JP4578544B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は内燃機関の制御装置に関し、特に、運転者に触媒劣化を警告する機能を備えた内燃機関の制御装置に関するものである。
従来の内燃機関の触媒劣化検出装置として、触媒コンバータの上流および下流に配設された酸素濃度センサ(O2センサ)の出力信号とフィードバック制御中の制御目標値とにより囲まれた図形の面積相当値を演算する手段と、該出力信号が該制御目標値に対して反転する周期を演算する手段と、該面積相当値あるいは反転周期あるいは両者の組合せにより触媒の劣化判定パラメータを演算する手段と、この劣化判定パラメータを所定値と比較し、劣化を判定する劣化判定手段を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、別の従来装置として、触媒コンバータの上流および下流側に配設された空燃比センサと酸素濃度センサの出力特性の相違に着目し、空燃比センサの出力の軌跡長又は変動幅が所定の範囲内にあるときのみ、触媒劣化検出を許可したり、劣化判定の基準値を変更するものがある(例えば、特許文献2参照)。
特許第2611070号公報 特開平9−125936号公報
特許文献1に記載の従来の触媒劣化診断装置では、触媒コンバータの上流および下流に配設された酸素濃度センサの出力信号の軌跡と制御目標値で囲まれた面積とをそれぞれ算出し、上流および下流のセンサから算出されたそれぞれの面積の比率(下流のセンサの軌跡面積÷上流のセンサの軌跡面積)から、劣化判定パラメータを生成している。触媒コンバータの劣化が進むと、下流のセンサの出力信号の軌跡は上流のセンサに近似してくるので、下流のセンサの出力信号から算出した面積は徐々に増大し、劣化判定パラメータの値が増大する。この様に、上流および下流に配設されたセンサの出力特性が同じ酸素濃度センサを用いる場合、面積の比率から算出された劣化判定パラメータは、触媒コンバータの劣化度合いと非常に相関が高く、このパラメータを用いることによって精度の良い診断結果を得ることが出来る。
しかしながら、精密な燃料制御を実現するために、触媒コンバータの上流に従来の酸素濃度センサの代わりに、広域空燃比センサ(以下、空燃比センサと記す)を用いた場合には、触媒コンバータの上流および下流から、それぞれ異なる物理量の出力信号を得ることになる。すなわち、上流のセンサからは排ガスの酸素濃度に応じた広範な空燃比が、下流のセンサからは理論空燃比近傍以外の領域で出力値が飽和する電圧である。これらの異なる物理量の出力信号の軌跡が、触媒コンバータの劣化度合いに応じて近似することは無い。従って、触媒コンバータの上流に空燃比センサを、下流に酸素濃度センサを配設する内燃機関の制御装置に対して、従来の触媒劣化診断装置を適用すると、触媒コンバータの上流および下流のセンサ出力の物理量が異なることに起因して、触媒劣化診断装置において算出される劣化判定パラメータと触媒コンバータの劣化度合いの間の相関性が低くなり、劣化診断の精度が下がってしまうという問題点があった。
この現象を図22を用いて説明する。図22は、内燃機関の空燃比をリッチ/リーンの交互に反転操作した際の空燃比センサおよび酸素濃度センサの出力波形を示すタイミングチャートである。最上段のグラフと中段のグラフは、それぞれ、触媒コンバータの上流に、空燃比センサを配設した場合と、酸素濃度センサを配設した場合(すなわち、特許文献1記載の構成)の出力波形である。また、最下段のグラフは触媒コンバータの下流に配設した酸素濃度センサの出力波形である。なお、ここで使用している酸素濃度センサは、図4に示す出力特性を有するものである。最上段のグラフの波形を最下段のグラフの波形と比較すれば明らかなように、近似度が低い、すなわち、相関性が低いことが分かる。
また、特許文献2記載の様に、空燃比センサの出力の軌跡長又は変動幅が所定の範囲内にあるときのみ、触媒劣化検出を許可する構成の場合、次のような問題点が生じる。内燃機関の空燃比をリッチ/リーンの交互に反転操作した際に、例えば、燃焼不良などの外乱によって、実際の空燃比が目標の空燃比範囲より大きく変動した場合に、診断が禁止されてしまい、触媒コンバータの劣化を検出できない。すなわち、診断の実施頻度が低くなってしまうという問題点が発生する。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、触媒コンバータの上流に空燃比センサを、下流には酸素濃度センサを用いる場合において、触媒コンバータの劣化度合いに対して相関性の高い劣化判定パラメータを生成することにより、触媒劣化診断の実施頻度を高めつつ、精度の高い診断を行うことが可能な内燃機関の制御装置を得るものである。
この発明は、内燃機関の排気通路に配設され、前記内燃機関から排出される排気ガスの浄化を行う触媒コンバータと、前記触媒コンバータの上流に配設され、前記内燃機関から排出される排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサと、前記触媒コンバータの下流に配設され、前記触媒コンバータより下流の排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサと、前記空燃比センサの出力と前記酸素濃度センサの出力とに基づいて、前記触媒コンバータの劣化を診断する触媒劣化診断手段とを備え、前記触媒劣化診断手段は、前記空燃比センサの出力と運転状態とに基づいて、前記触媒コンバータへ供給あるいは前記触媒コンバータから消費する酸素量を算出する相対O2ストレージ量算出手段と、前記相対O2ストレージ量算出手段の算出結果に基づいて、空燃比をリッチ、リーンの交互に操作する空燃比制御手段と、前記空燃比センサの出力に基づいて、前記触媒コンバータが劣化した場合の酸素濃度センサ出力を推定する触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段と、前記触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段の出力と前記酸素濃度センサの出力の近似度から触媒の劣化度を劣化判定パラメータとして算出する劣化判定パラメータ算出手段と、前記劣化判定パラメータ算出手段から算出された劣化判定パラメータの値が所定の値を超過した場合に、前記触媒コンバータの状態を劣化として判定する劣化判定手段とを有し、前記触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段は、前記空燃比センサの出力を前記酸素濃度センサの空燃比対出力電圧の関係を基に出力変換して、前記酸素濃度センサ出力の推定を行う。
