JP2010232763A - スピーカ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】角型のスピーカの生産性をさらに向上することができるスピーカ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】磁気回路60のヨーク30には、一枚のシート状の金属材料を折り曲げ加工してなり、矩形の底板31及びその底板31の4辺からそれぞれ立ち上げる4つの側壁32を有するものを用いるレシーバ1であって、このヨーク30をフレーム20の上側に配置してそのフレーム20に嵌め込むときに嵌り合い、ヨーク30のフレーム20からの抜け落ちを規制するための一対の凹部29aと凸部34からなる係合手段を設け、その係合手段の凹部29aをフレーム20に設け、凸部34をヨーク30に設け、レシーバ1を組み立てるとき、一方向(上側)からフレーム20,ヨーク30,マグネット40,ポールピース50,ボイスコイル70,振動板80をこの順で組み付けて結合する。
【選択図】図14

Description

本発明は、主として携帯電話機のレシーバに使用されるスピーカ及びその製造方法に関する。
携帯電話機の小型化に対応するため、従来丸型(円形)が一般的であったスピーカの角型化(矩形化)が進む中、ヨークとスピーカの生産性を向上するため、図28に示すように、ヨーク200は、あらかじめ外形抜きを実施した一枚のシート状の金属材料を折り曲げ加工して、曲げ起こし部200aを4箇所設けて有底状の4角枠形に形成し、そのヨーク200を用いて組み立てられた角型のスピーカがある(特許文献1、2参照)。
このスピーカは、角型のマグネットを前記ヨーク200と四角板形の上部プレートにより挟持して磁気回路を構成し、この磁気回路を樹脂成形で4角枠形に形成されたフレームの下側に配置して、前記ヨーク200をフレームに圧入すると共に、この両者間に接着剤を介在させて結合する一方、角型のボイスコイルの上端を振動板の中央に接着結合し、振動板をフレームの上側に配置して、振動板の周縁部をフレームに接着結合してフレームの上部開口面を覆い、ボイスコイルを磁気ギャップに嵌め込んで完成されていた。
特開2003−37892号公報 特開2003−37895号公報
この種スピーカの組み立て性の容易化の目標は、同一方向(一方向)から全ての構成部品を組み付けて結合することと言える。しかしながら、前記従来のスピーカでは、フレームに対しヨーク,マグネット,上部プレート、つまり磁気回路は下側から、振動板,ボイスコイル、つまり振動系は上側からと、それぞれ、逆方向(二方向)から組み付けられるため、スピーカの生産性の向上には十分な余地が残されていた。
そこで本発明は、角型のスピーカの生産性をさらに向上することができるスピーカ及びその製造方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するため、本発明のスピーカは、磁気回路を構成するヨーク,マグネット,ポールピースと、振動系を構成する振動板,ボイスコイルと、前記磁気回路と振動系とを保持するフレームとを備え、前記ヨークには、一枚のシート状の金属材料を折り曲げ加工してなり、矩形の底板及びその底板の4辺からそれぞれ立ち上げる4つの側壁を有するものを用いるスピーカであって、前記ヨークを前記フレームの上側に配置してそのフレームに嵌め込むときに嵌り合い、前記ヨークの前記フレームからの抜け落ちを規制するための一対の凹部と凸部からなる係合手段を設け、その係合手段の凹部と凸部のうち、一方を前記フレームに設け、他方を前記ヨークに設けたことを特徴とするもので、スピーカを組み立てるとき、一方向(上側)からフレーム,ヨーク,マグネット,ポールピース,ボイスコイル,振動板をこの順で組み付けて結合することができるようになり、スピーカの生産性向上を図ることができる。
本発明のスピーカにおいて、前記ヨークの底板の4つの角部には、前記ボイスコイルの4つの角部を下側から支え、かつ前記ボイスコイルの4つの角部内面を規制するボイスコイル位置決め治具を前記ヨークの下側から挿入するための切り欠き部を設けることが好ましく、また、前記ボイスコイル位置決め治具は、前記ヨーク,マグネット,ポールピースの各位置決め治具を兼ねることがさらに好ましい。この場合、ボイスコイルを初め、ヨーク,マグネット,ポールピースの位置精度を容易に確保できるようになり、スピーカの生産性向上を組み立て精度を低下させることなく図ることができる。
