JP4525196B2 - 空燃比センサの異常検出装置 - Google Patents

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この発明は空燃比センサの異常検出装置に関し、特に、内燃機関等の排気ガスの酸素濃度を測定する酸素センサの異常検出装置に適用して好適である。
従来から、内燃機関の排気ガス中のエミッションを低下させるために、内燃機関の排気系に取り付けたA/Fセンサ(酸素センサ)の出力信号に基づいて、内燃機関に供給する燃料混合気の空燃比(A/F)が制御されている。
このようなA/Fセンサの異常を判定する方法として、オープンループ制御によりA/Fをリーン/リッチに強制振動させて、そのときのセンサ出力の応答性からA/Fセンサの異常を検出する方法が知られている。
特許第2837690号公報 特開平6−34597号公報 特開平8−100635号公報 特公平7−42884号公報
オープンループ制御でA/Fをリーン/リッチに強制振動させる場合、A/Fがストイキとなるベース燃料噴射量に対して一定量の燃料噴射量を増量、減量する。この方法によれば、フィードバック制御のようにA/Fセンサの出力に応じて燃料噴射量を補正することがないため、A/Fセンサの応答性を直接的に検出することができるが、ベース燃料噴射量に誤差が含まれる場合、誤差分を補正してベース燃料噴射量をストイキに対応した値に戻す制御はできない。
ベース燃料噴射量は吸入空気量に応じて定められるが、吸入空気量の検出値に誤差が含まれる場合、この誤差に応じてベース燃料噴射量が変動してしまうという問題が発生する。また、燃料噴射弁による燃料噴射量にも誤差が含まれることがある。従って、オープンループ制御の場合にベース燃料噴射量をストイキに対応した正確な値に設定することは困難である。そして、ベース燃料噴射量がストイキに対応した噴射量から外れている状態で、ベース燃料噴射量に対して燃料噴射量を増量、減量すると、A/Fが過度にリッチ側、またはリーン側へ制御されてしまうこととなる。これにより、エミッション、ドライバビリティが悪化するという問題が発生する。
オープンループ制御によりA/Fセンサの異常検出を行う以前にはフィードバック制御により空燃比が制御されているため、フィードバック制御における目標A/Fと実出力の偏差の学習値に基づいて、オープンループ制御におけるベース燃料噴射量を設定する方法も考えられる。しかしながら、フィードバック制御における学習値自体にも誤差が含まれるため、学習値に基づいて、オープンループ制御におけるベース燃料噴射量をストイキに対応した値に正確に設定することは困難である。
この発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであり、オープンループ制御により燃料噴射量を増減させて空燃比センサの異常を検出する際に、エミッション、ドライバビリティの悪化させることなく異常検出を行うことを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、空燃比が目標値となるベース燃料噴射量を基準として燃料噴射量をリッチ側又はリーン側に強制的かつ周期的に増減させる空燃比アクティブ制御の実施中に、空燃比センサの出力に基づいて、前記空燃比センサの異常を検出する異常検出装置において、前記空燃比アクティブ制御による燃料噴射量の増減に応じて変動する前記空燃比センサの出力のなまし出力を算出し、算出したなまし出力と前記目標値との偏差を求める偏差取得手段と、前記偏差に0よりも大きく1よりも小さい係数を乗じて算出される値を0に近づけるように前記ベース燃料噴射量をフィードバック補正するフィードバック手段と、を備えたことを特徴とする。
の発明は、第1の発明において、前記目標値は、理論空燃比に対応した前記空燃比センサの出力であることを特徴とする。
第1の発明によれば、燃料噴射量をリッチ側又はリーン側に強制的かつ周期的に増減させた際の空燃比センサの出力のなまし出力と目標値との偏差に0よりも大きく1よりも小さい係数を乗じて算出される値を0に近づけるようにベース燃料噴射量を補正することができるため、空燃比が過度にリーン側またはリッチ側へ変動してしまうことを抑止でき、エミッション、ドライバビリティを向上させることが可能となる。
の発明によれば、目標値を理論空燃比に対応した値とすることで、ベース燃料噴射量を理論空燃比に対応した値に制御することが可能となる。
