JP4577757B2 - フォークリフト - Google Patents

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本発明は、3方向スタッキングトラックのような、左右および前方の荷役を行うためにフォークのサイドシフト機構とローテイト機構とを備えたフォークリフトに関するものである。
従来から、例えば下記の特許文献1に開示されているような、荷を荷役するためのフォークを左右にシフトさせるサイドシフト機構と、フォークを左右に旋回させるローテイト機構とを備えたフォークリフトがある。このようなフォークリフトを、一般的に3方向スタッキングトラックという。図7は、上記従来のフォークリフトによる荷取り動作を説明するための図である。なお、本図では、フォークリフトのフォーク近傍のみを図示している。図7において、50は電動式の有人のフォークリフトである。このフォークリフト50の車体51には、マスト(図示省略)が立設され、当該マストには、リフトブラケット53が昇降可能に支持されている。リフトブラケット53には、シフトブラケット54がサイドシフト機構(図示省略)によって車体51の左右方向X、Yへシフト可能に支持されている。シフトブラケット54には、荷を荷役するためのフォーク52がローテイト機構(図示省略)によって車体51の左右へ180°旋回可能に支持されている。サイドシフト機構およびローテイト機構の詳細構造は、例えば下記の特許文献2等に開示している。シフトブラケット54の内部には、サイドシフト機構の駆動源であるシフトモータ、当該シフトモータを制動するシフトブレーキ、ローテイト機構の駆動源であるローテイトモータ、および当該ローテイトモータを制動するローテイトブレーキが配備されている(それぞれ図示省略)。なお、シフトブレーキとローテイトブレーキは、それぞれ電磁ブレーキから構成されている。
シフトモータを駆動すると、サイドシフト機構が動作して、シフトブラケット54をX、Y方向へシフトさせる。シフトブラケット54をシフトさせるとき以外は、シフトブレーキが作動して、シフトモータを制動し、これによってサイドシフト機構の動作が規制され、シフトブラケット54がX、Y方向へシフトできなくなる。ローテイトモータを駆動すると、ローテイト機構が動作して、フォーク52をR1、R2方向へ旋回させる。フォーク52を旋回させるとき以外は、ローテイトブレーキが作動して、ローテイトモータを制動し、これによってローテイト機構の動作が規制され、フォーク52がR1、R2方向へ旋回できなくなる。
上記フォークリフト50によって、床に直に置かれた荷Wと当該荷Wを受けたパレットPとを荷取る場合、図7(a)に示すように、まず荷WおよびパレットPの手前にフォークリフト50を停止させる。次に、シフトモータの駆動とサイドシフト機構の動作とによって、シフトブラケット54を荷WおよびパレットPを荷取ることが可能な位置までシフトさせて停止させる。続いて、フォーク52をパレットPの差込孔Paに差し込めるように、リフトブラケット53の昇降動作によって、フォーク52を下降させて停止させ、ローテイトモータの駆動とローテイト機構の動作とによって、フォーク52を旋回させて停止させる。このとき、フォーク52に対するパレットPの傾きがフォーク52を差込孔Paに差し込むのに支障のない程度であれば、フォーク52に対してパレットPが正対(フォーク52と差込孔Paとが平行な状態)していなくてもよい。
フォーク52の旋回停止後、ローテイトブレーキの作動によって、フォーク52のシフトブラケット54に対する傾斜姿勢を保持しながら、シフトモータの駆動とサイドシフト機構の動作とによって、シフトブラケット54をX方向へシフトさせて、フォーク52をパレットPの差込孔Paに差し込んで行く。この際、フォーク52に対してパレットPが傾いて正対していないと、図7(b)に示すように一方(上側)のフォーク52の根元部52aがパレットPの上面デッキプレートの端面(フォーク52側の端面)Pbに当接する。この状態から、シフトブラケット54のX方向へのシフトが継続されると、一方のフォーク52の根元部52aがパレットPの端面Pbを押圧するため、図7(c)に示すように、パレットPが強制的にR3方向へ引き摺られながら回転させられてフォーク52と正対し、フォーク52が根元まで差込孔Paに差し込まれた状態となる。この後、リフトブラケット53の昇降動作によって、フォーク52を上昇させると、荷WおよびパレットPを床から持ち上げられて荷取り状態となる。
