JP4566622B2 - 光軸調節装置および光軸自動調節システム - Google Patents

光軸調節装置および光軸自動調節システム Download PDF

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Description

本発明は、光軸調節装置およびこれを用いた光軸自動調節システムに関し、特に、単純な光学系を用いて光ビームの角度および位置を調節する技術に関する。
光ビームは、微細パターンの露光プロセス、材料の加工プロセス、情報通信など、あらゆる産業分野において広く利用されている。光ビームを利用する光学系では、光軸を調節することが重要であり、特に、レーザビームなどを利用して精密な処理を行うプロセスでは、正確な光軸調節作業が必要になる。一般的な光ビームの光軸調節装置は、反射鏡やプリズムなどの光学素子を組み合わせた装置によって構成される。たとえば、下記の特許文献1や2には、複数の反射鏡とプリズムを組み合わせた光軸調節装置が開示されている。
特開2002−229216号公報 特開2004−078131号公報
従来の一般的な光軸調節装置は、反射鏡やプリズムを組み合わせた複雑な光学系を用いているため、装置全体の構造が複雑になるという問題があった。また、装置内部での反射回数が多くなるため、装置を通過する光ビームの光量に損失が生じるという問題があった。
そこで本発明は、できるだけ単純な構造により、光の反射回数を低減し、光ビームの光軸調節を効率良く行うことが可能な光軸調節装置を提供することを目的とし、特に、光ビームの位置と角度とを独立して調節することが可能な光軸調節装置を提供することを目的とする。また、この光軸調節装置を用いて光軸調節を自動的に行うことができる光軸自動調節システムを提供することを目的とする。
(1) 本発明の第1の態様は、XYZ三次元座標系に入射した光の光軸を調節して、これを射出する機能を有する光軸調節装置において、
XY平面に平行な面をY軸に平行な回動軸について所定角α(0°<α<90°)だけ回動した反射面を有する第1の鏡と、
XZ平面に平行な面をX軸に平行な回動軸について所定角β(0°<β<90°)だけ回動した反射面を有する第2の鏡と、
第1の鏡と第2の鏡とを、入射光が少なくともこれら双方の鏡を反射して射出するように、所定位置に支持する第1の支持体と、
この第1の支持体を支持する第2の支持体と、
第1の支持体を第2の支持体に対して、X軸方向およびY軸方向に平行移動させる位置調節手段と、
を設け、
第1の支持体を第2の支持体に対して平行移動させると、第1の鏡および第2の鏡が一体となって同じ方向に同じ変位量だけ変位するように、第1の鏡および第2の鏡を第1の支持体に固定し、
位置調節手段のX軸方向への平行移動操作により光ビームのX軸方向への光軸調整が行われ、位置調節手段のY軸方向への平行移動操作により光ビームのZ軸方向への光軸調整が行われるようにしたものである。
(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1の態様に係る光軸調節装置において、
第1の鏡を所定方向に傾斜させる操作と、第2の鏡を所定方向に傾斜させる操作と、の少なくとも一方を行う機能をもった角度調節手段を更に設けるようにしたものである。
(3) 本発明の第3の態様は、上述の第2の態様に係る光軸調節装置において、
第1の鏡および第2の鏡のうちの一方を傾斜しない固定鏡とし、他方を傾斜する傾斜鏡とし、傾斜鏡についてのみ傾斜操作が行われるようにしたものである。
(4) 本発明の第4の態様は、XYZ三次元座標系における所定の入射点と射出点とを通る基準光路に沿って光ビームが存在するときに、入射光が基準光路を外れた場合にも、射出光が基準光路に沿った状態を維持するように自動光軸調節を行う機能をもった光軸自動調節システムを、
光軸調節を行う調節部と、光軸のずれを検出する検出部と、検出部による検出結果に基づいて調節部を制御する制御部と、によって構成し、
調節部には、
XY平面に平行な面をY軸に平行な回動軸について所定角α(0°<α<90°)だけ回動した反射面を有する第1の鏡と、
XZ平面に平行な面をX軸に平行な回動軸について所定角β(0°<β<90°)だけ回動した反射面を有する第2の鏡と、
第1の鏡と第2の鏡とを、入射光が少なくともこれら双方の鏡を反射して射出するように、所定位置に支持する第1の支持体と、
この第1の支持体を支持する第2の支持体と、
第1の支持体を第2の支持体に対して、X軸方向およびY軸方向に平行移動させる位置調節手段と、
第1の鏡を所定方向に傾斜させる操作と、第2の鏡を所定方向に傾斜させる操作と、の少なくとも一方を行う機能をもった角度調節手段と、を設け、
検出部には、調節部から射出された光ビームの角度および位置を検出する機能をもたせ、
制御部には、入射光が基準光路に沿った状態のときに検出部が検出した角度および位置を記憶する記憶手段と、検出部が検出した角度および位置が記憶手段に記憶されている値からずれたときに、当該ずれを解消するように角度調節手段および位置調節手段を制御する制御手段を設け、
第1の支持体を第2の支持体に対して平行移動させると、第1の鏡および第2の鏡が一体となって同じ方向に同じ変位量だけ変位するように、第1の鏡および第2の鏡を第1の支持体に固定し、