この発明は、内燃機関の排気通路に配設され、前記内燃機関から排出される排気ガスの浄化を行う触媒コンバータと、前記触媒コンバータの上流に配設され、前記内燃機関から排出される排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサと、前記触媒コンバータの下流に配設され、前記触媒コンバータより下流の排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサと、前記空燃比センサの出力と前記酸素濃度センサの出力とに基づいて、前記触媒コンバータの劣化を診断する触媒劣化診断手段とを備え、前記触媒劣化診断手段は、前記空燃比センサの出力と運転状態とに基づいて、前記触媒コンバータへ供給あるいは前記触媒コンバータから消費する酸素量を算出する相対O2ストレージ量算出手段と、前記相対O2ストレージ量算出手段の算出結果に基づいて、空燃比をリッチ、リーンの交互に操作する空燃比制御手段と、前記空燃比センサの出力に基づいて、前記触媒コンバータが劣化した場合の酸素濃度センサ出力を推定する触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段と、前記触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段の出力と前記酸素濃度センサの出力の近似度から触媒の劣化度を劣化判定パラメータとして算出する劣化判定パラメータ算出手段と、前記劣化判定パラメータ算出手段から算出された劣化判定パラメータの値が所定の値を超過した場合に、前記触媒コンバータの状態を劣化として判定する劣化判定手段とを有し、前記触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段は、前記空燃比センサの出力を前記酸素濃度センサの空燃比対出力電圧の関係を基に出力変換して、前記酸素濃度センサ出力の推定を行うようにしたので、触媒コンバータの上流に空燃比センサを、下流には酸素濃度センサを用いる場合において、触媒コンバータの劣化度合いに対して相関性の高い劣化判定パラメータを生成することにより、触媒劣化診断の実施頻度を高めつつ、精度の高い診断を行うことができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置の構成を示した図であり、図2は、この発明を実施するための実施の形態1における内燃機関と内燃機関の制御装置との構成を示した図である。これらの図において、M1は内燃機関、M2は内燃機関M1の排気ガスを浄化する触媒コンバータ、M3は内燃機関M1から排出される排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサ、M4は触媒コンバータM2の下流の排気ガスの酸素濃度を示す酸素濃度センサである。また、1はクランクシャフトの角度位置を検出するクランク角センサ、2は内燃機関M1が吸入する空気量の量を計測するエアーフローセンサ、3は内燃機関M1のシリンダ内へ燃料を供給するインジェクタ、4は内燃機関M1のシリンダ内部に火花を点火する点火プラグ、5は、クランク角センサ1やエアーフローセンサ2等から内燃機関M1の運転状態を検出して供給燃料量や点火時期を制御しつつ、触媒コンバータM2の劣化状態を検出する内燃機関の制御装置(以下、ECU5とする。)である。ECU5は、図1に示すように、内部に触媒劣化診断手段(装置)を備えている。触媒劣化診断手段は、空燃比センサM3の出力と酸素濃度センサM4の出力とに基づいて、触媒コンバータM2の劣化を診断するものである。
図1に示すように、触媒劣化診断手段には、触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段M5、劣化判定パラメータ算出手段M6、劣化判定手段M7、相対O2ストレージ量算出手段M8、空燃比制御手段M9を備えている。なお、図1において、M10はECU5内に設けられた運転状態検出手段、M11は同じくECU5内に設けられた燃料噴射量調整手段である。
図1に従って、本実施の形態1における触媒劣化診断手段における基本的な劣化検出の処理の流れについて説明する。触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段M5は、触媒コンバータM2の上流に配設された空燃比センサM3の出力を基に、触媒コンバータM2が完全に劣化した状態における酸素濃度センサM4の出力信号を推定する。劣化判定パラメータ算出手段M6は、触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段M5で算出された推定出力と実際の酸素濃度センサM4の出力信号(実出力)とを比較して、推定出力の実出力に対する近似度を劣化判定パラメータとして算出する。劣化判定手段M7は劣化判定パラメータ算出手段M6で算出された劣化判定パラメータの値と(予め実験的に設定された所定の)劣化判定基準値とを比較し、劣化判定パラメータが当該劣化判定基準値を上回っている場合に、「劣化」であると判定する。この点について詳細に説明すると次の様になる。
一般に、触媒コンバータM2の排ガス浄化能力は、触媒コンバータM2が有する最大酸素吸蔵量と相関性が高く、最大酸素吸蔵量が低下すると排ガスの浄化能力は低下する。一方、最大酸素吸蔵量が低下してくると、内燃機関M1に対して空燃比をリッチ/リーンの交互に反転操作した際に得られる酸素濃度センサM4の出力信号は、高電圧側(例えば約1V)および低電圧側(例えば約0V)の交互に変動するようになる。触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段M5で算出される推定出力は、触媒の最大酸素吸蔵量がほとんど無くなった状態における酸素濃度センサM4の挙動が算出されるため、内燃機関M1に対して空燃比をリッチ/リーンの交互に反転操作すると、高電圧側(例えば約1V)および低電圧側(例えば約0V)の交互に極めて大きく変動する。従って、内燃機関M1に対して空燃比をリッチ/リーンの双方向に反転操作した際に得られる実際の酸素濃度センサM4の出力と、触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段M5で算出される出力とから求まる劣化判定パラメータの値が大きい程(すなわち、両出力の近似度が高い程)、触媒コンバータM2の浄化能力が低い、すなわち、「劣化」と判断できる。劣化判定手段M7で触媒コンバータM2を「劣化」と判定した場合には、故障ランプ等を点灯し、運転者に触媒コンバータM2の故障を知らしめる。
