JP2003092704A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2003092704A
JP2003092704A JP2001282253A JP2001282253A JP2003092704A JP 2003092704 A JP2003092704 A JP 2003092704A JP 2001282253 A JP2001282253 A JP 2001282253A JP 2001282253 A JP2001282253 A JP 2001282253A JP 2003092704 A JP2003092704 A JP 2003092704A
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filters
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JP2001282253A
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Atsushi Maruyama
淳 丸山
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子撮像カメラにおいて、非撮影状態で電子
撮像素子に強い入射光が入射されて、電子撮像素子やカ
ラーフィルタが劣化する課題があった。 【解決手段】 電子撮像素子に入射する光量を調節する
ための異なる透過率の複数のNDフィルタ47を切換制
御を行う切換駆動機構49とステッピングモータ50か
らなり、電子撮像が非撮影状態にある時は、複数のND
フィルタ47のうち、比較的透過光量が低いNDフィル
タが選択されて、電子撮像素子への被写体光入射側に装
填されるカメラ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体像を電気信
号に変換するための電子撮像素子を有する電子撮像装置
の機能を持つカメラに係わり、特に電子撮像装置の最適
な画像を得る方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から被写体像を電子画像信号に変換
する撮影手段、およびこの撮像手段で撮像された電子画
像信号を記録媒体に記録すると共に、画像を表示する手
段を備えた電子撮像装置は、種々提案されている。ま
た、この電子撮像装置と、被写体像を銀塩フィルムに露
光する銀塩撮影装置とを有して、銀塩フィルムに対する
露光動作に連動し、その電子撮像装置による撮像動作を
実行するように構成された、所謂銀塩撮影及び電子撮像
兼用カメラが複数提案されている。
【0003】上記銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラにお
いては、銀塩撮影装置で撮影した写真と同じ画像を得る
ために電子撮像装置では、最適な光量を調節する必要が
ある。その電子撮像装置の最適な光量を調節する方法と
しては、特開平9−203975号公報において開示さ
れた周知技術が利用されている。
【0004】この公報に開示されている装置は、照明ラ
ンプによる被写体の反射光量を測定する光量センサの信
号に基づき、電子撮像素子に入射される光量を調節する
異なる透過率を有するNDフィルタを選択するもので、
前記光量センスの信号を基にCPU等で最適NDフィル
タを選定し、その選定されたNDフィルタを電子撮像素
子の入射光路上の位置させるために、上記CPUでパル
スモータの回転量を決定して最適光量のNDフィルタを
選択設置するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電子撮
像素子に入射する光量を調節する為に、異なる透過率を
有する複数のNDフィルタを設け、入射光量に応じて複
数のNDフィルタから最適NDフィルタを選択する方式
を採用する方法において、例えば、カメラが非撮影状態
にあり、撮影レンズのピントが合っていて電子撮像素子
に被写体像が結像されている状態で、前記NDフィルタ
の透過率が高い、すなわちNDフィルタの濃度が低いN
Dフィルタが選択設定されていると、電子撮像素子に常
時被写体光が入射される状態となる。
【0006】このように電子撮像素子にピントがあった
状態で、電子撮像素子に入射される光量が強ければ、電
子撮像素子、または、電子撮像素子上のカラーフィルタ
等が入射光による発熱により劣化してしまうことが考え
られる。
【0007】本発明は、上記課題に鑑み、電子撮像素子
にて電子画像を撮影できるカメラ、または、銀塩フィル
ムに記録する銀塩撮影装置と電子撮像素子により電子画
像を撮影できる電子撮像装置を兼用した銀塩撮影及び電
子撮像兼用カメラにおいて、非撮影状態で電子撮像装置
の電子撮像素子に強い入射光が入射されても、電子撮像
素子やカラーフィルタの劣化を生じさせないようにした
カメラを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のカメラは、電子
撮像素子により電子画像を撮影できる電子撮像装置と、
上記電子撮像素子に入射する光量を調節するための異な
る透過率を有する複数のNDフィルタと、上記複数のN
Dフィルタの切換制御回路および切換駆動機構と、を具
備し、上記電子撮像装置が非撮影状態にある時は、上記
複数のNDフィルタのうち、比較的濃度の高いNDフィ
ルタが装填されることを特徴としている。
【0009】また、本発明のカメラは、電子撮像素子に
より電子画像を撮影できる電子撮像装置と、上記電子撮
像素子に入射する光量を調節するための異なる透過率を
有する複数のNDフィルタと、上記複数のNDフィルタ
の切換制御回路および切換駆動機構と、カメラの動作及
び非動作を制御するためのパワースイッチと、を具備
し、上記カメラが上記パワースイッチによって非動作状
態にある時は、上記複数のNDフィルタのうち、比較的
濃度の高いNDフィルターが装填されることを特徴とし
ている。
【0010】さらにまた、本発明のカメラは、電子撮像
素子により電子画像を撮影できる電子撮像装置と、上記
電子撮像素子に入射する光量を調節するための異なる透
過率を有する複数のNDフィルタと、上記複数のNDフ
ィルタの切換制御回路および切換駆動機構と、カメラの
撮影をスタートするためのレリーズスイッチと、を具備
し、上記レリーズスイッチのオンに応答して、上記複数
のNDフィルタが選択装填されることを特徴としてい
る。
【0011】本発明のカメラにより、カメラの非撮影状
態、または非動作状態においては、複数のNDフィルタ
のうち、比較的濃度の高いNDフィルタを選択装填させ
たことにより、電子撮像素子には入射される光量を減少
させることが可能となり、電子撮像素子の入射光量によ
る劣化が解消できるようになった。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラの一実施形態の全体構
成を示すブロック図で、図2は本発明に係るカメラの外
観構成を示す斜視図で、図3は本発明に係るカメラのカ
メラ本体とボディの構成を示す分解斜視図で、図4は本
発明に係るカメラのボディ内部に設けられる各種印刷基
板の構成とその関連部品を示す分解図で、図5は本発明
の係るカメラの電子撮像装置部分の構成を示す断面図
で、図6は本発明に係るカメラの電子撮像部分の構成を
示す平面図で、図7は本発明に係るカメラに用いるND
フィルタの構成を示す平面図で、図8は本発明に係るカ
メラのメインシーケンス動作を説明するフローチャート
で、図9は本発明に係るカメラのNDフィルタのリセッ
ト動作を説明するフローチャートで、図10は本発明に
係るカメラのNDフィルタのセット動作を説明するフロ
ーチャートである。
