JP4567026B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は一般に半導体装置に係り、特に強誘電体膜を有する半導体装置に関する。
いわゆるDRAMあるいはSRAM等の半導体記憶装置はコンピュータを始めとする情報処理装置において高速主記憶装置として広く使われているが、これらは揮発性の記憶装置であり、電源をオフにすると記憶された情報は失われてしまう。これに対し、従来よりプログラムやデータを格納する大容量補助記憶装置として不揮発性の磁気ディスク装置が使われている。
しかし、磁気ディスク装置は大型で機械的に脆弱であり、消費電力も大きく、さらに情報を読み書きする際のアクセス速度が遅い欠点を有している。これに対し、最近では不揮発性補助記憶装置として、フローティングゲート電極に情報を電荷の形で蓄積するEEPROMあるいはフラッシュメモリが使われていることが多くなっている。特にフラッシュメモリはDRAMと同様なセル構成を有するため大きな集積密度に形成しやすく、磁気ディスク装置に匹敵する大容量記憶装置として期待されている。
一方、EEPROMやフラッシュメモリでは、情報の書き込みがトンネル絶縁膜を介してのフローティングゲート電極へのホットエレクトロンの注入によってなされるため、必然的に書き込みに時間がかかり、また情報の書き込みおよび消去を繰り返すとトンネル絶縁膜が劣化してしまう問題が生じていた。トンネル絶縁膜が劣化してしまうと書き込みあるいは消去動作が不安定になってしまう。
これに対し、情報を強誘電体膜の自発分極の形で記憶する強誘電体記憶装置(以下FeRAMと記す)が提案されている。かかるFeRAMでは個々のメモリセルトランジスタがDRAMの場合と同様に単一のMOSFETよりなり、メモリセルキャパシタ中の誘電体膜をPZT(Pb(Zr,Ti)O3)あるいはPLZT(Pb(Zr,Ti,La)O3)、さらにはSBT(SrBi2Ta23)、SBTN(SrBi2(Ta,Nb)23)等の強誘電体に置き換えた構成を有しており、高い集積密度での集積が可能である。また、FeRAMは電界の印加により強誘電体キャパシタの自発分極を制御するため、書き込みをホットエレクトロンの注入によって行なうEEPROMやフラッシュメモリに比べて書き込み速度が1000倍あるいはそれ以上速くなり、また消費電力が約1/10に低減される有利な特徴を有している。さらにトンネル酸化膜を使う必要がないため寿命も長く、フラッシュメモリの10万倍の書き換え回数を確保できると考えられる。
図1は、特開2000−156470号公報に記載のFeRAM10の構成を示す。
図1を参照するに、FeRAM10はSi基板11上に素子分離絶縁膜12により画成された活性領域に対応して形成されており、Si基板11上に図示を省略したゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極13と、前記Si基板11中、前記ゲート電極13の両側に形成された拡散領域11Aおよび11Bを含む。
前記Si基板11上には前記ゲート電極13を覆うように層間絶縁膜14が形成されており、さらに前記層間絶縁膜14上には、下部電極15と強誘電体膜16と上部電極17とを順次積層した強誘電体キャパシタが形成されている。
前記強誘電体キャパシタは前記層間絶縁膜14上に形成された別の層間絶縁膜18により覆われ、前記層間絶縁膜18中には、前記層間絶縁膜14を貫通して前記拡散領域11Aおよび11Bを露出するコンタクトホール18A,18Bがそれぞれ形成されている。また前記層間絶縁膜18中には、前記下部電極15を露出するコンタクトホール18Cおよび上部電極17を露出するコンタクトホール18Dが形成されている。
図1のFeRAM10では、前記コンタクトホール18A〜18Dを、TiN膜,Al−Cu膜,TiN膜およびWSi膜を順次積層した構造のコンタクトプラグ19A〜19Dにより、それぞれ充填しており、前記層間絶縁膜18上には、前記コンタクトプラグにコンタクトする配線パターンが形成されている。
特に最近では、FeRAMで使われる強誘電体キャパシタの上部電極として、IrOxやSrRuOxなどの導電性酸化物が使われることが多い。このような導電性酸化物は、酸化物よりなる強誘電体膜と化学的および結晶学的性質が類似しており、強誘電体膜の電気的特性を最適化するのに好都合である。
図1のFeRAM10では、前記コンタクトプラグ19A〜19Dはスパッタリング法により形成される。しかし、スパッタリング法では半導体装置が微細化された場合、コンタクトホール18A〜18Dにおけるステップカバレッジが不良になりやすく、これに伴って歩留りおよび信頼性に問題が生じる。
一般の半導体装置では、かかるコンタクトプラグはW層をCVD法により堆積し、さらに絶縁膜上のW層をCMP法により除去することにより形成されることが多い。CVD法を使うことにより、アスペクト比の大きなコンタクトホールであっても、Wプラグにより確実に充填することが可能である。
しかし、FeRAMのような強誘電体膜を有する半導体装置においては、W層をCVD法により堆積しようとすると、堆積時の雰囲気中に含まれるH2が強誘電体膜に作用し、これを還元してしまう問題が生じる。強誘電体膜が還元されてしまうと、所望のヒステリシスを特徴とする電気特性は失われてしまう。
一方、この問題を回避しようとして拡散領域へのWプラグを先に形成し、その後で強誘電体キャパシタへのコンタクトプラグを形成することが考えられる。
