JP4574028B2 - 用紙搬送方法および画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、複数段の給紙カセット部を備えた画像形成装置およびその用紙搬送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レーザプリンタ、複写機、ファクシミリ機等の画像形成装置においては、記録用紙束を収容した給紙カセット部が画像形成装置本体に標準的に備えられている。これに対して、サイズや色の異なる用紙束等を別々の給紙カセット部にセットしておき、用紙を所望の給紙カセット部から選択的に給紙できるように、オプションの給紙カセット部を画像形成装置本体の下側に積み重ねて設置できるものがある。
【0003】
いずれの給紙カセット部から給紙する場合にも給紙された用紙を一旦レジストローラの位置まで搬送して停止し、その後、画像形成部の画像形成タイミングに合わせて用紙を画像形成部へ給送するようにしている。この際、用紙がレジストローラに達するまでは給紙カセット部側の搬送ローラにより用紙を搬送し、レジストローラから画像形成部へ用紙を給送する際には給紙カセット部側の搬送ローラは駆動せずにレジストローラのみを駆動して、レジストローラの力のみで用紙を引っ張り上げるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような画像形成装置において、給紙カセット部の段数が増加した場合であって、比較的下の段の給紙カセット部から給紙を行う場合、用紙先端がレジストローラに到達した後も複数の搬送ローラが当該用紙を所定圧で挟持している状態にあることがありうる。このような場合、レジストローラに掛かる負荷が増大し、最悪の場合、搬送不良が発生するおそれが生じる。これを解決するためにレジストローラの駆動モータのパワーを上げれば、駆動モータのコスト増および装置の消費電力増大を招来する。
【0005】
これに対して、レジストローラ駆動時に最上段の搬送ローラを再駆動する方法も考えられるが、この方法では、当該最上段の搬送ローラを、給紙動作時および画像形成時の両方で駆動することになるため、最上段の搬送ローラに負荷が集中してしまう結果となりうる。これによって、複数の搬送ローラの摩耗が不均一となり最上段の搬送ローラの耐久性が低下するおそれが生じる。また、同方法では、最上段の搬送ローラは、用紙をレジストローラまで搬送した後、一旦停止し、その後レジストローラの駆動に同期して再度駆動しなければならない。このため、当該搬送ローラが停止してから再度駆動開始し立ち上がるまでに時間が掛かると、レジストローラの駆動開始に給紙カセット部の搬送ローラの駆動が間に合わず、レジストローラと正確に同期がとれないなどの問題が生じるおそれもある。
【0006】
本発明は、このような背景においてなされたものであり、その目的は、給紙カセット部の段数が増加しても、特定の搬送ローラに負荷を集中させることなく、レジストローラに掛かる負荷を軽減することができる用紙搬送方法および画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による用紙搬送方法は、複数の搬送ローラによって搬送されてきた用紙の先端がレジストローラに当接した後、所定時間経過後に用紙の搬送を再開して画像形成部へ用紙を給送する画像形成装置における用紙搬送方法であって、前記複数の搬送ローラが用紙を前記レジストローラまで搬送する際、前記複数の搬送ローラのうち前記レジストローラの直前に位置する搬送ローラ以外の一部の搬送ローラの駆動を途中で停止し、その後、前記レジストローラにより前記画像形成部へ用紙を給送する際には、前記複数の搬送ローラのうち前記駆動が停止された搬送ローラを再駆動する。その際、前記複数の搬送ローラが少なくとも3個存在する場合、前記駆動の停止および再駆動を行う対象として、前記レジストローラの直前に位置する搬送ローラ以外の少なくとも2個の搬送ローラのうちの予め定めた特定の搬送ローラを選択する。あるいは、前記複数の搬送ローラが少なくとも3個存在する場合、前記駆動の停止および再駆動を行う対象として、前記レジストローラの直前に位置する搬送ローラ以外の少なくとも2個の搬送ローラのうちの一つを交互に選択する。ここに「所定時間」とは一定の時間とは限らず、「所定時間経過後」とは画像形成部において画像形成処理が開始できる準備が整ったら、という意である。
【0008】