なお、運転状態検出手段M10は、内燃機関M1に配される各種センサ(例えば、クランク角センサ1、エアーフローセンサ2)の出力(例えば、クランク角、吸入空気量)から、運転状態(例えば、内燃機関の回転速度や充填効率)を検出する。相対O2ストレージ量算出手段M8は、空燃比センサM3と運転状態検出手段M10の検出値に基づいて、触媒コンバータM2への酸素の供給量および触媒コンバータM2から消費する酸素の消費量を算出する。空燃比制御手段M9は、相対O2ストレージ量算出手段M8の算出結果を基準として、内燃機関M1の目標A/F(空燃比)をリッチあるいはリーンに設定するものである。燃料噴射量調整手段M11は、通常、運転状態検出手段M10が検出した運転状態を基に、内燃機関M1へインジェクタ3を介して噴射する燃料の量を調整するものであるが、触媒劣化診断の実施時には、空燃比制御手段M9からの指令とあわせて燃料の量を調整する。
次に、触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段M5の構成の詳細について説明する。図3は、触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段M5の構成を示す図である。図3において、M51は空燃比センサM3の出力と酸素濃度センサM4の出力の応答時間差を調整する出力応答調整手段である。M52は、後述の、A/F→λO2出力変換手段である。出力応答調整手段M51は、例えば、空燃比センサM3の応答が酸素濃度センサM4と比較して著しく速い場合は、酸素濃度センサM4の応答に一致するように、フィルタ処理を施す。フィルタ処理は、A/Fout(t)=K1 × A/Fout(t−1) + {1−K1}× A/Fin(t)の様な1次遅れ処理が適切であることが実験的に判っている。ここで、A/Finは空燃比センサM3の出力であり、A/Foutは、A/F→λO2出力変換手段M52への出力である。また、添え字tは離散時間系のある時刻を示すパラメータである。
A/F→λO2出力変換手段M52は、酸素濃度センサM4のA/Fと出力電圧の特性を用いて、空燃比センサM3からの出力を電圧に変換するものである。図4は酸素濃度センサM4の入出力特性であるA/Fと出力電圧の関係を示している。図5は図4の特性を2次元テーブル(CNV_AF_LMD)に置き換えたものである。A/F→λO2出力変換手段M52では、この特性を利用して、図5に示した2次元テーブル(CNV_AF_LMD)を利用して、A/FinからA/Foutを算出する。
次に、この処理の流れを図6のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS601にて、空燃比センサM3からA/F(A/Fin)を読み出す。読み出したA/Finは、ステップS602において、式 A/Fout(t)=K1 × A/Fout(t−1) + {1−K1}× A/Fin(t)によるフィルタ処理を施された後、A/Foutとして、ステップS603の処理(λ02’(t)=CNV_AF_LMD(A/Fin(t))に引き渡される。ステップS602のフィルタ処理によって、A/Finに重畳する高周波のノイズ成分が除去されつつ、A/Foutの出力の応答性を遅らせる。このフィルタ定数K1を適切に調整することにより、酸素濃度センサM4との応答性のズレに起因する波形の歪みを解消することが出来る。ひいては波形の近似度が向上する。
図7は、触媒コンバータM2が完全に劣化した状態における空燃比センサM3と酸素濃度センサM4の出力の関係を示している。空燃比センサM3の出力A/Finが、出力応答調整部M51でなまされてA/Foutとして、A/F→λO2出力変換手段M52に入力される。この結果、A/F→λO2出力変換手段M52の出力であるCNV_AF_LMD(A/Fout)は、酸素濃度センサM4の実際の出力と近似度が高くなる。なお、図7Aは、フィルタ処理をせずにA/F→λO2出力変換を行なった結果を示している。この図より、A/Finに重畳する高周波ノイズ成分と、酸素濃度センサM4との応答性の違いにより、波形が歪み、近似度が低いことが分かる。
ここで、一連の触媒劣化診断の処理の内容をフローチャートを使って説明する。なお、触媒劣化診断は大別して、
(a)触媒コンバータM2に対して酸素を消費、供給する、という操作と、
(b)空燃比センサM3の出力を基に触媒劣化時の酸素濃度センサの出力を推定し、実際の酸素濃度センサM4の出力との近似度を劣化診断パラメータとして算出する(すなわち、触媒劣化判定の処理)という操作と、
の2つの操作を同時並行的に実施する。これらの処理内容はそれぞれ図8と図9においてフローチャートに示している。
まず、図8を用いて、触媒コンバータM2に対して酸素を消費、供給する、という操作の内容を説明する。ただし、内燃機関M1が、空燃比センサM3と酸素濃度センサM4を利用して、サブ空燃比フィードバック制御を実施していることが前提であり、この運転状態が所定の時間継続した場合に、触媒劣化診断が実施される。なお、サブ空燃比フィードバック制御については、例えば、特許文献2の段落[0038]に記載されているようにして行う。このとき、まず、ステップS801で、診断の継続時間を示す診断実施時間を初期化する。ステップS802では、触媒コンバータM2に吸蔵されている酸素量を示す触媒吸蔵量(以下、O2S量と記す)の相対変化量(以下、相対O2S量と記す)を0にリセットする。この値は、触媒コンバータM2に対して、酸素を供給する(すなわち、理論空燃比よりもリーン側で運転する)と増加し、反対に消費する(すなわち、理論空燃比よりもリッチ側で運転する)と減少する値である。一定の期間、内燃機関M1を理論空燃比で運転させると、触媒コンバータM2中のO2S量は、触媒コンバータM2が有する最大酸素吸蔵量の約半分で安定することが知られている。従って、ステップS802の処理が実施される状況においては、触媒コンバータM2中のO2S量は、その触媒コンバータが有する最大酸素吸蔵量の約半分となっている。