特開平11−228095号公報 特開2002−145596号公報
しかしながら、上述したように、フォーク52に対してパレットPが正対していない場合に、フォーク52によってパレットPの上面デッキプレートの端面Pbを押圧して、パレットPを強制的に回転させてフォーク52と正対させるには、パレットPとパレットPを直置きしている床との間に生じる摩擦抵抗に打ち勝つ強い力で一方のフォーク52の根元部52aによりパレットPの端面Pbを押圧しなければならない。このため、上記摩擦抵抗が大きいと、シフトモータに高い負荷がかかって、シフトモータが焼損するおそれがあり、フォーク52をシフトさせることができず、荷WおよびパレットPを荷取れなくなる。また、大きな摩擦抵抗に打ち勝つ強い力でパレットPの端面Pbを押圧して、パレットPを強制的に回転させようとすると、高出力のシフトモータを使用しなければならず、コストがかかり、当該モータの取付けスペース上の制約もある。さらに、上記のようにシフトモータに高い負荷がかかる、または高出力のシフトモータを使用すると、電力が無駄に消費されて、フォークリフト50の一回の充電での稼働時間が短くなる。
本発明は、上記のような問題を解決するものであって、その目的とするところは、シフトモータに高い負荷がかかるのを防止して、長寿命化、低コスト化、および省電力化を図ることが可能なフォークリフトを提供することにある。
本発明では、フォークを左右にシフトさせるサイドシフト機構と、フォークを左右に旋回させるローテイト機構と、これらサイドシフト機構とローテイト機構の動作を制御する制御部とを備えたフォークリフトにおいて、サイドシフト機構の駆動源であるシフトモータの負荷を検知する負荷検知手段を設け、制御部は、シフトモータの駆動によりサイドシフト機構を動作させて、フォークをシフトさせているときに、負荷検知手段でシフトモータに所定の基準値を超える負荷がかかった状態を検知したことに基づいて、フォークのシフトを継続させながら、ローテイト機構の動作を規制するローテイトブレーキを開放して、フォークを旋回フリーな状態にする。
このようにすることで、フォークをシフトさせて、パレットの差込孔に差し込んで行くときに、一方のフォークの根元部がパレットPのフォーク側の端面を押圧して、シフトモータに所定の基準値を超える負荷がかかっても、フォークのシフトが継続されながら、フォークの旋回がフリーにされて自由度が高められる。このため、シフト推力によってフォークが旋回しながらパレットと正対し、差込孔に根元まで差し込まれた状態になる。したがって、従来のようにパレットをフォークで強制的に回転させてフォークと正対させることはなく、シフトモータに高い負荷がかかるのを防止することができる。この結果、シフトモータの焼損を回避して、長寿命化を図ることが可能となり、また高出力のシフトモータを使用する必要がなく、低コスト化を図ることが可能となり、さらに省電力化を図ることが可能となって、フォークリフトの一回の充電での稼働時間を延ばすことができる。
また、本発明では、制御部は、上記のようにフォークを旋回フリーな状態にした後に、負荷検知手段で再びシフトモータに所定の基準値を超える負荷がかかった状態を検知したことに基づいて、シフトモータの駆動を停止させる。
このようにすることで、フォークがパレットの差込孔に根元部まで差し込まれたにも拘らず、フォークのシフトが継続されることにより、フォークの根元部がパレットおよび荷を押圧し続けて、シフトモータに所定の基準値を超える負荷がかかっても、シフトモータの駆動が停止されて、フォークのシフトが停止される。このため、フォークをパレットの差込孔に根元部まで差し込んだ後にも、シフトモータに高い負荷がかかるのを防止することができ、シフトモータの焼損を回避し、省電力化を図ることが可能となる。
本発明によれば、フォークのシフトが継続されながら、フォークの旋回がフリーにされることで、フォークが旋回しながらパレットと正対して、パレットの差込孔に根元まで差し込まれた状態になるので、シフトモータに高い負荷がかかるのを防止することができ、シフトモータの焼損を回避して、長寿命化を図ることが可能となり、また高出力のシフトモータを使用する必要がなく、低コスト化を図ることが可能となり、さらに省電力化を図ることが可能となる。