このように、レジストローラにより画像形成部へ用紙を給送する際に、複数の搬送ローラのうちの1つをレジストローラとともに駆動することにより、複数の搬送ローラが用紙を挟持した状態であっても、用紙を引っ張るレジストローラの負荷を軽減することができる。一方、複数の搬送ローラが用紙を前記レジストローラまで搬送する際、後に前記レジストローラとともに駆動することになる搬送ローラの駆動を一時的に停止することにより、当該搬送ローラに負荷が集中するのを回避するとともに、搬送ローラ停止・再駆動の制御を容易にすることができる。
【0009】
前記搬送ローラの駆動を停止する期間は、例えば、前記レジストローラの直前に位置する搬送ローラの駆動開始後から前記レジストローラの駆動開始までである。
【0011】
本発明による画像形成装置は、用紙上に画像を形成する画像形成部と、この画像形成部へ向けて用紙を搬送する複数の搬送ローラと、これら複数の搬送ローラによって搬送されてきた用紙を、タイミングを計って前記画像形成部へ給送するためのレジストローラと、画像形成に先だって、前記複数搬送ローラにより前記レジストローラへ向けて用紙を給紙する際、前記複数の搬送ローラのうち前記レジストローラの直前に位置する搬送ローラ以外の一部の搬送ローラの駆動を途中で停止し、用紙の先端が前記レジストローラに当接した後、所定時間経過後に前記レジストローラにより前記画像形成部に向けて用紙の搬送を再開し、その際、前記複数の搬送ローラのうち前記駆動が停止された搬送ローラを再駆動するよう、前記複数の搬送ローラおよび前記レジストローラを制御する制御手段とを備え、前記複数の搬送ローラが少なくとも3個存在する場合、前記駆動の停止および再駆動を行う対象として、前記レジストローラの直前に位置する搬送ローラ以外の少なくとも2個の搬送ローラのうちの予め定めた特定の搬送ローラを選択する。あるいは、前記複数の搬送ローラが少なくとも3個存在する場合、前記駆動の停止および再駆動を行う対象として、前記レジストローラの直前に位置する搬送ローラ以外の少なくとも2個の搬送ローラのうちの一つを交互に選択する。
【0012】
この画像形成装置は、例えば、画像形成装置本体と、この本体の下部に複数段重ね合わせて装着することができる複数の給紙カセット部とにより構成され、前記複数の搬送ローラは、それぞれ前記複数の給紙カセット部に属し、重ね合わされた前記複数の給紙カセット部から前記画像形成装置本体にわたって用紙の搬送路が形成される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
まず図1に、本発明が適用される画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの概略構成を示す。
【0015】
図1の画像形成装置は、本体1と、この下部に積み重ねられた複数段のオプションの給紙カセット部2,3,4とにより構成されている。給紙カセット部の段数はここでは3段としたが、2段あるいは4段以上であっても本発明を適用することが可能である。
【0016】
本体1は、標準装備の用紙カセットから給紙ローラ5により用紙をピックアップして搬送路25へ給送する。この用紙は、レジセンサ21を経由してレジストローラ9に達し、このレジストローラ9により画像形成部13へ送られる。この例での画像形成部13は、外部のホストコンピュータ(図示せず)から与えられた画像信号に従ってレーザ光を感光ドラム上に変調・走査し、感光ドラム上に形成された潜像をトナーで現像した後、用紙に転写する。その後、定着装置14において定着が行われて、用紙が装置外部に排出される。
【0017】
給紙カセット部2,3,4には、それぞれ、自己の用紙カセットから用紙をピックアップして搬送路25へ給紙する給紙ローラ6,7,8と、搬送路25上に配置された搬送ローラ10,11,12とを備えている。各搬送ローラは、自己の給紙カセット部から給紙が行われる場合だけでなく、自己より下段の給紙カセット部から給紙された用紙をレジストローラ9へ向けて搬送する働きを有する。
各搬送ローラ10,11,12の位置に用紙が存在するか否かは、それぞれ、搬送センサ22,23,24により検出できるようになっている。
【0018】