位置調節手段のX軸方向への平行移動操作により光ビームのX軸方向への光軸調整が行われ、位置調節手段のY軸方向への平行移動操作により光ビームのZ軸方向への光軸調整が行われるようにしたものである。
(5) 本発明の第5の態様は、上述の第4の態様に係る光軸自動調節システムにおいて、
第1の鏡および第2の鏡のうちの一方を傾斜しない固定鏡とし、他方を傾斜する傾斜鏡とし、傾斜鏡についてのみ傾斜操作が行われるようにしたものである。
(6) 本発明の第6の態様は、上述の第4または第5の態様に係る光軸自動調節システムにおいて、
検出部に、調節部から射出された光ビームの一部分を検出用光ビームとして取り出す第1のビーム分配手段と、この検出用光ビームを2つのビームに分配する第2のビーム分配手段と、分配された第1のビームに基づいて角度を検出する角度検出手段と、分配された第2のビームに基づいて位置を検出する位置検出手段と、を設けるようにしたものである。
(7) 本発明の第7の態様は、上述の第6の態様に係る光軸自動調節システムにおいて、
角度検出手段を、平行光線を所定の焦点に集光する集光レンズと、この集光レンズに対して焦点距離だけ離れた位置に配置された受光面を有しこの受光面上の集光位置を検出する受光素子と、によって構成したものである。
(8) 本発明の第8の態様は、上述の第6の態様に係る光軸自動調節システムにおいて、
位置検出手段を、所定の受光面上へのビームの照射位置を検出する受光素子によって構成したものである。
本発明に係る光軸調節装置では、2つの鏡を特有の位置に配置し、これら鏡を特有の方向に平行移動させることにより光ビームの位置調節を行うようにしたため、非常に単純な構造により、光ビームの光軸調節を行うことができる。調節対象となる光ビームの反射回数も低減するため、装置を通過する光ビームの光量損失も最小限に抑えられる。また、鏡の角度を調節する角度調節手段を設けることにより、単純な構造でありながら、光ビームの位置と角度とを独立して調節することができる。本発明に係る光軸自動調節システムでは、このような光軸調節装置を利用することにより、光軸調節を自動的に行うことができるようになる。
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。
<<< §1.本発明に係る光軸調節装置の基本構成 >>>
図1は、本発明の一実施形態に係る光軸調節装置の基本構成を示す斜視図である。上述したように、本発明の重要な特徴は、2つの鏡を特有の位置に配置し、これら鏡を特有の方向に平行移動させることにより光ビームの位置調節を行う点にある。そこで、本明細書では、説明の便宜上、XYZ三次元座標系を定義し、この三次元座標系上で、個々の鏡の配置や移動を説明することにする。結局、図1に示す光軸調節装置は、XYZ三次元座標系に入射した光の光軸を調節して、これを射出する機能を有する装置ということになる。
この光軸調節装置の最も重要な構成要素は、第1の鏡10および第2の鏡20である。第1の鏡10および第2の鏡20は、図示のとおり、XYZ三次元座標系上で、その反射面が特有の位置にくるように配置されている。すなわち、第1の鏡10の反射面M1は、XY平面に平行な面をY軸に平行な回動軸11について所定角α(0°<α<90°)だけ回動した位置にくるように配置されており、第2の鏡20の反射面M2は、XZ平面に平行な面をX軸に平行な回動軸21について所定角β(0°<β<90°)だけ回動した位置にくるように配置されている。
ここでは、このように配置された2つの鏡10,20からなる光学系に、X軸に平行な方向から光ビームL1を入射光として与えた場合を考えてみる。この場合、光ビームは、2つの鏡10,20によって図示のとおり反射する(図では、この光ビームの経路を一点鎖線で示す)。すなわち、光ビームL1が、第1の鏡10の反射面M1の入射点P1に入射すると、反射光として、図示の例では、図のほぼ上方へと向かう光ビームL2が得られることになり、この光ビームL2が、第2の鏡20の反射面M2の入射点P2に入射すると、反射光として、図のほぼ右方へ向かう光ビームL3が得られることになる。結局、入射光として与えられた光ビームL1は、この光学系で2回反射した後、光ビームL3として射出することになる。
この実施形態に係る光軸調節装置は、上述した第1の鏡10および第2の鏡20の他、これらの鏡を支持する支持体と各鏡を移動させる位置調節手段(いずれも、図1には示されていない)によって構成される。
支持体は、2つの鏡10,20を上述した特有の条件を満たす位置に支持する機能をもった構成要素であれば、具体的にはどのような構造物で構成してもかまわない。たとえば、装置筐体となるフレームにより支持体を構成し、第1の鏡10および第2の鏡20を、このフレームに取り付けるようにしてもかまわない。ただ、位置調節手段による位置調節が可能となるような態様で取り付ける必要がある。
位置調節手段は、支持体に対して、各鏡10,20を所定軸方向に平行移動させることにより、その位置を調節する機能をもった構成要素である。本発明では、第1の鏡10については、X軸方向もしくはZ軸方向に平行移動させ、第2の鏡20については、Y軸方向もしくはZ軸方向に平行移動させる必要がある。このように、所定軸に沿って鏡を移動させる機構は種々のものが公知であるため、ここでは具体的な移動機構の説明は省略する。もちろん、位置調節手段は、手動による移動機構によって構成しても、電動による移動機構によって構成してもかまわない。