【0013】本発明のカメラは、装填された銀塩フィル
ムに被写体像を露光して記録する銀塩撮影装置と、電子
撮像素子によって電子画像信号を生成記録する電子撮像
装置とを共に有する銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラを
例として説明する。
【0014】また、本発明のカメラは、銀塩撮影した写
真と同じ画像を電子撮像する為にその電子撮像装置に最
適な光量調節が必要であるから、電子撮像素子に入射す
る光量を調節するための異なる透過率を有する複数のN
Dフィルタと、これらNDフィルタの駆動制御回路及び
NDフィルタ切換駆動機構と、測光を行なう測光回路と
を有して構成され、測光値によって所定の透過率のND
フィルタを選択して用い、銀塩撮影と電子撮像との違い
か生じないように、後述のような工夫をしているもので
ある。
【0015】例えば、このカメラの主な特徴は、撮影レ
ンズ保護用バリアとこのバリアの開閉を検知するための
スイッチとを利用して、バリアの閉状態を検知したとき
には、透過率が中間のNDフィルタが用いられる位置に
そのフィルタを駆動制御する。更にこのカメラは測光回
路で測光を行ない、得られた測光値や被写体輝度に基づ
いて複数のNDフィルタのいずれかを適宜選択し、その
選択されたNDフィルタを通して撮像可能な位置にその
NDフィルタを駆動制御するものである。
【0016】最初に図2を用いて本発明に係わるカメラ
の外観構成を説明する。なお、図2(A)はカメラの正
面斜視図で、図2(B)はカメラの背面斜視図である。
【0017】本発明のカメラは、カメラホディの前面中
央近傍に銀塩フィルムに被写体像を結像させるための対
物レンズをはじめとする撮影光学系1と、この撮影光学
系1を保持するレンズ鏡胴2とが出没可能(即ち沈胴可
能)に設けられている。
【0018】このカメラボディの前面上部には、所定の
撮像素子に被写体を結像させるための結像レンズ3と、
ファインダ光学系の対物レンズ4と、上記撮影光学系1
のピント調節を行なう際に被写体までの距離を測定する
ためのオートフォーカス・モジュール用の測距窓5とが
並設され、更にその横には、ストロボ発光窓の前方に取
り付けられたストロボパネル6が設けられている。
【0019】また、カメラボディ上面には、右手指で操
作できる位置に二段式のレリーズボタン7と、上記撮影
光学系1の焦点距離を変更するためのマニュアル・ズー
ムボタン8とが並設されている。このマニュアル・ズー
ムボタン8は、過去に撮像された電子画像を閲覧するた
めの画像スクロールボタンとしても兼用できるようにな
っている。
【0020】上記カメラボディの上面中央近傍には、フ
ィルム撮影済み駒数や各種モードおよびデータ情報等の
撮影情報を表示出力するための小型のLCDパネル9が
設けられている。このLCDパネル9の横には、セルフ
モード/リモコンモードを設定するためのセルフ/リモ
コンモードボタン10と、ストロボモードを設定するた
めのストロボモードボタン11が並設されている。上セ
ルフ/リモコンモードボタン10を押圧する毎に、例え
ば、モード解除→セルフモード→リモコンモード→モー
ド解除の順次にモードが切り換わる。また、上記ストロ
ボモードボタン11を押圧する毎に、低輝度自動発光モ
ード→赤目発光モード→発光オフ・モード→強制発光モ
ード→夜景モード→低輝度自動発光モードの順次に切り
換わるように設定されている。
【0021】さらに、LCDパネル9のもう一方の横に
は、ディスプレイモード(DSPモードと略称する)を
設定するためのDSPモードボタン12と、撮影モード
ボタン13とが並設されている。このDSPモードボタ
ン12を押すことで過去に撮影された電子画像が後述す
るモニタ装置16に表示されて閲覧可能となり、再度こ
のDSPモードボタン12を押すとDSPモートが解除
される。
【0022】また、上記撮影モードボタン13は、押す
毎に、例えば、ハイブリッド撮影モード→フィルムモー
ド→ハイブリッド撮影モードの順序に切り換わるように
設定されている。
【0023】なお、ハイブリッド撮影モードとは、電子
撮像と銀塩撮影を略等しいタイミングで行ない、モニタ
装置16に撮像された電子画像を表示するモードであ
る。
【0024】またフィルムモードとは、電子撮像に関わ
る回路をオフして銀塩撮影のみを行なうモードである。
【0025】上記カメラボディの前面には、上記撮影光
学系1のレンズを保護するためのバリア14がカメラボ
ディ前面を横手方向に摺動開閉可能に取り付けられてい
る。このバリア14の開閉に連動して、カメラを駆動す
る電源をオン・オフする図示していないパワースイッチ
が設けられている。このパワースイッチは、バリア14
を閉状態から開状態に操作するとオンして、上記電源が
供給されると共に、上記レンズ鏡筒2を沈胴状態からワ
イド端(最も短焦点となる撮影位置)に繰り出し撮影位
置にセットアップされるようになっている。
【0026】カメラボディ10の背面側の図中上部に
は、光学ファインダ系の接眼窓15と、デート情報設定
用釦20、21と、パノラマ撮影モード切換用レバー1
9が設けられている。
【0027】また、カメラボディの背面部には、裏蓋1
8が取付けられており、この裏蓋18に、電子画像や構
図線を表示するためのモニタ装置16(後述するLCD
モニタ70に相当)と、銀塩フィルムの装填状態を確認
するフィルム確認窓17が設けられている。この裏蓋1
8は、カメラボディに回動可能に取付けられている。
【0028】このような外観のカメラボディを形成する
外装部材は、例えば、ポリカーボネイトやABS等のプ
ラスチックで形成される前面の外装22と、金属にて形
成された上カバー23、下カバー24、及び上記裏蓋1
8と、ならびに電源電池(図示せず)の交換の際に開閉
可能な蓋25とからなり、後述するカメラ本体を囲むよ
うにビス等で固定されている。
【0029】つまり、本発明のカメラは、下カバー24
を固定しているビスを外すことにより、下カバー24が
カメラ本体から簡単に取り外すことができ、後述するカ
メラ本体を構成する銀塩撮影機能部や電子撮像機能部の
駆動調整部分が露出し、ここから銀塩撮影機能部や電子
撮像機能部の駆動調整ができるようになっている。
【0030】また、上記電子撮像機能部は、多量のデー
タを取り扱うために高速で動作させるもので、電気的ノ
イズが発生しやすい。このために、前述したように、少
なくとも上カバー23と下カバー24は、金属部材で形
成し、電気的にシールド可能な外装部材て覆われてい
る。
【0031】次に、上記カメラボディの内部に設けられ
ているカメラ本体の構成について、図1を用いて説明す
る。
【0032】最初に、銀塩撮影機能部(銀塩撮影装置)
に関わる各部分について説明する。被写体像を結像させ
るための撮影レンズ1は、正レンズ30及び負レンズ3
2とで構成され、この撮影レンズ1中にはセクタ31が
配置されている。このセクタ31は、シャッタ駆動機構
36を介してプランジャー37によって駆動制御され
る。セクタ31が開いた状態となると、銀塩フィルム3
3上に、撮影レンズ1を通過した被写体像が形成され露
光される。
【0033】前記撮影レンズ1を構成する正レンズ30
及び負レンズ32は、ピント駆動機構34を介してモー
タ(M2)35によって焦点位置が変更される。更に、
正レンズ30、負レンズ32、セクタ31及び銀塩フィ
ルム33は、ズーム・給送駆動機構38を介してモータ
(M3)39により駆動される。
【0034】なお、上記モータ35、39及び上記プラ
ンジャ37は、メインCPU58からの制御信号の基
で、IFIC64を介してドライバ回路67によって駆
動制御される。
【0035】このメインCPU58は、カメラ全体を制
御するマイクロプロセッサであり、上記IFIC64