図2は、図1に示した画像形成装置の主要機能を示すブロック図である。本体1には、この画像形成装置全体の制御を司る制御手段としての中央処理装置(CPU)100、本体1内の給紙ローラ5やレジストローラ9の動作を制御する用紙搬送制御部103、画像形成部13の動作を制御する画像形成制御部104、レジセンサ21等のセンサを監視制御するセンサ制御部105、および給紙カセット部2,3,4との間の通信を制御する通信制御部101を備えている。一方、給紙カセット部2,3,4は、それぞれ、当該給紙カセット部全体の制御を司るCPU200、本体1の通信制御部101と通信を行うための通信制御部201、当該給紙カセット部内の給紙ローラ6,7,8や搬送ローラ10,11,12を制御する用紙搬送制御部203、搬送センサ22,23,24を監視制御するセンサ制御部205を備えている。本体1と給紙カセット部2,3,4の間は、通信ライン300で相互に接続される。給紙カセット部4の下部には他の給紙カセット部を追加設置することも可能である。
【0019】
このような画像形成装置の構成において、本発明のより良い理解のために、図3により、従来の動作について説明する。例えば最下段の給紙カセット部4から給紙を行う場合を考える。この場合、まず、給紙カセット部4の給紙クラッチ(図示せず)をONすることにより給紙ローラ8を駆動し(t0)、さらに搬送ローラ12を駆動開始し(t1)、用紙を搬送ローラ12によりレジストローラ9へ向けて搬送する。給紙ローラ8の駆動は給紙が完了したときに停止される(t2)。ついで、中段の給紙カセット部3の搬送ローラ11を駆動開始し(t3)、さらに、上段の給紙カセット部3の搬送ローラ10を駆動開始する(t4)。次段の給紙カセット部の搬送ローラを駆動開始する契機としては、各搬送ローラ位置に設けたこれらの搬送センサにより用紙先端を検知したときを利用することができる。このようにして、用紙の先端がレジストローラ9に達したら、一旦、すべての搬送ローラ10,11,12が停止される(t5)。この際、用紙の斜行を矯正するために、用紙先端がレジストローラ9に達した後も搬送ローラの駆動を所定の時間継続し、用紙にループを形成するようにしてもよい。その後、本体の画像形成処理が開始できるタイミングになったら、すべての搬送ローラ10,11,12を停止したまま、レジストローラ9のみを駆動開始して(t6)、用紙を画像形成部13へ搬送する。時点t5から時点t6までの時間Tは必ずしも一定ではない。前述したように、用紙サイズにもよるが、このとき用紙がすべての搬送ローラ10,11,12に挟持されている場合(用紙の長さがレジストローラ9から搬送ローラ12までの距離よりも長い場合)には、レジストローラ9の駆動時にレジストローラ9(ひいてはその駆動モータ)に対して過大な負荷が掛かることになる。
【0020】
これに対して、本発明では、用紙をレジストローラ9まで搬送する際に、用紙を挟持している最上段の搬送ローラ以外のいずれかの搬送ローラの駆動力を搬送途中で切断し、以降は従動回転させ、その後、その駆動力を切断した搬送ローラをレジストローラ9の駆動時に再駆動する。このとき、当該再駆動された搬送ローラはレジストローラ9の負荷とならないので、レジストローラ9の負荷を軽減することができる。
【0021】
図4に、本発明の実施の形態における第1の制御形態を示す。用紙搬送時に途中で駆動を停止しレジストローラ9の駆動開始とともに再駆動する対象となる搬送ローラは、この例では、当該用紙搬送に関与する複数の搬送ローラのうち下段の搬送ローラ12(最初に駆動される搬送ローラ)としている。すなわち、時点t10から時点t14までは図3の場合と同じであるが、その直後の時点t15において下段の搬送ローラ12の駆動を停止している。その後、時点t16で搬送ローラ11,10の駆動を停止し、時点t17でレジストローラ9が駆動開始されるとともに、一時停止されていた駆動ローラ12を再駆動する。この場合、図3と図4のタイミング図を対比すれば分かるように、搬送ローラ12を再駆動しても、その前の時点t4から時点t6までの期間、同じ搬送ローラ12を一時停止しているので搬送ローラ12の駆動時間は実質的には増加せず、むしろ減少させることができる。また、用紙搬送中であっても搬送ローラ12を時点t15で停止することにより、再駆動までに比較的長い休止期間が得られるので、その搬送モータの停止および再駆動の制御に十分な余裕が与えられる。他の動作は、図3に示した従来の場合と同様である。なお、時点t16までの各搬送ローラの搬送速度は、時点t17以降のレジストローラ9および搬送ローラ12の搬送速度より速く設定されるのが一般的である。
【0022】
