JP4566335B2 - 多層プリント配線板 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、上面に半田バンプが形成され、下面に導電性接続ピンが配設された多層プリント配線板の製造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
PGAパッケージ基板においては、一般的に、プリント配線板の表層の片面に半田ペーストなどを印刷し、ICチップなどの電子部品を実装するための半田バンプを形成する。その後、もう一方の片面に、図13(A)に示すよう半田ペーストなどのピン接続用半田286を導体回路258に印刷し、マザーボードやドータボードヘ接続するための導電性接続ピン280をピン接続用半田286に取り付け、リフローをして接続固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
パッケージ基板においては、上述した半田バンプ側には、リフローによってICチップを実装させる。ここで、PGAパッケージ基板において、半田バンプを構成する半田ペーストと導電性接続ピンのピン接続用半田(半田ペースト)の融点が同じあるいは近いと、図13(B)に示すように、ICチップ実装時のリフロー熱によって、半田バンプのみならずピン接続用半田(半田ペースト)286が溶解されてしまう。特に、半田ペーストの表層部において、その影響を受け易い。このため、導電性接続ピン280が、ずれたり、傾いたりしてしまい、外部接続基板との電気的接続が適正に取れなく、また、外部接続基板側のソケットへ挿入できなくなることがある。更に、図13(C)に示すように、ピン接続用半田286に気泡Bを巻き込み、気泡Bにより導電性接続ピン280の接続信頼性を低下させることがあった。
また更に、コンデンサを表面に実装させた場合も、コンデンサを接続する半田において、同様な事態を引き起こしていた。
【0004】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、導電性接続ピンの密着性、電気的接続性、信頼性を高めたプリント配線板を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明では、層間絶縁層と導体層とが繰り返し積層され、最外層の層間絶縁層上には開口を設けたソルダーレジスト層が形成され、ICチップの実装される側の面には半田バンプが形成され、他の基板に接続される側の面には、柱状の接続部と板状の固定部よりなる該導電性接続ピンが、該導電性接続ピンの固定部にてピン接続用半田を介して、前記ソルダーレジスト層の開口から露出される導体層に接続されている多層プリント配線板において、
前記半田バンプは主にSn/Pbからなる合金を用い、前記ピン接続用半田は、融点が230〜270℃のものを用い、
前記ICチップの実装される面に、コンデンサが前記ピン接続用半田と同じ半田により接続されていることを技術的特徴とする。
【0006】
半田バンプを構成しているSn/Pbからなる合金の融点は、160〜200℃の間であり、一般的には、63Sn/37Pbmp183℃(ここで、mp183℃は融点(melting point)183℃を示す)の共晶半田が使用され、ICチップを実装する際、リフロー温度200〜220℃の間で行えば、半田バンプ合金は、軟化、溶解してICチップと接続させることができる。それに対して、ピン接続用半田は、融点が230〜270℃のものを用いるとよい。その範囲の融点であれば、ICチップ実装時に、軟化、溶解しないので、導電性接続ピンのずれ、傾き、脱落を引き起こさないし、導電性接続ピンを配設する際にも、その熱が樹脂絶縁材料や層間樹脂絶縁層に影響を与えないので、基板に反りを引き起こさない。また、導電性接続ピンの強度の最低値である2Kg/PIN(導電性接続ピン1本当たり2Kgの引っ張り強度)を確保できる。しかも、2回以上リフローを行っても表面状態を変化させないので、導電性接続ピンやコンデンサなどの交換も可能である。ここで、ピン接続用半田の融点が230℃以下では、ICチップ実装時のリフローの際に、軟化、溶解してしまうので、導電性接続ピンのずれ、傾き、脱落を引き起こしてしまう。270℃を越えると、プリント配線板を構成する樹脂絶縁材料、層間樹脂絶縁層を軟化、容喙させてしまい、基板自体の反りを誘発し、層間絶縁層の亀裂、剥離、導体層の断線を引き起こす。更に望ましい範囲は、240〜260℃の範囲である。
【0007】
一方、請求項2の発明は、層間絶縁層と導体層とが繰り返し積層され、最外層の層間絶縁層上には開口を設けたソルダーレジスト層が形成され、ICチップの実装される側の面には半田バンプが形成され、他の基板に接続される側の面には、柱状の接続部と板状の固定部よりなる該導電性接続ピンが、該導電性接続ピンの固定部にてピン接続用半田を介して、前記ソルダーレジスト層の開口から露出される導体層に接続されている多層プリント配線板において、
前記半田バンプは主にSn/Ag又はSn/Ag/Cuからなる合金を用い、前記ピン接続用半田は、融点が230〜270℃のものを用い、