は、ドライバ回路67、ピント駆動機構34、シャッタ
駆動機構36、ズーム・給送駆動機構38、測光センサ
65、及びリモコン受光センサ66が接続され、前記メ
インCPU58との間で各種信号の授受が行われる。
【0036】つまり、上記IFIC64は、主に測光セ
ンサ65、リモコン受光センサ66、ドライバ回路6
7、及び図示されないエンコーダとメインCPU58と
のインターフェース機能を司っている。
【0037】前記メインCPU58には、前記IFIC
64以外に、デート写し込み装置40、オートフォーカ
ス・モジュール41、EEPROM59、LCDパネル
74(図2のLCDパネル9相当)、画像処理LSI5
7、スイッチ群68及びストロボ回路56が接続されて
いる。
【0038】上記ズーム・給送機構38は、図示してい
ない機構系切換部を含むものて、モータ39の駆動力を
撮影レンズ1のズーム駆動と銀塩フィルム33の給送に
切換えることができるようになっている。このズーム・
給送駆動機構38は、フィルムの給送量を検出するため
のエンコーダと、モータ39の駆動量を検出するエンコ
ーダと、撮影レンズ1の集点距離を検出するためのエン
コーダとを有している。これらのエンコーダから出力さ
れる信号は、IFIC64を介してメインCPU58に
入力される。
【0039】また、銀塩フィルム33に被写体像が露光
されると、上述したフィルムの給送量を検出するエンコ
ーダの出力に従って、露光済の1駒分の巻上げ動作がな
される。また、フィルム給送中には、モータ39の駆動
量を検出するエンコーダの出力に応じて、デート写し込
み装置40により、銀塩フィルム33に日付け情報が写
し込まれる。
【0040】メインCPU58は、上記測光センサ65
から出力される被写体輝度値と、図示されないフィルム
感度検出回路によって検出されたフィルム感度とから図
示していないプロクラム線図に基いて、シャッタ速度が
演算される。このメインCPU58で演算されたシャッ
タ速度を基に、IFIC64とドライバ回路67を介し
て、シャッタ駆動機構36を駆動制御して、セクタ31
を演算したシャッタ速度で駆動させる。
【0041】上記オートフォーカス・モジュール41
は、2像分離のためのセパレータ光学系と、被写体像の
結像位置に配置されたラインセンサによって構成される
もので、公知の位相差法により焦点検出が行われる。
【0042】上記メインCPU58は、上記オートフォ
ーカス・モジュール41から出力された信号に基いて2
像の間隔が求められ、合焦位置に駆動するための撮影レ
ンズ1の駆動量データが演算される。この演算された撮
影レンズ1の駆動量データを基に、メインCPU58か
らIFIC64とドライバ回路67を介して、モータ3
5を駆動制御して、ピント駆動機構34を介して撮影レ
ンズ1の焦点位置を変更させる。ピント駆動機構34に
は、レンズの位置を検出するためのエンコーダが含まれ
ており、エンコーダから出力される信号は、IFIC6
4を介してメインCPU58に入力される。
【0043】また、上記EEPROM59は、工場に於
いて、カメラ個々のばらつきを計測し、そのばらつきを
抑制するためにカメラ毎に設定された調整値を格納する
ための不揮発性メモリである。
【0044】更に、スイッチ群68は、レリーズ釦7の
半押し操作に連動してオンする第1レリーズスイッチ、
レリーズ釦7の深押し操作に連動してオンする第2レリ
ーズスイッチ、バリア14に連動するパワースイッチ、
デート情報設定用釦20、21、セルフ/リモコンモー
ド釦10、ストロボモード釦11、DSPモード釦1
2、撮影モード釦13、パノラマ撮影モード切換レバー
19等の操作スイッチ、及び図示されていない機構系の
動作の検出スイッチ等の複数のスイッチから構成され
る。
【0045】次に、電子撮像機能部(電子撮像装置)に
関わる部分について説明する。
【0046】電子撮像機能部は、被写体像をICチップ
上に形成された電子撮像素子としてのCMOSイメージ
ャ48に結像させるための電子撮像系のレンズ群である
正レンズ43、45と、負レンズ42、46を有し、こ
の撮像レンズ中に、固定絞り44、NDフィルタ47が
配置された構成となっている。
【0047】このCMOSイメージャ48に結像された
被写体像は、アナログ映像信号に変換され、更に図示さ
れないICチップ上に形成された制御回路によって、デ
ジタルイメージデータに変換されて、画像処理LSI5
7に出力される。
【0048】この画像処理LSI57は、内部にRIS
Cプロセッサと種々のハードウエア・マクロを内蔵して
おり、RISCプロセッサがフラッシュメモリ62に書
込まれたプログラムに従って、上記ハードウエア・マク
ロを制御している。ハードウエア・マクロには、外部メ
モリコントローラ(例えば、外部メモリとしてフラッシ
ュメモリ62、SDRAM63等がある)、内部キャッ
シュメモリ、JPEG圧縮/伸張コントローラ、各種画
像処理機能(ゲイン調節、γ補正、画素補間、RGB/
YC変換、輪郭強調、彩度補正、色調調整等を含む)、
OSD(オン・スクリーン・ディスプレイの略称)機
能、外部インターフェース回路(USB60、JTAG
61)、及びLCDドライバ69に出力される表示用信
号の形成回路が含まれる。
【0049】上記SDRAM63は、画像処理前の画像
や画像処理中の画像を一時的に記憶するメモリとして設
けられている。
【0050】上記フラッシュメモリ62は、上記RIS
Cプロセッサが実行するプログラムの格納と、最終的に
確定された電子画像を記憶するための不揮発性のメモリ
であり、カメラの電源がオフされても記憶内容は保存さ
れている。
【0051】また、上記OSD機能は、このSDRAM
86に存在する画像データ(駒番号やカレンダー情報)
を重ね合わせて表示する機能である。
【0052】上記NDフィルタ47は、ND駆動機構4
9を介してステッピングモータ(M1)50によって駆
動され、被写体光量に応じて、異なる透過率を有するN
Dフィルタ47を切換えることが可能な構成となってい
る。上記ステッピングモータ50は、画像処理LSI5
7からの出力信号に応じて動作するドライバ回路51に
よって制御される。
【0053】上記画像処理LSI57から出力された表
示用信号は、LCDドライバ69を介して反射型のLC
Dモニタ70(図2(B)のモニタ装置16相当)に入
力され、該LCDモニタ70上に形成された図示してい
ない表示セグメントが駆動されて、電子画像が視覚化さ
れる。
【0054】また、画像処理LSI57から出力された
フロントライト点灯信号は、LEDドライバ72に入力
されて、白色LED73を点灯させる。この白色LED
73から発光された光は、導光板71を通して補助照明
として機能する。白色LED73の明るさは、LEDド
ライバ72の定電流回路によって一定に制御される,な
お、上述した電子撮像部の撮像レンズ42,43,4
5,46で構成される撮像画角は、撮影レンズ1の最も
短焦点(いわゆるワイド端)の撮影画角と略同一になっ
ており、撮影レンズ1の焦点距離がズーム・給送駆動機
構38によって変更された場合は、上記画像処理LSI
57によって電子画像を拡大・縮小(電子ズーム)する
ことによって、LCDモニタ70に表示される電子画像
と、銀塩フィルム33に記録される潜像の画角を略一致
させるようになっている。
【0055】次に、ストロボ発光装置について説明す
る。
【0056】トリガ回路55からトリガ信号がストロボ
発光装置に出力されると、発光管54内に封止されてい
るキセノンガス(Xe)が励起されて発光し、その光が
反射傘53て反射されてパネル52を通過して被写体に
照射される。
【0057】ストロボ回路56は、メインCPU58の
制御信号に従ってストロボ用メインコンデンサ(図示せ
ず)の充電処理及びトリガ回路55への発光指示を行
う。