以下、図面に基づいてこの発明のいくつかの実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。なお、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の各実施の形態にかかる空燃比センサの異常検出装置及びその周辺の構造を説明するための図である。内燃機関10には吸気通路12および排気通路14が連通している。吸気通路12は、上流側の端部にエアフィルタ16を備えている。エアフィルタ16には、吸気温THA(すなわち外気温)を検出する吸気温センサ18が組みつけられている。
エアフィルタ16の下流には、エアフロメータ20が配置されている。エアフロメータ20は、吸気通路12を流れる空気流入量Gaを検出するセンサである。エアフロメータ20の下流には、スロットルバルブ22が設けられている。スロットルバルブ22の近傍には、スロットル開度TAを検出するスロットルセンサ24と、スロットルバルブ22が全閉となることでオンとなるアイドルスイッチ26とが配置されている。
スロットルバルブ22の下流には、サージタンク28が設けられている。また、サージタンク28の更に下流には、内燃機関10の吸気ポートに燃料を噴射するための燃料噴射弁30が配置されている。
排気通路14には、上流側触媒(スタートキャタリスト)32と下流側触媒(NO吸蔵触媒または3元触媒)34とが直列に配置されている。排気通路14における上流側触媒32の上流には、空燃比センサ(A/Fセンサ)35が配置されている。空燃比センサ35は排気ガス中の酸素濃度を検出するセンサであって、上流側触媒32に流入する排気ガス中の酸素濃度に基づいて内燃機関10で燃焼に付された混合気の空燃比を検出するものである。また、排気通路14における上流側触媒32と下流側触媒34の間には、O2センサ38が配置されている。
図1に示すように、本実施形態の異常検出装置はECU(Electronic Control Unit)40を備えている。ECU40には、上述した各種センサおよび燃料噴射弁30に加えて、車速SPDを検出する車速センサ44などが接続されている。
本実施形態の異常検出装置は、オープンループ制御により、ベース噴射量を基準として燃料噴射弁30から噴射する燃料噴射量を周期的に増減させる制御(空燃比アクティブ制御)を行い、そのときの空燃比センサ35の応答性からセンサの異常を検出する。オープンループ制御により燃料噴射量を増減させることで、空燃比センサ35の応答性を直接的に検出することができ、異常検出を正確に行うことができる。
オープンループ制御による空燃比アクティブ制御では、ベース燃料噴射量TAUに対して所定の噴射量ΔTauを増量または減量することで、燃料噴射量を周期的に増減させる。ベース燃料噴射量TAUは、ストイキ(=14.6)の空燃比に対応した燃料噴射量であって、吸入空気量Gaに基づいて求められる値である。また、ΔTauは、ベース燃料噴射量に所定の比率を乗算して得られる値である。従って、吸入空気量Gaが異なる条件下ではベース燃料噴射量TAUは異なり、ベース燃料噴射量TAUに応じてΔTauの値も異なる値となる。
図2は、オープンループ制御により空燃比アクティブ制御を行った場合の、車速、A/Fセンサ35の出力(A/F出力50)、A/F出力50と目標A/F出力60との偏差(ΔA/F)の変動を示すタイミングチャートである。図2の例では、車速が60(km/h)、80(km/h)、100(km/h)のそれぞれの場合に、空燃比アクティブ制御を行っている。すなわち、図2において、時刻t1から時刻t2までの区間、時刻t3から時刻t4までの区間、および時刻t5以降の区間で空燃比アクティブ制御を行っている。従って、これらの区間では、A/F出力50は燃料噴射量の増減に応じてリッチ/リーンに変動する。本実施形態の装置では、A/F出力50から求めた出力の軌跡長、またはA/F出力50と目標A/F出力60とによって囲まれる面積に基づいて、空燃比センサ35の応答性を評価し、空燃比センサ35の異常検出を行う。ここで、目標A/F出力60は、ストイキに対応した量の燃料が燃料噴射弁30から噴射された場合のA/Fセンサ50の出力である。ECU40は、燃料噴射弁30における燃料噴射量に対応した目標A/F出力60の値を予め記憶している。
図2に示すように、オープンループ制御でA/Fを強制振動させた場合、A/F出力50の中心値が、目標A/F出力60から外れる場合がある。図2の例では、車速60(km/h)及び80(km/h)の場合に、A/F出力50の中心値が目標A/F出力60に対してリーン側へシフトしている。また、車速100(km/h)の場合には、A/F出力50の中心値が目標A/F出力60に対してリッチ側へシフトしている。このように、A/F出力50の中心値が目標A/F出力から外れると、エミッション、ドライバビリティが悪化する場合がある。