続いて、この光学系を構成する各鏡10,20を、位置調節手段を用いて所定方向に平行移動させた場合に、光ビームの光軸がどのように変化するかを考えてみる。
図2は、図1に示す光軸調節装置において、反射面M1(第1の鏡10)をX軸方向に平行移動させることによって生じる光軸変化を示すXZ断面図である。図に実線で示す反射面M1は移動前の位置を示し、図に破線で示す反射面M1′は移動後の位置を示す。図示のとおり、移動前は、光ビームL1は反射面M1上の入射点P1で反射して、光ビームL2として射出するが、反射面M1をX軸に沿って変位量ΔM1xだけ平行移動させると、反射面M1′に対する入射点はP1′の位置となるため、光ビームL1は光ビームL2′として射出することになる。結局、反射面M1をX軸方向に変位量ΔM1xだけ平行移動させると、反射光として射出される光ビームは、X軸方向に変位量ΔLxだけ平行移動することになる。ここで、ΔLx=ΔM1xである。
図3は、図1に示す光軸調節装置において、反射面M1(第1の鏡10)をZ軸方向に平行移動させることによって生じる光軸変化を示すXZ断面図である。やはり、図に実線で示す反射面M1は移動前の位置を示し、図に破線で示す反射面M1′は移動後の位置を示す。図示のとおり、反射面M1をZ軸に沿って変位量ΔM1zだけ平行移動させると、反射面M1′に対する入射点はP1′の位置となるため、光ビームL1は光ビームL2′として射出することになる。結局、反射面M1をZ軸方向に変位量ΔM1zだけ平行移動させると、反射光として射出される光ビームは、X軸方向に変位量ΔLxだけ平行移動することになる。ここで、L1がX軸に平行なら、ΔLx=ΔM1z/tan αである(L1が任意の向きの場合も、所定の幾何学的関係式が成り立つ。)。
一方、図4は、図1に示す光軸調節装置において、反射面M2(第2の鏡20)をZ軸方向に平行移動させることによって生じる光軸変化を示すYZ断面図である。図に実線で示す反射面M2は移動前の位置を示し、図に破線で示す反射面M2′は移動後の位置を示す。図示のとおり、移動前は、光ビームL2は反射面M2上の入射点P2で反射して、光ビームL3として射出するが、反射面M2をZ軸に沿って変位量ΔM2zだけ平行移動させると、反射面M2′に対する入射点はP2′の位置となるため、光ビームL2は光ビームL3′として射出することになる。結局、反射面M2をZ軸方向に変位量ΔM2zだけ平行移動させると、反射光として射出される光ビームは、Z軸方向に変位量ΔLzだけ平行移動することになる。ここで、ΔLz=ΔM2zである。
図5は、図1に示す光軸調節装置において、反射面M2(第2の鏡20)をY軸方向に平行移動させることによって生じる光軸変化を示すYZ断面図である。やはり、図に実線で示す反射面M2は移動前の位置を示し、図に破線で示す反射面M2′は移動後の位置を示す。図示のとおり、反射面M2をY軸に沿って変位量ΔM2yだけ平行移動させると、反射面M2′に対する入射点はP2′の位置となるため、光ビームL2は光ビームL3′として射出することになる。結局、反射面M2をY軸方向に変位量ΔM2yだけ平行移動させると、反射光として射出される光ビームは、Z軸方向に変位量ΔLzだけ平行移動することになる。ここで、L2がZ軸に平行なら、ΔLz=ΔM2y/tan βである(L2が任意の向きの場合も、所定の幾何学的関係式が成り立つ。)。
以上のとおり、図2および図3に示す結果から、第1の鏡10の反射面M1から反射光として射出される光ビームL2をX軸方向に平行移動させるには、第1の鏡10をX軸方向に平行移動させるか、Z軸方向に平行移動させるか、いずれかの方法をとればよいことがわかる。また、図4および図5に示す結果から、第2の鏡20の反射面M2から反射光として射出される光ビームL3をZ軸方向に平行移動させるには、第2の鏡20をY軸方向に平行移動させるか、Z軸方向に平行移動させるか、いずれかの方法をとればよいことがわかる。
前述したとおり、位置調節手段は、支持体に対して、第1の鏡10をX軸もしくはZ軸方向に平行移動させる機能と、第2の鏡20をY軸もしくはZ軸方向に平行移動させる機能とを有している。前者の機能は、光ビームL2をX軸方向に平行移動させるためのものであり、後者の機能は、光ビームL3をZ軸方向に平行移動させるためのものである。
結局、図1に示すように、この光軸調節装置に、入射光としてX軸に平行な光ビームL1が入射した場合、位置調節手段により、この光ビームの光路を2つの独立した軸方向に平行移動させる位置調節を行うことができる。以上、図1に示す光軸調節装置の動作原理を、X軸に平行な光ビームL1が入射した場合について説明したが、実際には、このような位置調節機能は、X軸に平行な光ビームL1が入射した場合にのみ有効なわけではない。すなわち、X軸に対して多少傾斜した光ビームが入射した場合であっても、当該光ビームが、第1の鏡10で反射した後、第2の鏡20で反射して射出する光路を通る限り、この光ビームの光路を2つの独立した軸方向に平行移動させる位置調節を行うことができる。したがって、位置調節手段による位置調節機能により、この光軸調節装置の射出光として得られる光ビームL3を任意の位置に平行移動させることが可能になる。また、光路の可逆性から、光ビームL3と逆向きの入射光を与えた場合には、光ビームL1と逆向きの射出光を得ることができ、同様に光軸調節が可能である。