また、本発明のスピーカの製造方法は、磁気回路を構成するヨーク,マグネット,ポールピースと、振動系を構成する振動板,ボイスコイルと、前記磁気回路と振動系とを保持するフレームとを備え、前記ヨークには、一枚のシート状の金属材料を折り曲げ加工してなり、矩形の底板及びその底板の4辺からそれぞれ立ち上げる4つの側壁を有するものを用いるスピーカの製造方法であって、前記ヨークを前記フレームの上側に配置してそのフレームに嵌め込むときに嵌り合い、前記ヨークの前記フレームからの抜け落ちを規制するための一対の凹部と凸部からなる係合手段を設け、その係合手段の凹部と凸部のうち、一方を前記フレームに設け、他方を前記ヨークに設けておき、前記フレームに上側から前記ヨークを嵌め込み、かつ前記凹部と凸部を嵌め合う第1の工程と、前記ヨークの底板の上に上側から前記マグネットを載置して接着結合すると共に、そのマグネットの上に上側から前記ポールピースを載置して接着結合し、前記磁気回路を形成する第2の工程と、前記磁気回路の磁気ギャップに上側から前記ボイスコイルを嵌め込む第3の工程と、前記フレームの上に上側から前記振動板を載置してその振動板の下面周縁部を前記フレームに接着結合すると共に、その振動板の下面中央部に前記ボイスコイルを接着結合し、前記振動系を構成する第4の工程とを含むことを特徴とするもので、スピーカを組み立てるとき、一方向(上側)からフレーム,ヨーク,マグネット,ポールピース,ボイスコイル,振動板をこの順で組み付けて結合することができるようになり、スピーカの生産性向上を図ることができる。
本発明のスピーカの製造方法において、前記ヨークの底板の4つの角部には、前記ボイスコイルの4つの角部を下側から支え、かつ前記ボイスコイルの4つの角部内面を規制するボイスコイル位置決め治具を前記ヨークの下側から挿入するための切り欠き部を設けておき、前記第3の工程で前記ボイスコイルをボイスコイル位置決め治具を用いて位置決めすることが好ましく、また、前記ボイスコイル位置決め治具は、前記ヨーク,マグネット,ポールピースの各位置決め治具を兼ね、前記第1の工程及び第2の工程で前記ヨーク,マグネット,ポールピースを前記ボイスコイル位置決め治具を用いて位置決めすることが好ましい。この場合、ボイスコイルを初め、ヨーク,マグネット,ポールピースの位置精度を容易に確保できるようになり、スピーカの生産性向上を組み立て精度を低下させることなく図ることができる。
本発明のスピーカ及びその製造方法によれば、スピーカを組み立てるとき、主として一方向から構成部品を組み付けて結合することができるようになり、角型のスピーカの生産性をさらに向上することができるスピーカ及びその製造方法を提供することが可能となる。
本発明のスピーカの一実施形態のレシーバの分解斜視図である。 同レシーバの外観を示す平面図である。 同レシーバの外観を示す底面図である。 同レシーバの外観を示す前面図(長辺側の側面図)である。 同レシーバの外観を示す左側面図(短辺側の側面図)である。 同レシーバの内部構造を示す図2のA−A線断面図である。 同レシーバの内部構造を示す図2のB−B線断面図である。 同レシーバの外部接続端子を示す斜視図である。 同レシーバの外部接続端子の固定構造を示す斜視図である。 同レシーバのボイスコイルのリード線の外部接続端子への接続構造を示す斜視図である。 同レシーバのボイスコイルのリード線と振動板との関係を示す斜視図である。 (a)は同レシーバのヨークを斜め上方から見た拡大斜視図、(b)は同レシーバのヨークを斜め下方から見た拡大斜視図である。 同レシーバのヨークのフレームからの抜け止め構造を示す斜視図である。 同レシーバの組み立て方法の概略を示す斜視図である。 同レシーバの組み立て治具の要部拡大斜視図である。 同レシーバの組み立て工程の第1の工程の説明図である。 同レシーバの組み立て工程の第2の工程の説明図である。 同レシーバの組み立て工程の第3の工程の説明図である。 同レシーバの組み立て工程の第4の工程の説明図である。 同レシーバの組み立て工程の最終の工程の説明図である。 同レシーバの組み立て工程の第1の工程から第3の工程での構成部品の位置決め状態を示す正面図である。 同レシーバの組み立て工程の第1の工程から第3の工程での構成部品の位置決め状態を示す背面図である。 同レシーバの組み立て工程の第1の工程から第3の工程での構成部品の位置決め状態を示す図21のC−C線断面図である。 同レシーバの組み立て工程の第1の工程から第3の工程での構成部品の位置決め状態を示す図21のD−D線断面図である。 同レシーバの組み立て工程の第3の工程と第1の工程の間に実施するボイスコイルのリード線の外部接続端子への接続工程の説明図である。 ボイスコイルのリード線の外部接続端子への接続工程のフーミング作業の説明図である。 ボイスコイルのリード線の外部接続端子への接続工程の結線作業の説明図である。 従来の角型のスピーカに用いられていたヨークを示す斜視図である。
以下、本発明のスピーカの一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、携帯電話機の受話音を再生するレシーバで本発明のスピーカを説明する。
図1〜図13を参照してレシーバ1の構造を説明する。
このレシーバ1は、2本の外部接続端子10を取り付けたフレーム20,ヨーク30,マグネット40,ポールピース50,ボイスコイル70,振動板80,バッフル100,制動布110から構成され、またこれら構成部品の外形形状の矩形化により、矩形型(角型)に構成されている。
