JP2003226499A - 荷役車両 - Google Patents

荷役車両

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JP2003226499A JP2002027893A JP2002027893A JP2003226499A JP 2003226499 A JP2003226499 A JP 2003226499A JP 2002027893 A JP2002027893 A JP 2002027893A JP 2002027893 A JP2002027893 A JP 2002027893A JP 2003226499 A JP2003226499 A JP 2003226499A
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  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】荷役作業の間は車体を自動的に停止状態に保持
できるようにした制御装置を提供する。 【解決手段】駆動輪が回転しておらず(S3のYE
S)、ブレーキが解除されており(S4のYES)、ア
クセルレバーが操作されておらず(S5のYES)、荷
役レバーが操作されていれば(S6)、4つの停止条件
の全てが成立したと判断され、タイマが起動され(S
7)、タイマのカウントアップ時に(S8のYES)、
CPUから従動輪ブレーキに制動制御信号が出力されて
従動輪ブレーキが強制作動され(S9)、車体が停止状
態に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フォークリフト
等の荷役車両に係り、特に該荷役車両を制動するための
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、リーチ式と称されるフォークリ
フトは、図3に示すように構成されている。即ち、フォ
ークリフト1における車体2の前部の左右両端にそれぞ
れストラドルアーム3が前方に突設固定され、これら両
ストラドルアーム3間に、リフトシリンダ13により昇
降されるフォーク4を案内するマスト5が前後に移動可
能に立設されている。
【0003】また、両ストラドルアーム3の前端にはそ
れぞれ従動輪6が回転自在に取り付けられ、車体2の後
部下方には1個の駆動輪7が取り付けられると共に、車
体2を支持し車体2の進行に従動するキャスタ輪8が取
り付けられている。
【0004】更に車体2には、マスト5を前後に移動さ
せるためのリーチレバー9a、フォーク4をマスト5に
沿って上下に移動させるためのリフトレバー9b、フォ
ーク4の傾きを調整するためのティルトレバー9cとい
った荷役操作手段としての各種の油圧操作レバー9が配
設される。また駆動輪7を回転駆動するためのアクセル
操作手段としてのアクセルレバー10が配設され、該ア
クセルレバー10の傾倒操作により、車体2の前進また
は後進の走行方向及び走行速度が決定される。更に操舵
用のステアリングハンドル11が配設され、走行中にこ
のステアリングハンドル11の操作に応じて駆動輪7の
向き、いわゆる操舵角が制御される。
【0005】また運転者により操作される制動操作手段
としてのブレーキペダル12が車体2に配設されてい
る。このブレーキペダル12は、駆動輪7を駆動する走
行モータの回転軸をロックして駆動輪7に機械的に制動
をかける機械的制動手段としてのディスクブレーキに連
結されている。またこのブレーキペダル12はいわゆる
デッドマン式ブレーキを構成しており、ブレーキペダル
12の踏み込みにより走行モータのロックが解除されて
制動が解除され、ブレーキペダルの踏み込みを止める
と、走行モータの回転軸がロックされて駆動輪7に制動
力がかかる仕組みとなっている。従って異常事態が発生
したときなど、運転者はブレーキペダル12から足を外
すことにより、上記ディスクブレーキによって車両を停
止させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、この
ようなリーチ式のフォークリフトにおいては、例えば荷
取り作業を行う場合、リーチレバー9aを操作してマス
ト5を前方に移動させるときに、オペレータがブレーキ
ペダル12から足を外してデッドマンブレーキをかけて
いれば、その間車体2が動くことはなく、安定した作業
を行うことができる。しかし、このような荷役作業を行
うたびにわざわざブレーキペダル12から足を外してデ
ッドマンブレーキをかけることは面倒であるため、ブレ
ーキペダル12に足を乗せたまま、つまりデッドマンブ