ステップS803では、触媒劣化診断の実施条件が継続しているかどうかを判断し、YESの場合はステップS804に進む。一方、NOの場合は処理を終了する。ステップS804,S805では、それぞれ、内燃機関M1のA/Fをリッチ化,リーン化する制御を実施する。これらの制御の目的は、診断対象となる触媒コンバータM2に対して、酸素を消費、あるいは、供給することで、触媒のOSC量を調整することである。触媒コンバータM2の最大酸素吸蔵量の範囲内で、OSC量が増減しても、触媒コンバータ下流の酸素濃度は、ほぼ一定となるため、酸素濃度センサM4の出力はほとんど変化しない。すなわち、触媒コンバータの劣化度合いが小さい場合は、ステップS804,S805によるOSC量の増減操作によっても、酸素濃度センサM4の出力に変化は得られない。一方、触媒コンバータの劣化度合いが大きい場合は、触媒コンバータの最大酸素吸蔵量が少なくなっているため、前述のOSC量の増減操作によって、触媒コンバータの下流の酸素濃度が大きく変化する。この結果、酸素濃度センサM4の出力は大きく変動することになる。
ステップS806では、触媒劣化診断の期間が所定の時間を経過したかどうかを判断し、YESの場合は、一連の触媒コンバータM2に対する酸素の消費,供給の操作を完了する。一方、NOの場合は、触媒劣化診断を継続すべくステップS803に戻る。
次に、ステップS804の処理の詳細を図8Aを用いて説明する。この処理は、触媒コンバータM2の酸素を消費する、すなわちOSC量を減少させることを目的としている。ステップS8A01で、サブ空燃比フィードバック制御で得られた中心A/F(すなわち、理論空燃比)から所定量αだけリッチ側に目標A/Fを設定する。この操作により、ECU5は空燃比センサM2の出力が目標A/Fに一致するように、インジェクタ3の燃料噴射量を調整する。この結果、内燃機関M1の空燃比は理論空燃比よりリッチとなる。
ステップS8A02では、相対O2S量を算出する。相対O2S量は触媒劣化診断が開始された時点からのO2S量の増減を示すものであり、ステップS8A01で内燃機関M1の空燃比がリッチ側に操作されていることから、次第に減少していく。なお、相対O2S量を求める式は、次式のとおりである。
相対O2S量(t)=相対O2S量(t−1)+{(実A/F(t)− 中心A/F)÷ 中心A/F × Qa(t) × ΔT × 0.23
ここで、「実A/F」は内燃機関M1の実際の空燃比、「中心A/F」は、サブ空燃比フィードバック制御で得られた理論空燃比、「Qa」は、内燃機関M1の単位時間当たりの吸入空気量、「ΔT」は、相対O2S量を算出する時間間隔(例えば、10msec)、「0.23」は、「Qa」中の酸素の質量比率(すなわち、大気中の酸素の質量比率)、各項の「t」は時刻を表すパラメータである。
ステップS8A03では、ステップS8A02で求めた相対O2S量が目標O2S量(−側)以下となったかどうか判断する。ここで、目標O2S量(−側)は、劣化触媒の最大酸素吸蔵量の1/2より大きく、かつ、正常な触媒の最大酸素吸蔵量の1/2より小さくなるように予め設定されている。これは、触媒コンバータM2の下流の酸素濃度が、劣化触媒の場合に低く(すなわち、酸素濃度センサM4の出力は高電圧)、正常な触媒の場合に理論空燃比相当(すなわち、酸素濃度センサの出力は中間電圧)となることを狙って設定されている。なお、触媒の最大酸素吸蔵量は正の数であり、目標O2S量(−側)は便宜上、負の数となるため、符号を付した状態の大小関係は次の様になる。
(−1)×OSC_N÷2 < 目標O2S量(−側) < (−1)×OSC_D÷2
ここで、OSC_Nは、正常触媒の最大酸素吸蔵量、OSC_Dは、劣化触媒の最大酸素吸蔵量である。
ステップS8A03の判断がYESの場合はA/Fリッチ化制御を完了して処理を終了する。一方、NOの場合はA/Fリッチ化制御を継続すべく、ステップS8A01に戻る。
次に、ステップS805の処理の詳細を図8Bを用いて説明する。この処理は、触媒コンバータM2に酸素を供給する、すなわち、OSC量を増加させることを目的としている。ステップS8B01で、サブ空燃比フィードバック制御で得られた中心A/F(すなわち、理論空燃比)から所定量αだけリーン側に目標A/Fを設定する。この操作により、ステップS8A01のECU5によるインジェクタ3の制御の結果と同様に、内燃機関M1の空燃比は理論空燃比よりリーンとなる。ステップS8B02での処理内容は、ステップS8A02と同じであるため説明は割愛する。
ステップS8B03では、ステップS8A02で求めた相対O2S量が目標O2S量(+側)以上となったかどうか判断する。ここで、目標O2S量(+側)は、劣化触媒の最大酸素吸蔵量の1/2より大きく、かつ、正常な触媒の最大酸素吸蔵量の1/2より小さくなるように予め設定されている。これは、触媒コンバータM2の下流の酸素濃度が、劣化触媒の場合に高く(すなわち、酸素濃度センサM4の出力は低電圧)、正常な触媒の場合に理論空燃比相当(すなわち、酸素濃度センサの出力は中間電圧)となることを狙って設定されている。
ステップS8B03の判断がYESの場合はA/Fリッチ化制御を完了して処理を終了する。一方、NOの場合はA/Fリッチ化制御を継続すべく、ステップS8B01に戻る。
前述の図8のステップS804およびS805のA/F操作による、相対O2量の挙動と酸素濃度センサM4の出力の挙動について、図14に示すタイミングチャートを用いて説明する。時刻t0で、触媒劣化診断が開始される。時刻t0以前はサブ空燃比フィードバック制御が所定時間以上継続しているため、触媒コンバータM2のOSC量は触媒の持つ最大酸素吸蔵量の約半分となっている。時刻t0からステップS804のA/Fリッチ化制御を実施することにより、相対O2S量は低下する。ここで、触媒コンバータM2が劣化している場合は、相対O2S量の低下量が劣化触媒の最大酸素吸蔵量の1/2(図中では一点鎖線で記載)を下回ると、診断開始時に触媒コンバータM2内に蓄えられていた酸素は全て消費され、触媒コンバータM2の下流にリッチガスが放出される。この際、酸素濃度センサM4は高電圧側の出力となる。触媒コンバータM2が正常である場合は、この時点で触媒コンバータM2内に充分な酸素が残されているため、触媒コンバータ内の酸化還元反応は可能であり、理論空燃比相当のガスが放出される。従って、触媒コンバータM2が正常の場合は酸素濃度センサM4の出力は変動しない。更に、A/Fリッチ化制御を継続すると、相対O2S量が目標O2S(−側)に達するタイミング(すなわち時刻t1)で、ステップS8A01〜S8A03で示されたステップS804の処理は完了し、次のステップS805に進む。