例えば図1のFeRAM10においてコンタクトホール18Aおよび18Bを先に形成し、これをWプラグ19A,19Bにより充填した後でコンタクトホール18C,18Dを形成することが考えられる。このような工程によれば、Wプラグ19A,19Bの形成工程においては、強誘電体膜16は層間絶縁膜18により封止されており、強誘電体膜の還元の問題を回避することができる。
しかし、このような方法では、後から強誘電体キャパシタにコンタクトホール18Cおよび18Dをドライエッチング法により形成する必要があり、このようなドライエッチングに伴って、特に上部電極17を導電性酸化膜により形成している場合、上部電極17およびその下の強誘電体膜16が部分的に還元されてしまい、酸素欠損が発生する問題が生じる。
このため、このように後からコンタクトホール18Cおよび18Dを形成する工程では、酸素欠損を補償する酸素雰囲気中での熱処理が不可欠であるが、酸素雰囲気中において熱処理を行うと、先に形成されていたWプラグ19A,19Bが酸化してしまい、コンタクト抵抗が増大する問題が生じてしまう。
そこで、本発明は上記の課題を解決した新規で有用な半導体装置およびその製造方法を提供することを概括的課題とする。
本発明のより具体的な課題は、強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法において、強誘電体キャパシタ中の強誘電体膜の還元を抑制しつつ、またW等の導体コンタクトプラグの酸化を生じることなく、強誘電体キャパシタの上部電極にコンタクトするコンタクトプラグをCVD法により形成できる製造方法、およびかかる製造方法により形成された半導体装置を提供することにある。
本発明はまた上記の課題を、半導体基板と、前記半導体基板上に形成され、前記半導体基板中に形成された拡散領域を含むトランジスタと、前記半導体基板上に形成され、下部電極と強誘電体膜と上部電極とを順次積層した構造の強誘電体キャパシタとを有する半導体装置の製造方法であって、(a)前記半導体基板上に、前記強誘電体キャパシタを覆うように絶縁膜を形成し、次いでN2プラズマ又はN2Oプラズマを用いて該絶縁膜を脱水する工程と、(b)前記絶縁膜中に、前記上部電極および前記下部電極を露出するように、第1および第2のコンタクトホールをそれぞれ形成する工程と、(c)前記強誘電体キャパシタを酸化雰囲気中において熱処理する工程と、(d)前記絶縁膜中に、前記拡散領域を露出するように第3のコンタクトホールを形成する工程と、(e)前記絶縁膜上に、前記第1〜第3のコンタクトホールを含むように、第1の導電性窒化膜を形成する工程と、(f)前記第1の導電性窒化膜上に導電層を、前記導電層が前記第1〜第3のコンタクトホールを充填するようにCVD法により形成する工程とを有し、前記工程(c)と工程(d)との間に、(c1)前記絶縁膜上に、前記第1および第2のコンタクトホールを含むように、第2の導電性窒化膜を、前記第1のコンタクトホールにおいて、前記露出された上部電極と直接にコンタクトするように、また前記第2のコンタクトホールにおいて、前記露出された下部電極と直接にコンタクトするように堆積する工程と、(c2)前記第2の導電性窒化膜を、前記第1および第2のコンタクトホールを含む領域を除いて除去する工程とをさらに設けたことを特徴とする半導体装置の製造方法により、解決する。
[作用]
本発明の発明者は本発明の基礎となる研究において、導電性窒化膜が有効な水素バリアとして機能することを見出した。そこで本発明は、上記の発見に鑑み、強誘電体キャパシタの上下電極を露出するコンタクトホールに、コンタクトホール形成に伴う酸化雰囲気中での熱処理の後、導電性窒化膜を形成することを提案する。本発明によれば、このようにコンタクトホールに導電性窒化膜を形成しておくことにより、以後の水素雰囲気を使うCVD工程などの処理の際に、水素雰囲気が前記コンタクトホールを解して強誘電体キャパシタに作用し、その電気特性を劣化させる問題を回避できる。このため、前記コンタクトホールあるいは拡散領域を露出するコンタクトホールを充填する低抵抗金属プラグを、ステップカバレッジの優れたCVD法により形成することが可能になり、半導体装置を、特性の劣化を招くことなく微細化することが可能になる。
本発明によれば、微細な強誘電体キャパシタを有する半導体装置において、強誘電体キャパシタを上部電極にコンタクトホールを介してコンタクトするように形成された導電性窒化膜により覆っておくことにより、後処理工程で使われる水素雰囲気の強誘電体キャパシタ中への侵入が阻止される。このため微細なコンタクトホールをCVD法により形成されたW膜により充填し、Wプラグを形成することが可能になる。Wプラグを形成しても、強誘電体キャパシタに劣化は生じないため、Wプラグ形成後に酸化雰囲気で熱処理を行う必要はなく、Wプラグの酸化によるコンタクト抵抗の増大の問題も生じない。
[第1実施例]
図2は、本発明の第1実施例によるFeRAM20の構成を示す。
図2を参照するに、FeRAM20はフィールド絶縁膜22により画成されたp型ウェル21Aとn型ウェル21Bとを有するp型あるいはn型のSi基板21上に形成されており、前記p型ウェル21A上にはポリサイド構造のゲート電極24Aが、ゲート絶縁膜23Aを介して形成されている。また前記n型ウェル21B上には、ポリサイド構造のゲート電極24Bがゲート絶縁膜23Bを介して形成されている。さらに前記p型ウェル21A中には、前記ゲート電極24Aの両側にn型拡散領域21a,21bが形成されており、前記n型ウェル21B中には前記ゲート電極24Bの両側にp型拡散領域21c,21dが形成されている。前記ゲート電極24Aは活性領域の外ではフィールド酸化膜22上を延在し、FeRAMのワード線(WL)の一部を構成する。
