JP4576625B2 - 情報伝送システム、撮像装置、及び、受光制御方法 - Google Patents

情報伝送システム、撮像装置、及び、受光制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、たとえば、店頭における商品説明、博物館や展覧会における展示品説明、建築物等のランドマーク表示、広告表示、遊園地等の遊戯施設混雑状態表示など、様々な用途に利用できる情報伝送システム、撮像装置、及び、受光制御方法に関する。
従来から、商品や展示品などに関する情報の提示、あるいは、建築物等のランドマーク表示、広告表示、遊園地等の遊戯施設混雑状態表示などは、もっぱら、紙、垂れ幕、看板またはプレートなど(以下、便宜的に「情報提示物」という。)の上に書かれた文字情報の形で行われていた。
しかし、このような文字主体の情報提示は、情報提示対象物の数が多い場合、看板等の情報提示物の数も多くなり、肝心の対象物が目立たなくなるうえ、情報提示物と情報提示対象物との対応関係も把握しにくく、誤った情報理解、たとえば、商品Aの情報を商品Bの情報と誤解してしまうことがある。また、情報提示物の上に書かれた文字情報は、通常の視力を有する人であれば誰でも読み取ることができるため、特定の人だけを対象とした限定的情報(たとえば、商品の仕入価格や最大値引率等)を提示する場合は、符牒化して書込むなどの保全策を講じるが、あまり複雑な符牒化は使い勝手が悪いことから簡単なものにせざるを得ず、情報の保全効果が低下して容易に読み取られるおそれがある。
このような問題点に対し、以下に記載されるような技術が考えられている。
すなわち、送信すべき情報を構成するビット列を論理判定し、その判定結果に応じて、予め用意されている二つのビットパターン系列SA、SBの一方を選択して、その選択結果に従って前記光Pを変調する発光ユニットと、前記光Pを受光してその光の強度に応じた二値化信号を生成し、該二値化信号に含まれるビットパターン系列が、前記二つのビットパターン系列のいずれか一方に対応するとき、そのパターン系列に対応した論理信号を発生して、受光ユニットの表示部に所要の情報を表示する技術である(例えば特許文献1参照)。
特開2003−179556号公報
しかしながら、上記の従来技術は、情報提示物と情報提示対象物との対応関係を正しく把握できる点、及び、情報の保全効果を得られる点などできわめて有益であるが、以下の点で改善すべき余地があった。
例えば、受光ユニットは、パターン系列(SA/SB)のビット数mと同数のn個のプレーンを必要とするため、フレーム時系列バッファの容量が相当に大きくなる。たとえば、640×480画素のフレーム画像の場合、1画素はRGBの三色で構成され、且つ、それぞれ多階調(たとえば、8ビット)になっているため、1プレーンあたりのビット数は640×480×3×8=7,372,800ビットとなり、それがnプレーン必要であるから、フレーム時系列バッファのトータルの容量は、仮にm=5としても、36,864,000ビットもの膨大な量になる。したがって、受光ユニットのコストアップを招き、実用化の大きな妨げになるという問題点がある。
また、発光ユニットは、クロック信号CKのタイミングで送信情報TXのビットを順次に取り出し、そのビット値に応じた第1パターン系列SA又は第2パターン系列SBで変調した光Pを出力する。一方、受光ユニットは、発光ユニットのクロック信号CKに同期した画像キャプチャクロック信号PCKのタイミングで、光Pを撮像して、その画像をフレーム時系列バッファのn枚のプレーンに順次に取り込む。このことは、発光ユニットと受光ユニットの間のデータレートがクロック信号CK又は画像キャプチャクロック信号PCKの周期で一義的に決まってしまうことを意味する。クロック信号CK又は画像キャプチャクロック信号PCKの周期は、受光ユニットの撮像部のフレームレートに相当し、CCDなどの典型的なフレームレートは、たとえば、30fps(フレーム/秒)程度であるから、パターン系列(SA/SB)のビット数mを5とした場合、データレートは毎秒6ビットほどにしかならず、この程度のデータレートでは、きわめて簡単な情報、たとえば、商品のタグ情報やID情報程度しか送れない。
そこで、本発明は、受信ユニットの情報取得にかかるメモリ容量を少なくし、且つ受信可能な情報のデータレートを高めて用途の拡大を図ることができる情報伝送システム、撮像装置、及び、受光制御方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、伝送すべき情報を所定のパターンで点灯する光信号に変換して出力する発光ユニットと、前記光信号を受光することよって得られた所定のパターンから前記情報を復元する受光ユニットとで構成される情報伝送システムにおいて、前記受光ユニットは、マトリクス状に配列された複数の光電変換素子で構成された撮像手段と、前記撮像手段への受光を前記光電変換素子単位で遮断する遮断手段と、前記所定のパターンに基づいて前記遮断手段を制御する遮断制御手段と、この遮断制御手段によって制御された結果、前記撮像手段により得られた光信号から前記情報を復元する復元手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の発明において、前記遮断手段は、前記光電変換素子N個につき1個の割合で該光電変換素子上に重ねられた多数のシャッタ領域で構成されるとともに、前記各シャッタ領域をその配列順に沿って交互に開状態と閉状態とに制御する第一遮断制御手段と、前記各シャッタ領域を前記第一遮断制御手段による制御とは逆の状態をとるように制御する第二遮断制御手段とを更に備え、前記遮断制御手段は、前記所定のパターンに従って前記第一遮断制御手段による制御と前記第二遮断制御手段による制御とを選択的に実行させることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記発光ユニットは、伝送すべき情報を構成するビット列を論理判定する論理判定手段と、該論理判定手段による判定結果に応じて予め用意された互いに相関度の低い二つのビットパターン系列より択一的にビットパターン系列を選択するビットパターン系列選択手段と、該ビットパターン系列選択手段による選択結果に従って変調される強度を所定のパターンとして前記光信号を出力するよう制御する出力制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、撮像装置において、マトリクス状に配列された複数の光電変換素子で構成された撮像手段と、前記撮像手段への受光を前記光電変換素子単位で遮断する遮断手段と、所定のパターンに基づいて前記遮断手段を制御する遮断制御手段と、この遮断制御手段によって制御された結果、前記撮像手段より変調された光信号を連続的に取得する光信号取得手段と、この光信号取得手段によって連続的に取得された光信号から情報に変換する情報変換手段とを備えることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記遮断手段は、前記光電変換素子N個につき1個の割合で該光電変換素子上に重ねられた多数のシャッタ領域で構成されるとともに、前記各シャッタ領域をその配列順に沿って交互に開状態と閉状態とに制御する第一遮断制御手段と、前記各シャッタ領域を前記第一遮断制御手段による制御とは逆の状態をとるように制御する第二遮断制御手段とを更に備え、前記遮断制御手段は、前記所定のパターンに従って前記第一遮断制御手段による制御と前記第二遮断制御手段による制御とを選択的に実行させることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、マトリクス状に配列された複数の光電変換素子に対し、該複数の光電変換素子への受光を前記光電変換素子単位で遮断する遮断ステップと、所定のパターンに基づいて前記遮断手段を制御する遮断制御ステップと、この遮断制御ステップにて制御された結果、変調された光信号を連続的に取得する光信号取得ステップと、この光信号取得ステップにて連続的に取得された光信号から情報に変換する情報変換ステップとからなることを特徴とする。