【0058】このストロボ発光装置の発光画角は、撮影
レンズ1の最も短焦点(いわゆるワイド端)の撮像画角
と略同一になっている。
【0059】なお、上記LCDパネル74は、カメラの
情報表示を行うための小型の表示装置である。
【0060】また、画像処理LSI57とメインCPU
58とは、データバス75によって接続されており、互
いに必要なデータの授受や、CMOSイメージャ48の
撮像と銀塩フィルム33への露光のタイミング合わせを
行っている。
【0061】さらに、前記画像処理LSI57には、調
整用端子103,104が接続されており、この調整端
子103,104は、後述するDMフレキシブル基板の
端部に設けられて外部から調整可能になっている。
【0062】次に、本発明のカメラのカメラボディの詳
しい構成要素について図3を用いて説明する。
【0063】カメラボディは、撮影済みのロール状の銀
塩フィルムを巻き取るスプール軸が回動自在に配設され
たスプール室を形成するスプール室ユニット200と、
未撮影のロール状の銀塩フィルムが巻回されて収納され
ているフィルムパトローネが装填されるパトローネ室を
形成するパトローネ室ユニット201と、レンズ鏡筒ユ
ニット204(図2のレンズ鏡筒相当)と、上記レンズ
鏡筒ユニット204からの光束が通過可能に設けられた
アパーチャ開ロ部と、このアパーチャ開ロ部に対するフ
ィルムの位置を規定するガイドレール202とを有して
いる。
【0064】また、上記のスプール室ユニット200と
パトローネ室ユニット201とレンズ鏡筒ユニット20
4とを連結して成るガイドレール202を有し、上記レ
ンズ鏡筒ユニット204とカメラボディの前面側から各
ユニットの連結を補強する前板203と、このカメラボ
ディの底面側から同じく各ユニット200、201、2
04の連結を補強する下板205とを外装部材の一部と
して有している。
【0065】さらに、ファイングユニット207が、上
記レンズ鏡筒ユニット204の上に取り付けられる。
【0066】上記各ユニット200,201,204の
組立は、複数本のビス206によって隣接するユニット
に締結される。なお、このカメラボディの詳細は、特開
平11−24146号公報に開示されているので、これ
以上の説明は省略する。
【0067】一方、カメラボディの分解修理、またはカ
メラボディに内蔵される銀塩撮影機能部や電子撮像機能
部の駆動調整の必要性から、カメラ底面にビスて係止さ
れている下カバー24(図2参照)を外すと、本体内部
から後述する、例えば、電子撮像機能部の後述するDM
フレキシブル基板やM基板が露出して、この基板上に設
けられている電子撮像機能用の関連チップや各種コネク
タ、および調整用の上記チェック端子103(図1参
照)等が見えるようになっている。また、DMフレキシ
ブル基板の調整は、このチェック端子103を介して所
定の機器に接続しなから行なう。さらに、Mフレキシブ
ル基板を調整する場合は、RELAYフレキシブル基板
を介してMフレキシフル基板との信号の送受を行なって
適宜調整する。
【0068】次に、図4を用いてカメラボディの外装内
部に取り付けられる各種基板の構成と、その関連部品を
説明する。
【0069】図5で説明したように、スプール室ユニッ
ト200、パトローネ室ユニット201、レンズ鏡筒ユ
ニット204およびファインダユニット207等の各ユ
ニットはこのカメラ本体の主要部を構成している。
【0070】電子撮像および銀塩撮影の2つの機能を兼
ねる本発明のカメラの上記ファインダユニット207内
には、電子撮像と銀塩撮影機能が共用する部分として、
電子撮像の為の光学系としての結像レンズ3(図1の負
レンズ42相当)と、銀塩撮影の為の被写体観察に用い
るファインダ光学系の対物レンズ4(図2参照)とが一
体的に組み込まれている。結像レンズ3を通して被写体
像は、ファインダ光学系内のミラー(図示せず)により9
0°上方に折り曲げられ、CMOSイメージャ48上に
結像されるように組み付けられる。
【0071】また、上記ファインダユニット207に
は、上記ND駆動機構49やステッピングモータ50及
びオートフォーカス・モジュール41が設けられてい
る。
【0072】本発明のカメラを構成する機械的および電
気的な種々の部品と電気的接続関係は、硬質基板やフレ
キシブル基板に搭載されて形成されている。
【0073】上記メインCPU58、IFIC64、E
EPROM59、ドライバ回路67、測光センサ65お
よびリモコン受光センサ66は、本発明のカメラのメイ
ン基板であるMフレキシブル基板80に搭載されてい
る。
【0074】このMフレキシブル基板80の分岐した端
部には、他の基板との接続のため、重ね合せやビス締め
による圧力を加えることて電気的接続が可能な圧接コネ
クタ80a,80bが設けられている。
【0075】上記画像処理LSI57、フラッシュメモ
リ62およびSDRAM63等は、DMフレキシブル基
板81に搭載されている。上記LCDパネル74は、M
Lフレキシブル基板82に接続されており、上記Mフレ
キシブル基板80の分岐部84dと、例えば熱圧着で接
続される。
【0076】上記撮影光学系1を含むレンズ鏡筒ユニッ
ト204に組み込まれる、例えばピント駆動機構34、
モータ(M2)35、シャッタ駆動機構36およびプラ
ンジャ37等に電気信号と電力を供給するためのKフレ
キシブル基板83が設けられ、このKフレキシブル基板
83には、重ね合せやビス締め等による圧力を加えるこ
とて電気的信号を伝達可能に接続可能な圧接コネクタ8
3aが形成されている。
【0077】また、レンズ鏡筒ユニット204には、鏡
枠のレンズ位置を検出するための反射型センサ84aを
備えられたZフレキシブル基板84が取り付けられてい
る。このZフレキシブル基板84の片側には、半田接続
用のパターン84bが形成されており、上記Mフレキシ
ブル基板80の所定の端部に接続される。
【0078】上記ズーム・給送駆動機構38が内蔵され
たスプール室ユニット200に電気信号を伝えるための
Wフレキシブル基板84が設けられており、切換プラン
ジャ85bとモータ(M3)39とがリード線85c、8
5dにて接続される。
【0079】さらに、このWフレキシブル基板84の端
部には、カメラに装填された銀塩フィルムの動きを検出
するための反射型センサ84eと、ズーム駆動・給送駆
動機構38を制御するための反射型センサ84fと、圧
接コネクタ84hが設けられている。
【0080】上述したMフレキシフル基板80、Kフレ
キシブル基板83、Wフレキシブル基板84に形成され
た圧接コネクタ80a,83a,84hは、重ね合わさ
れて相互接続され、Mフレキシブル基板80に搭載のメ
インCPU58等との信号の送受等が行なわれる。
【0081】上述したMフレキシフル基板80、Kフレ
キシブル基板83、Wフレキシブル基板84の他の基板
は、以下のものもあり、それぞれ次のように接続され
る。すなわち、ST1基板85には、ストロボ回路56
の充電部が搭載されて、メインコンデンサ85aにて充
電される。また、半田接続される端子85bは、DXフ
レキシブル基板86と接続される。
【0082】上記DXフレキシブル基板86は、DX接
片86bを有し、このDX接片86bは、フィルムパト
ローネ表面のDXコードを読み取るために利用される。
この読み取られたDXコード情報が圧接コネクタ86c
を介してMフレキシブル基板80の圧接コネクク80b
を通って伝達されるように接続される。
【0083】なお。電池87は、電源としてマイナス接
片87aとプラス接片87bによりST1基板85に接
続され、カメラ各部に電源供給するように接続される。
【0084】AFNDフレキシブル基板88には、オー
トフォーカス・モジュール41とNDフィルタ制御用の
反射型センサ88aが取り付けられており、圧接コネク
