JP4569696B2 - 電動車両およびその制御方法 - Google Patents

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Description

この発明は、蓄電装置を備えた電動車両およびその制御方法に関し、特に、蓄電装置の過大な充放電の防止制御に関する。
蓄電装置を搭載した電動車両において、各蓄電装置の過大な電力による充放電を抑制する技術が、たとえば特開2006−094691号公報(特許文献1)に記載されている。
この特許文献1によれば、回転電機により入出力される計算上の電力と実際の電力との偏差に対して、その偏差の変化量を時間軸方向に平滑化する「なまし処理」を施し、平滑化後の偏差を用いて蓄電装置への入出力許容電力制限値を算出している。そして、車両が変速状態のときやスリップ状態のときのように駆動状態が大きく変化するときには、この「なまし処理」に使用する時定数を通常より小さい値を用いて処理を行い、これによって蓄電装置への入出力許容電力制限値を迅速に変化させることにより、蓄電装置の過大な充放電を抑制させている。
特開2006−094691号公報
電動車両の制御においては、電子制御ユニット(ECU(Electronic Control Unit))で構成される制御装置の処理能力の問題から、制御機能毎に個別のECUを設けるとともに、ECU間でデータや情報を通信することによって、全体での協調的な車両制御を行う構成が現実的になっている。たとえば、電動車両では、車両駆動用電動機の力行動作による電力消費および回生動作による発電について、蓄電装置が充放電可能な電力範囲内で実行する必要があるが、上記のような構成の下、電動機を制御するECUと、全体の電力バランスを管理すべく蓄電装置の充放電指令を設定するECUとが別個となる構成が採用される場合がある。
このような構成では、電動機で回転速度等の駆動状態が急激に変化した場合にも、これによる電動機での消費電力または発電電力の急変が、蓄電装置の充放電指令に反映されるまでに、ECU間通信の所要時間を含む時間遅れが発生してしまう。この結果、特に、複数の蓄電装置間での電力分配を考慮した充放電電力を行う場合には、電動機の駆動状態の変化に対応して各蓄電装置の充放電指令を迅速に修正することができなくなることにより、蓄電装置の過充電や過放電が発生する可能性がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、蓄電装置の入出力電力指令値を生成する制御装置と電力変換装置および回転電機を制御する制御装置とが個別に設けられている電動車両において、回転電機の回転速度(回転数)が急変した場合に、制御装置間の伝送遅れに起因する指令値変更遅れによって発生する蓄電装置の過充電,過放電を防止することである。
本発明の電動車両は、車両の駆動軸と動力の入出力が可能に構成された回転電機と、並列に設けられた複数の蓄電装置と、回転電機と複数の蓄電装置との間で双方向の電力変換を行う電力変換装置と、回転電機および複数の蓄電装置の動作指令値を生成する第1の制御装置と、第1の制御装置との間で互いに情報を授受可能に構成され、前記動作指令値に従って回転電機および複数の蓄電装置が作動するように電力変換装置を制御するための第2の制御装置とを備えている。そして、第2の制御装置は、回転電機に設けられたセンサの出力に基づいて、回転電機の回転速度を検出する速度検出部と、速度検出部の検出結果に基づいて、回転速度の急変を検出する速度急変検出部とを含んでいる。また、第1の制御装置は、速度検出部によって検出された回転速度に基づく回転電機の入出力電力と複数の蓄電装置のそれぞれの充電状態とに従って記複数の蓄電装置のそれぞれの複数の入出力電力指令値を生成する電力指令生成部を含んでいる。さらに第2の制御装置は、上記の速度急変検出部が急変を検出しないときには、第1の制御装置の電力指令生成部によって設定された複数の入出力電力指令値に従って電力変換装置による複数の蓄電装置の充放電を制御する一方で、速度急変検出部が急変を検出したときには、回転速度の変化を反映するように第1の制御装置からの複数の入出力電力指令値の少なくとも一部を修正して電力変換装置による複数の蓄電装置の充放電を制御する充放電電力制御部をさらに含んでいる。
上記電動車両によれば、回転電機の回転速度を検出する制御装置(第2の制御装置)によって、本来第1の制御装置から通信によって伝送される蓄電装置の入出力電力指令値の変更を待つことなく、蓄電装置の入出力電力指令値を変更することができる。したがって、回転電機の回転速度急変時には、制御装置間でのデータ通信を伴うことなく、回転速度の急激な変化を反映した入出力電力指令値の設定ができるようになる。この結果、制御装置間の通信遅れに起因する蓄電装置の指令値変更遅れによって発生する、蓄電装置の過大な充放電を防止することができる。
好ましくは、電力変換装置は、複数のコンバータとインバータとを含む。複数のコンバータは、電力線と複数の蓄電装置との間にそれぞれ接続され、各々が対応の蓄電装置と電力線との間で双方向の電力変換を行なうように構成されており、1つの電圧制御コンバータと、残余の少なくとも1つの電流制御コンバータとに分類される。また、インバータは電力線と回転電機との間で双方向の電力変換を行なうように構成されている。そして、充放電電力制御部は、電力線の電圧が目標電圧になるように、電圧制御コンバータを制御する電圧制御部と、各電流制御コンバータの充放電電流が目標電流となるように、各電流コンバータの電流を制御する電流制御部とを含んでいる。各電流コンバータの目標電流は、充放電電力制御部によって対応の入出力電力指令値が修正されたコンバータにおいては、目標電圧と修正された対応の入出力電力指令値とに基づいて設定される一方で、充放電電力制御部によって対応の入出力電力指令値が修正されないコンバータにおいては、目標電圧と第1の制御装置による対応の入出力電力指令値とに基づいて設定される。
このようにすることで、複数の蓄電装置の充放電電圧を目標電圧に制御しつつ、各蓄電装置の入出力電力指令値に応じた電力制御(電流制御)をすることができる。これにより、すべての蓄電装置に対して、目標とする電力の入出力が可能となる。
また好ましくは、充放電電力制御部は、回転電機の急変が検出されたときには、現在の回転速度を用いて回転電機の入出力電力の総和を算出するとともに、算出した総和電力が第1の制御装置によって設定された複数の入出力電力指令値の比率に従って複数の蓄電装置間で分配されるように、複数の入出力電力指令値の少なくとも一部を修正する。
このような構成とすることで、回転電機の回転速度が急変した場合に、第2の制御装置において算出した充放電電力を、第1の制御装置で設定した入出力電力指令値の分配比率に従って分配することができる。これにより、ある特定の蓄電装置に充放電電力が偏ることを防止することができ、適切な電力分配による蓄電装置の過大な充放電を防止することが可能となる。
また好ましくは、電力指令生成部は、複数の蓄電装置の各々について、その充放電状態に基づいて、充放電電力上限値を設定する。そして、充放電電力制御部は、複数の蓄電装置のうちのいずれかの蓄電装置について、修正後の入出力電力指令値が充放電電力上限値を超えるときは、充放電電力上限値を超過した充電電力または放電電力を、充放電電力上限値を超えない残余の蓄電装置に分配するように、複数の入出力電力指令値を修正する。
