JP2002154683A - 画像形成装置および画像形成装置の制御方法および記憶媒体 - Google Patents

画像形成装置および画像形成装置の制御方法および記憶媒体

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JP2002154683A
JP2002154683A JP2000352733A JP2000352733A JP2002154683A JP 2002154683 A JP2002154683 A JP 2002154683A JP 2000352733 A JP2000352733 A JP 2000352733A JP 2000352733 A JP2000352733 A JP 2000352733A JP 2002154683 A JP2002154683 A JP 2002154683A
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sheet
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paper
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Hiroshi Sato
啓 佐藤
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  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給紙動作を開始してもシートが搬送され始め
るまで給紙動作を中止することができ、給紙動作を早め
に開始して最大スループットを得やすく、かつオプショ
ン給紙装置の構成の自由度を高くすること。 【解決手段】 プリンタエンジン制御部29がオプショ
ン装置制御部30に対して、給紙予約キャンセルコマン
ドを発行できる期間を、給紙予約コマンドを発行してか
ら、オプション給送装置内のクラッチをオンして実際に
シートが搬送される時迄となるように、オプション装置
制御部30からプリンタエンジン制御部29に対する給
紙装置の状態の通知を制御する構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オプション給紙装
置を備えるプリンタ等の画像形成装置および画像形成装
置の制御方法および記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、オプション給紙装置を備える
プリンタ等の画像形成装置があった。
【0003】以下、図7〜図10を参照して、この種の
画像形成装置の構成について説明する。
【0004】図7は、一般的な画像形成装置の構成を示
す断面図であり、特にレーザビームプリンタの場合につ
いて示す。
【0005】図において、2はカセットで、シートを収
納する。3はピックアップローラ、4はフィードロー
ラ、5はリタードローラ、6は搬送ローラで、給紙モー
タ(不図示)により駆動されるこれらのローラによりカ
セット2からシートを取り出し搬送する。8はレジスト
ローラで、レジセンサ7でシートを検知した情報と画像
形成タイミングに合わせて、回転、停止を行ってシート
を搬送するものである。
【0006】9は感光ドラムで、公知の電子写真プロセ
スにより、感光ドラム9上にトナー画像が形成され、転
写ローラ10によりトナー画像がシート上に転写され
る。11は定着ローラで、シートに転写されたトナー画
像を加熱加圧し定着するものである。これらレジストロ
ーラ8、感光ドラム9、転写ローラ10、定着ローラ1
1はメインモータ(不図示)により駆動される。12は
スキャナユニットで、ポリゴンモータ(不図示)により
回転されるポリゴンミラー(不図示)にレーザ光を出射
して感光ドラム9上を走査している。
【0007】また、13はオプション給紙装置で、プリ
ンタ本体1に外付けで設置される。プリンタ本体1の給
紙装置と同様に、ピックアップローラ14、フィードロ
ーラ15、リタードローラ16、搬送ローラ17によ
り、給紙トレー18上に積載されたシートをプリンタ本
体1へ送り込む。
【0008】以下、図8を参照して、図7に示したオプ
ション給紙装置13の構成について説明する。
【0009】図8は、図7に示したオプション給紙装置
13の構成を示す断面図である。
【0010】図において、19はモータで、太線はモー
タ19からの駆動の伝達を示す。上述したように、オプ
ション給紙装置13は、給紙トレー18上に積載された
シートを給送するピックアップローラ14と、給送され
たシートを1枚ずつに分離し搬送するフィードローラ1
5、リタードローラ16(以降、分離ローラ対と呼ぶ)
と、分離された1枚のシートを画像形成部へ送り込む搬
送ローラ17からなり、これらはすべて1つのモータ1
9により駆動される。
【0011】搬送ローラ17は、ギア(不図示)を介し
て直接モータ19により搬送方向に駆動される。リター
ドローラ16は、トルクリミッタ(不図示)を介して搬
送方向とは逆方向に駆動されているが、圧接しているフ
ィードローラ15の回転により一定以上のトルクがかか
ると搬送方向に従動回転する。重送して2枚以上のシー
トが分離ローラ対に送られてくると、ローラとシートと
の摩擦係数よりもシート間の摩擦係数が小さいため、リ
タードローラ16は搬送方向とは逆方向に回転し、重送
した2枚目以降のシートを給紙トレー方向へ戻す。これ
によりシートを1枚ずつプリンタ本体へ搬送することが
できる。
【0012】フィードローラ15とピックアップローラ
14は、クラッチ20を介して搬送方向に駆動され、ま
たフィードローラ軸にワンウェイクラッチ(不図示)が
設けられている。そのため、クラッチ20をオフしてモ
ータ19の駆動がかからないようにしても、リタードロ
ーラ16に従動回転することはない。ピックアップロー
ラ14はソレノイド21とピックアップカム23により
ピックアップローラアーム25を介して上下動され、給
紙トレー18上に積載されたシートに接触・離間する。
ソレノイド21をオンするとラッチ22がピックアップ
カム23のストッパ24からはずれ、ピックアップカム
23が図の矢印方向(反時計回り)に回転し始める。
【0013】ここで、ソレノイド21は、ラッチ22が
ストッパ24から確実にはずれる時間だけオンすればよ
い。ラッチ22がはずれて回転したピックアップカム2
3がピックアップローラアーム25の一端を押し上げる
ことにより、ピックアップローラ14を支持しているも
う一端が下がり、ピックアップローラ14が紙面に接地
する。この時にクラッチ20をオンするとピックアップ
ローラ14は搬送方向に回転し、最上部に積載されたシ
ートを分離ローラ対へ給送する。
【0014】給送されたシート先端が搬送ローラ17に
入れば、搬送ローラ17はモータ直結で駆動されている
ので、クラッチ20をオフしても搬送されるので、後述
する搬送センサ27でシート先端を検知してから搬送ロ
ーラ17にシート先端が届くまでの時間経ったらクラッ