フレーム20は、樹脂成形により矩形枠形に形成されており、中央部に上下面貫通の矩形の磁気回路収容孔21を有し、上面にはその外周縁に沿って上面縁壁20aを立ち上げている。
ヨーク30は、一枚のシート状の金属材料を折り曲げ加工してなり、矩形の底板31及びその底板31の4辺からそれぞれ立ち上げる4つの矩形の側壁32を有し、このヨーク30の底板31の上に厚みのある矩形(ただし、4つの角部には丸みが付けられている。)のマグネット40が載置されて接着剤により接着結合され、このマグネット40の上に矩形板形(ただし、4つの角部には丸みが付けられている。)のポールピース50が載置されて接着剤により接着結合され、これらヨーク30,マグネット40,ポールピース50により矩形の磁気回路60が構成されている。この磁気回路60は、ヨーク30の各側壁32とポールピース50との間に矩形の磁気ギャップ61を形成している。
そして、この磁気回路60のヨーク30がフレーム20の磁気回路収容孔21に嵌め込まれて接着剤により接着結合され、磁気回路60がフレーム20の内側に一体に保持されている。
この磁気回路60のポールピース50には、マグネット40への接着面に矩形状の接着剤逃がし溝51が設けられている。この接着剤逃がし溝51は、ポールピース50の上下面(表裏面)に設けられており、レシーバ1を組み立てるとき、ポールピース50を表裏どちらでも使用できるようにしている。
ボイスコイル70は、良導電性の巻き線を矩形に巻回して矩形筒型(ただし、4つの角部には丸みが付けられている。)に形成している。振動板80は、樹脂や金属のフィルムからなり、矩形の外形を有し、樹脂成形により矩形枠形に形成された振動板リング81が振動板80の下面周縁部に接着剤により接着結合されている。この振動板80の下面中央部にボイスコイル70の上端が接着剤により接着結合されて矩形の振動系90が構成されている。
そして、この振動系90の振動板80の周縁部がフレーム20の上面周縁部に振動板リング81を介して載置されて接着剤により接着結合され、振動系90がフレーム20に保持され、フレーム20の上面を覆っている振動板80の中央部から磁気回路60の磁気ギャップ61にボイスコイル70が垂下されて嵌め込まれている。
こうして、矩形の磁気回路60と矩形の振動系90とが矩形枠形の一つのフレーム20により一体に保持されて矩形型のレシーバ1が構成されている。
また、このレシーバ1の上面側(正面側)には矩形のバッフル100が被着されている。このバッフル100は、一枚のシート状の金属材料のプレス加工により縁付きの浅い蓋状に形成され、バッフル100の縁部が振動板80の周縁部及び振動板リング81を挟んでフレーム20の上面周縁部に載置されて接着剤により接着結合されており、振動板80を覆いそれを保護している。このバッフル100の振動板80の中央部と対向する箇所には、レシーバ1の正面音孔として内外面貫通の小孔101が複数(2つ)設けられている。
さらに、バッフル100の上面(外面)には、通気性を有する制動布110が接着剤により貼り付けられている。この制動布110は、各小孔101を覆い振動板80の共振時の過大な振幅を抑制している。
ところで、このレシーバ1のフレーム20に取り付けられる2本の外部接続端子10は、それぞれ、良導電性の金属板の打ち抜き及び曲げ加工により形成され、フレーム20の長手方向の長さとフレーム20の厚み方向の板厚とフレーム20の短手方向の幅を有する板バネからなり、外部接続端子10の板バネ先端部(自由端部)には、上面が凹、下面が凸になる山状の外部接点11が設けられると共に、外部接続端子10の板バネ基端部(固定端部)には、そこから同一平面内でフレーム20の短辺部に沿って直角に突出する平板状の内部接点12が設けられ、外部接続端子10が全体としてL字形に形成されている。また外部接続端子10の板バネ基端部には、上下面貫通のフレーム固定孔13が設けられると共に、内部接点12の先端側には、折り曲げで下向きに突出するフレーム固定片14が連設されている。
一方、フレーム20の下面には、その長辺部の一端部下面から他端部下面を経由して短辺部の一端部下面に連続的に形成されるL字形の端子収容凹部22が180°点対称に2つ設けられており、この2つの端子収容凹部22内に外部接続端子10が1本ずつ収容されて、2本の外部接続端子10がフレーム20の下面側で180°点対称に配置されている。
外部接続端子10のフレーム20への固定は、端子収容凹部22の天面から下向きに突出して設けられた端子固定リブ23をフレーム固定孔13を介して外部接続端子10の板バネ基端部に貫通させ、その端子固定リブ23の先端を加熱して溶潰するカシメと、フレーム20の短辺部の一端部下面にある各端子収容凹部22の先端側に連続して設けられた圧入溝24へのフレーム固定片14の圧入とで行われている。