請求項1、4、及び、6記載の発明では、受光ユニットは、発光ユニット側より送信される光信号の所定のパターン所定のパターンに基づいて、マトリクス状に配列された複数の光電変換素子を素子単位で遮断する。したがって、従来技術において全てのパターンについて全ての光電変換素子を使用していたところを、パターンに応じて選択使用することができ、情報取得にかかるメモリ容量を少なくし、且つ受信可能な情報のデータレートを高めて用途の拡大を図ることができる。
請求項2、及び、5記載の発明では、光電変換素子の遮断は、光電変換素子N個につき1個の割合で該光電変換素子上に重ねられた多数のシャッタ領域をその配列順に沿って交互に開状態と閉状態、またその制御とは逆の状態を選択的に行うようにしている。したがって、従来技術において全てのパターンについて全ての光電変換素子を使用していたところを、パターンに応じて選択使用することができ、情報取得にかかるメモリ容量を少なくし、且つ受信可能な情報のデータレートを高めて用途の拡大を図ることができる。
請求項3記載の発明では、発光ユニットと組み合わせて用いることにより、たとえば、店頭における商品説明、博物館や展覧会における展示品説明、建築物等のランドマーク表示、広告表示、遊園地等の遊戯施設混雑状態表示など様々な用途に利用できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例及び数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャ及び周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
<構成>
まず、構成を説明する。
図1は、発光ユニット1及び受光ユニット20を示す図である。(a)は受光ユニット20の正面斜視図、(b)は受光ユニット20の背面斜視図、(c)は発光ユニット1の正面斜視図である。
受光ユニット20は、手持ちに適した形状のボディ21に光学レンズ部22、シャッターキーなどの操作ボタン23(図では1個のボタンしか示していないが複数のボタンを備えていてもよい)及び液晶ディスプレイ24などを取り付けて構成された、たとえば、ディジタルカメラ等の撮像装置である。受光ユニット20は、ユーザによって携行され、そのユーザが情報提示対象物を目視できる位置に至ったときに当該ユーザの所望により使用される。受光ユニット20の数はユーザ数に対応する。受光ユニット20の具体的な構成は後で説明する。
図2は、発光ユニット1の内部ブロック図である。発光ユニット1は、送出データメモリ2、パターンデータメモリ3、タイミングジェネレータ4、CPU(Central Processing Unit)5、発光部6及び発光窓7などを備える。
タイミングジェネレータ4は、受光ユニット8のタイミングジェネレータ13で作られる画像キャプチャクロック信号PCKと同期する所定周期の安定したクロック信号CKを発生する。
CPU5は、タイミングジェネレータ4からのクロック信号CKに同期して、送出データメモリ2に格納されている送信情報TXのi番目のビットを取り出し、そのビット値を判定して、論理信号1であればパターンデータメモリ3から第1パターン系列SAを取り出す一方、論理信号0であればパターンデータメモリ3から第2パターン系列SBを取り出し、それらの第1パターン系列SA又は第2パターン系列SBを発光部6に出力する動作を送信情報TXのビット数fだけ繰り返す。発光部6は、第1パターン系列SA又は第2パターン系列SBの論理信号1の区間で発光し、論理信号0の区間で消灯するという点滅動作を行い、発光窓7を介して時系列的な輝度変化パターンを持つ光Pを出力する。
発光ユニット1は、クロック信号CKのタイミングで送信情報TXのデータを1ビットずつ取り出し、各々のビット値を判定して、論理信号1であれば第1パターン系列SAを選択する一方、論理信号0であれば第2パターン系列SBを選択する。
図3は、第1及び第2パターン系列(SA/SB)の一例を示す図である。この図において、たとえば、任意の送信情報TXを「01011・・・・」というビット列とした場合、TXの各ビット(i、i+1、i+3・・・・)ごとの第1及び第2パターン系列SA、SBの選択は、
iビット=0→SB
i+1ビット=1→SA
i+2ビット=0→SB
i+3ビット=1→SA
i+4ビット=1→SA
となり、この場合、発光ユニット1の発光部6は、SB、SA、SB、SA、SA・・・・の時系列的な輝度変化パターンを持つ光Pを出力する。
図4は、受光ユニット20の電気的な内部構成図である。この図において、受光ユニット20は、光学レンズ部22、液晶シャッタ26、撮像部27、キャプチャ画像バッファ28、表示バッファ29、液晶ディスプレイ24、タイミングジェネレータ30、操作ボタン23、状態通知LED(Light Emitting Diode)31、CPU32、パターンデータメモリ33、基準画像バッファ34、相関度評価画像バッファ35、二値化等作業用バッファ36及びデータリストメモリ37(更新要求リスト37a、リストエントリ37b、ビットバッファ37c)などを有して構成されている。なお、電源部(バッテリ等)については図示を略している。
図5は、液晶シャッタ26を含む撮像部27の外観図である。撮像部27は、多数の光電変換素子(撮像画素)27aをマトリクス状に配列した所定対角距離(たとえば、1/4インチ、1/3インチ又は1/6インチ等)のCCDやCMOSなどの二次元イメージセンサーをパッケージ27bに収めてユニット化されたものである。パッケージ27bの下面や側面から突き出したピン27cを基板に差し込んで使用する。さらに、パッケージ27bの上面には、上記の対角距離を若干上回る大きさの開口窓27dが形成されており、すべての光電変換素子27aがこの開口窓27dを介して外部に露出し、受光面27eを形成している。開口窓27dの露出面(光電変換素子27aの配列面)は、外部からの光を受光する受光面となり、撮像部27は、受光面に結像した被写体の像を電気的なフレーム画像信号に変換し、キャプチャ画像クロック信号PCKに同期した周期でキャプチャ画像バッファ28に出力する。
一般的にCCDなどの受光面は、不要波長の光をカットしたりするための光学フィルタ27fで覆われているが、本実施形態の撮像部27は、光学フィルタ27eに加えて、液晶シャッタ26を有している点に特徴がある。すなわち、本実施形態の撮像部27は、光学レンズ部22と光学フィルタ27e及び液晶シャッタ26を介して取り込まれた被写体の像を電気的なフレーム画像信号に変換し、キャプチャ画像クロック信号PCKに同期した周期でキャプチャ画像バッファ28に出力する点で通常のもの(たとえば、従来技術の撮像部10)と相違する。なお、図示の例では、撮像部27の受光面上に液晶シャッタ26を置き、その上に光学フィルタ27eを重ねているが、液晶シャッタ26と光学フィルタ27eの順番を入れ替えてもよい。但し、液晶シャッタ26から受光面までの距離はできるだけ短い方がよく、光学フィルタ27eの厚みを考慮すると、図示のような順番(受光面上に液晶シャッタ26を置き、その上に光学フィルタ27eを重ねる)とすることが望ましい。