時刻t1からステップS805のリーン化制御を実施すると、相対O2S量は徐々に減少から増加方向に変化する。図14では、最も相対O2S量が小さくなるタイミングにおいても、相対O2量の診断開始時(すなわち0)からの減少量は、正常触媒の最大酸素吸蔵量の1/2より少ないため、触媒コンバータ下流M5にリッチガスが放出されることは無い。すなわち、酸素濃度センサM4の出力は変動しない。一方で、触媒コンバータM2が劣化している場合は、実際のA/Fが理論空燃比よりリーン側になったタイミングから酸素濃度センサの出力が中間電圧に戻る。これは、前述のリッチ化制御で触媒コンバータM2内で完全に欠乏していた酸素がリーン化制御によって供給されて酸化還元反応が可能となり、触媒コンバータM2下流に理論空燃比相当のガスが排出されるようになったからである。このままリーン化制御を継続すると、触媒コンバータM2の下流からリーンガスが放出され、酸素濃度センサM4の出力は低電圧側に変化する。これは、リーン化制御の継続により、最大酸素吸蔵量を超える酸素が供給され、触媒内での酸化還元反応が出来なくなったことに起因する。つまり、A/Fリーン化制御により、触媒コンバータM2に酸素が供給され始めてから、劣化触媒の最大触媒吸蔵量に達するまでの間は、酸素濃度センサM4の出力は理論空燃比相当の中間電圧で維持され、さらにA/Fリーン化制御を継続すると酸素濃度センサM4の出力は低電圧となる。
A/Fリーン化制御により、相対O2S量が目標O2S(+側)に達するタイミング(すなわち時刻t2)でステップS8B01〜S8B03で示されたステップS805の処理は完了し、次のステップS806に進む。なお、触媒コンバータM2が正常である場合は、この時点においても触媒内の酸素は飽和しきっていないため、触媒コンバータ2内の酸化還元反応は可能であり、理論空燃比相当のガスが放出し続ける。従って、正常触媒の場合はリーン化制御においても酸素濃度センサM4の出力は変動しない。
前述のように、触媒劣化診断が実施される期間中に、ステップS804,S805による相対O2S量を制御対象としてA/Fリッチ化制御,リーン化制御を実施することにより、劣化触媒に対してのみ、酸素濃度センサM4の出力を変動させることができる。
次に、前述の触媒劣化検出用A/F制御(ステップS801からS806まで)と同時並行的に実施される触媒劣化判定の処理を説明する。触媒劣化判定では、触媒コンバータの劣化度合いを示す劣化判定パラメータSIAMPが、予め、劣化した触媒を基に設定した劣化判定基準値以上となる事で、触媒の劣化状態を判定する。劣化判定パラメータSIAMPは、触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定M5で得られる出力RO2’と、酸素濃度センサM4で得られる出力RO2の波形近似度を基に求められる。この波形近似度を算出するために、さらに振幅比AMPRと面積比SIRといった2種類の指標値を算出する。
まず、振幅比AMPRの算出方法について説明する。AMPRは、AMPR=ΣAMPRO2÷ΣAMPRO2’の式で求められる。ここで、ΣAMPRO2はRO2の波形の振幅を積算して求めたもの、ΣAMPRO2’はRO2’の波形の振幅を積算して求めたもの、である。
ΣAMPRO2の算出方法について、図11を用いて説明する。酸素濃度センサM4の出力が予め定められた電圧値を横切る(以降、反転する、と表現する)毎に、直前で求められたRO2の最大値と最小値から振幅AMPRO2を算出し、ΣAMPRO2に積算していく。図11では、この反転タイミングを、t1,t2…で表しており、このタイミングでのΣAMPRO2の算出結果を示している。この操作を触媒劣化診断条件が継続する間繰り返す。ΣAMPRO2’の算出の仕方は、前述のΣAMPRO2に準じており、対象波形をRO2の代わりにRO2’として読み替える。反転タイミングは、また、酸素濃度センサM4の出力ではなく、空燃比センサM3の出力が予め定められたA/F値を横切る(反転する)タイミングが適用される。
次に、面積比SIRの算出方法について説明する。SIRは、SIR=ΣS_RO2÷ΣS_RO2’の式で求められる。ここで、ΣS_RO2はRO2の波形と、RO2にフィルタを通して得られた波形RO2Fとで囲まれた面積、ΣS_RO2’はRO2’の波形と、RO2’にフィルタを通して得られた波形RO2’Fとで囲まれた面積、である。
ΣS_RO2の算出方法について、説明する。RO2FはRO2より次の式で求められる。RO2F(t)=K2×RO2F(t−1)+{1−K2}×RO2(t)。ここで、K2はフィルタ定数である。次に所定時間毎(例えば、10ms毎)にΣS_RO2(t)=ΣS_RO2(t−1)+|RO2(t)−RO2F(t)|として、触媒劣化診断実施条件が終了するまでΣS_RO2(t)の算出を継続する。この結果、図13に示すように、RO2とRO2Fで囲まれた面積として、ΣS_RO2が求まる。ΣS_RO2’(t)の算出の仕方も、前述のΣS_RO2に準じており、対象波形をRO2の代わりにRO2’として読み替える。
振幅比AMPR,面積比SIRは共に、RO2とRO2’の波形の近似度が高いほど、1.0に近づく。触媒の劣化状態を判定する劣化判定パラメータSIAMPは、SIAMP=AMPR×SIRで求められるため、AMPR,SIRと同様に、RO2とRO2’の波形の近似度が高いほど1.0に近づく。一方で、RO2とRO2’の波形の近似度が低い場合は、SIAMPの値は0に近づく。例えば、触媒コンバータM2が正常である場合、前述した触媒劣化検出用A/F制御を適用しても、酸素濃度センサM4の変動量は極めて少なく、振幅の変動量を0と仮定すると、前述したΣAMPRO2は0となり、AMPRも0となる。この結果、SIAMPも0になる。従って、診断と対象となる触媒コンバータM2の劣化度に応じて、劣化判定パラメータSIAMPは0〜1の値をとることが分かる。ここで、内燃機関M1の排ガスが、法令の定めた値を超過する程度まで劣化した触媒を、前述した装置を用いて計測した場合に、SIAMP=0.5が得られたならば、劣化判定基準値を0.4とすることで、法令の定めた値を超過する前に、対象となる触媒コンバータM2を劣化として判定出来る。
