JP4566882B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に関し、特にキャリッジに記録ヘッドを搭載する画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、プリンタ/ファックス/複写機複合機等の各種画像形成装置としては、記録液(例えばインク)の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドで構成した記録ヘッド(印字ヘッド)をキャリッジに搭載して、このキャリッジを被記録媒体(以下「用紙」ともいうが、材質を紙に限定するものではなく、また、記録媒体、記録紙、転写材、印刷材、印刷媒体などとも称される。)の搬送方向に対して直交する方向にシリアルスキャンさせるとともに、被記録媒体を記録幅に応じて間歇的に搬送し、搬送と記録を交互に繰り返すことによって被記録媒体に画像を形成(記録、印刷、印字、印写も同義で使用する。)するシリアル型画像形成装置がある。
このような画像形成装置においては、用紙端部検知にズレが生じると、用紙外に液滴が吐出されることによって、画像品質が低下したり、搬送ベルトなどの搬送手段上に液滴が着弾して汚れたりするという不都合がある。そこで、特許文献1などに記載されているように、用紙幅方向に走査するキャリッジ上に用紙を検知する用紙検知手段を設け、画像形成部に近い平面部にて、用紙端部検知を正確に行うようにしている。
特開2004−237693号公報
ところで、このような液滴を吐出する記録ヘッドを備える画像形成装置においては、記録ヘッドのノズルと用紙先端を検知する用紙検知手段とが所定の位置関係にあることが必要であるが、用紙検知手段の取り付けバラツキなどによって記録ヘッドのノズルと用紙検知手段との距離にバラツキが生じることから、記録ヘッドのノズルと用紙検知手段との位置合わせ(以下「レジスト調整」ともいう。)が必要になる。
一方、画像形成装置においては印刷速度の向上が求められており、そのためには、連続印刷時には、先行する用紙と後行する用紙との間の距離(以下「紙間」という。)をできるだけ狭く(小さく)することが必要になるが、上述したようにキャリッジに用紙の先端を検知する検知手段を設ける構成にあっては、連続印刷で複数頁の印刷を行うとき、先行する用紙の最終スキャンを行った後、後行する用紙の先端検知を行うための予め決められた所定の位置にキャリッジが移動し、後行する用紙の先端検知動作を開始することになるため、後行する用紙の先端検知を行うまでに時間的ロスが生じることになり、紙間を一定以下にすることができない。その結果、印刷速度の向上にも用紙先端検知との関係での限界が生じるという課題が生じる。
そこで、上述したキャリッジに搭載した用紙検知手段とは別に、この用紙検知手段よりも用紙搬送方向上流側に別途用紙検知手段を配置して、複数の用紙検知手段によって用紙先端を検知するようにすることが考えられる。
ところが、このように用紙先端を検知する複数の用紙検知手段を設けた場合、上述したレジスト調整も各用紙検知手段毎に行わなければならないとすると、レジスト調整が面倒になるという課題が生じることになる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、複数の被記録媒体検知手段を設けた場合のレジスト調整作業を容易にした画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、キャリッジに搭載した被記録媒体の先端を検知する第1検知手段と、第1検知手段よりも被記録媒体搬送方向上流側に配置されて被記録媒体の先端を検知する第2検知手段と、第1検知手段と第2検知手段との距離を記憶する手段と、第1検知手段及び第2検知手段のいずれか一方と記録ヘッドのノズル位置との関係の位置合わせ結果と記憶している距離とに基づいて他方と記録ヘッドのノズル位置との関係の補正する手段と、を備えている構成とした。
この場合、第1検知手段と記録ヘッドのノズル位置との関係の位置合わせ結果と記憶している距離とに基づいて第2検知手段と記録ヘッドのノズル位置との関係の補正することが好ましい。
また、画像形成時に第1検知手段と第2検知手段との距離を記憶することが好ましい。さらに、第1検知手段と第2検知手段との距離は、第1検知手段と第2検知手段のキャリッジの走査方向の位置を略同じにした状態で検出して記憶することが好ましい。また、複数の第1検知手段と第2検知手段との距離を記憶する構成とできる。この場合、被記録媒体の種別に応じて複数の第1検知手段と第2検知手段との距離を記憶する構成とできる。
さらに、第2検知手段は、被記録媒体を記録ヘッドによる記録領域に向けて搬送するための搬送ローラに対向する位置に配置されていることが好ましい。この場合、搬送ローラは被記録媒体を静電力で吸着して搬送する搬送ベルトを駆動するローラである構成とできる。
本発明に係る画像形成装置によれば、キャリッジに搭載した被記録媒体の先端を検知する第1検知手段と、第1検知手段よりも被記録媒体搬送方向上流側に配置されて被記録媒体の先端を検知する第2検知手段と、第1検知手段と第2検知手段との距離を記憶する手段と、第1検知手段及び第2検知手段のいずれか一方と記録ヘッドのノズル位置との関係の位置合わせ結果と記憶している距離とに基づいて他方と記録ヘッドのノズル位置との関係の補正する手段と、を備えている構成としたので、第1、第2検知手段の少なくともいずれかで先端検知を行うことで印刷速度を向上できるようになるとともに、第1、第2検知手段と記録ヘッドのノズルとの位置合わせ作業も容易に行うことができるようになる。




以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の機構部の全体構成を説明する側面説明図、図2は同装置の要部平面説明図である。