このような構成とすることにより、ある特定の蓄電装置で充放電電力が充放電電力上限値を超過した場合であっても、充放電電力に余裕のある蓄電装置に電力分配することができ、蓄電装置の過大な充放電を防止することが可能となる。
また好ましくは、充放電電力制御部は、複数の蓄電装置の各々について、修正後の対応する入出力電力指令値が充放電電力上限値以上となるときは、充電電力上限値を超過した充電電力または放電電力を各蓄電装置に均等に分配するように、複数の入出力電力指令値を修正する。
このような構成とすることで、充電電力もしくは放電電力の総電力が複数の蓄電装置の充放電可能上限値の総量を超えてしまう場合であっても、特定の蓄電装置に電力が集中することを防止することができる。これにより、特定の蓄電装置の大幅な過充電,過放電によって過度のダメージを受けることを防止することが可能となる。
好ましくは、速度急変検出部は、上記速度検出部によって検出された回転速度についての所定時間内の変化が所定の閾値を超えたときに、回転速度の急変を検出する。
このような構成とすることにより、駆動状態の急激な変化を、回転電機の回転速度を検出する制御装置にて検出することができる。これにより、制御装置間の通信遅れによる影響を排除することができる。
本発明の電動車両の制御方法は、互いに情報を授受可能に構成された第1の制御装置および第2の制御装置による電動車両の制御方法であって、駆動軸と動力の入出力が可能に構成された回転電機と、並列に設けられた複数の蓄電装置と、回転電機と複数の蓄電装置との間で双方向の電力変換を行う電力変換装置とを備えた電動車両において、第2の制御装置により、回転電機に設けられたセンサの出力に基づいて、回転電機の回転速度を検出するステップと、第2の制御装置により、回転速度を検出するステップの検出結果に基づいて、回転速度の急変を検出するステップとを含んでいる。また、第1の制御装置により、回転速度を検出するステップによって検出された回転速度に基づく回転電機の入出力電力と複数の蓄電装置のそれぞれの充電状態とに従って、複数の蓄電装置のそれぞれの複数の入出力電力指令値を生成するステップを含んでいる。さらに、第2の制御装置により、急変を検出部するステップが急変を検出しないときには、生成するステップによって設定された第1の制御装置からの複数の入出力電力指令値に従って、電力変換装置による複数の蓄電装置の充放電を制御する一方で、急変を検出部するステップが急変を検出したときには、回転速度の変化を反映するように第1の制御装置からの複数の入出力電力指令値の少なくとも一部を修正して電力変換装置による複数の蓄電装置の充放電を制御するステップとを備えている。
好ましくは、電力変換装置は、複数のコンバータとインバータとを含む。複数のコンバータは、電力線と複数の蓄電装置との間にそれぞれ接続され、各々が対応の蓄電装置と電力線との間で双方向の電力変換を行なうように構成されており、1つの電圧制御コンバータと、残余の少なくとも1つの電流制御コンバータとに分類される。また、インバータは電力線と回転電機との間で双方向の電力変換を行なうように構成されている。そして、電動車両の制御方法は、電力線の電圧が目標電圧になるように、電圧制御コンバータを制御するとともに、各電流制御コンバータの充放電電流が目標電流となるように、各電流コンバータの電流を制御するステップとをさらに備えている。このとき、各電流コンバータの目標電流は、充放電を制御するステップによって対応の入出力電力指令値が修正されたコンバータにおいては、目標電圧と、修正された前記対応の入出力電力指令値とに基づいて設定される一方で、充放電を制御するステップによって対応の入出力電力指令値が修正されないコンバータにおいては、目標電圧と、前記第1の制御装置による対応の入出力電力指令値とに基づいて設定される。
また好ましくは、複数の蓄電装置の充放電を制御するステップにおいて、回転電機の急変が検出されたときには、現在の回転速度を用いて回転電機の入出力電力の総和を算出するとともに、算出した総和電力が第1の制御装置によって設定された複数の入出力電力指令値の比率に従って複数の蓄電装置間で分配されるように、複数の入出力電力指令値の少なくとも一部を修正するステップを含む。
さらに好ましくは、第1の制御装置により、複数の入出力電力指令値を生成するステップにおいて、複数の蓄電装置の各々について、その充放電状態に基づいて、充放電電力上限値を設定する。そして、第2の制御装置により、複数の蓄電装置の充放電を制御するステップにおいて、複数の蓄電装置のうちのいずれかの蓄電装置について、修正後の入出力電力指令値が充放電電力上限値を超えるときは、充放電電力上限値を超過した充電電力または放電電力を、充放電電力上限値を超えない残余の蓄電装置に分配するように、複数の入出力電力指令値を再修正するステップをさらに含む。
あるいは好ましくは、第2の制御装置により、複数の蓄電装置の充放電を制御するステップにおいて、複数の蓄電装置の各々について、修正後もしくは再修正後の対応する入出力電力指令値が充放電電力上限値以上となるときは、充電電力上限値を超過した充電電力または放電電力を各蓄電装置に均等に分配するように、複数の入出力電力指令値をさらに修正するステップをさらに含む。
好ましくは、急変を検出部するステップは、回転速度を検出するステップによって検出された回転速度についての所定時間内の変化が所定の閾値を超えたときに、回転速度の急変を検出する。
上記のような制御方法の構成によっても、蓄電装置を適切な電力分配による蓄電装置の過大な充放電を防止することが可能となる。
本発明によれば、蓄電装置の入出力電力指令値を生成する制御装置と電力変換装置および回転電機を制御する制御装置とが個別に設けられている電動車両において、回転電機の回転速度が急変した場合に、制御装置間の伝送遅れに起因する指令値変更遅れによって発生する蓄電装置の過充電,過放電を防止できる。
以下において、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態に従う、電動車両100の全体ブロック図である。なお、電動車両100は、充電可能な蓄電装置からの電力によって走行可能であれば、その構成は特に限定されるものではない。電動車両100には、たとえばハイブリッド自動車,電気自動車および燃料電池自動車などが含まれる。
図1を参照して、電動車両100は、電源発生部1と、駆動力発生部2と両者を制御する制御部3と、平滑コンデンサCと、電圧センサ18とを備える。
駆動力発生部2は、インバータ20−1,20−2と、モータジェネレータMG1,MG2と、動力伝達機構34と、駆動軸24と、回転角センサ15−1,15−2とを備える。
インバータ20−1,20−2は、主正母線MPLおよび主負母線MNLに互いに並列して接続される。そして、インバータ20−1,20−2は、制御部3に含まれるMG−ECU22からの駆動信号PWI1,PWI2に基づいて、主正母線MPLおよび主負母線MNLから供給される駆動電力(直流電力)を交流電力に変換してそれぞれモータジェネレータMG1,MG2へ出力する。また、インバータ20−1,20−2は、それぞれモータジェネレータMG1,MG2が発電する交流電力を直流電力に変換して回生電力として主正母線MPLおよび主負母線MNLへ出力する。
