JP4574795B2 - ピストンポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のスリップ制御式の液圧ブレーキ装置で使用するために設けられている、請求項1に発明の上位概念として規定した形式の、往復ストローク運動のために駆動されるピストンを有するピストンポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
前記形式のピストンポンプは例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第4107979号明細書に基づいて公知である。公知のピストンポンプは、円筒形のボルト状のピストンを有し、該ピストンは、溝(アンダーカット部)及び横孔並びに軸方向盲穴を有するように切削加工によって製造されている。ピストンの製造は、切削加工であるために面倒でありかつ経費も割高になる。ピストンは、ポンプケーシングのポンプ孔内で軸方向に摺動可能にガイドされており、かつ回転駆動可能な偏心輪によって、軸方向での往復ストローク運動のために駆動される。ピストンは、ポンプ孔内に挿嵌されたピストン戻しばねによって、偏心輪の周面に圧着される。ピストン戻しばねは、ピストンポンプの組立を困難にする。それというのはピストンポンプの個別的な構成部品が、ポンプケーシング内になお固定されていない限り、ピストン戻しばねが前記の個別的な構成部品をポンプ孔から押出すからである。ピストンポンプの押し退け室は、ポンプ孔内のピストンの一方の端面側でピストンに接続している。このことは、公知のピストンポンプが長くなりかつ大きな構造体積を必要とするという欠点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、ピストンポンプの構造長を短く構成しかつ組付け時の操作を簡便にすることと相俟って、ピストンポンプのピストン製作経費の削減を達成することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の構成手段は、ピストンが中空ピストンとして構成され、該中空ピストンの内室が、ピストンポンプの押し退け室を形成しており、ピストンポンプが、前記ピストンの開放側へ侵入する定置の内設部分を有し、しかもピストンが前記内設部分の外周に沿って軸方向でシフト可能であり、かつ前記のピストンと内設部分が紛失不能に互いに結合されている点にある。
【0005】
【発明の効果】
要するに請求項1の特徴部に記載した構成手段を備えた本発明のピストンポンプは、中空ピストンとして構成されたピストンを有し、かつ該中空ピストンの内室は、ピストンポンプの押し退け室を形成している。ピストンを中空ピストンとして構成し、それに伴って押し退け室をピストン内へ変移可能にしたことによって、構造長の短いピストンポンプ並びにコンパクトな構造が得られる。ピストンの開放側へ定置の内設部分が侵入しており、該内設部分は、ピストンの一方の側に押し退け室を画成している。ピストン内へ侵入する内設部分によって、押し退け室の無効体積、要するに吐出ストローク終期における最小容積はほぼ零に減少され、これによってピストンポンプの高い効率が得られる。ピストンが定置の内設部分の外周に沿って軸方向にシフト可能であり、かつ前記内設部分と紛失不能に結合されていることによって、ピストンと内設部分は1つの前組立構成群を形成することになり、この前組立構成群は、ピストンポンプのその他の部分には関わり無く組立てられ、かつ別個にストックすることが可能である。この前組立構成群は、ピストンポンプの組立作業に至るまでの操作を容易にし、かつ殊にピストン内に存在するピストン戻しばねを含めてピストンを、内設部分と一緒にポンプ孔内へ嵌装する際の操作を著しく簡便にする。前組立構成群をポンプケーシング内へ組込んだ後にピストンを内設部分上にもはや確保する必要はない。それというのはピストンは偏心輪によって内設部分上にすでに確保されているからである。従ってピストンと内設部分との紛失不能な継手の品質及び強度に対して課される要求は僅かでしかない。
【0006】
請求項2〜請求項10は、請求項1に記載した本発明の構成手段の有利な実施形態と改良に関する。
【0007】
請求項3及び請求項4の記載から判るようにピストンは、内設部分とのスナップ継手又は噛合い継手を有している。このことは取りも直さず、ピストンが、内設部分に被せ嵌める際に該内設部分にスナップ係合又は噛合い係合し、これによって内設部分と紛失不能に結合されて前組立構成群を形成することを意味している。スナップ継手は、ピストンを強力に引き下げることによって内設部分から解離される。両継手は、内設部分上にピストンを被せ嵌める際に弾性変形によって実現される形状嵌合式継手である。
