JP3246123B2 - サウンダーおよびその製造方法 - Google Patents

サウンダーおよびその製造方法

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一也 山崎
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  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種移動体通信機器など
に組み込まれ、特定の周波数帯域を再生することによっ
てリンガー音と呼ばれる呼び出し音を鳴らせるために使
用されるサウンダーおよびその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のサウンダーについて図面
を用いて説明する。図4は従来のサウンダーの構成を示
す正面半断面図であり、図4において10はセンターポ
ール部を有するプレート、11はこのプレート10の周
縁上面に結合されたリング状のマグネット、12はプレ
ート10のセンターポール部の外周にはめ込まれたコイ
ル、13はプレート10の底面に結合された端子板であ
り、コイル12の引き出し線を接続する外部接続端子1
3aを備えている。14は上記プレート10の外周面と
このプレート10に結合されたマグネット11の外周面
ならびに上面を結合した下ケース、15はこの下ケース
14の上面に外周部を結合した振動板、16は上記下ケ
ース14の上部に結合された上ケースであり、上面に放
音穴16aを設けると共に振動板15上に空気室17を
形成する構成としている。
【0003】このように構成された従来のサウンダー
は、外部接続端子13aを介してコイル12に矩形波信
号を印加するとマグネット11とプレート10によって
構成される磁気回路によって磁界が発生し、この磁界に
よって発生する磁力がパーマロイなどの高透磁性材料か
らなる振動板15をプレート10のセンターポール部の
上面へ吸着するように引き下げて湾曲させる。この時、
コイル12に印加される信号が矩形波であるために振動
板15は湾曲しては元の位置に戻る動作を繰り返して行
い、この動作によって特定の周波数帯域を再生するよう
に構成されたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では数多くの部品を組み合わせた構成としている
ために小型化しにくいと共に部品コストと工数アップに
つながるばかりでなく、図4に示すギャップ寸法Hが精
度良く保証できないという問題があった。
【0005】すなわち、ギャップ寸法Hはプレート1
0、マグネット11、下ケース14の各部品精度ならび
に接着剤を用いた組み立て精度によって決まり、一般に
多く用いられていたサウンダーを例に挙げると、ギャッ
プ寸法Hの寸法は0.15±0.01mmの基準値に対し
て±0.02mm程度の公差までバラツキが発生してい
た。このギャップ寸法Hは小さくなると最低共振周波数
0が下がり、大きくなると最低共振周波数f0が上がる
ばかりでなく、ギャップ寸法Hが0.01mm狂うことに
より出力音圧が約2dB低下するという性能上の問題が
発生するものであった。
【0006】本発明はこのような従来の課題を解決し、
小型で高性能なサウンダーと、これを高品質で製造する
ことが可能な製造方法を同時に実現するサウンダーおよ
びその製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明によるサウンダーおよびその製造方法は、イン
サート成形によりセンターポール部を有するプレートを
中心部に保持すると共に上下方向に挿通するリード線引
き出し用の穴を設けた樹脂マグネットからなるリング状
のマグネットと、上記プレートのセンターポール部の外
周に配置されたコイルと、このコイルの始終端を接続す
ると共に外部引き出し端子を備え上記プレートの底面に
結合された端子板と、上記プレートの上部に所定の空隙
を設けて配置され外周部を上記マグネットの上面に結合
した振動板と、この振動板の放射音を外部へ導く放射音
導を備え振動板の前面を塞ぐように上記マグネットの周
縁に結合された有底状の共鳴カバーからなる構成とし、
上記リング状のマグネットの中心部にインサート成形さ
れたセンターポール部を有するプレートの底面に端子板
を結合し、このプレートのセンターポール部の外部にコ
イルをはめ込むように近付けた状態でプレートに設けた
コイル引き出し線引き出し用の穴を下面から吸引するこ
とによりコイルの始終端を引き出してからコイルをはめ
込むと共に、引き出したコイルの始終端を上記端子板に
接続して後、振動板を上記マグネットの上面に載置する
と共にこの振動板の上面を塞ぐ共鳴カバーをマグネット
の周縁に結合する製造方法としたものである。
【0008】
【作用】この構成により樹脂マグネットからなるマグネ
ットを成形する際にプレートをインサート成形し、この
マグネットの上面に振動板の外周部を結合するためにギ
ャップ寸法が精度良く安定して確保でき、性能と品質を
同時に向上することができる。さらに、部品点数削減に
よるコストダウンと組み立て工数の削減によるコストダ
ウンも合わせて実現することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を用い
て説明する。図1(a),(b)は同実施例によるサウ
ンダーの構成を示す平面図と、この平面図におけるA−
O−B断面を示した正面断面図であり、図1(a),
(b)において1は樹脂マグネットを射出成形して得ら
れたリング状のマグネット、2は上記マグネット1の射
出成形時にインサート成形されたプレートであり、この
プレート2はセンターポール部を有すると共にコイル引
き出し線を引き出すための穴2aと背面開口のための穴
2bを備えた構成としている。
【0010】3は上記プレート1のセンターポール部外
周にはめ込まれたコイルであり、その始終端は上記プレ
ート1の穴2aより引き出され、プレート2の底面に結
合された端子板4の電極部(図示せず)に接続されてい
る。また、端子板4は薄形化を図るために樹脂フィルム