<<< §2.両方の鏡を同一支持体に固定する実施形態 >>>
上述した基本的実施形態で述べたとおり、位置調節手段は、第1の鏡10については、X軸もしくはZ軸方向に平行移動させる機能をもち、第2の鏡20については、Y軸もしくはZ軸方向に平行移動させる機能をもっていればよい。したがって、たとえば、支持体上に第1の鏡10をX軸に沿って摺動させるレールもしくはZ軸に沿って摺動させるレールを配置し、第1の鏡10を摺動自在に支持体上に取り付けるようにし、同様に、支持体上に第2の鏡20をY軸に沿って摺動させるレールもしくはZ軸に沿って摺動させるレールを配置し、第2の鏡20を摺動自在に支持体上に取り付けるようにすれば、これらのレールが位置調節手段としての機能を果たすことができる。
このように、本発明を実施するにあたって、第1の鏡10および第2の鏡20を、それぞれ所定方向に別個独立して平行移動させる機構を設けることももちろん可能であるが、ここでは第1の鏡10および第2の鏡20を同一支持体に固定する実施形態を述べておく。ここで述べる実施形態では、第1の鏡10と第2の鏡20は、相互に図1に示すような位置関係を維持しながら、第1の支持体に固定される。そして、この第1の支持体を移動自在となるように支持する第2の支持体を用意し、位置調節手段によって、第1の支持体を第2の支持体に対して、X軸方向およびY軸方向に平行移動させることができるようにする。
たとえば、図1に示す座標系XYZに完全に重なる別な座標系xyzを考え、座標系XYZを静止座標系とし、座標系xyzを移動座標系と定義しよう。図1は、この両座標系の原点Oが完全に重なった状態を示しているが、移動座標系xyzは、静止座標系XYZに対して、X軸方向およびY軸方向に平行移動が可能な可動座標系であるものとする。ここで、可動座標系xyzの各座標軸xyzに沿った物理的なフレームにより第1の支持体が構成され、静止座標系XYZの各座標軸XYZに沿った物理的なフレームにより第2の支持体が構成されているものとしよう。第2の支持体は、いわばこの光軸調節装置の装置筐体として機能する構成要素である。
いま、第1の鏡10および第2の鏡20を、第1の支持体(可動座標軸xyz)に固定し、第1の支持体(可動座標軸xyz)を第2の支持体(静止座標軸XYZ)に対して、X軸方向およびY軸方向に平行移動させることができる位置調節手段を設ける。このような構成にすれば、第1の鏡10および第2の鏡20の相互の位置関係は常に一定であるものの、静止座標系XYZに対する位置は変化する。
たとえば、位置調節手段により、第1の支持体(座標軸xyz)をX軸方向にΔXだけ平行移動させたとすると、第1の鏡10および第2の鏡20は、いずれも静止座標系XYZ上でX軸方向にΔXだけ変位する。ここで、第1の鏡10の変位に着目すれば、図2に示すように、この変位は光ビームL2をX軸方向にΔLxだけ変位させる機能を果たす。しかしながら、第2の鏡20の変位に着目すれば、図1の斜視図を見れば明らかなように、第2の鏡20がX軸方向に変位しても、光ビームL3の変位には寄与しない。結局、第1の支持体を第2の支持体に対してX軸方向に平行移動させるという位置調節操作は、図2に示すように、光ビームL2をX軸方向に変位させる独立した調節操作ということになる。
一方、位置調節手段により、第1の支持体(座標軸xyz)をY軸方向にΔYだけ平行移動させたとすると、第1の鏡10および第2の鏡20は、いずれも静止座標系XYZ上でY軸方向にΔYだけ変位する。ここで、第2の鏡20の変位に着目すれば、図5に示すように、この変位は光ビームL3をZ軸方向にΔLzだけ変位させる機能を果たす。しかしながら、第1の鏡20の変位に着目すれば、図1の斜視図を見れば明らかなように、第1の鏡10がY軸方向に変位しても、光ビームL2の変位には寄与しない。結局、第1の支持体を第2の支持体に対してY軸方向に平行移動させるという位置調節操作は、図5に示すように、光ビームL3をZ軸方向に変位させる独立した調節操作ということになる。
この§2で述べる実施形態の特徴は、第1の鏡10および第2の鏡20に対して、別個独立した位置調節操作(平行移動操作)を行う必要がなくなり、駆動系を単純化することができるという点である。すなわち、第1の鏡10および第2の鏡20は、第1の支持体という同一の支持体上に取り付けられており、位置調節手段により第1の支持体が第2の支持体に対して平行移動させられると、両者は一体となって同じ方向に同じ変位量だけ変位することになる。それにもかかわらず、X軸方向への平行移動が行われると、第1の鏡10の反射光である光ビームL2のX軸方向への変位のみが生じ、Y軸方向への平行移動が行われると、第2の鏡20の反射光である光ビームL3のZ軸方向への変位のみが生じることになり、この光軸調節装置からの最終的な射出光の2方向に関する位置制御を独立して行うことができることになる。
<<< §3.角度調節機能を備えた実施形態 >>>
§1および§2で述べた実施形態のように、射出光として得られる光ビームを任意の位置に平行移動させる位置調節の機能を有する光軸調節装置は、もちろん、種々の用途に利用可能であるが、実用上は、射出光として得られる光ビームの角度の調節を行う機能を更に備えていた方が好ましい。射出光として得られる光ビームの位置の調節(平行移動による調節)と角度の調節(向きを変える調節)とを組み合わせた光軸調節を行うことができれば、実用上要求される全ての調節に対応することが可能になる。そこで、実用上は、上述した実施形態に、更に、角度調節手段を付加するのが好ましい。