この画像形成装置は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材であるガイドロッド1とガイドレール2とでキャリッジ3を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータ4で駆動プーリ6aと従動プーリ6b間に架け渡したタイミングベルト5を介して図2で矢示方向(主走査方向)に移動走査する。なお、キャリッジ3とガイドロッド1との間にはガイドブッシュ(軸受け)3a、3aをそれぞれ介在させている。
このキャリッジ3には、例えば、それぞれイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)のインク滴を吐出する液滴吐出ヘッドからなる4個の記録ヘッド7を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド7を構成する液滴吐出ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどのインク(記録液)を吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものなどを使用できる。なお、異なる色を吐出する複数のノズル列を備えた1又は複数の液滴吐出ヘッドで記録ヘッドを構成することもできる。
キャリッジ3には、記録ヘッド7に各色のインクを供給するための各色のサブタンク8を搭載している。このサブタンク8にはインク供給チューブ9を介して図示しないメインタンク(インクカートリッジ)からインクが補充供給される。なお、インク滴を吐出する記録ヘッド7以外に、記録液(インク)と反応することでインクの定着性を高める定着用処理液(定着用インク)を吐出する記録ヘッドを備えることもできる。
一方、給紙カセット10などの用紙積載部(圧板)11上に積載した用紙12を給紙するための給紙部として、用紙積載部11から用紙12を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙ローラ)13及び給紙ローラ13に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド14を備え、この分離パッド14は給紙ローラ13側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された被記録媒体(用紙)12を記録ヘッド7の下方側で搬送するための搬送部として、用紙12を静電力で吸着して搬送するための搬送ベルト21と、給紙部からガイド15を介して送られる用紙12を搬送ベルト21との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ22と、略鉛直上方に送られる用紙12を略90°方向転換させて搬送ベルト21上に倣わせるための搬送ガイド23と、押さえ部材24で搬送ベルト21側に付勢された先端加圧コロ25とを備えている。また、搬送ベルト21表面を帯電させるための帯電手段を構成する帯電ローラ26を備えている。
ここで、搬送ベルト21は、無端状ベルト(成型上において無端状ベルトでも、両端をつなぐことで無端状としたベルトでも良い。)であり、駆動ローラとなる搬送ローラ27と従動ローラとなるテンションローラ28との間に掛け渡されて、副走査モータ31からタイミングベルト32及びタイミングローラ33を介して搬送ローラ27が回転されることで、図2のベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。なお、搬送ベルト21の裏面側には記録ヘッド7による画像形成領域に対応してガイド部材29を配置している。
この搬送ベルト21としては、図3に示すように1層構造のベルトでも良く、又は図4に示すように複層(2層以上の)構造のベルトでもよい。1層構造の搬送ベルト21の場合には、用紙12や帯電ローラ28に接触するので、層全体を絶縁材料で形成している。また、複層構造の搬送ベルト21の場合には、用紙12や帯電ローラ26に接触する側は絶縁層21Aで形成し、用紙12や帯電ローラ26と接触しない側は導電層21Bで形成することが好ましい。
1層構造の搬送ベルト21を形成する絶縁材料や複層構造の搬送ベルト21の絶縁層21Aを形成する絶縁材料としては、例えばPET、PEI、PVDF、PC、ETFE、PTFEなどの樹脂又はエラストマーで導電制御材を含まない材料であることが好ましく、体積抵抗率は1012Ωcm以上、好ましくは1015Ωcmなるように形成する。また、複層構造の搬送ベルト21の導電層導電層21Bを形成する材料としては、上記樹脂やエラストマーにカーボンを含有させて体積抵抗率が10〜10Ωcmとなるように形成することが好ましい。
帯電ローラ26は、搬送ベルト21の表層をなす絶縁層21A(複層構造のベルトの場合)に接触し、搬送ベルト21の回動に従動して回転するように配置され、軸の両端に加圧力をかけている。この帯電ローラ26は、体積抵抗率が10〜10Ω/□の導電性部材で形成している。この帯電ローラ26には、後述するように、ACバイアス供給部114から例えば2kVの正負極のACバイアスが印加される。このACバイアスは、正弦波や三角波でもよいが、方形波の方がより好ましい。
また、図2に示すように、搬送ローラ27の軸には、エンコーダホイール34を取り付け、このエンコーダホイール34のスリットを検知する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ35を設けて、これらのエンコーダホイール34及びエンコーダセンサ35によってロータリエンコーダ36を構成している。
また、キャリッジ3の前方側には、図1に示すように、スリットを形成したエンコーダスケール42を設け、キャリッジ3の前面側にはエンコーダスケール42のスリットを検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ43を設け、これらによって、キャリッジ3の主走査方向位置を検知するためのリニアエンコーダ44を構成している。