モータジェネレータMG1,MG2は、それぞれインバータ20−1,20−2から供給される交流電力を受けて回転駆動力を発生する。また、モータジェネレータMG1,MG2は、外部から回転力を受けて交流電力を発生する。モータジェネレータMG1,MG2は、たとえば、永久磁石が埋設されたロータとY結線された三相コイルを有するステータとを備える三相交流回転電機から成る。そして、モータジェネレータMG1,MG2は、動力伝達機構34と連結され、動力伝達機構34にさらに連結される駆動軸24を介して回転駆動力が車輪(図示せず)へ伝達される。
なお、この電動車両100がハイブリッド車両の場合には、モータジェネレータMG1,MG2は、動力伝達機構34または駆動軸24を介してエンジン(図示せず)にも連結される。そして、制御部3によって、エンジンの発生する駆動力とモータジェネレータMG1,MG2の発生する駆動力とが最適な比率となるように制御が実行される。なお、モータジェネレータMG1,MG2のいずれか一方を専ら電動機として機能させ、他方のモータジェネレータを専ら発電機として機能させてもよい。
回転角センサ15−1,15−2は、モータジェネレータMG1,MG2の回転角MS1,2を検出し、MG−ECU22に出力する。MG−ECU22では、回転角MS1,2に基づき、モータジェネレータMG1,MG2の回転数MRN1,2および角速度ω1,2を算出できる。回転角センサとしては、たとえばレゾルバなどが用いられる。なお、回転角センサ15−1,15−2については、回転角MS1,2をMG−ECU22にてモータ電圧や電流から直接演算することによって、配置を省略することもできる。
一方、電源発生部1は、蓄電装置10−1,10−2と、コンバータ12−1,12−2と、電流センサ14−1,14−2と、電圧センサ16−1,16−2とを含む。
蓄電装置10−1,10−2は、充放電可能に構成された電力貯蔵要素である。蓄電装置10−1,10−2は、たとえば、リチウムイオン電池あるいはニッケル水素電池などの二次電池、電気二重層キャパシタなどの蓄電素子により構成される。蓄電装置10−1はコンバータ12−1に接続され、蓄電装置10−2は、コンバータ12−2に接続される。
コンバータ12−1,12−2は、互いに並列して主正母線MPLおよび主負母線MNLに接続される。コンバータ12−1は、制御部3に含まれるMG−ECU22からの駆動信号PWC1に基づいて、蓄電装置10−1と主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間で電圧変換を行なう。コンバータ12−2は、MG−ECU22からの駆動信号PWC2に基づいて、蓄電装置10−2と主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間で電圧変換を行なう。
電流センサ14−1,14−2は、蓄電装置10−1に対して入出力される電流Ib1、蓄電装置10−2に対して入出力される電流Ib2をそれぞれ検出し、その検出値を制御部3のMG−ECU22およびHV−ECU21へ出力する。なお、各電流センサ14−1,14−2は、対応の蓄電装置から出力される電流(放電電流)を正値として検出し、対応の蓄電装置に入力される電流(充電電流)を負値として検出する。なお、この図1では、各電流センサ14−1,14−2が正極線の電流を検出する場合が示されているが、各電流センサ14−1,14−2は負極線の電流を検出してもよい。
電圧センサ16−1,16−2は、蓄電装置10−1の電圧Vb1、蓄電装置10−2の電圧Vb2をそれぞれ検出し、その検出値をMG−ECU22およびHV−ECU21へ出力する。
平滑コンデンサCは、主正母線MPLと主負母線MNLとの間に接続され、主正母線MPLおよび主負母線MNLに含まれる電力変動成分を低減する。電圧センサ18は、主正母線MPLと主負母線MNLとの間の電圧Vhを検出し、その検出値をMG−ECU22へ出力する。
制御部3は、HV−ECU21とMG−ECU22とを含む。HV−ECU21は、蓄電装置10−1,10−2および車両全体を制御し、モータジェネレータMG1,MG2および蓄電装置の動作指令を生成する。MG−ECU22は、HV−ECU21によって生成された動作指令に基づき、コンバータ12−1,12−2,インバータ20−1,20−2およびモータジェネレータMG1,MG2を制御する。また、HV−ECU21とMG−ECU22は、通信回線で互いに通信接続されており、相互に情報の授受が可能となっている。なお、MG−ECU22は、コンバータを制御する制御装置とインバータ・MGを制御する制御装置に分割する構成としてもよい。また、HV−ECU21とMG−ECU22間の通信接続は、相互に情報の授受が可能であればその構成は限定されず、有線であっても無線であってもよい。
HV−ECU21およびMG−ECU22は、いずれも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)と、記憶装置と、入出力バッファと、CPU間の通信装置とを含み、各センサの入力や各機器への制御指令の出力およびCPU間通信による双方向の情報の授受を行い、電動車両100および各機器の制御を行なう。なお、これらの制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、一部を専用のハードウエア(電子回路)で構築して処理することも可能である。
HV−ECU21は、電流センサ14−1,14−2および電圧センサ16−1,16−2,18からの各検出値、ならびにMG−ECU22から通信回線25を通じて伝送されるモータジェネレータMG1,MG2の回転数MRN1,2に基づいて、各蓄電装置10−1,10−2の充電状態を示す状態量(以下「SOC(State of Charge)」とも称する。)、充放電電力上限値Win1,2、Wout1,2、入出力電力指令値PR1,2の算出を行なう。また、図示されない各センサの検出信号、走行状況およびアクセル開度などに基づいて車両要求パワーを算出し、その算出した車両要求パワーに基づいてモータジェネレータMG1,MG2のトルク指令値TR1,2を算出する。そして、HV−ECU21は、これらの情報をMG−ECU22へ通信回線25を通じて送信する。
MG−ECU22は、モータジェネレータMG1,MG2の発生トルクが、HV−ECU21から受信したトルク指令値TR1,2となるようにインバータ20−1,20−2に対し駆動信号PWI1,PWI2を出力し、インバータ20−1,20−2を制御する。
MG−ECU22は、回転角センサ15−1,15−2からの信号に基づいてモータジェネレータMG1,MG2の回転数MRN1,MRN2を検出しHV−ECU21に通信回線25を通じて送信する。また、MG−ECU22は、HV−ECU21から送信される上記入出力電力指令値PR1,2に基づき、コンバータ12−1,12−2をそれぞれ駆動するための駆動信号PWC1,PWC2を生成する。そして、MG−ECU22は、その生成した駆動信号PWC1,PWC2をそれぞれコンバータ12−1,12−2へ出力し、コンバータ12−1,12−2を制御する。