こうして、フレーム20に取り付けられた2本の外部接続端子10の外部接点11は、フレーム20の4つの角部のうち、対角方向にある2つの角部付近で、端子収容凹部22の一端部からフレーム20の下面より下側に突出保持され、レシーバ1が携帯電話機の筐体に取り付けられたとき、プリント回路基板に設けられた接触パッドに押し付けられて接触し、プリント回路基板に構成された回路に電気的に接続するようになっている。
また、2本の外部接続端子10の内部接点12は、各端子収容凹部22の天面に設けられたフレーム20の上面に貫通する天窓25を通して、フレーム20の4つの角部のうち、対角方向にある残り2つの角部を含むフレーム20の短辺部の一端側で、フレーム20の上面に露出され、ボイスコイル70から引き出された2本のリード線71を接続するようになっている。
そして、2本の外部接続端子10は、レシーバ1が携帯電話機の筐体に取り付けられたとき、プリント回路基板に構成された回路にボイスコイル70を電気的に接続するようになっている。
ここで、ボイスコイル70の2本のリード線71は、ボイスコイル70の上部における略180°点対称な2箇所、具体的にはボイスコイル70の4つの角部のうち、対角方向にある2つの角部を含むボイスコイル70の短辺部の一端側であって、内部接点12が配置されていないフレーム20の2つの角部に対応する2つの角部を含むボイスコイル70の短辺部の一端側から引き出され、そこからボイスコイル70の短辺部に対して略直角にボイスコイル70の長手方向外側へ向かって延ばされて、接続対象の内部接点12が一端側に配置されているフレーム20の短辺部の他端側の上面側に延ばされ、そこで略直角に曲げられて接続対象の内部接点12に向かって延ばされ、各リード線71の末端が接続対象の内部接点12の上面にスポット溶接又は半田付けにより機械的及び電気的に接続されている。
このように、ボイスコイル70の2本のリード線71は、ボイスコイル70の上部における略180°点対称な2箇所から引き出され、かつフレーム20の短辺部とその上にある振動板80の周縁部との間の空隙で、フレーム20及び振動板80とは非接触で、略180°点対称なL形に曲げられて弛みを持って接続対象の内部接点12まで延ばされ、そこにスポット溶接又は半田付けにより機械的及び電気的に接続されている。
また、フレーム20の上面縁壁20aであって、ボイスコイル70の2本のリード線71の屈曲部より先の部分の延長線上の2箇所には、それぞれ、リード線フォーミング用の切り欠き部26が設けられている。この切り欠き部26は、V字形の切り欠き形状を有し、切り欠き部26の略半円形の閉鎖底面(頂部内面)を各切り欠き部26と内部接点12の間にあるフレーム20の上面より下側に形成し、切り欠き部26と内部接点12の間にあるフレーム20の上面に、切り欠き部26の略半円形の閉鎖底面をそのまま一直線に内部接点12まで延設するようなリード線フォーミング用のガイド溝27が設けられている。これら一連の切り欠き部26及びガイド溝27は、フレーム20の180°点対称な2箇所に設けられている。
また、フレーム20の振動板リング81の接着面となる上面周縁部には、内部接点12近傍の長辺部の一端部上面から他端部上面(角部)を経由して短辺部の一端部上面に連続的に形成されるL字形の接着剤逃がし溝28が180°点対称に2つ設けられている。この接着剤逃がし溝28は、振動板リング81の内周縁に沿って設けられている。
さらに、このレシーバ1には、ヨーク30をフレーム20の上側に配置してそのフレーム20の磁気回路収容孔21に嵌め込むときに嵌り合い、ヨーク30のフレーム20からの抜け落ちを規制するための一対の凹部と凸部からなる係合手段を設けるもので、ヨーク30の長辺側側壁32(ヨーク30の短手方向で対向する2側壁)の両側縁下部に角型の切り欠き部33を形成して、この長辺側側壁32の両側部の上部を下部より外側に突出させ、この突出部34を係合手段の凸部34としてヨーク30に設けている。
一方、ヨーク30の長辺側側壁32の外面間の相対間隔に対応するフレーム20の各長辺部の内面間の相対間隔(磁気回路収容孔21の短手方向の寸法)を、ヨーク30を形成するシート状の金属材料(金属板)の厚み(板厚)の略2倍小さくしておき、ヨーク30をフレーム20の上側に配置してそのフレーム20の磁気回路収容孔21に嵌め込むときに、ヨーク30の長辺側側壁32を受け入れて、係合手段の凸部34とヨーク嵌め込み方向で係合させる水平な上向き段差面29aを両側部に有する係合溝29を、フレーム20の各長辺部の内面に対向状に形成し、この係合溝29の上向き段差面29aを係合手段の凹部29aとしてフレーム20に設けている。
また、ヨーク30の底板31の4つの角部には、その各角部をそれぞれ四角形に落とす切り欠き部35を設けている。この切り欠き部35は、レシーバ1を組み立てるときに、ボイスコイル70の4つの角部を下側から支え、かつボイスコイル70の4つの角部内面を規制するボイスコイル位置決め治具Hを下側から挿入するためのものである。