タ88bを通してDXフレキシブル基板86の圧接コネ
クタ86cとMフレキシブル基板80の圧接コネクタ8
0bと共にMフレキシブル基板80に接続される。
【0085】ST2基板89には、ストロボ発光のため
のトリガ回路55が搭載されている。
【0086】また、BXSWフレキシブル基板90に
は、センサ90aが設けられている。このセンサ90a
は、スプール室ユニット200の内部に設けられたモー
タ(M3)39の軸に直接取り付けられ、モータ(M
3)39の回転に合わせて回転するスリット84gの動
きを検出できるようになっている。さらに、裏蓋18の
開閉を検出するためのスイッチ(図示せず)が付けられて
おり、それぞれの信号は、端部の半田コネタタ90bを
介してDCDC基板92に接続される。
【0087】Dフレキンブル基板91には、デート写込
み装置40が搭載され、圧接コネクタ91aを介してM
フレキシブル基板80と接続される。
【0088】DCDC基板92は、画像処理IC等に電
圧を昇圧し供給するための基板であり、制御信号がMフ
レキシブル基板80のコネクタ80cよりコネクタ92
aを介して伝達できるように接続される。
【0089】CMOSフレキシブル基板93は、電子撮
像素子としてのCMOSイメージャ48が搭載されてい
る。このCMOSフレキシブル基板93は、コネクタ9
3aを介してRELAYフレキシブル基板94と接続さ
れている。このRELAYフレキシブル基板94は、M
フレキシブル基板80と接続される。
【0090】上記RELAYフレキシブル基板94は、
主に複数の基板を中継するためのものとして働き、分岐
した各端部には、接続端子94a,94bと圧接コネク
タ94cを有し、かつ、USB端子及びJTAG端子9
4dも有している。さらに、RELAYフレキシブル基
板94には、フレキシブル基板延長部94eが裏蓋18
に設けられた画像表示用モニタ70に信号を送るために
設けられている。
【0091】また、ストロボキセノンの発光管54の接
続線群95を構成するXeリード線95a、Xe
ード線95cおよびトリガリード線95bは、ST2基
板89よりDCDC基板92を中継して接続される。
【0092】Sフレキシブル基板96には、スイッチ群
68が形成または接続されており、圧接コネクタ96a
を介してMフレキシブル基板80に接続される。
【0093】その他、大電流が必要な部分は、図示の如
くリード線にて接続される(詳細後述)。
【0094】このようにカメラ内部に配置された、例え
ば、Mフレキシブル基板80は、パトローネ室ユニット
201の前側に配置され、RELAYフレキシブル基板
94は、Mフレキシブル基板80前面に配置される。
【0095】また、ST2基板89は、スプール室ユニ
ット200上側に、DCDC基板92は、ST2基板8
9上側に、そしてDMフレキシブル基板81は、カメラ
下面にそれぞれ配置される。
【0096】次に、各基板に接続されるリード線及び各
ラインについて説明する。
【0097】電池87から電源リード線LW1、LW2
がST1基板85に接続される。電源ラインは、ST1
基板85、DXフレキシブル基板86を経由して、LW
3にてMフレキシブル基板80にGNDが、LW4によ
りVccが供給される。また、Mフレキシブル基板80
のLW3の接続ポイントより、GNDラインLW5がD
CDC基板92に接続される。
【0098】また、Mフレキシフル基板80のLW4の
接続ポイントからVccラインLW6がDCDC基板9
2に接続される。
【0099】上記Vccラインは、更に、DMフレキシ
ブル基板81にLW7により接続される。DCDC基板
92で昇圧された電源は、LW13にてDMフレキシブ
ル基板81に供給される。また、同じデジタル系のGN
DラインがLW12により接続される。DCDC基板9
2のデジタルGNDより、LW10が配線され、カメラ
の下カバー24をGNDに落とすようになっている。
【0100】同じくDCDC基板92よりLW11が配
線されることで上カバー23がデジタルGNDに接続さ
れる。
【0101】ST1基板85で充電されたメインコンデ
ンサ85aからは、電線リード線LW8、LW9が配線
され、ストロホ発光を行なうST2基板89に接続され
る。上記DCDC基板92で昇圧された電源は、リード
線LW14、LW15によりCMOSイメージャ48に
供給される。このリード線LW15は、デシタルGND
に接続される。
【0102】上述のようにデシタル系のGNDは、DC
DC基板92上に一点アースをされる。そしてデジタル
系の部品が搭載されたDMフレキシフル基板81を金属
製の下カバー24がシールドし、この下カバー24は、
DCDC基板92のデシタルGNDに接続される。一
方、上カバー23は、CMOSイメージャ48をシール
ドし、同じくDCDC基板92のデジタルGNDにアー
スされる。
【0103】次に、本発明のカメラのファインダユニッ
ト207内の電子撮像機能部の構成を図5を用いて説明
する。なお、図5はファインダユニット207の断面図
である。
【0104】レンズ鏡筒ユニット204(図2のレンズ
鏡筒2相当)の上部には、ファインダユニット本体12
7が固定されている。このファインダユニット本体12
7の上部は、ファインダユニットカバー122で被われ
ている。
【0105】また、ファインダユニット本体127に
は、電子撮像光学系のホルダ126が取り付けられ、一
点鎮線て示す光路中に配列する正・負レンズ42,4
3,45,46が固定されている。上記正レンズ43と
45の間には、赤外線カットフィルタ146と固定絞り
44が設けられている。
【0106】負レンズ46の後方には、光路を90°程
上方に曲げるためのミラー120が枠121で固定され
ている。これにより、ミラー120で反射された光は、
NDフィルタ枠124内の所定のNDフィルタ47を通
ってCMOSイメージャ48上に結像する。
【0107】CMOSイメージャ48には、前述のCM
OSフレキシブル基板93が取り付けられ、このCMO
Sイメージャ48で得られた電気信号を画像処理LSI
57に伝えるように接続されている。
【0108】また、このCMOSイメージャ48を押え
るためのファインターユニット本体押え123には、軸
が設けられ、NDフィルタ枠124がEリング125に
より軸止されて回転可能に取り付けられている。NDフ
ィルタ枠124には、複数のNDフィルタ47(例え
ば、後述のNDフィルタ142,143,144)が嵌
め込まれている。
【0109】電子撮像光学系ホルダ126は、ファイン
ダユニット本体127に嵌合されており、被写体像がC
MOSイメージャ48上に結像するよう焦点調節できる
ようになっている。
【0110】次に、図6を用いて上記NDフィルタ枠1
24がファインダユニット本体127に組み付けられた
状態の内部を上から見た状態を説明する。また図7に、
上記NDフィルタ枠124に嵌め込まれた複数のNDフ
ィルタ142,143,144を正面から見た図で説明
する。
【0111】オートフォーカス用のセンサモジュール4
1が図中右前面に設けられている。このオートフォーカ
ス・センサモジュール41は、AFNDフレキシブル基
板88に実装されている。
【0112】このオートフォーカス・センサユニット4
1の図中左側には、カメラのファインタ光学系を構成す
る結像レンズ129,130,131,132,13
3,134が配置されている。
【0113】このファインダ光学系は、ズームボタン
(図示せず)が操作されてズーム駆動が行われると、その
像倍率もズーム連動して変化する。すなわち、上記ズー
ム・給送駆動機構38により上記結像レンズ130,1
31が光軸方向に動かされ変倍される。
【0114】上記結像レンズ134の後方には、接眼窓
135(図2の接眼窓15相当)が設けられている。