このとき、MG−ECU22は、コンバータ12−2については、蓄電装置10−2の充放電電力が目標電力である入出力電力指令値PR2となるように、駆動信号PWC2を生成する。また、コンバータ12−1については、MG−ECU22は、主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間の電圧Vhが所定の目標電圧となるように、駆動信号PWC1を生成する。
さらに、MG−ECU22は、上記のモータジェネレータMG2の回転数MRN2の所定時間内(たとえばMG−ECU22のサンプリングタイミング×n回(n:自然数))での変化量を算出し、この回転数変化量と所定の閾値との比較により、モータジェネレータMG2の回転速度の急変を検知する。そして、この回転速度の急変の検出に対応して、後述する各蓄電装置の入出力電力指令値の修正処理を行なう。
次に、MG−ECU22による入出力電力指令値の修正処理の概念を、図2を用いて説明する。なお、以下では、モータジェネレータMG1はエンジン出力を用いて発電可能な発電機として機能し、モータジェネレータMG2は、駆動輪を駆動する電動機として機能するものとする。また、図2では、モータジェネレータMG2の回転数MRN2の急変の場合として、駆動輪がグリップした場合について説明する。
図2を参照して、図中の「MG1」,「MG2」はそれぞれモータジェネレータMG1,MG2の電力を示している。また、「Pb1」および「Pb2」はそれぞれ蓄電装置10−1,10−2の充放電電力を示している。縦軸の正側は消費電力および放電電力を示し、負側は発電電力および充電電力を示している。
なお、図2において、上段はグリップ前の状態を示し、中段および下段はグリップ後の状態を示している。なお、下段に本実施の形態による入出力電力指令値の修正処理を行なった場合を示し、中段に比較例として上記修正処理を行なわない場合を示す。
グリップ前は、モータジェネレータMG1はエンジン出力により発電を行なっている。またモータジェネレータMG2の出力は、モータジェネレータMG1の発電電力より大きく、不足分の電力を蓄電装置10−1,10−2から持ち出している(図2上段)。
駆動輪が上記の状態からグリップすると、駆動輪の回転数は急激に低下し、モータジェネレータMG2の消費電力も低下する。そうすると、駆動力発生部2において、モータジェネレータMG1の発電電力が消費されなくなり、駆動力発生部2から蓄電装置10−1,10−2へ余剰の発電電力が流れ込むことになる。
このとき、駆動力発生部2の出力変化が蓄電装置10−1,10−2への電力配分制御に直ちに反映されることが望ましいが、図1のように、モータジェネレータMG2の回転数MRN2の検出はMG−ECU22が行なっている。一方、モータジェネレータMG2の出力トルクの指令値はHV−ECU21が行なっている。そのため、両ECU間での通信遅れによって、HV−ECU21がモータジェネレータMG2の回転速度急変を検出するまでの時間遅れに起因して、駆動力発生部2の出力変化が蓄電装置10−1,10−2への電力配分制御に直ちに反映されない状態が発生する。これにより、モータジェネレータMG1での発電電力および蓄電装置10−2からの放電電力が、蓄電装置10−1に流れ込み、蓄電装置10−1の充電電力上限値Win1を超える状況が発生する可能性がある(図2中段)。
そこで、本実施の形態では、駆動輪を駆動するモータジェネレータMG2の回転速度が急変した場合には、モータジェネレータMG2の回転数MRN2を検出しているMG−ECU22によって、HV−ECU21から伝送された入出力電力指令値を、駆動力発生部2の出力変化に対応した各蓄電装置への電力分配に修正することとした。これにより、HV−ECU21がモータジェネレータMG2の回転速度急変を検出し、入出力電力指令値を変更するまでの間に、MG−ECU22によって、HV−ECU21からの入出力電力指令値の変更を待つことなく、迅速に入出力電力指令値の変更が可能となる。したがって、制御装置間の伝送遅れに起因する蓄電装置の充放電電力が過大になることを防止することができる。(図2下段)
次に、図3により制御部3のHV−ECU21およびMG−ECU22の詳細について説明する。図3は、本実施の形態による、制御部3によって実行される入出力電力指令値の修正処理に関する制御構成を示す機能ブロック図である。
図3を参照して、まずHV−ECU21は、電力指令生成部400および第1伝送部410を含む。また、MG−ECU22は、第2伝送部420と、速度検出部430と、速度急変検出部440と、充放電電力制御部450を含む。図3に示された各機能ブロックはHV−ECU21およびMG−ECU22内の各CPU(図示しない)に予め格納されたプログラムの実行によって実現される。あるいは、各ブロックに対応する機能を実現するように実装された電子回路(ハードウェア)によって各ブロックの機能を実現するようにしてもよい。
HV−ECU21の電力指令生成部400は、電流センサ14−1および電圧センサ16−1の検出値に基づいて、蓄電装置10−1の状態量であるSOC1および充放電電力上限値Win1,Wout1を算出する。同様に、電力指令生成部400は、電流センサ14−2および電圧センサ16−2の検出値とに基づいて、蓄電装置10−2の状態量であるSOC2および充放電電力上限値Win2,Wout2を算出する。そして、電力指令生成部400は、アクセル開度センサ(図示しない)よりアクセルペダルの操作量を示すアクセル開度信号ACCを、車速センサ(図示しない)から車両速度を示す車速信号VSを受け、これらに基づいて駆動発生部2の車両要求パワーを算出する。
電力指令生成部400は、この車両要求パワーを、上記蓄電装置のSOC1,2で表される充電電力と、蓄電装置10−1,10−2の充放電電力上限値Win1,2およびWout1,2とを考慮して、モータジェネレータMG1,MG2への分配制御を行う。このとき、ハイブリッド自動車の場合には、モータジェネレータMG1,MG2に加えて、エンジンに対してもパワー分配を行う。そして、モータジェネレータMG1,MG2に分配された要求パワーと、MG−ECU22から伝送されたモータジェネレータMG1,MG2の回転数MRN1,2とから、モータジェネレータMG1,MG2に対するトルク指令値TR1,2を設定する。
また、電力指令生成部400は、蓄電装置に入出力されるトータル電力について、蓄電装置10−1,10−2間での分配比率を、各蓄電装置の状態量SOC1,2に基づいて決定する。そして、上記トータル電力と、この分配比率に基づいて、蓄電装置10−1,10−2に対する各入出力電力指令値PR1,2が決定される。また、モータジェネレータMG1,MG2の駆動状態に応じて、主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間の電圧Vhの目標電圧VRを生成する。
HV−ECU21の第1伝送部410は、MG−ECU22から送信されるモータジェネレータMG1,MG2の回転数MRN1,2を受信し、電力指令生成部400に出力する。また、第1伝送部410は、電力指令生成部400にて生成された上記の情報を、MG−ECU22に対して送信する。
一方、MG−ECU22においては、速度検出部430により、モータジェネレータMG1,MG2の回転角センサの信号を入力し、モータジェネレータMG1,MG2の回転数MRN1,2を算出する。そして、速度検出部430は、この回転数MRN1,2を第2伝送部420、速度急変検出部440、充放電電力制御部450へ出力する。