図1および図2は、本発明の実施形態に係るフォークリフトの構造を示す図である。図1は同フォークリフトの側面図、図2は同フォークリフトの平面図である。各図において、100は電動式の有人のフォークリフトの一例である3方向スタッキングトラックである。以下、フォークリフト100という。このフォークリフト100の車体1の前部には、外マスト9が立設され、当該外マスト9の内側には、内マスト10が外マスト9に対して昇降可能に嵌合されている。また、内マスト10には、リフトブラケット3が内マスト10に対して昇降可能に支持されている。リフトブラケット3には、シフトブラケット4がサイドシフト機構(図示省略)によって、図2に二点鎖線で示すように車体1の左右方向X、Y(図2)へシフト可能に支持されている。シフトブラケット4には、荷を荷役するためのフォーク2がローテイト機構(図示省略)によって、図2に二点鎖線で示すように車体1の左右へ180°旋回可能に支持されている。R1、R2は、フォーク2の旋回方向を示している。サイドシフト機構およびローテイト機構の構造は、公知の構造と略同様であるため、図示を省略している。内マスト10、リフトブラケット3、シフトブラケット4、およびフォーク2は、外マスト10に沿って、図1に二点鎖線で示すように昇降する。シフトブラケット4の内部には、サイドシフト機構の駆動源であるシフトモータ、当該シフトモータを制動するシフトブレーキ、ローテイト機構の駆動源であるローテイトモータ、および当該ローテイトモータを制動するローテイトブレーキが配備されている(図1および図2ではそれぞれ図示省略)。
車体1の底部には、ドライブタイヤ6とロードホイール7とが設けられている。ドライブタイヤ6を走行モータ(図示省略)によって回転させることで、ロードホイール7が回転させられ、フォークリフト100が走行する。車体1の後部には、運転席8(図1)が設けられ、当該運転席8には、オペレータが操作する操作部22が設けられている。操作部22は、シフトブラケット4およびフォーク2をX、Y方向へシフトさせまたはシフトを停止させるためのシフトレバー22a、フォーク2をR1、R2方向へ旋回させまたは旋回を停止させるためのローティトレバー22b、フォーク2を昇降させるための昇降レバー(図示省略)、車体1を走行させるためのアクセルレバー(図示省略)、および車体1の向きを変えるためのハンドル(図示省略)等から構成されている。
図3は、上記フォークリフト100の要部の電気的構成を示すブロック図である。図において、20はCPUとメモリとタイマからなる制御部である。この制御部20は、フォークリフト100の各部を制御し、本発明における制御部の一実施形態を構成する。21はROMやRAM等のメモリからなる記憶部である。この記憶部21のROMには、制御部20が各部を制御するためのプログラムとデータとが記憶されていて、RAMには、制御部20が各部を制御するための一次的なデータが読み書き可能に記憶される。22は前述の操作部であって、シフトレバー22aやローテイトレバー22b等から構成されている。前述の昇降レバー、アクセルレバーおよびハンドル等は図示を省略している。
31は前述のシフトモータ、32は前述のシフトブレーキで電磁ブレーキから構成されている。シフトレバー22aを操作すると、シフトモータ31が駆動して、前述のサイドシフト機構が動作し、前述のシフトブラケット4およびフォーク2がX、Y方向へシフトする。そして、シフトレバー22aの操作を止めると、シフトモータ31の駆動が停止して、サイドシフト機構が動作を停止し、シフトブラケット4およびフォーク2のシフトが停止する。シフトブラケット4およびフォーク2をシフトさせるとき以外は、シフトブレーキ32が作動して、シフトモータ31を制動し、これによってサイドシフト機構の動作が規制され、シフトブラケット4およびフォーク2がX、Y方向へシフトできなくなる。また、シフトブレーキ32が開放されると、シフトモータ31の制動が解除され、これによってサイドシフト機構が動作可能となり、シフトブラケット4およびフォーク2がX、Y方向へシフトフリー(シフト自在)な状態となる。シフトブラケット4およびフォーク2のシフト量は、シフトエンコーダ33によって検知される。シフトモータ31の負荷電流は、カレントセンサ23によって検知される。カレントセンサ23は、本発明における負荷検知手段の一実施形態を構成する。