さらに、キャリッジ3には、搬送される用紙12の先端を検知するための反射型フォトセンサからなる第1検知手段である第1用紙センサ(第1シートセンサ)81を設けている。更に、この第1用紙センサ81よりも用紙搬送方向上流側である押えコロ(押さえローラ)25の上流側で搬送ローラ27に対向する位置に用紙12の先端を検知するための反射型フォトセンサからなる第2検知手段である第2用紙センサ(第2シートセンサ)82を配置している。なお、第1、第2用紙センサ81、82は、反射型センサに限るものではなく、透過型センサ、物理的スイッチなどを用いることもできる。
第2用紙センサ82は、できる限り第1用紙センサ81に近いことが検知精度上好ましいが、キャリッジ3の移動を阻害しないようにしなければならないことと、設置スペースを考慮して、この画像形成装置では押えコロ25の上流側近傍に配置しているが、これに限るものではない。ただし、用紙12が安定して搬送されている状態で検知を行うためには搬送ローラ27に対向した位置であることが好ましい。なお、搬送ベルトを使用しない搬送手段(例えば搬送ローラによる搬送手段)を用いることもできる。
さらに、記録ヘッド7で記録された用紙12を排紙するための排紙部として、搬送ベルト21から用紙12を分離するための分離爪51と、排紙ローラ52及び排紙コロ53と、排紙される用紙12をストックする排紙トレイ54とを備えている。
また、背部には両面給紙ユニット61が着脱自在に装着されている。この両面給紙ユニット61は搬送ベルト21の逆方向回転で戻される用紙12を取り込んで反転させて再度カウンタローラ22と搬送ベルト21との間に給紙する。
さらに、この画像形成装置の底部には増設トレイ70を装着することができる。この増設トレイ70は、給紙トレイ10と同様に用紙12を載置する圧板(用紙載置板)71と、給紙コロ73と、分離パッド74を備え、給紙する場合には、給紙コロ73と分離パッド74で1枚ずつ用紙を分離して給紙し、搬送ローラ75、76によって、装置本体の下方からカウンタローラ22と搬送ベルト21との間に用紙を送り込むようになっている。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図5のブロック図を参照して説明する。
この制御部100は、この装置全体の制御を司るCPU101と、CPU101が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM102と、画像データ等を一時格納するRAM103と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ104と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC105とを備えている。
また、この制御部100は、パーソナルコンピュータ等のデータ処理装置であるホスト90側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F106と、記録ヘッド7を駆動制御するための印刷制御部107及びヘッドドライバ108と、主走査モータ4を駆動するための主走査モータ駆動部111と、副走査モータ31を駆動するための副走査モータ駆動部113と、第1用紙センサ81、第2用紙センサ81、リニアエンコーダ44、ロータリエンコーダ34などからの各検知、検出信号を入力するためにI/O116などを備えている。
また、この制御部100には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル117が接続されている。さらに、制御部100は、帯電ローラ26に対するACバイアスを印加するACバイアス供給部(高圧電源)114の出力のオン/オフなどを制御する。
ここで、制御部100は、パーソナルコンピュータ等のデータ処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト90側からの画像データを含む印刷データ等をケーブル或いはネットを介してI/F106で受信する。なお、この制御部100に対する印刷データの生成出力は、ホスト90側のプリンタドライバ91によって行うようにしている。
そして、CPU101は、I/F106に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC105にてデータの並び替え処理等を行ってヘッド駆動制御部107に画像データを転送する。なお、画像出力するための印刷データのビットマップデータへの変換は、前述したようにホスト90側のプリンタドライバ91で画像データをビットマップデータに展開してこの装置に転送するようにしているが、例えばROM102にフォントデータを格納して行っても良い。
印刷制御部107は、記録ヘッド7の1行分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)を受け取ると、この1行分のドットパターンデータを、クロック信号に同期して、ヘッドドライバ108にシリアルデータで送出し、また所定のタイミングでラッチ信号をヘッドドライバ108に送出する。
また、この印刷制御部107は、駆動波形(駆動信号)のパターンデータを格納したROM(ROM102で構成することもできる。)と、このROMから読出される駆動波形のデータをD/A変換するD/A変換器を含む波形生成回路及びアンプ等で構成される駆動波形発生回路を含む。