第2伝送部420は、速度検出部430から入力されたモータジェネレータMG1,MG2の回転数MRN1,2をHV−ECU21に送信するとともに、HV−ECU21から送信される上記の状態量,指令値等を受信し、充放電電力制御部450に出力する。
速度急変検出部440は、速度検出部430から入力されたモータジェネレータMG2の回転数の所定時間(たとえばMG−ECU22のサンプリングタイム×n回(n:自然数))の変化が、所定の閾値を超えているか否かを判定する。上記回転数の変化が所定の閾値超えている場合は速度急変が発生したとして、速度急変フラグFLGをオンとし充放電電力制御部450に出力する。閾値を超えていない場合は、速度急変フラグFLGをオフとし充放電電力制御部450に出力する。
なお、上記回転数の変化が正、すなわち回転数が増加する方向で急変となった場合は、駆動輪にスリップが発生したことを示している。また、回転数変化が負、すなわち回転数が減少する方向で急変となった場合は、駆動輪がグリップしたことを示している。
充放電電力制御部450は、第2伝送部420を経由してHV−ECU21から送信された蓄電装置10−1,10−2の充放電電力上限値Win1,2、Wout1,2、蓄電装置10−1,10−2の入出力電力指令値PR1,2、モータジェネレータMG1,MG2に対するトルク指令値TR1,2、そして主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間の電圧Vhの目標電圧VRを入力する。また、充放電電力制御部450は、速度検出部430からモータジェネレータMG1,MG2の回転数MRN1,2を、速度急変検出部440から速度急変フラグFLGを入力する。さらに、電圧センサ16−1,16−2,18および電流センサ14−1,14−2の検出値を入力する。
そして、充放電電力制御部450は、速度急変フラグFLGがオフの場合は、HV−ECU21にて生成された各蓄電装置の入出力電力指令値PR1,2を目標電力PRF1,2として設定し、この目標電力PRF1,2に従ってコンバータ12−1,12−2の電力変換用のスイッチング素子を制御するように、コンバータ12−1,12−2への制御指令値PWC1,PWC2を生成して出力する。
一方、速度急変フラグFLGがオンの場合は、充放電電力制御部450は、モータジェネレータMG1,MG2に対するトルク指令値TR1,2とモータジェネレータMG1,MG2の回転数MRN1,2とから、モータジェネレータMG1,2で発電および消費する電力を算出する。そして後述するように、各蓄電装置の入出力電力指令値PR1,2の比率および充放電電力上限値Win1,2、Wout1,2に基づいて各蓄電装置の入出力電力指令値を修正する。その後、充放電電力制御部450は、修正後の入出力電力指令値を各蓄電装置の目標電力PRF1,2として設定し、コンバータ12−1,12−2を制御する。
図4は、充放電電力制御部450の詳細な機能ブロック図である。図4を参照して、充放電電力制御部450は、目標値設定部70と、電圧制御部72−1と、電流制御部72−2とを含む。
目標値設定部70は、上述のように、速度急変フラグFLGの状態に基づいて各蓄電装置の入出力電力指令値PRF1,2を設定し、また主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間の電圧Vhの目標電圧VRを設定する。
電圧制御部72−1は、減算部74−1,78−1と、PI制御部76−1と、変調部80−1とを含む。減算部74−1は、目標電圧VRから電圧Vhを減算し、その演算結果をPI制御部76−1へ出力する。PI制御部76−1は、目標電圧VRと電圧Vhとの偏差を入力として比例積分演算を行い、その演算結果を減算部78−1に出力する。
減算部78−1は、電圧Vb1/目標電圧VRで示されるコンバータ12−1の理論昇圧比の逆数からPI制御部76−1の出力を減算し、その演算結果をコンバータ12−1のデューティー指令として変調部80−1へ出力する。変調部80−1は、減算部78−1からのデューティー指令と図示されない発振部により生成される搬送波(キャリア波)とに基づいて駆動信号PWC1を生成し、その生成した駆動信号PWC1をコンバータ12−1へ出力する。
電流制御部72−2は、除算部73と、減算部74−2,78−2と、PI制御部76−2と、変調部80−2とを含む。除算部73は、蓄電装置10−2の入出力電力指令値PRF2を電圧Vb2で除算することによって、電流指令値IR2を算出する。
減算部74−2は、電流指令値IR2から電流Ib2を減算し、その演算結果をPI制御部76−2へ出力する。PI制御部76−2は、電流指令値IR2と電流Ib2との偏差を入力として比例積分演算を行い、その演算結果を減算部78−2に出力する。
減算部78−2は、電圧Vb2/目標電圧VRで示されるコンバータ12−2の理論昇圧比の逆数からPI制御部76−2の出力を減算し、その演算結果をコンバータ12−2のデューティー指令として変調部80−2へ出力する。変調部80−2は、減算部78−2からのデューティー指令と図示されない発振部により生成される搬送波(キャリア波)とに基づいて駆動信号PWC2を生成し、その生成した駆動信号PWC2をコンバータ12−2へ出力する。
なお、本実施の形態では、蓄電装置が2つであるので、コンバータ12−2を電流制御(電力制御)用の電流制御コンバータとし、対応する蓄電装置10−2の充放電電力を目標電力PRF2となるように制御すれば、結果として、残りの蓄電装置10−1の充放電電力についても目標電力PRF1とすることができる。また、上記では、コンバータ12−1を電圧制御コンバータとし、コンバータ12−2を電流制御コンバータとしたが、これとは逆にコンバータ12−1を電流制御コンバータとし、コンバータ12−2を電圧制御コンバータとしてもよい。
図5,図6は、図3に示した入出力電力指令値の修正処理の制御処理手順を示すフローチャートである。図5のフローチャートはHV−ECU21にて処理される処理手順を、図7のフローチャートはMG−ECU22にて処理される処理手順をそれぞれ示している。それぞれのフローチャートは、本実施の形態に係る制御装置であるHV−ECU21,MG−ECU22にそれぞれ予め格納されたプログラムを所定のサイクルタイム(たとえば10ms)で繰り返し実行することによって実現される。
図5を参照して、HV−ECU21はステップ(以下、ステップをSと略す。)700において、MG−ECU22によって検出されたモータジェネレータMG1,MG2の回転数MRN1,2を通信により受信する。
そして、HV−ECU21はS710〜S730にて、前述の電力指令生成部400の機能に対応した処理を行うことにより、蓄電装置10−1,10−2の充放電電力上限値Win1,2、Wout1,2と入出力電力指令値PR1,2、モータジェネレータMG1,MG2のトルク指令値TR1,2、そして主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間の電圧Vhの目標電圧VRを生成する。
その後、HV−ECU21は、S710〜730で算出した各指令値,目標値をMG−ECU22に送信する(S740)。
図6を参照して、MG−ECU22は、S500にてHV−ECU1から送信された各指令値,目標値を受信する。