レーキを解除したままで作業を行うこともある。もちろ
ん、荷役作業を行う際は前記アクセルレバー10が中立
に維持されているため車両が積極的に走行することはな
いが、ブレーキペダル12を踏んだまま上記マスト5を
移動させると、該マスト5やフォーク4上の荷の重さに
よって車体2に慣性力が作用するため、車体が動いてし
まうことがある。このとき、場合によっては車体2が荷
やパレットに衝突したり、フォーク4上に荷があるとき
は荷崩れを生じることもあり、非常に危険な事態とな
る。
【0007】デッドマン式の上記ブレーキペダル12は
リーチ式フォークリフト等、オペレータが立ったまま運
転操作を行う荷役車両に多く採用されているが、上記し
た危険な現象はこのリーチ式フォークリフトにおいて多
く見られるが、これ以外の車両においても同様の現象が
発生することは充分に考えられるところである。
【0008】本発明は、このような問題を解決すること
を目的とするものであり、荷役作業を常に安全に行い得
る荷役車両を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、第1の発明として、車輪の回転を検出する回転
検出手段と、該車輪に制動をかける制動手段と、該制動
手段を操作する制動操作手段と、アクセルの操作を行う
アクセル操作手段と、上記アクセル操作手段によるアク
セル操作が行われておらず、かつ上記回転検出手段によ
り検出された車輪の回転が所定値より小さいことを条件
として、上記制動手段を上記制動操作手段の操作とは無
関係に強制的に作動させる制動制御手段とを備えている
ことを特徴とする荷役車両を提供する。
【0010】上記第1の発明によれば、オペレータが制
動操作を行っているか否かに関わらず、車体が停止又は
停止に近い状態にあり、かつアクセル操作による走行指
示がない場合、これを制動が必要な状態とみなし、強制
的に制動制御して車体の停止状態を実現する。これによ
り荷役作業時における車体の移動が防止され、安全確実
な作業が保証される。従って上記第1の発明において
「車輪の回転が所定値より小さい」という場合の所定値
とは、車両の走行に該当しない程度の極めて小さな値で
あり、車輪がわずかに動いていたとしても車体全体とし
ては実質的に停止しているといえる程度の値であり、必
ずしもゼロであるとは限らない、ということを意味する
値である。また上記した条件は最低条件であり、これに
他の条件を付加することが許されることは勿論である。
【0011】また第2の発明として、車輪の回転を検出
する回転検出手段と、該車輪に制動をかける制動手段
と、該制動手段を操作する制動操作手段と、アクセルの
操作を行うアクセル操作手段と、上記制動操作手段によ
る制動操作及び上記アクセル操作手段によるアクセル操
作が共に行われておらず、かつ上記回転検出手段により
検出された車輪の回転が所定値より小さいことを条件と
して、上記制動手段を上記制動操作手段の操作とは無関
係に強制的に作動させる制動制御手段とを備えているこ
とを特徴とする荷役車両を提供する。
【0012】上記第2の発明は上記第1の発明に比べ、
上記制動手段を作動させるための条件として、上記制動
操作手段による制動操作が行われていないことを付加し
たものである。これにより上記制動操作手段による制動
操作と上記制動制御手段による制動制御との重複を防止
できるので効率的であり、該制動制御手段の作動時間が
短くなり耐久性が向上する等の効果がある。
【0013】また第3の発明として、車輪の回転を検出
する回転検出手段と、該車輪に制動をかける制動手段
と、該制動手段を操作する制動操作手段と、アクセルの
操作を行うアクセル操作手段と、荷役操作を行うための
荷役操作手段と、上記制動操作手段による制動操作及び
上記アクセル操作手段によるアクセル操作が共に行われ
ておらず、上記荷役操作手段による荷役操作が行われて
おり、かつ上記回転検出手段により検出された車輪の回
転が所定値より小さいことを条件として、上記制動手段
を上記制動操作手段の操作とは無関係に強制的に作動さ
せる制動制御手段とを備えていることを特徴とする荷役
車両を提供する。
【0014】上記第3の発明は更に上記第2の発明に比
べ、上記制動手段を作動させるための条件として、荷役
操作を行うための荷役操作手段が行われていることを付
加したものである。これにより、上記制動制御手段の作
動時間は必要最低時間まで短縮される。
【0015】また第4の発明として、上記第1乃至3の
何れかの発明において、上記制動制御手段が、上記条件
が所定時間にわたり成立したときに上記制動手段を作動