図6は、図1に示す光軸調節装置において、反射面M1(第1の鏡10)をY軸に平行な軸まわり(図では、光ビームL1の入射点P1に立てた紙面に垂直な軸まわり)に回動させる方向に傾斜させることによって生じる光軸変化を示すXZ断面図である。図に実線で示す反射面M1は傾斜前の位置を示し、図に破線で示す反射面M1′は傾斜後の位置を示す。図示のとおり、傾斜前は、光ビームL1は反射面M1上の入射点P1で反射して、光ビームL2として射出するが、反射面M1を破線で示すように傾斜させると、入射角が変化することになるため、光ビームL1は光ビームL2′として射出することになる。結局、反射面M1を図のように角度δだけ傾斜させると、反射光として射出される光ビームの向きは、角度2δだけ変化することになる。もちろん、第1の鏡10を、図示していない別な方向に傾斜させれば、光ビームの傾斜方向も別な方向になる。
図7は、図1に示す光軸調節装置において、反射面M2(第2の鏡20)をX軸に平行な軸まわり(図では、光ビームL2の入射点P2に立てた紙面に垂直な軸まわり)に回動させる方向に傾斜させることによって生じる光軸変化を示すYZ断面図である。図に実線で示す反射面M2は傾斜前の位置を示し、図に破線で示す反射面M2′は傾斜後の位置を示す。図示のとおり、傾斜前は、光ビームL2は反射面M2上の入射点P2で反射して、光ビームL3として射出するが、反射面M2を破線で示すように傾斜させると、入射角が変化することになるため、光ビームL2は光ビームL3′として射出することになる。結局、反射面M2を図のように角度δだけ傾斜させると、反射光として射出される光ビームの向きは、角度2δだけ変化することになる。もちろん、第2の鏡20を、図示していない別な方向に傾斜させれば、光ビームの傾斜方向も別な方向になる。
このように、光ビームの角度調節は、第1の鏡10を所定方向に傾斜させる操作によって行うこともできるし、第2の鏡20を所定方向に傾斜させる操作によって行うこともできる。そこで、角度調節手段には、いずれか一方の鏡についての傾斜操作を行う機能を設けておけば十分である。したがって、実用上は、第1の鏡10および第2の鏡20のうちの一方を傾斜しない固定鏡とし、他方を傾斜する傾斜鏡とし、傾斜鏡についてのみ傾斜操作を行うことができる構成にしておくのが好ましい。なお、鏡の反射面を所定方向に傾斜させる機構は種々のものが公知であるため、ここでは具体的な傾斜機構の説明は省略する。もちろん、角度調節手段は、手動による傾斜機構によって構成しても、電動による傾斜機構によって構成してもかまわない。
<<< §4.光軸自動調節システムの実施形態 >>>
ここでは、これまで述べてきた光軸調節装置を利用した光軸自動調節システムの実施形態を図8のブロック図を参照しながら説明する。この光軸自動調節システムは、XYZ三次元座標系における所定の入射点Piと射出点Poとを通る基準光路に沿って光ビームが存在するときに、入射光が基準光路を外れた場合にも、射出光が基準光路に沿った状態を維持するように自動光軸調節を行う機能を有している。
たとえば、図8に示す例では、入射点Piを通る光ビームL1がこの光軸自動調節システムへの入射光として与えられており、射出点Poを通る光ビームL3として射出している。ここで、光ビームL1が安定した入射光である限り、入射点Piと射出点Poとを通る一定の基準光路(図に一点鎖線で示した光ビームL1,L2,L3の光路)が確保されることになる。しかしながら、レーザ光源などを用いて光ビームL1を発生させるような場合、レーザ光源の起動時の不安定性や経年変化などの事情により、入射光としての光ビームL1が基準光路からはずれ、図示の入射点Piを通らなくなる事態が生じうる。ここに示す光軸自動調節システムは、このように、入射光としての光ビームL1が基準光路からはずれた場合にも、射出光としての光ビームL3は、変わりなく基準光路に沿った状態を維持するような自動光軸調節を行うことができる。
この光軸自動調節システムの基本構成要素は、図示のとおり、光軸調節を行う調節部100と、光軸のずれを検出する検出部200と、この検出部200による検出結果に基づいて調節部100を制御する制御部300である。
ここで、調節部100は、§3で述べた角度調節手段を備えた光軸調節装置によって構成されている。ここでは特に、§2で述べた実施形態に§3で述べた角度調節手段を付加した光軸調節装置を調節部100として用いた例を示すことにするが、もちろん、それ以外の光軸調節装置を調節部100として用いてもかまわない。
図示のとおり、調節部100には、第1の支持体110が設けられており、この第1の支持体110に、第1の鏡10および第2の鏡20が、図1に示す相互位置関係を維持するように取り付けられている。この例では、第1の支持体110は箱状の構造体であり、内部に第1の鏡10および第2の鏡20が収容されている。また、第1の鏡10は固定鏡となっており、第1の支持体110内に固着されているのに対し、第2の鏡20は傾斜鏡となっており、角度調節手段120によって、任意の方向に傾斜可能となるように、第1の支持体110内に取り付けられている。もちろん、第1の鏡10を傾斜鏡とし、第2の鏡20を固定鏡としてもかまわないし、第1の鏡10および第2の鏡20の双方を傾斜鏡として、角度調節手段120の角度調節の対象となるようにしてもかまわない。