ここで、ヨーク30の各側壁32は、底板31の4つの角部に設けている切り欠き部35の相互間にある底板31の4辺の直線部から立ち上げられており、ヨーク30の各側壁32の相互間にも空隙を有し、底板31の4つの角部に設けている切り欠き部35の上側は空隙になっている。
このレシーバ1の主たる構成部品、つまり2本の外部接続端子10を取り付けたフレーム20,ヨーク30,マグネット40,ポールピース50,ボイスコイル70,振動板80,バッフル100,制動布110は、それぞれ、180°点対称構造を有している。したがって、このレシーバ1は、180°点対称構造を有しており、携帯電話機の筐体に取り付けるときの左右(前後)の向きは問われない。
このような構造を有するレシーバ1は、外部回路から2本の外部接続端子10を通じてボイスコイル70に音声信号を入力し、ボイスコイル70を上下に駆動させて振動板80を振幅させ発音するものである。このとき、振動板80の背面側にあるフレーム20の内部空間は、ヨーク30の底板31の4つの角部に設けている切り欠き部35によりフレーム20の外部と連通されており、この切り欠き部35が音響抵抗補正用の孔(背面音孔)として機能している。また、磁気回路60のヨーク30の4つの側壁32により矩形のボイスコイル70の外形の4つの角部以外の直線部全てを覆うため、ボイスコイル70を貫く磁束密度の損失を軽減できる(一枚のシート状の金属材料を折り曲げ加工してなり、矩形の底板の4辺のうち、2辺から側壁を立ち上げるヨークに比べて)。
次に、図14〜図27を参照してレシーバ1の組み立て方法(製造方法)を説明する。
図14に示すように、レシーバ1の組み立ては、概略、2本の外部接続端子10を取り付けたフレーム20をレシーバ組み立て治具である一つのフレーム受け治具Aの上にセットした後、ヨーク30,マグネット40,ポールピース50,ボイスコイル70,振動板80,バッフル100,制動布110をこの順に上側(一方向)から組み付けて完了するものである。
図14に示すように、このレシーバ1の組み立てに用いるフレーム受け治具Aは、レシーバ1の自動組み立て機等の機器に水平に固定した矩形板形のベース部Bと、ベース部Bの上面中央部を一段高くして形成され、フレーム20の下面を下側から支える矩形のフレーム載置台Cと、ベース部Bの上面からフレーム載置部Cの周囲に立ち上げ、フレーム載置台Cの上に載置されたフレーム20の外側面を規制して前後左右位置を位置決めするフレーム位置決め部Dと、空気抜き等のためにベース部Bの下面中央部とフレーム載置台Cの上面中央部の間に形成される矩形の貫通孔Eと、フレーム20をフレーム載置台Cの上に載置したときに、フレーム20の下面より下側に突出している各外部接続端子10の外部接点11とフレーム載置台Cとの干渉を回避するため、フレーム載置台Cからフレーム位置決め部Dに一体的に形成される切り欠き部Fと、フレーム20をフレーム載置台Cの上に載置したときに、各外部接続端子10の内部接点12を下側から支え、ボイスコイル70のリード線71を接続対象の内部接点12の上面にスポット溶接又は半田付けするときの押圧を受け止めるため、フレーム載置台Cの上面から上方へ突出して形成された直方体形の端子支え部Gと、フレーム載置台Cの上面4箇所から垂直に立ち上げる4本の位置決めピンHからなるボイスコイル位置決め治具とを設けている。
図15に示すように、このボイスコイル位置決め治具を構成する4本の位置決めピンHは、フレーム20をフレーム載置台Cの上に載置したときに、そのフレーム20の磁気回路収容孔21の4つの角部に嵌り込み、そのフレーム20の磁気回路収容孔21にヨーク30を嵌め込んだときに、そのヨーク30の底板31の4つの角部に設けている切り欠き部35を通してヨーク30の4つの角落とし領域に嵌り込む位置に配置されている。この4本の位置決めピンHは、それぞれの上下中間部に、ボイスコイル70の4つの角部を下側から支えてボイスコイル70の上下位置を位置決めするための略L形の水平な上向き段差面Iを設け、またそれぞれの上向き段差面Iより上部に、ボイスコイル70の4つの角部内面を丸みを有する外面で規制してボイスコイル70の前後左右位置を位置決めするための略4分の1円筒形のボイスコイル位置決め部Jを設け、レシーバ1を組み立てるときに、ボイスコイル70の位置決めを行うと共に、それぞれの上向き段差面Iより下部に、ヨーク30の底板31の4つの角部に設けている切り欠き部35の端面を直角な外面で規制してヨーク30の前後左右位置を位置決めするための略L字ブロック形のヨーク位置決め部Kを設け、またそれぞれのヨーク位置決め部Kの内面にボイスコイル位置決め部Jの丸みを有する内面に沿う丸みを付けて、それぞれの全長(全高)に、マグネット40及びポールピース50の4つの角部外面を丸みを有する内面で規制してマグネット40及びポールピース50の前後左右位置を位置決めするためのマグネット及びポールピース位置決め部Lを設け、ボイスコイル位置決め治具を構成する4本の位置決めピンHが、ヨーク30,マグネット40,ポールピース50の位置決め治具を兼ねるように構成している。