させることを特徴とする荷役車両を提供する。
【0016】上記第4の発明によれば、上記第1乃至3
の発明における「制動が必要な状態」が確実に存在する
ことを確認したうえで上記制動手段を作動させるため、
オペレータの意に反して突然車体制動が行われるような
事態を回避できる。従ってこの第4の発明によれば、安
全な荷役作業がより一層確実に保証される。また従っ
て、この第4の発明における「所定時間」とは、車体が
実質的に停止してから荷役作業が開始されるまでに必要
な時間として設定されることが好ましく、通常は数秒か
ら数10秒の間の値が設定される。
【0017】また第5の発明として、上記第1乃至4の
何れかの発明において、上記制動制御手段による制動時
に上記条件が不成立となったとき、該制動制御手段によ
る制動を解除することを特徴とする荷役車両を提供す
る。
【0018】上記第5の発明によれば、例えばオペレー
タが荷役作業を終了して上記アクセル操作手段を操作し
たとき、自動的に制動が解除され車体走行が可能となる
ため、機敏に走行作業に移ることができる。
【0019】また第6の発明として、上記第1乃至5の
何れかの発明において、上記制動手段が、上記制動操作
手段により機械的に操作される機械的制動手段と、上記
制動制御手段により電気的に制御される電気的制動手段
とからなることを特徴とする荷役車両を提供する。
【0020】上記第6の発明によれば、上記制動操作手
段による制動操作と上記制動制御手段による制動制御と
を確実に分離できるので、両手段による制動が互いに影
響し合うことによる制動手段の誤動作を防止できる。ま
た上記制動制御手段を、上記制動操作手段の動作を検出
するスイッチ及び上記アクセル操作手段の動作を検出す
るスイッチをそれぞれ設け、これら各スイッチからの出
力と、上記回転検出手段からの出力とによって上記制動
手段を電気的に制御するようにすれば、これによる制動
制御を容易に実現することができる。
【0021】また第7の発明として、上記第1乃至6の
何れかの発明において、上記制動操作手段が、デッドマ
ン式の制動操作手段であることを特徴とする荷役車両を
提供する。更に第8の発明として、この第7の発明にお
けるデッドマン式の制動操作手段が、ブレーキペダルの
踏み込みがあるときに制動を解除し、上記ブレーキペダ
ルの踏み込みがないときに制動をかけるデッドマン式ブ
レーキペダルであることを特徴とする荷役車両を提供す
る。上記第7及び第8の発明によれば、既に述べたよう
に、デッドマン式の制動操作手段、特にデッドマン式ブ
レーキペダルの操作において発生し易い前記問題点を回
避できるので、その効果は顕著である。
【0022】また第9の発明として、上記第1乃至6の
何れかの発明において、上記荷役車両がフォークリフト
であることを特徴とする荷役車両を提供する。また第1
0の発明として、上記第7の発明において、上記荷役車
両がリーチ式フォークリフトであることを特徴とする荷
役車両を提供する。更に第11の発明として、上記第7
の発明において、上記荷役車両がプッシュプル式フォー
クリフトであることを特徴とする荷役車両を提供する。
上記第9の発明によれば、荷重の大きな荷を持ち上げ又
は持ち下げる際に、前記慣性力が発生して車体が移動す
ることを回避できるので、安全な荷役作業を実現でき
る。上記第10の発明によれば、荷重の大きな荷をリー
チ操作によって車体に対し前後に移動させる際に、上記
慣性力が発生して車体が移動することを回避できるの
で、安全な荷役作業を実現できる。上記第11の発明に
よれば、荷重の大きな荷をプッシュプル操作によって車
体に対し前後に移動させる際に、上記慣性力が発生して
車体が移動することを回避できるので、安全な荷役作業
を実現できる。
【0023】上記した第1乃至第11の各発明は、その
実施の態様に応じ、様々な形態を実現することができ
る。上記の本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおい
てこれら形態のすべてを包含するものである。
【0024】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態について図
1及び図2を参照して説明する。尚、本実施形態におけ
るリーチ式フォークリフトの基本的な構成は図3に示す
ものと同じであり、以下では図3も参照して説明する。
【0025】本実施形態におけるリーチ型フォークリフ
ト1において、その制御装置は図1に示すように構成さ
れている。即ち、駆動輪7の車軸に回転検出手段として
の回転センサ21が設けられ、この回転センサ21によ
り駆動輪7の回転数又は回転速度が検出される。運転席