前記ゲート電極24A,24Bの各々は側壁絶縁膜を有し、前記Si基板21上に前記フィールド絶縁膜22を覆うようにCVD法により形成された厚さが約200nmのSiONカバー膜25により覆われている。
前記カバー膜25は、さらにTEOSガスを原料としたCVD法により形成された厚さが約1μmのSiO2層間絶縁膜26により覆われており、前記層間絶縁膜26の表面はCMP法により平坦化されている。
さらに前記層間絶縁膜26の平坦化表面上には厚さが10〜30nm、好ましくは約20nmのTi膜と、厚さが100〜300nm、好ましくは約175nmのPt膜とを順次積層した構造の下部電極27と、厚さが100〜300nm、好ましくは約240nmのPZT((Pb(Zr,Ti)O3)あるいはPZLT((Pb,La)(Zr,Ti)O3)よりなる強誘電体キャパシタ絶縁膜28と、前記強誘電体キャパシタ絶縁膜28上に形成された厚さが100〜300nm、好ましくは約200nmのIrOxよりなる上部電極29とを順次積層した構成の強誘電体キャパシタが形成されている。前記Ti膜およびPt膜は、典型的にはスパッタリングにより形成され、一方、前記強誘電体キャパシタ絶縁膜28は、典型的にはスパッタリングの後、酸素雰囲気中、725°Cで20秒間、急速熱処理を行うことにより結晶化される。前記強誘電体膜28は、CaとSrとを添加されているのが好ましく、スパッタリング以外にも、スピンオン法、ゾルゲル法、MOD(metal organic deposition)法、あるいはMOCVD法により形成することができる。また、前記強誘電体キャパシタ絶縁膜28としては、PZTあるいはPLZT膜以外にも、SBT(SrBi2(Ta,Nb)29)膜,BTO(Bi4Ti212)膜などを使うことが可能である。また、前記強誘電体キャパシタ絶縁膜28の代わりにBST((Ba,Sr)TiO3)膜やSTO(SrTiO3)膜などの高誘電体膜を使うことにより、DRAMを形成することも可能である。また、前記上部電極29を構成するIrOx膜は、典型的にはスパッタリングにより形成される。なお、前記上部電極29としては、IrOx膜の代わりにPt膜やSRO(SrRuO3)膜を使うことも可能である。
このようにして形成された強誘電体キャパシタは、常温下におけるスパッタリング法により形成された厚さが約50nmのAl23よりなるエンキャップ層330Aにより覆われており、さらに前記エンキャップ層330Aは、前記層間絶縁膜26上にスパッタリンクにより約20nmの厚さに形成された別のAl23エンキャップ層330により覆われている。
前記エンキャップ層330上には、SiO2層間絶縁膜30がSiH4、あるいはSi26,Si38,Si23Clなどのポリシラン化合物、あるいはSiF4あるいはTEOSを原料としたCVD法、好ましくはプラズマCVD法により、前記上部電極29から上で約400nmの厚さになるように形成されており、前記層間絶縁膜30中には前記上部電極29および下部電極27をそれぞれ露出するコンタクトホール30A,30Bが、また前記層間絶縁膜26中に延在し、それぞれ前記拡散領域21a,21b,21cおよび21dを露出するコンタクトホール30C,30D,30Eおよび30Fが形成されている。また、前記層間絶縁膜30中には、前記素子分離膜22上に形成されたワード線パターンWLを露出するコンタクトホール30Gが形成されている。
本実施例では、前記コンタクトホール30Aおよび30Bの各々において、それぞれのコンタクトホール内壁面に直接に接するように、また露出された上部電極29あるいは下部電極27の表面と直接に接するように、TiNなどの導電性窒化物よりなる密着膜31Aあるいは31Bが約50nmの厚さに形成され、前記コンタクトホール30Aにおいては前記TiN密着膜31A上に、Wよりなる導体プラグ32Aが、また前記コンタクトホール30Bにおいては前記TiN密着膜31B上に、Wよりなる導体プラグ32Bが、WF6,ArおよびH2の混合ガスを使ったCVD法により形成されている
本実施例では同様に、前記コンタクトホール30C〜30Gのそれぞれの内壁面上にTiN密着層31C〜31Gが形成されており、前記TiN密着層31C〜31Gの各々の上には、それぞれのコンタクトホールを充填するように、Wプラグ32C〜32Gが形成されている。
さらに前記層間絶縁膜30上には、前記Wプラグ32A〜32Gの各々に対応して、Alよりなる配線パターン33A〜33Fが形成されており、前記配線パターン33A〜33Fは、プラズマCVD法により形成されたSiO2膜よりなる次の層間絶縁膜34により覆われている。前記層間絶縁膜30と同様に、層間絶縁膜34はSiH4、あるいはSi26やSi38、Si23Clなどよりなるポリシラン化合物、あるいはTEOSを原料として形成することができる。
さらに前記層間絶縁膜34上にはSiO2よりなる保護絶縁膜35を、プラズマCVD法により、100nm以上の厚さに形成する。このようにして形成された保護絶縁膜35は、層間絶縁膜34の形成に続く平坦化工程(CMP)により露出されたスリット(空洞)を覆う。
さらに前記保護絶縁膜35中には前記層間絶縁膜34を貫通して、前記配線パターン33Aおよび33Fを露出するコンタクトホール35A,35Bがそれぞれ形成され、前記コンタクトホール35A,35Bの内壁面上には、TiN密着層36A,36Bをそれぞれ介してWプラグ37A,37Bが形成されている。