【0115】一方、上記結像レンズI29の前方には、
図示しない外装に取り付けられたファインダパネル13
6がある。
【0116】このファインダ光学系の図中左側には、上
述の電子撮像素子であるCMOSイメージャ48に被写
体光を導く正・負レンズ42,43,45,46と赤外
線カットフィルタ146及び固定絞り44からなる電子
撮像光学系が配設されている。
【0117】ここで、本発明に係わるNDフィルタ47
の駆動機構について詳しく述べる。NDフィルタ枠12
4は、円形の外枠部を有し、その中心は、回転軸146
で回動自在に軸止されている。このNDフィルタ枠12
4の外周面には、ギヤ145が形成されている。一方、
このギヤ145に噛み合ってNDフィルタ枠124を回
転できるように、駆動源のステッピンクモータ50に
は、ピニオンギヤ137が軸支され、このピニオンギヤ
137は、アイドルギヤ124aを介して上記NDフィ
ルタ枠124のギヤ145と噛み合っている。
【0118】これにより、上記ステッピングモータ50
の回転がピニオンギヤ137とアイドルギヤ124a、
及びギヤ145に伝達されて、NDフィルタ枠124が
回転軸146を中心に所定のNDフィルタ47を回転移
動させることで、電子撮像光学系の光軸上でのフィルタ
切換えを行なえるようになっている。
【0119】このNDフィルタ枠124は、図7に示す
ように、4つの領域に別れており、それぞれの領域に
は、フィルタをもたないフィルタ無し部141と、所定
のフィルタがそれぞれ嵌め込まれた1段目の1段フィル
タ部142、2段目の2段フィルタ部143及び3段目
の3段フィルタ部144から構成されている。
【0120】なお、上記1段フィルタ部142、2段フ
ィルタ部143、及び3段フィルタ部144は、それぞ
れが異なる透過率を有している。
【0121】このNDフィルタ枠124の初期位置を検
出するため、反射率の高い銀シール140がNDフィル
タ枠124のスティの一部に設けられている。そしてそ
の初期位置がAFNDフレキシブル基板88に実装され
た反射型センサ88aによって検知可能なように配置さ
れている。このシール140を検出することで駆動制御
回路は、NDフィルタ枠124の位置が解る。
【0122】このNDフィルタ枠124は、周囲の明る
さにより、CMOSイメージャ48上に最適な被写体像
が結像されるように回転軸146を中心として、ステッ
ピングモータ50の駆動力て回転し、後述する手順にて
所定の段数のNDフィルタ(142,143又は14
4)が選択されると、その光軸上の位置にその選択され
たNDフィルタが停止するようにステッピングモータ5
0によってステップ駆動される。
・尚、この例の如くNDフィルタ47は、3枚
組て構成され、各NDフィルターの透過率は、2段フィ
ルタ部143が最も透過率が低く、透過率の低い順に2
段フィルタ部143、3段フィルタ部144、及び1段
フィルタ部142となる。
【0123】つまり、2段フィルタ部143の濃度が最
も高く、透過した光量がCMOSイメージャ48に入射
される光量が最も少ないものである。
【0124】ただし、このNDフィルタ47の枚数や透
過率の大小等の設定は、フィルタ切換制御方法に基づい
て、NDフィルタ枠124の形状と共に適宜に変形実施
が可能である。また、多数のNDフィルタを用いる場合
では、切り換え単位が1段落ちでなくてもよいのは勿論
である。
【0125】以上説明したような構成の本発明のカメラ
において、上記メインCPU58の制御動作について図
8乃至図10を用いて説明する。
【0126】最初に図8を用いて、本発明のカメラの制
御手順に係わるプログラムのメインシーケンスについて
説明する。
【0127】カメラに電源電池87(図4参照)が装填
されると、メインCPU58が動作を開始し、制御プロ
グラムルーチン「メインシーケンス」が主記億領域で起
動される。
【0128】このメインシーケンスが起動すると、ステ
ップS1で、メインCPU58は、カメラのパワースイ
ッチがオンしているか判断される。パワースイッチがオ
ンされていると、ステップS5に移行し、パワースイッ
チがオフであると、ステップS2に移行する。
【0129】ステップS2では、メインCPU58は、
後述するサブルーチン「NDフィルタリセット」がコー
ルされ、NDフィルタ47のNDフィルタ枠124のリ
セット駆動が行われる。
【0130】次にステップS3にてメインCPU58
は、LCDパネル74の表示動作オフと、画像処理LS
I57にLCDモニタ70を表示オフにするように指示
がなされる。
【0131】上記ステップS3のLCDパネル74の表
示オフと、画像処理LSI57によるLCDモニタ70
の表示オフが終了すると、ステップS4でスタンバイ処
理1が行なわれる。このスタンバイ処理1は、メインC
PU58の作動を停止する前に、停止後にメインCPU
58が再び作動を開始するための条件設定を行なうもの
である。このスタンバイ処理1では、パワースイッチの
オンのタイミングて作動開始をするように設定される。
そしてメインCPU58の作動が一時停止される。この
スタンバイ状態が解除された場合は、上記メインシーケ
ンスの先頭ステップS1から実行される。
【0132】ステップS5では、メインCPU58は、
銀塩光学系の撮影レンズ30,32を内蔵するレンズ鏡
筒2(レンズ鏡筒ユニット204相当)が図示してない
沈胴位置からワイド位置に繰り出すパワーオン処理が行
われる。
【0133】このステップS5のパワーオン処理である
レンズ鏡筒ユニット204がワイド位置に繰り出される
と、ステップS6でメインCPU58は、LCDパネル
74が点灯オンさせ、次に、ステップS7で、メインC
PU58は、測光センサ65を駆動制御して、被写体輝
度を検出する測光を行う。このステップS7の測光が終
了すると、ステップS8でメインCPU8は、ストロボ
回路56に含まれるメインコンデンサ85a(図4参
照)に充電が行われる。
【0134】ステップS8のストロボ充電が終了する
と、ステップS9で、メインCPU58は、後述するサ
ブルーチン「NDフィルタセット」がコールされ、前記
ステップS7の測光で検出した測光値に基づきNDフィ
ルタ枠124内の所定フィルタのセットが行われる。
【0135】次に、ステップS10で、メインCPU6
2に内蔵されたタイマ1(図示せず)のカウントが開始
される。タイマは、所定時間毎にカウントアップされる
カウンタで、カウンタ値が所定の初期値にセットされ
て、カウントが開始される。
【0136】次に、ステップS11にて、メインCPU
58は、レリーズ釦7の状態が判断される。ここでは、
レリーズ釦7の半押し操作に対応した第1レリーズスイ
ッチ(第1レリーズ釦)の状態が判断される。第1レリ
ーズスイッチがオフの場合は、ステップS12に移行
し、オンの場合は、ステップS18に移行する。
【0137】前記ステップS11で第1レリーズスイッ
チがオンされていると判断されると、ステップS12
で、メインCPU58は、上述した第1レリーズスイッ
チ以外のズームボタン8または各種モードボタン10,
11,12,13等がオンされているか否かが判断され
る。ここで、ズームボタン8やモードボタン10〜13
のいずれかがオンされている場合は、ステップS15
で、そのオン操作されたボタンに対応したモード、例え
ば、ズームスイッチ8がオンされると、モータ39とズ
ーム・給送機構38を駆動制御して、レンズ鏡筒2(レ
ンズ鏡筒ユニット204)のズームアップまたはズーム
ダウン動作を行う。あるいは、モードボタン10〜13
のいずれかがオン操作されると、そのモードボタン10
〜13によるモード切換、具体的には、撮影モード切換
処理(ハイブリッドモード、デジタルモード、フィルム
モード)、ストロボモード切換処理(低輝度自動発光モ