前記ICチップの実装される面に、コンデンサが前記ピン接続用半田と同じ半田により接続されていることを技術的特徴とする。
【0008】
半田バンプを構成しているSn/Agからなる合金の融点は、190〜230℃の間であり、一般的には、96.5Sn/3.5Agmp221℃の共晶半田が使用され、ICチップを実装する際、リフロー温度200〜230℃の間で行えば、半田バンプ合金は、軟化、溶解してICチップと接続させることができる。96.5Sn/2.5Ag/1.0Cu又は96.5Sn/2.8Ag/0.7Cuを用いても良い。その場合の個相線は221℃である。それに対して、ピン接続用半田は、融点が230〜270℃のものを用いるとよい。その範囲の融点であれば、ICチップ実装時に、軟化、溶解しないので、導電性接続ピンのずれ、傾き、脱落を引き起こさないし、導電性接続ピンを配設する際にも、その熱が樹脂絶縁材料や層間樹脂絶縁層に影響を与えないので、基板に反りを引き起こさない。また、導電性接続ピンの強度の最低値である2Kg/PIN(導電性接続ピン1本当たり2Kgの引っ張り強度)を確保できる。しかも、2回以上リフローを行っても表面状態を変化させないので、導電性接続ピンやコンデンサなどの交換も可能である。ここで、ピン接続用半田の融点が230℃以下では、ICチップ実装時のリフローの際に、軟化、溶解してしまうので、導電性接続ピンのずれ、傾き、脱落を引き起こしてしまう。270℃を越えると、プリント配線板を構成する樹脂絶縁材料、層間樹脂絶縁層を軟化、容喙させてしまい、基板自体の反りを誘発し、層間絶縁層の亀裂、剥離、導体層の断線を引き起こす。更に望ましい範囲は、240〜260℃の範囲である。
【0009】
前記ピン接続用半田は、Sn、Sb、Pb、Agの中から選ばれる2種類以上の合金であるこがよい。特に、Sbを含有させるとよい。融点を上げるだけでなく、形状の保持性を有するからである。
【0010】
また、前記ピン接続用半田は、Sn/Sb、Sn/Sb/Pb、Pb/Sb、Sn/Ag/Pb、Sn/Sb/Ag/Pbの中から選ばれる合金である。この中でも、Sn/Sb、Sn/Sb/Pbを用いることが特によい。
更に、前記ピン接続用半田は、Sn/Sbの構成比が98:2〜80:20の合金であることが望ましい。融点を上記範囲に設定できるからである。特に、95:5〜90:10が望ましい。
【0011】
また、前記導電性接続ピンが銅または銅合金、鉄又は鉄合金、スズ、ニッケル、コバルト、亜鉛、アルミニウム、貴金属から選ばれる少なくとも1種類以上の金属からなる事が望ましい。銅合金としては、リン青銅などが、また、鉄合金としては、コバール、42アロイなどが望ましい。金属の表面は、電気導電性を良くし、酸化を防ぐため、Ni/Auメッキを施すことが望ましい。
【0012】
導電性接続ピンを可撓性に優れた銅または銅合金、スズ、亜鉛、アルミニウム、貴金属から選ばれる少なくとも1種類以上の金属製とすることで、ピンに応力が加わった際に撓んでその応力が吸収され、基板から導電性接続ピンが剥離しにくくなる。この導電性接続ピンに用いられる銅合金としては、リン青銅が好適である。可撓性に優れているだけでなく、電気的特性も良好でしかも導電性接続ピンへの加工性にも優れているからである。
【0013】
更に、多層プリント配線板の表面に、コンデンサを上記半田により接続することが望ましい。半田バンプのリフローの際に、コンデンサの脱落や位置ズレを防ぐことができる。
【0014】
また、前記導電性接続ピンが柱状の接続部と板状の固定部よりなり、前記柱状の接続部に他の部分の直径よりも小さいくびれ部が形成することが望ましい。更に、くびれ部の直径が、他の部分の直径の50%以上98%以下であることが特に望ましい。
【0015】
導電性接続ピンの柱状の接続部に他の部分の直径よりも小さいくびれ部が設けることで、ピンに曲がりやすさが付与される。そのため、導電性接続ピンに応力が加わった際には、接続部がくびれ部で曲がるのでその応力が吸収され、導電性接続ピンを基板から剥離しにくくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例に係る多層プリント配線板の製造方法について図を参照して説明する。
(第1実施例)
先ず、本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板10の構成について、図7を参照して説明する。図7は、本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板10の断面図を示し、図8は、該多層プリント配線板10に導電性接続ピン80を取り付け、ICチップ90を搭載した状態を示している。
【0017】
図7に示すように、多層プリント配線板10では、コア基板30内にスルーホール36が形成され、該コア基板30の両面には、導体回路34が形成されている。また、該コア基板30の上には、バイアホール60及び導体回路58の形成された下層側層間樹脂絶縁層50が配設されている。該下層層間樹脂絶縁層50の上には、バイアホール160及び導体回路158が形成された上層層間樹脂絶縁層150が配置されている。該上層層間樹脂絶縁層150の上には、ソルダーレジスト層70が配設されている。該ソルダーレジスト層70には、開口71U、71Dが形成され、上面側の該開口71Uには、半田バンプ76が配設されている。また、底面側の該開口71Dには、導電性接続ピン80の固定部84が、ピン接続用半田86によって接続固定されている。図8に示すように、半田バンプ76を介してICチップ90が搭載されている。
