部61の先端61bは、噴射口41から噴射された燃料Fにぶつかる必要はない。なお、噴霧制御縦壁部61の先端61bに燃料をぶつけることよって拡散して空気との混合が促進された混合気をコアンダ効果で中心電極52側へ引き寄せてもよい。さらに第2実施形態のように噴霧制御縦壁部61の先端61bに傾斜部を設け、コアンダ効果により燃料Fの一部や混合気を中心電極52側へ引き寄せてもよい。
この構造によれば、コアンダ効果を利用して燃料Fのうち一部F1を中心電極52まで導くことができる。それゆえ、接地電極53が中心電極52を挟んでインジェクタ40の噴射口41に対して反対側に配置される場合であっても、安定した成層希薄燃焼を実現できる。
なお、第1〜3の実施形態では、噴霧制御縦壁部61は、シリンダヘッド22に設けられたが、これに限定されない。点火プラグ50の姿勢、具体的には中心電極52に対する接地電極53の位置を制御できる場合、噴霧制御縦壁部61は、例えばプラグ本体51にもうけられてもよい。この場合、点火プラグ50は、噴霧制御縦壁部61がインジェクタ40の噴射口41と中心電極52との間に配置されるように、位置決めされる。
以上で実施形態の説明を終えるが,本発明の形態はこの実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では燃料をコーン状に噴射しているが,コーン状でなくても良い。
本発明の第1の実施形態に係る筒内直接噴射型火花点火式内燃機関の燃焼室の近傍を示す断面図。 図1に示された燃焼凹部においてプラグ本体の先端側の周囲を拡大して示す断面図。 図2に示されるF3−F3線に沿って示す点火プラグとインジェクタとの矢視図。 本発明の第1の実施形態において、噴霧制御縦壁部が3個設けられた場合における点火プラグとインジェクタとを、中心電極の軸心線方向に沿ってシリンダ側から見た状態を示す斜視図。 本発明の第2の実施形態に係る筒内直接噴射型火花点火式内燃機関において、中心電極の軸心線方向に沿ってシリンダ側から見たインジェクタと点火プラグを示す斜視図。 本発明の第3の実施形態に係る筒内直接噴射型火花点火式内燃機関において、インジェクタと点火プラグとの近傍を拡大して示す断面図。
符号の説明
40…インジェクタ、50…点火プラグ、51…プラグ本体、52…中心電極、53…接地電極、60…噴霧制御部、61…噴霧制御縦壁部、64…第1の側面(側面)、65…第2の側面(側面)、S…隙間(連通路)、F1…一部。

Claims (1)

  1. プラグ本体と、前記プラグ本体に設けられる中心電極と、前記プラグ本体において前記中心電極の周りに設けられて前記中心電極との間で火花放電が行われる接地電極とを備える点火プラグと、
    燃料を噴射する噴射口を具備するインジェクタと、
    前記インジェクタと前記中心電極との間に設けられて前記インジェクタから噴射された燃料の少なくとも一部を前記中心電極側へ導く一対の噴霧制御縦壁部と
    を具備し、
    前記一対の噴霧制御縦壁部のうち一方は、前記噴射口から前記中心電極へ向かう仮想線を挟んで一方側に配置され、他方は、前記仮想線を挟んで他方側に配置され、
    前記一対の噴霧制御縦壁部間には、隙間が設けられる
    ことを特徴とする筒内直接噴射型火花点火式内燃機関。
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