JP3060695U - 緩衝器の車高調整装置 - Google Patents

緩衝器の車高調整装置

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JP3060695U
JP3060695U JP1999000016U JP1699U JP3060695U JP 3060695 U JP3060695 U JP 3060695U JP 1999000016 U JP1999000016 U JP 1999000016U JP 1699 U JP1699 U JP 1699U JP 3060695 U JP3060695 U JP 3060695U
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collar
cylinder
spring
shock absorber
outer periphery
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JP1999000016U
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English (en)
Inventor
正巳 尾崎
Original Assignee
株式会社エッチ・ケー・エス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダへの取付性が良く、シリンダの表面
処理性を損なうこともなく、広い範囲で細かな車高調整
を行なえるようにすること。 【解決手段】 緩衝器10の車高調整装置20におい
て、シリンダ11の外周に係止した止め具22と、シリ
ンダ11の外周に挿着されて止め具22により保持され
たカラー23と、カラー23に螺着されたばね受具25
と、ばね受具25に相接するロックナット26とを有
し、カラー23に回り止め操作工具のための係止部27
を備えてなるもの。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は自動車等に用いられて好適な緩衝器の車高調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車体側と車輪側の一方に連結されるシリンダと他方に連結されるピスト ンロッドとの間に懸架ばねを介装してなる油圧緩衝器の車高調整装置としては、 (a)シリンダの外周に溶接されるカラーの外周におねじを設け、このカラーのお ねじに螺着したばね受具に懸架スプリングを支持し、このばね受具を螺動してば ね受位置を変更することにより車高調整可能とするもの、(b)シリンダの外周の 軸方向複数位置にCリング用の溝を設け、いずれかの溝に装着したCリングに懸 架スプリングを支持し、このCリングの装着溝を選択することにより車高調整可 能とするものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
然しながら、従来技術には以下の問題点がある。 (a) シリンダの外周にばね受具螺着用のカラーを溶接するもの。
【0004】 緩衝器の製造過程で溶接を必要とし、作業効率が悪く、カラー固定のための 信頼性確保にも困難がある。
【0005】 溶接後の溶接部に対するメッキ、塗装等の表面処理性が悪い。これは、溶接 により溶接部に生ずるブローホール、溶接スラグの存在がメッキ、塗装の付着性 を阻害することに起因する。
【0006】 単筒式油圧緩衝器では、シリンダの内径が溶接歪により変形し、ピストンの 摺動性を損なうために採用し難い。
【0007】 (b) シリンダの外周にばね受具支持用のCリングを設けるものでは、Cリング を装着する溝の位置に対応する位置にだけしかばね受具を取付けできず、広い範 囲で細かな車高調整を行なうことができない。
【0008】 本考案は、シリンダへの取付性が良く、シリンダの表面処理性を損なうことも なく、広い範囲で細かな車高調整を行なえるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本考案は、シリンダとピストンロッドとの間に懸架ばねを介 装してなる緩衝器の車高調整装置において、上記シリンダの外周に設けた係止部 に係止される止め具と、上記シリンダの外周に挿着されて上記止め具により該シ リンダの軸方向に保持され、おねじを外周に備えるカラーと、上記カラーのおね じに螺着されて上記懸架ばねを支持するばね受具と、上記カラーのおねじに螺着 されて上記ばね受具に相接するロックナットとを有し、上記カラーに回り止め操 作工具のための係止部を備えてなるようにしたものである。
【0009】
【作用】
請求項1の本考案によれば下記〜の作用がある。 緩衝器における車高の調整は、ばね受具をカラーのおねじに対し螺動してば ね受位置を変更することにより行なわれる。そして、ばね受具は、カラーのおね じまわりにおけるロックナットの締結により固定される。
【0010】 上記において、ばね受具を螺動させるためにカラーまわりで回転させよう とするとき、カラーはシリンダに対し挿着されて止め具により軸方向に保持され ているだけであり、然もばね受具とカラーとはそれらの螺合部で懸架ばねのばね 力を受けて一体化されているため、カラーがばね受具の回転に連れ回り、螺動で きない。このとき、本考案では、上記カラーの連れ回りを防止するため、回り止 め操作工具のための係止部をカラーに設け、このカラーの係止部に係止した回り 止め操作工具によりこのカラーの回転を止めた状態で、ばね受具を確実に螺動可 能とした。
【0011】 従って、単筒式の油圧緩衝器等でも、簡易に車高調整装置を設けることがで き、車高調整時に、ばね受具を螺動させる際に、カラーの回転を止めておくこと ができ、結果として、ばね受具の螺動によるばね受位置の変更を得て、広い範囲 で細かな車高調整を行なうことができる。
【0012】 尚、本考案では、シリンダの外周の軸方向複数位置に凹状係止部を設け、カラ ーを保持する止め具をそれら複数の係止部のいずれかに選択することにより、カ ラー自体の取付位置に自由度をもたせることができ、併せてカラーに対するばね 受具の螺動によるばね受位置の変更を得て、より広い範囲で細かな車高調整を行 なうことができる。
【0013】 〔考案の詳細な説明〕 図1は油圧緩衝器を示す側面図、図2はカラーを示す断面図である。
【0014】 油圧緩衝器10は、シリンダ11にピストンロッド12を挿入し、シリンダ1 1とピストンロッド12の外周部に懸架ばね13を介装している。
【0015】 油圧緩衝器10は、シリンダ11に車輪側取付部14を備え、ピストンロッド 12に車体側取付部(不図示)を備える。シリンダ11の外周部には後述する車 高調整装置20を構成するばね受具25が螺着され、ピストンロッド12にはば ね受具16が固定されており、ばね受具25とばね受具16の間に懸架ばね13 を介装し、ばね受具25の螺動により懸架ばね13の設定長さを調整し、併せて 車高調整可能としている。懸架ばね13のばね力が、車両が路面から受ける衝撃 力を吸収する。