液晶シャッタ26は、2枚の透明電極の間に液晶分子を封入し、電極電圧をON/OFFして液晶分子の向きを変えることにより、光の透過率を高低2段階に変更できるようにしたデバイスである。液晶分子がシャッタの厚み方向に揃うと(分子が立つともいう)透明状態(高透過率/シャッタが開いた状態)になり、逆にシャッタの横方向に揃うと(分子が寝るともいう)不透明状態(低透過率/シャッタが閉じた状態)になる。電極電圧のON/OFFと液晶分子の向きの関係は液晶の種類によって異なるが、本実施形態では、説明の便宜上、高電位の電圧をかけたときに液晶分子がシャッタの厚み方向に揃って透明状態になるものとする。つまり、電極電圧をONにするとシャッタが開き、OFFにするとシャッタが閉じるものとする。
さて、一般的に液晶シャッタは、立体視(3D視)メガネなどに用いられる全面シャッタ型(液晶全体が透明と非透明に切り替わるもの)と、細かく分けられた領域(以下、シャッタ領域という)単位に個別の透過率制御が可能なマトリクス型の二種類存在する。本実施例で使用する液晶シャッタ26は、後者のマトリクス型である。
図6は、液晶シャッタ26の概念構造図である。この図において、マトリクス状に配列された四角の升目は、それぞれシャッタ領域となる透明電極Gg(gはグループ番号1又は2)を表している。但し、背面側の電極(共通電極)は前面の電極に隠れて見えていない。各々の電極Ggと共通電極の間には液晶が封入されており、各電極Ggごとにシャッタ領域を形成する。電極Ggに電圧を加えない場合は、その電極Ggの下の液晶が高透過率になり、当該位置のシャッタ領域は閉じた状態になる。一方、電極Ggに電圧を加えた場合は、その電極Ggの下の液晶が低透過率になり、当該位置のシャッタ領域は開いた状態になる。
なお、各電極Ggとほぼ相似形で描かれた矩形状の破線枠は、撮像部27の光電変換素子27aを表している。つまり、液晶シャッタ26の各々の電極Gg(シャッタ領域)と撮像部27の光電変換素子27aは、それぞれ一対一の関係になっている。
各電極Ggの周囲には2系統の透明配線(第1系統配線26a、第2系統配線26b)が引き回されている。第1系統配線26aは、第1グループの電極G1に接続されており、第2系統配線26bは、第2グループの電極G2に接続されている。第1グループの電極G1には、所定のタイミングで低電位と高電位に変化する制御電圧CTが第1系統配線26aを介して加えられており、また、第2グループの電極G2には、インバータ26cで極性反転された制御電圧CTが第2系統配線26bを介して加えられている。第1グループの電極G1と第2グループの電極G2は、それぞれ縦横交互に、いわゆる「市松模様」となるように配列されている。
図7は、液晶シャッタ26の開閉状態の概念図である。この図において、白抜き矩形は開状態のシャッタ領域を示し、ハッチング付矩形は閉状態のシャッタ領域を示す。図示のように、(a)制御電圧CTの高電位期間では、第1グループの電極G1の位置のシャッタ領域が開状態(白抜き矩形)となり、第2グループの電極G2の位置のシャッタ領域が閉状態(ハッチング付矩形)になる。逆に、(b)制御電圧CTの低電位期間では、第1グループの電極G1の位置のシャッタ領域が閉状態(ハッチング付矩形)となり、第2グループの電極G2の位置のシャッタ領域が開状態(白抜き矩形)になる。以下、(a)の状態のことを「点灯時専用マスク状態」又は単に「点灯時専用マスク」といい、(b)の状態のことを「消灯時専用マスク状態」又は単に「消灯時専用マスク」ということにする。
図8は、本実施形態の原理説明図である。この図において、(a)は点灯時専用マスク38と消灯時専用マスク39の模式図である。つまり、図示の点灯時専用マスク38は、図7(a)の液晶シャッタ26の状態を模式化したものであり、また、図示の消灯時専用マスク39は、図7(b)の液晶シャッタ26の状態を模式化したものである。なお、図示の点灯時専用マスク38と消灯時専用マスク39は、液晶シャッタ26の多数のシャッタ領域のうちの2×2の4個を代表例として選んだものであり、点灯時専用マスク38と消灯時専用マスク39の左上のシャッタ領域をE1とし、右上のシャッタ領域をE2とし、左下のシャッタ領域をE3とし、右下のシャッタ領域をE4とする。
図示のとおり、点灯時専用マスク38は左上と右下のシャッタ領域E1、E4が開き、右上と左下のシャッタ領域E2、E3が閉じている。また、消灯時専用マスク39は、その逆に、左上と右下のシャッタ領域E1、E4が閉じ、右上と左下のシャッタ領域E2、E3が開いている。
今、発光ユニット1の光Pが点灯しているときに、点灯時専用マスク38を透して光Pを見ると、E1とE4の部分からその“点灯状態”が見える。また、発光ユニット1の光Pが消灯しているときに、消灯時専用マスク39を透して光Pを見ると、E2とE3の部分からその“消灯状態”が見える。これらは、正しい組み合わせ(光P点灯−点灯時専用マスク38、光P消灯−消灯時専用マスク39)の見え方であり、光Pの点滅パターンと二つのマスク(点灯時専用マスク38と消灯時専用マスク39)の使用パターン(切り換えパターン)は一致している。
一方、消灯時専用マスク39を使用したときにE2とE3の部分から“点灯状態”が見えたり、あるいは、点灯時専用マスク38を使用したときにE1とE4の部分から“消灯状態”が見えたりした場合は、正しくない組み合わせである。この場合、光P(光Pとは限らない。他の光源の可能性もある)の点滅パターンと二つのマスク(点灯時専用マスク38と消灯時専用マスク39)の使用パターン(切り換えパターン)は一致していない。
以上のことを踏まえて、液晶シャッタ26の二つの使用パターン(点灯時専用マスク38/消灯時専用マスク39)と撮像部27との関係を説明する。
図9は、液晶シャッタ26と撮像部27の関係図である。この図において、今、発光ユニット1の光Pが、所定のスロット(SLOTa〜SLOTe)単位に点滅を繰り返したとする。スロットの長さは同一であり、且つ、すべてのスロットを足し合わせた時間Taは、撮像部27の1フレームに相当する。
ここで、光Pの点滅パターンを、「点灯」→「点灯」→「消灯」→「点灯」→「消灯」とする。点灯を論理1、消灯を論理0とすると、この点滅パターンは「11010」の4ビットデータ(第1パターン系列SA)である。液晶シャッタ26の二つの使用パターンを、この4ビットデータに同期させて切り換える。すなわち、「点灯」の際には点灯時専用マスク38を使用し、「消灯」の際には消灯時専用マスク39を使用するように逐次に切り換えると、図示のとおり、SLOTaとSLOTbでは点灯時専用マスク38が用いられ、次のSLOTcでは消灯時専用マスク39が用いられ、SLOTdでは再び点灯時専用マスク38が用いられ、最後のSLOTeでは消灯時専用マスク39が用いられる。
このようにマスクを切り換えると、各スロット(SLOTa〜SLOTe)ごとに、点灯時専用マスク38又は消灯時専用マスク39を透過した光の像が撮像部27で光電変換され、最終的に1枚のフレーム画像としてキャプチャ画像バッファ28に格納される。
さて、簡単化のために、撮像素子27の画素(光電変換素子27a)をマスク(点灯時専用マスク38、消灯時専用マスク39)と同様に単純化して2×2の4個とし、それぞれの画素をB1〜B4で表すことにすると、点灯時専用マスク38を使用するSLOTa、SLOTb及びSLOTdでは、開状態にあるシャッタ領域E1、E4に対応する画素(B1、B4)でしか光電変換が行われない。同じく、消灯時専用マスク39を使用するSLOTc及びSLOTeでは、開状態にあるシャッタ領域E2、E3に対応する画素(B2、B3)でしか光電変換が行われない。
