JP4579437B2 - ホースブラケットの取付装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用制動ブレーキに油圧を供給するホースを支持するホースブラケットの取付装置に関し、特にホースブラケットをサスペンションとして使用する油圧緩衝器の任意の位置に取付ける際に適用するホースブラケットの取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車等の車両には車輪制動用のブレーキが設けられ、このブレーキにはホースを介して油圧が供給されて油圧による制動が行なわれている。この場合、油圧源とブレーキとの間に介在するホースが他の機器と干渉するのを防止するために、このホースの途中を支持するホースブラケットを使用している。このホースブラケットは一般にブレーキに近いサスペンションとしての油圧緩衝器の所定の位置に取付けられる場合がある。
【0003】
また、アウターシェルの基端部外周に円筒状の延長ブラケットを上下移動自在に挿入してサスペンション全体の長さを車体と車軸との間の寸法に合せて長さを調整するタイプの油圧緩衝器が開発されている。
【0004】
このタイプの油圧緩衝器にホースブラケットを取付ける場合にはバンド等の取付部材を介してアウターシェルの外周に取付けているのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
アウターシェルの外周にバンド等を介してホースブラケットを取付ける場合には、次のような不具合が発生する。
【0006】
第1に、長期間の使用中にバンドが弛むとホースバンドが下降してしまい、ホースブラケットとブレーキとの間のホースがたるみ、他の機器と干渉し、破損する場合がある。そのため、バンドが弛るまないようにする工夫が必要となり、構造が複雑でコストアップとなる。
【0007】
第2に、アウターシェルの外周にホースブラケットが装着されていると、アウターシェルの下方に挿入した延長ブラケットの上昇時にこれと干渉するおそれがあり、同じくアウターシェルの外周に上下移動自在に螺合した懸架スプリング支持用のばねシートを下降させた時このばねシートと干渉するおそれがある。
【0008】
そこで、上記アウターシェルにホースブラケットを取付ける場合の不具合を解消するために延長ブラケットにホースブラケットを取付ける場合もある。この場合にホースブラケットを延長ブラケットに溶接で結合すると延長ブラケットに溶接歪みが発生し、延長ブラケットの摺動性を損なうおそれがある。
【0009】
更に最近延長ブラケットをアルミニューム合金で成形した場合には逆に溶接でホースブラケットを結合できなくなる不具合も発生する。
【0010】
そこで、本発明の目的は、ホースブラケットの位置ずれを防止し、延長ブラケットやばねシートと干渉せず、溶接による結合も不必要な油圧緩衝器におけるホースブラケットの取付装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の手段は、アウターシェルの基端部外周に円筒状の延長ブラケットを上下移動自在に螺合して長さ調整自在な油圧緩衝器を構成し、当該油圧緩衝器にホース取付け用のホースブラケットを取付けるホースブラケットの取付装置に於て、延長ブラケットの筒部本体に半径方向に向けてホルダーを設け、上記延長ブラケットの筒部本体外周にホースブラケットを固着した筒体を圧入し、上記ホルダー内に内方に附勢された係止ボールを設け、上記アウターシェルの外周に溝を形成し、この溝内に上記係止ボールを嵌合してアウターシェルの雄ねじと延長ブラケットの雌ねじとの噛合有効長さが設計強度以下にならないように規制していることを特徴とするものである。
【0012】
この場合、ホルダーで位置合せしながら延長ブラケットの筒部本体外周にホスブラケットを固着した筒体を圧入しているのが好ましい。
同じく、延長ブラケットの内周側には雌ねじを刻設し、アウターシェルの外周に雄ねじを刻設し、ホルダーを延長ブラケットの筒状本体に形成したねじ孔内に螺合させ、ホルダーに中空部を形成し、この中空部内に係止ボールとスプリングを挿入し、上記スプリングで附勢された上記係止ボールを溝内に嵌合してアウターシェルの雄ねじと延長ブラケットの雌ねじとの噛合有効長さが設計強度以下とならないように規制しているのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図にもとづいて説明する。
【0014】
図1乃至図3は、本発明の一実施の形態を示す。
【0015】
この実施の形態に係るホースブラケットの取付装置は図1に示すように、アウターシェル1の基端部外周に円筒状の延長ブラケット3を上下移動自在に螺合させながら挿入して長さ調整自在な油圧緩衝器Aを構成し、当該油圧緩衝器Aにホース取付け用のホースブラケット8を取付けるものである。
特に、図2、図3に示すように、延長ブラケット3の筒部本体3aに半径方向に向けてホルダー22を設け、上記延長ブラケット3の筒部本体3aの外周にホースブラケット8を固着した筒体4を圧入し、上記ホルダー22内に内方に附勢された係止ボール24を設け、上記アウターシェル27の外周に溝を形成し、この溝27内に上記係止ボール24を嵌合してアウターシェル3の雄ねじ12と延長ブラケットの雌ねじ25との噛合有効長さが設計強度以下にならないように規制している。
【0016】
そして図3に示すように、延長ブラケット3の基端部3bに凹部3cを形成し、この凹部3cに対応する位置において延長ブラケット3の筒部本体3aに半径方向に向けてホルダー22を設けている。そして、このホルダー22で位置合せしながら、延長ブラケット3の筒部本体3a外周に筒体4を圧入している。
【0017】
