JP4581300B2 - インダクタンス素子およびケース - Google Patents
インダクタンス素子およびケース Download PDFInfo
- Publication number
- JP4581300B2 JP4581300B2 JP2001196108A JP2001196108A JP4581300B2 JP 4581300 B2 JP4581300 B2 JP 4581300B2 JP 2001196108 A JP2001196108 A JP 2001196108A JP 2001196108 A JP2001196108 A JP 2001196108A JP 4581300 B2 JP4581300 B2 JP 4581300B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- inductance element
- members
- magnetic core
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Housings And Mounting Of Transformers (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インダクタンス素子およびその素子を収納するケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アモルファス金属リボンを巻回し、中空部を形成した巻回コアにリード線を貫通し、さらに、その巻回しコアをケースに収納したインダンクタンス素子としては、特開平8−172019号公報に記載されたものが知られている。
【0003】
上記のような巻回コアは、リード線を流れる電流に共振し、振動する。この振動が可聴周波数領域の振動である場合には、騒音として周囲に伝搬したり、周囲の部品を振動させて作動特性の劣化を招くことがある。
【0004】
そのため、巻回コアをケースに収納して、密閉構造にすることにより、巻回コアで発生した騒音を遮断し、ケース外部の騒音を低減することが考えられた。
【0005】
しかしながら、巻回コアにリード線を貫通したインダクタンス素子をケースに収納するには、予めケースを複数の部材に分けて形成しておき、コアを収納した後にその部材を組み合わせる等の製造手順が必要になる。
【0006】
このような部材の接合は、接着剤によるものや超音波接合等の方法で行われることが一般的である。そして、このような接合において、各部材同士の接合強度の点からは、接合部分の面積が大きい程有利である。
【0007】
この接合部分の面積は、ケースを構成する部材の厚みを大きくすれば増加する。しかし、部材の厚みを大きくすると、ケースが大型化してしまうという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような従来の技術の問題点に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の課題は、インダクタンス素子において、素子を収納するケースを大型化させることなく、ケースを構成する部材の接合部分の接合面積を増加させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。すなわち、本発明は、インダクタンス素子であり、
中空部を有する円筒の磁気コアと、その磁気コアを収納する断面外形が矩形状のケース(1)と、その磁気コアの中空部およびケース(1)を貫通するリード線(2)とを備え、
上記ケース(1)は、複数の部材(1A、1B)を有し、
上記部材は、ケース稜線(4)を1以上を含む面内において接合されるものである。
【0010】
また、本発明は、中空部を有する円筒の磁気コアと、その磁気コアを貫通するリード線(2)とを有する素子を収納する、断面外形が矩形状のケース(1)であり、
ケース稜線(4)を1以上を含む面内において接合される2つの部材(1A、1B)を有するものである。
【0011】
このように、2つの部材(1A、1B)を接合させることにより、ケース(1)の寸法を増加させることなく、接合部分の接合距離を増加させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1から図7の図面に基いて説明する。
【0013】
図1は本実施の形態に係るインダクタンス素子の斜視図を示すものであり、図2は、このインダクタンス素子を構成するケース1の分解図であり、図3は、このケース1の断面図であり、図4は、本実施形態の比較例に係るケース1の断面図であり、図5から図7は、本実施の形態の変形例に係るケースの斜視図である。
【0014】
<実施例>
図1は、本実施の形態に係るインダクタンス素子の斜視図である。また、図2は図1に示したケース1を構成する部材1Aおよび1Bを示す分解図である。図1のように、このインダクタンス素子は、不図示の巻回コアと、その巻回コアを貫通するリード線2と、巻回コアを収納するケース1とから構成されている。
【0015】
このインダクタンス素子は、以下の手順で作成した。まず、アモルファス金属を巻回して中空部を有する巻回コアを作成した。この巻回コアにリード2線を挿通し、インダクタンス素子を得る。
【0016】
ケース1は、外観が直方体形状に形成されており、巻回コアを収納する収納空間を内部に有している。図2に示すように、このケース1は、その稜線4に沿って分割された部材1Aおよび部材1Bとから構成されている。また、ケース1の端面には、貫通孔3が形成され、部材1Aと部材1Bは、その端面において貫通孔3を対角線上で分割している。