したがって、1フレームの時間Taで得られたフレーム画像の各画素のデータのうちB1データとB4データは点灯時専用マスク38を使用したときのものになり、且つ、B2データとB3データは消灯時専用マスク39を使用したときのものになるから、これらの画素データをキャプチャ画像バッファ28から選択的に読み出すことにより、1つのフレーム画像から二つの画像(点灯時画像40と消灯時画像41)を得ることができる。
そして、これらの点灯時画像40と消灯時画像41とを用いて、発光ユニット1の光Pの点滅パターンの判定を行うことができる。この判定の具体的方法については、後で詳しく説明するが、基本的な考え方は次のとおりである。
光Pの点滅パターンと二つのマスク(点灯時専用マスク38/消灯時専用マスク39)の使用パターンが一致しているならば、点灯時画像40には充分な明るさの輝点が含まれているはずであり、且つ、消灯時画像41にはそのような輝点は含まれていないはずである。したがって、そのような点灯時画像40と消灯時画像41が得られた場合は、光Pの点滅パターンが既知のパターン(マスクの切り換えパターンと同一のパターン)であることが分かる。これに対して、もし、点灯時画像40に充分な明るさの輝点が含まれていないか、又は、消灯時画像41にそのような輝点が含まれている場合には、光Pの点滅パターンは未知のパターンであり、若しくは、外乱光などの不要なノイズであることが分かる。
<作用説明>
次に、本実施形態の具体的な作用を説明する。
本実施形態に係る受光ユニット20の主要な処理は、もっぱらCPU32によって行われる。すなわち、CPU32は、タイミングジェネレータ30からの画像キャプチャクロック信号PCKに同期して撮像部27の撮影動作を制御したり、また、撮像部27からキャプチャ画像バッファ28に取り込まれたフレーム画像をそのまま表示バッファ29に送り、スルー画像として液晶ディスプレイ24に表示させたり、さらには、シャッターボタン等の操作ボタン23の操作時に、表示バッファ29に取り込まれた画像を不図示の画像メモリにキャプチャするなどの処理を行ったりする。
加えて、CPU32は、撮像部27の撮影動作時に液晶シャッタ26を制御し、二つのマスク(点灯時専用マスク38/消灯時専用マスク39)の使用パターンを所定のパターン(第一パターン系列SA又は第2パターン系列SB)に従って切り換える処理を行う。
さらに、CPU32は、キャプチャ画像バッファ28からフレーム画像(マスクを切り換えながら撮影した画像)を取り出し、その1枚のフレーム画像から上記の点灯時画像40及び消灯時画像41を生成する処理を行うとともに、それぞれの点灯時画像40及び消灯時画像41に対して近傍画像による補完処理を行い、次いで、補完処理後の画像に対してパターン内の点灯と消灯数の重みを考慮した加減算を行い、その演算結果を相関度評価画像バッファ35に格納した後、その相関度評価画像の中から時系列的な輝度変化パターンを持つ画素領域を抽出し、その輝度変化パターンを二値化等作業用バッファ36で二値化する処理、及び、その二値化されたデータ(上記デジタル信号PDに相当)と、パターンデータメモリ33に保持されていた基準パターン系列(SAr/SBr)とを比較し、SArと一致した場合には論理信号1を発生し、一方、SBrと一致した場合には論理信号0を発生して、それらの論理信号をデータリストメモリ37のビットバッファ37cに格納するという処理を実行する。さらに、ビットバッファ37cに格納された論理信号からこの発光領域に関するビット列を生成して、情報を変換・復元し、液晶ディスプレイ24を制御して、その画面上に、発光ユニット1による発光領域を含めた被写体像を表示すると共に、その表示領域の特定部分(たとえば、画面中央部分など)にこの発光領域に関する情報を吹き出しなどの図形を模してオーバラップ表示するという処理を実行する。
図10は、発光ユニット1及び受光ユニット20の具体的な利用状況を示す図である。同図において、受光ユニット20は、都心の風景に画角αの角度で向けられている。画角αの内にはビル42、43、44やテレビ塔45及び自動車46、47などが入り、そのうち、ビル42、44、テレビ塔45に発光ユニット1が取り付けられている(輝点48〜50の位置)。受光ユニット20のユーザには、発光ユニット1自体を視認することはできないが、それぞれの発光ユニット1は、時系列的な輝度変化パターン(第1パターン系列SA又は第2パターン系列SB)を持つ光Pを発光しており、輝点48〜50は、その光Pに相当している。光Pによる輝点48〜50以外に、外乱光の例として、自動車46のヘッドライト光51が画各α内に存在している。
受光ユニット20の液晶ディスプレイ24には、画角α内に存在するビル42、43、44、テレビ塔45及び自動車46、47の像(ビル像42A、43A、44A、テレビ塔像45A、自動車像46A、47A)や、各輝点像48A〜50A並びにヘッドライト光像51Aが写し出されている。
受光ユニット20は、各輝点像48A〜50Aを抽出し、その輝度変化パターンを基準パターン(SAr/SBr)と各々比較し、SArに一致する場合は論理信号1を発生し、また、SBrに一致する場合は論理信号0を発生する。そして、その論理信号1と論理信号0からなるビット列を文字列変換し、その変換結果をたとえば液晶ディスプレイ24に吹き出しなどの図形52をオーバラップ表示する。
受光ユニット20のユーザは、市街地の様々なランドマークに取り付けられた発光ユニット1により、建物の名称や入居テナント等の情報を離れた場所から得ることができる。また、建物のような大掛りなものでなくても、店頭に陳列された商品や博物館や展覧会等で展示される物体に発光ユニット1が取り付けられていれば、商品名や展示品の説明情報を離れた場所から得ることができる。
図11は、発光ユニット1のCPU5で実行される発光処理プログラムのフローチャートである。このフローチャートにおいて、CPU5は、まず、送出データメモリ2に格納されているfビットの送信情報TXから所定量、たとえば、1バイト(8ビット)の情報を取り出す(ステップS10)。次に、その情報の先頭1ビットを取り出して(ステップS11)論理判定し(ステップS12)、論理信号1であれば第1パターン系列(SA)で発光部6を点滅させ(ステップS13)、論理信号0であれば第2パターン系列(SB)で発光部6を点滅させる。そして、以上の処理を1バイト分繰り返した後(ステップS15)、再びステップS10に戻って実行し、情報の最後に到達したとき処理を終了する。
図12は、発光ユニット1の発光動作のタイミングチャートである。この例では、送信情報TXとして“X”、“T”、“o”、“w”、“e”・・・・という文字列を想定し、その文字列に対応するビット列(図では“X”→01011000)の各ビットを第1パターン系列(SA:11010)または第2パターン系列(SB:00101)に変換する例を示している。発光ユニット1の発光部6は、第1パターン系列(SA:11010)または第2パターン系列(SB:00101)で点滅し、その点滅のパターンによって上記の送信情報TXを出力する。
図13は、発光側(発光ユニット1)と受光側(受光ユニット20)のタイミングチャートである。発光側において、パターン切り換えクロックCPは、クロック信号CKの5回につき1回発生する。図示の例では、1回目と2回目のCPの周期で第1パターン系列SAを選択し、3回目のCPの周期で第2パターン系列SBを選択している。図面中央付近の波形は、光Pの駆動波形である。光Pはハイレベル期間(論理1の期間)で点灯し、ローレベル期間(論理0の期間)で消灯する。たとえば、1回目のCPの周期では、光Pは5つのスロット(SLOTa〜SLOTe)ごとに「点灯」→「点灯」→「消灯」→「点灯」のパターンで点滅する。