そこで、本実施形態の装置では、周期的に変動するA/F出力50になまし処理を施して、A/F出力50の中心値(なましA/F出力55)を求め、なましA/F出力55が目標A/F60出力と一致するように燃料噴射量のフィードバック制御を行う。
A/F出力50は、所定のタイミング毎に空燃比センサ35から検出される。そして、所定のタイミング毎に検出されたA/F出力50を用いて、以下の(1)式からなましA/F出力55を算出する。
n+1=a+(bn+1−a)/K ・・・(1)
(1)式において、bn+1は、空燃比アクティブ制御を開始してから第n+1回目に検出されたA/F出力50である。また、an+1は、bn+1を用いて算出されたなましA/F出力55である。(1)式に示されるように、なましA/F出力55(an+1)は、A/F出力50(bn+1)と前回算出されたなましA/F出力55(a)とから算出される。なお、A/F出力55は、例えばサンプリング周期毎に検出し、サンプリング周期毎に(1)式の演算を行ってなましA/F出力55を算出する。(1)式から算出されたなましA/F出力55は、A/F出力50のノイズの影響を受けにくいため、リーン/リッチに振動するA/F出力50の中心値を正確に算出することができる。
なましA/F出力55を算出した後、なましA/F出力55と目標A/F出力60との偏差(ストイキずれ量ΔA/F)を算出する。そして、フィードバック制御により、ΔA/Fに応じてベース燃料噴射量TAUを補正する。そして、補正したベース燃料噴射量TAUに対してΔTauの燃料量を増量、減量する。
図3は、上述した方法で、ベース燃料噴射量TAUを補正しながら空燃比アクティブ制御を行った場合の各出力を示すタイミングチャートである。ここでは、ΔA/Fが0となるようにベース燃料噴射量TAUをフィードバック制御している。これにより、図2においてリッチ側またはリーン側にシフトしていたA/F出力50は、目標A/F出力60を中心とした出力となる。
このように、ベース燃料噴射量TAUを補正しながら空燃比アクティブ制御を行うことで、図3に示すようにリッチ/リーンに強制振動させたA/F出力50の中心値を目標A/F出力60とほぼ一致させることができる。これにより、空燃比が過度にリッチまたはリーンに変動してしまうことを抑えることができ、エミッション、ドライバビリティの悪化を抑止することができる。
図3の例では、なましA/F出力55に基づいてストイキずれ量ΔA/Fを算出したが、A/F出力50のリッチ側のピーク値とリーン側のピーク値の平均値を求め、この平均値と目標A/F60との偏差をストイキずれ量ΔA/Fとしてもよい。
次に、図4及び図5のフローチャートに基づいて、本実施形態にかかる異常検出装置における処理の手順を説明する。ここで、図4はベース燃料噴射量TAUを補正する処理を示している。また、図5は空燃比センサ35の異常を判定する処理を示している。
最初に、図4のフローチャートに基づいて、ベース燃料噴射量TAUを補正する処理について説明する。先ず、ステップS1では、アクティブ制御条件が成立しているか否かを判定する。ここで、アクティブ制御条件の成立している場合とは、定速運転時など負荷変動の少ない運転条件の場合、空燃比センサ35が活性状態に達している場合、水温が適温に達している場合、触媒温度が適温に達している場合、などをいう。アクティブ制御条件が成立している場合はステップS2へ進み、アクティブ制御条件が成立していない場合はステップS1で待機する。
ステップS2では、ベース燃料噴射量TAUを算出する。ベース燃料噴射量TAUは吸入空気量Gaの関数であり、ここでは現時点の吸入空気量Gaと理論空燃比とからベース燃料噴射量TAUを算出する。次のステップS3では、ベース燃料噴射量TAUに補正係数αを乗算して、ベース燃料噴射量TAUの補正値TAU補正値を算出する。後述するように、補正係数αはストイキずれ量ΔA/Fの関数であり、αの初期値は例えば1に設定しておく。
次のステップS4では、アクティブ噴射量TAUを算出する。ここでは、TAU補正値に対して、TAU補正値の一定の割合(=s)の燃料噴射量ΔTauを加算または減算してアクティブ噴射量TAUを算出する。すなわち、TAU=TAU補正値±s×TAU補正値の演算を行ってリッチ側、リーン側のTAUをそれぞれ算出する。