に設けられたブレーキペダル12とその動作を検出する
センサ又はマイクロスイッチとは、該ペダル12の踏み
込み操作によりオン・オフする制動操作手段としてのデ
ッドマンブレーキスイッチ22を構成し、このデッドマ
ンブレーキスイッチ22の状態に基づきブレーキペダル
の踏み込みの有無が検出される。
【0026】運転席前方の操作盤上に設けられたアクセ
ルレバー10とその動作を検出するマイクロスイッチと
は、該レバー10の傾倒操作によりオン・オフするアク
セル操作手段としてのアクセルレバースイッチ23を構
成し、このアクセルレバースイッチ23の状態に基づき
アクセルレバー10の操作の有無が検出される。また該
アクセルレバー10の近傍に設けられたリーチレバー9
aとその動作を検出するマイクロスイッチとは、該レバ
ー9aの傾倒操作によりオン・オフする荷役操作手段の
1つとしてのリーチレバースイッチ24を構成し、この
リーチレバースイッチ24の状態に基づきリーチレバー
9aの操作の有無が検出される。
【0027】また、リーチ型フォークリフト1には従動
輪6に制動をかける電磁ブレーキから成る制動手段とし
ての従動輪ブレーキ26が設けられており、車体内部に
設けられた制動制御手段に相当するCPU27からの制
動制御信号により、この従動輪ブレーキ26の制御が行
われる。
【0028】上記CPU27により、前記回転センサ2
1、デッドマンブレーキスイッチ22、アクセルレバー
スイッチ23及びリーチレバースイッチ24の出力がそ
れぞれ取込まれ、車体2の停止状態が所定時間継続して
いるかどうかの検出が行われ、車体2が所定時間停止状
態を継続していると判断されると、該CPU27によ
り、従動輪ブレーキ26に制動制御信号が出力されて従
動輪ブレーキ26が作動され、従動輪6に強制的に制動
かかけられ、車体2が停止状態に保持される。
【0029】CPU27による車体2の停止状態にある
かどうかの判断は、 回転センサ21により駆動輪7の回転が検出されない
とき、 デッドマンブレーキスイッチ22の状態からブレーキ
ペダル12の踏み込み有り、つまりデッドマンブレーキ
の解除が検出されるとき、 アクセルレバースイッチ23の状態からアクセルレバ
ー10の操作無しが検出されるとき、 リーチレバースイッチ24の状態からリーチレバー9
aの操作有りが検出されるとき、 の4つ停止条件の全てが成立すれば、車体2が停止状態
にあると判断する。
【0030】そして、CPU27により車体2が停止状
態にあると判断されると、CPU27によりタイマ29
が起動されて予め設定された所定時間のカウントが開始
され、タイマ29がカウントアップすると、CPU27
により従動輪ブレーキ26に制動制御信号が出力され
る。
【0031】尚、従動輪ブレーキ26の強制作動中に、
上記した4つの停止条件のうちいずれかひとつでも不成
立になると、CPU27から従動輪ブレーキ26への制
動制御信号の出力は停止され、従動輪ブレーキ26の強
制作動が解除されるようになっている。
【0032】次に、上記した従動輪ブレーキ26の強制
作動の処理手順について、図2のフローチャートを参照
して説明する。図2に示すように、CPU27により、
回転センサ21の出力が取り込まれると共に(S1)、
デッドマンブレーキスイッチ22、アクセルレバースイ
ッチ23、リーチレバースイッチ24の各スイッチの状
態が取り込まれ(S2)、駆動輪7が回転していないか
どうかの判定がなされる(S3)。この判定結果がYE
Sであれば上記したの各停止条件が成立したと判
断される。
【0033】続いて、デッドマンブレーキが解除されて
いるかどうかの判定がなされ(S4)、この判定結果が
YESであれば上記したの停止条件が成立したと判断
される。そして次のステップS5に移行し、アクセルレ
バー10が操作されていないかどうかの判定がなされる
(S5)。この判定結果がYESであれば上記したの
停止条件が成立したと判断され、次のステップS6に移
行し、リーチレバー9aが操作されているかどうかの判
定がなされる(S6)。
【0034】そして、ステップS6の判定結果がYES
であれば、上記したの停止条件が成立したと判断さ
れ、4つの停止条件全てが成立したとして、タイマ29
が起動される(S7)。次いでタイマ29がカウントア
ップしたか否かの判定がなされ(S8)、この判定結果
がNOであれば判定結果がYESになるまでこの判定が
繰り返され、判定結果がYESになれば、CPU27か
ら従動輪ブレーキ26に制動制御信号が出力されて従動
輪ブレーキ26が強制作動され(S9)、車体2が停止
状態に保持されてスタートに戻る。なお、このステップ
