JP2001110998A - 強誘電体キャパシタおよび強誘電体キャパシタを備えた半導体装置 - Google Patents
強誘電体キャパシタおよび強誘電体キャパシタを備えた半導体装置Info
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Abstract
いて、強誘電体膜中における欠陥の発生を抑制する。 【解決手段】 還元作用で形成される半導体素子部と酸
化雰囲気で形成される強誘電体キャパシタの間に形成さ
れる酸化防止膜を、Pbが通過できるような組成により
形成する。
Description
係り、特に強誘電体キャパシタ、およびかかる強誘電体
キャパシタを備えた半導体装置に関する。
れる不揮発性メモリとして、従来よりEPROMやフラ
ッシュメモリ等の、トンネル絶縁膜およびフローティン
グゲート電極を備えた半導体記憶装置が広く使われてい
る。特にフラッシュメモリはDRAMと類似した、一つ
のメモリセル中に単一のメモリセルトランジスタを備え
た簡単な構成を有し、大規模集積回路を構成するのに適
している。
あるいは消去が、かかるフローティングゲート電極へ
の、トンネル絶縁膜を介したホットエレクトロンの注入
によりなされるため、必然的に高い電圧が必要になる。
また大きな電界がトンネル絶縁膜に加わるため、トンネ
ル絶縁膜の劣化により、半導体記憶装置の寿命が制限さ
れてしまう。さらに、情報の書込みが前記ホットエレク
トロンの注入によりなされるため、書込みに時間がかか
る問題点を有している。また、フラッシュメモリではフ
ローティングゲート電極への電荷の注入量を制御するこ
とにより多値情報の記憶が可能であるが、一方でこのよ
うに多値記憶が可能であるということは、トンネル絶縁
膜の膜質の劣化に応じて電荷の注入量を適切に制御しな
いと、誤動作が生じる可能性があることでもある。
メモリ(以下、FeRAMと略記する)は強誘電体膜を
キャパシタ誘電体膜とした強誘電体キャパシタを備えて
おり、情報が前記強誘電体膜中に自発分極の形で記憶さ
れる。情報の書き換えあるいは消去は、前記自発分極を
反転させることにより行なわれる。かかる自発分極の反
転は電圧の印加のみで実現され、電流の注入は伴わない
ため、FeRAMでは非常に高速の書込みが可能であ
る。また、消費電力も少ない。さらに、強誘電体膜の分
極方向は正方向および負方向に限定されるため、フラッ
シュメモリにおけるようなトンネル絶縁膜の膜質劣化に
伴う過消去の問題は生じない。
セルの構成を示す回路図である。図1を参照するに、メ
モリセルは1ビットの情報を記憶するのに二つのトラン
スファゲートトランジスタT1 ,T2 と二つの強誘電体
キャパシタC1 ,C2 を使う、いわゆる2T/2C型の
構成を有し、一方のキャパシタに情報”0”を、他方の
キャパシタに情報”1”を記憶させる相補的動作を行な
う。
ことによりトランスファゲートトランジスタT1 ,T2
がターンオンされ、トランジスタT1 に接続されたビッ
ト線BITから情報”1”あるいは”0”が前記キャパ
シタC1 に、また相補ビット線/BITから情報”0”
あるいは”1”が、前記キャパシタC2 に、それぞれの
強誘電体キャパシタ絶縁膜の自発分極の形で書き込まれ
る。
選択することにより前記トランジスタT1 およびT2 を
ターンオンし、前記キャパシタC1 ,C2 の分極の結果
前記ビット線BITおよび/BITに現れる電圧差を、
センスアンプS/Aで検出る。一般に、前記強誘電体キ
ャパシタC1 ,C2 では、前記強誘電体キャパシタ絶縁
膜として、組成が(Pb,Zr)TiO3 で表されるP
ZT、あるいは組成が(Pb,Zr)(Ti,La)O
3 で表されるPLZT等のペロブスカイト型結晶構造を
有する強誘電体材料、あるいは組成がSrBi2 Ta2
O9 で表されるSBT、さらには組成がSrBi2 Ta
2 O9 で表されるSBTや、組成がBi 2 (Ta,N
b)2 O9 で表されるSBTN等のBi層状構造化合物
が使われる。これらの強誘電体材料は、通常ゾルゲル法
あるいはスパッタ法により、前記強誘電体キャパシタの
下側電極上にアモルファス相として形成され、その後熱
処理により結晶化される。かかる結晶化を行なわなけれ
ば、これらの強誘電体材料は所望の自発分極特性を示さ
ない。
電体キャパシタ絶縁膜中に生じる酸素欠損を補償するた
めに酸化雰囲気中で、通常は600°C以上の温度で行
なう必要があるが、このため前記強誘電体キャパシタの
上下電極は、一般に酸化に対して安定なPt等の貴金
属、あるいはIrO2 ,SrRuO3 ,La0.5 Sr0.