【0018】
第1実施例に係る半田バンプ76としては、相対的に低融点のSn/Pbからなる半田が用いられる。また、ピン接続用半田86としては、相対的に高融点のSn/Sbが用いられる。このピン接続用半田86の組成を図11中にNo.1として示す。半田バンプ76を構成しているSn/Pbからなる半田の融点は、160〜200℃の間であり、ICチップ90を実装する際、リフロー温度200〜220℃の間で行えば、半田バンプ合金は、軟化、溶解してICチップ90と接続させることができる。今回は、一般的に広く用いられる63Sn/37Pbmp183℃(ここで、mp183℃は融点183℃を示す)の共晶半田を使用した。一方、ピン接続用半田86は、融点が232〜240℃のSn/Sbが用いられている。その範囲の融点であれば、ICチップ90を実装するため上記200〜220℃の温度を加えた際に、軟化、溶解しないので、導電性接続ピン80のずれ、傾き、脱落を引き起こさないし、導電性接続ピン80を配設する際にも、その熱がソルダーレジスト層70、層間樹脂絶縁層50、150に影響を与えないので、基板に反りを引き起こさない。
【0019】
第1実施例に用いられる導電性接続ピン80は、板状の固定部84とこの板状の固定部84の略中央に突設された柱状の接続部82とからなる、いわゆるT型ピンが好適に用いられる。板状の固定部84は、パッドとなるパッケージ基板の最外層の導体回路158、バイアホール160にピン接続用半田86を介して固定される部分であって、パッドの大きさに合わせた円形状や多角形状など適当に形成される。また、接続部82の形状は、他の基板の端子など接続部に挿入可能な柱状であれば問題なく、円柱・角柱・円錐・角錐など何でもよい。
【0020】
導電性接続ピン80の材質は、銅又は銅合金、スズ、亜鉛、アルミニウム、コバール、貴金属から選ばれる少なくとも1種類以上の金属からなる事が好ましい。高い可撓性を有するためである。特に、銅合金であるリン青銅が挙げられる。
電気的特性および導電性接続ピンとしての加工性に優れているからである。また、この導電性接続ピンは、腐食防止あるいは導電性向上のために表面を他の金属層で被覆してもよい。特に、Ni/Auメッキを施すことが望ましい。今回は、一般的に用いられているコバールから成り、表面にNi/Auメッキを行ったものを使用した。
【0021】
導電性接続ピン80において、柱状の接続部82は直径が0.1〜0.8mmで長さが1.0〜10mm、板状の固定部84の直径は0.5〜2.0mmの範囲とすることが望ましく、パッドの大きさや装着されるマザーボードのソケット等の種類などによって適宜に選択される。
【0022】
第1実施例では、導電性接続ピン80を可撓性に優れた銅または銅合金、鉄又は鉄合金、スズ、亜鉛、アルミニウム、コバルト、貴金属から選ばれる少なくとも1種類以上の金属製とすることで、ピンに応力が加わった際に撓んでその応力が吸収され、基板から導電性接続ピン80が剥離しにくくなっている。
【0023】
引き続き、本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板の製造工程について図1〜図8を参照して説明する。この第1実施例では、多層プリント配線板をセミアディティブ方により形成する。
【0024】
多層プリント配線板の製造方法について説明する。ここでは、第1実施例の多層プリント配線板の製造方法に用いるA.層間樹脂絶縁層用樹脂フィルム、B.樹脂充填剤、C.ソルダーレジスト用樹脂について説明する。
【0025】
A.層間樹脂絶縁層用樹脂フィルムの作製
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量469,油化シェルエポキシ社製エピコート1001)30重量部、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量215,大日本インキ化学工業社製 エピクロンN−673)40重量部、トリアジン構造含有フェノールノボラック樹脂(フェノール性水酸基当量120,大日本インキ化学工業社製 フェノライトKA−7052)30重量部をエチルジグリコールアセテート20重量部、ソルベントナフサ20重量部に攪拌しながら加熱溶解させ、そこへ末端エポキシ化ポリブタジエンゴム(ナガセ化成工業社製 デナレックスR−45EPT)15重量部と2−フェニル−4、5−ビス(ヒドロキシメチル)イミダゾール粉砕品1.5重量部、微粉砕シリカ2重量部、シリコン系消泡剤0.5重量部を添加しエポキシ樹脂組成物を調製した。
得られたエポキシ樹脂組成物を厚さ38μmのPETフィルム上に乾燥後の厚さが50μmとなるようにロールコーターを用いて塗布した後、80〜120℃で10分間乾燥させることにより、層間樹脂絶縁層用樹脂フィルムを作製した。
【0026】