次のステップS5では、アクティブ噴射量TAUによる空燃比アクティブ制御を実施し、所定の周期で燃料噴射量を増減させる。次のステップS6では、このとき空燃比センサ35から得られるA/F出力50を検出する。
次のステップS7では、ステップS6で検出したA/F出力50の軌跡長を求める。次のステップS8では、A/F出力50になまし処理を施して、なましA/F出力55を求める。次のステップS9では、なましA/F出力55と目標A/F出力60との差分をとり、ストイキずれ量ΔA/Fを算出する。
次のステップS10では、ストイキずれ量ΔA/Fが所定のしきい値TH以下であるか否かを判定する。すなわち、ここでは、ΔA/F≦THであるか否かを判定する。ΔA/F≦THの場合は、ストイキずれ量ΔA/Fが許容範囲内であるため、ベース燃料噴射量TAUを補正する必要は生じない。従って、この場合はステップS11へ進み、補正係数αの値を初期化(α=1)する。
一方、ステップS10でΔA/F>THの場合は、ストイキずれ量ΔA/Fが許容範囲を超えているため、ベース燃料噴射量TAUを補正する必要がある。この場合は、ステップS12へ進み、ストイキずれ量ΔA/Fに応じた補正係数αを求める。この際、ΔA/Fと補正係数αとの関係を規定したマップから補正係数αを求める。または、ΔA/Fに所定のゲインGを乗算して補正係数αを算出してもよい。ステップS12の後はステップS3へ戻り、ステップS3以降の処理を再び行う。この際、ステップS3において、補正係数αの値がストイキずれ量ΔA/Fに応じた値に設定されているため、ストイキずれ量ΔA/Fに応じてベース燃料噴射量TAUを補正して、補正値TAU補正値を求めることができる。そして、ステップS4では、補正値TAU補正値に基づいてアクティブ噴射量TAUが算出され、ステップS5でアクティブ噴射量TAUによる空燃比アクティブ制御が実施される。
次に、図5のフローチャートに基づいて、空燃比センサ35の異常を判定する処理について説明する。先ず、ステップS21では、ダイアグ判定条件が成立しているか否かを判定する。ここでは、例えば燃料噴射量の増減が所定回数以上行われたか否かを判定する。そして、所定回数以上の燃料噴射量の増減が行われた場合は、異常判定を行うために必要なA/F出力50の軌跡長が算出されているため、ダイアグ判定条件が成立したと判定し、ステップS22へ進む。一方、燃料噴射量の増減が所定回数に達していない場合は、A/F出力50の軌跡長が異常判定を行う値に達していないため、ダイアグ判定条件が成立していないと判定し、処理を終了する(RETURN)。
ステップS22では、図4のステップS7の処理によって算出されたA/Fセンサ出力50の軌跡長を積算し、積算値が所定の規定値以下であるか否かを判定する。ステップS22で軌跡長の積算値が所定の規定値以下の場合は、A/Fセンサ出力50が低下しているため、ステップS23へ進み、空燃比センサ35の異常判定を行う。一方、ステップS22で軌跡長の積算値が所定の規定値より大きい場合は、正常なA/Fセンサ出力50が得られているため、ステップS24へ進み、空燃比センサ35が正常であると判定する。
図4の処理によれば、なましA/F出力55と目標A/F出力60との偏差からストイキずれ量ΔA/Fを算出し、ストイキずれ量ΔA/Fをフィードバックしてベース燃料噴射量TAUの補正値TAU補正値を算出するようにしたため、ベース燃料噴射量TAUを理論空燃比に対応した量に補正することが可能となる。そして、ベース燃料噴射量TAUを適正化することで、空燃比アクティブ制御において、空燃比が過度にリーン側またはリッチ側へ変動してしまうことを抑えることができ、エミッション、ドライバビリティが悪化してしまうことを抑止できる。
なお、図5の処理では、A/Fセンサ出力50の軌跡長に基づいて空燃比センサ35の異常判定を行ったが、A/F出力50と目標A/F出力60とによって囲まれる面積に基づいて異常判定を行ってもよい。
以上説明したように実施の形態1によれば、オープンループ制御により空燃比アクティブ制御を行って空燃比センサ35の異常検出を行う場合において、A/F出力50の中心値が目標A/F60と一致するように制御を行うことが可能となる。従って、空燃比が過度にリーン側またはリッチ側へ変動してしまうことを抑止でき、エミッション、ドライバビリティの悪化を抑制することができる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2は、実施の形態1の方法で空燃比センサ35の異常検出を行う場合において、より短時間かつ高精度にA/F出力50の中心値を目標A/F60に一致させるものである。