【0016】 油圧緩衝器10は、シリンダ11に作動油を充填し、シリンダ11内でピスト ンロッド12に取付けられているピストン(不図示)等に内蔵される減衰力発生 装置を有し、懸架ばね13の衝撃力吸収に伴うシリンダ11とピストンロッド1 2の伸縮振動をこの減衰力発生装置により抑制する。
【0017】 然るに、油圧緩衝器10は、以下の如くの車高調整装置20を備えている。車 高調整装置20は、シリンダ11の外周に設けた溝状の凹状係止部21に係止さ れるCリング等の止め具22と、シリンダ11の外周に挿着されて止め具22に よりシリンダ11の軸方向に保持されるカラー23とを有する。カラー23は、 一端部を止め具22に衝合して保持され、外周におねじ23Aを備える。
【0018】 そして、車高調整装置20にあっては、カラー23のおねじ23Aに螺着され 、ばね受シート24を介して懸架ばね13を支持するばね受具25と、同じくカ ラー23のおねじ23Aに螺着されてばね受具25の端面に相接するロックナッ ト26とを有する。ばね受具25とロックナット26は、レンチ等の回転操作工 具を係合するための係合部25A、26Aをそれらの外周の複数位置に備える。
【0019】 然るに、車高調整装置20にあっては、上述のカラー23に、レンチ等の回り 止め操作工具を係止するための係止部27をその外周の複数位置に備えた。係止 部27は、具体的には、図2(A)に示す丸孔状係止部27、図2(B)に示す 角孔状係止部27、図2(C)に示す如くにプレス成形した凸起状係止部27、 図2(D)に示す如くにパッチ材を溶接等により接合したパッチ状係止部27、 図2(E)に示す如くに切欠形成した切欠状係止部27等を採用できる。
【0020】 従って、本実施形態によれば以下の作用がある。 油圧緩衝器10における車高の調整は、ばね受具25をカラー23のおねじ 23Aに対し螺動してばね受位置を変更することにより行なわれる。そして、ば ね受具25は、カラー23のおねじ23Aまわりにおけるロックナット26の締 結により固定される。
【0021】 上記において、ばね受具25を螺動させるためにカラー23まわりで回転 させようとするとき、カラー23はシリンダ11に対し挿着されて止め具22に より軸方向に保持されているだけであり、然もばね受具25とカラー23とはそ れらの螺合部で懸架ばね13のばね力を受けて一体化されているため、カラー2 3がばね受具25の回転に連れ回り、螺動できない。このとき、本考案では、上 記カラー23の連れ回りを防止するため、回り止め操作工具のための係止部27 をカラー23に設け、このカラー23の係止部27に係止した回り止め操作工具 によりこのカラー23の回転を止めた状態で、ばね受具25を確実に螺動可能と した。
【0022】 従って、単筒式の油圧緩衝器10等でも、簡易に車高調整装置を設けること ができ、車高調整時に、ばね受具25を螺動させる際に、カラー23の回転を止 めておくことができ、結果として、ばね受具25の螺動によるばね受位置の変更 を得て、広い範囲で細かな車高調整を行なうことができる。
【0023】 尚、本考案にあっては、ばね受具25に直接懸架ばね13を支持するものとし 、ばね受シート24を不用とするものであっても良い。
【0024】 また、本考案において、シリンダの外周に設けられる止め具のための係止部は 、周方向に連続する溝に限らず、周方向に不連続をなす溝等であっても良く、周 方向に連続もしくは不連続配置される突条からなるものであっても良い。また、 本考案において、止め具は、Cリングに限らず、上述のシリンダの外周に設けら れる係止部に係止されてカラーを保持可能とするものであれば良い。
【0025】 以上、本考案の実施の形態を図面により詳述したが、本考案の具体的な構成は この実施の形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計 の変更等があっても本考案に含まれる。
【0026】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、シリンダへの取付性が良く、シリンダの表面処 理性を損なうこともなく、広い範囲で細かな車高調整を行なえるようにすること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は油圧緩衝器を示す側面図である。
【図2】図2はカラーを示す断面図である。
【符号の説明】
10 緩衝器 11 シリンダ 12 ピストンロッド 13 懸架ばね 20 車高調整装置 21 係止部 22 止め具 23 カラー 23A おねじ 25 ばね受具 26 ロックナット 27 係止部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダとピストンロッドとの間に懸架
    ばねを介装してなる緩衝器の車高調整装置において、 上記シリンダの外周に設けた係止部に係止される止め具
    と、 上記シリンダの外周に挿着されて上記止め具により該シ
    リンダの軸方向に保持され、おねじを外周に備えるカラ
    ーと、 上記カラーのおねじに螺着されて上記懸架ばねを支持す
    るばね受具と、 上記カラーのおねじに螺着されて上記ばね受具に相接す
    るロックナットとを有し、 上記カラーに回り止め操作工具のための係止部を備えて
    なることを特徴とする緩衝器の車高調整装置。
JP1999000016U 1999-01-06 1999-01-06 緩衝器の車高調整装置 Expired - Lifetime JP3060695U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008038826A1 (fr) * 2006-09-28 2008-04-03 Kayaba Industry Co., Ltd. Structure pour le montage d'une fourche
JP2020186771A (ja) * 2019-05-14 2020-11-19 株式会社エッチ・ケー・エス 油圧緩衝器

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WO2008038826A1 (fr) * 2006-09-28 2008-04-03 Kayaba Industry Co., Ltd. Structure pour le montage d'une fourche
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