さらに前記保護絶縁膜35上には、前記Wプラグ37A,37BとコンタクトするAlあるいはAl合金よりなる配線パターン38A,38Bが形成される。その際、前記配線パターン38Aあるいは38Bと前記保護絶縁膜35との間には、前記コンタクトホール35A,35Bの内壁面を覆うTiN密着膜36A,36Bが延在する。
さらに前記配線パターン38A,38Bは、前記層間絶縁膜30あるいは34と同様にして形成された層間絶縁膜39により覆われ、さらに前記保護絶縁膜35と同様な保護絶縁膜40により覆われた後、前記保護絶縁膜40上にビット線(BL)パターンを含む配線パターン41A〜41Eが形成される。
本発明の発明者は、本発明の基礎となる実験において、前記コンタクトホール30A,30BにWプラグ32A,32Bをそれぞれ形成する際に、前記コンタクトホール30A,30Bの内壁面および底面を連続的にTiN膜31Aおよび31Bにより覆っておくことにより、Wプラグ32A,32Bを、WF6,ArおよびH2の混合ガスを使ったCVD法により形成する場合に、水素の上部電極29および強誘電体膜28への侵入が効果的に抑制され、強誘電体膜28の電気特性の劣化が効果的に抑制されるのを見出した。一方、このようなコンタクトホールの内壁面および底面を覆う密着膜として従来から使われているTi膜とTiN膜とを積層した構造の膜を使うと、特に上部電極29を露出するコンタクトホール30Aにおいて、コンタクト抵抗が著しく上昇する現象を発見した。これを以下の表1に示す。
Figure 0004567026
表1を参照するに、厚さが20nmのTi膜と厚さが50nmのTiN膜とを積層した構造の密着膜では、拡散領域21a,21bを露出するコンタクトホール30Cあるいは30Dではコンタクト抵抗は7.7Ω/ビアであったのに対し、上部電極29を露出するコンタクトホール30Aではコンタクト抵抗は61.1Ω/ビアに増大することがわかる。
これに対し、厚さが50nmのTiN膜を使った場合には、いずれのコンタクトホールでも、コンタクト抵抗は8.0〜8.3Ω/ビアであり、コンタクトホール30Aにおけるコンタクト抵抗の増大は見られない。
これは、おそらくTi膜とTiN膜の積層膜を使った場合、IrOx上部電極29とコンタクトするTi膜との間に
Ti+IrOx→TiOx+Ir
の反応が起こり、形成されたTiOx膜がコンタクト抵抗を増大させているものと考えられる。これに対し、TiN膜のみを密着膜に使った場合には、このような反応は起こらず、従ってコンタクト抵抗の増大も生じない。
TiN膜は、一般にはTiNxで表される組成を有し、理想的にはTi34で表される化学量論組成を有する。従って、前記TiN密着膜の組成が前記化学量論組成に近ければ近いほど、コンタクト抵抗増大の抑制効果が顕著に表れると考えられる。また、前記TiN密着膜の使用に伴うコンタクト抵抗増大の抑制効果は、前記上部電極29がIrOx膜である場合に限定されるものではなく、SrRuOx膜などの導電性酸化膜の場合にも有効であると考えられる。

[第2実施例]
次に図2のFeRAMの製造工程を、本発明の第2実施例として、図3(A)〜図6(I)を参照しながら説明する。図中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図3(A)を参照するに、拡散領域21a〜21dを形成されポリサイドゲート電極24A,24Bを担持するSi基板21上には、前記ゲート電極24A,24Bを覆うようにSiO2層間絶縁膜26がTEOSを原料としたプラズマCVD法により約1μmの厚さに形成されている。さらに前記層間絶縁膜26をCMP法により平坦化した後、Ti膜とPt膜とを順次、それぞれ20nmおよび175nmの厚さに堆積し、その上にスパッタリングにより、先にも説明したように好ましくはCaとSrとを添加されたPLZTなどの強誘電体膜を240nmの厚さに形成する。このようにして形成されたPLZT膜は、酸素雰囲気中、725°Cにて20秒間、125°C/秒の昇温速度の急速熱処理工程により結晶化される。
さらに強誘電体膜の結晶化の後、前記強誘電体膜上にIrOx膜をスパッタリング法により、200nmの厚さに形成する。
このようにして形成されたIrOxをレジストプロセスによりパターニングすることにより、前記上部電極29が形成される。前記レジストプロセスの後、前記強誘電体膜は、再び酸素雰囲気中、650°Cで60分間熱処理され、IrOx膜のスパッタリング工程およびパターニング工程の際に強誘電体膜中に導入された欠陥が補償される。
次に、前記上部電極29を含むようにレジストパターンを形成し、かかるレジストパターンをマスクに前記強誘電体膜をパターニングし、前記強誘電体キャパシタ絶縁膜膜28を形成する。前記強誘電体キャパシタ絶縁膜28の形成の後、さらに窒素雰囲気中において熱処理を行うことにより、前記層間絶縁膜26中の脱水を行う。
さらに前記Pt/Ti層上に、前記強誘電体キャパシタ絶縁膜28および上部電極29を覆うようにAl23膜を常温でスパッタリングすることにより、前記強誘電体キャパシタ絶縁膜28をH2から保護するエンキャップ層330Aを形成する。前記Al23膜の代わりに、エンキャップ層330AとしてPZT膜、PLZT膜あるいはTiOx膜を堆積することも可能である。エンキャップ層330Aの形成後、酸素雰囲気中、550°Cで60分間の熱処理を行い、強エンキャップ層330Aの膜質を向上させる。
さらにこのようにして形成されたエンキャップ層330A上にレジストパターンを形成し、かかるレジストパターンをマスクに前記Pt/Ti層をパターニングし、下部電極27を形成する。