位置調節手段130は、第1の支持体110と第2の支持体140との間に設けられた駆動手段である。第2の支持体140は、この例では、台座となる構造体からなり、第1の支持体110全体を支持する機能を果たす。位置調節手段130は、第1の支持体110を第2の支持体140に対して、X軸方向およびY軸方向に平行移動させる機能を有する。この位置調節手段130は、たとえば、ステッピングモータによって駆動可能なXYステージなどによって構成することができる。
一方、検出部200は、調節部100から射出された光ビームL3の角度および位置を検出する機能を有する。図示の実施形態では、検出部200は、第1のビーム分配手段210、第2のビーム分配手段220、角度検出手段230、位置検出手段240によって構成されている。第1のビーム分配手段210は、第2の鏡20で反射した後の光ビームL3の一部分を検出用光ビームL30として取り出す機能を有し、第2のビーム分配手段220は、この検出用光ビームL30を、更に2つのビームL31,L32に分配する機能を有する。第1のビーム分配手段210および第2のビーム分配手段220としては、一般的なビームスプリッターを用いればよい。角度検出手段230は、第2のビーム分配手段220によって分配された光ビームL31に基づいて角度(ビームの向き)を検出する機能を有し、位置検出手段240は、第2のビーム分配手段220によって分配された光ビームL32に基づいて位置を検出する機能を有する。これら各検出手段の具体的な構成例は後述する。
制御部300は、図示のとおり、位置制御手段310、位置記憶手段320、角度制御手段330、角度記憶手段340によって構成されており、実際には、演算処理機能をもったプロセッサやコンピュータにより構成される。位置記憶手段320および角度記憶手段340は、入射光として与えられた光ビームL1が基準光路に沿って与えられている状態において、検出部200内の位置検出手段240および角度検出手段230が検出した角度および位置を記憶する機能を有する。光ビームL1が基準光路に沿った状態で与えられているときには、光ビームL3も基準光路に沿った状態で射出されることになる。そこで、オペレータは、その時点で、制御部300に対して記憶指示を与える。その結果、光ビームL3のその時点での位置および角度が、位置検出手段240および角度検出手段230によって検出され、位置記憶手段320および角度記憶手段340に基準値として記憶されることになる。
こうして、位置記憶手段320および角度記憶手段340に位置および角度の基準値が記憶された後は、位置制御手段310および角度制御手段330による自動制御が行われる。すなわち、位置制御手段310は、位置検出手段240が検出した位置が位置記憶手段320に記憶されている値からずれたときに、当該ずれを解消するように位置調節手段130を制御する機能を有する。位置調節手段130は、このような制御入力を受けると、前述したように、第1の支持体110をX軸方向もしくはY軸方向に平行移動させる操作を行うことになる。一方、角度制御手段330は、角度検出手段230が検出した角度が角度記憶手段340に記憶されている値からずれたときに、当該ずれを解消するように角度調節手段120を制御する機能を有する。角度調節手段120は、このような制御入力を受けると、前述したように、第2の鏡20を所定方向に傾斜させる操作を行うことになる。
このようなフィードバック制御により、入射光として与えられた光ビームL1が基準光路から外れた場合であっても、調節部100内で光ビームの位置および角度に関する光軸調節が自動的に行われ、射出光としての光ビームL3は、以前の状態と同じように基準光路に沿ったものになる。
最後に、角度検出手段230および位置検出手段240の具体的な構成例を、図9および図10を参照して述べる。図9は、図8に示す検出部200による位置検出の原理を示す平面図であり、図10は、角度検出の原理を示す平面図である。これらの図において、集光レンズ231および受光素子232は、角度検出手段230の具体的な構成要素であり、受光素子241は、位置検出手段240の具体的な構成要素である。すなわち、ここに示す例では、角度検出手段230は、平行光線を所定の焦点に集光する集光レンズ231と、この集光レンズ231に対して焦点距離だけ離れた位置に配置された受光面を有しこの受光面上の集光位置を検出する受光素子232と、によって構成されており、位置検出手段240は、所定の受光面上へのビームの照射位置を検出する受光素子241によって構成されている。
まず、図9を参照して、受光素子241によって、位置検出が行われる原理を説明する。いま、図に実線で示すような光ビームL3が射出光として得られている状態を考えると、第1のビーム分配手段210によって、その一部が検出用光ビームL30として分配される。この検出用光ビームL30は、第2のビーム分配手段220によって、光ビームL31と光ビームL32に分配される。光ビームL31は、集光レンズ231を透過して、受光素子232上の入射点Q10に照射され、光ビームL32は、受光素子241上の入射点Q20に照射される。