に電極部を形成したフレキシブルタイプを用いている。
5は振動板であり、高透磁性材料のパーマロイを用いた
積層型の2重構造とし、外周部を上記マグネット1の上
面に結合している。
【0011】6は振動板5の上面を塞ぐようにする状態
でマグネット1の外周面に結合された有底状の共鳴カバ
ーであり、振動板5の上面に空気室7を形成すると共
に、この空気室7と外部とを連通する放射音導6aを側
面に設けた構成としている。8は外部引き出し端子であ
り、端子板4に設けた穴を挿通して共鳴カバー6に結合
されて半田付けされている。
【0012】図2(a),(b)は上記プレート2をイ
ンサート成形したマグネット1を示した平面図と正面断
面図であり、図2(b)に示す寸法Hがプレート2のセ
ンターポール部と振動板5とのギャップ寸法を示すもの
である。
【0013】このように構成された本発明のサウンダー
は、樹脂マグネットを用いてマグネット1を射出成形す
る際にプレート2をインサート成形することにより、従
来のサウンダーで問題とされたギャップ寸法Hを高精度
に、かつ安定して確保することが可能となり、従来品と
同仕様のもので比較するとギャップ寸法Hは0.15±
0.005mmを保証することが可能となり、性能・品質
を含めて大きな向上を図ることが可能となる。
【0014】また、共鳴カバー6をマグネット1に結合
する構成とすることによって従来の上ケース16と下ケ
ース14の部品を兼ねることも可能となり、上記インサ
ート成形と合わせて部品点数の削減と組み立て工数の削
減を図ることが可能となり、製品価格の30〜40%の
コストダウンを実現することが可能となる。
【0015】さらに、端子板4にフレキシブルタイプを
用いることにより小型・薄形化にも貢献することができ
る。
【0016】図3は本発明のサウンダーを製造する製造
工程の一部を示す断面図であり、センターポール部を有
するプレート2をインサート成形したマグネット1を組
み立て治具9上に載置し、上記プレート2のセンターポ
ール部の外周にコイル3をはめ込むように近付けた状態
で治具9の吸引管9aを吸引することにより、プレート
2に設けたコイル引き出し線引き出し用の穴2aを介し
てコイル3の始終端である引き出し線3a,3bを下方
に引き出すようにしたものである。
【0017】このような製造方法とすることによって微
細なコイル引き出し線3a,3bを容易に、かつ確実に
引き出すことができ、作業効率の向上と品質の安定を図
ることができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によるサウンダー
は、マグネットの成形時にプレートをインサート成形す
ることによってギャップ寸法を高精度に安定して保証す
ることができ、このために高性能と高信頼性を同時に実
現することができる。
【0019】また、部品点数ならびに組み立て工数の削
減により大幅なコストダウンを図ることも可能になり、
小型・薄形・高性能・低価格という要望を高次元で実現
する貢献度の大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施例によるサウンダーの構
成を示す平面図 (b)図1(a)の断面A−O−Bによる正面断面図
【図2】(a)プレートをインサート成形したマグネッ
トの平面図 (b)同正面断面図
【図3】同実施例によるサウンダーの製造工程の一部を
示す正面断面図
【図4】従来のサウンダーの構成を示す正面半断面図
【符号の説明】
1 マグネット 2 プレート 2a,2b 穴 3 コイル 4 端子板 5 振動板 6 共鳴カバー 6a 放射音導 7 空気室 8 外部引き出し端子 9 組み立て治具 9a 吸引管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04R 13/00 H04R 13/00 31/00 31/00 Z (56)参考文献 実開 平3−122497(JP,U) 実開 平4−56384(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 9/12 G10K 9/13 101 H04R 13/00 H04R 31/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インサート成形によりセンターポール部
    を有するプレートを中心部に保持すると共に上下方向に
    挿通するリード線引き出し用の穴を設けた樹脂マグネッ
    トからなるリング状のマグネットと、上記プレートのセ
    ンターポール部の外周に配置されたコイルと、このコイ
    ルの始終端を接続すると共に外部引き出し端子を備え上
    記プレートの底面に結合された端子板と、上記プレート
    の上部に所定の空隙を設けて配置され外周部を上記マグ
    ネットの上面に結合した振動板と、この振動板の放射音
    を外部へ導く放射音導を備え振動板の前面を塞ぐように
    上記マグネットの周縁に結合された有底状の共鳴カバー
    からなるサウンダー。
  2. 【請求項2】 絶縁性を有する樹脂フィルムに電極部を
    形成した端子板を用い、この端子板に共鳴カバーに結合
    される外部引き出し端子を挿通する穴を設けた請求項1
    記載のサウンダー。
  3. 【請求項3】 リング状のマグネットの中心部にインサ
    ート成形されたセンターポール部を有するプレートの底
    面に端子板を結合し、このプレートのセンターポール部
    の外周にコイルをはめ込むように近付けた状態でプレー
    トに設けたコイル引き出し線引き出し用の穴を下面から
    吸引することによりコイルの始終端を引き出してからコ
    イルをはめ込むと共に、引き出したコイルの始終端を上
    記端子板に接続して後、振動板を上記マグネットの上面
    に載置すると共にこの振動板の上面を塞ぐ共鳴カバーを
    マグネットの周縁に結合する請求項1または請求項2記
    載のサウンダーの製造方法。
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