41は前述のローテイトモータ、42は前述のローテイトブレーキで電磁ブレーキから構成されている。ローテイトレバー22bを操作すると、ローテイトモータ41が駆動して、前述のローテイト機構が動作し、フォーク2がR1、R2方向へ旋回する。そして、ローテイトレバー22bの操作を止めるとローテイトモータ41の駆動が停止して、ローテイト機構が動作を停止し、フォーク2の旋回が停止する。フォーク2を旋回させるとき以外は、ローテイトブレーキ42が作動して、ローテイトモータ41を制動し、これによってローテイト機構の動作が規制され、フォーク2がR1、R2方向へ旋回できなくなる。また、ローテイトブレーキ42が開放されると、ローテイトモータ41の制動が解除され、これによってローテイト機構が動作可能となり、フォーク2がR1、R2方向へ旋回フリー(旋回自在)な状態となる。フォーク2の旋回量は、ローテイトエンコーダ43によって検知される。
図4は、制御部20が実行する荷取り制御の要部手順を示したフローチャートである。図5は、フォークリフト100による荷取り動作の説明図である。図6は、荷取り時におけるシフトモータ31の負荷電流の時間的変化を示す図である。なお、図6では、縦軸に電流値をとり、横軸に時間をとっている。以下、これらの図を参照しながら、フォークリフト100の荷取り動作を説明する。
フォークリフト100によって、床に直に置かれた荷Wと当該荷Wを受けたパレットPとを荷取る場合、フォークリフト100に搭乗しているオペレータは、図5(a)に示すように、まず荷WおよびパレットPの手前にフォークリフト100を停止させる。次に、オペレータは、シフトレバー22aを操作して、シフトブラケット4を荷WおよびパレットPを荷取ることが可能な位置(図5(a)では右端の位置)にシフトさせて停止させる。シフト停止後、制御部20は、シフトブレーキ32を作動して、シフトモータ31を制動し、シフトブラケット4をX、Y方向へシフトしないように固定する。続いて、オペレータは、フォーク2をパレットPの差込孔Paに差し込めるように、フォーク2を下降させて停止させ、ローテイトレバー22bを操作して、フォーク2をR1方向へ旋回させて停止させる。旋回停止後、制御部20は、ローテイトブレーキ42を作動して、ローテイトモータ41を制動し、フォーク2のシフトブラケット4に対する傾斜姿勢を保持する(フォーク2をR1、R2方向へ旋回しないように固定する)。
上記のようにフォーク2の旋回が停止した後、オペレータが、フォーク2をパレットPの差込孔Paに差し込むために、シフトレバー22aを操作すると(図4のステップS1)、制御部20は、シフトブレーキ32を開放して(ステップS2)、シフトモータ31の制動を解除し、シフトブラケット4およびフォーク2をX、Y方向へシフトフリーの状態にする。そして、制御部20は、シフトモータ31を駆動して(ステップS3)、シフトブラケット4とフォーク2とをパレットPに向けてX方向へシフトさせて行く。シフトモータ31を駆動した(図6の時刻t1)直後、シフトモータ31の負荷電流は、図6に示すように起動時には突発的に上昇するが、その後直ぐに低下して、定常状態で推移して行く。なお、図6に示す基準値Avと上限値Mvは、それぞれシフトモータ31を焼損から保護するために設定された電流値である。制御部20は、後述するように基準値Avに基づいてシフトモータ31が過負荷状態にあるか否かを判別する。また、制御部20は、上限値Avよりも大きな電流がシフトモータ31に流れないように、当該モータ31に流す電流値を制御する(上限値Avよりも大きな電流をカットする)。
シフトブラケット4とフォーク2とをX方向へシフトさせて行くと、図5(b)に示すように、フォーク2とパレットPとが正対していない(フォーク2とパレットPの差込孔Paとが平行でない)ため、一方(上側)のフォーク2の根元部2aがパレットPの上面デッキプレートの端面(フォーク2側の端面)Pbに当接して、当該端面Pbを押圧する。この状態から、シフトブラケット4のX方向へのシフトが継続されると、シフトモータ31に負荷がかかるため、シフトモータ31の推力がパレットPと床面との間に生じる摩擦力に打ち勝つことができない場合には、シフトモータ31の負荷電流が、図6に示すように上昇し(時刻t2)、基準値Avを超えて行く(時刻t3)。制御部20は、カレントセンサ23によってシフトモータ31の負荷電流が基準値Av以上になったことを検知すると(図4のステップS4:YES)、基準値Av以上になってから過負荷許容時間Taを経過したか否かを確認する(ステップS5)。なお、過負荷許容時間Taは、シフトモータ31の負荷電流が基準値Av以上に上昇したのが、シフトモータ31の駆動直後の突入電流によるものではなく、フォーク2のパレットP等への当接によるものであることを判別するために設けた時間であって、例えば0.5秒程度に設定されている。