チ20はオフする。ピックアップカム23がさらに回転
するとピックアップローラ14は上がり始める。この
時、すでにソレノイド21はオフしているためラッチ2
2がストッパ24に引っ掛かり、ピックアップカム14
はちょうど1回転した所で停止する。同時に、ピックア
ップローラ14は元の初期位置に戻る。
【0015】以上のようなピックアップローラ14の一
連の上下動がピックアップカム23の1回転中に行われ
る。26は紙有無センサで、給紙トレー18上にシート
が積載されているかどうかを検知する。27は搬送セン
サで分離ローラ対より下流にあり、給紙されたシートの
先端、後端の通過を検知する。
【0016】図9は、図7に示したレーザビームプリン
タ(以下、プリンタ)の構成を示すブロック図である。
【0017】図において、28はプリンタコントローラ
で、ホストコンピュータとの間での通信と画像データの
受信、および受け取った画像データをプリンタが印字可
能な情報に展開するとともに、後述するプリンタエンジ
ン制御部との間で信号のやり取りおよびシリアル通信を
行う。29はプリンタエンジン制御部で、内部にプログ
ラムを格納したROM,ROM内のプログラムを実行す
るCPU,CPUの作業領域として使用されるRAMを
有し、プリンタコントローラ28との間で信号のやり取
り、シリアル通信を行い、それに基づいてプリンタエン
ジンの各ユニット31〜40およびオプション給紙装置
13の制御を行い、プリンタのプリント動作を全体的に
制御している。
【0018】プリンタ本体に外付けで装着されるオプシ
ョン給紙装置13はシリアル通信を用いてプリンタエン
ジン制御部29により制御される。オプション給紙装置
13内のモータ19、クラッチ20、ソレノイド21は
それぞれの駆動回路41,42,43を介してオプショ
ン装置制御部30により制御される。
【0019】このオプション装置制御部30は、内部に
プログラムを格納したROM,ROM内のプログラムを
実行するCPU,CPUの作業領域として使用されるR
AMを有する。
【0020】44は/SCLK信号で、シリアル通信の
ための同期クロック信号である。45は/CMD信号
で、プリンタエンジン制御部29がオプション装置制御
部30に指示をするためのコマンド信号である。46は
/STS信号で、プリンタエンジン制御部29からのコ
マンドに対して出力するオプション給紙装置13内部の
ステータスを示す信号である。これら/SCLK信号4
4、/CMD信号45、/STS信号46を用いたシリ
アル通信によりプリンタエンジン制御部29は、オプシ
ョン装置制御部30を制御する。
【0021】図10は、図9に示したプリンタエンジン
制御部29とオプション装置制御部30との間のシリア
ル通信のタイミングを示すタイミングチャートである。
【0022】ここでシリアル通信は8ビット長、通信の
間隔は20msecとする。
【0023】図に示すように、プリンタエンジン制御部
29からオプション装置制御部30に対して同期クロッ
ク/SCLK信号とコマンド/CMD信号が出力され
る。オプション装置制御部30は、同期クロック/SC
LK信号に同期してステータス/STS信号をプリンタ
エンジン制御部29に出力するが、そのステータスは1
回前の通信で受信したコマンドに対応するステータスを
送信する。つまり、プリンタエンジン制御部29は8ビ
ットのコマンドをクロックに同期して送信すると同時
に、前回送信したコマンドに対するステータスを受信す
る。
【0024】以下、従来の画像形成装置における連続プ
リントの場合のプリントシーケンスについて説明する。
【0025】上述したように、オプション給紙装置13
の給紙動作はソレノイド21を駆動してピックアップロ
ーラ14を紙面に下ろし、次にクラッチ20を駆動して
シートを給送し、プリンタエンジンへ送り込む。
【0026】なお、ここではモータ19はすでに駆動さ
れていることを前提として説明する。
【0027】連続プリントの場合、前のシートとの間隔
がある決められた値になるようなタイミングで給紙動作
開始を指示するコマンドがシリアル通信によりオプショ
ン給紙装置13に送信される。このコマンドを給紙開始
コマンドと呼ぶ。
【0028】給紙開始コマンドを受信したオプション給
紙装置13は、給紙トレー18上にシートが積載されて
いることを紙有無センサ26により検知したら、決めら
れたシーケンスで給紙動作を開始する。
【0029】通常、給紙開始コマンドを送信するタイミ
ングは、プリンタエンジン内の搬送路に設けられたレジ
センサ7でシートの先端や後端を検知し、それからある
決められた時間後に給紙開始コマンドを送信している。
【0030】ところで、最大スループットを実現するた
めには、給紙間隔をできるだけ短くする必要がある。こ
れには、プリンタエンジン内のレジセンサ7でシートの
搬送を検知してから給紙開始コマンドを送信するより、
オプション給紙装置13内にある搬送センサ27でシー
トの搬送を検知し、その情報を元にプリンタエンジン制
御部29からの指示ではなく、オプション装置制御部3
0自身がタイミングを決めて給紙動作を開始する方が、
給紙トレー18に近い位置でタイミングを決められるの
で、給紙間隔を短くすることができる。この方法は、特
に搬送路が長い場合や、高スループットが要求される場
合に有効である。
【0031】そこで、プリンタエンジン制御部29は、
プリント枚数等プリント全体の制御を行うが、給紙タイ
ミングはオプション給紙装置30が制御するようにす
る。
【0032】プリンタエンジン制御部29は、給紙動作
を開始しなければならないタイミングより前に予約とい
う形で給紙を予約するコマンドを送信し、予約を受けた
オプション装置は自分自身でタイミングを決めて給紙動
作を行う。このコマンドを給紙予約コマンドと呼ぶ。1
つの給紙予約コマンドは1枚のシートの給紙に1対1に
対応させ、プリンタエンジン制御部29はプリント枚数
と同じだけ給紙予約コマンドを発行しなければならな
い。
【0033】図11は、従来の画像形成装置における連
続プリントの場合のプリントシーケンスを示すタイミン
グチャートである。
【0034】なお、ここでは簡単のため、ソレノイド2
1の吸引時間やクラッチ20の連結時間、およびそれら
の個体差のばらつき等は無視して説明する。
【0035】図に示すように、給紙動作の開始はソレノ
イド21のオンであり、ソレノイドオンでピックアップ
ローラ14が給紙トレー上の紙面に向かって下り始め
る。そしてピックアップローラ14が紙面に接地し、ク
ラッチ20をオンするとシートが動き始める。
【0036】クラッチ20をオンするタイミングはいく
つかあるが、ここではソレノイド21をオンしてからピ
ックアップローラ14が給紙トレー上に1枚しか積載さ
れていない最下紙に接地するまでの時間より長いある一
定の時間に設定する。これにより、クラッチ20をオン
した時には、給紙トレー上に積載されたシートの量に関
わらずピックアップローラ14は紙面に接地しているの
で、クラッチオンでシートは動き始める。このソレノイ