【0008】
ピストンは例えばプラスチック製品であることができる。請求項5に記載したように本発明によるピストンポンプのピストンは、塑性変形成形部品として、例えば深絞り加工、冷間据込み加工又は冷間押出プレス加工によって製作されている。ピストンは例えば管状又はスリーブ状であって、該ピストンを一方の側で閉塞する一体的なピストン端壁を有するように形成されている。該ピストンはその製作時にはアンダーカット部を有してはいず、これによって1回の作業工程で迅速かつ簡単に塑性変形加工によって製作可能である。ピストンを紛失不能に内設部分と結合するために該内設部分のアンダーカット部に係合するピストンのアンダーカット部は、ピストンを内設部分に被せ嵌めた時に例えば縁曲げ加工、ローリング加工或いは単数又は複数の凸瘤部の型打ち加工によって、ピストンに一体成形することができる。紛失不能な継手がスナップ継手又は噛合い継手ある場合には、内設部分上にピストンを被せ嵌める前に該ピストンにアンダーカット部が一体成形される。耐摩耗性を高めるためにピストンに焼入れ加工を施すことも可能であり、その他の加工或いは例えばピストン表面の精密加工のような後加工を施す必要はない。これによってピストンは低廉かつ迅速に製作可能である。
【0009】
請求項6に記載したようにピストンは段付きピストンとして形成されており、すなわちピストンは、軸方向で相互に離隔した2つの異なった直径部位でポンプケーシング内のポンプ孔に沿ってガイドかつ封隙されている。ピストンを段付きピストンとして構成したことによって、ピストンを囲む環状室が生じ、該環状室の容積は、ピストンの往復ストローク運動中に交互に増減する。押し退け室の容積を減少させるピストンの吐出ストローク時には、前記環状室の容積は増大し、これによって流体はピストンポンプによって環状室内へ吸込まれる。ピストンの戻しストローク時には環状室の容積は減少するが、押し退け室の容積は、環状室の容積が減少する以上に増大するので、これによってピストンポンプは流体を吸込む。ピストンを段付きピストンとして構成したことによって、本発明のピストンポンプは要するに吐出ストローク中にも戻しストローク中にも共に流体を吸込む。これによって吸込み体積流がより均等になるという利点が得られ、ひいてはピストンポンプの押し退け室の吸込み挙動及び充填挙動が改善される。
【0010】
請求項7に記載したように内設部分内には、ピストンポンプを通流する、該ピストンポンプによって吐出される流体の通流方向を制御する逆止弁(入口弁又は出口弁)が収容されている。内設部分に逆止弁を内蔵していることによって、構造空間が削減され、かつピストンポンプのコンパクトな構造が得られる。
【0011】
請求項8に記載した実施形態では逆止弁は、弁閉鎖体案内によって弁ストローク方向でガイドされている弁閉鎖体を有している。逆止弁の開弁時に弁閉鎖体を越えて流体を流過させる少なくとも1つの流体通路が設けられている。この流体通路によって、弁閉鎖体に対する弁閉鎖体案内のトレランスを狭くすることが可能である。狭いトレランスの弁閉鎖体案内は、ノイズを低下させるという利点を有している。それというのは、開弁されて弁座から離間した弁閉鎖体の横方向運動(つまり弁閉鎖体の周辺に沿って流れる流体によって惹起される弁閉鎖体の横方向運動)が弁閉鎖体案内によって充分に防止されるからである。本発明の1実施形態では弁閉鎖体案内は、弁ストローク方向に延びて例えばマルチ成形溝の形で形成されている案内リブを有している。案内リブ間には通流溝が存在し、該通流溝は、合算すれば、大きな面積を有しているので、これによって狭いトレランスの弁閉鎖体案内の場合でも、逆止弁の低い流動抵抗が生じる。
【0012】
本発明のピストンポンプは、特に車両のブレーキ装置において使用されるポンプとして設けられており、しかもホイールブレーキシリンダ内の圧力を制御する際に使用される。ブレーキ装置のシステムに応じて、このようなブレーキ装置のためには略語ABS,ASR,FDR,EHBが使用される。ブレーキ装置では該ポンプは例えばブレーキ液を単数又は複数のホイールブレーキシリンダからマスタブレーキシリンダへ送り戻すために(ABS)、及び/又はブレーキ液を貯蔵タンクから単数又は複数のホイールブレーキシリンダへ圧送するために(ASR,FDR,EHB)役立てられる。該ポンプは、例えば車輪スリップ制御機能を有するブレーキ装置の場合(ABS,ASR)及び/又はステアリング補助手段として役立つブレーキ装置の場合(FDR)及び/又は電気液圧式のブレーキ装置の場合(EHB)に必要になる。