B.樹脂充填剤の調製
ビスフェノールF型エポキシモノマー(油化シェル社製、分子量:310、YL983U)100重量部、表面にシランカップリング剤がコーティングされた平均粒径が1.6μmで、最大粒子の直径が15μm以下のSiO2球状粒子(アドテック社製、CRS 1101−CE)170重量部およびレベリング剤(サンノプコ社製 ペレノールS4)1.5重量部を容器にとり、攪拌混合することにより、その粘度が23±1℃で45〜49Pa・sの樹脂充填剤を調製した。なお、硬化剤として、イミダゾール硬化剤(四国化成社製、2E4MZ−CN)6.5重量部を用いた。
【0027】
C.ソルダーレジスト用樹脂の調製
ジエチレングリコールジメチルエーテル(DMDG)に60重量%の濃度になるように溶解させた、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬社製)のエポキシ基50%をアクリル化した感光性付与のオリゴマー(分子量4000)46.67重量部、メチルエチルケトンに溶解させた80重量%のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル社製、商品名:エピコート1001)15重量部、イミダゾール硬化剤(四国化成社製、商品名:2E4MZ−CN)1.6重量部、感光性モノマーである2官能アクリルモノマー(共栄化学社製、商品名:R604)4.5重量部、同じく多価アクリルモノマー(共栄化学社製、商品名:DPE6A)1.5重量部、分散系消泡剤(サンノプコ社製、商品名:S−65)0.71重量部を容器にとり、攪拌、混合して混合組成物を調整し、この混合組成物に対して光重量開始剤としてベンゾフェノン(関東化学社製)2.0重量部、光増感剤としてのミヒラーケトン(関東化学社製)0.2重量部を加えて、粘度を25℃で2.0Pa・sに調整したソルダーレジスト組成物(有機樹脂絶縁材料)を得る。
なお、粘度測定は、B型粘度計(東京計器社製、DVL−B型)で60rpmの場合はローターNo.4、6rpmの場合はローターNo.3によった。
【0028】
引き続き、本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板の製造方法について、図1〜図8を参照して説明する。
【0029】
(1)厚さ0.8mmのガラスエポキシ樹脂またはBT(ビスマレイミドトリアジン)樹脂からなる基板30の両面に18μmの銅箔32がラミネートされている銅張積層板30Aを出発材料とする(図1(A)参照)。まず、この銅貼積層板30Aをドリル削孔し、無電解めっき処理を施し、パターン状にエッチングすることにより、基板30の両面に導体回路34とスルーホール36を形成する(図1(B)参照)。
【0030】
(2)スルーホール36および導体回路34を形成した基板を水洗いし、乾燥した後、NaOH(10g/l)、NaClO2 (40g/l)、Na3 PO4 (6g/l)を含む水溶液を黒化浴(酸化浴)とする黒化処理、および、NaOH(10g/l)、NaBH4 (6g/l)を含む水溶液を還元浴とする還元処理を行い、そのスルーホール36を含む導体回路34の全表面に粗化面34αを形成する(図1(C)参照)。
【0031】
(3)上記Bに記載した樹脂充填剤を調製した後、下記の方法により調製後24時間以内に、スルーホール36内、および、基板30の片面の導体回路34非形成部と導体回路34の外縁部とに樹脂充填剤40の層を形成する。
すなわち、まず、スキージを用いてスルーホール36内に樹脂充填剤40を押し込んだ後、100℃、20分の条件で乾燥させる。次に、導体回路34非形成部に相当する部分が開口したマスクを基板上に載置し、スキージを用いて凹部となっている導体回路34非形成部に樹脂充填剤40の層を形成し、100℃、20分の条件で乾燥させる(図1(D)参照)。
【0032】
(4)上記(3)の処理を終えた基板30の片面を、#600のベルト研磨紙(三共理化学製)を用いたベルトサンダー研磨により、導体回路34の表面やスルーホール36のランド表面36aに樹脂充填剤40が残らないように研磨し、次いで、上記ベルトサンダー研磨による傷を取り除くためのバフ研磨を行う。このような一連の研磨を基板30の他方の面についても同様に行う。
次いで、100℃で1時間、150℃で1時間の加熱処理を行って樹脂充填剤40を硬化する(図2(A)参照)。
【0033】
このようにして、スルーホール36や導体回路34非形成部に形成された樹脂充填材40の表層部および導体回路34の表面を平坦化し、樹脂充填材40と導体回路36の側面とが粗化面34αを介して強固に密着し、またスルーホール36の内壁面と樹脂充填材40とが粗化面38αを介して強固に密着した絶縁性基板を得る。すなわち、この工程により、樹脂充填剤40の表面と導体回路34の表面とが同一平面となる。
【0034】
(5)上記基板を水洗、酸性脱脂した後、ソフトエッチングし、次いで、エッチング液を基板30の両面にスプレイで吹きつけて、導体回路38の表面とスルーホール36のランド表面36aと内壁とをエッチングすることにより、導体回路34の全表面に粗化面34βを形成する(図2(B)参照)。