5 CoO3 等の導電性酸化物により形成されている。ま
た、上下電極の酸化を最小限の抑制するために、また既
に形成されている半導体装置への悪影響を最小化するた
めに、従来より前記酸化雰囲気中での結晶化熱処理は、
炉アニール装置やランプアニール装置を使った急速熱処
理(RTA)工程により行なわれている。典型的な例で
は、前記強誘電体キャパシタ絶縁膜には、700°Cで
60秒間の熱処理が加えられる。このように前記強誘電
体キャパシタ絶縁膜の結晶化熱処理工程にRTA法を採
用することにより、印加電圧により分極を制御できない
ような配向方向を有する巨大グレインが、前記強誘電体
キャパシタ絶縁膜中に形成されるのが抑止される。
ャパシタを備えた半導体記憶装置では、前記強誘電体キ
ャパシタの下側においてCMOS回路等を形成する半導
体装置との両立性を確保する必要がある。先にも説明し
たように、強誘電体キャパシタの形成の際には酸化雰囲
気中での熱処理が不可欠であるのに対し、半導体装置の
製造は還元雰囲気中での処理が不可欠である。
めに、先に還元反応を使う工程を済ませ、半導体装置が
形成された後で前記半導体装置を覆うように酸化防止膜
を形成し、その上に強誘電体キャパシタを形成するよう
にしている。さらに前記強誘電体キャパシタが形成され
た後は、多層配線工程を、可能な限り低温で、還元作用
を抑制して形成している。
シタの特性、特に工程劣化特性ないしインプリント耐性
を向上させるために、PZT等よりなる強誘電体キャパ
シタ絶縁膜にCaあるいはSrを添加することが行われ
ている。しかし、このようにCaあるいはSrを添加し
た強誘電体膜では、強誘電体膜中に欠陥が発生しやすい
ことが見出された。
発見した、かかる強誘電体膜中に発生する欠陥を示す
図、また図3は図2(A),(B)の試料の断面構造を
示す図である。図3を参照するに、CMOS構造12が
形成されたSi基板11上にはSiNよりなる酸化防止
膜13が形成され、さらに前記SiN膜13上にSiO
2 よりなる別の酸化防止膜14が形成される。ここで、
前記酸化防止膜13および酸化防止膜14は、前記CM
OS構造12中への酸素の侵入を阻止する。前記SiO
2 膜14上にはさらにTi/Pt構造を有する下側電極
15が形成され、前記下側電極15上にはCaおよびS
rを添加されたPLZTよりなる強誘電体キャパシタ絶
縁膜16が形成されている。
てO2 雰囲気中において725°Cで20秒間の結晶化
熱処理を行なった後の、前記PLZT膜16の表面の状
態を示す。ただし図2(B)は図2(A)の拡大図であ
る。図2(A),(B)を参照するに、前記PLZT膜
16の表面には放射状に広がるクラックが走っているの
が観察されるが、クラックの中心部は上方に盛り上がっ
ているのがわかる。これは、かかる欠陥に対応して図3
の構造中に何らかの理由で空洞が形成されていることを
示唆している。このような欠陥は、半導体装置の歩留ま
りを大きく低下させてしまう。
新規で有用な半導体装置およびその製造方法を提供する
ことを概括的課題とする。本発明のより具体的な課題
は、欠陥の発生を効果的に抑制できる構造を有する強誘
電体キャパシタ、およびかかる強誘電体キャパシタを備
えた半導体装置を提供することにある。
を、請求項1に記載したように、酸化防止膜と、前記酸
化防止膜上に形成された下部電極と、前記下部電極上に
形成された強誘電体膜と、前記強誘電体膜上に形成され
た上部電極とを備え、前記酸化防止膜は、前記強誘電体
膜を構成する揮発性金属元素を通過させるような組成を
有することを特徴とする強誘電体キャパシタにより、解
決する。
記載したように、前記酸化防止膜はSiON膜よりな
り、前記SiON膜と前記下部電極との間に、さらにS
iO2 膜を介在させたことを特徴とする請求項1記載の
強誘電体キャパシタにより、解決する。
記載したように、基板と、前記基板上に形成された半導
体素子と、前記半導体素子を覆う酸化防止膜と、前記酸
化防止膜上に形成された下部電極と、前記下部電極上に