一方、受光側においては、撮像部27の撮像周期(フレーム)ごとに動作が繰り返される。ここで、1フレームの時間Taは、発光側の一つのCPの周期に一致し、且つ、そのフレームの開始と終了は、CPの周期の始まりと終わりに一致している。つまり、発光側の1CPと受光側の1フレームは同期している。
撮像部27は、この1フレームの期間で露光(光電変換素子27aへの電荷の蓄積)と光電変換素子27aからの電荷の読み出しを行い、電荷を電気信号(画像信号)に変換した後、この画像信号を、次のフレームの頭でキャプチャ画像バッファ28へ転送する。なお、電荷を画像信号に変換する際に暗電流補正などの所要の信号操作も行われるが、ここでは説明を割愛する。
さて、本実施形態においては、受光側で液晶シャッタ26の制御も行われる。制御信号CTは、先にも(図4参照)説明したとおり、液晶シャッタ26の制御信号である。CTが高電位(以下、ハイレベルという)にあるとき、液晶シャッタ26は、第1グループの電極G1の位置のシャッタ領域が開状態となり(図7(a)参照)、CTが低電位(以下、ローレベルという)にあるとき、液晶シャッタ26は、第2グループの電極G2の位置のシャッタ領域が開状態となる(図8(b)参照)。前者の状態は「点灯時専用マスク状態」であり、後者の状態は「消灯時専用マスク状態」である。
図示の例においては、1番目と2番目のスロット(SLOTa、SLOTb)及び4番目のスロット(SLOTd)のときに、制御信号CTがハイレベルになっており、また、3番目のスロット(SLOTc)と5番目のスロット(SLOTe)のときに、制御信号CTがローレベルになっている。したがって、SLOTa、SLOTb及びSLOTdでは、液晶シャッタ26が「点灯時専用マスク状態」になり、SLOTeでは、液晶シャッタ26が「消灯時専用マスク状態」になる。
なお、制御信号CT′は、制御信号CTの位相を所定量Δsだけ前に進めて補正したものである。Δsは液晶シャッタ26の応答遅れ時間(数ミリ秒)に相当する。本明細書全体を通して、位相補正前の制御信号CTを液晶シャッタ26に与えることにする。但し、これは説明の便宜である。実際には位相補正後の制御信号CT′を与える。
図中の最下段に示す二つの波形53、54は、それぞれ液晶シャッタ26の開閉波形を示している。実線の波形53は「点灯時専用マスク状態」のときのもの、一点鎖線の波形54は「消灯時専用マスク状態」のときのものである。いずれも、波形53、54の山の部分で「点灯時専用マスク状態」又は「消灯時専用マスク状態」となる。これらの波形53、54は、制御信号CT(実際にはCT′)に同期して山から谷へ又は谷から山へと遷移する。
「点灯時専用マスク状態」に対応する波形53の山の部分(イ、ロ、ニ)では、撮像部27の特定画素(図9のB1、B4参照)に電荷が蓄積され、また、「消灯時専用マスク状態」に対応する波形54の山の(ハ、ホ)では、撮像部27の特定画素(図9のB2、B3参照)に電荷が蓄積される。つまり、撮像部27の1フレームの期間で点灯時画像用のデータ(図9のB1データ、B4データ参照)と消灯時画像用のデータ(図9のB2データ、B3データ参照)が蓄積されるので、これらの蓄積電荷から作られる1枚のフレーム画像中に、二つの画像(点灯時画像40と消灯時画像41)の画素データが含まれることになる。
図14は、受光ユニット20のCPU32で実行される受光処理プログラムのフローチャートである。このフローチャートを開始すると、まず、タイミングジェネレータ30を初期化し(ステップS20)、その後、以下の処理を繰り返し実行する。
液晶シャッタ制御処理:ステップS21
この液晶シャッタ制御処理では、まず、所要のシャッタ制御パターンを読み込む。このパターンは、発光ユニット1の光Pの点滅パターン(第1パターン系列SA又は第2パターン系列SB)に対応したものである。ここでは、一例として「11010」(第1パターン系列SA)を読み込むものとする。次に、このシャッタ制御パターンに基づいて制御信号CTを発生する。この制御信号CTは、制御パターンの論理1でハイレベルとなり、論理0でローレベルとなる信号である(図13の制御信号CT参照)。次いで、制御信号CTの位相をΔsだけ補正した制御信号CT′を生成し、この制御信号CT′を液晶シャッタ26に出力して処理を終了する。
フレームバッファ登録処理:ステップS22
図15は、フレームバッファ登録処理サブルーチンプログラムのフローチャートである。このフローチャートでは、まず、撮像部27からのフレーム画像をキャプチャ画像フレームバッファ46に取り込み(ステップS22a)、次いで、そのフレーム画像に対して平滑化等のフィルタ処理を施す(ステップS22b)。次いで、このフィルタ処理が施されたフレーム画像と基準画像バッファ34内の基準フレーム画像とでフレーム相関処理を行い、その結果、動きベクトルを検出し(ステップS22c)、この動きベクトルの動き量が補正しきい値内であるか否かを判定する(ステップS22d)。
動きベクトルの動き量が補正しきい値内でない場合、動きのない、若しくは動き量の少ないフレーム画像であると判断し、そのフレーム画像を、そのままキャプチャ画像バッファ28に格納し(ステップS22e)、基準画像バッファ34の基準フレーム画像をこのフレーム画像に置き換え(ステップS22f)、且つ、同じフレーム画像を表示バッファ29に格納した後、図14に復帰する。一方、動きベクトルの動き量が補正しきい値内である場合、このフレーム画像は動き量の大きいものであると判断し、このフレーム画像に対して動き補正を施すとともに、補正後のフレーム画像をキャプチャ画像バッファ28に格納し(ステップS22g)、同じフレーム画像を表示バッファ29に格納した後、図14に復帰する。
信号検出&ビット取り出し処理:ステップS23
図16は、信号検出&ビット取り出し処理サブルーチンプログラムのフローチャートである。このフローチャートでは、まず、データリストメモリ37内の更新要求リスト37aを初期化する(ステップS23a)。次いで、キャプチャ画像バッファ28に格納されているフレーム画像に対して点灯時画像40と消灯時画像41のフィルタ計算を行い(ステップS23b)、その計算結果を相関度評価画像として相関度評価画像バッファ35に格納する(ステップS23c)。
図17は、フィルタ計算の概念図である。この図において、四角の升目はフィルタ計算の対象となる画素である。各々の画素は、座標(x,y)が与えられている。今、フレーム画像の縦サイズをH、横サイズをWとし、以下の式1、式2の値域を
i=0〜W/2,j=0〜H/2
で繰り返し計算する。
但し、(2i+1,2j+1)の座標位置が点灯時画像40の各ドット(図9のB1、B4参照)に対応し、(2i+2,2j+1)の座標位置が消灯時画像41の各ドット(図9のB2、B3参照)に対応するものとする。
また、点灯時画像画像40の各ドットに対する重み値Waを1/3とし、消灯時画像41の各ドットに対する重み値Wbを1/2とする(パターンで点灯3bit、消灯2bit)。
座標の値をP(i,j)とすると、座標(i,j)の相関度評価値R(i,j)は、
R(2i+1,2j+1) ・・・・点灯時画像40に対応する座標での相関度
=点灯時ドット値/3−近傍平均で補完算出した点灯時ドット値
=(その座標の値)/3−その座標の4近傍平均/2