また、ヘッドドライバ108は、印刷制御部107からのクロック信号及び画像データであるシリアルデータを入力するシフトレジスタと、シフトレジスタのレジスト値を印刷制御部107からのラッチ信号でラッチするラッチ回路と、ラッチ回路の出力値をレベル変化するレベル変換回路(レベルシフタ)と、このレベルシフタでオン/オフが制御されるアナログスイッチアレイ(スイッチ手段)等を含み、アナログスイッチアレイのオン/オフを制御することで駆動波形に含まれる所要の駆動波形を選択的に記録ヘッド7のアクチュエータ手段に印加してヘッドを駆動する。
主走査モータ駆動部111は、CPU101側から与えられる目標値とエンコーダ44からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値に基づいて制御値を算出して内部のモータドライバを介して主走査モータ4を駆動する。
同様に、副走査モータ駆動制御部113は、CPU101側から与えられる目標値とエンコーダ36からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値に基づいて制御値を算出して内部のモータドライバを介して副走査モータ31を駆動する。
そこで、この画像形成装置における印刷時の動作について図6ないし図8をも参照して説明する。
まず、搬送ベルト21に対する帯電制御に係わる部分について図6を参照して説明する。前述したように搬送ベルト21を駆動する搬送ローラ27の端部に設けたエンコーダ36によって回転量を検出して、この検出した回転量に応じて制御部100の副走査モータ駆動部113によって副走査モータ31を駆動制御するとともに、帯電ローラ26に高圧(ACバイアス)を印加するACバイアス供給部(高圧電源)114の出力を制御する。
このACバイアス供給部114によって、帯電ローラ26に印加する正負極の印加電圧の周期(印加時間)を制御し、同時に制御部100によって、搬送ベルト21の駆動を制御することで、搬送ベルト21上に所定の帯電周期長で正負極の電荷を印加することができる。ここで、「帯電周期長」とは、図6にも示すように正負極の印加電圧の1周期当りの搬送方向の幅(距離)である。
そして、印刷を開始するとき、搬送ローラ27を副走査モータ31で回転駆動して搬送ベルト21を図1で時計周りに回転させ、同時にACバイアス供給部114から帯電ローラ26に対して正負極の方形波を印加する。これによって、帯電ローラ26は搬送ベルト21の絶縁層21Aに当接しているので、搬送ベルト21の絶縁層21Aに、図6に示すように、正極性の電荷と負極性の電荷が搬送ベルト21の搬送方向に対して交互に印加され(帯状の正極性の帯電領域201と負極性の帯電領域202が交互に形成され)、図7に示すように搬送ベルト21上に不平等電界が生成される。
この正負極の電荷を印加される搬送ベルト21の絶縁層21aは前述したように体積抵抗が1E12Ωcm以上、望ましくは1E15Ωcmなるように形成しているから、絶縁層21aに帯電した正と負の電荷が、その境界で移動することを防ぐことができ、絶縁層21aに印加された正負極の電荷を保持することができる。
一方、用紙12は給紙ローラ13と分離パッド14によって分離されて給紙され、その絶縁層21aに正負極の電荷が形成されることによって不平等電界が発生している搬送ベルト21へと送り込まれる。そして、図8に示すように、搬送ベルト21上の不平等電界の上に送られた用紙12は電界の向きに沿って瞬時に分極する。不平等電界により用紙12の搬送ベルト面側の搬送ベルト21と引力をなす電荷は密となり、その反対側の用紙表面に現れる搬送ベルト21と斥力をなす電荷は疎となる。この電荷の差により用紙12は搬送ベルト21に瞬時に吸着する。また、用紙12は有限な抵抗を持っているのでこれと同時に用紙12の吸着面およびその反対側には真電荷が誘起される。
吸着面側に誘起された正負の真電荷は搬送ベルト21上に印加された電荷と引き合うことで安定して吸着力をなしているが、その反対側に誘起された正負の真電荷は不安定である。吸着面と反対側の用紙表面に誘起された真電荷は、用紙の抵抗が1E7Ω/□から1E13Ω/□と有限な抵抗値を持っているため電荷が移動でき、時間の経過とともに隣り合う正負極の電荷が引き合い移動することで中和されながら減少していく。この結果、搬送ベルト上の電荷は用紙の吸着面側に誘起された真電荷とつり合いがとれ電界が閉じられ、用紙の吸着面と反対側に誘起された真電荷は前述したとおり中和されて電界が閉じられる。すなわち、記録ヘッドへ向かう電界が減少していくこととなる。また、搬送ベルト21面に印加された電荷と搬送ベルト21の電荷と疎力をなす電荷が用紙12表面上から減少するため用紙12の搬送ベルト21への吸着力は時間とともに増加していく。
このようにして搬送ベルト21に吸着された用紙12は、第2用紙センサ82によって用紙先端を検知される。このとき、主制御部100は、第2用紙センサ82が先端検知をしたタイミング(パルス数)、あるいは、パルス数と搬送速度から求めた距離をRAM103の所定の領域に記憶する。
先端を検知された用紙12は、押圧ローラ25によって搬送ベルト21に押し付けられながら、キャリッジ3に備えられた記録ヘッド7下まで搬送される。そして、所定の先端検知位置に移動しているキャリッジ3に設けられた第1用紙センサ81により用紙先端を検知される。主制御部100は、第1用紙センサ81が先端検知をしたときの、パルス数、あるいは、パルス数と搬送速度から求められた距離をRAM103の所定の領域に記憶する。
一方、CPU101によってI/F106に含まれる受信バッファ内の印刷データが読み出されて解析され、ASIC105にてデータの並び替え処理等を行って印刷制御部107に送られる。そして、印刷制御部107に送られた画像データの書き始め位置(ファーストスキャン位置)まで用紙12が搬送されたタイミングで用紙12の搬送を停止して、キャリッジ3を主走査方向に往復運動し、同時に記録ヘッド7より印刷制御部107によって送られたデータに応じてインク液滴が吐出されることによって、用紙12上に記録ヘッドの1往復分(または2往復以上および往復いずれか1方向以上、以下、1往復分で説明する。)の画像が形成される。