車輪スリップ制御システム(ABS,ASR)によって例えば制動動作中にブレーキペダルに強い踏み力をかけて車輪をブロッキングすること(ABS)及び/又はアクセルペダルに強い踏み力をかけて車両の駆動輪を空回りさせること(ASR)が防止される。ステアリング補助手段(FDR)として役立つブレーキ装置の場合には、ブレーキペダル又はアクセルペダルの作動には関わり無く、例えばドライバの所望する走行軌跡からの車両の逸脱を防止するために単数又は複数のホイールブレーキシリンダ内にブレーキ圧が増成される。当該ポンプは、電気液圧式ブレーキ装置(EHB)の場合にも使用することができ、その場合、電気的なブレーキペダルセンサがブレーキペダルの作動を検知すると当該ポンプはブレーキ液を単数又は複数のホイールブレーキシリンダへ圧送し、或いは当該ポンプはブレーキ装置の蓄圧器を充填するためにも役立つ。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説する。
【0014】
図示の本発明のピストンポンプ10は、ポンプケーシング14を形成する液圧ブロックのポンプ孔12内に嵌装されている。液圧ブロック(但し図面では該液圧ブロックのうち、ピストンポンプ10を包囲する周辺部分しか図示されていない)は、車両のスリップ制御式液圧ブレーキ装置のための液圧制御回路装置(図示せず)の構成部分である。液圧ブロック内には、ピストンポンプ10以外に、電磁弁のようなその他の複数の液圧素子が嵌装されて、互いに液圧的に接続されている。
【0015】
ピストンポンプ10は、中空ピストンとして形成されたピストン16を有し、該ピストンはスリーブ状であり、かつ該ピストンの一方の端面は、ピストン16と一体成形されたピストン端壁18によって閉塞されている。ピストン16は、その縦方向のほぼ中点でリング段階部20によって開放端部の方向に拡径されている。ピストン16は段付きピストンとして構成されており、すなわちその両端部の領域において異なった直径で封隙されている。ピストン端壁18によって閉塞された端部でピストン16は、ポンプ孔12の周壁に形成された円環溝内に嵌装されたシールリング21によって封隙されており、該シールリングはピストン16の外周に接している。ピストン16はその開放端部では、追って説明するシール兼ガイドリング28によって又は追って説明するシールリップ32によって封隙されており、前記のシール兼ガイドリング28及び/又はシールリップ32はピストン16の内周に接している。
【0016】
シール兼ガイドリング28もしくはシールリップ32は、ピストン16の大径部位に接触し、かつピストン16の閉塞端部におけるシールリング21よりも大きな直径部位でピストン16を封隙している。異なった直径部位でピストン16を封隙することによってピストン16は、吐出ストローク中も戻りストローク中も共にピストンポンプ10に流体吸込み動作を生ぜしめる段付きピストンを形成する。これによってピストンポンプ10の吸込み挙動が改善される。図示の実施例とは異なりピストン16を、その両端部領域において等径部位で封隙された、いわゆる単動ピストンとして構成することも可能である。このために図示の実施例ではリング段階部20はピストン半径をピストン壁厚分だけ拡径せねばならない。またピストン16を段部無しに製造して、両端部の外周を封隙することも可能である。
【0017】
ピストン16は、その製作時にはいかなるアンダーカット部も有していず、従って問題なくかつ簡単に塑性変形加工によって製作可能である。図示の実施例ではピストン16は深絞り加工によって金属シートから製作されている。該ピストンは、その耐摩耗性を高めるために焼き入れされており、その他の加工もしくは後加工は行われない。
【0018】
ピストン16の開放端部内には、ポンプ孔12内に固着された内設部分24のスピゴット(止め栓)状付設部22が侵入している。スピゴット状付設部22は、内設部分24の円形の底円板26から一体的に張出しており、該底円板によって内設部分24はポンプ孔12内に固定されている。ピストン16は、拡径域でスピゴット状付設部22の外周に沿って軸方向に摺動可能にガイドされかつ封隙されている。ガイド及び封隙のために本発明の図示の実施例では、図面の左半部と右半部に2つの異なった態様が図示されている。なお念のために付記しておくが、図示の両態様は一緒に実現されるのではない。2つの態様を同一図面に一緒に図示することは、両態様の比較対照に役立つ。
【0019】
図面左半部ではシール兼ガイドリング28が、スピゴット状付設部22に載設されており、かつ任意の数のかしめ部30によってスピゴット状付設部22の外周に保持されている。シール兼ガイドリング28は、ピストン16の内周面に液密に密接している。図面左半部に示した本発明の当該実施形態では内設部分24をスピゴット状付設部22と共に例えば鋼から製作することが可能である。