次にMG−ECU22は、S510にて回転角センサ15−1,15−2の検出値よりモータジェネレータMG1,MG2の回転数MRN1,2を検出し、S520にてHV−ECU21にこの回転数MRN1,2を送信する。
S530にて、MG−ECU22は、モータジェネレータMG2の回転速度が急変したか否かを判定する。具体的には、n回(n:自然数)分のサンプリングタイムでのモータジェネレータMG2の回転速度の変化量を算出し、この変化量の絶対値が所定の閾値を越えるときには急変したと判定する。変化量が正の場合はスリップを示し、変化量が負の場合はグリップを示している。
モータジェネレータMG2の回転速度が急変していないとき(S530にてNO)は、S600まで処理がスキップされ、MG−ECU22は、HV−ECU21から送信された目標電圧VRおよび各蓄電装置の入出力電力指令値PR1,2を目標電力PRF1,2としてコンバータ12−1,12−2を制御する。このとき、MG−ECU22は、コンバータ12−1を電圧Vhが目標電圧VRとなるように電圧制御し、コンバータ12−2の充放電電力が目標電力PR2となるように、コンバータ12−2を電流制御する。
一方、S530にてモータジェネレータMG2の回転速度が急変したと判定したとき(S530にてYES)は、S540に処理が移され、MG−ECU22は、HV−ECU21から受信したモータジェネレータMG1,MG2のトルク指令値TR1,2とS520で検出したモータジェネレータMG1,MG2の回転数MRN1,2とから、モータジェネレータMG1,MG2で入出力される電力を算出する。これらを加算することにより、回転速度急変の状態を反映した蓄電装置10−1,10−2における総充放電電力が得られる。
その後、MG−ECU22は、S540で算出された回転速度急変の状態を反映した総充放電電力を、HV−ECU21から受信した入出力電力指令PR1,2の比率に基づいて各蓄電装置に分配し、蓄電装置10−1,10−2それぞれの入出力電力指令値を修正する(S550)。
次に、MG−ECU22は、S550で算出した修正後の入出力電力指令値が、充放電電力上限値Win1,2およびWout1,2以下であるか否かを判定する(S560)。このとき、充電電力の場合はWin1,2と比較し、放電電力の場合はWout1,2と比較する。
修正後の入出力電力指令値が充放電電力上限値以下の場合(S560にてYES)は、MG−ECU22は、目標電圧VRと上記修正後の入出力電力指令値を目標電力PRF1,2としてコンバータ12−1,12−2を制御する(S600)。
修正後の入出力電力指令値のうちのいずれかが充放電電力上限値を超過する場合(S560にてNO)は、MG−ECU22は、その超過する電力を、充放電電力上限値を超過しない他方の指令値に加算し、入出力電力指令値を再修正する(S570)。
次に、MG−ECU22は、S570にて再修正した入出力電力指令値が、充放電電力上限値Win1,2およびWout1,2以下であるか否かを再度判定する(S580)。
再修正後の入出力電力指令値がいずれも充放電電力上限値以下の場合(S580にてYES)は、S600に処理がスキップされ、MG−ECU22は、目標電圧VRと再修正後の入出力電力指令値を目標電力PRF1,2としてコンバータ12−1,12−2を制御する。
S580にてNOの場合は、再修正後の入出力電力指令値の一方が充放電電力上限値と等しく、他方が充放電電力上限値を超えた状態となる。そこで、MG−ECU22は、充放電電力のうちの充放電電力上限値を超過した電力を、各々の蓄電装置において超過電力が均等になるように蓄電装置10−1,10−2に分配し、入出力電力指令値をさらに再修正する(S590)。そして、S600にて、最終的に修正された入出力電力指令値を目標電力PRF1,2とし、これらと目標電圧VRを用いて、MG−ECU22は、コンバータ12−1,12−2を制御する。これにより、過大な充放電電力がある特定の蓄電装置に集中することを防止できる。
なお、S560において、各蓄電装置とも修正後の入出力電力指令値がいずれも充放電電力上限値を超過している場合には、S570−S580をスキップしてS590の処理を行なうこととしてもよい。
このように、図5,図6に示すフローチャートに従った制御処理をHV−ECU21,MG−ECU22が実行することによって、図3に示したのと同様の本実施の形態による入出力電力指令値の修正処理が実現できる。
次に、図7を用いて、上記で説明した本実施の形態による入出力電力指令値の修正処理を適用した場合の、蓄電装置10−1,10−2への充電状態について説明する。なお、図7では駆動輪がグリップした際の充電電力の場合について説明する。また、図7においては、発電電力および充電電力を正値とする。
図7(a)を参照して、駆動輪のグリップが発生し、MG−ECU22にてモータジェネレータMG2の回転速度の急変を検出したときは、MG−ECU22は、まずHV−ECU21から受信している現在のモータジェネレータMG1,MG2のトルク指令値TR1,2と、MG−ECU22にて検出したモータジェネレータMG1,MG2の回転数MRN1,2より、駆動力発生部2で発電および消費される電力を算出する。ここで算出された電力は、回転速度の急変を反映したものとなっている。これらを加算することにより、MG−ECU22は、蓄電装置に対する総充電電力を算出する。
そして、MG−ECU22は、算出された総充電電力とHV−ECU21から伝送されたこのときの蓄電装置10−1,10−2の入出力電力指令PR1,2の比率とに基づいて、蓄電装置10−1,10−2へ分配するそれぞれの入出力電力指令を修正する。このとき、蓄電装置10−1に分配される修正後の入出力電力指令および蓄電装置10−2に分配される修正後の入出力電力指令が、各蓄電装置の充電電力上限値Win1,2以下であれば、MG−ECU22は、ここで算出した修正後の入出力電力指令を蓄電装置10−1,10−2に充電する目標電力PRF1,PRF2として、コンバータ12−1,12−2に対する駆動指令PWC1,PWC2を生成し、各コンバータを制御する。
次に図7(b)にて、上記のように各蓄電装置の入出力電力指令値PR1,2の比率に従って分配した充電電力が、ある蓄電装置の充電電力上限値を超えてしまう場合について説明する。
図7(b)を参照して、各蓄電装置の入出力電力指令値PR1,2の比率によって電力を分配した場合に、蓄電装置10−1への入出力電力指令が充電電力上限値のWin1を超えている。このとき、MG−ECU22は、充電電力に余裕のある蓄電装置(この場合蓄電装置10−2)に、この超過した電力を分配するように入出力電力指令値を修正する。
修正後の蓄電装置10−2への入出力電力指令が充電電力上限値Win2を超えなければ、当該修正後の充電電力を目標電力PRF1,PRF2として、コンバータ12−1,12−2に対する駆動指令PWC1,PWC2を生成し、各コンバータを制御する。
一方、修正後の蓄電装置10−2への入出力電力指令が充電電力上限値Win2を超えてしまう場合を、図7(c)により説明する。
図7(c)を参照して、上記の図7(b)と同様に、蓄電装置10−1にて超過する電力を蓄電装置10−2に分配した際に、蓄電装置10−2の充電状態によっては、入出力電力指令が充電電力上限値Win2を超えてしまう場合が発生する。この場合、蓄電装置10−1,10−2のいずれも充電電力上限値以上となってしまうことになる。
