JP2003037895A - スピーカ - Google Patents
スピーカInfo
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Abstract
て使用されるスピーカに関するものであり、特にスペー
スファクターに優れた実用的な矩形形のスピーカを提供
するものである。 【解決手段】 本発明のスピーカは、ボイスコイル22
の引出し線22aを屈曲部22bで逆くの字状に曲げて
筐体20に一体化された端子21の内部接続部21aに
接続するようにしたので、前記引出し線を短径側を略往
復する長さまで延出したことにより、スピーカ駆動時の
ボイスコイル22の上下動動作が充分確保され、スピー
カとしての振動板23の振幅も充分とれるものである。
Description
のレシーバとして使用されるスピーカに関するものであ
る。
は携帯電話用のレシーバとして使用されるスピーカの分
解斜視図であり、同図によると1は底面にマグネット2
を装着した円筒状のヨークであり、3はマグネット2に
重畳されて結合された上部プレートであり、この円筒状
のヨーク1の内壁と上部プレート3の側面とでリング状
の磁気ギャップ(図示せず)が構成され、これらヨーク
1、マグネット2と上部プレート3とで磁気回路4が形
成されている。
振動板であり、7は上記磁気回路4をインサート成形し
た樹脂材からなるケースである。
これに繋がったボイスコイル6aの引出し線と接続され
る内部接続端子(図示せず)がインサート成形により一
体化されている。
記磁気回路4の磁気ギャップに嵌め込んでその外周をケ
ース7に接着剤により接合している。
ターであり、共振時の振動板6の過大な振幅を抑制する
ものである。
続端子8を通じて音声信号を内部接続端子を介してボイ
スコイル6aに入力し、ボイスコイル6aを上下に駆動
して振動板6を振幅させ発音するものである。
多機能化の中で表示部の大型化が図られ、レシーバ部分
の省スペース化要求によってより小型のスピーカが要求
されてきているが、組立加工がより高精度化し、品質の
安定化が困難となるとともに、音質の劣化、音圧の低下
の解消が課題となってきている。
矩形型のスピーカの実用化を目指したものであり、携帯
電話のスペースファクターを有効に利用して前記課題の
解決を図るものである。
に、本発明のスピーカの請求項1に記載のものは、略矩
形形状体の上下に開口面を設け、両端の短径部分に夫々
一端が露出して内部接続部となり、他端を外部接続部と
した端子をインサート成形した筐体と、この内部に略矩
形状に巻回され、両端が前記内部接続部と電気的に接続
されたボイスコイルと、前記ボイスコイルの上端面と接
合されるとともに、前記上部開口面に装着された振動板
と、前記下部開口面に装着され、前記ボイスコイルが嵌
め込まれる磁気ギャップを設けた略矩形の磁気回路部と
でスピーカを構成するとともに、前記露出部を短径の略
コーナ部分に設け、少なくとも前記露出部と電気的に接
続されるボイスコイルの引出し線がその同じ短径の反対
側近傍から延出されたものとしたものであり、ボイスコ
イルの引出し線を短径の辺を横断するように延出して設
けたため、スピーカ駆動時のボイスコイルの上下動動作
が円滑に行えるものである。
は、請求項1に記載のボイスコイルの引出し線を短径の
反対側近傍を屈曲点として前記露出部側に延出され、略
逆くの字状に曲げられて巻回されたボイスコイル本体に
一体としたものであり、前記引出し線を短径側を略往復
する長さまで延出したため、スピーカ駆動時のボイスコ
イルの上下動動作が充分確保され、スピーカとしての振
動板の振幅も充分とれるものである。
の引出し線を用いることでボイスコイルの短径方向の重
量バランスを確保しやすく振動板の異常振動を抑制する
上でも効果を有するものである。
は、請求項1または請求項2に記載の引出し線がボイス
コイル本体側と前記露出部との電気的接続点間が上下差
を設けたものであり、ボイスコイルの上下動動作がより
充分確保されて、振動板の振幅が更に充分確保されてス