図5は、下段の給紙カセット部4から給紙を行う場合に、中段の給紙カセット部3の搬送ローラ11を搬送途中(t25)でその駆動を一時停止し、時点t27でレジストローラ9の駆動とともに再駆動する、他の制御形態を示している。
時点t20から時点t24までの動作は図4の場合と同様である。具体的には、時点t20で、下段の給紙カセット部4の給紙ローラ8から給紙を行い、続く時点t21で同給紙カセット部4の搬送ローラ12の駆動を開始する。その後、時点t23で中段の給紙カセット部3の搬送ローラ11を駆動開始し、続く時点t24で上段の給紙カセット部2の搬送ローラ10の駆動を開始する。直後の時点t25で、中段の給紙カセット部3の搬送ローラ11の駆動を一時停止する。その後、時点t26で搬送ローラ12,10の駆動を停止し、時点t27でレジストローラ9の駆動開始とともに、搬送ローラ11の駆動を再開する。図4の場合と同様、この制御形態の場合にもやはり、レジストローラ9に掛かる負荷を軽減することができる。また、レジストローラ9の駆動時に搬送ローラ11を共に駆動しても、搬送ローラ11の駆動時間を増加させる弊害がない。
【0023】
下段の給紙カセット部4から給紙を行う場合に、図4と図5のいずれの制御形態を用いるかは、予め固定しておいてもよい。具体的には、給紙した給紙カセット部の搬送ローラが通常一番長く駆動されるため、この搬送ローラの駆動を停止するようにする。あるいは、各搬送ローラの駆動時間や駆動回数、等を記憶しておき、各搬送ローラの駆動時間や回数が平均化するように、駆動停止する搬送ローラを交互に(または順次に)選択するようにしてもよい。これにより、搬送ローラに掛かる負荷の集中を分散させることができる。
【0024】
図6は、中段の給紙カセット部3から給紙を行う場合、すなわち、下段の給紙カセット部4を動作させない場合(または給紙カセット部4が存在しない場合)の制御形態を示している。このように本発明は、レジストローラ9への用紙搬送路の上流において搬送ローラが少なくとも2個存在する場合に適用することができる。図6に示すように、この場合の用紙搬送途中の一時停止/再駆動の対象となる搬送ローラは、中段の給紙カセット部3の搬送ローラ11である。図4の場合と類似しているが、下段の給紙カセット部4の動作は行わずに、中段の給紙カセット部3の給紙ローラ7から給紙を行っている点で、図5の場合と異なる。具体的には、時点t30で、中段の給紙カセット部3の給紙ローラ7から給紙を行い、続く時点t31で同給紙カセット部3の搬送ローラ11の駆動を開始する。
その後、時点t33で上段の給紙カセット部2の搬送ローラ10を駆動開始し、直後の時点t34で搬送ローラ11の駆動を一時停止する。時点t35で搬送ローラ10の駆動を停止した後、時点t36でレジストローラ9の駆動開始とともに、搬送ローラ11の駆動を再開する。この制御形態の効果は、図4の場合と同様である。
【0025】
図7に、本実施の形態における画像形成装置の各部の動作例を表すフローチャートを示す。ここでは、代用的な動作例として、図1に示したような3段の給紙カセット部を備えた装置において、その最下段の給紙カセット部4から給紙を行う場合の処理を説明する。
【0026】
本体1において、下段の給紙カセット部4から給紙して画像形成を行う必要が発生したとき、本体1のCPU100はまず、当該給紙カセット部4に対して上記通信ライン300を介して給紙の指示を送る(S10)。これを受けた給紙カセット部4のCPU200は、用紙搬送制御部203により給紙クラッチ(図示せず)を駆動することにより自己の給紙ローラ8を駆動して用紙カセットから1枚の用紙をピックアップさせるとともに、搬送ローラ12を駆動開始して、用紙を搬送路の下流へ向けて搬送開始させる(S41)。この用紙が給紙カセット部4の搬送センサ24に達したら(S42,Yes)、このセンサON情報を本体1へ通信ライン300を介して通知する(S43)。
【0027】
この通知を受けた本体1は、中段の給紙カセット部3に対してその搬送ローラ11の駆動を開始するよう指示する(S11)。これに応答して、給紙カセット部3は自己の搬送ローラ11の駆動を開始する(S31)。その後、用紙が給紙カセット部3の搬送センサ23に達して、このセンサがONとなったら(S32,Yes)、その旨が本体1へ通知される(S33)。
【0028】
この通知を受けた本体1は、今度は、上段の給紙カセット部2に対してその搬送ローラ10の駆動を開始するよう指示する(S12)。これに応答して、給紙カセット部2は自己の搬送ローラ10の駆動を開始する(S21)。その後、用紙が給紙カセット部2の搬送センサ22に達して、このセンサがONとなったら(S22,Yes)、その旨が本体1へ通知される(S23)。