=P(2i+1,2j+1)−(P(2i+1,2j)+P(2i+2j+l)+P(2i+1,2j+2)+P(2i+2,2j+l))/4
・・・・(式1)
R(2i+2,2j+1) ・・・・消灯時画像41に対応する座標での相関度
= 近傍値から補完した点灯時ドット値/3−消灯時ドット値
= その座標の4近傍平均/3−(その座標の値)/2
=((P(2i+1,2j)+P(2i+1,2j+l)+P(2i+2,2j+2)+P(2i+3,2j+1))/4)/3−P(2i+1,2j+l)/2
・・・・(式2)
で与えられる。
これにより、キャプチャ画像バッファ28から相関度評価画像バッファ35への直接的な計算ができ、別途に、点灯時画像40のためのバッファや消灯時画像41のためのバッファを用意する必要がない。
図18は、点灯時画像40と消灯時画像41の画像差分による相関度評価画像55の取得概念図である。この図において、点灯時画像40の各画素に乗算器56を用いて重み値Wa(1/3)を適用し、また、消灯時画像41にも乗算器57を用いて重み値Wb(1/2)を適用し、それらを加算器58で加算して画像差分による相関度評価画像55を得る。なお、点灯時画像40の内部に描かれた市松模様の図形59は、「点灯時専用マスク状態」の液晶シャッタ26によって得られた光P(但し、点灯)の像を表しており、消灯時画像41の内部に描かれた市松模様の図形60は、「消灯時専用マスク状態」の液晶シャッタ26によって得られた光P(但し、消灯)の像を表している。図形59、60の黒く塗りつぶされた小さな矩形は、閉状態のシャッタ領域に対応する画素(以下、閉画素)であり、それらの黒塗り矩形に挟まれた小さな矩形は、開状態のシャッタ領域に対応する画素(以下、開画素)である。但し、ここでは、図示の都合上、光P以外の背景の閉画素及び開画素はハッチングで潰して省略している。相関度評価画像55の内部に描かれた白く塗りつぶされた図形61は、画像差分によって得られた光Pの点灯像である。図形59、60及び61のギザギザは、撮像素子27の画素(つまりシャッタ領域)の境界を表す。
このように、相関度評価画像55を生成すると、再び、図16において、相関度評価画像バッファ35内の相関度評価画像55から二値化画像を生成し(ステップS23d)、この二値化画像における各領域を、同一連続領域についてラべリング(ラベル付け)し、各領域の中心座標を第1パターン系列として更新要求リスト37aに追加設定する(ステップS23e)。
次に、前記相関度評価画像55のしきい値を符号反転させて二値化画像を生成し(ステップS23f)、同様に各領域について第2パターン系列として、更新要求リスト37aに追加設定する(ステップS23g)。この後、更新要求リスト37aが空でないか否かを判定し(ステップS23h)、空でない場合はステップS25のリスト更新処理に移行する。
図19は、リスト更新処理サブルーチンプログラムのフローチャートである。まず、上記ステップS23にて設定された更新要求リスト37aからパターン(以降「要求パターン」と称する)を一つ取り出し(ステップS25a)、予め登録されている座標と一致するものがこの要求パターンに存在するか否かを判定する(ステップS25b)。そして、一致するものが存在する場合は、この要求パターンが第1パターン系列SAか第2パターン系列SBかを判定する(ステップS25d)。
なお、要求パターンが第1パターン系列SA及び第2パターン系列SBの双方に一致しない場合にはリストエントリ37bの新規作成を行い、座標登録処理、ビットバッファ37cの初期化を行ってから(ステップS25c)、要求パターンを判定する(ステップS25d)。
そして、要求パターンが第1パターン系列である場合はビットバッファ37cの該当するエントリに“1”を追加し(ステップS25e)、第2のパターンである場合はビットバッファ37cの該当するエントリに“0”を追加し(ステップS25f)、いずれの場合も終了するまで(ステップS25g)、以上の処理を繰り返し実行し、図13におけるステップS24の処理に移行する。
表示処理:ステップS24
図20は、ステップS24の表示処理サブルーチンプログラムのフローチャートである。このフローチャートでは、まず、今回の更新処理でビットデータの更新がなかったものがあるか否かを判定する(ステップS24a)。そして、ビットデータの更新がなかった場合にはデータリストメモリ37から削除する一方(ステップS24b)、更新があった場合にはビットバッファ37cに1バイト分のビットデータがバッファリングされたか否かを判定する(ステップS24c)。
ビットバッファ37cに1バイト(8ビット)バッファリングされていない場合には表示バッファ29の画像を液晶ディスプレイ24に送って表示し(ステップS24e)、ビットバッファで1バイト(8ビット)バッファリングされた場合には、データリストメモリ37のバイトデータFIFO(不図示)に追加し、ビットバッファ37cをクリアした後(ステップS24d)、表示バッファ29の画像を液晶ディスプレイ24に転送し表示する(ステップS24e)。次に、最も中央にある光Pに対応する輝点を選択し、表示画像にオーバラップして矢印と光Pにより伝送された情報文字列を表示する(ステップS24f)。一方、それ以外の輝点については矢印のみをオーバラップ表示して(ステップS24g)、図14のループに復帰する。
<まとめ>
以上説明したとおり、この実施形態によれば、受光ユニット20は、発光ユニット1からの光Pの点滅パターンで送信された第1パターン系列SA又は第2パターン系列SBを、1フレームの期間内で受け取ることができる。したがって、1フレームの長さ(Ta)を、たとえば、66msとし、第1パターン系列SA又は第2パターン系列SBの情報量(ビット数m)をm=5とすれば、本実施形態では、1ビットあたり、66ms÷5=13.5msで送ることができ、従来技術のように1フレームあたり1ビットしか送れなかったものに比べて、m倍のデータレートの向上を見込むことができる。このことは、短時間で多くの情報を伝送可能になることを意味するから、簡単な情報(商品のタグ情報やID情報)などはもとより、もっと複雑な情報も送ることができるようになり、多様な用途への利用拡大を図ることが可能になるという格別の効果が得られる。
また、本実施形態の受光ユニット20は、従来技術のフレーム時系列バッファ16に相当する構成要素を必要としない。しかも、キャプチャ画像バッファ28に格納された一つのフレーム画像から点灯時画像40と消灯時画像41を作り出すことができるため、それらの画像(点灯時画像40と消灯時画像41)のためフレームメモリも必要としない。ゆえに、従来技術に比べて、大幅なメモリ容量の削減を図ることができる。したがって、コストを低減でき、実用化上の大きな障害の一つを排除できる格別の効果が得られる。
また、本実施形態の受光ユニット20は、既存の撮像部27の前面に液晶シャッタ26を設けるだけでよく、プログラムの一部改修を除き、構成上の大きな変更も生じない。したがって、この点においてもコスト削減に寄与する。加えて、デジタルカメラ等の汎用の撮像装置にも容易に適用できるというメリットもある。
また、液晶シャッタ26の応答遅れ時間(Δs)を加味して位相を補正した制御信号CT′を使用するので、液晶シャッタ26の応答遅れに伴う不都合(シャッタ開閉タイミングのズレなど)を防止できる。しかも、位相の補正量を加減することにより、たとえば、反応速度が遅い(したがって、安価な)シャッタデバイスの使用も可能であり、この点においてもコスト削減に寄与する。