エッチング液としては、イミダゾール銅(II)錯体10重量部、グリコール酸7重量部、塩化カリウム5重量部からなるエッチング液(メック社製、メックエッチボンド)を使用する。
【0035】
(6)基板30の両面に、上記Aで作製した基板30より少し大きめの層間樹脂絶縁層用樹脂フィルムを基板30上に載置し、圧力4kgf/cm2 、温度80℃、圧着時間10秒の条件で仮圧着して裁断した後、さらに、以下の方法により真空ラミネーター装置を用いて貼り付けることにより層間樹脂絶縁層50を形成する(図2(C)参照)。すなわち、層間樹脂絶縁層用樹脂フィルムを基板30上に、真空度0.5Torr、圧力4kgf/cm2 、温度80℃、圧着時間60秒の条件で本圧着し、その後、170℃で30分間熱硬化させる。
【0036】
(7)次に、層間樹脂絶縁層50上に、厚さ1.2mmの貫通孔47aが形成されたマスク47を介して、波長10.4μmのCO2 ガスレーザにて、ビーム径4.0mm、トップハットモード、パルス幅8.0μ秒、マスクの貫通孔の径1.0mm、1ショットの条件で層間樹脂絶縁層50に、直径80μmのバイアホール用開口48を形成する(図2(D)参照)。樹脂フィルムとしては、PPE、ポリオレフィン、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂でもよい。インク状にした接着剤として塗布してもよい。
【0037】
(8)バイアホール用開口48を形成した基板30を、60g/lの過マンガン酸を含む80℃の溶液に10分間浸漬し、層間樹脂絶縁層50の表面に存在するエポキシ樹脂粒子を溶解除去することにより、バイアホール用開口48の内壁を含む層間樹脂絶縁層50の表面を粗化面50αとする(図3(A)参照)。過マンガン酸以外にもクロム酸やクロム硫酸等の強酸を用いてもよい。
【0038】
(9)次に、上記処理を終えた基板30を、中和溶液(シプレイ社製)に浸漬してから水洗いする。
さらに、粗面化処理(粗化深さ3μm)した該基板30の表面に、パラジウム触媒を付与することにより、層間樹脂絶縁層50の表面およびバイアホール用開口48の内壁面に触媒核を付着させる。
【0039】
(10)次に、以下の組成の無電解銅めっき水溶液中に基板を浸漬して、粗化面50α全体に厚さ0.6〜3.0μmの無電解銅めっき膜52を形成する(図3(B)参照)。
〔無電解めっき水溶液〕
NiSO4 0.003 mol/l
酒石酸 0.200 mol/l
硫酸銅 0.030 mol/l
HCHO 0.050 mol/l
NaOH 0.100 mol/l
α、α′−ビピリジル 40 mg/l
ポリエチレングリコール(PEG) 0.10 g/l
〔無電解めっき条件〕
35℃の液温度で40分
【0040】
(11)市販の感光性ドライフィルムを無電解銅めっき膜52に貼り付け、マスクを載置して、100mJ/cm2 で露光し、0.8%炭酸ナトリウム水溶液で現像処理することにより、厚さ30μmのめっきレジスト54を設ける(図3(C)参照)。
【0041】
(12)次いで、基板30を50℃の水で洗浄して脱脂し、25℃の水で水洗後、さらに硫酸で洗浄してから、以下の条件で電解銅めっきを施し、厚さ20μmの電解銅めっき膜56を形成する(図3(D)参照)。
〔電解めっき水溶液〕
硫酸 2.24 mol/l
硫酸銅 0.26 mol/l
添加剤 19.5 ml/l
(アトテックジャパン社製、カパラシドHL)
〔電解めっき条件〕
電流密度 1 A/dm2
時間 65 分
温度 22±2 ℃
【0042】
(13)めっきレジスト54を5%NaOHで剥離除去した後、そのめっきレジスト54下の無電解めっき膜52を硫酸と過酸化水素の混合液でエッチング処理して溶解除去し、無電解銅めっき膜52と電解銅めっき膜56からなる厚さ18μmの導体回路58(バイアホール60を含む)を形成する(図4(A)参照)。
【0043】
(14)(5)と同様の処理を行い、第二銅錯体と有機酸とを含有するエッチング液によって、粗化面58αを形成する(図4(B)参照)。
【0044】
(15)上記(6)〜(14)の工程を繰り返すことにより、さらに上層の層間樹脂絶縁層150及び導体回路158(バイアホール160を含む)を形成する(図4(C)参照)。
【0045】
(16)次に、多層配線基板の両面に、Cで調製したソルダーレジスト組成物を20μmの厚さで塗布する。その後、70℃で20分間、70℃で30分間の条件で乾燥処理を行った後、ソルダーレジスト開口部のパターンが描画された厚さ5mmのフォトマスクをソルダーレジスト組成物に密着させて1000mJ/cm2 の紫外線で露光し、DMTG溶液または準水現像液で現像処理し、200μmの直径の開口71U、71Dを形成する。
そして、さらに、80℃で1時間、100℃で1時間、120℃で1時間、150℃で3時間の条件でそれぞれ加熱処理を行ってソルダーレジスト組成物を硬化させ、開口71U、71Dを有する、厚さ20μmのソルダーレジスト層70を形成する(図4(D)参照)。上記ソルダーレジスト組成物としては、市販のソルダーレジスト組成物を使用することもできる。
【0046】