【0029】
この通知を受けた本体1は、下段の給紙カセット部4に対して当該搬送ローラ12の停止を指示する(S13)。これに応じて給紙カセット部4は、その搬送ローラ12の駆動を停止する(S44)。
【0030】
一方、上段の給紙カセット部2では、レジセンサ21の出力を監視し、これがONとなったとき(S24,Yes)、このことを本体1へ通知する(S25)。レジセンサ21がONしたということは、搬送されてきた用紙先端がレジストローラ9の位置へ達したことを意味する。
【0031】
この通知を受けた本体1は、用紙に所定量のループが形成されるのを待って、搬送ローラ10,11の駆動を停止するよう給紙カセット部2,3に対して指示する(S14)。これに応じて、当該搬送ローラ10,11が停止される(S26,S34)。
【0032】
その後、本体1は、画像形成開始の準備が整ったとき(S15,Yes)、用紙搬送制御部103により自己内のレジストローラ9を駆動開始するとともに、給紙カセット部4に対してその搬送ローラ12の駆動を開始するように指示する(S16)。この指示を受けた下段の給紙カセット部4は、自己の搬送ローラ12の駆動を再開する(S45)。ついで給紙カセット部4は自己の搬送センサ24を監視し、それがOFFとなったとき(S46,Yes)、センサOFF通知を本体1に対して送信する(S47)。
【0033】
給紙カセット部4からセンサOFF通知を受けた本体1は、搬送ローラ12の停止を指示し(S17)、これに応じて給紙カセット部4は搬送ローラ12を停止させる(S48)。さらにその後、本体1はレジセンサ21の出力を監視し、このセンサがOFFしたことを検知したら(S18,Yes)、レジストローラ9を停止させる(S19)。このようにして、搬送路における用紙の搬送が完了する。以後、本体1は、画像形成制御部104により後続の画像形成処理を続行する(S20)。
【0034】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも、請求の範囲を逸脱することなく、種々の変形・変更を行うことが可能である。例えば、上記実施の形態ではレーザプリンタを例に説明したが、本発明の画像形成装置の記録方式はレーザ記録に限定されるものではなく、また、プリンタに限定されるものでもない。積み重ねられた複数段の用紙カセットから選択的に用紙(記録材)を給送できる用紙搬送装置を備えるものであれば、任意の画像形成装置に適用することが可能である。
【0035】
【発明の効果】
本発明の用紙搬送方法および画像形成装置によれば、給紙カセット部の段数が増加しても、特定の搬送ローラに負荷を集中させることなく、レジストローラに掛かる負荷を軽減することができる。したがって、高価な駆動モータを用いる必要性を排除し、また、搬送ローラの長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの概略構成を示す図である。
【図2】図1に示した画像形成装置の主要機能を示すブロック図である。
【図3】従来の動作について説明するためのタイミング図である。
【図4】本発明の実施の形態における第1の制御形態を示すタイミング図である。
【図5】本発明の実施の形態における第2の制御形態を示すタイミング図である。
【図6】本発明の実施の形態における第3の制御形態を示すタイミング図である。
【図7】本発明の実施の形態における画像形成装置の各部の動作例を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置本体
2,3,4 給紙カセット部
5,6,7,8 給紙ローラ
9 レジストローラ
10,11,12 搬送ローラ
13 画像形成部
21 レジセンサ
22,23,24 搬送センサ
25 搬送路
Claims (7)
- 複数の搬送ローラによって搬送されてきた用紙の先端がレジストローラに当接した後、所定時間経過後に用紙の搬送を再開して画像形成部へ用紙を給送する画像形成装置における用紙搬送方法であって、
前記複数の搬送ローラが用紙を前記レジストローラまで搬送する際、前記複数の搬送ローラのうち前記レジストローラの直前に位置する搬送ローラ以外の一部の搬送ローラの駆動を途中で停止し、
その後、前記レジストローラにより前記画像形成部へ用紙を給送する際には、前記複数の搬送ローラのうち前記駆動が停止された搬送ローラを再駆動し、