(S8)におけるタイマ29のカウントアップは、上記
ステップ(S6)によるリーチレバーの操作開始によっ
て車体に慣性力が作用するまでのごく短い時間に設定さ
れる必要がある。従ってこの場合、この時間をゼロと
し、上記ステップ(S7)(S8)を省略しても良い。
【0035】一方、上記したステップS3,S4,S
5,S6の判定結果がNOであれば、ステップ10に移
行し、4つの停止条件のいずれかが不成立になったと判
断される。このときCPU27から従動輪ブレーキ26
への制動制御信号の出力が停止され、従動輪ブレーキ2
6の強制作動が解除されると共に上記タイマ29がリセ
ットされ(S11)、その後スタートに戻る。
【0036】従って、上記した実施形態によれば、リー
チ作業を行う場合に、従来のようにオペレータがブレー
キペダル12に足を置いたまま、即ちデッドマンブレー
キをかけなくても、自動的に従動輪ブレーキ26が強制
作動され、車体の停止状態が実現される。従ってリーチ
操作に伴う慣性力によって車体2が不測に動くことを防
止でき、安定した状態でリーチ作業を行うことができ
る。
【0037】なお、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにお
いて、上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能
である。
【0038】例えば、上記した実施形態では、上記した
〜の4つの条件の成立時に車体を強制的に停止させ
るようにしているが、これをのみの条件としても
良く、あるいは及びの2つの停止条件が成立したと
きに、車体2を強制停止させるようにしてもよい。なお
この条件を上記のようにのみ、あるいはのみ
とする場合は、上記実施形態で説明したようにステップ
(S7)(S8)を省略することも可能であるが、むし
ろこれを省略せず、タイマ29が数秒間カウントアップ
してから車体2を強制停止させるようにした方が、オペ
レータの意に反して突然車体制動が行われるような事態
を回避できるため好ましい。
【0039】また上記した実施形態では、制動手段とし
て従動輪ブレーキ26を設け、この従動輪ブレーキ26
を強制作動させるようにした例を示したが、デッドマン
ブレーキを電気的に制御可能な構成とした場合には、こ
のデッドマンブレーキを制動手段として利用し、CPU
27からの制御信号によりデッドマンブレーキを強制作
動させてリーチ作業の間車体2を停止状態に保持するよ
うにしても構わない。また制動手段として駆動輪7に機
械的制動手段を、従動輪6に電気的制動手段をそれぞれ
設けたが、これらを共に例えば駆動輪7に設けるように
しても良い。
【0040】また上記した実施形態では、本発明をリー
チ型フォークリフトに適用した場合について説明した
が、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではな
く、各種の荷役動作を行う荷役車両に対して適用するこ
とができ、上記した実施形態と同等の効果を得ることが
できる。例えば車体の前方にパンタグラフ式のプッシュ
プルアタッチメントを備え、該アタッチメントでフォー
ク上の荷を押し引きするプッシュプル式のフォークリフ
トに用いた場合には、該アタッチメントによる荷の移動
に伴い車体に作用する慣性力によって、該車体が不測に
移動することを防止できる。
【0041】従って本発明における荷役操作手段とは、
上記した実施形態におけるリーチ操作に関するものに限
らず、荷を昇降させるための操作や、上記したプッシュ
プル操作等をも含むものである。
【0042】また上記した実施形態では、制動操作手段
としてデッドマン式のブレーキを用いたが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、例えばカウンタバランス
式のフォークリフトに用いられているような通常のブレ
ーキペダル、即ちこれを踏んだときにブレーキがかか
り、踏まないときにブレーキが解除されるタイプのもの
に適用することも可能である。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、荷役作
業時における車体の移動が防止されるので安全であり、
また荷役作業時にブレーキ操作を行う必要がないので効
率的な荷役作業が保証される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における制御装置のブロ
ック図である。
【図2】この発明の一実施形態の動作説明用フローチャ
ートである。
【図3】この発明の背景となるリーチ型フォークリフト