【0020】
図面右半部に示した本発明の実施形態では内設部分24は例えば射出成形によってプラスチックから製作されている。内設部分24のスピゴット状付設部22は、該スピゴット状付設部と一体成形された円環状のシールリップ32を有しており、該シールリップはピストン16の内周面に液密に密接しかつピストン16を軸方向摺動可能にガイドする。本発明の当該実施形態によって、別体のシール兼ガイドリングは省かれる。
【0021】
ピストンポンプ10をポンプケーシング14内に組付けるまで、ピストン16を内設部分24と紛失不能に結合するために、該内設部分24上にピストン16を載設した後にピストン16の自由縁部34が、例えば縁曲げ加工又はローリング加工によって半径方向内向きに塑性変形されている。内向きに変形された自由縁部34は、内設部分24に設けられたリング段35の背面側に係合する。リング段35は内設部分24のアンダーカット部36を形成する。図面左半部に示した実施形態ではアンダーカット部36を成形するためにリング段35は、シール兼ガイドリング28を内設部分24のスピゴット状付設部22の外周を超えて半径方向外向きに張出させることによって形成される。図面右半部に示した実施形態ではリング段35は、内設部分24のスピゴット状付設部22に直接一体成形されている。ピストン16を内設部分24に紛失不能に結合することによって、ストック時、搬送時及びポンプケーシング14内での組付け時の操作を著しく簡便にするところの前組立構成群が得られる。
【0022】
ピストン16をポンプ孔12内で軸方向に往復ストローク運動させるべく該ピストンを駆動するためにピストンポンプ10は、電動モータによって回転駆動される偏心輪38を有しており、該偏心輪の外周に、ピストン16のピストン端壁18が、圧縮コイルばねとして形成されたピストン戻しばね40によって接圧される。該ピストン戻しばね40はピストン16の内室に配置されて、内設部分24のスピゴット状付設部22に支持されており、かつ偏心輪38の外周にピストン端壁18を接圧する。ピストン16の開放側内へ侵入するスピゴット状付設部22によって画成されるピストン16の内室は、ピストンポンプ10の押し退け室42を形成し、該押し退け室の容積は、ピストン16の往復ストローク運動に伴って交互に増減され、これによってピストンポンプ10は周知のように流体(ブレーキ液)を吐出する。
【0023】
ピストンポンプ10の入口弁44が、押し退け室42を形成するピストン16の内室に内蔵されている。該入口弁44は、ばね負荷された逆止弁として構成されている。入口弁44は、ポット状の弁座部分46を有し、該弁座部分はプラスチック部品として製作されており、かつボトムによってピストン端壁18の内壁面に接している。ピストン戻しばね40は弁座部分46を内側からピストン端壁18に圧着し、これによって弁座部分46をピストン16内に保持する。
【0024】
弁座部分46は、ピストン16の内径よりも小さな直径を有しているので、弁座部分46とピストン16との間には環状室48が形成されている。該環状室48はピストン16の開放側をシールリップ50によって閉鎖されている。該シールリップ50は押し退け室42を環状室48から仕切っている。弁座部分46のボトムはセンタ穴52によって貫通されており、該センタ穴の開口は、入口弁44の円錐形弁座54として形成されている。弁座部分46のボトム内に放射状に穿設された複数の半径方向溝56が環状室48をセンタ穴52と連通している。
【0025】
入口弁44は弁閉鎖体として弁球58を有しており、該弁球は、閉弁ばね60としての圧縮コイルばねによって円錐形弁座54に接圧される。閉弁ばね60は、ピストン16内に侵入する内設部分24のスピゴット状付設部22に支持されている。
【0026】
ピストンポンプ10内への流体の取入れは入口孔62によって行われ、該入口孔はポンプケーシング14内に形成されており、かつ半径方向でポンプ孔12へ開口している。ポンプ孔12から流体は、ピストン16の周壁から打抜き成形された複数の貫通ポート64を通流し、弁座部分46とピストン16の周壁との間の環状室48内へ流入し、其処から更に半径方向溝56とセンタ穴52を通って入口弁44へ流れる。
【0027】
ピストンポンプ10の出口弁66は、内設部分24を軸方向に貫通するセンタ穴68内に内蔵されている。該センタ穴68は円錐形に拡がって弁座70を形成している。閉弁ばね72としての圧縮コイルばねは、弁閉鎖体としての弁球74を弁座70に接圧する。
【0028】