このようにして、1往復分の画像が形成されると、用紙12は搬送ベルト21によって次の印字位置まで送られ、再び1往復分の画像形成が行われる。そして、画像の形成が終了した用紙は、そのまま搬送され、分離爪51によって搬送ベルト21から分離し、排紙トレイ54上へと積載される。以上が用紙1頁の印字動作である。
ここで、この画像形成装置においては、印刷データが複数頁にまたがる場合、つまり、複数の頁に連続的に印刷する場合、先行する頁に対して画像形成をしている間に次の頁に対する画像形成が必要か否かを判別し、次頁への画像形成が必要なときには、先行する頁(現在の頁)の画像形成が行われている最中に、次頁の画像形成動作が開始することになる。すなわち、先行する頁と次頁の紙間が所定の距離(紙間)となるタイミングで給紙ローラ13によって用紙12の給紙動作が開始され、以下前述の動作を経て次頁の用紙12に対する画像が形成されることになる。
そこで、この画像形成装置における印刷処理の第1例について図9及び図10を参照して説明する。
先ず、連続印刷時の動作について図9を参照して説明する。図9は印刷データが複数頁であり、先行する頁の画像形成が終了し、次頁の用紙端部検知(先端検知)動作を行うときの様子を模式的に説明する説明図である。
図9(a)に示すように、先行する頁(先行用紙)12aの最終スキャンの画像形成が終了したタイミングでは、上述したように所定の紙間を置いて次の頁(後行用紙)12bが搬送されている。
このとき、キャリッジ3は次頁12bの先端を検知するために図9(b)に示すように矢印方向に所定の用紙先端検知位置(用紙3の先端を検知する予め定めた位置)に移動するが、生産性を高める(印刷速度を向上する)ため、キャリッジ3が所定の用紙先端検知位置まで移動している間も、搬送ベルト21による用紙12bの搬送が行われる。このため、搬送速度によっては、同図(b)に示すように、キャリッジ3が用紙先端検知位置に到着する前に、次頁12bの先端がキャリッジ3下を通過してしまい、キャリッジ3の第1用紙センサ81によっては次頁12bの先端を検知できなくなることがある。
ここで、この画像形成装置では、第1用紙センサ81による用紙端(先端)検知位置は、使用可能な最小用紙の左端(用紙搬送方向に向かって左端)から5mmの位置としている。この場合、紙間を60mmとすると、キャリッジ3の走査速度から、用紙の搬送速度が240mm/sec以下である場合は、先行用紙12bの最終スキャンを行った後、後行用紙12bの先端が第1用紙センサ81による先端検知位置に到達する前に、キャリッジ3が用紙先端検知位置に移動することが可能となる。
そこで、図10に示す印刷処理では、用紙12の給紙を行った後、用紙の搬送速度が240mm/sec以下であるか否かを判別する。このとき、用紙の搬送速度が240mm/sec以下であれば、キャリッジ3の第1用紙センサ81を使用して用紙先端検知を行うように設定し、用紙の搬送速度が240mm/secを越えていれば、第1用紙センサ81よりも上流側の第2用紙センサ82を使用して用紙先端検知を行うように設定する。
そして、搬送ベルト21による用紙の搬送を行い、設定した第1用紙センサ81又は第2用紙センサ82を用いて搬送される用紙12の先端を検知し、更に画像データの書き始め位置(ファーストスキャン位置)まで用紙12を搬送し、次頁の用紙12の給紙タイミングになったか否かを判別し、次の用紙12の給紙タイミングになったときには次頁の用紙12の給紙を開始し、次の用紙12の給紙タイミングでなければ現頁の用紙12に画像を形成する印字処理を行い、現頁の用紙12に対する印字終了まで用紙12の搬送と印字を繰り返す。
そして、最終頁か否かをチェックしてすべての頁に対する印字終了か否かを判別し、最終頁になるまで各頁に対する印字を繰り返し、最終頁になれば、最終頁の排出を行ってこの印刷処理を終了する。
このように、用紙の搬送速度に応じて第1用紙センサ又は第2用紙センサによって用紙の先端を検出(検知)することによって、複数頁を連続して印刷するときに紙間が狭くて第1用紙センサによる先端検知が間に合わないときでも、第2用紙センサによって先端検知を行うことができるので、正確な用紙先端検知を行いつつ、印刷速度を向上して、安定した画像形成を行うことができる。
次に、印刷処理の第2例について図11及び図12を参照して説明する。
ここでは、第1用紙センサ81による用紙端(先端)検知を行うか、第2用紙センサ82による用紙端(先端)検知を行うかを印刷モードに応じて選択するようにしている。つまり、この第2例においては、印刷モード(ここでは用紙種別)に応じて、紙間を図12に示すように変えている。これは、より高速印刷が求められる普通紙の紙間は小さくしている(ここでは40mmとする。)が、他方、紙間を小さくすることで重送や連送といったリスクが高くなる光沢紙、OHPなどの他紙種は紙間に余裕を持たせている(ここでは60mmとする。)からである。
搬送速度が一定の場合、紙間が短くなる(小さくなる)と、先行する用紙の最終スキャンを終えてから、次頁の先端が第1用紙センサ81による用紙先端検知位置を通過するまでの時間が短くなる。このため、紙間が所定の値以下になると、キャリッジ3が用紙先端検知位置に到着する前に、次頁の用紙先端がキャリッジ3下を通過してしまうことがある。
そこで、図11に示す印刷処理では、用紙12に給紙を行った後、紙間が50mmより大きい用紙に印刷する印刷モードであるか否かを判別する。このとき、紙間が50mmより大きければ、キャリッジ3の第1用紙センサ81を使用して用紙先端検知を行うように設定し、紙間が50mm以下であれば、第1用紙センサ81よりも上流側の第2用紙センサ82を使用して用紙先端検知を行うように設定する。