の斜視図である。
【符号の説明】
1 リーチ型フォークリフト(荷役車両) 2 車体 4 フォーク 6 従動輪 7 駆動輪 9a リーチレバー 21 回転センサ(回転検出手段) 22 デッドマンブレーキスイッチ(制動操作手段) 23 アクセルレバースイッチ(アクセル操作手段) 24 リーチレバースイッチ(荷役操作手段) 26 従動輪ブレーキ(制動手段) 27 CPU(制動制御手段) 29 タイマ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪の回転を検出する回転検出手段と、
    該車輪に制動をかける制動手段と、該制動手段を操作す
    る制動操作手段と、アクセルの操作を行うアクセル操作
    手段と、上記アクセル操作手段によるアクセル操作が行
    われておらず、かつ上記回転検出手段により検出された
    車輪の回転が所定値より小さいことを条件として、上記
    制動手段を上記制動操作手段の操作とは無関係に強制的
    に作動させる制動制御手段とを備えていることを特徴と
    する荷役車両。
  2. 【請求項2】 車輪の回転を検出する回転検出手段と、
    該車輪に制動をかける制動手段と、該制動手段を操作す
    る制動操作手段と、アクセルの操作を行うアクセル操作
    手段と、上記制動操作手段による制動操作及び上記アク
    セル操作手段によるアクセル操作が共に行われておら
    ず、かつ上記回転検出手段により検出された車輪の回転
    が所定値より小さいことを条件として、上記制動手段を
    上記制動操作手段の操作とは無関係に強制的に作動させ
    る制動制御手段とを備えていることを特徴とする荷役車
    両。
  3. 【請求項3】 車輪の回転を検出する回転検出手段と、
    該車輪に制動をかける制動手段と、該制動手段を操作す
    る制動操作手段と、アクセルの操作を行うアクセル操作
    手段と、荷役操作を行うための荷役操作手段と、上記制
    動操作手段による制動操作及び上記アクセル操作手段に
    よるアクセル操作が共に行われておらず、上記荷役操作
    手段による荷役操作が行われており、かつ上記回転検出
    手段により検出された車輪の回転が所定値より小さいこ
    とを条件として、上記制動手段を上記制動操作手段の操
    作とは無関係に強制的に作動させる制動制御手段とを備
    えていることを特徴とする荷役車両。
  4. 【請求項4】 前記制動制御手段は、前記条件が所定時
    間にわたり成立したときに前記制動手段を作動させるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3の何れかにに記載の荷役
    車両。
  5. 【請求項5】 前記制動制御手段による制動時に前記条
    件が不成立となったとき、該制動制御手段による制動を
    解除することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記
    載の荷役車両。
  6. 【請求項6】 前記制動手段が、前記制動操作手段によ
    り機械的に操作される機械的制動手段と、前記制動制御
    手段により電気的に制御される電気的制動手段とからな
    ることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の荷
    役車両。
  7. 【請求項7】 前記制動操作手段が、デッドマン式の制
    動操作手段である請求項1乃至6の何れかに記載の荷役
    車両。
  8. 【請求項8】 前記デッドマン式の制動操作手段が、ブ
    レーキペダルの踏み込みがあるときに制動を解除し、上
    記ブレーキペダルの踏み込みがないときに制動をかける
    デッドマン式ブレーキペダルであることを特徴とする請
    求項7に記載の荷役車両。
  9. 【請求項9】 前記荷役車両がフォークリフトであるこ
    とを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の荷役車
    両。
  10. 【請求項10】 前記荷役車両がリーチ式フォークリフ
    トであることを特徴とする請求項9に記載の荷役車両。
  11. 【請求項11】 前記荷役車両がプッシュプル式フォー
    クリフトであることを特徴とする請求項9に記載の荷役
    車両。
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