閉弁ばね72は円形の閉塞円板76に支持されており、該閉塞円板はポンプ孔12内に嵌装されている。閉塞円板76はポンプケーシング14の円環状のかしめ部78によってポンプ孔12内に保持されており、かつポンプ孔12を圧力密に密閉している。閉塞円板76自体は内設部分24を該内設部分の底円板26のところでポンプ孔12内に固定的に保持している。
【0029】
出口弁66を通って流出する流体は、内設部分24の底円板26と閉塞円板76との間に放射状に配設された複数の半径方向通路80を通って出口孔82内へ流れ、該出口孔は、ポンプ孔12に対して半径方向にポンプケーシング14内に形成されている。
【0030】
出口弁66の弁球74を囲んで内設部分24のセンタ穴68は、軸平行に配置された複数の案内リブ84を有しており、該案内リブは、インナーローレット刻み又はマルチ成形溝の形で形成されている。案内リブ84は、狭い半径方向トレランスでもって弁球74を弁ストローク方向つまり軸方向にガイドする。案内リブ84間には通流溝が存在し、該通流溝は、合算すれば、出口弁66を通って流出する流体を通過させるための大きな面積を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の優先的に選択された実施例によるピストンポンプの軸方向断面図である。
【符号の説明】
10 ピストンポンプ、 12 ポンプ孔、 14 ポンプケーシング、 16 ピストン、 18 ピストン端壁、 20 リング段階部、 21 シールリング、 22 スピゴット状付設部、 24 内設部分、 26 底円板、 28 シール兼ガイドリング、 30 かしめ部、 32 シールリップ、 34 自由縁部、 36 アンダーカット部、 38 偏心輪、 40 ピストン戻しばね、 42 押し退け室、 44 入口弁、 46 弁座部分、 48 環状室、 50 シールリップ、 52 センタ穴、 54 円錐形弁座、 56 半径方向溝、 58 弁球、 60 閉弁ばね、 62 入口孔、 64 貫通ポート、 66 出口弁、 68 センタ穴、 70 弁座、 72 閉弁ばね、 74 弁球、 76 閉塞円板、 78 かしめ部、 80 半径方向通路、 82 出口孔、 84 案内リブ
Claims (10)
- 往復ストローク運動のために駆動されるピストンを有するピストンポンプにおいて、
ピストン(16)が中空ピストンとして構成され、該中空ピストンの内室が、ピストンポンプ(10)の押し退け室(42)を形成しており、ピストンポンプ(10)が、前記ピストン(16)の開放側へ侵入する定置の内設部分(24)を有し、しかもピストン(16)が前記内設部分(24)に沿って軸方向で摺動可能にガイドされており、かつ前記ピストン(16)が、前記内設部分(24)のアンダーカット部(36)に係合して、前記のピストン(16)と内設部分(24)が紛失不能に互いに結合されていることを特徴とする、ピストンポンプ。 - 前記内設部分(24)が、シール兼ガイドリング(28)を有しており、該シール兼ガイドリング(28)が前記アンダーカット部(36)を形成する、請求項1記載のピストンポンプ。
- 前記内設部分(24)が、一体成形されたリング段(35)を有しており、該リング段(35)が前記アンダーカット部(36)を形成する、請求項1記載のピストンポンプ。
- 前記ピストン(16)が前記内設部分(24)にスナップ係合している、請求項1から3までのいずれか1項記載のピストンポンプ。
- ピストン(16)が塑性変形成形部品である、請求項1記載のピストンポンプ。
- ピストン(16)が段付きピストンとして形成されている、請求項1記載のピストンポンプ。
- 内設部分(24)内には、ピストンポンプ(10)を通流する流体の通流方向を制御する逆止弁として形成される出口弁(66)が収容されている、請求項1記載のピストンポンプ。
- 逆止弁(66)が、弁閉鎖体(74)と、該弁閉鎖体(74)を弁ストローク方向でガイドする弁閉鎖体案内(84)とを有し、該弁閉鎖体案内(84)が、前記逆止弁(66)の開弁時に流体を前記弁閉鎖体(74)に沿って流過させる少なくとも1つの流体通路を有している、請求項7記載のピストンポンプ。
- 逆止弁(66)が、弁閉鎖体(74)のための弁閉鎖体案内として複数の案内リブ(84)を有し、該案内リブ(84)が相互間に通流溝を画成して、前記逆止弁(66)の開弁時に前記弁閉鎖体(74)に沿って流過可能にした、請求項8記載のピストンポンプ。
- ピストンポンプ(10)を通流する流体の通流方向を制御する逆止弁として形成される入口弁(44)が、ピストン(16)の内室(42)に配置されている、請求項1記載のピストンポンプ。
Applications Claiming Priority (2)
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