ドオンからシートが動き始める(クラッチオン)までの
時間「C」と、シートが動き始めてからそのシートの先
端を搬送センサ27で検知するまでの時間「D」を、最
大スループットを実現する給紙間隔「A」から引くと、
搬送センサ27で前のシートの先端を検知してから次の
シートの給紙のためにソレノイド21をオンする時間
「B」が求まる。給紙予約コマンドはソレノイド21を
オンするまでの間に送信すればよい。オプション給紙装
置13は給紙予約コマンドを受信した後、ソレノイド2
1をオンするタイミングが来たらその予約に対応するシ
ートの給紙動作を開始する。
【0037】次に、オプション給紙装置13の状態をプ
リンタエンジン制御部29に知らせるステータスを定義
する。
【0038】図11において、オプション給紙装置13
は給紙予約コマンドを受信してからソレノイド21をオ
ンして給紙動作を開始するまでを「予約中」、ソレノイ
ド21をオンして給紙動作を開始してからクラッチ20
をオフするまでを「給紙中」、クラッチ20をオフして
からシート後端が搬送センサ27で検知されるまでを
「搬送中」と定義し、それぞれステータスのコードを割
り当てる。
【0039】これらの状態は各シート毎に対応させ、8
ビットの1つのステータスに前のシートと次のシートそ
れぞれの状態が同時かつ独立に反映される。
【0040】上述したように、搬送センサ27で前のシ
ートの先端を検知してから時間「B」だけ経つと次のシ
ートの給紙動作が開始されるので、給紙予約コマンドを
送信するタイミングは、それより必ず前でなければなら
ない。
【0041】給紙予約コマンドの送信タイミングは、搬
送センサ27で前のシートの先端を検知してからの時間
で決めればよいが、プリンタエンジン制御部29とオプ
ション装置制御部30とはシリアル通信で制御が行われ
るため、搬送センサ27の情報はプリンタエンジン制御
部29は直接には得られない。
【0042】そこで、上述したオプション給紙装置13
の状態を示すステータスを判別することでその代わりと
する。この場合、前のシートが「給紙中」になってから
ある時間「E''」だけ経ったら、次のシートの給紙予約
コマンドを送信する。この時間「E''」は、ソレノイド
21をオンするより確実に前に給紙予約コマンドが送信
されるように設定する。
【0043】このようなタイミングで1枚ずつ順番に給
紙予約コマンドをプリンタエンジン制御部29が送信す
る。ここで、1つのステータスに2枚のシートの状態が
反映され、また、「予約中」と「給紙中」の状態は制御
上重要であるので、2枚のシートが同時に「予約中」あ
るいは「給紙中」にならないようにしなければならな
い。
【0044】上記のような給紙予約による給紙制御は、
給紙動作開始のタイミングを早くすることが可能とな
る。
【0045】その反面、何らかの理由で給紙を中止した
い場合、中止が可能となる期間が短くなる。給紙を中止
したい時は、給紙予約を取り消す給紙予約キャンセルコ
マンドをプリンタエンジン制御部29が発行する。この
給紙予約キャンセルコマンドを受けたオプション給紙装
置13は、一旦発行された給紙予約を取り消し、給紙動
作を開始するタイミングが来ても給紙動作は行わない。
【0046】しかし、ソレノイド21をオンしてしまっ
た後に給紙予約キャンセルコマンドを受信しても、その
給紙予約に対応する給紙動作はすでに開始してしまって
いるので、その給紙予約を取り消すことはできない。
【0047】そのため、プリンタエンジン制御部29が
給紙予約キャンセルコマンドを送信することができるの
は、給紙予約コマンドを送信してからオプション給紙装
置13がソレノイド21をオンするまでとなる。給紙予
約キャンセルコマンドを発行できるかどうかは、上述し
たオプション給紙装置13から返って来るステータスに
より判断する。
【0048】プリンタエンジン制御部29は返って来た
ステータスを分析し、「予約中」というステータスであ
れば、一旦発行した給紙予約コマンドを取り消すことが
可能であると判断し、必要であれば給紙予約キャンセル
コマンドを送信する。「給紙中」というステータスであ
れば、発行した給紙予約コマンドに対応する給紙動作が
すでに実行されているので、給紙予約コマンドを取り消
すことはできず、給紙予約キャンセルコマンドを送信し
ないようにする。
【0049】つまり、ステータスが「予約中」であれば
給紙予約の取り消しが可能なので給紙予約キャンセルコ
マンドを発行でき、「給紙中」であれば給紙予約の取り
消しは不可能なので、給紙予約キャンセルコマンドは発
行できない。よって以降、「予約中」は給紙予約の取り
消し可能を、「給紙中」は給紙予約の取り消し不可能を
意味するものとして使用する。
【0050】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像形成装置のプリントシーケンスでは、給紙を中
止できる期間が短くなってしまうため、例えば、連続プ
リントの途中で給紙トレー18上に積載されたシートが
なくなってしまう場合、特にソレノイドオン後、つまり
ステータスが「給紙中」になってしまってから給紙トレ
ー18にシートがないことが判明した場合、その給紙動
作を取り消すことができない。
【0051】つまり給紙をしたのにプリンタエンジン内
にシートが搬送されて来ないため、ジャムとして処理さ
れてしまう。これを避けるためには、ソレノイドオンよ
り早く給紙トレー18上のシートの有無を検知しなけれ
ばならない。
【0052】そのため、紙有無センサ26をできるだけ
給紙トレー18の上流側に設置するような構成にした
り、給紙間隔を広げスループットを落として、ソレノイ
ド21をオンするタイミングを遅くしたりしている。
【0053】しかし、このように、紙有無センサ26を
できるだけ給紙トレー18の上流側に設置するような構
成は、給紙装置の構成の制約上実現できなかったり、給
紙間隔を広げスループットを落としてソレノイド21を
オンするタイミングを遅くする方法では、最大のスルー
プットが得られない等の問題点が残るものであった。
【0054】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、本発明に係る第1の発明〜第6の発明
の目的は、プリンタエンジン制御部がオプション装置制
御部に対して、給紙予約キャンセルコマンドを発行でき
る期間を、給紙予約コマンドを発行してから、オプショ
ン給紙装置内のクラッチをオンしてピックアップローラ
とソレノイドを駆動し実際にシートが搬送される時迄と
なるように、オプション装置制御部からプリンタエンジ
ン制御部に対する給紙装置の状態の通知を制御すること
により、給紙動作を開始してもシートが搬送され始める
までは、給紙動作を中止することができ、給紙動作を早
めに開始して最大スループットを得やすく、かつオプシ
ョン給紙装置の構成の自由度が高くなるような画像形成
装置および画像形成装置の制御方法および記憶媒体を提
供することである。
【0055】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の発明