実施の形態1で説明したように、なましA/F出力55は(1)式から算出する。この際、A/F出力50はリッチ/リーンに周期的に変動しているため、(1)式におけるなまし係数Kが小さいと、なましA/F出力55もリッチ/リーンに変動してしまう場合がある。この場合、なましA/F出力55と目標A/F60との偏差(ストイキずれ量ΔA/F)が変動するため、ベース燃料噴射量TAUへのフィードバック量が変動する。このような場合、ベース燃料噴射量TAUへのフィードバック量の制御性を高めるためには、(1)式におけるなまし係数Kをできるだけ大きくすることが望ましい。
ところが、なまし係数Kを大きくし過ぎると、なましA/F出力55が収束して一定値に達するまでの時間が長くなり、A/F出力50の中心値に対してなましA/F出力55が遅れた出力となる。この場合、A/F出力50の中心値となましA/F出力55が一致するまでの時間が比較的長くなるため、ベース燃料噴射量TAUを制御してA/F出力50の中心値を目標A/F60に一致させるまでに一定の時間を要してしまう場合がある。
このため実施の形態2では、なましA/F出力55が変動することによる制御への影響を抑えるため、A/F出力50を縮小して、縮小A/F出力52を求めるようにしている。そして、縮小A/F出力52に対してなまし処理を実施する。
縮小A/F出力52は以下の式から算出する。
縮小A/F出力=目標A/F+(A/F出力−目標A/F)/S
上式において、係数SはA/F出力50を縮小する際の縮小率を示している。ここで、縮小A/F出力52はA/F出力50の1/3〜1/5程度が好適であるため、係数Sの値は3〜5程度の値としておく。
縮小A/F出力52をA/F出力の1/3よりも大きくすると、A/F出力50を縮小したことによる効果が小さくなる。一方、縮小A/F出力52をA/F出力の1/5よりも小さくすると、縮小A/F出力52から求めたなましA/F出力55も小さくなるため、ストイキずれ量ΔA/Fが小さくなり、制御性が低下する場合がある。従って、縮小A/F出力52は、A/F出力50の1/3〜1/5程度とするのが好適である。
図6は、A/F出力50、縮小A/F出力52、なましA/F出力55、目標A/F60を示すタイミングチャートである。
図6では、A/F出力50を縮小して縮小A/F出力52を求めた後、縮小A/F出力52に対して実施の形態1で説明したなまし処理を実施してなましA/F出力55を求めている。これにより、A/F出力50の変動に起因したなましA/F出力55の変動を最小限に抑えることができる。
これにより、なましA/F出力55と目標A/F60との偏差(ストイキずれ量ΔA/F)の変動を抑えることができ、なましA/F出力55に基づいて実施の形態1と同様に制御することで、ベース燃料噴射量TAUへのフィードバック量の制御性を高めることが可能となる。
また、なまし係数Kの値をより小さな値に設定することができるため、なましA/F出力55が一定値に収束するまでの時間を短くすることができ、A/F出力50に対するなましA/F出力55の時間遅れを最小限に抑えることができる。従って、実施の形態2の方法によれば、なまし係数Kの値を小さくした状態で、ベース燃料噴射量TAUの制御性を高めることができる。これにより、短時間でベース燃料噴射量TAUを目標A/F60に到達させることが可能である。
図7は、実施の形態2の方法で、ベース燃料噴射量TAUを補正しながら空燃比アクティブ制御を行った場合の各出力を示すタイミングチャートである。図7のタイミングチャートでは、A/F出力(A/F出力50、なましA/F出力55、縮小A/F出力52、目標A/F60)、F/B補正係数α、燃料噴射量、空燃比学習値、をそれぞれ示している。図7のF/B補正係数αは、図4で説明した補正係数αに相当する係数であって、ストイキずれ量ΔA/Fの関数である。
図7のタイミングチャートの例では、なまし係数Kの値をより小さな値に設定し、K=32としている。そして、なまし係数Kを小さくした場合のベース燃料噴射量TAUの制御性を確認するために、時刻t11と時刻t12において空燃比学習値を意図的に変更している。すなわち、時刻11の時点では空燃比学習値を0.05(5%)だけリーン側へ変更し、時刻t12の時点では空燃比学習値を0.05(5%)だけリッチ側へ変更している。これにより、時刻t11で空燃比学習値がリーン側へ変更された直後は、ベース燃料噴射量TAUがリーン側へ変動し、時刻t12で空燃比学習値がリッチ側へ変更された直後は、ベース燃料噴射量TAUがリッチ側へ変動している。