(17)次に、ソルダーレジスト層70を形成した基板を、塩化ニッケル(2.3×10-1mol/l)、次亜リン酸ナトリウム(2.8×10-1mol/l)、クエン酸ナトリウム(1.6×10-1mol/l)を含むpH=4.5の無電解ニッケルめっき液に20分間浸漬して、開口部71U、71Dに厚さ5μmのニッケルめっき層72を形成する。さらに、その基板をシアン化金カリウム(7.6×10-3mol/l)、塩化アンモニウム(1.9×10-1mol/l)、クエン酸ナトリウム(1.2×10-1mol/l)、次亜リン酸ナトリウム(1.7×10-1mol/l)を含む無電解金めっき液に80℃の条件で7.5分間浸漬して、ニッケルめっき層72上に、厚さ0.03μmの金めっき層74を形成する(図5(A)参照)。
【0047】
(18)基板の開口71U側の面の上に、開口71Uに相当している部分に通孔75aが形成された半田印刷用マスク75を載置する。そして、マスク75を介して、低融点のスズ−鉛を含有する半田ペースト76αを印刷する(図6(B)参照)。
【0048】
(19)その後、200〜220℃でリフローすることで、スズ−鉛を含有する半田ペースト76αを半田バンプ76とする(図7)。これにより、半田バンプ76および導電性接続ピン82を有する多層プリント配線板10を得ることができる。
【0049】
(20)基板を裏返して支持治具78に載置する。基板の開口71D側の面の上に、開口71Dに相当している部分に通孔79aが形成された半田印刷用マスク79を載置する。そして、マスク79を介して、Sn/Sbを含有する半田ペースト86αを印刷する(図5(B)参照)。
【0050】
(21)さらに、接続部82と固定部84からなる導電性接続ピン80を、ピン保持装置88に取り付けて支持し(図5(C)参照)、導電性接続ピン80の固定部84を開口部71D内のSn/Sb半田ペースト86αに当接させる。
【0051】
(22)その後、240〜260℃でリフローすることで、Sn/Sb半田ペースト86αをピン接続用半田86にして、開口部71D内に導電性接続ピン82を接続固定させる(図6(A))。
【0052】
(23)次に、完成した多層プリント配線板10の半田バンプ76にICチップ90の半田パッド92が対応するように、ICチップ90を載置する。その後、200〜220℃でリフローを行い、ICチップ90の取り付けを行う。これにより、ICチップ90を有する多層プリント配線板10を得ることができる(図8参照)。導電性接続ピンを半田付けしてから半田バンプを形成することも可能である。また、半田バンプと導電性接続ピンの半田を同時に印刷しておき、リフロー1回で半田溶融させても良い。
【0053】
第1実施例では、半田バンプ76にICチップ90を実装する際に要する熱の温度を200〜220℃とすることで、ICチップ90を実装する際に要する熱の影響による、ピン接続用半田86の溶融が原因となる導電性接続ピン80の脱落、傾き及び浮きを防ぐことが可能となる。
【0054】
更に、導電性接続ピン80を配設する際にも、その熱がソルダーレジスト層70、層間樹脂絶縁層50、150に影響を与えないので、基板に反りを引き起こさない。また、導電性接続ピンの強度の最低値である2Kg/PIN(導電性接続ピン1本当たり2Kgの引っ張り強度)を確保できる。しかも、2回以上リフローを行っても表面状態を変化させないので、導電性接続ピン80や図示しない表面実装されたコンデンサなどの交換も可能である。
【0055】
(第2実施例)
引き続き、本発明の第2実施例に係る多層プリント配線板110について、図9及び図10を参照して説明する。
上述した第1実施例では、ICチップを接続するための半田バンプが、Sn/Pbから形成されていた。これに対して、第2実施例では、半田バンプ176が、Sn/Pbにより形成されている。一方、導電性接続ピン180を接続するピン接続用半田186が、Sn/Sbから構成されている。このピン接続用半田186の組成を図11中にNo.2として示す。また、この第2実施例では、チップコンデンサ120がピン接続用半田186と同じ半田を介して表面実装されている。
【0056】
半田バンプ176を構成しているSn/Ag又はSn/Ag/Cuからなる合金の融点は、190〜220℃の間であり、ICチップを実装する際、リフロー温度200〜230℃の間で行えば、半田バンプ合金は、軟化、溶解してICチップ90と接続させることができる。それに対して、ピン接続用半田186は、融点が247〜254℃のSn/Sb半田が用いられている。その範囲の融点であれば、ICチップ90実装時に、軟化、溶解しないので、チップコンデンサ120の脱落、導電性接続ピン180のずれ、傾き、脱落、浮きを引き起こさないし、導電性接続ピン180を配設する際にも、その熱がソルダーレジスト層70、層間樹脂絶縁層50、150に影響を与えないので、基板に反りを引き起こさない。また、導電性接続ピンの強度の最低値である2Kg/PIN(導電性接続ピン1本当たり2Kgの引っ張り強度)を確保できる。しかも、2回以上リフローを行っても表面状態を変化させないので、導電性接続ピン180やチップコンデンサ120の交換も可能である。
【0057】