ここで、もし、光ビームL3の位置がずれて、破線で示すような光ビームL3′の位置に平行移動したとしよう。すると、受光素子241上の入射点は点Q20から点Q21へずれることになる。したがって、位置検出手段240の構成要素である受光素子241は、位置のずれを検出することができる。ところが、受光素子232上の入射点は点Q10のままである。これは、受光素子232の受光面が集光レンズ231の焦点位置に置かれているためである。すなわち、集光レンズ231に入射する複数の光ビームがあったとしても、これらが互いに平行である限りは、受光素子232の受光面上の同一点に集光することになる。かくして、光ビームL3の位置の変化は、位置検出手段240を構成する受光素子241においてのみ検出されることになり、角度検出手段230を構成する受光素子232では検出されない。
次に、図10を参照して、受光素子232によって、角度検出が行われる原理を説明する。ここでも、図に実線で示すような光ビームL3が射出光として得られている状態を考える。光ビームL3は、図示のとおり、第1のビーム分配手段210によって、その一部が検出用光ビームL30として分配される。この検出用光ビームL30は、第2のビーム分配手段220によって、光ビームL31と光ビームL32に分配される。光ビームL31は、集光レンズ231を透過して、受光素子232上の入射点Q10に照射され、光ビームL32は、受光素子241上の入射点Q20に照射される。
ここで、もし、光ビームL3の角度(向き)がずれて、破線で示すような光ビームL3′のように傾いたとしよう。すると、受光素子232上の入射点は点Q10から点Q11にずれる。これは、実線で示す光ビームと破線で示す光ビームとが平行ではないため、集光レンズ231による集光点がずれるからである。かくして、光ビームL3の角度の変化は、角度検出手段230を構成する受光素子232によって検出できる。ただ、このとき、受光素子241上の入射点も点Q20から点Q22にずれるため、このような角度の変化は、位置検出手段240を構成する受光素子241においても検出されることになる。
結局、受光素子232の検出結果には、角度の変化のみが含まれているのに対し、受光素子241の検出結果には、位置の変化と角度の変化との双方の成分が含まれていることになる。このような事情から、理論的には、制御部300によるフィードバック制御は、まず、角度を一致させるための角度制御(角度制御手段330による制御)を先に行い、続いて、位置を一致させるための位置制御(位置制御手段310による制御)を行うようにするのが好ましい。角度についての検出結果が基準値に一致すれば、受光素子241の検出結果から角度についての変化成分を除去することができ、位置についての変化成分のみを認識することができる。もっとも、実用上は、角度制御と位置制御とを交互に繰り返して実行することにより、検出結果を基準値に徐々に近付けてゆくフィードバック制御を行うようにすれば、角度制御と位置制御との順を厳密に考慮する必要はない。
本発明の一実施形態に係る光軸調節装置の基本構成を示す斜視図である。 図1に示す光軸調節装置において、反射面M1をX軸方向に平行移動させることによって生じる光軸変化を示すXZ断面図である。 図1に示す光軸調節装置において、反射面M1をZ軸方向に平行移動させることによって生じる光軸変化を示すXZ断面図である。 図1に示す光軸調節装置において、反射面M2をZ軸方向に平行移動させることによって生じる光軸変化を示すYZ断面図である。 図1に示す光軸調節装置において、反射面M2をY軸方向に平行移動させることによって生じる光軸変化を示すYZ断面図である。 図1に示す光軸調節装置において、反射面M1をY軸に平行な軸まわりに回動させる方向に傾斜させることによって生じる光軸変化を示すXZ断面図である。 図1に示す光軸調節装置において、反射面M2をX軸に平行な軸まわりに回動させる方向に傾斜させることによって生じる光軸変化を示すYZ断面図である。 本発明の一実施形態に係る光軸自動調節システムの基本構成を示すブロック図である。 図8に示す検出部200による位置検出の原理を示す平面図である。 図8に示す検出部200による角度検出の原理を示す平面図である。
符号の説明
10…第1の鏡
11…Y軸に平行な軸
20…第2の鏡
21…X軸に平行な軸
100…調節部
110…第1の支持体
120…角度調節手段
130…位置調節手段
140…第2の支持体
200…検出部
210…第1のビーム分配手段
220…第2のビーム分配手段
230…角度検出手段
231…集光レンズ
232…受光素子
240…位置検出手段
241…受光素子
300…制御部
310…位置制御手段
320…位置記憶手段
330…角度制御手段
340…角度記憶手段
L1,L2,L2′,L3,L3′…光ビーム
L30,L31,L32…検出用光ビーム
M1,M1′,M2,M2′…反射面
O…座標系の原点
P1,P1′,P2,P2′…入射点
Pi…入射点
Po…射出点
Q10,Q11,Q20,Q21,Q22…入射点
α,β…角度
δ…傾斜角度
ΔLx,ΔLz…光ビームの変位量
ΔM1x,ΔM1z…反射面M1の変位量
ΔM2y,ΔM2z…反射面M2の変位量

Claims (8)

  1. XYZ三次元座標系に入射した光の光軸を調節して、これを射出する機能を有する光軸調節装置であって、