そして、レシーバ1の組み立ては、2本の外部接続端子10を取り付けたフレーム20を、レシーバ組み立て治具である一つのフレーム受け治具Aのフレーム載置台Cの上に上側からの落とし込みにより載置して、そのフレーム20の外側面をフレーム位置決め部Dの内面で規制し、フレーム20の前後左右位置を位置決めした状態でセットした後、第1の工程,第2の工程,第3の工程,第4の工程,最終の工程(第5の工程)と、第3の工程と第4の工程の間に実施するボイスコイル70の2本のリード線71と2本の外部接続端子10の内部接点12との接続工程とからなる組み立て工程で完了する。尚、フレーム20は、180°点対称構造を有しており、フレーム受け治具Aにセットするときのフレーム20の左右(前後)の向きは問われない。
図16,図21〜図24に示すように、第1の工程は、フレーム載置台Cの上にセットされているフレーム20に対しヨーク30を組み付けて接着結合する工程であり、フレーム20とヨーク30の接合面の一方又は両方に接着剤を塗布し、ヨーク30をフレーム20の磁気回路収容孔21にその4つの角部に嵌り込みそこで起立している4本の位置決めピンHをガイドにして上側からの落とし込みにより嵌め込む。このとき、ヨーク30の長辺側壁32がフレーム20の係合溝29に嵌り込むことにより、係合手段のヨーク30側の凸部34がフレーム20側の凹部29aにヨーク嵌め込み方向で係合し、係合手段がヨーク30のフレーム20からの抜け落ちを規制する。また、4本の位置決めピンHが、ヨーク30の底板31の4つの角部に設けている切り欠き部35に下側から挿入されて、その切り欠き部35を通してヨーク30の4つの角落とし領域に嵌り込み、ヨーク30の底板31の4つの角部に設けている切り欠き部35の端面を4本の位置決めピンHのそれぞれのヨーク位置決め部Kの外面で規制してヨーク30の前後左右位置を位置決めする。さらに、フレーム20とヨーク30は、それぞれ、180°点対称構造を有しており、ヨーク30をフレーム20に組み付けるときのヨーク30の左右(前後)の向きは問われない。これらにより、第1の工程でのヨーク30の組み付けがヨーク30の上側からの落とし込みだけで容易に、かつ精度良く行うことができる。
図17,図21〜図24に示すように、第2の工程は、第1の工程でフレーム20に組み付けたヨーク30にマグネット40及びポールピース50を組み付けて接着接合して、磁気回路60をフレーム20の内側に一体に保持した状態で構成する工程であり、ヨーク30とマグネット40の接合面の一方又は両方に接着剤を塗布し、マグネット40を4本の位置決めピンHの内側にその4本の位置決めピンHのそれぞれのマグネット及びポールピース位置決め部Lをガイドにして上側からの落とし込みにより嵌め込み、ヨーク30の底板31の上に載置する。次に、マグネット40とポールピース50の接合面の一方又は両方に接着剤を塗布し、ポールピース50を4本の位置決めピンHの内側にその4本の位置決めピンHのそれぞれのマグネット及びポールピース位置決め部Lをガイドにして上側からの落とし込みにより嵌め込み、マグネット40の上に載置する。このとき、4本の位置決めピンHが、マグネット40及びポールピース50の4つの角部外面を4本の位置決めピンHそれぞれのマグネット及びポールピース位置決め部Lで規制してマグネット40及びポールピース50の前後左右位置を位置決めする。また、ヨーク30,マグネット40,ポールピース50は、それぞれ、180°点対称構造を有しており、マグネット40及びポールピース50をヨーク30に組み付けるときのマグネット40及びポールピース50の左右(前後)の向きは問われない。これらにより、第2の工程でのマグネット40及びポールピース50の組み付けがマグネット40及びポールピース50の上側からの落とし込みだけで容易に、かつ精度良く行うことができる。
図18,図21〜図24に示すように、第3の工程は、第2の工程で構成した磁気回路60にボイスコイル70を組み付ける固定であり、ボイスコイル70を4本の位置決めピンHの外側にその4本の位置決めピンHのそれぞれのボイスコイル位置決め部Jをガイドにして上側からの落とし込みにより嵌め込み、磁気回路60の磁気ギャップ61に嵌め込む。このとき、4本の位置決めピンHが、ボイスコイル70の4つの角部を4本の位置決めピンHそれぞれの水平な上向き段差面Iで下側から支えると共に、ボイスコイル70の4つの角部内面を4本の位置決めピンHそれぞれのボイスコイル位置決め部Jの外面で規制してボイスコイル70の前後左右位置を位置決めする。また、磁気回路60,ボイスコイル70は、それぞれ、180°点対称構造を有しており、ボイスコイル70を組み付けるときのボイスコイル70の左右(前後)の向きは問われない。これらにより、第3の工程でのボイスコイル70の組み付けがボイスコイル70の上側からの落とし込みだけで容易に、かつ精度良く行うことができる。