次に、前述した一連の触媒劣化判定の処理の詳細を図9のフローチャートを用いて説明する。まず、触媒劣化診断の実施条件が成立した場合に、ステップS901で振幅比AMPR,面積比SIRを0に初期化しておく。また、AMPR,SIRの算出過程で使用する各種パラメータ(後述する)も同様に0に初期化しておく。次に、ステップS902で触媒劣化診断の実施条件が継続して成立しているかどうかを判断する。YESの場合は、既にステップS601〜603で説明した、触媒劣化時の酸素濃度センサ出力RO2’の推定を行なう。NOの場合は処理を終了する。
ステップS601〜S603でRO2’を算出した後、ステップS903で振幅比AMPRの算出を行なう。この処理の詳細は、図10のフローチャートを用いて説明する。ステップS1001では触媒劣化時酸素濃度センサ出力RO2’の最大値、最小値の更新を行なう。この処理は図10Aでその詳細を説明する。ステップS10a01で、RO2’が、この時点までのRO2’の最大値RO2’MX以上かどうか判断する。YESの場合は、ステップS10a02に進み、RO2’MXにRO2’を代入して処理を終了する。NOの場合はステップS10a03に進み、この時点までのRO2’の最小値RO2’MN以下かどうか判断する。YESの場合は、ステップS10a04に進み、RO2’MNにRO2’を代入して処理を終了する。NOの場合は、そのまま処理を終了する。
ステップS1002では酸素濃度センサ出力RO2の最大値、最小値の更新を行なう。この処理は図10Bでその詳細を示しているが、対象がRO2’とRO2で異なる以外は、本質的に図10Aの処理内容と同じであるため、説明を割愛する。
ステップS1003では、空燃比センサM3の出力が反転した際のRO2’の振幅の積算処理を行なう。この処理は図10Cでその詳細を説明する。ステップS10c01では、空燃比センサM3の出力が反転したかどうかを判断する。YESの場合はステップS10c02へ進む。NOの場合はそのまま処理を終了する。ステップS10c02では、RO2’の反転方向に関して、リッチからリーン方向へ反転したかどうかを判断する。YESの場合は、ステップS10c03で、この時点でのRO2’の最大値RO2’MXと最小値RO2’MNの差より、振幅AMPRO2’を求める。この後、ステップS10c04で、最小値RO2’MNに最大値RO2’MXを代入することによりRO2’MNをリセットする。ステップS10c05はステップS10c03と同じ処理である。ステップS10c05の後、ステップS10c06に進み、最大値RO2’MXに最小値RO2’MNを代入することによりRO2’MXをリセットする。ステップS10c07では、ステップS10c03あるいはS10c05で求めた振幅をΣA_RO2’として積算し、処理を終了する。
ステップS1004では酸素濃度センサM4の出力が反転した際のRO2の振幅の積算処理を行なう。この処理は図10Dでその詳細を示しているが、反転判断の対象が空燃比センサと酸素濃度センサで異なること、また、処理する波形の対象がRO2’とRO2で異なる以外は、本質的に図10−(c)の処理内容と同じであるため、説明を割愛する。
ステップS1005では、ステップS1003,S1004で求めた振幅積算値ΣA_RO2’,ΣA_RO2から、振幅比AMPRを AMPR=ΣA_RO2÷ΣA_RO2’で求め、処理を終了する。
再び、図9に戻って説明する。次に、ステップS904で面積比SIRの算出を行なう。この処理の詳細は、図12のフローチャートを用いて説明する。ステップS1201では、触媒劣化時酸素濃度センサ出力の推定値RO2’によって囲まれた面積ΣS_RO2’を求める。この処理は図12Aでその詳細を示している。ステップS12a01でRO2’にフィルタを適用した出力RO2’Fを求める。これは、RO2’F(t)=K2×RO2’F(t−1)+{1−K2}×RO2’(t)の算式から求められる。次にステップS12a02で、|RO2’(t)−RO2’F(t)|を算出し、ΣS_RO2’(t)に積算する。この処理は所定時間毎(例えば10ms毎)に行なわれるので、ΣS_RO2’は、RO2’(t)とRO2F’(t)で囲まれた面積となる。
ステップS1202では酸素濃度センサ出力RO2によって囲まれた面積ΣS_RO2を求める。この処理は図12Bでその詳細を示しているが、対象がRO2’とRO2で異なる以外は、本質的に図12Bの処理内容と同じであるため、説明を割愛する。
ステップS1203では、ステップS1201とS1202で求めた面積ΣS_RO2’,ΣS_RO2から、面積比SIRを SIR=ΣS_RO2÷ΣS_RO2’で求め、処理を終了する。
再度、図9に戻って説明する。ステップS905では、触媒劣化診断の実施条件成立時間が所定時間継続しているかどうか判断する。YESの場合は、ステップS906に進み、劣化判定パラメータSIAMPをSIAMP=SIR×AMPRの式で算出する。NOの場合は、ステップS902に戻って診断を継続する。ステップS907で劣化判定パラメータSIAMPが劣化判定基準値(例えば、0.4)より大きいかどうかを判断し、YESの場合はステップS908で劣化と判定して処理を終了する。NOの場合はステップS909で正常と判定して処理を終了する。
このように、本実施の形態1によれば、触媒コンバータの上流に配設された空燃比センサの出力信号を、触媒下流に配設された酸素濃度センサの出力信号相当値に変換するため、触媒コンバータが完全に劣化した状態における酸素濃度センサの出力信号を推定することができる。この信号と酸素濃度センサの出力信号の物理的な次元は一致し、これらの信号の軌跡を利用して触媒コンバータの劣化判定パラメータを算出することによって、触媒コンバータの劣化状況に対して相関性の高い指標値が得られる。従って、信頼性の高い触媒コンバータの劣化判定の結果を得ることが可能となる。