図7に示すように、時刻t11でベース燃料噴射量TAUがリーン側へ変動すると、A/F出力50、縮小A/F出力52がリーン側へ変動し、縮小A/F出力52から算出されたなましA/F出力55もリーン側へ変動する。
なましA/F出力55がリーン側に変動すると、なましA/F出力55と目標A/F出力60との偏差ΔA/Fが大きくなり、図7に示すようにΔA/Fの値に応じて補正係数αの値が1よりも大きな値に設定される。従って、補正係数αとベース燃料噴射量TAUを乗算することで、補正係数αに基づいてベース燃料噴射量TAUがストイキ側に補正される。
同様に、時刻t12でベース燃料噴射量TAUがリッチ側へ変動すると、A/F出力50、縮小A/F出力52がリッチ側へ変動し、縮小A/F出力52から算出されたなましA/F出力55がリッチ側へ変動する。
なましA/F出力55がリッチ側に変動すると、なましA/F出力55と目標A/F出力60との偏差ΔA/Fが大きくなり、図7に示すようにΔA/Fの値に応じて補正係数αの値が1よりも小さな値に設定される。従って、補正係数αとベース燃料噴射量TAUを乗算することで、補正係数αに基づいてベース燃料噴射量TAUがストイキ側に補正される。
図7に示すように、なまし係数Kを小さくした場合であっても、空燃比学習値を5%変更した時刻t11、時刻t12の時点からA/F出力50の変動の2〜3周期が経過した後には、ベース燃料噴射量TAUがストイキに収束している。従って、実施の形態2の方法によれば、なましA/F出力55を縮小A/F出力52から求めることで、短時間でベース燃料噴射量TAUを所望の値に収束させることが可能である。
次に、図8のフローチャートに基づいて、実施の形態2におけるベース燃料噴射量TAUを補正する処理について説明する。先ず、ステップS21では、アクティブ制御条件が成立しているか否かを判定する。ここで、アクティブ制御条件の成立している場合とは、定速運転時など負荷変動の少ない運転条件の場合、空燃比センサ35が活性状態に達している場合、水温が適温に達している場合、触媒温度が適温に達している場合、などをいう。アクティブ制御条件が成立している場合はステップS22へ進み、アクティブ制御条件が成立していない場合はステップS21で待機する。
ステップS22では、ベース燃料噴射量TAUを算出する。ベース燃料噴射量TAUは吸入空気量Gaの関数であり、ここでは現時点の吸入空気量Gaと理論空燃比とからベース燃料噴射量TAUを算出する。次のステップS23では、ベース燃料噴射量TAUに補正係数αを乗算して、ベース燃料噴射量TAUの補正値TAU補正値を算出する。後述するように、補正係数αはストイキずれ量ΔA/Fの関数であり、αの初期値は例えば1に設定しておく。
次のステップS24では、アクティブ噴射量TAUを算出する。ここでは、TAU補正値に対して、TAU補正値の一定の割合(=s)の燃料噴射量ΔTauを加算または減算してアクティブ噴射量TAUを算出する。すなわち、TAU=TAU補正値±s×TAU補正値の演算を行ってリッチ側、リーン側のTAUをそれぞれ算出する。
次のステップS25では、アクティブ噴射量TAUによる空燃比アクティブ制御を実施し、所定の周期で燃料噴射量を増減させる。次のステップS26では、このとき空燃比センサ35から得られるA/F出力50を検出する。次のステップS27では、ステップS26で検出したA/F出力50の軌跡長を求める。
次のステップS28では、ステップS26で検出したA/F出力50から縮小A/F出力52を算出する。次のステップS29では、ステップS28で算出した縮小A/F出力52になまし処理を施して、なましA/F出力55を求める。次のステップS30では、なましA/F出力55と目標A/F出力60との差分をとり、ストイキずれ量ΔA/Fを算出する。
次のステップS31では、ストイキずれ量ΔA/Fが所定のしきい値TH以下であるか否かを判定する。すなわち、ここでは、ΔA/F≦THであるか否かを判定する。ΔA/F≦THの場合は、ストイキずれ量ΔA/Fが許容範囲内であるため、ベース燃料噴射量TAUを補正する必要は生じない。従って、この場合はステップS32へ進み、補正係数αの値を初期化(α=1)する。