形成された強誘電体膜と、前記強誘電体膜上に形成され
た上部電極とを備え、前記酸化防止膜は、前記強誘電体
膜を構成する揮発性金属元素を通過させるような組成を
有することを特徴とする半導体装置により、解決する。
記載したように、前記酸化防止膜はSiONよりなり、
前記酸化防止膜と前記下部電極との間に、さらにSiO
2 膜を介在させたことを特徴とする請求項3記載の半導
体装置により、解決する。
記載したように、前記強誘電体膜は、CaおよびSrの
少なくとも一方を添加したPZT膜よりなることを特徴
とする請求項3または4記載の半導体装置により、解決
する。 [作用]本発明は、先に図2(A),(B)で説明した
欠陥の発生を、前記酸化防止膜として従来のSiNの代
わりにOを含んだSiONを使うことにより回避する。
前記酸化防止膜としてSiON膜を使うことにより、前
記酸化防止膜の下の半導体素子にOが侵入するのが効果
的に阻止される一方、前記強誘電体膜から拡散するPb
は、前記酸化防止膜を通過してその下方の半導体素子へ
と逃げることができる。このため、従来のようにPbを
阻止する作用を有するSiNを前記酸化防止膜として使
った場合に生じていた、前記酸化防止膜界面におけるP
bの蓄積および揮発に伴う空洞の形成が、SiON等の
Pbを通過させる酸化防止膜の使用により抑制されるも
のと考えられる。Pbは蒸気圧の高い、揮発性の金属元
素である。また、前記酸化防止膜としてSiONを使っ
た場合には、その上にSiO 2 膜を形成することによ
り、下側電極と酸化防止膜との間の密着性を改善するこ
とが可能になる。本発明では、従来特に顕著であった、
CaあるいはSrを添加したPZT膜あるいはPLZT
膜を使った場合にも、前記欠陥の生成を効果的に抑制で
きる。
明の一実施例による半導体装置の製造工程を示す。図4
(A)を参照するに、p型あるいはn型のSi基板21
上にはp型ウェル21Aおよびn型ウェル21Bが形成
され、さらに前記Si基板21上には各々のウェル21
Aおよび21B中においてそれぞれの活性領域を画成す
るフィールド酸化膜22が形成されている。
ウェル21Bの活性領域上にはゲート酸化膜23が形成
され、前記p型ウェル21Aにおいては前記ゲート酸化
膜23上にp型ポリシリコンゲート電極24Aが、また
前記n型ウェル21Bにおいては、前記ゲート酸化膜2
3上にn型ポリシリコンゲート電極24Bが形成され
る。また、図示の例では前記フィールド酸化膜22上に
ポリシリコン配線パターン24C,24Dが、前記ポリ
シリコンゲート電極24Aあるいは24Bと同様に延在
している。
ェル21Aの活性領域中には前記ゲート電極24Aおよ
びその両側の側壁絶縁膜を自己整合マスクにn型の不純
物をイオン注入することにより、n型拡散領域21a,
21bが形成される。同様に、前記n型ウェル21Bの
活性領域中には前記ゲート電極24Bおよびその両側の
側壁絶縁膜を自己整合マスクにp型の不純物をイオン注
入することにより、p型拡散領域21c,21dが形成
される。
ない。次に、図4(B)の工程において、図4(A)の
構造上に厚さが約200nmのSiON膜25をCVD
法により堆積し、さらにその上にSiO2 膜26をCV
D法により約1000nmの厚さに堆積する。さらに図
4(C)の工程において前記SiO2 膜26をCMP法
により、前記SiON膜25をストッパとして研磨し、
図5(D)の工程においてこのようにして平坦化された
SiO2 膜26中に、コンタクトホール26A〜26D
を、それぞれ前記拡散領域21a,21b,21cおよ
び21dが露出されるように形成する。図示の例では、
さらに前記SiO2 膜26中には前記配線パターン24
Cを露出するコンタクトホール26Eも形成されてい
る。
(D)の構造上に前記コンタクトホール26A〜26E
を埋めるようにW層27を堆積し、さらに図5(F)の
工程で前記W層27を前記SiO2 膜26をストッパと
してCMP法により研磨し、前記コンタクトホール26