さらに前記下部電極27のパターニングの際に使ったレジストパターンを除去し、350°Cにて30分間熱処理し、さらに前記層間絶縁膜26上にAl23膜をスパッタリングすることにより、エンキャップ層330を、エンキャップ層330がその下のエンキャップ層330Aを覆うように形成する。
さらに図3(A)の工程では、前記エンキャップ層330の形成の後、酸素雰囲気中、650°Cで30分間の熱処理を行い、強誘電体キャパシタ絶縁膜28中に導入されたダメージを解消する。さらに前記エンキャップ層330上に層間絶縁膜30を、先にも説明したように、SiH4、あるいはSi26,Si38やSi23Cl等のポリシラン化合物、あるいはSiF4を原料としたプラズマCVD法により、約1200nmの厚さに形成する。前記層間絶縁膜30は、TEOSを原料として形成することも可能である。また、プラズマCVD法の他に、熱励起CVD法やレーザ励起CVD法を使うこともできる。前記層間絶縁膜30は、形成された後、CMP法により、上部電極29の表面から測った厚さが約400nmになるまで研磨され、平坦化される。
次に図3(B)の工程において前記層間絶縁膜30の脱水処理を、N2プラズマあるいはN2Oプラズマを使って行った後、CHF3およびCF4とArの混合ガスを使ったレジストプロセスにより、前記層間絶縁膜30中に、前記エンキャップ層330および330Aを貫通して、それぞれ前記上部電極29および下部電極27を露出するようにコンタクトホール30Aおよび30Bを形成する。
さらに図3(B)の工程では、このようにして形成された構造を酸素雰囲気中、550°Cで60分間熱処理し、コンタクトホール30Aおよび30Bの形成に伴って生じる強誘電体キャパシタ絶縁膜28の膜質劣化を回復させる。
次に図4(C)の工程において図3(B)の構造上にコンタクトホール30C〜30Fに対応する開口部を有するレジストパターンRを形成し、前記レジストパターンRをマスクに前記層間絶縁膜30および26を、間に介在するエンキャップ層330も含めてパターニングし、拡散領域21a〜21dをそれぞれ露出するコンタクトホール30C〜30Fを形成する。図4(C)および以下の説明では、図2に示したコンタクトホール30Gの形成は、簡単のため省略して示している。
次に図4(D)の工程において前記レジストパターンRを除去し、Arプラズマエッチングによる前処理を行った後、前記層間絶縁膜30上にTiN膜31をスパッタリングにより、約50nmの厚さに、前記TiN膜31が前記コンタクトホール31Aの内壁面および底面、また前記コンタクトホール31Bの内壁面および底面を連続して覆うように形成する。このようにして形成されたTiN膜31は、前記コンタクトホール31Aの底面において前記上部電極29の露出部にコンタクトし、また前記コンタクトホール31Bの底面において前記下部電極27の露出部にコンタクトする。また前記TiN膜31は、コンタクトホール30C〜30Fにおいて、露出された拡散領域21a〜21dとコンタクトする。
次に図5(E)の工程において、図4(D)の構造上にWF6とArおよびH2を使ったCVD法により、W層32を前記TiN膜31上に、前記コンタクトホール30C〜30Fの各々を充填するように堆積する。
図5(E)の工程では、W層のCVD工程においてH2が使われるが、図5(E)の構造では強誘電体膜28を含む強誘電体キャパシタ全体がTiN膜31により連続的に覆われているため、H2が強誘電体膜28に到達することはなく、還元による強誘電体キャパシタの特性劣化の問題が回避される。
次に図5(F)の工程において、前記層間絶縁膜30上のW層32をCMP法により研磨・除去し、その結果、コンタクトホール30A〜30F内に残留したW層部分により、Wプラグ32A〜32Fがそれぞれ形成される。また、かかるCMP工程の結果、前記TiN膜31も平坦化され、各々のコンタクトホール30A〜30Fに対応してTiNパターン31A〜31Fが形成される。
このようにして形成されたWプラグ32A〜32Fのうち、Wプラグ32AはIrOxよりなる上部電極29とTiNパターン31Aを介してコンタクトするが、先にも表1で説明したように、TiNパターン31AはIrOxなどの導電性酸化物と反応することがなく、このためコンタクト抵抗の増大は生じない。
次に図5(G)の工程において、前記層間絶縁膜30に対してN2プラズマによる脱水処理および膜質改善処理を行い、さらにRFエッチングにより各々のコンタクトプラグ32A〜32Fの表面をクリーニングした後、スパッタリング法により、前記層間絶縁膜30上に厚さが50nmのTiN膜と厚さが500nmのAl−Cu合金膜と厚さが5nmのTi膜と厚さが100nmのTiN膜とを積層した構造の導電層33を形成する。
さらに図6(H)の工程で、このようにして形成された導電層33をパターニングして配線パターン33A〜33Eを、前記コンタクトプラグ32A〜32Fに対応して形成する。
さらに図6(I)の工程では図6(H)の構造上に、スパッタリングにより、Al2O3などよりなるカバー膜33aを形成する。
さらに図6(I)の構造上に次の層間絶縁膜を形成し、図5(G)〜図6(I)の工程を繰り返すことにより、上層の配線層を形成することが可能になる。
本実施例では、W層32が形成されてから後は、酸素雰囲気中での熱処理工程が行われることはなく、従ってWプラグ32A〜32Fの酸化によるコンタクト抵抗の増大の問題は生じない。

[第3実施例]
図7(A)〜(C)は、本発明の第3実施例によるFeRAMの製造方法を示す。ただし、図中、対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
本実施例は先の実施例の一変形例となっており、図7(A)の工程は、図5(E)の工程に引き続いて行われる。