また、液晶シャッタ26のシャッタ領域の配列を撮像部27の画素に合わせて「市松模様」としたので、撮像部27の本来の解像度を損なうことがなく、しかも、画像の縦横比のバランスを保ったまま処理系を組むことができる。
<変形例>
なお、以上の説明では、受光ユニット20として、デジタルカメラ等のような液晶ファインダ(液晶ディスプレイ24)を備えたものを例にしたが、これに限らない。
図21は、液晶ファインダを備えない受光ユニットの一例を示す図である。この図に示すように、ボディ62に光学レンズ63、操作ボタン64を備え、さらに、文字情報表示用の表示部65や撮影方向調整用の直視ファインダ66を備えた受光ユニット67であってもよい。
これによれば、同図(b)に示すように、直視ファインダ66を覗き、目標物に撮影方向を向けて操作ボタン64を押すことにより、目標物からの情報を受信して表示部65に表示させることができる。このようにすれば、比較的高価な液晶ファインダ(図4の液晶ディスプレイ24)を用いる必要が無く、受光ユニット67のコストダウンを図ることができる。なお、ユーザは、直視ファインダ66を覗いている間は表示部65の表示を確認できないので、目標物からの情報取得を通知するための警報または合成音声等を発するようにしても良い。
また、上記の実施形態では、液晶シャッタ26のシャッタ領域と撮像部27の画素とを一対一に対応させたが、これに限定されない。
図22は、液晶シャッタ26の変形例を示す図である。この図において、液晶シャッタ26のシャッタ領域68は、実線の大きな矩形で示されており、一つのシャッタ領域の下に撮像部27の4個(2×2)の画素69が位置している。すなわち、この例では、撮像部27の画素69の4個に対して、液晶シャッタ26のシャッタ領域68を1個対応させており、つまり、4対1の関係になっている。このようにしても、撮像部27の1フレーム期間内で点灯時画像40と消灯時画像41とを支障無く得ることができる。
しかも、このような多対1の関係にすることにより、とりわけ、高画素数の撮像部27に液晶シャッタ26を組み合わせる場合のコストアップ問題(小さな画素69に合わせて液晶シャッタ26のシャッタ領域68を縮小するほどコストが嵩む)を回避できる。なお、このようにした場合には、フレーム画像が得られた段階で、まず、複数のドットの平均値を求めて1つのドット値にまとめるようなフィルタ処理を行う必要がある。
図23は、フィルタ処理の概念図である。ここでは、撮像部27の画素数を1280×960ドットと仮定している。この1280×960の元画像70をフィルタ処理によって、図示のような、たとえば、320×240ドットの縮小画像71にサイズ変換し、その後、上記の実施形態と同様に、この縮小画像71に対して、画像分離や補完などの処理を施して相関度評価画像55を得るようにすればよい。
また、上記の実施形態では、液晶シャッタ26を常にどちらかのマスク状態(点灯時専用マスク状態又は消灯時専用マスク状態)にしているが、これに限らない。
図24は、液晶シャッタ26の好ましい変形例を示す図である。この図において、配線72は、図6の第1系統配線26aにつながっており、配線73は同じく図6の第2系統配線26bにつながっている。液晶シャッタ制御信号発生部74で作られた制御信号CTは、第1のオア素子75の一方入力に加えられているとともに、インバータ76を介して極性反転されたCTが第2のオア素子77の一方入力に加えられている。第1のオア素子75と第2のオア素子77の各他方入力にはシャッタモード選択部78からのモード選択信号STが加えられている。このような構成において、モード選択信号STをローレベルのままにしておけば、上記の実施形態と同様の作用が得られる。すなわち、制御信号CTをハイレベル(高電位)にすれば、配線72及び図6の第1系統配線26aを介して第1グループの電極G1に高電位を印可し、液晶シャッタ26を点灯時専用マスク状態にすることができ、また、制御信号CTをローレベル(低電位)にすれば、配線73及び図6の第2系統配線26bを介して第2グループの電極G2に(インバータ76で極性反転した)高電位を印可し、液晶シャッタ26を消灯時専用マスク状態にすることができる。
一方、モード選択信号STをハイレベルにすると、制御信号CTのレベルに関わらず、二つのオア素子75、77の出力をハイレベル(高電位)にすることができる。したがって、この場合には、配線72及び図7の第1系統配線26aを介して第1グループの電極G1に高電位を印可できるとともに、配線73及び図7の第2系統配線26bを介して第2グループの電極G2にも高電位を印可できるから、結局、液晶シャッタ26のすべてのシャッタ領域を“開状態”にすることができる。これにより、撮像部27の受光面を非マスク状態(開放状態)にすることができ、たとえば、受光ユニット20としてデジタルカメラ等の撮影装置を使用していた場合に、その撮影装置を用いて通常の撮影を支障無く行うことができるようになる。つまり、撮影装置と受光ユニット20との完全な兼用が可能になる。
また、上記の実施形態では、液晶シャッタ26のシャッタ領域を「市松模様」に配列していたが、これに限らない。要は、シャッタ領域の開面積と閉面積が均一又はほぼ均一であって、且つ、部分的な偏りがない配列であればよく、たとえば、次のようにしてもよい、
図25は、液晶シャッタ26の他の構成例を示す図である。この図において、液晶シャッタ26の電極79(シャッタ領域でもある)は、横長の矩形状になっており、各々の電極79は、縦方向又は横方向(図は縦方向)に所定のピッチで並べられているとともに、一つ置きに交互に第1系統配線80と第2系統配線81に接続されている。第1系統配線80には制御信号CTが加えられており、第2系統配線81にはインバータ82によって極性反転された制御信号CTが加えられている。各々の電極79の幅は、その電極79の下に撮像部27の上下2列の画素83を含むように設定されている。
このようにすると、縦方向又は横方向(図は縦方向)に並べられた電極79(シャッタ領域でもある)は、制御信号CTの電位に応じて交互に開状態と閉状態を繰り返し、いわゆる「ゼブラ模様」を描く。この「ゼブラ模様」は「市松模様」に比べて画素の精細度バランスはやや悪くなるが、シンプルな電極(シャッタ領域)構成とすることができ、液晶シャッタ26の製造コストを低減できる。また、撮像部27の開口率をあまり低下させない点でも有利である。
なお、各々の電極79の幅は、その電極79の下に撮像部27の上下3列ないしはそれ以上の画素83を含むように設定してもよく、又は、横1列の画素83を含むように設定してもよい。
以上の実施形態では、1フレームの期間内で発光ユニット1からの第1パターン系列SA又は第2パターン系列SBのすべての情報(ビット数m)を受信するようにしたが、ビット数mが増えると、1フレームの期間内ですべてを受信できなくなるおそれがある。このような場合、次のようにしてもよい。
図26及び図27は、第1パターン系列SA又は第2パターン系列SBの情報量(ビット数m)が増えた場合に対応した改良例である。この図において、レンズ84を透過した発光ユニット1からの光Pは、光学スプリッタ85により、直進する光P1と90度曲げられた光P2に分けられる。それぞれの光P1、P2の先には、CPU32によって相補的に制御(一方が透過で他方が非透過に制御されること)される第1の液晶シャッタ86と第2の液晶シャッタ87が設けられており、それらの液晶シャッタ86、87を透過した光P1′、P2′が、第1の撮像部88及び第2の撮像部89で画像信号に変換されるようになっている。