ステップS5で、シフトモータ31の負荷電流が基準値Av以上になってから過負荷許容時間Tsを経過していないことを確認すると(ステップS5:NO)、制御部20は、ステップS3へ移行して、ステップS3とステップS4の処理を繰り返す。そして、図6に示すようにシフトモータ31の負荷電流が基準値Avを超えたまま過負荷許容時間Taが経過すると(時刻t4)、制御部20は、図4のステップS5で過負荷許容時間Taを経過したことを確認する(ステップS5:YES)。確認後、制御部20は、ローティトブレーキ42を開放して(ステップS6)、ローテイトモータ41の制動を解除し、フォーク2を図5(b)のR1、R2方向へ旋回フリーの状態にする。
フォーク2が旋回フリーの状態になると、フォーク2の自由度が高くなるため、シフトブラケット4のX方向へのシフト推力によって、図5(c)に示すように、フォーク2がR2方向に旋回しながらパレットPと正対し、差込孔Paに根元部2aまで差し込まれた状態になる。一方、フォーク2が旋回フリーの状態になると、シフトモータ31の負荷は、シフトブラケット4を動作させる推力と、フォーク2をパレットPとの接触により旋回させるための旋回力との合計のみとなるので、シフトモータ31の負荷電流が、図6に示すように低下する(時刻t4の経過後)。
フォーク2がパレットPに正対して、パレットPの差込孔Paに根元部2aまで差し込まれた後、オペレータが、そのことを目視により認識して、シフトレバー22aの操作を止めると(図4のステップS7:NO)、制御部20は、シフトモータ31の駆動を停止して(ステップS8)、シフトブラケット4とフォーク2のX方向へのシフトを停止させる。シフトモータ31の駆動を停止すると(図6の時刻t5)、シフトモータ31の負荷電流は、図6に示すように0になる。シフト停止後、制御部20は、シフトブレーキ32を作動して(図4のステップS13)、シフトモータ31を制動し、シフトブラケット4とフォーク2とをシフトしないように固定する。そして続けて、制御部20は、ローテイトブレーキ42を作動して(ステップS14)、ローテイトモータ41を制動し、フォーク2をR1、R2方向へ旋回しないように固定する。この後、オペレータは、フォーク2を上昇させて、荷WおよびパレットPを床から持ち上げて荷取る。
一方、フォーク2がパレットPの差込孔Paに根元まで差し込まれた後、オペレータが、そのことに気付かずにシフトレバー22aの操作を継続していると(ステップS7:YES)、シフトブラケット4のX方向へのシフトが継続されるので、フォーク2の根元がパレットPを押圧したままとなる。この状態から、さらにシフトブラケット4のX方向へのシフトが継続されると、シフトモータ31に負荷がかかって、シフトモータ31の負荷電流が上昇する(図6の二点鎖線、時刻t6)。そして、シフトモータ31の負荷電流が基準値Av以上になったまま(図4のステップS9:YES)、前述の過負荷許容時間Taよりも長い過負荷許容時間Tbを経過したことを確認すると(図6の二点鎖線、時刻t7)(図4のステップS10:YES)、制御部20は、シフトモータ31の駆動を停止して(ステップS11)、シフトブラケット4のX方向へのシフトを停止させる。このようにシフトブラケット4のシフトが停止すると、オペレータは、フォーク2近傍を注目することにより、フォーク2がパレットPの差込孔Paに根元まで差し込まれていることに気付き、シフトレバー22aの操作を止める(ステップS12:NO)。これにより、制御部20は、シフトブレーキ32を作動して(ステップS13)、シフトモータ31を制動し、シフトブラケット4とフォーク2とをシフトしないように固定する。そして続けて、制御部20は、ローテイトブレーキ42を作動して(ステップS14)、ローテイトモータ41を制動し、フォーク2をR1、R2方向へ旋回しないように固定する。この後、オペレータは、フォーク2を上昇させて、荷WおよびパレットPを床から持ち上げて荷取る。