図9中の導電性接続ピン180を拡大して図10中に示す。第2実施例に用いられる導電性接続ピン180は、板状の固定部184とこの板状の固定部184の略中央に突設された柱状の接続部182とからなる、いわゆるT型ピンが好適に用いられる。板状の固定部184は、パッドとなるパッケージ基板の最外層の導体回路159、バイアホール160にピン接続用半田186を介して固定される部分であって、パッドの大きさに合わせた円形状や多角形状など適当に形成される。また、接続部182の形状は、他の基板の端子など接続部に挿入可能な柱状であれば問題なく、円柱・角柱・円錐・角錐など何でもよい。
【0058】
くびれ部183は、接続部182の途中に設けられており、他の部分よりも細く形成されている。このくびれ部183の太さは、その直径が、接続部そのものの直径の50%以上98%以下とすることが重要である。くびれ部の直径が他の部分の直径の50%より小さいと、接続部の強度が不充分となり、パッケージ基板を装着した際に変形したり折れたりすることがある。また、くびれ部183の直径が他の部分の直径の98%を超えると、接続部に所期の可撓性を付与することができず、応力の吸収効果が得られない。図10(B)に示すように、くびれ部183は複数設けることもできる。
【0059】
第2実施例では、導電性接続ピン180の柱状の接続部182に他の部分の直径よりも小さいくびれ部182が設けることで、図10中に鎖線で示すようにピンに曲がりやすさが付与される。そのため、導電性接続ピン180に応力が加わった際には、接続部182がくびれ部183で曲がるのでその応力が吸収され、導電性接続ピン180を基板から剥離しにくくする。
【0060】
第2実施例の導電性接続ピン180を構成する材質は、金属であれば特に限定はなく、金・銀・銅・ニッケル・コバルト・スズ・鉛などの中から少なくとも一種類以上の金属で形成するのがよい。鉄合金である、商品名「コバール」(Ni−Co−Feの合金)やステンレス、銅合金であるリン青銅は好ましい材質である。電気的特性が良好で、しかも導電性接続ピンへの加工性にも優れているからである。特に、リン青銅は、高い可撓性を有するため、応力吸収のために好適である。
【0061】
導電性接続ピン180において、柱状の接続部182は直径が0.1〜0.8mmで長さが1.0〜10mm、板状の固定部184の直径は0.5〜2.0mmの範囲とすることが望ましく、パッドの大きさや装着されるマザーボードのソケット等の種類などによって適宜に選択される。
【0062】
(第3実施例)
第3実施例は、半田バンプは第1実施例と同様にSn/Pbを用いる。一方、ピン接続用半田としては、図11中にNo.2として示す組成の半田を用いる。
【0063】
(第4実施例)
第4実施例は、半田バンプは第1実施例と同様にSn/Pbを用いる。一方、ピン接続用半田としては、図11中にNo.3として示す組成の半田を用いる。
【0064】
(第5実施例)
第5実施例は、半田バンプは第1実施例と同様にSn/Pbを用いる。一方、ピン接続用半田としては、図11中にNo.4として示す組成の半田を用いる。
【0065】
(第6実施例)
第5実施例は、半田バンプは第1実施例と同様にSn/Pbを用いる。一方、ピン接続用半田としては、図11中にNo.5として示す組成の半田を用いる。
【0066】
(第7実施例)
第7実施例は、半田バンプは第2実施例と同様にSn/Agを用いる。一方、ピン接続用半田としては、図11中にNo.1として示す組成の半田を用いる。
【0067】
(第8実施例)
第8実施例は、半田バンプは第2実施例と同様にSn/Agを用いる。一方、ピン接続用半田としては、図11中にNo.3として示す組成の半田を用いる。
【0068】
(第9実施例)
第9実施例は、半田バンプは第2実施例と同様にSn/Agを用いる。一方、ピン接続用半田としては、図11中にNo.4として示す組成の半田を用いる。
【0069】
(第10実施例)
第6実施例は、半田バンプは第2実施例と同様にSn/Agを用いる。一方、ピン接続用半田としては、図11中にNo.5として示す組成の半田を用いる。
【0070】
(比較例1)
比較例1では、半田バンプ、ピン接続用半田として共にSn/Pbを用いる。
【0071】
(比較例2)
比較例2では、半田バンプ、ピン接続用半田として共にSn/Agを用いる。
【0072】
第1実施例〜第10実施例、及び、比較例1、比較例2について、リフロー後のピン状態(ずれ、傾き、脱落の有無)、導電性接続ピンの接合強度、ヒートサイクル試験後の結果(ピンの状態、接合強度など)を図12中に示す。第1実施例〜第10実施例では、各項目で所望の結果が得られた。これに対して、比較例1,比較例2では、良好な結果が得られなかった。
【0073】
【発明の効果】
本発明では上述したように、ICチップ実装のリフローの時に、ピン接続用半田の軟化、溶解がなく、導電性接続ピンの傾きなどの不都合が発生しない。導電性接続ピンの接合強度も、2Kg/PINを有する多層プリント配線板を得ることができる。また、コンデンサなどの部品の脱落も無くすことができる。これにより、導電性接続ピンの密着性、電気的接続性、信頼性を向上させることができるという顕著な効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板の製造工程図である。