ピーカ性能の向上が更に図れるものである。
は、請求項1または請求項2に記載の磁気回路部の磁気
ギャップのコーナ部を少なくとも外方に向かって開かれ
たものとするとともに、ボイスコイル本体の引出し線の
外方への引き出しをコーナ部近傍で行うものであり、引
出し線は上方から見た時、前記コーナ部を経て外方に引
き出されるので、ボイスコイルの上部から下部までのど
の位置から引き出されたとしても磁気回路部と当接する
ことはなく、ボイスコイルの上下動動作が円滑に行える
ものである。
は、請求項1または請求項2に記載の磁気回路部の磁気
ギャップの短径側を外方に向かって開かれたものとした
ものとし、ボイスコイルの引出し線をボイスコイル本体
の短径側から外方に引き出すようにしたので、請求項4
と同様の効果を有するものである。
の形態について図1(a)から図3により説明する。
ピーカの一実施の形態のレシーバの分解斜視図であり、
図1(b)は同要部である筐体20の裏返した状態の斜
視図であり、図2は同要部である筐体とボイスコイルの
関係を説明するための上面図であり、図3は同要部であ
る磁気回路部の分解斜視図である。
なり樹脂成形により形成された略矩形形状の筐体であ
り、両端の短辺には夫々一端が筐体上に露出して内部接
続部21aとなり、他端が外部接続部21bとなる端子
21がインサート成形により前記筐体20の成形時に一
体化して形成されている。なお、前記内部接続部21a
は前記筐体20の短辺の端のコーナ部分に位置するよう
に設定されるとともに、上面に必要に応じて半田被覆を
行いボイスコイル22の引出し線22aとの電気的接続
の信頼性を確保している。
ル22はそのボイスコイル22の本体の略コーナ部分か
ら引出し線22aが引き出され、前記筐体20の短辺の
内部接続部21aの反対側近傍まで延出され、屈曲部2
2bで逆くの字状に曲げられてから前記内部接続部21
aにその端部22cが半田付接続される形状となってい
る。
から延出して屈曲部22bで逆くの字状に曲げられて半
田付接続されるので引出し線22aを長くすることでボ
イスコイル22のスピーカ駆動時の上下動に対して引っ
張り余裕が確保され、ボイスコイル22の円滑な駆動を
可能としている。なお、更にこの引出し線22aはボイ
スコイル22の本体からの引出し部分と前記内部接続部
21a間に高低差(内部接続部21aを高くする)を設
けることで、前記引出し線22aの上下動に対する引っ
張り余裕を更に確保し、後述の振動板23の振幅向上に
よる出力の向上等スピーカとしての音響特性の向上にも
寄与している。
延出されたボイスコイルの引出し線22aを内部接続部
21aに端部22cを半田付接続しているので、引出し
線22aは短径方向を往復する形で用いられ、ボイスコ
イル22の短径方向の重量バランスを確保しやすく振動
板23の異常振動を抑制する上でも効果を有するもので
ある。
スコイル22の上端を中央に接着結合するとともに、そ
の周縁を前記筐体20に接着結合して前記筐体20の上
部開口面を覆っている。
タであり、その外面に制動布24bを貼り付けた状態で
前記振動板23を覆うように筐体20に取付けられてい
る。このプロテクタ24によって振動板23を外力から
保護するとともに、制動布24bによって振動板23の
共振時の過大な振幅を抑制している。
ずにレーザ照射によって微小な孔を複数個穿孔すること
で制動布24bを削除することが可能であり、スピーカ
の組立工程中にこのレーザ照射による穿孔工程を設ける
事で、スピーカの音響特性の違いによる振動板23の変
更とそれに伴う共振周波数の違いによる制動布24bの
変更を組み立て工程におけるレーザ照射による穿孔条件
の変更のみで対応し、生産性の向上、部品点数の削減に
寄与することも可能である。
の磁性材料を折り曲げて形成したヨーク25a上に矩形
形状のマグネット25bおよび矩形形状の上部プレート
25cを夫々接着結合により一体化して形成し、上部プ
レート25cと前記ヨーク25aの折り曲げて形成され
た壁部25d間にボイスコイル22がはまり込む磁気ギ
ャップ25eを設けている。