【0017】
このケース1の材料としては、例えば、PPS(POLYPHENYLENE SULFIDE / ポリフェニレンサルファイド) 等の合成樹脂を使用できる。
【0018】
ケース1の一方の部材1Aにリード線2を挿通したインダクタンス素子を収納し、もう一方の部材1Bを被せる。この部材1Aと1Bとの接合面には接着剤を塗付しておき、接着剤により部材1Aと1Bとを接合する。
【0019】
<効果>
図3に、部材1Aの断面図を示す。また、図4にケース1の比較例の断面図を示す。
【0020】
図3に示すように、部材1A(および1B)では、接合部分が、紙面に垂直なケース断面の矩形形状の対角位置にある稜線4を含む面内において形成される。一方、図4の比較例では、接合部分は、ケースの稜線4を含まない面内に形成されている。
【0021】
このため、比較例では、ケース肉厚の薄い部分に接合面が形成され、接合距離が短い。一方、部材1Aでは、接合距離を長く確保することができ、接合部分の面積を増加させることができる。
【0022】
<変形例>
上記実施形態では、直方体形状のケース1の対角位置に存在する2つの稜線4を含む面内において部材1Aと1Bを接合させた。しかし、本発明の実施はこのような構成には限定されない。
【0023】
例えば、ケース1に巻回コアを収納し、その後にリードを挿通するような製造手順を採用する場合、貫通孔3を部材1Aと1Bに分割する必要はない。図5から図7は、そのような構成を示す斜視図である。
【0024】
図5に示すケース10では、貫通孔3の位置は、上記実施例の場合と同様である。ただし、部材1Aと部材1Bを接合する接合部分は、直方体の1つの稜線4を含み、貫通孔3を分割しない位置に設定される。この結果、貫通孔3は、部材1Aに存在する。
【0025】
また、図6に示すケース11では、接合部分の位置は、上記実施例と同様であるが、貫通孔3の位置が直方体端面の対角線上(端面の中央)に位置しておらず、部材1Aに存在する。なお、このように、貫通孔3が端面の中心に位置しない場合、リード線2をコアに挿入するときに、屈曲させる必要がある。
【0026】
また、図7に示すケース12は、部材直方体を構成する部材1A、1Bおよびさらに端面部材5から構成される。この場合、端面部材5は、対角線において分割されず、貫通孔3は、接合部分において分割されない。以上、いずれの構成においても、部材1Aと1Bとの接合距離を大きくすることができる。
【0027】
上記実施形態では、部材1Aと1Bとが接着剤で接合された。しかし、本発明の実施は、このような構成には限定されない。例えば、超音波接合により部材1Aと部材1B等を接合させてもよい。
【0028】
なお、上記いずれの場合においても、巻回コアをケース1により密閉することが、防音上望ましい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、巻回コアを収納するケースにおいて、ケースを大型化させることなく、ケースを構成する部材の接合部分の接合面積を増加させることができ、インダクタンス素子のかさの増加を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるインダクタンス素子の斜視図
【図2】インダクタンス素子のケースの分解図
【図3】ケースの断面図
【図4】比較例の断面図
【図5】変形例の斜視図(1)
【図6】変形例の斜視図(2)
【図7】変形例の斜視図(3)
【符号の説明】
1 ケース
1A、1B ケース部材
2 リード線
3 開口部
4 稜線
5 端面部材
Claims (2)
- 中空部を有する円筒の磁気コアと、前記磁気コアを収納する断面外形が矩形状のケースと、前記磁気コアの中空部および前記ケースを貫通するリード線とを備え、
前記ケースは、複数の部材を有し、
前記部材は、ケース稜線を1以上を含む面内において接合されるインダクタンス素子。 - 中空部を有する円筒の磁気コアと、前記磁気コアを貫通するリード線とを有する素子を収納する、断面外形が矩形状のケースであり、
ケース稜線を1以上を含む面内において接合される2つの部材を有するケース。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001196108A JP4581300B2 (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | インダクタンス素子およびケース |
CNB028073967A CN1214410C (zh) | 2001-03-30 | 2002-03-29 | 电感元件和壳体 |
EP02708729A EP1381061B1 (en) | 2001-03-30 | 2002-03-29 | Inductance element and case |
PCT/JP2002/003181 WO2002080204A1 (fr) | 2001-03-30 | 2002-03-29 | Element d'inductance et boitier |
KR1020037012764A KR100866057B1 (ko) | 2001-03-30 | 2002-03-29 | 인덕턴스 소자 및 케이스 |
US10/670,571 US7196605B2 (en) | 2001-03-30 | 2003-09-26 | Inductance element and case |