また、本実施の形態1によれば、空燃比センサM3の出力と酸素濃度センサM4の出力の応答時間差を調整する手段を有するため、酸素濃度センサの出力信号の推定値と実際の酸素濃度センサとの応答ズレに起因する波形の歪みを解消することが出来るので、図7のように波形の近似度が向上する。ひいては、劣化判定パラメータの精度が向上し、信頼性の高い触媒コンバータの判定結果を得ることが可能となる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2における内燃機関および内燃機関の制御装置の構成は図2に示す通りである。個々の構成要素に関しては、内燃機関の制御装置5を除いて、実施の形態1と同じであるため、ここでは説明を割愛する。ここで、内燃機関の制御装置5に関して、実施の形態1との構成の差異を明確化するために、図15および図16を用いて説明する。図15は、本実施の形態2における構成図である。また、図16は本実施の形態2における概念構成を示す図である。
図15において、図1の構成との違いは、運転状態検出手段M10の出力を、相対O2ストレージ量算出手段M8だけでなく、触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段M5へも入力するようにした点である。他の構成については、図1の構成と同じである。また、図16において、図3との構成の違いは、触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段M5に、フィルタゲイン調整手段M53を追加し、前述した運転状態検出手段M10の出力をフィルタゲイン調整手段M53へ入力するようにした点である。フィルタゲイン調整手段M53は、内燃機関M1の運転状態(少なくとも、回転速度および吸入空気量等を示すパラメータを含む)に基づいて、空燃比センサM3と酸素濃度センサM4との出力応答の差を吸収するフィルタゲインを調整する。他の構成については、図3と同じである。
内燃機関M1の回転速度や充填効率が変わると、酸素濃度センサM4に対する排気ガスの当たり方が変わるので、酸素濃度センサM4の応答性が変化する。そこで、図17に示す内燃機関の回転速度Neと充填効率Ecから参照するフィルタゲインの3次元マップTCATFG(Ne,Ec)を酸素濃度センサの出力推定に利用する。具体的には、図6のステップS602でフィルタ処理する際に、K1=TCATFG(Ne,Ec)とする。
このように、本実施の形態2によれば、運転状態に応じて変化する酸素濃度センサM4の応答性に対して、最適なフィルタゲインを選択することで、運転状態に関わらず、触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段M5による、劣化触媒に対する酸素濃度センサM4の出力波形の近似度が向上する。ひいては、劣化判定パラメータの精度が向上し、信頼性の高い触媒コンバータの判定結果を得ることが可能となる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態2における内燃機関および内燃機関の制御装置の構成は図2に示す通りである。個々の構成要素に関しては、内燃機関の制御装置5を除いて、実施の形態1および実施の形態2と同じであるため、ここでは説明を割愛する。ここで、内燃機関の制御装置5に関して、実施の形態1および実施の形態2との構成の差異を明確化するために、図18を用いて説明する。
図18は、本実施の形態3における概念構成を示す図である。図18において、図16の構成との違いは、触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段M5に、変換テーブル切替手段M54を追加し、前述した運転状態検出手段M10の出力をフィルタゲイン調整手段M53だけでなく、変換テーブル切替手段M54にも入力するようにした点である。他の構成については、図16と同じである。なお、変換テーブル切替手段M54は、A/F→λO2出力変換手段M52で使用する変換テーブルCNV_AF_LMD(図5に記載)を運転状態検出手段M10の出力に応じて切り替えるものである。
酸素濃度センサM4のA/Fに対する出力電圧の関係は、一般に素子温度に依存して変化する。この様子を図19に示す。A/Fがリッチの場合、素子温度が低くなると、素子温度が高い場合に比べて、出力電圧が高くなる。一方、A/Fがリーンの場合は、素子温度が低くなると、素子温度が高い場合に比べて、出力電圧が低くなる。酸素濃度センサM4の素子温度は、内燃機関M1から排出される排気ガスの温度に依存する。また、排ガスの温度は、内燃機関M1の回転速度および充填効率に依存する(一般的に、回転速度が高い場合、充填効率が高い場合に排ガス温度が高くなる)。そこで、素子温度毎に、A/Fから出力電圧に変換する3次元マップTCNV_AF_LMD(A/F,TMP)と、内燃機関M1の回転速度Neと充填効率Ecとから、前述TCNV_AF_LMDを選択するための素子温度TMPを求める3次元マップTTMP(Ne,Ec)とを予め用意しておき、それらを利用する。これらはそれぞれ図20と図21に示している。
これにより、変換テーブル切替手段M54は、図21の3次元マップを用いて、内燃機関M1の運転状態から酸素濃度センサM4の素子温度を推定し、図22の3次元マップを用いて、酸素濃度センサM4の素子温度に基づいて、酸素濃度センサM4の空燃比対出力電圧の関係を切り替える。
このように、本実施の形態3によれば、素子温度に依存して変化する酸素濃度センサM4のA/Fに対する出力電圧に対して、A/Fから出力電圧に変換するテーブルを素子温度に応じて選択することになる。この結果、触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段M5による、劣化触媒に対する酸素濃度センサM4の出力波形の近似度が向上する。ひいては、劣化判定パラメータの精度が向上し、信頼性の高い触媒コンバータの判定結果を得ることが可能となる。
また、このように、本実施の形態3によれば、内燃機関M1の運転状態から酸素濃度センサM4の素子温度を推定するため、高い排ガス温度を計測できる高価な温度センサ等を使用すること無しに、A/F→λO2出力変換手段M52の変換テーブルを適切に選択できる。この結果、触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段M5による、劣化触媒に対する酸素濃度センサM4の出力波形の近似度を向上しつつ、コストダウンが図れる。