【図2】(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板の製造工程図である。
【図3】(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板の製造工程図である。
【図4】(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板の製造工程図である。
【図5】(A)、(B)、(C)は、本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板の製造工程図である。
【図6】(A)、(B)は、本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板の製造工程図である。
【図7】本発明の第1実施例に係る多層プリント配線板の断面図である。
【図8】図7に示す多層プリント配線板にICチップを搭載した状態を示す断面図である。
【図9】本発明の第2実施例に係る多層プリント配線板にICチップを搭載した状態を示す断面図である。
【図10】(A)は、図9中の導電性接続ピンを拡大して示す説明図であり、(B)は、導電性接続ピンの改変例の説明図である。
【図11】ピン接続用半田に用い得る半田の組成を示す図表である。
【図12】本発明の第1実施例〜第10実施例、及び、比較例1、2の試験結果を示す図表である。
【図13】(A)、(B)、(C)は、従来技術の導電性接続ピンの問題点の説明図である。
【符号の説明】
30 コア基板
34 導体回路
36 バイアホール
50 層間樹脂絶縁層
58 導体回路
60 バイアホール
70 ソルダーレジスト層
71U、71D 開口部
72 ニッケルめっき層
74 金めっき層
76 半田バンプ
80 導電性接続ピン
82 接続部
84 固定部
86 ピン接続用半田
90 ICチップ
92 半田パッド
150 層間樹脂絶縁層
158 導体回路
160 バイアホール
176 半田バンプ
180 導電性接続ピン
186 ピン接続用半田

Claims (8)

  1. 層間絶縁層と導体層とが繰り返し積層され、最外層の層間絶縁層上には開口を設けたソルダーレジスト層が形成され、ICチップの実装される側の面には半田バンプが形成され、他の基板に接続される側の面には、柱状の接続部と板状の固定部よりなる該導電性接続ピンが、該導電性接続ピンの固定部にてピン接続用半田を介して、前記ソルダーレジスト層の開口から露出される導体層に接続されている多層プリント配線板において、
    前記半田バンプは主にSn/Pbからなる合金を用い、前記ピン接続用半田は、融点が230〜270℃のものを用い、
    前記ICチップの実装される面に、コンデンサが前記ピン接続用半田と同じ半田により接続されていることを特徴とする多層プリント配線板。
  2. 層間絶縁層と導体層とが繰り返し積層され、最外層の層間絶縁層上には開口を設けたソルダーレジスト層が形成され、ICチップの実装される側の面には半田バンプが形成され、他の基板に接続される側の面には、柱状の接続部と板状の固定部よりなる該導電性接続ピンが、該導電性接続ピンの固定部にてピン接続用半田を介して、前記ソルダーレジスト層の開口から露出される導体層に接続されている多層プリント配線板において、
    前記半田バンプは主にSn/Ag又はSn/Ag/Cuからなる合金を用い、前記ピン接続用半田は、融点が230〜270℃のものを用い、
    前記ICチップの実装される面に、コンデンサが前記ピン接続用半田と同じ半田により接続されていることを特徴とする多層プリント配線板。
  3. 前記ピン接続用半田は、Sn、Sb、Pb、Agの中から選ばれる2種類以上の合金であることを特徴とする請求項1又は2の多層プリント配線板。
  4. 前記ピン接続用半田は、Sn/Sb、Sn/Sb/Pb、Pb/Sb、Sn/Ag/Pb、Sn/Sb/Ag/Pbの中から選ばれる合金であることを特徴とする請求項1又は2の多層プリント配線板。
  5. 前記ピン接続用半田は、Sn/Sbの構成比が98:2〜80:20の合金であることを特徴とする請求項1又は請求項2の多層プリント配線板。
  6. 前記導電性接続ピンが、銅または銅合金、鉄又は鉄合金、スズ、ニッケル、コバルト、亜鉛、アルミニウム、貴金属から選ばれる少なくとも1種類以上の金属からなる事を特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の多層プリント配線板。
  7. 前記導電性接続ピン前記柱状の接続部に他の部分の直径よりも小さいくびれ部が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の多層プリント配線板。
  8. 前記くびれ部の直径が、他の部分の直径の50%以上98%以下であることを特徴とする請求項の多層プリント配線板。
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