このような場合に、その超過した電力をある特定の蓄電装置に集中させてしまうと、その特定の蓄電装置へ過度のダメージを与えてしまいかねない。そのため、MG−ECU22は、蓄電装置10−1,10−2のそれぞれの超過電力が均等になるように、超過した電力を再分配するように修正する。そして、当該修正後の充電電力を目標電力PRF1,PRF2として、コンバータ12−1,12−2に対する駆動指令PWC1,PWC2を生成し、各コンバータを制御する。なお、図7(a)で説明した最初の入出力電力指令値の修正において、蓄電装置10−1,10−2のいずれも充放電電力上限値を超えてしまう場合は、図7(b)で説明した修正を行なうことなく、図7(c)で説明したように超過した電力を各蓄電装置に均等分配するようにしてもよい。
上記の説明では、グリップ発生時の過充電の防止について述べたが、逆に駆動輪のスリップが発生したときも、同様の考え方により蓄電装置の過放電の防止をすることができる。
上述のように、モータジェネレータMG2の回転速度の急変を検出し、MG−ECU22にて入出力電力指令値を修正することにより、蓄電装置の過大な充放電を防止することができる。
以上説明したように、本実施の形態による電動車両およびその制御方法によれば、蓄電装置の入出力電力指令値を生成する制御装置(HV−ECU21)と電力変換装置および回転電機を制御する制御装置(MG−ECU22)とが個別に設けられている電動車両において、MG−ECU22の速度急変検出部440で回転電機の回転速度の急変が検出された場合に、MG−ECU22にて蓄電装置10−1,10−2の入出力電力指令値PR1,2を修正することができる。これにより、本来HV−ECU21にて設定する蓄電装置10−1,10−2の入出力電力指令値PR1,2の変更を待つことなく、MG−ECU22にて回転速度の急変に迅速に対応して蓄電装置10−1,10−2の入出力電力指令値を設定できる。したがって、制御装置間の伝送遅れに起因する指令値の変更遅れによって発生する、蓄電装置の過充電を防止することができる。
また、上記電動車両において、回転電機の回転速度が急変した場合に、制御装置間の伝送遅れに起因する指令値変更遅れによって、過大な充放電電力が特定の蓄電装置に集中することを防止することができる。
なお、本実施の形態においては、電源発生部1を2つの蓄電装置とそれらに対応する2つのコンバータを含むものとしたが、図8に示すように、電源発生部1は、3つ以上の蓄電装置およびそれに対応するコンバータを含むものとしてもよい。この場合、いずれか1つのコンバータを電圧制御し、その他のコンバータを電流制御する。これにより、上記と同様に各蓄電装置の電力制御が可能となる。そして、入出力電力指令値の修正処理においては、超過した電力の分配の際には、未超過の蓄電装置の充電可能電力の比率によって分配を行なってもよいし、等しく均等に分配してもよい。
なお、上記において、HV−ECU21およびMG−ECU22は、それぞれ本発明における「第1の制御装置」および「第2の制御装置」に対応する。また、コンバータ12−1,12−2およびインバータ20−1,20−2が、本発明における「電力変換装置」に対応し、コンバータ12−1が本発明における「電圧制御コンバータ」,コンバータ12−2が本発明における「電流制御コンバータ」に対応する。また、主正母線MPLおよび主負母線MNLは、本発明における「電力線」に対応する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態に従う、電動車両100の全体ブロック図である。 本実施の形態の、MG−ECU22による入出力電力指令値の修正処理の概念を示す図である。 本実施の形態による、制御部3によって実行される入出力電力指令値の修正処理に関する制御構成を示す機能ブロック図である。 本実施の形態の、充放電電力制御部450の詳細な機能ブロック図である。 本実施の形態による、入出力電力指令値の修正処理のHV−ECU21による制御処理手順を示すフローチャートである。 本実施の形態による、入出力電力指令値の修正処理のMG−ECU22による制御処理手順を示すフローチャートである。 本実施の形態の、MG−ECU22による入出力電力指令値の修正処理を適用したときの、蓄電装置10−1,10−2の充電状態を説明する図である。 本実施の形態の変形例を示す、電動車両100の全体ブロック図である。
符号の説明
1 電源発生部、2 駆動力発生部、3 制御部、10−1,10−2,10−3 蓄電装置、12−1,12−2,12−3 コンバータ、14−1,14−2,14−3 電流センサ、15−1,15−2 回転角センサ、16−1,16−2,16−3,18 電圧センサ、20−1,20−2 インバータ、21 HV−ECU、22 MG−ECU、24 駆動軸、25 通信回線、34 動力伝達機構、70 目標値設定部、72−1 電圧制御部、72−2 電流制御部、73 除算部、74−1,74−2,78−1,78−2 減算部、76−1,76−2 PI制御部、80−1,80−2 変調部、100 電動車両、400 電力指令生成部、410 第1伝送部、420 第2伝送部、430 速度検出部、440 速度急変検出部、450 充放電電力制御部。

Claims (12)

  1. 車両の駆動軸と動力の入出力が可能に構成された回転電機と、
    並列に設けられた複数の蓄電装置と、
    前記回転電機と前記複数の蓄電装置との間で双方向の電力変換を行う電力変換装置と、
    前記回転電機および前記複数の蓄電装置の動作指令値を生成する第1の制御装置と、
    前記第1の制御装置との間で互いに情報を授受可能に構成され、前記動作指令値に従って前記回転電機および前記複数の蓄電装置が作動するように前記電力変換装置を制御するための第2の制御装置とを備え、
    前記第2の制御装置は、
    前記回転電機に設けられたセンサの出力に基づいて、前記回転電機の回転速度を検出する速度検出部と、
    前記速度検出部の検出結果に基づいて、前記回転速度の急変を検出する速度急変検出部とを含み、
    前記第1の制御装置は、
    前記速度検出部によって検出された前記回転速度に基づく前記回転電機の入出力電力と前記複数の蓄電装置のそれぞれの充電状態とに従って、前記複数の蓄電装置のそれぞれの複数の入出力電力指令値を生成する電力指令生成部を含み、
    前記第2の制御装置は、
    前記速度急変検出部が前記急変を検出しないときには、前記電力指令生成部によって設定された前記第1の制御装置からの前記複数の入出力電力指令値に従って、前記電力変換装置による前記複数の蓄電装置の充放電を制御する一方で、前記速度急変検出部が前記急変を検出したときには、前記回転速度の変化を反映するように前記第1の制御装置からの前記複数の入出力電力指令値の少なくとも一部を修正して前記電力変換装置による前記複数の蓄電装置の充放電を制御する充放電電力制御部をさらに含む、電動車両。
  2. 前記電力変換装置は、
    電力線と前記複数の蓄電装置との間にそれぞれ接続され、各々が対応の蓄電装置と前記電力線との間で双方向の電力変換を行なうように構成された複数のコンバータと、