A〜26Eにそれぞれ対応してWプラグ27A〜27E
を形成する。
(F)の構造上にSiONよりなる酸化防止膜28およ
びSiO2 膜29とをそれぞれ100nmおよび130
nmの厚さに形成し、さらにN2 雰囲気中、650°C
にて30分間熱処理し、脱ガスを十分に行なう。さらに
図6(H)の工程において、前記SiO2 膜29上に、
厚さが20nmのTi膜30および厚さが175nmの
Pt膜31とを、以下の表1に示す条件下でスパッタリ
ングを行なうことにより堆積し、下側電極層を形成す
る。
堆積の後、CaおよびSrを添加したPZTあるいはP
LZT膜32を、スパッタリングにより、以下の表2の
条件で約200nmの厚さに、強誘電体キャパシタ絶縁
膜として堆積する。
電体キャパシタ絶縁膜32の堆積の後、O2 雰囲気中、
725°Cにおいて20秒間の急速熱処理工程を行な
い、前記PLZT膜32を結晶化すると同時に、酸素欠
損の補償を行なう。その際、125°C/秒程度の非常
に大きな昇温速度を使うことにより、前記熱処理時間を
最短化することができる。
熱処理工程の後、前記強誘電体キャパシタ絶縁膜32上
にPt膜33を約200nmの厚さに、以下の表3に示
す条件でスパッタリングを行なうことにより堆積し、上
側電極層を形成する。
電極層33上にレジストパターンを形成し、前記レジス
トパターンをマスクに前記上側電極層33をドライエッ
チングすることにより、前記上側電極層33に対応して
上側電極パターン33Aが前記強誘電体キャパシタ絶縁
膜32上に形成される。さらに図6(I)の工程では、
前記上側電極パターン33Aの形成後、O2 雰囲気中、
650°Cで60分間のアニールを行ない、前記上側電
極層33のスパッタリングおよびパターニングの際に前
記強誘電体キャパシタ絶縁膜32に入った損傷を消滅さ
せる。
い強誘電キャパシタのキャパシタ絶縁膜パターンに対応
したレジストパターンを前記強誘電体キャパシタ絶縁膜
32上に形成し、さらに前記レジストパターンをマスク
に前記強誘電体キャパシタ絶縁膜32をドライエッチン
グしてキャパシタ絶縁膜パターン32Aを形成し、さら
に前記下側電極層31上に、前記キャパシタ絶縁膜パタ
ーン32Aを覆うように、前記強誘電体キャパシタ層3
2と同一の材料よりなるエンキャップ層32Bを前記強
誘電体キャパシタ層32と同様の条件でスパッタリング
することにより約20nmの厚さに堆積し、さらにO2
雰囲気中、700°Cにて60秒間の急速熱処理を、例
えば125°C/秒の昇温速度で行なう。前記エンキャ
ップ層32Bは、前記強誘電体キャパシタ絶縁膜32A
を還元作用から保護する。
電極層31上、すなわち前記エンキャップ層32B上
に、形成したい下側電極パターンの形状に対応したレジ
ストパターンを形成し、前記レジストパターンをマスク
に前記エンキャップ層32Bおよびその下の下側電極層
30,31をドライエッチングによりパターニングし、
下側電極31Aを形成する。さらに、図7(K)の工程
では、前記下側電極パターン31Aのパターニングの
後、レジストパターンを除去し、O2 雰囲気中、650
°Cで60分間の熱処理を行なうことにより、前記ドラ
イエッチングに際して前記強誘電体キャパシタ絶縁膜3
2A中に導入された損傷を解消する。
7(K)の構造上にSiO2 膜34をCVD法により典
型的には200nmの厚さに堆積し、さらにSOG膜3
5をその上に堆積して段差を緩和する。前記SiO2 膜
34およびSOG膜35は、層間絶縁膜36を構成す
る。次に図8(M)の工程において前記層間絶縁膜36
中に前記上側電極パターン33Aを露出するコンタクト
ホール36Aおよび前記下側電極パターン31Aを露出
するコンタクトホール36Bが形成され、さらに図8
(N)の工程において前記層間絶縁膜36、およびその
下のSiO2 膜29およびSiON酸化防止膜28を貫
通して、前記Wプラグ27Bおよび27Dを露出するコ
ンタクトホール36C,36Dがそれぞれ形成される。