US11/586,498 US7362202B2 (en) | 2001-03-30 | 2006-10-26 | Inductance element and case |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001196108A JP4581300B2 (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | インダクタンス素子およびケース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003017330A JP2003017330A (ja) | 2003-01-17 |
JP4581300B2 true JP4581300B2 (ja) | 2010-11-17 |
Family
ID=19033975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001196108A Expired - Fee Related JP4581300B2 (ja) | 2001-03-30 | 2001-06-28 | インダクタンス素子およびケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4581300B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07226639A (ja) * | 1994-02-14 | 1995-08-22 | Toshiba Corp | Lc素子 |
JPH0969444A (ja) * | 1995-09-01 | 1997-03-11 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | ケース収納型磁心 |
JPH11176653A (ja) * | 1997-12-11 | 1999-07-02 | Toshiba Corp | 磁心とそれを用いた磁性部品 |
-
2001
- 2001-06-28 JP JP2001196108A patent/JP4581300B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07226639A (ja) * | 1994-02-14 | 1995-08-22 | Toshiba Corp | Lc素子 |
JPH0969444A (ja) * | 1995-09-01 | 1997-03-11 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | ケース収納型磁心 |
JPH11176653A (ja) * | 1997-12-11 | 1999-07-02 | Toshiba Corp | 磁心とそれを用いた磁性部品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003017330A (ja) | 2003-01-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI384507B (zh) | Inductors and inductors are manufactured | |
JP2000260623A (ja) | 表面実装型コイル部品 | |
JP4078322B2 (ja) | スピーカー | |
JP2002043136A (ja) | リアクトル | |
US7362202B2 (en) | Inductance element and case | |
JP2003037895A (ja) | スピーカ | |
JP2004128956A (ja) | アンテナ及びアンテナ製造方法 | |
JP4581300B2 (ja) | インダクタンス素子およびケース | |
JP2007165407A (ja) | チョークコイル | |
JP3942576B2 (ja) | 薄型トランス | |
JP4487558B2 (ja) | コイルブロック | |
US11909273B2 (en) | Actuator | |
CN216957676U (zh) | 脉冲变压器与电子设备 | |
JPH0754970Y2 (ja) | インダクタンス素子 | |
JP4644961B2 (ja) | インダクタンス素子 | |
JP4000553B2 (ja) | 電磁リレー | |
JPH0132727Y2 (ja) | ||
JPH09148148A (ja) | インダクタンス素子 | |
JPH06196330A (ja) | チップ状電子部品 | |
JPH04323809A (ja) | マイクロ磁心及び巻線形チップインダクタ | |
JP2000299225A (ja) | コイル部品 | |
JPS6346889Y2 (ja) | ||
JPH0453058Y2 (ja) | ||
JP2004342910A (ja) | 薄型コイル巻装部品 | |
JPH0413908Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080523 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100803 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100816 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4581300 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |