JP4574914B2 - 電子撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子撮像装置、より詳しくは、電子画像を撮影するための撮像素子を備えた電子撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子画像を撮影するための撮像素子を備えた電子撮像装置としては、電子カメラが代表的な例として挙げられるが、該電子カメラは、近年、盛んに製品開発がなされて販売されており、銀塩カメラを含むカメラ市場においてマーケットシェアーを伸ばしつつある。
【0003】
このような電子カメラは、被写体像を光電変換して電子画像信号を出力する撮像素子と、この撮像素子から出力される電子画像信号を記録する記録媒体と、を一般的に備えており、さらに、製品によっては、撮像された電子画像を確認することができるようにモニタ装置等を備えたものもある。
【0004】
上記電子カメラを製造する際には、該電子カメラの構成を、上記撮像素子を含む撮像素子ユニット、上記記録媒体を含む記録媒体ユニット、あるいはその他のユニットなどに分けて、それぞれのユニットのフレームを支持部材として各別に組み付ける手段が知られている。
【0005】
しかし、各機能部位をユニット化する場合には、互いの隙間同士を有効に使うことなどが困難であるために、電子カメラの小型化を図る上では不利である。
【0006】
そこで、例えば特開平6−86120号公報には、被写体像を電子画像信号に変換する固体撮像素子と、この固体撮像素子により撮像された電子画像信号を記録する固体メモリやハードディスク等の記録媒体と、を備えた電子スチルカメラにおいて、記録媒体を保持するための保持部材に固体撮像素子を実装した基板を組み付けるようにする技術が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平6−86120号公報に記載されたようなものでは、記録媒体がある程度の大きさを有する場合、つまり記録媒体の保持部材が固体撮像素子を実装した基板を組み付け得る程度の大きさを有する場合には有効であるが、近年では、より小型化された記録媒体が用いられるようになってきているために、必要な大きさを確保することが困難になっている。
【0010】
本発明は、組立性が良く、必要な強度を備えた薄型の電子撮像装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、第1の発明による電子撮像装置は、電子画像を撮影するための撮像素子と、この撮像素子を含む電気部品を両面に実装可能な基板と、上記撮像素子に被写体像を結像するための撮影レンズを保持するものであって上記基板の表側の面に取り付けられるレンズ鏡筒と、上記撮像素子により撮影された画像を観察するためのものであって上記基板の裏側の面における上記撮像素子の裏となる位置に配置されるモニタ装置と、を備え、上記基板には、上記モニタ装置及び上記レンズ鏡筒を取り付けるためのビス孔が設けられ、上記モニタ装置と上記レンズ鏡筒は、上記ビス孔を介して上記基板を挟んで一体的にビス締めされて、上記基板に取り付けられるものである。
【0012】
また、第2の発明による電子撮像装置は、上記第1の発明による電子撮像装置において、当該電子撮像装置の前面側を覆う外装となる前カバーと、当該電子撮像装置の後面側を覆う外装となる後カバーと、をさらに備え、上記基板は、上記前カバーと上記後カバーに挟まれてビス締めされるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1から図3は本発明の一実施形態を示したものであり、図1は電子カメラの構成を示す分解斜視図、図2は電子カメラの主として電気的な構成を示すブロック図、図3は電子カメラのメインシーケンスを示すフローチャートである。
【0014】
この実施形態は、本発明の電子撮像装置を電子カメラに適用した例である。
【0015】
この電子カメラは、図1に示すように、光学式のファインダ5を取り付けたレンズ鏡筒4を基板3に固定し、この基板3を挟み込むように前側から前カバー1を、後ろ側から後カバー2を取り付けて、ビス締めすることにより一体的に組み立てられたものである。
【0016】
上記前カバー1は、例えばポリカーボネイトやABSなどのプラスチックにより形成されていて、ほぼ中央部に上記レンズ鏡筒4を挿通するための円形孔6が穿設され、その上部にファインダ/AF(オートフォーカス)窓7が、このファインダ/AF窓7の右隣りにストロボ発光窓8が設けられている。
【0017】
上記後カバー2は、前カバー1と同様に例えばポリカーボネイトやABSなどのプラスチックにより形成されていて、内面側の中央部に後述するモニタ装置19に表示される画像を観察可能とする保護ガラス9が、この保護ガラス9の上部に上記ファインダ5を観察するためのファインダ接眼窓10が、上記保護ガラス9の右側に電源ボタン12とセルフ/リモコンモードボタン13が、該保護ガラス9の左側にストロボモードボタン15とDSPモードボタン16が、上記ストロボモードボタン15の上部にズームボタン14が、上面にレリーズボタン11がそれぞれ配設され、さらに内面側の4隅にビス孔17が、左右辺縁の内面側に位置決め用のボス18が、各設けられている。
【0018】
上記レリーズボタン11は、2段式の押圧ボタンであり、1段目の押圧操作によりAFやAEが行われ、2段目の押圧操作により撮影が行われるようになっている。
【0019】
上記電源ボタン12は、押圧すると電子カメラがオン状態となって沈胴状態にあったレンズ鏡筒4がワイド端まで駆動され、もう一度押圧するとオフ状態になってレンズ鏡筒4が再び沈胴状態に駆動されるものである。
【0020】
上記セルフ/リモコンモードボタン13は、セルフ撮影モードまたはリモコン撮影モードを設定するためのものであり、押圧する毎に、モード解除→セルフ撮影モード→リモコン撮影モード→モード解除の順に、巡回的に切り替わるようになっている。
【0021】
上記ズームボタン14は、上記レンズ鏡筒4に内蔵される撮影レンズの焦点距離を手動により変更するためのものであり、さらに過去に撮像された電子画像を観察するために選択する画像スクロールボタンの機能も兼ねるように構成されている。
【0022】
上記ストロボモードボタン15は、ストロボの発光モードを設定するためのものであり、押圧する毎に、例えば低輝度自動発光モード→赤目発光モード→発光オフモード→強制発光モード→夜景モード→低輝度自動発光モードの順に、巡回的に切り替わるようになっている。
【0023】
上記DSPモードボタン16は、DSPモードに設定するためのモードボタンであり、押圧すると、過去に撮影された電子画像が後述するモニタ装置19に表示されて、観察することができるようになっている。また、このDSPモードボタン16を再度押圧すると、DSPモードが解除されるようになっている。
【0024】
上記基板3は、やや横長の矩形をなしある程度の剛性を有する基板である。この基板3の四隅には、ビス孔27が穿設されていて、これらのビス孔27は、上記後カバー2のビス孔17に各対応するとともに、上記前カバー1に設けられている図示しない4隅のビス孔に各対応するものとなっている。
【0025】
さらに、該基板3の右側辺縁の中程には円形の位置決め孔28aが、左側辺縁の中程には略長円形の位置決め孔28bが、それぞれ穿設されていて、これらは、上記後カバー2のボス18に各対応しており、該基板3を後カバー2に対して位置決めするためのものである。
【0026】
この基板3は、両面実装可能な基板であり、表側(レンズ鏡筒4側)の面には、次のような部品等が実装されている。
【0027】
まず、上記前カバー1のファインダ/AF窓7に対応する基板3上には、AFモジュール24と、矩形孔20と、が設けられている。
【0028】
上記AFモジュール24は、被写体までの距離を測定するためのものであり、セパレータ光学系24aを備えている。
【0029】
そして、上記矩形孔20は、上記ファインダ5による像を、上記ファインダ接眼窓10から観察可能とするためのものである。
【0030】
さらに、上記前カバー1のストロボ発光窓8に対応する基板3上には、ストロボを構成する発光管33と反射傘34とが取り付けられている。
【0031】
そして、該基板3の表側の面のほぼ中央部には、例えばCMOSタイプの単板式カラー撮像素子として構成された撮像素子21が実装されている。
【0032】
その他にも、基板3の表側の面には、バッテリ、メインコンデンサ、DCコネクタ、外部メモリホルダ等でなる各種の電気部品22,23,25,26,31,32が、上記レンズ鏡筒4が取り付けられる中央部分を除いて、左右に分かれて実装されている。
【0033】
一方、上記基板3の裏側(後カバー2側)の面には、電子画像を表示するためのモニタ装置19が配設されていて、このモニタ装置19には上側中央部と下側左右との合計3ヶ所に取付部が突設され、これらの取付部には各ビス孔19aが穿設されている。
【0034】
一方、基板3には、このモニタ装置19のビス孔19aに各対応する位置にビス孔29が穿設されている。
【0035】
さらに、上記レンズ鏡筒4には、同様に基端側の周方向の3ヶ所から取付部が突設されており、この取付部にもそれぞれビス孔39が穿設されていて、このビス孔39は、上記基板3のビス孔29や上記モニタ装置19のビス孔19aに各対応する位置となっている。
【0036】
これにより、ファインダ5が取り付けられたレンズ鏡筒4と、モニタ装置19とが、共通のビスを用いて、上記基板3に対して固定されるようになっている。
このとき、上記撮像素子21の取付位置と上記ビス孔29の位置とは正確に決められているために、レンズ鏡筒4を基板3に取り付けると、その光軸Oが、上記撮像素子21の撮像面の所定位置に合致するようになっている。
【0037】
さらに、基板3の裏側の面には、上記後カバー2の各ボタン12,13,14,15,16に各対応するスイッチパターンが形成されているとともに、その他の図示しない電気部品が、該基板3の表側の面または裏側の面に適宜実装されている。
【0038】
次に、図2を参照して、この電子カメラの主として電気的な構成について説明する。
【0039】
上記レンズ鏡筒4内には、被写体像を上記撮像素子21の撮像面に結像させるための撮影レンズが配設されており、この撮影レンズは、例えば、負レンズ4a、正レンズ4b、正レンズ4c、負レンズ4dを光軸上前方側から後方側に向かって配置して構成されている。また、上記正レンズ4bと正レンズ4cの間には、絞り4eが配設されている。
【0040】
該レンズ鏡筒4により撮像素子21に被写体像が結像されると、該撮像素子21は、光電変換を行ってアナログの撮像信号を生成し、さらにデジタルイメージデータに変換した後に、画像処理LSI42に出力するようになっている。なお、この撮像素子21は、後述するメインCPU41により算出されたシャッタ速度により、画像を取り込むようになっている。
【0041】
この画像処理LSI42は、RISCプロセッサと種々のハードウエアマクロとを内蔵するものであり、該画像処理LSI42には、制御用のプログラムを格納するフラッシュメモリ66が接続されている。これにより、該画像処理LSI42は、フラッシュメモリ66に書き込まれたプログラムに従って、上記RISCプロセッサが上記ハードウエアマクロを制御するようになっている。
【0042】
上記ハードウエアマクロには、上記フラッシュメモリ66や後述するSDRAM67等の外部メモリを制御する外部メモリコントローラと、内部キャッシュメモリと、JPEG圧縮/伸張コントローラと、各種画像処理機能(ゲイン調節、γ補正、画素補間、RGB/YC変換、輪郭強調、彩度補正、色調調整等を含む)と、後述するUSB64やJTAG65への入出力を制御する外部インターフェース回路と、後述するLCDドライバ57に出力される表示用信号を形成するための形成回路と、が含まれている。
【0043】
上記画像処理LSI42には、無線63と、USB64と、JTAG65と、上記フラッシュメモリ66と、SDRAM67と、外部メモリ68と、が接続されている。
【0044】
上記無線63は、無線を介して外部の機器と通信を行うための回路、上記USB64は、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus)として知られる有線で外部の機器と通信を行うための回路、上記JTAG65は、「The Joint Test Action Group」によりIEEE1149.1として標準化されたバウンダリ・スキャン用のアーキテクチャとそのシリアルポートのことであり、主に調整に用いられる回路である。
【0045】
また、上記フラッシュメモリ66は、上述したように、上記RISCプロセッサが実行するためのプログラムを格納するとともに、さらに、最終的に確定された電子画像を記憶するための不揮発性メモリも兼ねており、この電子カメラの電源がオフされてもその記憶内容が保持されるものである。
【0046】
上記SDRAM67は、上記画像処理LSI42により、画像処理を行う前の画像や、あるいは画像処理を行っている最中の画像データを一時的に記憶するための作業用メモリである。
【0047】
上記外部メモリ68は、この電子カメラに着脱自在に装着されるものであり、上記画像処理LSI42により画像処理された画像データを記録しておくためのものである。この外部メモリ68は、上記外部メモリホルダに設けられた外部メモリ用端子を介して、電気的に接続されるように装着される。
【0048】
上記画像処理LSI42は、バスを介してメインCPU41と接続され、必要なデータの授受を行って、制御されるようになっている。
【0049】
メインCPU41は、この電子カメラ全体を統括的に制御するものである。
【0050】
このメインCPU41には、EEPROM43が接続されており、このEEPROM43は、電子カメラの個体毎のばらつきを抑制するための調整値を格納する不揮発性メモリであって、該調整値は、工場において出荷時にカメラ毎に書き込まれるようになっている。
【0051】
上記メインCPU41には、デート回路47が接続されており、画像が撮影された日時等の情報が、該画像とともに記録されるようになっている。
【0052】
さらに、上記メインCPU41には、上記AFモジュール24が接続されている。このAFモジュール24は、被写体像を2像に分離するためのセパレータ光学系24aと、このセパレータ光学系24aの結像位置に配置されたラインセンサ24bと、を有して構成されており、公知の位相差法によって焦点検出が行われるようになっている。
【0053】
該AFモジュール24から出力された信号は、上記メインCPU41に入力されて、2像の間隔を求めることにより、上記レンズ鏡筒4の撮影レンズを合焦位置に駆動するための駆動量データが演算されるようになっている。
【0054】
また、上記メインCPU41には、IFIC44が接続されている。このIFIC44は、各回路とのインターフェース機能を司どるものであり、該IFIC44には、測光センサ48と、リモコン受光センサ49と、ドライバ回路50とが接続されるとともに、後述するズーム駆動機構52、ピント駆動機構54、絞り駆動機構55に各設けられたエンコーダからの検出信号が入力されるようになっている。
【0055】
上記測光センサ48は、被写体の輝度を測定するためのものであり、該測光センサ48の出力をIFIC44を介してメインCPU41が受け取ると、それに基づいて該メインCPU41が、適正露光となるような絞り値とシャッタ速度との組み合わせでなる露出値を演算するようになっている。
【0056】
上記リモコン受光センサ49は、この電子カメラを遠隔からレリーズ動作させるリモコンからの、例えば赤外線による信号を受光するためのセンサであり、上記セルフ/リモコンモードボタン13によりリモコン撮影モードに設定されているときに機能するようになっている。
【0057】
上記ドライバ回路50は、該IFIC44を介して上記メインCPU41の命令を受けることにより、ズーム用のモータ51と、フォーカス用のモータ53とを制御して駆動するものである。
【0058】
上記ズーム用のモータ51は、メカニカル切換機構を含むズーム駆動機構52を介して、上記レンズ4a,4b,4c,4dを駆動しズーム動作を行うようになっている。このズーム駆動機構52には、上述したようにエンコーダが設けられており、ズーム位置を検出して、検出信号を上記IFIC44に出力するようになっている。
【0059】