前記複数の搬送ローラが少なくとも3個存在する場合、前記駆動の停止および再駆動を行う対象として、前記レジストローラの直前に位置する搬送ローラ以外の少なくとも2個の搬送ローラのうちの予め定めた特定の搬送ローラを選択することを特徴とする用紙搬送方法。 - 複数の搬送ローラによって搬送されてきた用紙の先端がレジストローラに当接した後、所定時間経過後に用紙の搬送を再開して画像形成部へ用紙を給送する画像形成装置における用紙搬送方法であって、
前記複数の搬送ローラが用紙を前記レジストローラまで搬送する際、前記複数の搬送ローラのうち前記レジストローラの直前に位置する搬送ローラ以外の一部の搬送ローラの駆動を途中で停止し、
その後、前記レジストローラにより前記画像形成部へ用紙を給送する際には、前記複数の搬送ローラのうち前記駆動が停止された搬送ローラを再駆動し、
前記複数の搬送ローラが少なくとも3個存在する場合、前記駆動の停止および再駆動を行う対象として、前記レジストローラの直前に位置する搬送ローラ以外の少なくとも2個の搬送ローラのうちの一つを交互に選択することを特徴とする用紙搬送方法。 - 前記搬送ローラの駆動を停止する期間は、前記レジストローラの直前に位置する搬送ローラの駆動開始後から前記レジストローラの駆動開始までであることを特徴とする請求項1または2記載の用紙搬送方法。
- 用紙上に画像を形成する画像形成部と、
この画像形成部へ向けて用紙を搬送する複数の搬送ローラと、
これら複数の搬送ローラによって搬送されてきた用紙を、タイミングを計って前記画像形成部へ給送するためのレジストローラと、
画像形成に先だって、前記複数搬送ローラにより前記レジストローラへ向けて用紙を給紙する際、前記複数の搬送ローラのうち前記レジストローラの直前に位置する搬送ローラ以外の一部の搬送ローラの駆動を途中で停止し、用紙の先端が前記レジストローラに当接した後、所定時間経過後に前記レジストローラにより前記画像形成部に向けて用紙の搬送を再開し、その際、前記複数の搬送ローラのうち前記駆動が停止された搬送ローラを再駆動するよう、前記複数の搬送ローラおよび前記レジストローラを制御する制御手段と、
を備え、
前記複数の搬送ローラが少なくとも3個存在する場合、前記駆動の停止および再駆動を行う対象として、前記レジストローラの直前に位置する搬送ローラ以外の少なくとも2個の搬送ローラのうちの予め定めた特定の搬送ローラを選択することを特徴とする画像形成装置。 - 用紙上に画像を形成する画像形成部と、
この画像形成部へ向けて用紙を搬送する複数の搬送ローラと、
これら複数の搬送ローラによって搬送されてきた用紙を、タイミングを計って前記画像形成部へ給送するためのレジストローラと、
画像形成に先だって、前記複数搬送ローラにより前記レジストローラへ向けて用紙を給紙する際、前記複数の搬送ローラのうち前記レジストローラの直前に位置する搬送ローラ以外の一部の搬送ローラの駆動を途中で停止し、用紙の先端が前記レジストローラに当接した後、所定時間経過後に前記レジストローラにより前記画像形成部に向けて用紙の搬送を再開し、その際、前記複数の搬送ローラのうち前記駆動が停止された搬送ローラを再駆動するよう、前記複数の搬送ローラおよび前記レジストローラを制御する制御手段と、
を備え、
前記複数の搬送ローラが少なくとも3個存在する場合、前記駆動の停止および再駆動を行う対象として、前記レジストローラの直前に位置する搬送ローラ以外の少なくとも2個の搬送ローラのうちの一つを交互に選択することを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成装置は、画像形成装置本体と、この本体の下部に複数段重ね合わせて装着することができる複数の給紙カセット部とにより構成され、前記複数の搬送ローラは、それぞれ前記複数の給紙カセット部に属し、重ね合わされた前記複数の給紙カセット部から前記画像形成装置本体にわたって用紙の搬送路が形成されることを特徴とする請求項4または5記載の画像形成装置。
- 前記搬送ローラの駆動を停止する期間は、前記レジストローラの直前に位置する搬送ローラの駆動開始後から前記レジストローラの駆動開始までであることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
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