は、シートを積載する積載手段(図8に示す給紙トレー
18)と、前記積載手段に積載されるシートを給送する
給送手段(図8に示すピックアップローラ14)と、前
記給送手段により給送されたシートを1枚ずつに分離し
搬送する分離搬送手段(図8に示すフィードローラ1
5,リタードローラ16)と、前記給送手段を前記積載
手段に積載されているシートから離間した所定の初期位
置とシートを送り出す給送位置との間で移動させる移動
手段(図8に示すソレノイド21,ラッチ22,ピック
アップカム23,ストッパ24,ピックアップローラア
ーム25)と、これら給送手段,分離搬送手段,移動手
段を制御する給紙装置制御手段(図9に示すオプション
装置制御部30)とからなる給紙装置(図8に示すオプ
ション給紙装置13)と、さらに前記給紙装置制御手段
を所定の通信媒体を介して制御し、前記給紙装置を含む
装置全体の制御を行うプリンタ制御手段(図9に示すプ
リンタエンジン制御部29)とを有する画像形成装置に
おいて、前記プリンタ制御手段は、前記給紙装置制御手
段により通知される給紙装置の状態に応じて、前記給紙
装置制御手段に対して、予め決められたタイミング(図
1に示す「E」,図4に示す「E’」)でシートの給紙
動作を開始することを指示する給紙予約コマンドと、前
記給紙予約コマンドを取り消し給紙動作を中止させるこ
とを指示する給紙予約キャンセルコマンドとを発行可能
なものであり、前記給紙装置制御手段は、前記プリンタ
制御手段が前記給紙予約キャンセルコマンドを発行でき
る期間(図1,図4に示す「予約中」の期間)を、前記
給紙予約コマンドを発行してから、前記給送手段と前記
分離搬送手段を駆動して実際にシートが搬送される時迄
(図1に示す「予約中」の期間)となるように前記プリ
ンタ制御手段に対する前記給紙装置の状態の通知を制御
する(図2のステップS108,図5のステップS20
2)ものである。
【0056】本発明に係る第2の発明は、前記給紙装置
制御手段は、前記プリンタ制御手段が前記給紙予約キャ
ンセルコマンドを発行できる期間(図4に示す「予約
中」の期間)を、前記給送手段と前記分離搬送手段を駆
動して実際にシートが搬送される時より、前記通信媒体
による情報伝達の遅延時間分を考慮して早くするように
前記プリンタ制御手段に対する前記給紙装置の状態の通
知を制御する(図5のステップS201,S202)も
のである。
【0057】本発明に係る第3の発明は、シートを積載
する積載手段と、前記積載手段に積載されるシートを給
送する給送手段と、前記給送手段により給送されたシー
トを1枚ずつに分離し搬送する分離搬送手段と、前記給
送手段を前記積載手段に積載されているシートから離間
した所定の初期位置とシートを送り出す給送位置との間
で移動させる移動手段と、これら給送手段,分離搬送手
段,移動手段を制御する給紙装置制御手段とからなる給
紙装置と、さらに前記給紙装置制御手段を所定の通信媒
体を介して制御し、前記給紙装置を含む装置全体の制御
を行うプリンタ制御手段とを有し、前記プリンタ制御手
段は、前記給紙装置制御手段により通知される給紙装置
の状態に応じて、前記給紙装置制御手段に対して、予め
決められたタイミングでシートの給紙動作を開始するこ
とを指示する給紙予約コマンドと、前記給紙予約コマン
ドを取り消し給紙動作を中止させることを指示する給紙
予約キャンセルコマンドとを発行可能な画像形成装置の
制御方法において、前記プリンタ制御手段が前記給紙予
約キャンセルコマンドを発行できる期間を、前記給紙予
約コマンドを発行してから、前記給送手段と前記分離搬
送手段を駆動して実際にシートが搬送される時迄となる
ように前記給紙装置制御手段から前記プリンタ制御手段
に対して前記給紙装置の状態を通知する通知工程(図2
のステップS108,図5のステップS202)を有す
るものである。
【0058】本発明に係る第4の発明は、前記通知工程
は、前記プリンタ制御手段が前記給紙予約キャンセルコ
マンドを発行できる期間を、前記給送手段と前記分離搬
送手段を駆動して実際にシートが搬送される時より、前
記通信媒体による情報伝達の遅延時間分を考慮して早く
するように前記給紙装置制御手段から前記プリンタ制御
手段に対して前記給紙装置の状態を通知する(図5のス
テップS201,S202)ものである。
【0059】本発明に係る第5の発明は、シートを積載
する積載手段と、前記積載手段に積載されるシートを給
送する給送手段と、前記給送手段により給送されたシー
トを1枚ずつに分離し搬送する分離搬送手段と、前記給
送手段を前記積載手段に積載されているシートから離間
した所定の初期位置とシートを送り出す給送位置との間
で移動させる移動手段と、これら給送手段,分離搬送手
段,移動手段を制御する給紙装置制御手段とからなる給
紙装置と、さらに前記給紙装置制御手段を所定の通信媒
体を介して制御し、前記給紙装置を含む装置全体の制御
を行うプリンタ制御手段とを有し、前記プリンタ制御手
段は、前記給紙装置制御手段により通知される給紙装置
の状態に応じて、前記給紙装置制御手段に対して、予め
決められたタイミングでシートの給紙動作を開始するこ
とを指示する給紙予約コマンドと、前記給紙予約コマン
ドを取り消し給紙動作を中止させることを指示する給紙
予約キャンセルコマンドとを発行可能な画像形成装置
に、前記プリンタ制御手段が前記給紙予約キャンセルコ
マンドを発行できる期間を、前記給紙予約コマンドを発
行してから、前記給送手段と前記分離搬送手段を駆動し
て実際にシートが搬送される時迄となるように前記給紙
装置制御手段から前記プリンタ制御手段に対して前記給
紙装置の状態を通知する通知工程(図2のステップS1
08,図5のステップS202)を実行させるためのプ
ログラムを記憶媒体にコンピュータが読み取り可能に記
憶させたものである。
【0060】本発明に係る第6の発明は、前記通知工程
は、前記プリンタ制御手段が前記給紙予約キャンセルコ
マンドを発行できる期間を、前記給送手段と前記分離搬
送手段を駆動して実際にシートが搬送される時より、前
記通信媒体による情報伝達の遅延時間分を考慮して早く
するように前記給紙装置制御手段から前記プリンタ制御
手段に対して前記給紙装置の状態を通知する(図5のス
テップS201,S202)ものである。
【0061】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕本発明の第1実
施形態を示す画像形成装置の構成は、上述した従来の技
術の欄で図7〜図10に示した一般的な画像形成装置の
構成と同一であり、説明は省略する。
【0062】本実施形態の特徴は、給紙予約コマンドの
取り消しをクラッチ20をオンする時まで可能にして、
可能な限り給紙を中止できる期間を長くした点である。
【0063】つまり、給紙予約の取り消しが可能かどう
かを意味するオプション給紙装置13の状態で、「予約
中」から「給紙中」に変化するのをクラッチ20をオン
する時まで遅らせ、その時まで給紙予約キャンセルコマ
ンドを発行できるようにした。これはソレノイド21を