上記フォーカス用のモータ53は、ピント駆動機構54を介して、上記駆動量データに基づき上記レンズ4a,4bを駆動し、焦点調節動作を行うようになっている。このピント駆動機構54にも、同様にエンコーダが設けられており、フォーカス位置を検出して、検出信号を上記IFIC44に出力するようになっている。
【0060】
さらに、絞り駆動機構55は、上記メインCPU41により算出された絞り値に基づいて上記絞り4eを駆動するものであり、同様にエンコーダが設けられていて、絞り4の状態を検出して、検出信号を上記IFIC44に出力するようになっている。
【0061】
上記メインCPU41には、スイッチ回路56が接続されており、このスイッチ回路56は、上記レリーズボタン11の半押し操作に連動してオンする第1レリーズスイッチと、該レリーズボタン11の深押し操作に連動してオンする第2レリーズスイッチと、上記電源ボタン12の押圧に連動してオン/オフするパワースイッチと、上記セルフ/リモコンモードボタン13に連動するセルフ/リモコンモードスイッチと、上記ズームボタン14に連動するズームスイッチと、上記ストロボモードボタン15に連動するストロボモードスイッチと、上記DSPモードボタン16に連動するDSPモードスイッチと、を含むとともに、その他のメカニカル機構により動作する図示しない検出スイッチなども含んで構成されている。
【0062】
上記メインCPU41には、ストロボ用のメインコンデンサや昇圧回路等を含んでなるストロボ回路46が接続されている。このストロボ回路46は、上記メインコンデンサの充電処理を行うとともに、発光指示信号をトリガ回路45に出力するものである。トリガ回路45は、発光指示信号を受けると、トリガ信号を発生させる。これにより、上記発光管33に高電圧が印加され、内部に封止されているキセノンガスが励起されて発光する。こうして発光された光は、反射傘34により反射された後に、ストロボ発光窓8を介して照射され、被写体を照明するようになっている。
【0063】
さらに、上記画像処理LSI42には、モニタ装置19のLCDドライバ57とLEDドライバ59が接続されている。
【0064】
LCDドライバ57は、該画像処理LSI42から表示用信号を受けて、例えば反射型として構成されたLCDモニタ58を駆動することにより、該LCDモニタ58上に形成されている表示セグメントが駆動されて、画像として視覚化されるようになっている。
【0065】
また、LEDドライバ59は、上記画像処理LSI42からフロントライト点灯信号を受けて、白色LED60を点灯させるものであり、該白色LED60の明るさを一定に制御するための定電流回路を含んで構成されている。この白色LED60により発光された光は、導光板61を介して上記LCDモニタ58に照射され、補助照明として機能するようになっている。
【0066】
次に、図3を参照して、この電子カメラのメインシーケンスについて説明する。
【0067】
このメインシーケンスは、サブルーチンとして構成されていて、電子カメラに電池等の電源が装填されると、上記メインCPU41が動作を開始し、このサブルーチン「メインシーケンス」がコールされて実行されるようになっている。
【0068】
動作が開始されると、上記電源ボタン12に連動するパワースイッチがオンしているか否かを判断する(ステップS1)。
【0069】
ここでオフしていると判断された場合には、上記画像処理LSI42に上記モニタ装置19をオフするように指示して上記LCDモニタ58や白色LED60を消灯し(ステップS2)、その後に第1スタンバイ処理を行う(ステップS3)。
【0070】
スタンバイ処理は、メインCPU41の動作を停止する前に、停止後に該メインCPU41が再び動作を開始するための条件設定を行うものであり、この第1スタンバイ処理では、パワースイッチがオンすることにより、動作を開始をするように設定される。
【0071】
この第1スタンバイ処理が行われた後は、メインCPU41の動作を停止して、スタンバイ状態に移行する。なお、スタンバイ状態が解除された場合は、サブルーチン「メインシーケンス」の先頭から実行されることになる。
【0072】
また、上記ステップS1において、パワースイッチがオンしていると判断された場合には、上記レンズ鏡筒4を沈胴位置からワイド位置に繰り出すとともに上記画像処理LSI42をオンするパワーオン処理を行う(ステップS4)。