図19に示すように、第4の工程は、フレーム載置台Cの上にセットされているフレーム20に対し振動板80を組み付けて接着結合すると共に、この振動板80に第3の工程で磁気回路60の磁気ギャップ61に嵌め込んだボイスコイル70を接着結合して、振動系90をフレーム20に一体に保持した状態で構成する工程であり、振動板80の振動板リング81とフレーム20の接合面の一方又は両方に接着剤を塗布すると共に、振動板80とボイスコイル70の接合面の一方又は両方に接着剤を塗布し、振動板80をフレーム20の上面縁壁20aの内側にその上面縁壁20aをガイドにして上側からの落とし込みにより嵌め込み、フレーム20の上面に載置し、振動板80の下面周縁部を振動板リング81を介してフレーム20の上面周縁部に接着結合すると共に、この振動板80の下面中央部にボイスコイル70の上端を接着結合する。このとき、振動板リング81をフレーム20の上面縁壁20aの内面で規制して振動板80の前後左右位置を位置決めする。また、フレーム20,磁気回路60,ボイスコイル70,振動板80は、それぞれ、180°点対称構造を有しており、振動板80を組み付けるときの振動板80の左右(前後)の向きは問われない。これらにより、第4工程での振動板80の組み付けが振動板80の上側からの落とし込みだけで容易に、かつ精度良く行うことができる。
図20に示すように、最終の工程では、第1の工程〜第4の工程で基本構造の組み立てが完了したレシーバ1に対し、バッフル100及び制動布110を組み付けて接着結合して、レシーバ1を完成する工程であり、バッフル100とフレーム20の接合面の一方又は両方に接着剤を塗布し、バッフル100をフレーム20の上面縁壁20aの内側にその上面縁壁20aをガイドにして上側からの落とし込みにより嵌め込み、バッフル100の縁部を振動板80の周縁部及び振動板リング81を挟んでフレーム20の上面周縁部に載置し、振動板80の周縁部及び振動板リング81を介してフレーム20の上面周縁部に接着結合し、フレーム20の上面側に被着固定する。このとき、バッフル100をフレーム20の上面縁壁20aの内面で規制してバッフル100の前後左右位置を位置決めする。また、フレーム20,バッフル100は、それぞれ、180°点対称構造を有しており、バッフル100を組み付けるときのバッフル100の左右(前後)の向きは問われない。これらにより、最終の工程でのバッフル100の組み付けがバッフル100の上側からの落とし込みで容易に、かつ精度良く行うことができる。制動布110は、バッフル100と制動布110の接合面の一方又は両方に接着剤を塗布し、フレーム20へ組み付ける前又は組み付けた後のバッフル100の上面に対し上側から貼り付けられる。
図25〜図27に示すように、第3の工程と第4の工程の間に実施するボイスコイル70の2本のリード線71と2本の外部接続端子10の内部接点12との接続工程では、図26の実線に示すように、第3の工程で磁気回路60の磁気ギャップ61に嵌め込んだボイスコイル70の上部における略180°点対称な2箇所から自由に延び出している2本のリード線71をそれぞれ接続対象の内部接点12の上を通過させ、その先にあるフレーム20の上面縁壁20aの切り欠き部26を通してフレーム20の外部に引き出し、フォーミング棒Mをフレーム20の上面縁壁20aの切り欠き部26からその閉鎖底面及びガイド溝27をガイドにしてリード線71の引き出し方向とは逆方向でフレーム20の上面側に挿入し、リード線71をフォーミング棒Mの先端に引っ掛けた状態で緊張させて、図26の二点鎖線に示すように、L形に曲げる(フォーミング)。この後、図27に示すように、リード線71を接続対象の内部接点12の上面にスポット溶接又は半田付けにより結線し、スポット溶接部又は半田付け部より先の不要部分をカットする。そして、図25に示すように、ボイスコイル70の2本のリード線71と2本の外部接続端子10の内部接点12とを接続した状態で第4の工程が実施される。
以上から明らかなように、本実施形態のレシーバ1及びその組み立て方法(製造方法)によれば、レシーバ1を組み立てるとき、一方向(上側)からフレーム20,ヨーク30,マグネット40,ポールピース50,ボイスコイル70,振動板80,バッフル100,制動布110をこの順で組み付けて結合することができるようになり、レシーバ1の生産性向上を図ることができる。
また、ボイスコイル70を初め、ヨーク30,マグネット40,ポールピース50の位置精度を容易に確保できるようになり、レシーバ1の生産性向上を組み立て精度を低下させることなく図ることができる。
したがって、レシーバ1を組み立てるとき、主として一方向から構成部品を組み付けて結合することができるようになり、角型のレシーバ1の生産性をさらに向上することができるレシーバ1及びその製造方法を提供することが可能となる。