オンしてピックアップローラ14を下ろしても、クラッ
チ20をオンしなければピックアップローラ14がただ
上下するだけでシートは搬送されないので、クラッチ2
0をオンする直前までは給紙動作を中止することが実質
的には可能だからである。
【0064】以下、図1,図2を参照して、本発明の第
1実施形態を示す画像形成装置における連続プリントの
場合の印字シーケンスについて説明する。
【0065】図1は、本発明の第1実施形態を示す画像
形成装置における印字シーケンスを説明するタイミング
チャートであり、図11と同一のものには同一の符号を
付してある。また、ソレノイド21やクラッチ20の駆
動タイミングは上述した従来の技術の欄で示した前記従
来例と同様であり説明は省略する。
【0066】上述したように、クラッチをオンした時に
状態を「予約中」から「給紙中」に変化させる。
【0067】図に示すように、前のシートが「給紙中」
になってから次のシートのための給紙予約コマンドを発
行する時間「E」は、前記従来例の図11に示した時間
「E''」より時間「C」だけ短くなる。これにより、給
紙予約の取り消しができる時間が前記従来例より時間
「C」だけ長くできる。
【0068】図2は、本発明の画像形成装置の第1の制
御処理手順の一例を示すフローチャートであり、第1実
施形態における連続プリントの場合の印字シーケンスに
対応する。なお、このフローチャートの処理は、図9に
示したオプション装置制御部30内のCPUにより実行
されるものとする。なお、S101〜S110は各ステ
ップを示す。
【0069】前のシートの先端を搬送センサ27で検知
したら(ステップS101)、給紙予約コマンドがプリ
ンタエンジン制御部29から送信されるのを待ち、給紙
予約コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS
102)。
【0070】ステップS102で、給紙予約コマンドを
受信したと判定した場合は、状態を「予約中」にし(ス
テップS103)、前のシートの先端検知から時間
「B」経ったら(ステップS104)、ソレノイドをオ
ンする(ステップS105)。
【0071】ソレノイドをオンしてから時間「C」経っ
たら(ステップS106)、クラッチをオンし(ステッ
プS107)、状態を「給紙中」にする(ステップS1
08)。この時点で給紙予約コマンドの取り消しはでき
なくなる。
【0072】その後、給紙したシートの先端を搬送セン
サ27で検知したら(ステップS109)、ステップS
102の処理に戻り、次のシートの給紙予約コマンドが
来るのを待機する。
【0073】一方、ステップS102で、給紙予約コマ
ンドを受信していないと判定した場合は、プリント終了
コマンドを受信したか否かを判定し(ステップS11
0)、プリント終了コマンドを受信していないと判定し
た場合は、ステップS102の処理に戻り、次のシート
の給紙予約コマンドが来るのを待機する。
【0074】一方、ステップS110で、プリント終了
コマンドを受信したと判定した場合は、そのままプリン
ト処理を終了する。
【0075】なお、プリンタは、所定のプリント枚数プ
リントし終わったら、プリント終了コマンドをプリンタ
エンジン制御部29からオプション給紙装置13に送信
し、オプション給紙装置13はモータを停止しプリント
を終了させる。
【0076】このように、給紙予約方式により給紙動作
を開始するのを可能な限り早くして、最大スループット
が得られやすくなるようにしても、一旦発行した給紙予
約の取り消しを、実際にシートが動き始めるクラッチ2
0をオンする時までにして可能な限り長くすることで、
給紙動作開始を早めたことの弊害を取り除いている。
【0077】例えば、連続プリント途中で給紙トレー1
8に積載されたシートがなくなってしまう場合でも、紙
有無センサ26による紙なし検知をクラッチオンまでに
行えばよくなるので、上述した従来例より紙有無センサ
26の位置を下流に設置できたりして構成の自由度が増
え、また、給紙間隔を短くしてスループットを高くする
ことができる。
【0078】なお、本実施形態では前記従来例と同様の
構成の給紙装置での場合について説明したが、この構成
に限定されるものではなく、給紙動作の開始タイミング
と実際にシートが動き始めるタイミングが異なり、ま
た、給紙しようとするシートが動き始める前であれば給
紙動作を中止し、初期状態に戻すことができるような構
成であれば構わない。
【0079】また、プリンタ本体とそれに接続されるオ
プション給紙装置間の給紙制御方法として説明したが、
同様な関係のメイン装置とそれに従属する装置であれば
よく、例えば、プリンタコントローラ28とプリンタエ
ンジン制御部29との間の制御にも本実施形態のような
方法が適用できる。
【0080】〔第2実施形態〕上記第1実施形態では、
給紙予約コマンドの取り消しをクラッチ20をオンする
時まで可能にして、可能な限り給紙を中止できる期間を
長くした構成について説明したが、シリアル通信による
コマンドやステータスの伝達の遅れを考慮して、給紙予
約の取り消しを不可能にするタイミングを上記第1実施
形態より早くするように構成してもよい。以下、その実
施形態について説明する。
【0081】本実施形態では、従来例で述べたようにシ
リアル通信の通信間隔は20msecとしている。
【0082】図3は、このシリアル通信による伝達の遅
れを示す図である。
【0083】図の上方は、上記第1実施形態の制御にお
いて、クラッチをオンして「予約中」から「給紙中」に
状態が変化する部分での、オプション装置制御部30内
での状態と、シリアル通信により情報の伝達が最大に遅
れた時のプリンタエンジン制御部29が認識するオプシ
ョン給紙装置13の状態を示している。
【0084】あるコマンドに対するステータスは次のシ
リアル通信でオプション装置制御部30からプリンタエ
ンジン制御部29へ送信される。
【0085】このステータスはそれに対応するコマンド
を受信した時のオプション給紙装置13の状態を示して
いるため、プリンタエンジン制御部29が受け取るステ
ータスは前回の通信時でのオプション給紙装置13の状
態である。つまり、プリンタエンジン制御部29はシリ
アル通信1回分遅い情報を受け取っている。
【0086】ここで、上述したように、上記第1実施形
態ではクラッチをオンした時に「予約中」から「給紙
中」に状態が変化するが、クラッチをオンする直前に通
信「SCn」が行われると、その時の状態が次の通信
「SC n+1」でプリンタエンジン制御部29に送信され
るため、まだこの段階ではプリンタエンジン制御部29
は「給紙中」と認識しない。この通信「SCn+1 」に対
するステータスはその次の通信「SCn+2 」で送信され
るが、この通信「SCn+2 」で始めて「給紙中」という
ステータスがプリンタエンジン制御部29に送信され
る。
【0087】高いスループットが要求される場合、給紙
間隔が短くなるので制御も速い処理スピードが必要にな
る。このとき、シリアル通信による情報伝達の遅れの影