【0073】
そして、該画像処理LSI42に指示して上記モニタ装置19をオンさせ(ステップS5)、ストロボ回路46に指示してメインコンデンサへの充電を行なわせる(ステップS6)。
【0074】
そして、該メインCPU41に内蔵されているタイマのカウントを開始する(ステップS7)。このタイマは、所定時間毎にカウントアップされるカウンタであって、カウンタ値を所定の初期値にセットした後に、カウントが開始されるようになっている。
【0075】
その後、上記レリーズボタン11の半押しにより上記第1レリーズスイッチがオンしたか否かを判断する(ステップS8)。
【0076】
ここで、該第1レリーズスイッチがオフである場合には、上記ズームボタン14の操作によりズームスイッチがオンしているか否かを判断し(ステップS14)、オンしている場合には、レンズ鏡筒4の焦点距離を変更する処理を行う(ステップS15)。
【0077】
このステップS15の処理が終了するか、あるいは上記ステップS14において、ズームスイッチがオフであると判断された場合には、上記スイッチ回路56に含まれるその他のボタン類に連動したスイッチの状態を検出し(ステップS16)、何れかのスイッチがオンであると判断された場合には、そのスイッチの種類に応じた処理を行う(ステップS17)。
【0078】
このステップS17の処理が終了するか、あるいは上記ステップS16においてその他のスイッチもオフであると判断された場合には、パワースイッチがオンのままであるか否かを判断し(ステップS18)、オフになっている場合には、上記ステップS2へ行って、上述したような処理を行う。
【0079】
また、ステップS18において、パワースイッチがオンのままであると判断された場合には、上記ステップS7でカウントを開始したタイマがオーバーフローしているか否か、すなわち所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS19)。
【0080】
ここでオーバーフローしていない場合には上記ステップS8に戻って上述したような動作を繰り返し、一方オーバーフローしている場合には、上記画像処理LSI42にモニタ装置19をオフするように指示する(ステップS20)。
【0081】
そして、第2スタンバイ処理を行う(ステップS21)。この第2スタンバイ処理は、上記ステップS3における第1スタンバイ処理と同様に、停止後にメインCPU41が再び動作を開始するための条件設定を行うものであり、ここでは、各種の操作ボタンに連動するスイッチの状態変化によって、動作を開始するように設定される。
【0082】
この第2スタンバイ処理が行われた後は、メインCPU41の動作を停止して、スタンバイ状態に移行する。なお、スタンバイ状態が解除された場合は、上記ステップS5から実行されることになる。
【0083】
一方、上記ステップS8において、第1レリーズスイッチがオンしていると判断された場合には、上記測光センサ48の出力に基づき被写体の輝度を測定する(ステップS9)。
【0084】
そして、上記AFモジュール24から入力された信号に基づいて、2像の間隔を求め、合焦位置に駆動するための撮影レンズの駆動量データを演算する。演算された駆動量データに応じて、上記IFIC44およびドライバ回路50を介してモータ53を駆動させ、上記レンズ鏡筒4内の各レンズ4a,4bを移動して焦点位置を変更させる(ステップS10)。
【0085】
上記ステップS9で得られた被写体輝度値に基づき、撮影モードに応じたプログラム線図によって、適正露光を得ることができる絞り値とシャッタ速度を演算する(ステップS11)。
【0086】
その後、上記レリーズボタン11の深押しにより、第2レリーズスイッチがオンしたか否かを判断し(ステップS12)、オフのままである場合には上記ステップS8に戻って上述した動作を繰り返し、一方、オンになった場合には、サブルーチン「撮影シーケンス」をコールして、撮像素子21による撮像動作を行わせる(ステップS13)。
【0087】