図8(M)の工程では、前記コンタクトホール36Aお
よび36Bのドライエッチングの後、O2 雰囲気中、5
50°Cで60分間熱処理することにより、前記強誘電
体膜パターン32A,32Bにドライエッチングに伴っ
て導入された欠陥を解消する。
ンタクトホール36Aと前記コンタクトホール36Cと
を電気的に接続するローカル配線パターン37AがTi
N膜により形成され、同様なローカル配線パターン37
B,37Cが前記コンタクトホール36B,36D上に
も形成される。さらに図9(P)の工程において、図8
(O)の構造上にSiO2 膜38が形成され、図9
(Q)の工程において前記SiO2 膜38中に前記Wプ
ラグ27A、ローカル配線パターン37B,およびWプ
ラグ27Cを露出するコンタクトホール38A,38B
および38Cが形成される。
タクトホール38A,38B,38Cにそれぞれ対応し
て、電極39A,39B,39Cが形成される。本実施
例による半導体装置では、前記酸化防止膜28として従
来のSiN膜の代わりにPbを通過させるSiON膜が
使われるため、前記酸化防止膜28の界面に揮発性のP
bが蓄積することがなく、先に図2(A),(B)で説
明したような欠陥が強誘電体膜中に発生することがな
い。
間絶縁膜およびローカル配線パターンを形成する工程を
繰り返すことにより、多層配線構造を形成することもで
きる。また、前記強誘電体膜の形成工程を、スパッタリ
ングの代わりにゾルゲル法で行なうこともできる。
明したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲に記載された要旨内におい
て様々な変形・変更が可能である。
ば、強誘電体キャパシタを有する半導体装置において、
半導体素子と強誘電体キャパシタとの間に形成され、前
記半導体素子を酸化から保護する酸化防止膜に、Pbを
通過させることのできるSiON等の膜を使うことによ
り、前記酸化防止膜界面に揮発性のPbが蓄積すること
がなく、かかる揮発性のPbにより形成されていた欠陥
の形成が効果的に抑制される。
生じていた欠陥の例を示す図である。
FeRAMの製造工程を示す図(その1)である。
FeRAMの製造工程を示す図(その2)である。
FeRAMの製造工程を示す図(その3)である。
FeRAMの製造工程を示す図(その4)である。
FeRAMの製造工程を示す図(その5)である。
FeRAMの製造工程を示す図(その6)である。
Claims (5)
- 【請求項1】 酸化防止膜と、 前記酸化防止膜上に形成された下部電極と、 前記下部電極上に形成された強誘電体膜と、 前記強誘電体膜上に形成された上部電極とを備え、 前記酸化防止膜は、前記強誘電体膜を構成する揮発性金
属元素を通過させる組成を有することを特徴とする強誘
電体キャパシタ。 - 【請求項2】 前記酸化防止膜はSiON膜よりなり、
前記SiON膜と前記下部電極との間に、さらにSiO
2 膜を介在させたことを特徴とする請求項1記載の強誘
電体キャパシタ。 - 【請求項3】 基板と、 前記基板上に形成された半導体素子と、 前記半導体素子を覆う酸化防止膜と、 前記酸化防止膜上に形成された下部電極と、 前記下部電極上に形成された強誘電体膜と、 前記強誘電体膜上に形成された上部電極とを備え、 前記酸化防止膜は、前記強誘電体膜を構成する揮発性金
属元素を通過させるような組成を有することを特徴とす
る半導体装置。 - 【請求項4】 前記酸化防止膜はSiON膜よりなり、
前記酸化防止膜と前記下部電極との間に、さらにSiO
2 膜を介在させたことを特徴とする請求項3記載の半導
体装置。 - 【請求項5】 前記強誘電体膜は、CaおよびSrの少
なくとも一方を添加したPZT膜よりなることを特徴と
する請求項3または4記載の半導体装置。
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-
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