0に前記振動板23によって装着されたボイスコイル2
2の一部を前記磁気ギャップ25eに嵌め込むように筐
体20の下面の開口部に圧入保持され、接着剤を塗布し
て固着される。
折り曲げて形成したことで各コーナ部25fは空隙を持
ち、前記磁気ギャップ25eはこのコーナ部25fで外
方に向かって開口されているが、前述のボイスコイル2
2のコーナ部から延出された引出し線22aは上方から
見て前記磁気ギャップ25eのコーナ部25fと重なる
ようにして磁気回路部25外へ引き出されている。
の下端部近傍から延出される場合は、磁気ギャップ25
eからこのコーナ部25fを通じて磁気回路部25外に
延出され、この引出し線22aがボイスコイル22の上
端近傍から延出される場合は、スピーカ駆動時のボイス
コイル22の上下動時または最大振幅時にこの引出し線
22aのボイスコイル22の本体からの引出し部分が磁
気ギャップ25e内に位置する事があっても引出し線2
2aが前記磁気回路部25と衝突することはないので、
いわゆる磁気ギャップ不良といわれる異音の発生はな
い。
回路部25との衝突を考慮することのない構成となるの
で、スピーカの薄型化にも寄与できるものである。
り曲げて4面形成するものとして説明したが、磁気効率
の若干の低下はあるが短径側の壁部を形成しない事で、
磁気回路部25の筐体20への圧入時の位置決めが容易
となり、スピーカ組立時の組立工数の向上が行えるもの
である。
イル22は矩形状に巻回されたものを前提として説明し
たが、筐体20が上下面に開口を有し、磁気回路部25
も振動板23、ボイスコイル22の筐体20への装着
後、圧入装着されるものであるため、ボイスコイル22
の形成を筐体20の下開口面から筐体20内に突出させ
た下型凸部(図示せず)に巻回し、ボイスコイル22表
面の熱融着層を加熱固化してボイスコイル22を筐体2
0内または若干突出させた状態で矩形形状に形成した後
振動板23への接合を行う事で、予め仕掛品としてボイ
スコイル22を作製することによるボイスコイル22の
搬送時の取り扱いによる変形や取り扱いの煩雑さを回避
することも可能である。
て、携帯電話などにおいてスペースを有効に活用した狭
幅の矩形型のスピーカの提供が可能となるものである。
バの分解斜視図 (b)同要部である筐体を裏返した状態の斜視図
するための上面図
Claims (5)
- 【請求項1】 略矩形形状体の上下に開口面を設け、両
端の短径部分に夫々一端が露出して内部接続部となり、
他端を外部接続部とした端子をインサート成形した筐体
と、この内部に略矩形状に巻回され、両端が前記内部接
続部と電気的に接続されたボイスコイルと、前記ボイス
コイルの上端面と接合されるとともに、前記上部開口面
に装着された振動板と、前記下部開口面に装着され、前
記ボイスコイルが嵌め込まれる磁気ギャップを設けた略
矩形の磁気回路部とで構成されるスピーカであって、前
記露出部は短径の略コーナ部分に位置し、少なくとも前
記露出部と電気的に接続されたボイスコイルの引出し線
がその同じ短径の反対側近傍から延出されたものである
スピーカ。 - 【請求項2】 ボイスコイルの引出し線が短径の反対側
近傍を屈曲点として前記露出部側に延出され、略逆く字
状に曲げられて巻回されたボイスコイル本体に一体とし
た請求項1に記載のスピーカ。 - 【請求項3】 延出された引出し線のボイスコイル本体
側と前記露出部との電気的接続点間が上下差を設けた請
求項1または請求項2に記載のスピーカ。 - 【請求項4】 磁気ギャップのコーナ部が少なくとも外
方に向かって開かれた磁気回路部であり、引出し線がボ
イスコイル本体の略コーナ部近傍から外方に引き出され
た構成の請求項1または請求項2に記載のスピーカ。 - 【請求項5】 磁気ギャップの短径側が少なくとも外方
に向かって開かれた磁気回路部であり、引出し線がボイ
スコイル本体の短径側から外方に引き出された構成の請
求項1または請求項2に記載のスピーカ。
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