この撮影動作が終了したら、上記ステップS5に行って上述したような動作を繰り返すようになっている。
【0088】
続いて、上述したような電子カメラの組み立て方について、上記図1を参照して説明する。
【0089】
まず、上記ファインダ5をレンズ鏡筒4に取り付けておく。
【0090】
次に、電気部品が実装された基板3に設けられたビス孔29に、レンズ鏡筒4に設けられたビス孔39を重ねるように、該基板3に対してレンズ鏡筒4を位置合わせする。
【0091】
そして、上記モニタ装置19に設けられたビス孔19aを、上記ビス孔29,39に重ねるように、基板3およびレンズ鏡筒4に対して、モニタ装置19を位置合わせする。
【0092】
さらに、上記ビス孔29,39,19aに共通してビスを締結することにより、レンズ鏡筒4と基板3とモニタ装置19とを組み付ける。このように、基板3とレンズ鏡筒4とモニタ装置19とを、ビス締めすることにより一体的に組み立てているために、強度を補強する機能も果たしている。
【0093】
その後に、後カバー2に設けられた位置決め用のボス18に、レンズ鏡筒4とモニタ装置19を組み付けた基板3の位置決め孔28a,28bがそれぞれ係入されるように、後カバー2に基板3を載置する。これにより、後カバー2に対する基板3の位置決めがなされる。
【0094】
このときには、上記ファインダ5は、基板3に設けられた矩形孔20と、ファインダ接眼窓10に対応して位置決めされ、該ファインダ接眼窓10を介してファインダ5を観察することができるようになる。
【0095】
また、上記後カバー2に配設された各ボタン12,13,14,15,16の先端部には導伝塗料が塗布されており、該ボタンを押圧したときに、基板3に各対応して設けられている上記スイッチパターンに接触して通電することにより、スイッチのオンが行われるようになっている。
【0096】
基板3が位置決めされた後カバー2の前側から、さらに前カバー1を取り付けて、該後カバー2のビス孔17からビスを螺合することにより、該ビス孔17と基板3のビス孔27と、前カバー1の図示しないビス孔とが共通して締結され、この電子カメラが組み立てられる。
【0097】
このような実施形態によれば、組立性が良く、必要な強度を備えた薄型の携帯性の良い電子カメラとなる。
【0098】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、組立性が良く、必要な強度を備えた薄型の電子撮像装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における電子カメラの構成を示す分解斜視図。
【図2】上記実施形態における電子カメラの主として電気的な構成を示すブロック図。
【図3】上記実施形態における電子カメラのメインシーケンスを示すフローチャート。
【符号の説明】
1…前カバー
2…後カバー
3…基板
4…レンズ鏡筒
5…ファインダ
17…ビス孔
18…ボス
19…モニタ装置
19a…ビス孔
21…撮像素子
27…ビス孔
28a,28b…位置決め孔
29…ビス孔
39…ビス孔
Claims (2)
- 電子画像を撮影するための撮像素子と、
この撮像素子を含む電気部品を両面に実装可能な基板と、
上記撮像素子に被写体像を結像するための撮影レンズを保持するものであって、上記基板の表側の面に取り付けられるレンズ鏡筒と、
上記撮像素子により撮影された画像を観察するためのものであって、上記基板の裏側の面における上記撮像素子の裏となる位置に配置されるモニタ装置と、
を具備し、
上記基板には、上記モニタ装置及び上記レンズ鏡筒を取り付けるためのビス孔が設けられ、
上記モニタ装置と上記レンズ鏡筒は、上記ビス孔を介して上記基板を挟んで一体的にビス締めされて、上記基板に取り付けられることを特徴とする電子撮像装置。 - 当該電子撮像装置の前面側を覆う外装となる前カバーと、
当該電子撮像装置の後面側を覆う外装となる後カバーと、
をさらに具備し、
上記基板は、上記前カバーと上記後カバーに挟まれてビス締めされることを特徴とする請求項1に記載の電子撮像装置。
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