ここで、第1の液晶シャッタ86を点灯時専用マスクとして使用し、第2の液晶シャッタ87を消灯時専用マスクとして使用すれば、二つの撮像部88、89からは、それぞれ第1のフレーム画像90と第2のフレーム画像91が得られる。
したがって、これら二つの画像(第1のフレーム画像90と第2のフレーム画像91)を用いて、図27に示すように、分離フィルタリング92、93を施すことにより、フレーム画像90、91ごとの点灯時蓄積画像94、95と消灯時蓄積画像96、97とを得ることができ、それらの点灯時蓄積画像94、95と消灯時蓄積画像96、97とを加算器98で加算することにより、相関度評価画像55を得ることができる。
このような構成にすると、たとえば、発光ユニット1で1ビットを10ビットのパターンに拡散しても十分に対応できる。受信側で、5ビット分ずつ二つの撮像系(第1の撮像部88と第2の撮像部89の二つの系)で撮影すればよいからである。2フレームの組み合わせで1ビット分を検出するとしても、フレームレートに対する高速化に寄与する。一般に、拡散するパターン長をm、検出のために必要なフレーム数をFvとして、m>Fvの組み合わせであれば、従来技術に比べて、大幅な高速化を望める。最高の耐ノイズ性を実現(=パターン長が長い)しつつ、撮像部88、89のフレームレートや液晶シャッタ86、87の速度に制限がある場合などに有効である。
受光ユニット20を示す図である。 発光ユニット1の内部ブロック図である。 第1及び第2パターン系列(SA/SB)の一例を示す図である。 受光ユニット20の電気的な内部構成図である。 液晶シャッタ26を含む撮像部27の外観図である。 液晶シャッタ26の概念構造図である。 液晶シャッタ26の開閉状態の概念図である。 本実施形態の原理説明図である。 液晶シャッタ26と撮像部27の関係図である。 発光ユニット1及び受光ユニット20の具体的な利用状況を示す図である。 発光ユニット1のCPU5で実行される発光処理プログラムのフローチャートである。 発光ユニット1の発光動作のタイミングチャートである。 発光側(発光ユニット1)と受光側(受光ユニット20)のタイミングチャートである。 受光ユニット20のCPU32で実行される受光処理プログラムのフローチャートである。 フレームバッファ登録処理サブルーチンプログラムのフローチャートである。 信号検出&ビット取り出し処理サブルーチンプログラムのフローチャートである。 フィルタ計算の概念図である。 点灯時画像40と消灯時画像41の画像差分による相関度評価画像55の取得概念図である。 リスト更新処理サブルーチンプログラムのフローチャートである。 ステップS24の表示処理サブルーチンプログラムのフローチャートである。 液晶ファインダを備えない受光ユニットの一例を示す図である。 液晶シャッタ26の変形例を示す図である。 フィルタ処理の概念図である。 液晶シャッタ26の制御関係の好ましい変形例を示す図である。 液晶シャッタ26の他の構成例を示す図である。 第1パターン系列SA又は第2パターン系列SBの情報量が増えた場合に対応した改良例である。 第1パターン系列SA又は第2パターン系列SBの情報量が増えた場合に対応した改良例である。
符号の説明
E1〜E4 シャッタ領域
Gg 透明電極(シャッタ領域)
1 発光ユニット
20 受光ユニット(撮像装置)
26 液晶シャッタ(遮断手段)
27 撮像部(撮像手段)
27a 光電変換素子
27e 受光面
32 CPU(遮断制御手段、復元手段、第一遮断制御手段、第二遮断制御手段)
68 シャッタ領域
75 第1のオア素子75
77 第2のオア素子77
78 シャッタモード選択部
79 電極
86 第1の液晶シャッタ
87 第2の液晶シャッタ
88 第1の撮像部
89 第2の撮像部

Claims (6)

  1. 伝送すべき情報を所定のパターンで点灯する光信号に変換して出力する発光ユニットと、前記光信号を受光することよって得られた所定のパターンから前記情報を復元する受光ユニットとで構成される情報伝送システムにおいて、
    前記受光ユニットは、
    マトリクス状に配列された複数の光電変換素子で構成された撮像手段と、
    前記撮像手段への受光を前記光電変換素子単位で遮断する遮断手段と、
    前記所定のパターンに基づいて前記遮断手段を制御する遮断制御手段と、
    この遮断制御手段によって制御された結果、前記撮像手段により得られた光信号から前記情報を復元する復元手段と
    を備えることを特徴とする情報伝送システム。
  2. 前記遮断手段は、前記光電変換素子N個につき1個の割合で該光電変換素子上に重ねられた多数のシャッタ領域で構成されるとともに、
    前記各シャッタ領域をその配列順に沿って交互に開状態と閉状態とに制御する第一遮断制御手段と、前記各シャッタ領域を前記第一遮断手段による制御とは逆の状態をとるように制御する第二遮断制御手段とを更に備え、
    前記遮断制御手段は、前記所定のパターンに従って前記第一遮断制御手段による制御と前記第二遮断制御手段による制御とを選択的に実行させることを特徴とする請求項1に記載の情報伝送システム。
  3. 前記発光ユニットは、
    伝送すべき情報を構成するビット列を論理判定する論理判定手段と、
    該論理判定手段による判定結果に応じて予め用意された互いに相関度の低い二つのビットパターン系列より択一的にビットパターン系列を選択するビットパターン系列選択手段と、
    該ビットパターン系列選択手段による選択結果に従って変調される強度を所定のパターンとして前記光信号を出力するよう制御する出力制御手段と
    を備えることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の情報伝送システム。
  4. マトリクス状に配列された複数の光電変換素子で構成された撮像手段と、
    前記撮像手段への受光を前記光電変換素子単位で遮断する遮断手段と、
    所定のパターンに基づいて前記遮断手段を制御する遮断制御手段と、
    この遮断制御手段によって制御された結果、前記撮像手段より変調された光信号を連続的に取得する光信号取得手段と、
    この光信号取得手段によって連続的に取得された光信号から情報に変換する情報変換手段と
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  5. 前記遮断手段は、前記光電変換素子N個につき1個の割合で該光電変換素子上に重ねられた多数のシャッタ領域で構成されるとともに、前記各シャッタ領域をその配列順に沿って交互に開状態と閉状態とに制御する第一遮断制御手段と、前記各シャッタ領域を前記第一遮断制御手段による制御とは逆の状態をとるように制御する第二遮断制御手段とを更に備え、
    前記遮断制御手段は、前記所定のパターンに従って前記第一遮断制御手段による制御と前記第二遮断制御手段による制御とを選択的に実行させることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. マトリクス状に配列された複数の光電変換素子に対し、
    該複数の光電変換素子への受光を前記光電変換素子単位で遮断する遮断ステップと、
    所定のパターンに基づいて前記遮断手段を制御する遮断制御ステップと、
    この遮断制御ステップにて制御された結果、変調された光信号を連続的に取得する光信号取得ステップと、
    この光信号取得ステップにて連続的に取得された光信号から情報に変換する情報変換ステップと
    からなることを特徴とする受光制御方法。
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