この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置の構成を示したブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る内燃機関および内燃機関の制御装置の構成を示した構成図である。 この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置における触媒劣化酸素濃度センサ出力推定手段の構成を示した構成図である。 酸素濃度センサのA/Fと出力電圧の関係を示す図である。 A/Fと出力の関係を2次元テーブル化した図である。 この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。 空燃比センサの出力を触媒劣化時の酸素濃度センサの推定出力に変換したタイミングチャートである。 空燃比センサの出力を触媒劣化時の酸素濃度センサの推定出力に変換したタイミングチャートである。 この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。 酸素濃度センサの出力の振幅を積算する過程を示した図である。 この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。 酸素濃度センサの出力とその出力をフィルタ処理した出力で囲まれる面積を示した図である。 A/F制御と相対O2S量と酸素濃度センサの出力の関係を示したタイミングチャートである。 この発明の実施の形態2に係る内燃機関の制御装置の構成を示したブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る内燃機関の制御装置における触媒劣化酸素濃度センサ出力推定手段の構成を示した構成図である。 フィルタゲインの3次元マップである。 この発明の実施の形態3に係る内燃機関の制御装置における触媒劣化酸素濃度センサ出力推定手段の構成を示した構成図である。 素子温度を変化させた際の、酸素濃度センサのA/Fと出力電圧の関係を示す図である。 素子温度を変化させた際の、酸素濃度センサのA/Fと出力電圧の関係を3次元マップ化した図である。 運転状態と素子温度の関係を示す図である。 内燃機関の空燃比をリッチ/リーンの交互に反転操作した際の空燃比センサのA/Fと酸素濃度センサの出力電圧を示す図である。
符号の説明
1 クランク角センサ、2 エアーフローセンサ、3 インジェクタ、4 点火プラグ、5 ECU、M1 内燃機関、M2 触媒コンバータ、M3 空燃比センサ、M4 酸素濃度センサ、M5 触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段、M6 劣化判定パラメータ算出手段、M7 劣化判定手段、M8 相対O2ストレージ量算出手段、M9 空燃比制御手段、M10 運転状態検出手段、M11 燃料噴射量調整手段、M51 出力応答調整手段、M52 A/F→λO2出力変換手段、M53 フィルタゲイン調整手段、M54 変換テーブル切替手段。

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気通路に配設され、前記内燃機関から排出される排気ガスの浄化を行う触媒コンバータと、
    前記触媒コンバータの上流に配設され、前記内燃機関から排出される排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサと、
    前記触媒コンバータの下流に配設され、前記触媒コンバータより下流の排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサと、
    前記空燃比センサの出力と前記酸素濃度センサの出力とに基づいて、前記触媒コンバータの劣化を診断する触媒劣化診断手段と
    を備え、
    前記触媒劣化診断手段は、
    前記空燃比センサの出力と運転状態とに基づいて、前記触媒コンバータへ供給あるいは前記触媒コンバータから消費する酸素量を算出する相対O2ストレージ量算出手段と、
    前記相対O2ストレージ量算出手段の算出結果に基づいて、空燃比をリッチ、リーンの交互に操作する空燃比制御手段と、
    前記空燃比センサの出力に基づいて、前記触媒コンバータが劣化した場合の酸素濃度センサ出力を推定する触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段と、
    前記触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段の出力と前記酸素濃度センサの出力の近似度から触媒の劣化度を劣化判定パラメータとして算出する劣化判定パラメータ算出手段と、
    前記劣化判定パラメータ算出手段から算出された劣化判定パラメータの値が所定の値を超過した場合に、前記触媒コンバータの状態を劣化として判定する劣化判定手段と
    を有し、
    前記触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段は、前記空燃比センサの出力を前記酸素濃度センサの空燃比対出力電圧の関係を基に出力変換して、前記酸素濃度センサ出力の推定を行うことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段は、前記空燃比センサと前記酸素濃度センサの出力応答の差を吸収する出力応答調整手段を有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記応答調整手段は、内燃機関の回転速度および吸入空気量を示すパラメータを少なくとも含む運転状態に基づいて、前記空燃比センサと前記酸素濃度センサとの出力応答の差を吸収するフィルタゲインを調整するフィルタゲイン調整手段を有することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記触媒劣化時酸素濃度センサ出力推定手段は、前記酸素濃度センサの素子温度を基に前記酸素濃度センサの空燃比対出力電圧の関係を切り替える変換テーブル切替手段を有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記変換テーブル切替手段は、内燃機関の運転状態から前記酸素濃度センサの素子温度を推定することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の制御装置。
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