そして、搬送ベルト21による用紙の搬送を行い、設定した第1用紙センサ81又は第2用紙センサ82を用いて搬送される用紙12の先端を検知し、更に画像データの書き始め位置(ファーストスキャン位置)まで用紙12を搬送し、次頁の用紙12の給紙タイミングになったか否かを判別し、次の用紙12の給紙タイミングになったときには次頁の用紙12の給紙を開始し、次の用紙12の給紙タイミングでなければ現頁の用紙12に画像を形成する印字処理を行い、現頁の用紙12に対する印字終了まで用紙12の搬送と印字を繰り返す。
そして、最終頁か否かをチェックしてすべての頁に対する印字終了か否かを判別し、最終頁になるまで各頁に対する印字を繰り返し、最終頁になれば、最終頁の排出を行ってこの印刷処理を終了する。
このように、紙間に応じて(印刷する用紙の種別に応じて)第1用紙センサ又は第2用紙センサによって用紙の先端を検出(検知)することによって、複数頁を連続して印刷するときに紙間が狭くて第1用紙センサによる先端検知が間に合わないときでも、第2用紙センサによって先端検知を行うことができるので、正確な用紙先端検知を行いつつ、印刷速度を向上して、安定した画像形成を行うことができる。
なお、ここでは、用紙先端を検知する検知手段として第1用紙センサと第2用紙センサを切り換える印刷モードの条件として紙間を用いたが、使用する用紙の種類や紙厚や抵抗値、片面印刷/両面印刷の有無、用紙サイズなどの条件を用いて、先端検知を行う用紙センサとして第1用紙センサ81と第2用紙82を切り換えて使用することもできる。
また、上記の例では、最初の頁の用紙の先端検知から第1用紙センサ又は第2用紙センサを用いるようにしているが、最初の頁だけは第1用紙センサを用いるようにすることもできる。
次に、印刷処理の第3例について図13ないし図15を参照して説明する。
ここでは、第1用紙センサ81と第2用紙センサ82とを共同して用いている。つまり、図13に示す印刷処理では、まず、給紙ローラ13によって給紙し、搬送ベルト21によって搬送する用紙12の先端を第2用紙センサ82で検知する。そして、第2用紙センサ82が用紙12の先端を検知したタイミング(パルス数)、あるいは、パルス数と搬送速度から求めた距離をRAM103の所定の領域に記憶する、
次に、この段階で全体の制御を司るCPU101にて、ROM102及びRAM103、不揮発性メモリ104内の諸データと、RAM103に記憶した用紙検知タイミングの比較を行い、検知した用紙12の先端をキャリッジ3に備えられた第1用紙センサ81で検知が行えるか否かを判別する。なお、ここでいう諸データとは、搬送速度、画像データ、キャリッジ3の走査速度、紙間、用紙種類、片面印刷/両面印刷の有無、空吐出タイミング等のことである。
このとき、第1用紙センサ81による先端検知が可能でない場合、つまり、キャリッジ3の用紙先端検知位置への移動が間に合わない場合は、間に合うようになるまで用紙12の搬送速度の減速を行う。
そして、第1用紙センサ81によって先端検知を行うように設定した後、用紙12を搬送し、第1用紙センサ81によって先端を検知したときには、更に画像データの書き始め位置(ファーストスキャン位置)まで用紙12を搬送し、次頁の用紙12の給紙タイミングになったか否かを判別し、次の用紙12の給紙タイミングになったときには次頁の用紙12の給紙を開始し、次の用紙12の給紙タイミングでなければ用紙12に画像を形成する印字処理を行い、その後、第2用紙センサ82で次頁の用紙先端を検知する。
その後、現頁の用紙12に対する印字終了まで用紙12の搬送と印字を繰り返す。次いで、最終頁か否かをチェックしてすべての頁に対する印字終了か否かを判別し、最終頁になるまで各頁に対する印字を繰り返し、最終頁になれば、最終頁の排出を行ってこの印刷処理を終了する。
この処理について図14及び図15を参照して説明する。図14及び図15はキャリッジ3及び搬送部を上方から見た模式図である。
先ず、図14(a)は現頁の用紙の最後端部まで画像形成を行ったところであり、図15(a)は現頁の用紙の最後端部までは画像形成を行わず、その1スキャン手前まで画像形成を行ったところである。ここから、次頁の先端を検知するためにキャリッジ3が用紙先端検知位置まで移動、併せて次頁の用紙の搬送を行った状態がそれぞれ図14(b)及び図15(b)に示す状態である。
この場合、用紙後端部まで画像形成を行わなかった図15(b)ではキャリッジ3に搭載された第1用紙センサ81で次頁の用紙先端検知が行えるのに対し、用紙後端部まで画像形成を行tta図14(b)では既に次頁の用紙が通過してしまっているため、第1用紙センサ81で用紙先端を検知することができない。このため、本実施形態では、図14(a)のように用紙後端部まで画像形成を行った場合には、次頁の搬送のとき、キャリッジ3の用紙先端検知位置までの移動が間に合うように、用紙3の搬送速度の減速を行うようにしている。これによって、キャリッジ3を用紙先端検知位置まで移動した後次頁の用紙の先端検知を行うことができるようになる。
次に、印刷処理の第4例について図16を参照して説明する。
ここでも、第1用紙センサ81と第2用紙センサ82とを共同して用いている。つまり、前記第3例と同様に、給紙ローラ13によって給紙し、搬送ベルト21で搬送する用紙12の先端を第2用紙センサ82で検知する。そして、第2用紙センサ82が用紙12を検知したタイミング(パルス数)、あるいは、パルス数と搬送速度から求めた距離をRAM103の所定の領域に記憶する。
次に、この段階で全体の制御を司るCPU101にて、ROM102及びRAM103、不揮発性メモリ104内の諸データと、RAM103に記憶した用紙検知タイミングの比較を行い、第2用紙センサ82で検知した用紙12の先端をキャリッジ3に備えられた第1用紙センサ81で検知が行えるか否かを判別する。
このとき、第1用紙センサ81で用紙先端検知が可能であれば、第1用紙センサ81を用紙先端検知に使用するように設定し、第1用紙センサ81で用紙先端検知が可能でなければ、第2用紙センサ82の検知結果(データ)を用紙先端として処理を行う。なお、その後の処理は第3例と同様であるので説明を省略する。