以上のようにすることで、フォーク2をシフトさせて、パレットPの差込孔Paに差し込んで行くときに、一方のフォーク2の根元部2aがパレットPの上面デッキプレートの端面Pbを押圧して、シフトモータ31に基準値Avを超える負荷電流がかかっても、フォーク2のシフトが継続されながら、フォーク2の旋回がフリーにされて自由度が高められる。このため、シフト推力によってフォーク2が旋回しながらパレットPと正対し、差込孔Paに根元まで差し込まれた状態になる。したがって、従来のようにパレットPをフォーク52で強制的に回転させてフォーク52と正対させることはなく(図7(c)の状態)、シフトモータ31に高い負荷がかかるのを防止することができる。この結果、シフトモータ31の焼損を回避して、長寿命化を図ることが可能となり、また高出力のシフトモータを使用する必要がなく、低コスト化を図ることが可能となり、さらに省電力化を図ることが可能となって、フォークリフト100の一回の充電での稼働時間を延ばすことができる。
また、フォーク2がパレットPの差込孔Paに根元部2aまで差し込まれたにも拘らず、フォーク2のシフトが継続されることにより、フォーク2の根元2aがパレットPおよび荷Wを押圧し続けて、シフトモータ31に基準値Avを超える負荷がかかっても、シフトモータ31の駆動が停止されて、フォーク2のシフトが停止される。このため、フォーク2をパレットPの差込孔Paに根元部2aまで差し込んだ後にも、シフトモータ31に高い負荷がかかるのを防止することができ、シフトモータ31の焼損を回避し、省電力化を図ることが可能となる。
以上の実施形態では、シフトモータ31によるシフト推力が、パレットPと床面との摩擦力を上回ることができず、シフトモータ31の負荷電流が基準値Avを超えて、過負荷許容時間Taを経過したときに、ローテイトモータ41の制動を開放し、フォーク2を旋回フリー状態にした場合について述べたが、シフトモータ31の負荷電流が基準値Avを超えないで、または基準値Avを超えるが過負荷許容時間Taを経過する前に、パレットPが回転することも起こり得る。このような場合は、パレットPと床面との間に生じる摩擦力が小さく、シフトモータ31によるシフト推力が当該摩擦力を上回って、パレットPを回転させることが可能になるので、シフトモータ31が焼損するおそれはなく、フォーク2を旋回フリー状態にする必要はない(旋回フリー状態にするまでもない)。従って、パレットPと床面との間に生じる摩擦力が小さい場合には、シフトモータ31の能力(パワー)を有効利用して、フォーク2とパレットPとを正対させることができる。
また、以上の実施形態では、3方向スタッキングトラックに本発明を適用しているが、本発明は、カウンタバランス型のフォークリフトにも適用することが可能である。
本発明の実施形態に係るフォークリフトの側面図である。 同フォークリフトの平面図である。 同フォークリフトの要部の電気的構成を示したブロック図である。 同フォークリフトの制御部が実行する荷取り制御の要部手順を示したフローチャートである。 同フォークリフトによる荷取り動作の説明図である。 同フォークリフトのシフトモータの荷取り時の負荷電流の時間的変化を示す図である。 従来のフォークリフトによる荷取り動作の説明図である。
符号の説明
2 フォーク
20 制御部
23 カレントセンサ
31 シフトモータ
42 ローティトブレーキ
100 フォークリフト
X、Y 左右方向
R1、R2 旋回方向

Claims (2)

  1. フォークを左右にシフトさせるサイドシフト機構と、フォークを左右に旋回させるローテイト機構と、これらサイドシフト機構とローテイト機構の動作を制御する制御部とを備えたフォークリフトにおいて、
    前記サイドシフト機構の駆動源であるシフトモータの負荷を検知する負荷検知手段を設け、
    前記制御部は、前記シフトモータの駆動により前記サイドシフト機構を動作させて、前記フォークをシフトさせているときに、前記負荷検知手段で前記シフトモータに所定の基準値を超える負荷がかかった状態を検知したことに基づいて、前記フォークのシフトを継続させながら、前記ローテイト機構の動作を規制するローテイトブレーキを開放して、前記フォークを旋回フリーな状態にすることを特徴とするフォークリフト。
  2. 請求項1に記載のフォークリフトにおいて、
    前記制御部は、前記フォークを旋回フリーな状態にした後に、前記負荷検知手段で再び前記シフトモータに所定の基準値を超える負荷がかかった状態を検知したことに基づいて、前記シフトモータの駆動を停止させることを特徴とするフォークリフト。

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