ード、赤目発光モード、発光オフモード、強制発光モー
ド、夜景モード)、デート情報設定処理、またはDSP
モード処理がなされる。
【0138】前記ステップS12で、ズームボタン8ま
たは他のモードボタン10〜13がオンされていない、
またはステップS13でズームボタンや他のモードボタ
ンのモードに切換処理がされると、ステップS14で、
メインCPU58は、カメラのパワースイッチがオンさ
れているか否か判断される。パワースイッチがオンされ
ている場合はステップS15に移行し、オフの場合は上
記ステップS2に移行する。
【0139】上記ステップS10にて開始されたタイマ
1のカウントは、所定時間が経過するとオーバーフロー
する。したがって、ステップS15において、メインC
PU58は、タイマ1がオーバーフローしたか否かが判
断される。ここで、タイマ1がオーバーフローした場合
はステップS16に移行する。一方、タイマ1がオーバ
ーフローしていない場合は、上記ステップS11に移行
して、再度ステップS11以降が実行される。
【0140】これは、所定時間経過してもパワースイッ
チ等の操作スイッチが操作されない場合は、省エネルギ
ーのためにメインCPU58をスタンバイ状態にされる
ためである。
【0141】ステップS16では、メインCPU58
は、LCDパネル74が表示オフされて、画像処理LS
I57にLCDモニタ70をオフするように指示され
る。次に、ステップS17で、スタンバイ処理2が行わ
れる。このスタンバイ処理2は、上記ステップS4で実
行されたスタンバイ処理1と同様に、メインCPU58
が作動を停止する前に、停止後にメインCPU58が再
び作動を開始するための条件設定を行うものてある。
【0142】スタンバイ処理2では、操作釦に連動する
スイッチの変化によって作動開始がなされるように設定
される。そして、メインCPU58の作動が停止され
る。スタンバイが解除された場合は、上記ステップS6
から実行される。
【0143】上記ステップS11で、第1レリーズスイ
ッチがオンされたと判断されると、ステップS18で、
メインCPU58は、画像処理LSI57をオンされ
る。
【0144】次に、ステップS19で、メインCPU5
8は、測光センサ65を駆動制御して、被写体輝度の検
出を行い、その検出した輝度値を取り込む、このステッ
プS19の測光結果を基に、ステップS20で、メイン
CPU58は、後述するサブルーチン「NDフィルタセ
ット」がコールされ、上記ステップS19の測光値に基
づきNDフィルタ枠124内の所定のフィルタのセット
が行われる。
【0145】次いで、ステップS21にて、メインCP
U58は、オートフォーカス・モジュール41から入力
された信号に基いて、2像の間隔が求められ、合焦位置
に駆動するためのレンズ鏡筒ユニット204に内蔵され
ている正負レンズ30,32の駆動量データが演算され
る。ここで求められた駆動量に応じてモータ37が駆動
されて、ピント駆動機構34によって、上記レンズ鏡筒
ユニット204の正負レンズ30,32の焦点位置が変
更される。
【0146】ステップS22では、上記ステップS19
にて得られた被写体輝度値と、撮影モードに応したプロ
グラム線図等と、図示されないフィルム感度検出回路に
よって検出されたフィルム感度に基いて、公知の技術に
よって適正露光の得られるシャッタ開口時間が演算され
る。次いで、ステップS23にて、メインCPU58
は、サブルーチン「撮影シーケンス」がコールされて、
CMOSイメージャ48による撮像及び銀塩フィルム3
3への露光が行われる。
【0147】この撮影シーケンスは、メインCPU58
から画像処理LSI57に対して、LCDモニタ70の
表示オフ指示を与えた後、第2レリーズスイッチがオン
されると、前記画像処理LSI57を駆動制御させて、
CMOSイメージャ48で被写体像の撮像と電子画像デ
ータの生成を行い、かつ、上記ステップS22で演算し
たシャッタ開閉時間の基でシャッタ駆動機構36を駆動
させて、銀塩フィルム33に被写体露光を行う。この銀
塩フィルム33の被写体露光が終了すると、ズーム・給
送駆動機構38を駆動させて、銀塩フィルム33の撮影
コマの巻き上げながらデート写し込み装置40により撮
影日時を写し込むと共に、上記電子画像データを基に、
上記LCDモニタ70に表示する表示信号を生成して、
上記LCDモニタ70に撮像被写体像を生成表示させ
る。さらに、上記電子画像データを上記フラッシュメモ
リ62に記憶させた後、上記画像処理LSI57の駆動
を停止させる。銀塩撮影と電子撮像を略同一タイミング
で行うものである。
【0148】このステップS23の露光シーケンスが終
了すると、上記ステップS6に戻り、同様に処理が繰り
返えされる。
【0149】次に、上記ステップS2の「NDフィルタ
リセット」のサブルーチンについて図9を用いて説明す
る。
【0150】上記ステップS2の「NDフィルタリセッ
ト」のサブルーチンがコールされると、ステップS30
で、メインCPU58は、画像処理LSI57を駆動制
御して、ドライバ回路51を介して、ステッピングモー
タ50に所定数のパルス信号を出力しながらCW方向
(即ち順時計方向)に回転させる。
【0151】上記ステップS30でステッピングモータ
50をCW方向に回転させると、ステップS31にて、
反射型センサ88aの出力をモニタしなから、NDフィ
ルタ枠124が銀シール140の貼ってある初期位置に
戻ったか判断する。もし銀シール140の位置てあれ
ば、CMOSイメージャ48の前方に最も低い透過率の
NDフィルタ143が正常にセットされたことになり、
図8のステップS3以降に移行する。
【0152】一方、銀シール140のある位置でなけれ
ば、ステップS32で、ステッピングモータ50の最大
(MAX)パルスが出力されたか否かを判断する。尚、
MAXパルスとは、NDフィルタ枠124が一回転する
パルス数より大きい値のパルス数を意味し、もしMAX
パルスでなければ、上記ステップS30に戻り、一方、
MAXパルスである場合は、故障と判断して、故障モー
ドとしてカメラ動作を停止させる。
【0153】これにより、カメラのパワースイッチがオ
フの銀塩撮影機能部と電子撮像機能部とが非撮影動作状
態において、電子撮像部のCMOSイメージャ48の前
方にNDフィルタ枠143の最も透過率の低い第2段の
NDフィルタ143が配置されるために、前記電子撮像
の光学系である正負レンズ42,43,45,46を介
して、CMOSイメージャ48に入射される被写体光量
は、上記最も透過率の低い第2段目NDフィルタ143
で減衰された被写体光が入射されることになる。 つま
り、カメラのパワースイッチがオフであるカメラの非撮
影動作状態時には、CMOSイメージャ48に入射され
る被写体光量は、最も透過率の低いNDフィルタ(また
は、最も濃度の高いNDフィルタ)143によって、減
衰されて、最も低い光量となる。この低光量の入射光に
より、CMOSイメージャ48の発熱が抑制され、カラ
ーフィルタやCMOSイメージャ48の発熱劣化が防止
できる。
【0154】次に、図10を用いて、上記ステップS9
及びステップS20の「NDフィルタセット」のサブル
ーチンを説明する。
【0155】上述のステップS7及びステップS19の
測光が終了すると、その測光値を4つのレベルに分けら
れる。ここでは、例えば、測光レベル1が最も暗いゾー
ンを意味し、測光レベル2とレベル3になるほど明るい
ゾーンとなり、測光レベル4は、最も明るいゾーンを意
味するとする。
【0156】上記ステップS7またはステップS19の
測光が終了すると、「NDフィルタセット」のサブルー
チンがコールされて、ステップS33で、メインCPU
58は、上記ステップS7またはステップS19での被