次に、この画像形成装置におけるスキュー補正処理について図17及び図18を参照して説明する。
前述したように、第1用紙センサ81による用紙先端検知位置と第2用紙センサ82による用紙先端検知位置とを、主走査方向(用紙の幅方向)で異ならせていることから、両用紙センサ81、82の検知結果に基づいて用紙のスキュー量を検出し、この検出したスキュー量に応じて、画像形成時にASIC105にて画像データの回転処理等を行うことでスキューの補正を行うことが可能となる。
そこで、図17の処理について説明すると、まず、用紙12の給紙、搬送を行い、第2用紙センサ82によって用紙先端を検知し、更に第1用紙センサ81で用紙先端を検知する。そして、これらの第2、第1用紙センサ82、81の検知結果に基づいてスキュー量を算出し、算出したスキュー量に基づいて画像回転処理などの補正を行った後、印字処理、排出処理を行う。
例えば、図18に示すように、第1用紙センサ81及び第2用紙センサ82による用紙検知位置を規定すると、第1用紙センサ81と第2用紙センサ82の用紙搬送方向の位置(若しくはパルス数)は距離Xcとして既知の値であるため、第1用紙センサ81は、用紙が右に傾いているときは、正規のタイミング(スキューがないとしたときのタイミング)より早く、用紙が左に傾いているときは、正規のタイミング通常より遅く用紙を検知することになる。
すなわち、用紙の単位距離当たりのスキュー量は、第1、第2用紙センサ81、82の用紙搬送方向の距離をYcとすれば、
スキュー量={第1用紙センサ81で検知した用紙先端位置−(第2用紙センサ82で検知した用紙先端位置+Yc)}/Xc
で求められる。これにより、第1用紙センサ81で検知した用紙位置と第2用紙センサ82で検知した用紙位置から用紙のスキュー量を算出することができる。
なお、ここでは、距離を用いてスキュー量の検出、算出を行ったが、両センサの位置及び用紙検知の距離をタイミング(エンコーダのパルス数)を用いても同様の結果を得ることができる。
また、第1用紙センサ81による用紙検知位置と第2用紙センサ82による用紙検知位置との幅方向の距離が開いているほど、より正確に用紙のスキュー量を得ることができる。このため、プリンタドライバで指定された用紙サイズごとに第1用紙センサ81による幅方向の用紙検知位置を変更し、例えば用紙端から5mmの位置で用紙の検出を行うようにすれば、さらに正確に用紙のスキュー量を測定することができる。
さらに、スキュー量が所定値以上であるときには、画像回転処理とともに、あるいは画像回転処理に代えて、単に警告を表示(操作パネルの表示手段やホスト側のプリンタドライバを通じて)するようにしても良いし、あるいは、当該スキューが大きな用紙は強制的に一端排出して、次の用紙を再給紙して印刷するようにすることもできる。
次に、この画像形成装置におけるレジスト調整処理について図19ないし図21を参照して説明する。
図19に示すレジスト調整処理は、出荷時やユーザーの指示によって開始され、先ず、図20に示すように、キャリッジ3を移動させて第1用紙センサ81を第2用紙センサ82の搬送方向と直交する方向で同じ位置になるように位置合わせをする。このように、第1用紙センサ81と第2用紙センサ82との位置合わせを行うことで、用紙にスキューが生じていても、スキューを無視することができるようになり、より正確なレジスト調整を行うことができる。
次いで、用紙12を給紙し、搬送ベルト21で用紙12を搬送する。そして、第2用紙センサ82が用紙12の先端検知したときから第1用紙センサ81が用紙12の先端検知をしたときまでのロータリエンコーダ36からパルス数をカウントしておき、パルス数(あるいはパルス数と搬送速度から得られる距離)などで、図21に示す第2用紙センサ82と第1用紙センサ81との間の距離XをRAM103の所定の領域に記憶する。
その後、第1用紙センサ81の先端検知結果に基づいて用紙12を搬送して、図21に示すように記録ヘッド7の第1ノズル7n1(搬送方向最下流側のノズルとする。)を使用して調整用チャートを印字し、排紙する。
そして、ユーザーが印字された調整チャートを目視して操作パネル117などから入力する調整値を取り込み、第1用紙センサ81と第1ノズル7n1との間の距離N1を補正する。さらに、補正した距離N1を用いて、第2用紙センサ82と第1ノズル7n1との間の距離N2を補正する。
例えば、図22に示すように、所定サイズの用紙12に対して、第1用紙センサ81で先端検知した後所定距離(距離N1の理論値N1a+a1)だけ用紙12を搬送した位置でパターンP1を印字し、更に用紙12の後端から距離a2が距離a1になるだけの所定送り量だけ用紙12を搬送してパターンP2の印字を行った場合、理論的には、パターンP1、P2は当該用紙を半分に折ったときに重なることになる。
ところが、第1用紙センサ81の取り付け位置のバラツキなどによって距離a1と距離a2とが同じにならず、第1用紙センサ81が用紙搬送方向上流側にずれていれば距離a1が短くなり、用紙搬送方向下流側にずれていれば距離a1が長くなる。そこで、このズレ量をユーザーなどが目視で確認して、調整値(正負付き)を操作パネル117から入力することによって、上述したように、第1用紙センサ81と第1ノズル7n1との間の距離が補正され、この補正後の距離N1と計測した第1用紙センサ81と第2用紙センサ82との間の距離Xとを用いて、第2用紙センサ82から第1ノズル7n1までの距離N2を補正する。
このように、第1検知手段と第2検知手段との距離(上記X)を記憶する手段を備えることによって、一方の検知手段と記録ヘッドのノズルとの位置合わせを補正し、この補正結果を用いて他方の検知手段と記録ヘッドのノズルとの位置合わせを補正することができるので、それぞれの検知手段について調整作業を行わないでも各検知手段についてレジスト調整を行なうことができて、調整作業が容易になる。