一方、ステップS31でΔA/F>THの場合は、ストイキずれ量ΔA/Fが許容範囲を超えているため、ベース燃料噴射量TAUを補正する必要がある。この場合は、ステップS33へ進み、ストイキずれ量ΔA/Fに応じた補正係数αを求める。この際、ΔA/Fと補正係数αとの関係を規定したマップから補正係数αを求める。または、ΔA/Fに所定のゲインGを乗算して補正係数αを算出してもよい。ステップS33の後はステップS23へ戻り、ステップS23以降の処理を再び行う。この際、ステップS23において、補正係数αの値がストイキずれ量ΔA/Fに応じた値に設定されているため、ストイキずれ量ΔA/Fに応じてベース燃料噴射量TAUを補正することが可能となる。
図8の処理が終了した後は、実施の形態1と同様に、図5のフローチャートに基づいて空燃比センサ35の異常を判定する処理を行う。
以上説明したように実施の形態2によれば、A/F出力50を縮小して縮小A/F出力52を求めた後、縮小A/F出力52に対してなまし処理を実施するようにしたため、なましA/F出力55の変動を抑えることができる。従って、なましA/F出力55と目標A/F60との偏差(ストイキずれ量ΔA/F)の変動を抑えることができ、ベース燃料噴射量TAUへのフィードバック量の制御性を高めることが可能となる。
また、なまし係数Kの値をより小さな値に設定することができるため、なましA/F出力55が一定値に収束するまでの時間を短くすることができ、A/F出力50に対するなましA/F出力55の時間遅れを最小限に抑えることができる。従って、なまし係数Kの値を小さくした状態でベース燃料噴射量TAUの制御性を高めることができ、短時間でベース燃料噴射量TAUを目標A/F60に到達させることが可能となる。
なお、実施の形態2では、縮小A/F出力52からなましA/F出力55を求めてストイキずれ量ΔA/Fを算出したが、実施の形態1で説明したように、縮小A/F出力52のリッチ側のピーク値とリーン側のピーク値の平均値を求め、この平均値と目標A/F60との偏差をストイキずれ量ΔA/Fとしてもよい。
また、実施の形態1の方法でA/F出力50から直接なましA/F出力55を求めた後、なましA/F出力55を縮小するようにしても良い。この方法でも、縮小したなましA/F出力における変動を最小限に抑えることができ、ベース燃料噴射量TAUの制御性を高めることができる。
本発明の各実施の形態にかかる空燃比センサの異常検出装置及びその周辺の構造を説明するための模式図である。 オープンループ制御により空燃比アクティブ制御を行った場合の各出力を示すタイミングチャートである。 ベース燃料噴射量を補正しながら空燃比アクティブ制御を行った場合の各出力を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1にかかる異常検出装置において、ベース燃料噴射量TAUを補正する処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1にかかる異常検出装置において、空燃比センサの異常を判定する処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2において、A/F出力、なましA/F出力、縮小A/F出力、目標A/Fを示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2において、ベース燃料噴射量TAUを補正しながら空燃比アクティブ制御を行った場合の各出力を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2にかかる異常検出装置において、ベース燃料噴射量TAUを補正する処理を示すフローチャートである。
符号の説明
30 燃料噴射弁
35 A/Fセンサ
40 ECU

Claims (2)

  1. 空燃比が目標値となるベース燃料噴射量を基準として燃料噴射量をリッチ側又はリーン側に強制的かつ周期的に増減させる空燃比アクティブ制御の実施中に、空燃比センサの出力に基づいて、前記空燃比センサの異常を検出する異常検出装置において、
    前記空燃比アクティブ制御による燃料噴射量の増減に応じて変動する前記空燃比センサの出力のなまし出力を算出し、算出したなまし出力と前記目標値との偏差を求める偏差取得手段と、
    前記偏差に0よりも大きく1よりも小さい係数を乗じて算出される値を0に近づけるように前記ベース燃料噴射量をフィードバック補正するフィードバック手段と、
    を備えたことを特徴とする空燃比センサの異常検出装置。
  2. 前記目標値は、理論空燃比に対応した前記空燃比センサの出力であることを特徴とする請求項1に記載の空燃比センサの異常検出装置。
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