本実施例では、図7(A)の工程において、前記層間絶縁膜30上のTiN膜31を覆うW層31を、ドライエッチングを使ったエッチバックにより、選択的に除去する。図7(A)の工程では、前記TiN膜31は前記層間絶縁膜30上に、連続して延在する状態で残されるため、前記強誘電体キャパシタはTiN膜31により覆われており、かかるエッチバック工程を行っても強誘電体キャパシタ中の強誘電体膜28が劣化することはない。
さらに図7(B)の工程において、図7(A)の構造上に導電層33を、Al−Cu合金膜とTi膜とTiN膜とをそれぞれ500nm,5nmおよび100nmの厚さに堆積することにより形成し、図7(C)の工程において、前記導電層33をパターニングすることにより、配線パターン33A〜33Eを形成する。前記配線パターン33A〜33Eのパターンに伴い、図7(C)の工程では前記TiN膜31もパターニングされ、TiNパターン31A〜31Eが前記配線パターン33A〜33Eに対応して形成される。
本実施例においても、強誘電体キャパシタがH2を阻止するTiN膜により覆われているため、Wプラグ32A〜32Fの形成後に劣化が生じることがない。また酸化雰囲気中での熱処理が行われることがなく、コンタクトプラグ抵抗が増大する問題も生じない。

[第4実施例]
図8(A)〜図11(I)は、本発明の第4実施例によるFeRAMの製造方法を示す。ただし図中、先に説明した部分と同一の部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図8(A),(B)は先の図3(A),(B)の工程に対応し、層間絶縁膜26上に形成された強誘電体キャパシタを層間絶縁膜30により覆い、上部電極29および下部電極27を露出するコンタクトホール30A,30Bを形成した後、酸素雰囲気中での熱処理により、強誘電体膜28の膜質劣化を補償する。
次に図9(C)の工程において図8(B)の構造上にTiN膜31をスパッタリングにより前記層間絶縁膜30を連続的に覆うように形成し、図9(D)の工程において前記TiN膜31をパターニングし、前記強誘電体キャパシタ上にTiNパターン31aを形成する。
さらに図9(E)の工程において前記層間絶縁膜30中にそれぞれ拡散領域21a〜21dを露出するコンタクトホール30C〜30Fを形成し、図10(F)の工程において図9(E)の構造上に前記コンタクトホール30C〜30Fを覆うように、また前記TiNパターン31aを覆うように厚さが20nmのTi膜と厚さが50nmのTiN膜とを順次積層したTi/TiN膜31bをスパッタリング法により、約70nm(=20+50nm)の厚さに形成する。
さらに図10(G)の工程において図10(F)のTi/TiN膜31b上にW層32をCVD法により、前記コンタクトホール30A〜30Fを充填するように形成し、図11(H)の工程においてCMP法により前記層間絶縁膜30上のW層32を除去することにより、前記コンタクトホール30A〜30Fに対応してWプラグ32A〜32Fが形成される。その結果、前記Wプラグ32Aあるいは32Bは、TiN膜とTi膜とTiN膜とW膜とを順次積層した層構造を有する。
一方、前記コンタクトホール30C〜30Fには、内壁面および底面にコンタクトするようにTi/TiNパターン31C'〜31F'が形成され、前記Wプラグ32C〜32Fは対応する拡散領域21aから21dにかかるTi/TiNパターンを介してコンタクトする。すなわち、コンタクトホール30C〜30Fにおいては、コンタクトプラグはTi/TiN膜とW膜を積層した構造を有する。
このように、コンタクトホール30C〜30FにTiパターン31A'〜31F'を形成することにより、コンタクトプラグ32C〜32Fの密着性が向上し、また表1よりわかるように多少コンタクト抵抗が低減される。
本実施例においても、W層32が形成された以降、酸素雰囲気中での熱処理がなされることはなく、Wプラグの酸化によるコンタクト抵抗の増大の問題は生じない。
なお、図9(D)の工程では、前記TiN膜31を、図9(E)の工程においてコンタクトホール30C〜30Fをプラズマクリーニングする際に、プラズマ形成が容易になるようにパターニングしているが、このようなプラズマクリーニングが必要でない場合、あるいはクリーニングを別の方法で行う場合には、かかるTiN膜31のパターニングは不必要である。この場合には、図10(F),(G)に対応して、図12(A),(B)に示す構造が得られる。この場合でも、W層32をCMP法により層間絶縁膜30上から除去した場合には、図11(H)と同じ構造が得られる。
以上、本発明を好ましい実施例について説明したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
(付記1)
半導体基板と、
前記半導体基板上に形成され、前記半導体基板中に形成された拡散領域を含むトランジスタと、
前記半導体基板上に形成され、下部電極と強誘電体膜と上部電極とを順次積層した構造のキャパシタと、
前記半導体基板上に前記キャパシタを覆うように形成された絶縁膜と、
絶縁膜に、前記キャパシタの上部電極を露出するように形成された第1のコンタクトホールと、
絶縁膜に、前記拡散領域を露出するように形成された第2のコンタクトホールと、
前記第1のコンタクトホール中に形成された第1の導電プラグと、
前記第2のコンタクトホール中に形成された第2の導電プラグとよりなり、
前記第1の導電プラグと前記上部電極との間には導電性窒化膜が、前記第1のコンタクトホール内壁および前記上部電極表面に接するように形成されていることを特徴とする半導体装置。