    XY平面に平行な面をY軸に平行な回動軸について所定角α(0°<α<90°)だけ回動した反射面を有する第1の鏡と、
    XZ平面に平行な面をX軸に平行な回動軸について所定角β(0°<β<90°)だけ回動した反射面を有する第2の鏡と、
    前記第1の鏡と前記第2の鏡とを、入射光が少なくともこれら双方の鏡を反射して射出するように、所定位置に支持する第1の支持体と、
    前記第1の支持体を支持する第2の支持体と、
    前記第1の支持体を前記第2の支持体に対して、X軸方向およびY軸方向に平行移動させる位置調節手段と、
    を備え、
    前記第1の支持体を前記第2の支持体に対して平行移動させると、前記第1の鏡および前記第2の鏡が一体となって同じ方向に同じ変位量だけ変位するように、前記第1の鏡および前記第2の鏡が前記第1の支持体に固定されており、
    前記位置調節手段のX軸方向への平行移動操作により光ビームのX軸方向への光軸調整が行われ、前記位置調節手段のY軸方向への平行移動操作により光ビームのZ軸方向への光軸調整が行われることを特徴とする光軸調節装置。
  2. 請求項1に記載の光軸調節装置において、
    第1の鏡を所定方向に傾斜させる操作と、第2の鏡を所定方向に傾斜させる操作と、の少なくとも一方を行う機能をもった角度調節手段を更に備えることを特徴とする光軸調節装置。
  3. 請求項2に記載の光軸調節装置において、
    第1の鏡および第2の鏡のうちの一方を傾斜しない固定鏡とし、他方を傾斜する傾斜鏡とし、前記傾斜鏡についてのみ傾斜操作が行われるようにしたことを特徴とする光軸調節装置。
  4. XYZ三次元座標系における所定の入射点と射出点とを通る基準光路に沿って光ビームが存在するときに、入射光が前記基準光路を外れた場合にも、射出光が前記基準光路に沿った状態を維持するように自動光軸調節を行う機能をもった光軸自動調節システムであって、
    光軸調節を行う調節部と、光軸のずれを検出する検出部と、前記検出部による検出結果に基づいて前記調節部を制御する制御部と、を備え、
    前記調節部は、
    XY平面に平行な面をY軸に平行な回動軸について所定角α(0°<α<90°)だけ回動した反射面を有する第1の鏡と、
    XZ平面に平行な面をX軸に平行な回動軸について所定角β(0°<β<90°)だけ回動した反射面を有する第2の鏡と、
    前記第1の鏡と前記第2の鏡とを、入射光が少なくともこれら双方の鏡を反射して射出するように、所定位置に支持する第1の支持体と、
    前記第1の支持体を支持する第2の支持体と、
    前記第1の支持体を前記第2の支持体に対して、X軸方向およびY軸方向に平行移動させる位置調節手段と、
    前記第1の鏡を所定方向に傾斜させる操作と、前記第2の鏡を所定方向に傾斜させる操作と、の少なくとも一方を行う機能をもった角度調節手段と、を有し、
    前記検出部は、前記調節部から射出された光ビームの角度および位置を検出する機能を有し、
    前記制御部は、前記入射光が前記基準光路に沿った状態において前記検出部が検出した角度および位置を記憶する記憶手段と、前記検出部が検出した角度および位置が前記記憶手段に記憶されている値からずれたときに、当該ずれを解消するように前記角度調節手段および前記位置調節手段を制御する制御手段と、を有し、
    前記第1の支持体を前記第2の支持体に対して平行移動させると、前記第1の鏡および前記第2の鏡が一体となって同じ方向に同じ変位量だけ変位するように、前記第1の鏡および前記第2の鏡が前記第1の支持体に固定されており、
    前記位置調節手段のX軸方向への平行移動操作により光ビームのX軸方向への光軸調整が行われ、前記位置調節手段のY軸方向への平行移動操作により光ビームのZ軸方向への光軸調整が行われることを特徴とする光軸自動調節システム。
  5. 請求項4に記載の光軸自動調節システムにおいて、
    第1の鏡および第2の鏡のうちの一方を傾斜しない固定鏡とし、他方を傾斜する傾斜鏡とし、前記傾斜鏡についてのみ傾斜操作が行われるようにしたことを特徴とする光軸自動調節システム。
  6. 請求項4または5に記載の光軸自動調節システムにおいて、
    検出部が、調節部から射出された光ビームの一部分を検出用光ビームとして取り出す第1のビーム分配手段と、この検出用光ビームを2つのビームに分配する第2のビーム分配手段と、分配された第1のビームに基づいて角度を検出する角度検出手段と、分配された第2のビームに基づいて位置を検出する位置検出手段と、を有することを特徴とする光軸自動調節システム。
  7. 請求項6に記載の光軸自動調節システムにおいて、
    角度検出手段を、平行光線を所定の焦点に集光する集光レンズと、この集光レンズに対して焦点距離だけ離れた位置に配置された受光面を有しこの受光面上の集光位置を検出する受光素子と、によって構成したことを特徴とする光軸自動調節システム。
  8. 請求項6に記載の光軸自動調節システムにおいて、
    位置検出手段を、所定の受光面上へのビームの照射位置を検出する受光素子によって構成したことを特徴とする光軸自動調節システム。
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