尚、本実施形態では、ヨークの長辺側側壁と同一平面内に設けるヨーク側の凸部と、その凸部にヨークのフレームへの嵌め込み方向で係合するフレーム側の凹部とからなる係合手段を示したが、例えばヨーク側の凸部は、長辺側側壁の延長部を略直角に折り曲げて設けたり、長辺側側壁の一部を切り起こして設けてもよく、このようなヨーク側の凸部と、その凸部にヨークのフレームへの嵌め込み方向で係合するフレーム側の凹部とからなる係合手段であってもよい。またヨークの長辺側側壁に上方に開口した切り欠き部を設け、この切り欠き部を係合手段の凹部としてヨーク側に設け、このようなヨーク側の凹部とその凹部にヨークのフレームへの嵌め込み方向で係合するフレーム側の凸部とからなる係合手段であってもよい。つまりヨーク側に係合手段の凹部を設け、フレーム側に係合手段の凸部を設けてもよい。さらに係合手段は、ヨークの短辺側側壁とフレームとの間に設けてもよい。
また、本実施例では、2本の外部接続端子は成形後のフレームに取り付けたが、インサート成形で取り付けてもよい。ボイスコイルはボビン無しのものを示したが、ボビン付きのものであってもよく、この場合、ボイスコイルをボイスコイルボビンを介して振動板に接着結合してもよい。
以上、本実施形態は本発明のスピーカ及びその製造方法を携帯電話機の受話音を再生するレシーバとその製造方法で本発明を説明したが、本発明は本実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形実施することができるものである。
1 レシーバ(スピーカ)
10 外部接続端子
20 フレーム
29a 凹部(係合手段)
30 ヨーク
31 底板
32 側壁
34 凸部(係合手段)
35 切り欠き部
40 マグネット
50 ポールピース
60 磁気回路
61 磁気ギャップ
70 ボイスコイル
80 振動板
90 振動系
H 位置決めピン(ボイスコイル位置決め治具)

Claims (6)

  1. 磁気回路を構成するヨーク,マグネット,ポールピースと、振動系を構成する振動板,ボイスコイルと、前記磁気回路と振動系とを保持するフレームとを備え、前記ヨークには、一枚のシート状の金属材料を折り曲げ加工してなり、矩形の底板及びその底板の4辺からそれぞれ立ち上げる4つの側壁を有するものを用いるスピーカであって、前記ヨークを前記フレームの上側に配置してそのフレームに嵌め込むときに嵌り合い、前記ヨークの前記フレームからの抜け落ちを規制するための一対の凹部と凸部からなる係合手段を設け、その係合手段の凹部と凸部のうち、一方を前記フレームに設け、他方を前記ヨークに設けたことを特徴とするスピーカ。
  2. 前記ヨークの底板の4つの角部には、前記ボイスコイルの4つの角部を下側から支え、かつ前記ボイスコイルの4つの角部内面を規制するボイスコイル位置決め治具を前記ヨークの下側から挿入するための切り欠き部を設ける請求項1に記載のスピーカ。
  3. 前記ボイスコイル位置決め治具は、前記ヨーク,マグネット,ポールピースの各位置決め治具を兼ねる請求項2に記載のスピーカ。
  4. 磁気回路を構成するヨーク,マグネット,ポールピースと、振動系を構成する振動板,ボイスコイルと、前記磁気回路と振動系とを保持するフレームとを備え、前記ヨークには、一枚のシート状の金属材料を折り曲げ加工してなり、矩形の底板及びその底板の4辺からそれぞれ立ち上げる4つの側壁を有するものを用いるスピーカの製造方法であって、前記ヨークを前記フレームの上側に配置してそのフレームに嵌め込むときに嵌り合い、前記ヨークの前記フレームからの抜け落ちを規制するための一対の凹部と凸部からなる係合手段を設け、その係合手段の凹部と凸部のうち、一方を前記フレームに設け、他方を前記ヨークに設けておき、前記フレームに上側から前記ヨークを嵌め込み、かつ前記凹部と凸部を嵌め合う第1の工程と、前記ヨークの底板の上に上側から前記マグネットを載置して接着結合すると共に、そのマグネットの上に上側から前記ポールピースを載置して接着結合し、前記磁気回路を形成する第2の工程と、前記磁気回路の磁気ギャップに上側から前記ボイスコイルを嵌め込む第3の工程と、前記フレームの上に上側から前記振動板を載置してその振動板の下面周縁部を前記フレームに接着結合すると共に、その振動板の下面中央部に前記ボイスコイルを接着結合し、前記振動系を構成する第4の工程とを含むことを特徴とするスピーカの製造方法。
  5. 前記ヨークの底板の4つの角部には、前記ボイスコイルの4つの角部を下側から支え、かつ前記ボイスコイルの4つの角部内面を規制するボイスコイル位置決め治具を前記ヨークの下側から挿入するための切り欠き部を設けておき、前記第3の工程で前記ボイスコイルをボイスコイル位置決め治具を用いて位置決めする請求項4に記載のスピーカの製造方法。
  6. 前記ボイスコイル位置決め治具は、前記ヨーク,マグネット,ポールピースの各位置決め治具を兼ね、前記第1の工程及び第2の工程で前記ヨーク,マグネット,ポールピースを前記ボイスコイル位置決め治具を用いて位置決めする請求項5に記載のスピーカの製造方法。
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