(付記2)
前記第2のコンタクトホールには、前記第2の導電プラグと前記拡散領域との間に、前記第2のコンタクトホール内壁および前記拡散領域に接するように、別の導電性窒化膜が形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
(付記3)
前記導電性窒化膜および前記別の導電性窒化膜は、実質的に同一の組成を有することを特徴とする付記2記載の半導体装置。
(付記4)
前記第2のコンタクトホールには、前記第2の導電プラグと前記拡散領域との間に、前記第2のコンタクトホール内壁および前記拡散領域に接するように金属膜が形成されており、前記金属膜上には別の導電性窒化膜が形成されていることを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記5)
さらに、前記第1のコンタクトホール中には、前記導電性窒化膜と前記第1の導電プラグとの間に、前記金属膜と同一組成の金属膜と、前記別の導電性窒化膜と同一組成の導電性窒化膜とを積層した構造が介在することを特徴とする付記4記載の半導体装置。
(付記6)
さらに前記第2の絶縁膜上には導電パターンが形成されており、前記導電パターンと前記第2の絶縁膜との間には、前記導電性窒化膜と実質的に同じ組成の導電性窒化膜が介在することを特徴とする付記1〜6のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記7)
前記第1および第2の導電プラグは、Wを含むことを特徴とする付記1〜6のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記8)
前記導電性窒化膜および前記別の導電性窒化膜は、窒化チタン膜よりなることを特徴とする付記1〜7のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記9)
前記上部電極は、導電性酸化物よりなることを特徴とする付記1〜8のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記10)
さらに前記絶縁膜中に前記下部電極を露出するように形成された第3のコンタクトホールと、前記第3のコンタクトホール中に形成された第3の導電プラグとを含み、前記第3のコンタクトホール中には、前記下部電極と前記第3の導電プラグとの間に、前記第3のコンタクトホール内壁および前記下部電極に接するように、前記導電性窒化膜と同一組成の導電性窒化膜が設けられたことを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記11)
半導体基板と、前記半導体基板上に形成され、前記半導体基板中に形成された拡散領域を含むトランジスタと、前記半導体基板上に形成され、下部電極と強誘電体膜と上部電極とを順次積層した構造の強誘電体キャパシタとを有する半導体装置の製造方法であって、
(a)前記半導体基板上に、前記強誘電体キャパシタを覆うように絶縁膜を形成する工程と、
(b)前記絶縁膜中に、前記上部電極および前記下部電極を露出するように、第1および第2のコンタクトホールをそれぞれ形成する工程と、
(c)前記強誘電体キャパシタを酸化雰囲気中において熱処理する工程と、
(d)前記絶縁膜中に、前記拡散領域を露出するように第3のコンタクトホールを形成する工程と、
(e)前記絶縁膜上に、前記第1〜第3のコンタクトホールを含むように、第1の導電性窒化膜を形成する工程と、
(f)前記第1の導電性窒化膜上に導電層を、前記導電層が前記第1〜第3のコンタクトホールを充填するように形成する工程とを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記12)
前記第1の導電性窒化膜は、前記第1のコンタクトホールにおいて、前記露出された上部電極と直接にコンタクトするように、また前記第2のコンタクトホールにおいて、前記露出された下部電極と直接にコンタクトするように、また前記第3のコンタクトホールにおいて、前記拡散領域と直接にコンタクトするように形成されることを特徴とする付記11記載の半導体装置の製造方法。
(付記13)
前記工程(c)と工程(d)との間に、
(c1)前記絶縁膜上に、前記第1および第2のコンタクトホールを含むように第2の導電性窒化膜を、前記第2の導電性窒化膜が、前記第1のコンタクトホールにおいて、前記露出された上部電極と直接にコンタクトするように、また前記第2のコンタクトホールにおいて、前記露出された下部電極と直接にコンタクトするように堆積する工程と、
(c2)前記第2の導電性窒化膜を、前記第1および第2のコンタクトホールを含む領域を除いて、除去する工程とを設けたことを特徴とする付記12記載の半導体装置の製造方法。
(付記14)
前記絶縁膜上に、前記第1〜第3のコンタクトホールを含むように、金属膜と別の導電性窒化膜とを順次堆積する工程をさらに含むことを特徴とする付記12または13記載の半導体装置の製造方法。
(付記15)
さらに前記導電層および導電性窒化膜を、前記絶縁膜の表面から除去する工程とを含むことを特徴とする付記11〜14記載の半導体装置の製造方法。
(付記16)
前記導電層および導電性窒化膜を除去する工程は、化学機械研磨法により実行されることを特徴とする付記15記載の半導体装置の製造方法。
(付記17)
前記導電層および導電性窒化膜を除去する工程は、ドライエッチングによることを特徴とする付記15記載の半導体装置の製造方法。
(付記18)