なお、この画像形成装置のように搬送ローラに対応する周面を用紙が搬送される搬送手段を用いる場合、用紙の厚みによって搬送ローラの回転中心と用紙表面までの距離(直径)が変化することになるので、同じ搬送ローラの回転量に対して用紙表面の移動量は微妙に変化することになる。
そこで、第1検知手段と第2検知手段との距離を複数記憶できる手段を備え(不揮発性メモリ104のアドレスに複数割り当てるなどして)、用紙の種別、例えば、普通紙か厚紙かなどの種別に応じて、第1検知手段と第2検知手段との距離をそれぞれ別個に記憶しておき、レジスト調整も用紙種別に応じて行い、使用される用紙種別(例えば操作パネル117から入力され、あるいは、ホスト側のプリンタドライバで指定される。)に応じた補正値(レジスト値)を用いて画像形成を行うことによって、より高精度のレジストを行うことができるようになる。
また、図23に示すように、通常の印刷処理時(画像形成時)に、上述したようにして第1用紙センサ81と第2用紙センサ82との間の距離を計測(検出)し、使用する用紙12の種別と関連付けて記憶手段(例えば不揮発性メモリ104の所定の領域)に格納しておくこともできる。このようにすれば、レジスト調整時に用紙種別の判別や第1用紙センサ81と第2用紙センサ82との間の距離の算出を省略して調整パターンの印字を行うことができ、手間が掛からなくなる。
本発明に係る画像形成装置の機構部の全体構成を説明する側面説明図である。 同機構部の平面説明図である。 同装置の搬送ベルトの一例を説明する模式的説明図である。 同装置の搬送ベルトの他の例を説明する模式的説明図である。 同装置における制御部の概要を説明するブロック説明図である。 同装置における印刷動作の説明に供する帯電制御に係わる部分の説明図である。 搬送ベルトを帯電させたときの説明に供する説明図である。 同搬送ベルトに用紙が接触したときの説明に供する説明図である。 本発明に係る第1実施形態における用紙先端検知動作の説明に供する説明図である。 同実施形態の印刷処理の説明に供するフロー図である。 本発明に係る第2実施形態の印刷処理の説明に供するフロー図である。 同実施形態の説明に供する紙間設定の一例を説明する説明図である。 本発明に係る第3実施形態の印刷処理の説明に供するフロー図である。 同実施形態の説明に供する説明図である。 同じく最終画像形成位置が図14とは異なる例の説明に供する説明図である。 本発明に係る第4実施形態の印刷処理の説明に供するフロー図である。 同画像形成装置におけるスキュー補正処理の説明に供するフロー図である。 同じくスキュー補正処理の説明に供する説明図である。 同画像形成装置におけるレジスト調整の説明に供するフロー図である。 同じくレジスト調整の説明に供する説明図である。 同じくレジスト調整の説明に供する距離に関する説明図である。 同じく調整用チャートの説明に供する説明図である。 画像形成時に第1、第2用紙センサ間の距離を検出するようにした例の説明に供するフロー図である。
符号の説明
3…キャリッジ
7…記録ヘッド
21…搬送ベルト
81…第1用紙センサ
82…第2用紙センサ

Claims (8)

  1. 記録ヘッドをキャリッジに搭載し、被記録媒体をキャリッジの走査方向と直交する方向に搬送して、前記被記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
    前記キャリッジに搭載した前記被記録媒体の先端を検知する第1検知手段と、
    前記第1検知手段よりも被記録媒体搬送方向上流側に配置されて前記被記録媒体の先端を検知する第2検知手段と、
    前記第1検知手段と第2検知手段との距離を記憶する手段と
    前記第1検知手段及び第2検知手段のいずれか一方と前記記録ヘッドのノズル位置との関係の位置合わせ結果と前記記憶している距離とに基づいて他方と前記記録ヘッドのノズル位置との関係の補正する手段と、を備えている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項に記載の画像形成装置において、前記第1検知手段と前記記録ヘッドのノズル位置との関係の位置合わせ結果と前記記憶している距離とに基づいて前記第2検知手段と前記記録ヘッドのノズル位置との関係の補正することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、画像形成時に第1検知手段と第2検知手段との距離を記憶することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置において、前記第1検知手段と第2検知手段との距離は、前記第1検知手段と第2検知手段の前記キャリッジの走査方向の位置を略同じにした状態で検出して記憶することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置において、複数の第1検知手段と第2検知手段との距離を記憶することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項に記載の画像形成装置において、前記被記録媒体の種別に応じて複数の第1検知手段と第2検知手段との距離を記憶することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置において、前記第2検知手段は、前記被記録媒体を前記記録ヘッドによる記録領域に向けて搬送するための搬送ローラに対向する位置に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項に記載の画像形成装置において、前記搬送ローラは前記被記録媒体を静電力で吸着して搬送する搬送ベルトを駆動するローラであることを特徴とする画像形成装置。
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