響が相対的に非常に大きくなり無視できなくなる。
【0088】そこで本実施形態では、シリアル通信によ
る伝達の遅れを考慮し、オプション装置制御部30がプ
リンタエンジン制御部29に送信するステータスを「予
約中」から「給紙中」の状態に変化させるタイミング
を、実際にシートが動き始めるクラッチオン時よりシリ
アル通信2回分早めたことを特徴とする。
【0089】図3の下方は本実施形態における、シリア
ル通信による遅れを示している。
【0090】このように、プリンタエンジン制御部29
に送信するステータスを、クラッチオンよりシリアル通
信2回分(40msec)早く「予約中」から「給紙
中」の状態に切り替える。
【0091】これにより、たとえオプション給紙装置1
3の状態の伝達がシリアル通信により遅れたとしても、
プリンタエンジン制御部29が「給紙中」と認識するの
はクラッチオンより前となり、給紙予約を取り消すこと
ができるかどうかを、そのシートが実際に動き出すより
前に判断することができる。
【0092】図4は、本発明の第2実施形態を示す画像
形成装置における印字シーケンスを説明するタイミング
チャートであり、図11,図1と同一のものには同一の
符号を付してある。また、ソレノイド21やクラッチ2
0の駆動タイミングは上述した従来の技術の欄で示した
前記従来例や第1実施形態と同様であり説明は省略す
る。
【0093】上述したように「予約中」から「給紙中」
に状態を変化させるタイミングをクラッチオンよりシリ
アル通信2回(図4中の時間F)分早めにしている。
【0094】これに伴い、図に示すように、前のシート
が「給紙中」になってから次のシートのための給紙予約
コマンドを発行する時間「E’」は上記第1実施形態で
の時間「E」より時間「F」分長くすることができる。
【0095】図5は、本発明の画像形成装置の第2の制
御処理手順の一例を示すフローチャートであり、第2実
施形態における連続プリントの場合の印字シーケンスに
対応する。なお、このフローチャートの処理は、図9に
示したオプション装置制御部30内のCPUにより実行
されるものとする。なお、S101〜S107,S10
9〜S110,S201〜S202は各ステップを示
す。
【0096】図5に示す本実施形態のフローチャート
は、上記第1実施形態の図2のフローチャートとほぼ同
様であり、異なっているのは、状態を「給紙中」にする
タイミングである。なお、同一のステップには同一のス
テップ番号を付してあり、ここでは、異なっている部分
のみ説明する。
【0097】ソレノイドをオン(ステップS105)し
てから、時間「C−F」経ったら(ステップS20
1)、状態を「給紙中」にし(ステップS202)、そ
の後ソレノイドオンから時間「C」経ったら(ステップ
S106)、クラッチをオンする(ステップS10
7)。その後、給紙したシートの先端を搬送センサ27
で検知したら(ステップS109)、ステップS102
の処理に戻り、次のシートの給紙予約コマンドが来るの
を待機する。
【0098】このように、「予約中」から「給紙中」に
状態を変化させるタイミングを、実際にシートが動き始
めるクラッチオン時よりシリアル通信による情報伝達の
遅れを考慮して前にすることで、必ずシートが動き出す
より前に「給紙中」になったことをプリンタエンジン制
御部29が認識できる。
【0099】これにより、特に高スループットが要求さ
れ、制御上、シリアル通信による情報伝達の遅れが無視
できない場合でも、実際にシートが動き始めるより前に
すでに発行した給紙予約を取り消すことができる。
【0100】ここで、本実施形態で説明したようなシリ
アル通信の場合、オプション装置制御部30が「給紙
中」というステータスを送信するのと同じ通信で、プリ
ンタエンジン制御部29が給紙予約キャンセルコマンド
を発行する可能性がある。
【0101】この時は、給紙予約キャンセルコマンドを
優先して給紙予約を取り消し、クラッチをオンしないよ
うにする。
【0102】また、本実施形態では前記従来例と同様の
構成の給紙装置での場合について説明したが、上記第1
実施形態と同様に、本発明は、この構成に限定されるも
のではなく、給紙動作の開始タイミングと実際にシート
が動き始めるタイミングが異なり、また、給紙しようと
するシートが動き始める前であれば給紙動作を中止し、
初期状態に戻すことができるような構成であれば構わな
い。
【0103】さらに、本実施形態では、プリンタ本体と
それに接続されるオプション給紙装置間の給紙制御方法
として説明したが、上記第1実施形態と同様に、本発明
は、同様な関係のメイン装置とそれに従属する装置であ
ればよく、例えば、プリンタコントローラ28とプリン
タエンジン制御部29との間の制御にも本実施形態のよ
うな方法が適用できる。
【0104】以上説明したように本発明によれば、最大
スループットを得るために給紙予約方式により給紙動作
を開始するタイミングを早くしても、給紙予約を取り消
すことができるのを実際にシートが搬送し始める時まで
と可能な限り遅くすることで、何らかの理由で給紙を中
止しなければならなくなっても対応して給紙を中止する
ことができる。
【0105】なお、本発明の画像形成装置の一例とし
て、図7にレーザビームプリンタを示したが、レーザビ
ーム方式以外の電子写真方式(例えばLED方式)で
も、液晶シャッタ方式、インクジェット方式、熱転写方
式、昇華方式でもその他のプリント方式であっても本発
明は適用可能である。
【0106】以上より、給紙動作を開始してから実際に
紙が動き始めるまで、ある程度の時間を必要とするよう
な構成の給紙装置から給紙する場合、最大スループット
を得るために給紙動作は早めに開始するが、実際に紙が
動き始めるまでは給紙を中止できるような給紙制御方法
にすることで、紙なし等の給紙中止の判断を可能な限り
遅くでき、最大スループットを容易に得ることができ
る。
【0107】以下、図6に示すメモリマップを参照して
本発明に係る画像形成装置で読み出し可能なデータ処理
プログラムの構成について説明する。
【0108】図6は、本発明に係る画像形成装置で読み
出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒
体のメモリマップを説明する図である。
【0109】なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶
されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン
情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し
側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表
示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0110】さらに、各種プログラムに従属するデータ
も上記ディレクトリに管理されている。また、インスト
ールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、
解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0111】本実施形態における図2,図5に示す機能
が外部からインストールされるプログラムによって、ホ
ストコンピュータにより遂行されていてもよい。そし
て、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD
等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外
部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置
に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0112】以上のように、前述した実施形態の機能を
実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記
憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステ
ムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、本発明の目的が達成されるこ
とは言うまでもない。
【0113】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。
【0114】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディス
ク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,C
D−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,
不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリ
コンディスク等を用いることができる。
【0115】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペ
レーティングシステム)等が実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0116】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0117】また、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適
用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適応できることは言うまでもない。この場合、本発明
を達成するためのソフトウエアによって表されるプログ
ラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読
み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本
発明の効果を享受することが可能となる。
【0118】さらに、本発明を達成するためのソフトウ
エアによって表されるプログラムをネットワーク上のデ
ータベースから通信プログラムによりダウンロードして
読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、
本発明の効果を享受することが可能となる。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第
1,3,5の発明によれば、プリンタ制御手段が既に発
行した給紙予約コマンドを取り消し給紙動作を中止させ
ることを指示する給紙予約キャンセルコマンドを発行で
きる期間を、前記給紙予約コマンドを発行してから、前
記給送手段と前記分離搬送手段を駆動して実際にシート
が搬送される時迄となるように前記給紙装置制御手段か
ら前記プリンタ制御手段に対する前記給紙装置の状態の
通知を制御するので、給送装置が給紙動作を開始しても
シートが搬送され始めるまで給紙動作を中止することが
でき、最大スループットを容易に得ることができ、か
つ、給紙装置の構成の自由度を高くすることができる。
【0120】第2,4,6の発明によれば、前記給紙装
置制御手段は、前記プリンタ制御手段が前記給紙予約キ
ャンセルコマンドを発行できる期間を、前記給送手段と
前記分離搬送手段を駆動して実際にシートが搬送される
時より、前記通信媒体による情報伝達の遅延時間分を考
慮して早くするように前記プリンタ制御手段に対する前
記給紙装置の状態の通知を制御するので、通信媒体によ
る情報伝達の遅れが無視できない場合でも、実際にシー
トが動き始めるより前に確実に給紙予約コマンドを取り
消すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す画像形成装置にお
ける印字シーケンスを説明するタイミングチャートであ
る。
【図2】本発明の画像形成装置の第1の制御処理手順の
一例を示すフローチャートである。
【図3】このシリアル通信による伝達の遅れを示す図で
ある。
【図4】本発明の第2実施形態を示す画像形成装置にお
ける印字シーケンスを説明するタイミングチャートであ
る。
【図5】本発明の画像形成装置の第2の制御処理手順の
一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る画像形成装置で読み出し可能な各
種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマ
ップを説明する図である。
【図7】一般的な画像形成装置の構成を示す断面図であ
る。
【図8】図7に示したオプション給紙装置の構成を示す
断面図である。
【図9】図7に示したレーザビームプリンタの構成を示
すブロック図である。
【図10】図9に示したプリンタエンジン制御部とオプ
ション装置制御部との間のシリアル通信のタイミングを
示すタイミングチャートである。
【図11】従来の画像形成装置における連続プリントの
場合のプリントシーケンスを示すタイミングチャートで
ある。
【符号の説明】
3 ピックアップローラ 4 フィードローラ 5 リタードローラ 13 オプション給紙装置 14 ピックアップローラ 15 フィードローラ 16 リタードローラ 17 搬送ローラ 18 給紙トレー 19 モータ 20 クラッチ 21 ソレノイド 26 紙有無センサ 27 搬送センサ 28 プリンタコントローラ 29 プリンタエンジン制御部 30 オプション装置制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/14 G03G 21/00 372 Fターム(参考) 2C058 AB15 AC08 AE02 AF04 GA14 GB53 GC01 2C061 AQ04 AQ05 AQ06 HJ03 HN17 HN23 HQ20 2H027 DA28 DA38 DC03 ED17 EE01 EE10 2H072 AA29 AB01 3F343 FA02 FB01 GA01 GB01 GC01 GD01 JA01 JD09 KB04 KB20 MA01 MA60 MC08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを積載する積載手段と、前記積載