写体測光値は、測光レベル1か否かが判断される。レベ
ル1であると判断されると、ステップS34で、メイン
CPU58は、画像処理LSI57に対して、NDフィ
ルタ枠124の駆動指示を行う。このNDフィルタ枠1
24の駆動指示を受けた画像処理LSI57は、ドライ
バ回路51を介して、ステッピングモータ50を駆動し
て、NDフィルタ枠124を駆動させて、NDフィルタ
枠124のフィルター無し141がCMOSイメージャ
48の前方にセットされる。
【0157】上記ステップS33で、測光値がレベル1
ではないと判断されると、ステップS35で、メインC
PU58は、上記測光値がレベル2であるか否か判断さ
れる。このステップS35の判断の結果、測光値がレベ
ル2であると判断されると、ステップS36で、メイン
CPU58は、画像処理LSI57に対して、NDフィ
ルタ枠124の駆動指示を行う。このNDフィルタ枠1
24の駆動指示を受けた画像処理LSI57は、ドライ
バ回路51を介して、ステッピングモータ50を駆動し
て、NDフィルタ枠124を回転駆動させて、NDフィ
ルタ枠124のレベル2に相当する1段目フィルター1
42がCMOSイメージャ48の前方にセットされる。
【0158】上記ステップS35で、測光値がレベル2
ではないと判断されると、ステップS37で、メインC
PU58は、上記測光値がレベル3であるか否か判断さ
れる。このステップS37の判断の結果、測光値がレベ
ル3であると判断されると、ステップS38で、メイン
CPU58は、画像処理LSI57に対して、NDフィ
ルタ枠124の駆動指示を行う。このNDフィルタ枠1
24の駆動指示を受けた画像処理LSI57は、ドライ
バ回路51を介して、ステッピングモータ50を駆動し
て、NDフィルタ枠124のレベル3に相当する3段目
フィルター144がCMOSイメージャ48の前方にセ
ットされる。
【0159】上記ステップS37で、測光値がレベル3
ではないと判断されると、ステップS39で、メインC
PU58は、測光値がレベル4であると判断して、画像
処理LSI5に対して、NDフィルタ枠124の駆動指
示を行い、このNDフィルタ枠124の駆動指示を受け
た画像処理LSI57は、ドライバ回路51を介して、
ステッピングモータ50を駆動して、NDフィルタ枠1
24を回転駆動させて、NDフィルタ枠124のレベル
4に相当する2段目フィルター143がCMOSイメー
ジャ48の前方にセットされる。
【0160】上記ステップS34、ステップS36、ス
テップS38、またはステップS39のいずれかのND
フィルタ枠124の設定が終了すると、上記ステップS
8またはステップS21以降が実行される。
【0161】すなわち、カメラのパワースイッチがオン
された撮影状態、または第1レリーズボタンがオンされ
た撮影状態において、測光結果のレベル1〜レベル4に
応じた最適NDフィルタ141〜144が選択設定され
る。
【0162】以上説明したように、本発明のカメラは、
撮影状態においては、被写体の測光結果に応じて最適N
DフィルタがCMOSイメージャ48の前方に選択設定
され、非撮影状態においては、最も透過率の低いNDフ
ィルタ143がCMOSイメージャ48の前方に選択設
定される。これにより、非撮影状態において、CMOS
イメージャ48には、最も低い光量のみが入射され、入
射光量による発熱が生じず、CMOSイメージャ48の
発熱劣化が防止できる。
【0163】なお、上述の本発明の実施形態の説明にお
いて、銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラを例に用いて説
明したが、静止画撮像用の電子撮像機能のみを有する所
謂デジタルカメラや、動画撮像用のビデオカメラ等にも
適用できることは明らかである。
【0164】
【発明の効果】本発明の銀塩フィルムに記録する銀塩撮
影装置と、電子撮像素子により電子画像を撮影できる電
子撮像装置を兼用したカメラ、または、電子撮像素子に
より電子画像を撮影できる電子撮像装置において、カメ
ラが非撮影状態の時は、最も透過率の低いNDフィルタ
が電子撮像素子の前方に装填されるので、電子撮像素子
に強い入射光が入射されることが無く、電子撮像素子の
劣化が生じず、電子撮像素子の寿命を延ばすことができ
る効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラ
の一実施形態の全体構成を示すブロック図。
【図2】本発明に係るカメラの外観構成を示す斜視図。
【図3】本発明に係るカメラのカメラ本体とボディの構
成を示す分解斜視図。
【図4】本発明に係るカメラのボディ内部に設けられる
各種印刷基板の構成とその関連部品を示す分解図。
【図5】本発明の係るカメラの電子撮像装置部分の構成
を示す断面図。
【図6】本発明に係るカメラの電子撮像部分の構成を示
す平面図。
【図7】本発明に係るカメラに用いるNDフィルタの構
成を示す平面図。
【図8】本発明に係るカメラのメインシーケンス動作を
説明するフローチャート。
【図9】本発明に係るカメラのNDフィルタのリセット
動作を説明するフローチャート。
【図10】本発明に係るカメラのNDフィルタのセット
動作を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1…レンズ鏡胴 30…正レンズ 31…セクタ 32…負レンズ 33…銀塩フィルム 34…ピント駆動機構 35,39…モータ 36…シャッタ駆動機構 38…ズーム・給送駆動機構 42,46…負レンズ 43,45…正レンズ 44…固定絞り 47…NDフィルタ 48…CMOSイメージャ 49…ND駆動機構 50…ステッピングモータ 51…ドライバ回路 57…画像処理LSI 58…メインCPU 62…フラッシュメモリ 68…スイッチ群 74…LCDパネル 70…LCDモニタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子撮像素子により電子画像を撮影でき
    る電子撮像装置と、 上記電子撮像素子に入射する光量を調節するための異な
    る透過率を有する複数のNDフィルタと、 上記複数のNDフィルタの切換制御回路および切換駆動
    機構と、 を具備し、上記電子撮像装置が非撮影状態にある時は、
    上記複数のNDフィルタのうち、比較的濃度の高いND
    フィルタが装填されることを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 電子撮像素子により電子画像を撮影でき
    る電子撮像装置と、 上記電子撮像素子に入射する光量を調節するための異な
    る透過率を有する複数のNDフィルタと、 上記複数のNDフィルタの切換制御回路および切換駆動
    機構と、 カメラの動作及び非動作を制御するためのパワースイッ
    チと、 を具備し、上記カメラが上記パワースイッチによって非
    動作状態にある時は、上記複数のNDフィルタのうち、
    比較的濃度の高いNDフィルターが装填されることを特
    徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 電子撮像素子により電子画像を撮影でき
    る電子撮像装置と、 上記電子撮像素子に入射する光量を調節するための異な
    る透過率を有する複数のNDフィルタと、 上記複数のNDフィルタの切換制御回路および切換駆動
    機構と、 カメラの撮影をスタートするためのレリーズスイッチ
    と、 を具備し、上記レリーズスイッチのオンに応答して、上
    記複数のNDフィルタが選択装填されることを特徴とす
    るカメラ。
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