筒体4の外周にはあらかじめホースブラケット8の基端を溶接等で固着している。又筒体4の上端部には半円状の切欠き21が形成され、この切欠き21内に中空なホルダー22を嵌合して位置合せしている。ホルダー22内にスプリング23で内側に附勢された係止ボール24が設けられている。
【0018】
上記ホルダー22の取付位置は凹部3cの真上又は90度ずらした位置等凹部3cに対応して位置決めされており、その結果、筒体4の回転方向の位置がホルダー22と切欠き21とで決まり、これによりホースブラケット8の円周方向の位置決めが行なわれる。すなわち、延長ブラケット3の基端部3bには他部材との取付け位置合わせ用の凹部3cが形成されており、この凹部3cに対応する所定の角度位置にホルダー22を設けておけば、必然的にホースブラケット8の位置決めが出来、他部材との干渉も防止できる。
【0019】
ホースブラケット8を取付ける油圧緩衝器Aはシリンダ外側のアウターシェル1と、アウターシェル1の基端部外周に上下移動自在に螺合した円筒状の延長ブラケット3とを有し、シリンダ内に移動自在に挿入したピストンロッド10は取付部11を介して自動車等の車体側に結合され、延長ブラケット3の基端部3bは車軸側に結合されている。車両の車体と車軸との間の長さは車種によって異なることから、延長ブラケット3のアウターシェル1に対する取付位置を上下に調整することにより全体の長さを調整して車体と車軸との間の長さに対応させている。
【0020】
アウターシェル1の外周には雄ねじ12が刻設され、この雄ねじ12を介してアウターシェル1の外周にばねシート13とナット14とが螺着され、ばねシート13と取付部11との間に懸架スプリング15が介装されている。
【0021】
延長ブラケット3の内周側には雌ねじ25が刻設され、この雌ねじ25を雄ねじ12に噛合させることにより延長ブラケット3を上下方向に任意の位置まで移動させ、所定位置でロックナット5によって締結させるようになっている。この場合、図4に示すようにホルダー22を延長ブラケット3のねじ孔26内に螺合させ、ホルダー22の中空部20内に係止ボール24とスプリング23を挿入しておく。次にアウターシェル1の外周に溝27を形成し、この溝27内に係止ボール24を嵌合してアウターシェル1の雄ねじ12と延長ブラケット3の雌ねじ25との噛合有効長さが設計強度以下とならないように規制している。
【0022】
ホースブラケット8は半円状の支持片6と、支持片6に連設したホース支持部7とからなり、支持片6には複数の孔9が形成されている。ホース支持部7はくぼみ7aと孔7bとを有し、ホースを直接取付けても良いが、ホース側に設けているブラケットを介しててホースをこの支持部7に保持させても良い。
【0023】
ホースブラケット8は、図示のようにあらかじめ支持片6を介して筒体4の外面に溶接しているが、筒体4をアウターシェル1に定着した後に溶接させても良い。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、次の効果が得られる。
【0025】
(1) 各請求項の発明によれば、ホースブラケットが筒体を介して延長ブラケットの外周に結合されているから、アウターシェルの外周に挿入したばねシートや延長ブラケットと干渉するのが防止される。
【0026】
(2) 同じく延長ブラケットに筒体を圧入しているのみで、溶接で取付けるものではないので、延長ブラケットが溶接に適しないアルミニューム等の材料で成形されていてもホースブラケットの取付けが可能となる。
【0027】
(3) 同じく筒体が延長ブラケットに圧入されているので筒体が動くのが規制され、これによってホースブラケットが動かず、これに取付けたホースが緊張したり、弛むのが防止される。
【0028】
(4) 同じく筒体を延長ブラケットに圧入するだけであるから取付作業が簡単でスピーディに行なえ、しかも部材の交換も簡単に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るホースブラケットの取付装置を組付けた油圧緩衝器の正面図である。
【図2】延長ブラケットに対するホースブラケットの取付構造を示す拡大正面図である。
【図3】図2の一部縦断側面図である。
【図4】ホルダー部の拡大断面図である。
【符号の説明】
A 油圧緩衝器
1 アウターシェル
3 延長ブラケット
4 筒体
4a 筒部本体
8 ホースブラケット
20 係止孔
21 切欠き
22 ホルダー
24 係止ボール
27 溝
Claims (3)
- アウターシェルの基端部外周に円筒状の延長ブラケットを上下移動自在に螺合して長さ調整自在な油圧緩衝器を構成し、当該油圧緩衝器にホース取付け用のホースブラケットを取付けるホースブラケットの取付装置に於て、延長ブラケットの筒部本体に半径方向に向けてホルダーを設け、上記延長ブラケットの筒部本体外周にホースブラケットを固着した筒体を圧入し、上記ホルダー内に内方に附勢された係止ボールを設け、上記アウターシェルの外周に溝を形成し、この溝内に上記係止ボールを嵌合してアウターシェルの雄ねじと延長ブラケットの雌ねじとの噛合有効長さが設計強度以下にならないように規制しているホースブラケットの取付装置。
- ホルダーで位置合せしながら延長ブラケットの筒部本体外周にホスブラケットを固着した筒体を圧入している請求項1のホースブラケットの取付装置。
- 延長ブラケットの内周側には雌ねじを刻設し、アウターシェルの外周に雄ねじを刻設し、ホルダーを延長ブラケットの筒状本体に形成したねじ孔内に螺合させ、ホルダーに中空部を形成し、この中空部内に係止ボールとスプリングを挿入し、上記スプリングで附勢された上記係止ボールを溝内に嵌合してアウターシェルの雄ねじと延長ブラケットの雌ねじとの噛合有効長さが設計強度以下とならないように規制している請求項1又は2のホースブラケットの取付装置。
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