    手段に積載されるシートを給送する給送手段と、前記給
    送手段により給送されたシートを1枚ずつに分離し搬送
    する分離搬送手段と、前記給送手段を前記積載手段に積
    載されているシートから離間した所定の初期位置とシー
    トを送り出す給送位置との間で移動させる移動手段と、
    これら給送手段,分離搬送手段,移動手段を制御する給
    紙装置制御手段とからなる給紙装置と、さらに前記給紙
    装置制御手段を所定の通信媒体を介して制御し、前記給
    紙装置を含む装置全体の制御を行うプリンタ制御手段と
    を有する画像形成装置において、 前記プリンタ制御手段は、前記給紙装置制御手段により
    通知される給紙装置の状態に応じて、前記給紙装置制御
    手段に対して、予め決められたタイミングでシートの給
    紙動作を開始することを指示する給紙予約コマンドと、
    前記給紙予約コマンドを取り消し給紙動作を中止させる
    ことを指示する給紙予約キャンセルコマンドとを発行可
    能なものであり、 前記給紙装置制御手段は、前記プリンタ制御手段が前記
    給紙予約キャンセルコマンドを発行できる期間を、前記
    給紙予約コマンドを発行してから、前記給送手段と前記
    分離搬送手段を駆動して実際にシートが搬送される時迄
    となるように前記プリンタ制御手段に対する前記給紙装
    置の状態の通知を制御することを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記給紙装置制御手段は、前記プリンタ
    制御手段が前記給紙予約キャンセルコマンドを発行でき
    る期間を、前記給送手段と前記分離搬送手段を駆動して
    実際にシートが搬送される時より、前記通信媒体による
    情報伝達の遅延時間分を考慮して早くするように前記プ
    リンタ制御手段に対する前記給紙装置の状態の通知を制
    御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 シートを積載する積載手段と、前記積載
    手段に積載されるシートを給送する給送手段と、前記給
    送手段により給送されたシートを1枚ずつに分離し搬送
    する分離搬送手段と、前記給送手段を前記積載手段に積
    載されているシートから離間した所定の初期位置とシー
    トを送り出す給送位置との間で移動させる移動手段と、
    これら給送手段,分離搬送手段,移動手段を制御する給
    紙装置制御手段とからなる給紙装置と、さらに前記給紙
    装置制御手段を所定の通信媒体を介して制御し、前記給
    紙装置を含む装置全体の制御を行うプリンタ制御手段と
    を有し、前記プリンタ制御手段は、前記給紙装置制御手
    段により通知される給紙装置の状態に応じて、前記給紙
    装置制御手段に対して、予め決められたタイミングでシ
    ートの給紙動作を開始することを指示する給紙予約コマ
    ンドと、前記給紙予約コマンドを取り消し給紙動作を中
    止させることを指示する給紙予約キャンセルコマンドと
    を発行可能な画像形成装置の制御方法において、 前記プリンタ制御手段が前記給紙予約キャンセルコマン
    ドを発行できる期間を、前記給紙予約コマンドを発行し
    てから、前記給送手段と前記分離搬送手段を駆動して実
    際にシートが搬送される時迄となるように前記給紙装置
    制御手段から前記プリンタ制御手段に対して前記給紙装
    置の状態を通知する通知工程を有することを特徴とする
    画像形成装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記通知工程は、前記プリンタ制御手段
    が前記給紙予約キャンセルコマンドを発行できる期間
    を、前記給送手段と前記分離搬送手段を駆動して実際に
    シートが搬送される時より、前記通信媒体による情報伝
    達の遅延時間分を考慮して早くするように前記給紙装置
    制御手段から前記プリンタ制御手段に対して前記給紙装
    置の状態を通知することを特徴とする請求項3記載の画
    像形成装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 シートを積載する積載手段と、前記積載
    手段に積載されるシートを給送する給送手段と、前記給
    送手段により給送されたシートを1枚ずつに分離し搬送
    する分離搬送手段と、前記給送手段を前記積載手段に積
    載されているシートから離間した所定の初期位置とシー
    トを送り出す給送位置との間で移動させる移動手段と、
    これら給送手段,分離搬送手段,移動手段を制御する給
    紙装置制御手段とからなる給紙装置と、さらに前記給紙
    装置制御手段を所定の通信媒体を介して制御し、前記給
    紙装置を含む装置全体の制御を行うプリンタ制御手段と
    を有し、前記プリンタ制御手段は、前記給紙装置制御手
    段により通知される給紙装置の状態に応じて、前記給紙
    装置制御手段に対して、予め決められたタイミングでシ
    ートの給紙動作を開始することを指示する給紙予約コマ
    ンドと、前記給紙予約コマンドを取り消し給紙動作を中
    止させることを指示する給紙予約キャンセルコマンドと
    を発行可能な画像形成装置に、 前記プリンタ制御手段が前記給紙予約キャンセルコマン
    ドを発行できる期間を、前記給紙予約コマンドを発行し
    てから、前記給送手段と前記分離搬送手段を駆動して実
    際にシートが搬送される時迄となるように前記給紙装置
    制御手段から前記プリンタ制御手段に対して前記給紙装
    置の状態を通知する通知工程を実行させるためのプログ
    ラムをコンピュータが読み取り可能に記憶した記憶媒
    体。
  6. 【請求項6】 前記通知工程は、前記プリンタ制御手段
    が前記給紙予約キャンセルコマンドを発行できる期間
    を、前記給送手段と前記分離搬送手段を駆動して実際に
    シートが搬送される時より、前記通信媒体による情報伝
    達の遅延時間分を考慮して早くするように前記給紙装置
    制御手段から前記プリンタ制御手段に対して前記給紙装
    置の状態を通知することを特徴とする請求項5記載の記
    憶媒体。
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