前記導電性窒化膜の除去工程は、前記導電性窒化膜上に形成された導体パターンを自己整合マスクとしてドライエッチングにより実行されることを特徴とする付記17記載の半導体装置の製造方法。
(付記19)
前記導電層を堆積する工程は、CVD法により行われることを特徴とする付記11〜18のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
(付記20)
前記導電性窒化膜を堆積する工程は、スパッタリング法により行われることを特徴とする請求項11〜19のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
従来のFeRAMの構成を示す図である。 本発明の第1実施例によるFeRAMの構成を示す図である。 (A),(B)は、本発明の第2実施例によるFeRAMの製造工程を示す図(その1)である。 (C),(D)は、本発明の第2実施例によるFeRAMの製造工程を示す図(その2)である。 (E)〜(G)は、本発明の第2実施例によるFeRAMの製造工程を示す図(その3)である。 (H),(I)は、本発明の第2実施例によるFeRAMの製造工程を示す図(その4)である。 (A)〜(C)は、本発明の第3実施例によるFeRAMの製造工程を示す図である。 (A)〜(B)は、本発明の第4実施例によるFeRAMの製造工程を示す図(その1)である。 (C)〜(E)は、本発明の第4実施例によるFeRAMの製造工程を示す図(その2)である。 (F),(G)は、本発明の第4実施例によるFeRAMの製造工程を示す図(その3)である。 (H)は、本発明の第4実施例によるFeRAMの製造工程を示す図(その4)である。 (A),(B)は、本発明の第4実施例の一変形例を示す図である。
符号の説明
21 基板
21A,21B ウェル
21a〜21d 拡散領域
22 素子分離膜
23A,23B ゲート絶縁膜
24A,24B ゲート電極
25 SiON膜
26,30,34 層間絶縁膜
27 下部電極
28 強誘電体キャパシタ絶縁膜
29 上部電極
30A〜30G コンタクトホール
31 TiN膜
31A〜31G TiNパターン
32 W層
32A〜32G Wプラグ
33A〜33F,38A,38B,41A〜41E 配線パターン
33a Al23保護膜
35,40 保護膜
31C'〜31F',36A,36B Ti/TiN密着層
330,330A エンキャップ層

Claims (5)

  1. 半導体基板と、前記半導体基板上に形成され、前記半導体基板中に形成された拡散領域を含むトランジスタと、前記半導体基板上に形成され、下部電極と強誘電体膜と上部電極とを順次積層した構造の強誘電体キャパシタとを有する半導体装置の製造方法であって、
    (a)前記半導体基板上に、前記強誘電体キャパシタを覆うように絶縁膜を形成し、次いでN2プラズマ又はN2Oプラズマを用いて該絶縁膜を脱水する工程と、
    (b)前記絶縁膜中に、前記上部電極および前記下部電極を露出するように、第1および第2のコンタクトホールをそれぞれ形成する工程と、
    (c)前記強誘電体キャパシタを酸化雰囲気中において熱処理する工程と、
    (d)前記絶縁膜中に、前記拡散領域を露出するように第3のコンタクトホールを形成する工程と、
    (e)前記絶縁膜上に、前記第1〜第3のコンタクトホールを含むように、第1の導電性窒化膜を形成する工程と、
    (f)前記第1の導電性窒化膜上に導電層を、前記導電層が前記第1〜第3のコンタクトホールを充填するようにCVD法により形成する工程とを有し、
    前記工程(c)と工程(d)との間に、
    (c1)前記絶縁膜上に、前記第1および第2のコンタクトホールを含むように、第2の導電性窒化膜を、前記第1のコンタクトホールにおいて、前記露出された上部電極と直接にコンタクトするように、また前記第2のコンタクトホールにおいて、前記露出された下部電極と直接にコンタクトするように堆積する工程と、
    (c2)前記第2の導電性窒化膜を、前記第1および第2のコンタクトホールを含む領域を除いて除去する工程とをさらに設けたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1の導電性窒化膜は、前記第1のコンタクトホールにおいて、前記露出された上部電極と前記第2の導電性窒化膜を介してコンタクトするように、また前記第2のコンタクトホールにおいて、前記露出された下部電極と前記第2の導電性窒化膜を介してコンタクトするように、また前記第3のコンタクトホールにおいて、前記拡散領域と直接にコンタクトするように形成されることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記工程(e)では、前記絶縁膜上に、前記第1〜第3のコンタクトホールを含むように、前記第1の導電性窒化膜の下に金属膜を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. さらに前記導電層および前記第1の導電性窒化膜を前記絶縁膜の表面からCMP法による平坦化処理により除去する工程とを含むことを特徴とする請求項1〜3のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記CMP法による平坦化処理後、前記絶縁膜に対して、N2プラズマを用いた処理を行うことを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。
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