    前記電力線と前記回転電機との間で双方向の電力変換を行なうように構成されたインバータとを含み、
    前記複数のコンバータは、1つの電圧制御コンバータと、残余の少なくとも1つの電流制御コンバータとに分類され、
    前記充放電電力制御部は、
    前記電力線の電圧が目標電圧になるように、前記電圧制御コンバータを制御する電圧制御部と、
    各前記電流制御コンバータの充放電電流が目標電流となるように、各前記電流コンバータの電流を制御する電流制御部とを含み、
    各前記電流コンバータの前記目標電流は、前記充放電電力制御部によって対応の入出力電力指令値が修正されたコンバータにおいては、前記目標電圧と、修正された前記対応の入出力電力指令値とに基づいて設定される一方で、前記充放電電力制御部によって前記対応の入出力電力指令値が修正されないコンバータにおいては、前記目標電圧と、前記第1の制御装置による前記対応の入出力電力指令値とに基づいて設定される、請求項1に記載の電動車両。
  3. 前記充放電電力制御部は、前記急変が検出されたときには、現在の前記回転速度を用いて前記回転電機の入出力電力の総和を算出するとともに、算出した総和電力が前記第1の制御装置によって設定された複数の入出力電力指令値の比率に従って前記複数の蓄電装置間で分配されるように、前記複数の入出力電力指令値の少なくとも一部を修正する、請求項1または請求項2に記載の電動車両。
  4. 前記電力指令生成部は、前記複数の蓄電装置の各々について、その充放電状態に基づいて、充放電電力上限値を設定し、
    前記充放電電力制御部は、前記複数の蓄電装置のうちのいずれかの蓄電装置について、修正後の前記入出力電力指令値が前記充放電電力上限値を超えるときは、前記充放電電力上限値を超過した充電電力または放電電力を、前記充放電電力上限値を超えない残余の蓄電装置に分配するように、前記複数の入出力電力指令値を修正する、請求項3に記載の電動車両。
  5. 前記充放電電力制御部は、前記複数の蓄電装置の各々について、修正後の対応する前記入出力電力指令値が前記充放電電力上限値以上となるときは、前記充電電力上限値を超過した充電電力または放電電力を各前記蓄電装置に均等に分配するように、前記複数の入出力電力指令値を修正する、請求項3または請求項4に記載の電動車両。
  6. 前記速度急変検出部は、前記速度検出部によって検出された前記回転速度についての所定時間内の変化が所定の閾値を超えたときに、前記回転速度の急変を検出する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電動車両。
  7. 互いに情報を授受可能に構成された第1の制御装置および第2の制御装置による電動車両の制御方法であって、
    前記電動車両は、
    前記電動車両の駆動軸と動力の入出力が可能に構成された回転電機と、
    並列に設けられた複数の蓄電装置と、
    前記回転電機と前記複数の蓄電装置との間で双方向の電力変換を行う電力変換装置とを備え、
    前記制御方法は、
    前記第2の制御装置により、前記回転電機に設けられたセンサの出力に基づいて、前記回転電機の回転速度を検出するステップと、
    前記第2の制御装置により、前記回転速度を検出するステップの検出結果に基づいて、前記回転速度の急変を検出するステップと、
    前記第1の制御装置により、前記回転速度を検出するステップによって検出された前記回転速度に基づく前記回転電機の入出力電力と前記複数の蓄電装置のそれぞれの充電状態とに従って、前記複数の蓄電装置のそれぞれの複数の入出力電力指令値を生成するステップと、
    前記第2の制御装置により、前記急変が検出されないときには、前記生成するステップによって設定された前記第1の制御装置からの前記複数の入出力電力指令値に従って、前記電力変換装置による前記複数の蓄電装置の充放電を制御する一方で、前記急変が検出されたときには、前記回転速度の変化を反映するように前記第1の制御装置からの前記複数の入出力電力指令値の少なくとも一部を修正して前記電力変換装置による前記複数の蓄電装置の充放電を制御するステップとを備える、電動車両の制御方法。
  8. 前記電力変換装置は、
    電力線と前記複数の蓄電装置との間にそれぞれ接続され、各々が対応の蓄電装置と前記電力線との間で双方向の電力変換を行なうように構成された複数のコンバータと、
    前記電力線と前記回転電機との間で双方向の電力変換を行なうように構成されたインバータとを含み、
    前記複数のコンバータは、1つの電圧制御コンバータと、残余の少なくとも1つの電流制御コンバータとに分類され、
    前記制御方法は、
    前記電力線の電圧が目標電圧になるように、前記電圧制御コンバータを制御するとともに、各前記電流制御コンバータの充放電電流が目標電流となるように、各前記電流コンバータの電流を制御するステップとをさらに備え、
    各前記電流制御コンバータの前記目標電流は、前記充放電電力制御部によって対応の入出力電力指令値が修正されたコンバータにおいては、前記目標電圧と、修正された前記対応の入出力電力指令値とに基づいて設定される一方で、前記充放電電力制御部によって前記対応の入出力電力指令値が修正されないコンバータにおいては、前記目標電圧と、前記第1の制御装置による前記対応の入出力電力指令値とに基づいて設定される、請求項7に記載の電動車両の制御方法。
  9. 前記複数の蓄電装置の充放電を制御するステップは、
    前記急変が検出されたときには、現在の前記回転速度を用いて前記回転電機の入出力電力の総和を算出するとともに、算出した総和電力が前記第1の制御装置によって設定された複数の入出力電力指令値の比率に従って前記複数の蓄電装置間で分配されるように、前記複数の入出力電力指令値の少なくとも一部を修正するステップを含む、請求項7または請求項8に記載の電動車両の制御方法。
  10. 前記生成ステップは、前記複数の蓄電装置の各々について、その充放電状態に基づいて、充放電電力上限値を設定し、
    前記複数の蓄電装置の充放電を制御するステップは、
    前記複数の蓄電装置のうちのいずれかの蓄電装置について、修正後の前記入出力電力指令値が前記充放電電力上限値を超えるときは、前記充放電電力上限値を超過した充電電力または放電電力を、前記充放電電力上限値を超えない残余の蓄電装置に分配するように、前記複数の入出力電力指令値を再修正するステップをさらに含む、請求項9に記載の電動車両の制御方法。
  11. 前記複数の蓄電装置の充放電を制御するステップは、
    前記複数の蓄電装置の各々について、修正後もしくは再修正後の対応する各前記入出力電力指令値が前記充放電電力上限値以上となるときは、前記充電電力上限値を超過した充電電力または放電電力を、各前記蓄電装置に均等に分配するように、前記複数の入出力電力指令値をさらに修正するステップをさらに含む、請求項9または請求項10に記載の電動車両の制御方法。
  12. 前記急変を検出するステップは、前記回転速度を検出するステップによって検出された前記回転速度についての所定時間内の変化が所定の閾値を超えたときに、前記回転速度の急変を検出する、請求項7〜11のいずれか1項に記載の電動車両の制御方法。
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